じゅびｱﾝﾃﾅ - はてなｱﾝﾃﾅ

▽ほぼ日刊ｲﾄｲ新聞-目次1
●04/27 10:34
･中国で､恐竜の足跡の化石が発見されて､
それに｢ｴｳﾌﾟﾛﾝﾃｽ･ﾉﾋﾞﾀｲ｣と名前が付けられた｡
これは｢ﾄﾞﾗえもん｣ののび太くんにちなんだ名だという｡
だれもが知っているとおり､ﾄﾞﾗえもんも､のび太くんも､
創作上の登場人物とﾛﾎﾞｯﾄで､現実にいるわけじゃない｡
だけど､そういえば､発見された恐竜についても､そうだ｡
見つけられたのは恐竜の骨や歯ではなく｢足跡｣なのだ｡
恐竜が歩いた足の跡なのであって､やつは､そこにいない｡
のび太くんは､現実にはいない人なのだけれど､
中国の研究者のこころのなかに生きていて､
1億2000万年も昔にいた恐竜の名前になった｡
そして､当の｢ﾉﾋﾞﾀｲ｣と名付けられた恐竜も､
まだ詳しいことはわかっていないままに､
人びとのこころのなかで姿かたちを得て､ｲﾒｰｼﾞを残す｡
どちらも｢本体｣はないままに､そこにいるということだ｡
そして､それはそれで生きている､

▽月のｼｽﾞｸ
●04/09 22:58
2021.07.15 Thursday
｢いのちがえ｣
みんなで食事をしているとき､千尋がぎゅっと自分の胸元をつかみ､はいっと手を広げて｢心をあげるよ｣と差し出してくれた｡ありがとう､と受け取る｡するとそれを見ていたゆりが､あのさ､と話し始める｡
｢いのちがえ､って知ってる？｣
｢命がえ？｣
｢そう､ﾄﾞｯﾁﾞﾎﾞｰﾙで外野の子と内野の子が入れ替わる時に"命がえ"するの｡すごい言葉だと思って｡だって､命を入れ替えるんだよ｣
確かに､現実世界ではそう気安く誰かに命を捧げたり､取り替えたりはしない｡でも､そうやって命を差し出さなければいけない時代や出来事があったことを､いつか話してあげようと思う｡その前にこのひとはどこかで何らかの知識を得て､不意に､こんなふうに教えてくれるのかもしれないけれど｡
（写真は6月の千尋の誕生日ﾃﾞｺﾚｰｼｮﾝ真っ最中の風船だらけの部屋）
by mami