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2005年05月15日
風呂屋
昨日に続き､今日もｶﾒﾗさんとしての取材があった｡大阪に出るにも交通費がかかるため､二日続けて取材がある時は編集室に泊まるようにしている｡
この編集室に泊まる際､以前先輩に教えてもらった風呂屋に行ってみた｡ｽﾊﾟﾜｰﾙﾄﾞの｢世界の温泉｣のような豪華さとは縁のない､昔ながらの銭湯だ｡戸を開けば､すぐ横に風呂屋のおやじが狭い空間に押し込められたようにして受付をしている｡先に風呂場にいた客が､牛乳びんを片手に｢110円ね｣とその受付台の上に小銭を置いた｡｢はいよ｣と返す風呂屋のおやじ｡わずかのやり取りだったが､つられて入ってきたばかりの俺もつい､
｢こんばんは｣
と風呂屋のおやじに､気軽な挨拶の言葉を不思議もなく発した｡
｢はい､いらっしゃい｣とおやじが慣れた声で返した｡ｺﾝﾋﾞﾆで聞く､社交辞令的･業務的な声色とはどこか違っている｡ｺﾝﾋﾞﾆﾊﾞｲﾄの人間よりもずっと長