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▽ はなとゆめ+猫の本棚●05/17 08:08 森瑤子 「女ざかり」(角川文庫) (05/17)≫ EDIT2025.05.17 Sat森瑤子 「女ざかり」(角川文庫)この作品は1984年に出版。日本テレビでもドラマ化されている。私の勤めていた会社は、大企業だったが、場所は地方都市にあった。入社したのは、1975年。当時は、女性社員は殆どが地元の高校卒業生。わずかに短大卒業生がまざっていた。女性社員は花嫁修業に忙しく、そして、社内で男性社員と22-23歳で結婚退職が一般的だった。ちょうどこの作品が出版されたころ、巷ではディスコクラブが大流行していて、女性が夜遅くまでディスコに行って踊りまくるようになった。それまでは、花嫁修業と帰宅門限があった時代だったのに。そしてもう一つの変化に驚いた。なんと大学を卒業した女性の入社が始まったのだ。それも、お茶の水や早稲田、慶応、青山といった有名校卒業生ばかり。私も、そんな女性を部下に持って、どうしたらいいのかわからずうろたえた。結婚年齢も上昇、20代遅くや30代で結婚する人ばかりになった。そして、女性が男性に三行半をつきつけ離婚することも多くなった。この作品が出版された1985年は、それでも離婚は、社会的には一般的でなく、離婚は社会では否定的なことという通念が常識だった。この作品で「あかね」という居酒屋をやっている美智世が主人公の乃里子に言う。「私ねえ乃里子さん結婚して良かったとおもうことが一つあるのよ。それはねえ離婚ができたこと。だって結婚しないと離婚はできないじゃない。」乃里子が聞く。「離婚ってどんな感じ」「それは直後ってこと?」「二人で区役所に離婚届を出しに行ったの。それを受付でだしておわり。そして、役所の外へでて、互いに右と左に別れて歩きだしたの。そのとき何かがわっとふきあげてきたの。それで大声でわぁーっと叫びたくなって、後ろを振り返ったの。そしたら彼も同時に振り返ったの。そして、二人同時に腰から拳銃をぬいて、人差し指を指して、バーンと銃を撃ったの。これで、ケジメがついて、新しい道を歩きだしたの。」この作品は、当時ベストセラーになった。悩む女性には実に新鮮で進歩的な作品に映ったのだろう。しかし、今はこの作品は全く知られていない作品になってしまっている。やっと森さんの作品に時代が追い付いてきた。ランキングに参加しています。ぽちっと応援していただければ幸いです。| 古本読書日記 | 06:32 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑2025年05月 (17)森瑤子 「女ざかり」(角川文庫) (05/17)古本読書日記 (5515)
▽HOUKOUの彷徨人生●05/12 12:12 2025年05月11日リタイア後初めてのGW/リタイア特権でのんびり過ごすゴールデンウィークというもの、日ごろ長期間の休みがとれないサラリーマンにとって、とても貴重な正に黄金の価値を持つ期間であった。現役時代の私もこの期間、まさか家にじっとしているわけにもいかず、なんとかこの貴重な連休を最大限有効に使おうと焦りに焦ったものだった。誰もが知る通り、この期間、宿代は高騰し、そもそも宿もなかなか取れない。観光地は人であふれかえり、道路も渋滞。そこでその解決策として考え付いたのが、「車中泊+釣りの旅」であった。この季節は気候的にも車中泊にピッタリの季節である。たまには驟雨に祟られることもあるにはあったが、この時期、暑さ寒さに悩まされたことはほとんどない。そもそも車中泊は、宿の予約が要らない、GWぼったくり価格とは無縁というとても大きなメリットがある。釣場も有名観光地ほどには混んでいない。この大きなメリットに気づいて以降、私のGWの過ごし方といえば、2015年GWのドイツ・チェコ旅行を除いては、しばらくの期間ほとんどこの車中泊+釣りの旅を楽しんだものだった。