▽L’eclat des jours ●12/10 19:03 2024-12-07_ 暗号の子多分、XかBskyで著者が宣伝しているのを見て、タイトルが良いなと思った。『将棋の子』『天気の子』『推しの子』『バケモノの子』と、「ノコ」がつく作品には外れがなかったからだ。というわけで『暗号の子』を買って読み始めた。表題作はなんかセンチメンタル風味が気色悪くもあり、気持ち良くもあり、得体の知れない感触を味わったがおもしろい。続く作品の指輪物語引用まで来ると、さすがにギーク趣味に猫なで声みたいな印象を受けて(これが気色悪さと気持ち良さの原因なようだ)イラっとしなくもない。が、おもしろい。なぜ父と娘の物語なんだろう? と思いながら3作目のローパスフィルターに手をつけたところ、これは抜群におもしろい。少なくともしばらくいろいろ思索に入らさせられた。ローパスフィルターという作品は、わりとどうでも良い内容のアイディア勝負の短編で、Twitterに対して過