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ほぼ日刊イトイ新聞
●04/14 12:49
・長く人間をやっているうちに、「好きにならないように制御する」ということをするようになる。スポーツのどこかのチームのファンであるとかも。ファンであること自体はやめられないのだが、「好き」を抑えながら観戦したり応援したりする(実は、それがなかなかできないのだけれどね)。大好きなチームが、大敗したり、惜敗したり、連敗したり、失策したり、元気なく見えたり、そういうときに、とても「好き」だったりすると、じぶんのことでもないのに、とても悔しかったり悲しかったりしてしまう。いろんなものごとに対する意欲も失われてしまう。そういうのは、ダメでしょうよ。だから、あんまり「好きじゃない」人のように、なるべく冷静に、心を動かさないようにして観戦する。さほどそのチームを「好きじゃない」人たちは、大敗しようが連敗しようが全然悲しくなんかないのだ。その人たちのように生きていれば、正気でいられる。でも、感情を動かさないようにしていると、しだいに、無感動な人間になっていってしまうのではないか。そういうふうな逆の心配もでてくる。思えば、「好きにならない」ための練習を、ずいぶんやってきたから、もうすでに、ぼくは感情の動かない人間になりかけているのか?そうかもしれない。大人になるっていうのが、こういうことなのだとしたら、それは、けっこうまずいんじゃないか。失恋するから恋なんかしない、人を好きにならなければ恋に苦しむことはない。そういうのと同じようなことなんじゃないか。じぶんに関係のある、じぶんがどうにかするべき問題なら、「落ち込んでいる場合じゃない」と立ち上がれるのにな。「とても好き」であり、感情もおおいに動くことと、「おちこんだりもしたけれど、ぼくはげんきです」が、両立できるようになれたら、ほんとうの大人なのかもな。ま、翌日になったら「じぶんの生活」に戻るんだけどね。「仕事」っていうものがあって、ほんとに助かるんだよねー。

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