esheep’s antenna
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▽物語百夜/百年河清●12/02 19:49 百年河清
羊王国図書館
「夢十夜」夏目漱石
自分は苔の上に坐った。これから百年の間こうして待っているんだなと考えながら、腕組をして、丸い墓石を眺めていた。そのうち に、女の云った通り日が東から出た。大きな赤い日であった。それがまた女の云った通り、やがて西へ落ちた。赤いまんまでのっと落 ちて行った。一つと自分は勘定した。 しばらくするとまた唐紅の天道がのそりと上って来た。そうして黙って沈んでしまった。二つとまた勘定した。 自分はこう云う風に一つ二つと勘定して行くうちに、赤い日をいくつ見たか分らない。勘定しても、勘定しても、しつくせないほど赤い日が頭の上を通り越し て行った。それでも百年がまだ来ない。しまいには、苔の生えた丸い石を眺めて、自分は女に欺されたのではなかろうかと思い出し た。
物語百夜 その弐
「道草」夏目漱石
「三四郎」 夏目漱石
「アマ チャ・ズルチャ」深堀骨
「国枝史 郎ベス
▽読書日乗/エッセイの友篇 ●12/02 19:35 読書日乗/エッセイの友篇
「世の中が何となく面白くない。と云った所で、捨てる訳にはゆかん。何となく懐しい所もある。」二葉亭四迷
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「おなかがすいたハラペコだ。」椎名誠
食べることをメインにしたエッセイ。
老人の食にしては豪快なものもあるのだが、こちらもおいしそうに思えるのは、貧乏食を描く辺りだ。
やはり小さいときとか、若い頃に味わった食というのは、一生忘れられない、あるいは一生からだが好むものだということが、しみじみと伝わって来る。
共産党の広報誌に連載したものらしい。なんだか違和感あるけど、これも時代の流れ。
新日本出版社(2015)
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2017/02/
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