jojojojohnのアンテナ
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▽ウォール伝、はてなバージョン。●12/25 12:43 2024-12-25行方不明の象を探して。その296。「ねぇ、君、僕って空っぽだと思わないかい?」彼はニヒルな笑みを浮かべながら言う。間違いなく空っぽだろう。分かり切ったことをなぜ質問するのだろう?「その通り。本当に空っぽだと思うよ」僕はそう答えた。「ほんとに何もないんだよ」と彼はかすれ声で言った。「きれいに空っぽなんだ」「きれいというより空虚で空っぽだよね」「わかってる」「ほんとに分かってるの?」「どうしたらいい?」「それが君の言う観念じゃないのかい?」観念の位相のポイントが僕にあることで、次は彼が観念を受ける側になったようだった。「一緒に死んでくれるかい?」彼は悲しそうな顔をして言った。「僕は君のようなニヒリストと心中するなんて御免だよ」と僕ははっきり答えた。「ハハ。そりゃそうだよね。これほどの犬死って他にないだろうね」彼のニヒリズムは極北を極め
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