miarepoke_tamagowariのｱﾝﾃﾅ - はてなｱﾝﾃﾅ

▽うみひょう雑記
●01/26 07:52
夏の終わり､空気が重く淀んだ午後のことだった｡僕は図書館で古い新聞をめくっていた｡特に何を探していたわけではない｡ただ､時間をつぶすために､無作為にﾍﾟｰｼﾞをめくっていたのだ｡すると､一枚の写真が目に留まった｡白黒の､少しぼやけた写真だ｡そこには､小さなあざらしが写っていた｡背景はどうやら公園のようで､木々の間から光が差し込んでいる｡あざらしは地面に座り､どこか遠くを見つめている｡その目は､写真の中でもくっきりと黒く､何かを訴えかけているように感じた｡僕はその写真に妙に引きつけられた｡あざらしの目が､まるで僕を見つめているかのように感じる｡図書館を出ると､ふとその公園に行ってみたくなった｡写真の背景から推測すると､どうやらこの街の中央公園らしい｡歩いて10分ほどの距離だ｡公園に着くと､そこはいつもと変わらない光景だった｡子供たちが笑いながら走り回り､ｶｯﾌﾟﾙが