▽池田信夫 blog ●06/02 01:25 2025年06月01日16:42科学/文化大規模言語モデルは言語学に革命をもたらす自動翻訳は言語学の見果てぬ夢だった。それは大きな実用的・文化的価値があり、コンピュータの処理能力さえ上がれば実現できると思われたが、機械翻訳は挫折の連続だった。この問題を「普遍文法」を発見することで解決しようとしたチョムスキー学派は挫折した。これに対して認知言語学と呼ばれる学派が、1980年代から出てきた。これはチョムスキーのような合理主義ではなく、具体的な言語使用の中からパターンを見出す経験主義だったが、演繹的な理論体系はなく、翻訳にも応用できなかった。そうこうしているうちに、言語学とは無関係に発展した大規模言語モデル(LLM)が、あっけなく機械翻訳を実現してしまった。のみならず、それは森羅万象について質問に答え、文書を作成する万能百科事典になった。それは偶然だったのか。アデル・ゴールドバーグは