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▽企業法務マンサバイバル●01/14 19:02 2025年01月13日20:00【本】『個人情報保護法』― 未成熟論点にあえて切り込むカテゴリ法務_情報法務businesslawComment(0)信頼できる著者らによって執筆されてはいても、目次が引きにくく、また索引すらなかった『個人情報保護法コンメンタール』が出てから3年。その欠点を解消したうえで、令和3年改正による条ズレの反映、個情委ガイドラインの加筆修正内容を含め、最新論点を網羅した同法概説書の決定版がようやく出版されました。個人情報保護法松本 亮孝商事法務2024-08-02本書の特徴は、既存の法解釈やガイドライン記載事項の整理・体系化にとどまらず、数度の改正を経てもなお残る個人情報保護法の課題について、「今後はきっとこうなっていく」という見立てを、著者らが弁護士としてサポートする企業の立場から積極的かつ大胆に述べてくれている点にあります。私自身がパブリック・アフェアーズという職務に携わっていることもあって、法律書を読む際は「これはまだ成熟してない論点だな」と思った箇所には紫の付せんを貼りながら特に注目して読むのですが、本書はそうした未成熟論点を取り上げている量・頻度が他書と比較して顕著に多かった印象です。試しに、私が読みながらピックアップした点をいくつか箇条書きしてみるとワクチン接種歴の要配慮個人情報該当性(P75)クッキーの取得と法21条2項適用(P172)AI採用・AI人事評価と保有個人データの「正確・最新性」確保(P180)実態としては委託であるが提供の根拠は本人同意である場合の、監督義務発生の有無(P255)第三者提供規制違反は漏えい等報告の対象に含まれるか(P269)ログイン後のページに漏えい報告の表示をすることは通知と言えるか(P305)SaaSのようなアプリレイヤーを含むサービスでもクラウド例外は適用されうるか(P321)全900ページ弱にわたる本書の冒頭1/3までに限ってもこれだけ興味深い論点に正面から切り込み、そのそれぞれについて結論を曖昧にしたり誤魔化したりせず、企業の実務を知り尽くした筆者らの立場から見解を一旦述べてくれている点は、とても頼もしく感じられました。このように紹介すると、ややもすると企業に都合の良さそうな見解ばかりを主張する、バランスを欠いた危なっかしい書籍なのでは?と心配される向きもあるかもしれません。著者らはそうした批判に備えてか、本書の元となるNBLの連載全16回の原稿執筆段階において、各回2時間ずつ監修者として名を連ねる宍戸常寿先生とのディスカッションを重ねていていたそうです。そこで宍戸先生から著者らに呈された問題意識や論点の要旨については、「研究者と実務家の対話」と題し、本文とは独立した形で巻末に収録されています。条文解説に加えこのような実務見解まで含めた900ページ弱の概説書となると、上級者がピンポイントに分からないことを調べるために辞書的に活用する書籍というイメージを持たれるかもしれません。もちろんそうしたニーズにも十分対応できますが、本書は本格的な概説書にもかかわらず、文章の流れが良く読みやすさにも骨が砕かれている印象です。初学者が中途半端な入門書を何冊も乱読した結果混乱に陥るぐらいなら、間違いのない本書一冊に絞ってじっくりと取り組んだ方が早くマスターできるのでは?というのは言い過ぎでしょうか(いや、決して言い過ぎではない)。9,000円(税別)というお値段も、ズバリ私が『個人情報保護法コンメンタール』の感想でせめてこれぐらいの値段だったらいいのに~とつぶやいていた理想価格そのもの。法律書の中では結構高いじゃない、とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、本書に関しては会社購入にとどめず、個人用として購入しいつでも手に取れるようにしておく価値が十分にある、そう断言させていただきます。法務 (834)_情報法務 (127)【本】『個人情報保護法』― 未成熟論点にあえて切り込む2025年01月
▽回族連邦共和国亡命政府●01/14 16:26 1 教育・学校2 イベント・祭り3 英語4 競馬・ギャンブル5 留学6 米国株7 フィギュア8 健康・医療9 仮想通貨10 科学
▽特殊清掃「戦う男たち」●01/14 07:41 故郷2025-01-11 06:15:52 | 特殊清掃「故郷」は、人によって違う。物理的に異なるのは当然として、その定義(概念)も違うのではないだろうか。生まれた所、育った所、長く暮らした所etc。場所に限らず、人や想い出が故郷になるこもあるだろう。特掃の依頼が入った。故人は老人(男性)、依頼者はその姉。現場は老朽一戸建。平屋・狭小、プレハブ造りの粗末な家だった。腐乱場所はその台所、板の間。古びた室内は、かなり汚れてホコリっぽかった。その中央に腐敗痕が残っていた。死後、かなりの時間が経っているらしく、腐敗粘土は乾き気味だった。依頼者の話によると、現場の周辺は故人・依頼者達にとって故郷らしかった。幼少期を家族で楽しく過ごした場所。戦火が激しくなった頃、田舎に疎開し、終戦を迎えて戻って来たら一面が焼野原になっていた。それで、一家は仕方なく外の地に移り住んだとのこと。故人は、若い頃から故郷に家を持つことを目標にしていた。そして、故郷で人生を終えることも生前から望んでいたらしい。それを聞いて、自殺を疑った私だったが、どうも自然死のようだった。故人は企業人としての現役を引退した後、かねてからの希望を叶えて故郷に家を構えた。小さくて質素な家でも、愛着のある故郷で暮らすことができて、故人は幸せだっただろうと思った。それから幾年が過ぎ、亡くなったのである。台所に広がる汚物には嫌悪しながらも、生前の故人には親しみに似た感情が湧いてきた。腐敗液は、台所の床にとっくに浸透していた。表面を掃除したところで、汚染の根本が片付く訳ではない。表面の腐敗粘土を掃除するより台所の床板を剥がして撤去する方が得策だと考えた私は、依頼者にそれを提案した。誰も住む人はいないし、取り壊すしかない家なので、依頼者は私の提案を快諾。私は、愛用の大工道具を使って、床板を少しずつ剥がしていった。薄暗い床下を見て、「!?」。床下の土には、妙に脚がたくさんある二種類の虫が這い回り、黒くボソボソとした盛り上がりができていたのだ。床板を透り抜けた腐敗液が、床下の土に滴った結果であることはすぐに分かった。髪・骨・歯は残っただろうけど、故人は故郷の土に還っていった訳だ。「故郷の土に還ることも、生前の故人が望んでいたことではないだろうか」と、勝手に想像して微笑んだ私。「土に還る」という言葉があるが、「土に帰る」じゃないところに、何とも言えない深い意味を感じる。その意味が何であるか具体的には説明できないけど、本能的に重く感じるものがある。以前も書いたが、私は自分の屍を火葬(焼却)して欲しくないと考えている。故郷でなくても、どの地でもいいから、土に還りたいと思う。しかし、今の法律や葬送習慣じゃ、無理だろうなぁ。そうは言っても、今回の故人みたいなイレギュラーなケースは遠慮したいものだ。仮にそうなったとしたら、後世にも特掃隊長が現れて、片付けてくれるかな?トラックバック2006-11-13 21:31:50投稿分より運営会社はヒューマンケア株式会社0120-74-4949コメント
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