▽池田信夫 blog ●11/20 19:38 2024年11月20日17:25本大乗仏教はポストモダンを超えるか西洋哲学がプラトンに始まりニーチェで終わったとすると、20世紀以降の哲学はそのオマケみたいなものだが、大乗仏教の歴史はその終わった地点から始まっている。これは偶然ではない。インド=ヨーロッパ語族は主語・述語の論理で考えるので、大乗仏典のロジックは西洋哲学と似ているのだ。中観派(ナーガールジュナ)は客観的実在を否定して「空」の思想を創造した。そこではカントより1500年以上早く、「存在は有から生じない」などのアンチノミーを使って素朴実在論から矛盾が導かれることを明らかにしているが、積極的な世界像はない。この点はポストモダンに似ている。そういうニヒリズムを超えようとしたのが唯識派である。それは単に実在を否定するのではなく、それを成り立たせる本質は意識だと考える主観的観念論だった。これは独我論に近いが、世界を成り立たせて
▽Hidetoshi Iwasaki’s Blog ●11/19 16:16 2024年11月18日 (月)オフィスREIT 秋晴れテーマはオフィスREITについて。以下、キャスターの曽根さんからの質問とそれに対する私の答えです(頭に残っている記憶に従って書いたものです。詳しくは『こちら』をご覧ください)。【1】オフィスビルの需要と供給についてまず供給面では、もともと2023年問題ということが言われてきた。これは2023年に虎の門ヒルズ・ステーションタワー、麻布台ヒルズなどが開業。この年の大規模オフィスビルの供給量が138万平方メートルとなることが予見されていたことだ。その前の2年間、つまり2021年、22年がいずれも50万平方メートル前後だったことから、138万平方メートルというのが如何に大きな数字だったかが分かる。なお24年の供給はまた65万平方メートルくらいに戻ると予想されている。このように23年は供給過多が懸念されていたが、蓋を開けてみれ