こっそｰりｱﾝﾃﾅ - はてなｱﾝﾃﾅ

▽連邦
●05/30 05:57
21/07/06ｴｺｰ･ｻﾞ･ﾄﾞﾙﾌｨﾝ用ﾊﾟｽﾜｰﾄﾞｼﾞｪﾈﾚｰﾀｰその他
ｲﾙｶを何匹殺したのか覚えてないｸｿｹﾞｰ
たぶん当方が中学生か高校生くらいの頃､おしゃれな雑誌や音楽雑誌でｲﾙｶが｢ﾎﾟﾂﾎﾟﾂ｣と取り上げられるようになった｡
そして映画｢ｸﾞﾚｰﾄ･ﾌﾞﾙｰ｣が｢ｸﾞﾗﾝ･ﾌﾞﾙｰ｣と名前を変えて公開されるや否や世間はｲﾙｶﾌﾞｰﾑとなり､ｼﾞｮﾝ･C･ﾘﾘｰが生き神のように崇められ､国際ｲﾙｶ･ｸｼﾞﾗ会議が主要国首脳会議のように取り上げられ､ｲﾙｶの声が吹き込まれたｱﾝﾋﾞｴﾝﾄでﾁﾙなCDが雨後の筍のように発売されていたような記憶がある｡
そんな最中に発売されたのが｢ｴｺｰ･ｻﾞ･ﾄﾞﾙﾌｨﾝ｣だった｡
このｹﾞｰﾑ､裏でどんなﾃﾞｶい力が動いたのかはわからないが､生活情報誌だけではなく､普段ｹﾞｰﾑなんて取り上げもしないﾌｧｯｼｮﾝ誌でも取り上げられ､その結果としてﾃﾞﾊﾟｰﾄのｹﾞｰﾑ売り場では｢ﾄﾞﾗｸｴ｣や｢ﾌｧｲﾅﾙﾌｧﾝﾀｼﾞｰ｣と同じように仰々しく飾られていたような記憶がある｡
たぶん現代であれば､ｳﾞｨﾚｯｼﾞｳﾞｧﾝｶﾞｰﾄﾞにも置かれていたただろうし､場合によってはﾙｲﾋﾞﾄﾝのｼｮｰｳｨﾝﾄﾞｳの隅っこに時代を象徴するｱｲﾃﾑとして飾られていたかもしれない｡
そんな軽い社会現象とは裏腹に､ｴｺｰ･ｻﾞ･ﾄﾞﾙﾌｨﾝというｹﾞｰﾑが本当に売れたのかは怪しいものだった｡
実際にある程度売れたと思うが､今ｴｺｰ･ｻﾞ･ﾄﾞﾙﾌｨﾝが｢ﾄﾞﾗｺﾞﾝｸｴｽﾄ｣や｢ｽｰﾊﾟｰﾏﾘｵ｣のように昔の思い出話で語られた事は無いし､そもそも当方のまわりのﾒｶﾞﾄﾞﾗｲﾊﾞｰは誰もｴｺｰ･ｻﾞ･ﾄﾞﾙﾌｨﾝなんて買っていなかったような気がするし､そもそもﾒｶﾞﾄﾞﾗｲﾌﾞは｢漢の中の男のみが所有を許されたｹﾞｰﾑ機｣である事から､ﾓﾃ要素の為にｹﾞｰﾑ機なんか買う人間はｾｶﾞの方からお断りだと思う｡
ともあれ当方はﾓﾃたかったので｢ｴｺｰ･ｻﾞ･ﾄﾞﾙﾌｨﾝが欲しかった｣｡
あれがあれば学校の先輩が東京で買ってきた｢ｱﾆｴｽbのﾀｰﾄﾙﾈｯｸ｣くらいにﾓﾃそうだし､なにより様々な雑誌が毎月推奨しているのだから､前月に中古で買って死ぬほど後悔した｢地底戦空ﾊﾞｿﾞﾙﾀﾞｰ｣よりは面白くない訳がない｡
けどｴｺｰ･ｻﾞ･ﾄﾞﾙﾌｨﾝの為にﾒｶﾞﾄﾞﾗｲﾌﾞを買うのはﾊﾞｶﾊﾞｶしいし､そんなものを買うなら学校の皆がもっている｢ｽｰﾊﾟｰﾌｧﾐｺﾝを入手する方が先決｣だと思ったので当時は買うのをｸﾞｯと我慢し､それから約10年後くらいに親の仇のようにｴｺｰ･ｻﾞ･ﾄﾞﾙﾌｨﾝを買い漁ることとなる｡
いま｢親の仇でｴｺｰ･ｻﾞ･ﾄﾞﾙﾌｨﾝ｣という見慣れぬ単語に違和感を感じた方がいたと思う｡
実際に書いた当方も相当な違和感を感じたが､実際に親の仇のように買っていたので仕方がない｡
