▽L’eclat des jours ●05/05 14:41 arton 2025-05-03_ 絶望の日ビックカメラの上に移転中のル・シネマでオリヴィエラの未見だった『絶望の日』。なんか有名な文学者が自殺する映画としか知らないで行ったが、最近では珍しく多分ほとんど眠ってしまった。が、不快な入眠(未来世紀ブラジルとか、退屈で睡眠へ逃避)というのとは違って、実に心地よかった。これだけ心地よいのだから間違いなく名画だが記憶がほとんどない。理由は明々白々で、パルジファル前奏曲がほぼ全編に使われているのだが、テンポが極端に遅い。記憶にある録音でこんなに遅いのは聞いた覚えがないからポルトガルの楽人によるものか。その遅さに混乱しているところにもって移動中の馬車の車輪の回転を延々と映す。くるくる回転する車輪を眺めているうちに催眠術にかけられたのだ。間違いない。途中、これも何度かトリスタンとイゾルデの前奏曲の冒頭のトリスタン和音が入る。これは実に良い塩梅なのでトリス