rozie
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▽Baby lipstick●10/22 23:31 やわらかいカーテン越しに届くは、初夏の白い光。それは頬をまあるく照らして、揺れていた。白壁をみると、そうっと手を伸ばしてしまう。わあ、といつか私も初めて訪れたときに声を漏らしたみたく、友人も目を輝かせていた。小さな公園の隣に佇む一軒の小さなカフェは、いつか、大切なひとに教えてもらったもの。
素敵なものを素敵だと、おいしいものをおいしいと。好きなものを好きだ、と。大好きな場所なの、と教えてもらった場所を、同じ言葉できょう私も白壁の小さなカフェを指差した。好きなもの、の連鎖を繋げていく。あの子も、誰かにこうして教えてもらったのかな。あなたも、誰か大切なひとを連れて白壁を指差すのかな。
土曜の午後、無機質なアスファルトにふたつの影。影を見るだけで、ふたり楽しんでいることが伝わってくる。声を聞くだけで分かるよ、だなんてよくいうけれど、影だけで伝わってくるよなんてね、ふたりの距離。手を伸ばして、指差
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