その10年後に青年から大人となった当方は､尊い労働で得たお金でﾒｶﾞﾄﾞﾗｲﾌﾞ2とｴｺｰ･ｻﾞ･ﾄﾞﾙﾌｨﾝを中古で買った｡
既に世間ではﾌﾟﾚｲｽﾃｰｼｮﾝ2が発売されていたので､ﾒｶﾞﾄﾞﾗ2もｴｺｰ･ｻﾞ･ﾄﾞﾙﾌｨﾝも出血大ｻｰﾋﾞｽのような価格であったが､この空前絶後のお買い得価格にも関わらず､ｴｺｰ･ｻﾞ･ﾄﾞﾙﾌｨﾝをﾌﾟﾚｲした当方は瞬間的に｢金を損した｣という負の感情に感情に襲われる事となる｡
だがｴｺｰ･ｻﾞ･ﾄﾞﾙﾌｨﾝは｢ﾒｶﾞﾄﾞﾗｲﾌﾞで2作目｣が発売された人気作であるわけであるし､よほど評判が良かったのﾒｶﾞCD版まで移植されている｡
すなわちこのｹﾞｰﾑの良さがわからないという事は｢俺が時代についていけてない｣という事を意味している気がしてきたので､当方はその足で中古の｢ｴｺｰ･ｻﾞ･ﾄﾞﾙﾌｨﾝ2｣と｢ﾒｶﾞCD｣と｢ｴｺｰ･ｻﾞ･ﾄﾞﾙﾌｨﾝCD｣買ってきた｡
なおここまで全て中古で購入なので､ｾｶﾞどころかｸﾘｴｲﾀｰに対しても一円も入らないが､そんな事は当方にとってはどうでもいい｡
時代にﾉﾚるかのかﾉﾚないか､ﾀﾀﾞそれだけだ｡
結果まったくﾉﾚなかった｡
考えたらｴｺｰ･ｻﾞ･ﾄﾞﾙﾌｨﾝは10年前のｹﾞｰﾑであるし､古いｹﾞｰﾑでﾓﾃようというのが浅はかな話だ｡
という事で､｢買っている人間がﾒｶﾞﾄﾞﾗｲﾊﾞｰよりｲｹてないと評判｣だった男のｹﾞｰﾑ機｢ﾄﾞﾘｰﾑｷｬｽﾄ｣と｢ecco THE DOLPHIN DEFENDER OF THE FUTURE｣を買ってきた｡
本作はｼﾞｬｹｯﾄが完全に英語であるので非常にﾓﾃそうな感じであったが､その期待とは裏腹に｢ecco THE DOLPHIN DEFENDER OF THE FUTURE｣はｴｺｰ･ｻﾞ･ﾄﾞﾙﾌｨﾝ2以上に糞ｹﾞｰだったので男泣きに泣いた｡
流石ｾｶﾞ､軟弱なｹﾞｰﾏｰには遠慮のない鉄拳制裁だ｡
ここまできたら毒食わば皿までだと思ったので､近所の中古ｹﾞｰﾑ屋でｹﾞｰﾑｷﾞｱ(ｿﾆｯｸﾄﾞﾘﾌﾄ同梱版)とｴｺｰ･ｻﾞ･ﾄﾞﾙﾌｨﾝ1/2を買ってきた｡
世の中は既に21世紀であったし､世の中はｹﾞｰﾑﾎﾞｰｲｶﾗｰの一強の時代であったので､ｹﾞｰﾑｷﾞｱとｴｺｰ･ｻﾞ･ﾄﾞﾙﾌｨﾝ1/2は｢掃除機を近所の廃品回収業者に引き取ってもらう金額より安く買えた｣と記憶している｡
結果､本ｹﾞｰﾑで当方は膝から崩れ落ちて泣き出したい衝動に駆られた｡
まだ若いのに目はﾁｶﾁｶするし､そもそもｹﾞｰﾑが全くおもしろくない｡
もし原哲夫が当時の当方を描いていたら､きっと目から血の涙を流していたと思う｡
それ程までにｹﾞｰﾑｷﾞｱとｴｺｰ･ｻﾞ･ﾄﾞﾙﾌｨﾝを買った事を死ぬほど後悔した｡
