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▽bookbar5
●04/27 00:46
2021年 10月 21日
ﾌﾗｲﾌｨｯｼｬｰと詩人とｴﾉｺﾛｸﾞｻ
｢ﾌﾗｲの雑誌｣123､川本勉さんの｢人間はむずかしいｳｪｯﾄｱｸｼｮﾝとﾄﾞﾗｲｱｸｼｮﾝ｣（p68）に､ｴﾉｺﾛｸﾞｻのｽｹｯﾁがある｡
〈ｸﾞﾗｽ素材に新しい可能性があることを見つけ､久しぶりにﾛｯﾄﾞの設計を始め〉た川本さんは､〈行き詰まったら自然からﾋﾝﾄをもらうことにして〉いるそうで､以前､〈ﾊﾞﾝﾌﾞｰﾛｯﾄﾞの作り方をこの誌面で連載した時に､ｴﾉｺﾛ草（通称：ﾈｺｼﾞｬﾗｼ）について参考になると書いた〉ことがあったそうだ｡
秋の川原などで70～80cmの高さに成長したものが､細い細いﾄｯﾌﾟの先に､重い毛虫のような穂を乗せて風に揺らぐ様は､まるでﾌﾗｲﾛｯﾄﾞを思わせます｡よくあれで折れないものです｡
ここまではなんとなくわかる｡ここからだ｡
ﾗｲﾝは穂､稈（かん）をﾛｯﾄﾞに例えれば､全くの4～5ﾋﾟｰｽﾛｯﾄﾞです｡長い年月の