cibo1000のアンテナ
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▽西東京日記 IN はてな●12/21 19:04 2024-12-21ケリー・リンク『白猫、黒犬』読書 海外小説『スペシャリストの帽子』や『マジック・フォー・ビギナーズ』などの作品で知られるケリー・リンクの短編集。すべて童話などを下敷きにした作品になります。ケリー・リンクには「雪の女王」を下敷きにした「雪の女王と旅して」(『スペシャリストの帽子』所収)といった作品もありますし、こうした書き方は得意なのでしょう。そして、童話がぶっ飛んだ不思議な世界に書き換えられるのもケリー・リンクならでは。冒頭の「白猫の離婚」では、資産家が3人の息子に、最も小さくて手触りの良い犬を探してくるように命じるところから始まります。いかにも童話的な筋立てですが、三男がたどり着くのは白猫が運営する大麻農園であり、そこから不思議な話が展開されます。3番目の「白い道」は『ブレーメンの音楽隊』が下敷きになっていますが、舞台は現代文明が失われつつある近未来といっ
▽ウォール伝、はてなバージョン。●12/20 18:27 2024-12-20行方不明の象を探して。その294。僕普段から過ぎたことへの無益な後悔や焼き付くような良心の呵責を感じることがあるが、彼には一切それがない。そこに僕はおぼろげながら虐げられる快感のようなものを感じることがある。芝居として「自分はダメ人間です」などという言葉を吐いて行うSMとは違い、彼の誰にも向かわない誰を攻撃するでもない生粋のサディズムが僕心を侵犯する度に酷く傷つき、ほんの少し残っている、生きようとする気力すらも奪おうとする。「なんかさ、俺はこうやっているだけで墓場にいるような気分になるんだよね」「それは「ような気分」じゃなくて墓場そのものだからさ。感じて当然だと思うよ」「どうしてそんなに明るい顔をして残忍なことを言えるんだい?」「そんな風に見えるだけだよ。実際は君のことを誰よりも憐れんでいると思うよ。人をこれだけ憐れむ人間というのもなかなかいないと思うよ。君
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