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▽明るい部屋:映画についての覚書●01/21 08:03 2025年2月8日(土)連続講座:20世紀傑作映画 再(発)見 第22回原爆・ピンナップ・フィルムノワール──『ギルダ』とリタ・ヘイワース〈予約受付中〉https://kobe-eiga.net/programs/2036/
▽DEEP FOREST/幻影の構成●01/19 21:15 2025-01-18綾辻行人『霧越邸殺人事件』B、内田康夫『贄門島』B【最近読んだ本】綾辻行人『霧越邸殺人事件』(ノン・ノベル、2002年、単行本1990年)B山奥に建つ洋館・霧越邸。この謎めいた屋敷に、ある大雪の夜<偶然>に迷い込んだ人々が、凄惨な連続殺人事件に巻きこまれる。本書の特性として、トリックや犯人を考えること以上に問題になるのが、「たまたま」居合わせただけの彼らはいったいなぜ殺されるのか、そこで殺される「必然性」とはなんなのか――ということがあげられる。その答えは、参考文献にライアル・ワトソン、ルパート・シェルドレイクをはじめとするニューエイジ・サイエンスの本があげられているところに示されている。本文でもはっきりと言及されており、本書を読み解く重要な鍵であるのは間違いない。ニューエイジ・サイエンスとは何かというと、もちろん一言で説明することはできない。しかし本作を
▽憂愁書架●01/18 00:39 2025年1月15日 (水)2025年 新年の御挨拶遅れましたが、あけましておめでとうございます。こんなブログですが、今年もよろしくお願い申し上げます。思えば、2005年に開設して、今年で20年、早いのか遅いのか、旅行したり、入院したり、旧友や愛猫と別れたり、でも何とか続けられたのは妻によるところが大きい。ブログのデザイン、写真等の貼り付け、本を買ったり探してくれたり、kindle 本の編集•宣伝など、すべて妻がやってくれました。そういう意味では、このブログは子供のいない私たち夫婦の共同の作りものと言えるかも知れません。さて、新年の「行事」も滞りなく済んで、炬燵で酒を飲む心地よさ、夫婦で映画でも見ようと、一時評判となった『パーフェクト•デイズ』をアマプラで観ました。始まって、幾分も経たないのに吃驚、思わず蒲鉾を吐き出すところでした。というのも、京島の「電気湯」という銭湯が出てきた
▽黌門客●01/15 02:50 2025-01-13北村薫「大岡昇平の真相告白」のこと一昨年の2月、「「ドルジェル伯」と大岡昇平『武蔵野夫人』」というエントリを書いた。当該エントリでは、『武蔵野夫人』とレーモン・ラディゲ『ドルジェル伯の舞踏会』との関係を強調しすぎたが、そもそも大岡は、作中のフランス文学者・秋山と同程度の、あるいはそれ以上のスタンダリアンなのであって、『武蔵野夫人』も、スタンダールの作品の影響下に書かれている。たとえば西川祐子氏によれば、次の如くである。日本の戦後小説には、フランス文学をじかに引用したり、果敢にその書き直しを試みた作品がいくつかある。大岡はこの小説(『武蔵野夫人』―引用者)のエピグラフにラディゲを引用し、スタンダールの書き直しを試みた。道子はスタンダールの「赤と黒」の古風なレナール夫人である。ジュリアン・ソレルが登場しなければならない。日本のジュリアン・ソレル勉は、敗戦後の復員青年
▽十七段雑記●01/14 13:42 2025-01-13読書作者:二月 公KADOKAWAAmazon「お願いします、歌種さん。申し訳ないとは思います。ひどいことを、と思います。それでも、あなたの演技が必要なんです。あなたの夢を――、我々に、ください」声優として実績と経験を積んだ由美子に、「魔法使いプリティア」のオーディションの話が持ち込まれる。声優を目指すきっかけになった、十年以上続く憧れのシリーズ。千佳と乙女も同じオーディションを受けることを知り、夢に向かいますます奮起する由美子。だがその夢は意外な結末を迎える。子供の頃に憧れた、プリティアになる夢は、思いもしない結末を迎える。高校卒業、卒業旅行、大学進学といったライフステージの変化をわりとさらっと流し、仕事と夢を描くことに重きを置いた(と思われる)12巻。十年以上続くシリーズで、世代を超えて受け継がれるもの、生まれる夢。このテーマだからこそ描ける、というか
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