あの当時､どれだけの力が動いてｴｺｰ･ｻﾞ･ﾄﾞﾙﾌｨﾝが名作ｹﾞｰﾑのように市場にばらまかれたのか､そして完全なる糞ｹﾞｰである情報をどれだけの力を使って握りつぶしたのか､考えただけでも恐怖で震えが止まれないし､この事を徹底的に調べたらたぶん三百人委員会あたりに消されると思ったので､これ以上は追求はしなかったと思う｡
そして21世紀になって20年が過ぎた現在､ｽﾍﾟｰｽﾊﾘｱｰ3D目的で購入した｢ｾｶﾞ3D復刻ｱｰｶｲﾌﾞｽ｣に収録されたｴｺｰ･ｻﾞ･ﾄﾞﾙﾌｨﾝをﾌﾟﾚｲしながら｢ｵﾏｹでついてきたとは言え､このｹﾞｰﾑが復刻される意味が皆目わからんなぁ｣と一人唸りながら､ｲﾙｶの鼻先を岩礁にｶﾞﾝｶﾞﾝぶつけては｢ｹﾞｰﾑが全然すすまない…｣と相変わらず涙目になている俺がいた｡
という事で､発売当時にｹﾞｰﾑ雑誌が狂ったように取り上げていた｢ｴｺｰ･ｻﾞ･ﾄﾞﾙﾌｨﾝ｣のﾊﾟｽﾜｰﾄﾞが完全解析され､ｼﾞｪﾈﾚｰﾀｰが開発されましたという話｡
https://eccothedolphin.online/ecco-password-generator/ecco1-password-generator-sample.htm
Ecco the Dolphin: Password Generator
本ｼﾞｪﾈﾚｰﾀを使用してﾊﾟｽﾜｰﾄﾞを生成する事により､様々なｽﾃｰｼﾞから始める事が可能になるだけではなく､｢ｹﾞｰﾑｸﾘｱ時に生成される謎のﾊﾟｽﾜｰﾄﾞの生成も可能｣という点｡
この謎のﾊﾟｽﾜｰﾄﾞは近年になり内部の方から｢元々大会とかやる用に実装されたけれども使われませんでした｣と説明された事により､元ﾄﾞﾙﾌｨﾝっ子は｢あぁ…｣と納得しんだが納得してないんだかわからない気持ちになったのは記憶に新しい所｡
https://sega.jp/fb/album/11_ecco/memories.html
なぜﾊﾟｽﾜｰﾄﾞが生成されたか
という訳で､若かりし頃にｴｺｰ･ｻﾞ･ﾄﾞﾙﾌｨﾝを買ってはみたけれどｸﾘｱできなかった方や､当時ｲﾙｶの息が1分20秒しか持たない事に納得できなかった方､ｾｶﾞ3D復刻ｱｰｶｲﾌﾞｽに収録されたｴｺｰ･ｻﾞ･ﾄﾞﾙﾌｨﾝの｢無敵で息継ぎの必要のない”ｽｰﾊﾟｰﾄﾞﾙﾌｨﾝﾓｰﾄﾞ”｣を使ってもｸﾘｱできない愚鈍な方などは､こちらのｻｲﾄでﾁｬｯﾁｬとﾊﾟｽﾜｰﾄﾞを生成してみてはいかがでは｡
追記…日本でも解析されている方がいたけれども､ｴﾝﾃﾞｨﾝｸﾞの謎の部分がわかっていなかった為に完全版は無理だった模様｡
http://sunpillar.jf.land.to/urawaza/md/echo_the_dolphin.html
各ｽﾃｰｼﾞの名前及びﾊﾟｽﾜｰﾄﾞ
そして時は流れて大人となり､雑誌で色々な連載を頂くようになり､様々な雑誌編集者さんと打ち合わせという名の｢延々どうでもよい話｣を喫茶店でし続けていた結果､大体の担当編集者の方々は趣味の一つに｢ﾚﾝﾀﾙﾋﾞﾃﾞｵ屋の棚をみて暇をつぶす｣というものが含まれていたりしたので､きっと