2005.5 大分鶴見彷徨2006.5 天草へ釣りの旅(2泊とも車中泊)2007.4 長崎県崎戸町方面へ2泊3日車中泊+釣りの旅2008.5 天草方面へ2泊3日車中泊+釣りの旅2010.5 平戸北部へ車中泊+釣りの旅2011.5 福岡県苅田へ車中泊+釣りの旅(2泊3日)この旅はとてもストイックな旅のスタイルである。車中泊だけであれば、それはやりようによっては比較的簡単だ。最低限の車の中で寝るだけの装備を持っていけば済む話だ。しかしこれに「釣り」が加われば、ちょっと事情は複雑になる。まず、道具が通常の車中泊に必要な道具に加え、釣具や新鮮な釣りエサ・撒き餌の手配も必要になる。魚や食材を保温するクーラー(2個)や釣った魚をさばく道具も必要になる。道具の準備も大変だが、通常の車中泊とは違い日中は釣りにも体力を消耗する、とても疲れる旅でもあった。それでも、このスタイルの旅はとても楽しかった。日中は釣りに没頭し、日が傾くと釣った魚をつまみに酒を飲む。その最初の一杯の何と美味かったこと!正に「生きている実感」を感じる時だ。「レールの上を惰性で生きている」無味乾燥なサラリーマン人生からの逸脱感、プチ冒険、プチ彷徨気分を随分味わったものだ。この「ストイックな」旅、釣りスタイルに目覚めたのは、実は1冊の本の影響が大きい。それは、呑奇鵬程(どんきほうてい)氏による「風乃戯言(かぜのたわごと)」という本だ。私が釣りにのめり込んだ時期、釣り雑誌や釣りに関する本を貪り読んだものだったが、この本はその中でも最も衝撃的な本であった。著者は、当時50歳過ぎていたであろうか。当時私は30~40歳程度であったろうか。この当時の私から見たら、この老境に近づいたとも思える釣り師が、トカラ列島の数々の島々それぞれに、腰を据えて長期間キャンプを構え、ハブの恐怖との戦いや物資の補給に苦心しながも、ひたすら超大物を狙って釣りに没頭する。そのとても野性的で冒険心に富んだ果敢な釣り師の姿にあこがれを抱いたものだった。そして、2005年のGWに初めて本格的な車中泊+釣りの旅を始めたのだ。とても著者のようにトカラ列島に重い荷物を運び、そこに腰を据えキャンプを張る・・というところまでは行けなかったのだが。それでも、その「真似事」として、数泊の車中泊+釣りの旅は、「冒険をしているんだ・・」という自己満足をかなりの程度充足させてくれるものだった。~歳月は過ぎていく~昨年の今頃は、ちょうど「退職届」を職場にたたきつけて一連の手続を終え、正にこれからリタイア生活に突入しかかり、不安定な精神状況であったことをある意味懐かしく思いだす。当時とても体調が悪くて、旅行どころでなかったことも思いだされる。今年は昨年ほどでもないが、体調はとても万全とは言えない。車中泊+釣りの旅をやり始めて20年たった今、とても車中泊に耐えられないほど体力が衰えた。自宅のベッドで寝ても、翌朝体がだるいことが多い。(笑)それに、例外はあるとしても、GWで魚がろくに釣れたためしがない。(笑)それ以外の旅は、やっぱり、どういう旅にしても、どこもかしこも人だらけ、ぼったくり料金、交通渋滞から免れない。こういうわけで、リタイア後のGWは、この時期特有の周りの「お祭り気分」に浮かれることなく、あせらず惑わず、自宅でのんびり過ごし、せいぜい自宅近くの公園でまったり過ごすのが最適解だと思うのであった。あせることはないのだ。GWを過ぎれば、いくらでも空いてる安い宿はあるはずだ。言ってみれば、リタイア老人にとって、GWというものユダヤ教の「過ぎ超しの祭り」みたいなものである。大混雑やぼったくり価格が「過ぎ去る」ことを、家の中でじっと待つ期間なのだ。こういうゆとり感覚でGWを過ごすことができることも、リタイア生活特権ともいうべきものだろう。さて、そろそろ次の旅の計画を立てなければ。励みになります。応援クリックお願いします。↓にほんブログ村にほんブログ村にほんブログ村にほんブログ村にほんブログ村60歳代ランキングコメント数:0 コメントカテゴリ:リタイア生活by HOUKOUmixiチェック3 コメントリタイア後初めてのGW/リタイア特権でのんびり過ごすリタイア生活 (58)
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