▽池田信夫 blog ●05/29 08:40 2025年05月28日12:05経済年金官僚が立民党を利用してしかけた「国営ネズミ講」の逆転劇年金法改正案は審議なしで金曜に衆議院で可決、参議院でも1日で可決する予定だという。こんな乱暴な審議日程は見たことがない。最大の争点だった厚生年金積立金の流用は「附則」に書かれるだけで、2029年に再検討してやるかどうか決めるという。なぜそんな先の法案をこんなに急いで通すのか。これは当初の改正案を自民党につぶされた厚労省の年金官僚が、だましやすい立民党を使ってリベンジをはかったようだ。彼らにとっては5年に1度の年金法改正が失敗しては面子がつぶれる。野党を利用してでも強行突破をはかったのだろう。テレビでも主人公は厚労族の重鎮、田村憲久氏である。立民案の内容は厚労省の原案と同じだが、いろいろごまかしがある。彼らが出した表では、生涯の受給と負担をみると、65歳以上は厚生年金積立金を基礎年金に流用