▽himaginaryの日記 ●02/10 05:58 2025-02-08コロナ禍支援はどの程度効果的だったのか?と題したエントリ(原題は「How effective was pandemic aid?」)でタイラー・コーエンが、Jeffrey Clemens、Philip Hoxie、Stan VeugerのSSRN論文を紹介している。これは2年半前にコロナ禍の財政救済策は効果的な財政刺激策だったのか? 州・地方政府への補助についての実証結果 - himaginary’s diaryで紹介したNBER論文をアップデートしたものだが、要旨の前半に記述された雇用維持コストの推計期間と数字がやや変わっている。具体的には、前回はWe use an instrumental-variables estimator reliant on variation in congressional representation to analyze th
▽no title ●02/08 09:15 2025-02-07War and Peace and War:The Rise and Fall of Empires その101第12章ではどのように歴史を科学として捕らえるべきかが語られる.まずトルストイの古典物理的な取り組み,英雄史観の否定が紹介された.ここからターチンの立場の説明が始まる.第12章 戦争と平和と素粒子 歴史の科学 その2トルストイのアイデアを全て肯定する必要はない(結局「戦争と平和」は100年以上前に書かれた本だ).しかし彼の「数多くの個人の行動を統合することによって歴史の科学は構築される」という議論は現代の社会学者に受け入れられているし,正しいだろう.個人のミクロな行動からどのようにマクロな社会ダイナミクスを推論するかは今日の社会学の中心的な問題の1つだ.そこでは統計物理とのアナロジーに説得力があるだろう.帝国の興亡の科学の理論的枠組みも同じように構