▽池田信夫 blog ●05/16 17:38 2025年05月16日13:43本日本国債は「合理的バブル」である(アーカイブ記事)貨幣はバブルである。これは150年前にマルクスが「商品の物神性」として指摘したことだが、今も正しい。1万円札の使用価値は20円しかないので、その価値はバブルだが、人々がそれを1万円の商品と交換する限り続く。中央銀行は「国営バブル」を維持する機関ともいえる(2021年8月1日の記事の再掲)。ゼロ金利の状況では国債も貨幣と同じであり、余剰資金を社会的に循環させる合理的バブルである。これには次のような特徴がある。長期金利(r)が名目成長率(g)より低い限りバブルは維持できるr<gのときバブルは効率的である(将来世代との利害対立が発生しない)必要な安全資産の総量は一定なのでバブルは代替するここで重要なのは3の条件である。1980年代後半にも、都心の地価は収益還元価格を超え、その利回りはマイナスだった