▽L’eclat des jours ●06/08 11:39 2025-05-24_ 蝶々夫人新国立劇場で蝶々夫人。今回、下手3階席で観たのだが、これまで気づかなかった家の仕掛けに初めて気づいて(あるいはスルーしていただけかも)演出の妙に唸らされた。家の上手の角に柱がにょきっと立っていて、屋根をつけないことと後ろの襖の組み合わせで日本家屋らしさを抽象的に表現しているのだと考えていたのだがそうではなかった。2幕でピンカートンをあきらめるように膝を折って座っているスズキに対して佇立して否定する蝶々夫人を、下手からライトを当てることで、上手に柱をはさんで影絵芝居となるように仕組まれていたのだった。それで位置がきちんと合うように、蝶々夫人が立つ位置に落ち花がこんもりと積まれていたのか。結果として柱が壁となり、影絵の世界では現実世界に戻るように懇願するスズキと、壁のあちら側でそれを完全に拒否する蝶々夫人という構図が現れる。この影絵芝居があることで