▽歴史科学協議会 ●08/19 09:14 『歴史評論』2015年9月号(第785) Historical Journal(REKISHI HYORON) September 2015 vol.785 特集/歴史の中の親子・家族―婚外子・親子関係をめぐって “Parent, Child, and Family in History” 2014年1月、法務省は、性同一性障害者の父子関係を認める最高裁決定を踏まえ、「嫡出子」とする通達を出しました。また、2013年12月、婚姻届を出していない男女の間に生まれた子(「婚外子」)の遺産相続の取り分を、婚姻届を出している男女の子(「婚内子」)の半分とした規定を削除する民法改正が成立しました。同年九月の最高裁での違憲判決の結果の改正です。婚外子遺産相続差別を規定した明治時代の旧民法から、115年ぶりに、やっと改正されたのです。 しかし、出生届に嫡出子か婚外子かを記載するよう義務づけた戸籍法規定の