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累風庵閑日録
●11/26 20:26
2024-11-26『花暦八笑人』 瀧亭鯉丈 講談社文庫●『花暦八笑人』 瀧亭鯉丈・他、興津要・校注 講談社文庫 読了。能楽者の仲良し八人組が、それぞれ順番に茶番劇を企画して世間のウケを狙うも、毎回失敗してとんだ目に遭うという連作集。実際は四編出した後に鯉丈が死去し、他の作者が第五編を書き継いだがそこで中絶してしまった。内容は、とにかく駄洒落とおふざけの連続である。八人が悪ノリして話がどんどん脇に逸れてゆき、メインの筋よりも脇筋の方が分量が多そうな。世情風刺といった要素はなく、ただひたすらに馬鹿馬鹿しさ面白さに奉仕する滑稽文芸である。ただ、最終第五編は作者が違ったせいか思わぬ(伏字)ネタが仕込まれていて驚いた。作者の才気のなせる業か。なにしろ古文であるからちょいちょい意味の取れないところがありはするが、注釈がしっかりしているおかげで思いの外すいすいと読めた。会話が多くてテンポがい

漂着の浜辺から
●11/26 20:06
ブログを読むだけ。毎月の訪問日数に応じてポイント進呈【コメント募集中】1番好きな「おせち」の具材は?【コメント募集中】1番好きな「おせち」の具材は?

たむ読書&映画&音楽日記
●11/26 17:02
2024-11-24『刑事コロンボ 完全版』vol.1 DISC3(ユニバーサル)★★★★☆映画 ミステリ『刑事コロンボ 完全版』vol.1 DISC3(ユニバーサル)「ホリスター将軍のコレクション」(Dead Weight,1971)★★★★☆――特別監査があるから身を隠すよう不正の共犯者ダットン大佐から忠告されたホリスター将軍は、不正の発覚を恐れて大佐を銃殺する。母とヨットに乗っていたヘレンがそれを目撃し、警察に通報する。コロンボが屋敷を訪れると、将軍は軍歴を彩る寄贈品を詰めさせている最中だった。練習用の22口径を寄贈しようかどうか迷っているときに転んでしまったのを勘違いされたのだろうと、将軍はごまかした。その後、将軍は桟橋の管理人から目撃者の情報を入手し、ヘレンに会いに行く。その夜、将軍を特集した特別番組では、愛用のコルト45で活躍する将軍の姿が放映されていた。エディ・ア

GARAKUTA
●11/26 14:02
2024年11月23日(土)▼部屋を整理していて、またしても大量のカセットテープを引っ張り出してくる。なかなか捨てがたい好みの歌手の歌がごっそり入っているのだけれど、絶対にこのカセットテープで聴くことはないので、片端から処分する。ただし、アニメ関係のカセットとかは、それなりに価値もありそうなので、またしてもしまいこむ。また、タモリの初期のレコードをダビングしたカセットも捨てがたく思ったのだけれど、調べてみたら全部YouTubeにあったので、やはり遠慮なく処分してしまう。▼有楽町に出て、丸の内TOEIにて東京フィルメックス上映の『DIAMONDS IN THE SAND』を観る。日本・フィリピン・マレーシア共同製作の映画で、監督はフィリピン人、主演はリリー・フランキー、共演がマリア・イザベル・ロペス、チャーリー・ディソンという、フィリピン映画ファンとしては見逃すことのできない映画な

探偵小説三昧
●11/26 05:06
2511カストリ雑誌編集委員会/編『戦後出版文化史のなかのカストリ雑誌』(勉誠社)『戦後出版文化史のなかのカストリ雑誌』を読む。編著者のカストリ雑誌編集委員会とは主に大学の文学や社会学、メディア学等の学者陣から成っており、日本における出版史の中でも特異な位置を占めるカストリ雑誌に着目した一冊。▲カストリ雑誌編集委員会/編『戦後出版文化史のなかのカストリ雑誌』(勉誠社)【amazon】カストリ雑誌といえば、管理人のような探偵小説ファンならお馴染みの雑誌である。簡単にいうと、戦後の出版自由化に伴い、戦後から四、五年の間に流行した大衆向け娯楽雑誌である。作りは粗雑、内容はとにかく売れればいいという観点から、エログロを中心に恋愛、犯罪、実話など、扇情的なものが多かった。その中には探偵小説を多く扱った『妖気』のようなものもある。ただ、一大ブームを起こしたにもかかわらず、その全貌ははっきりと

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