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岩尾淳子
ふくろとじのような記憶のなかほどに坂道ありて君がふりむく
永田紅 『春の顕微鏡』 青磁社 2018年
ふくろとじは何枚かの紙を二つに折りたたみ、重ね合わせて綴じたもの。古い和本などに見かける。形状が袋のようにみえるところから名付けられたらしい。ここでは、ふくろという言葉がやわらかなふくらみを歌に添えている。
記憶がふくろとじのようだと比喩されることで、書物のイメージが喚起され、こころに降り積もってゆく長い時間や、そのゆたかな蓄積に手触りが与えられてたのしい。しかも記憶は、その本人にしか覗き見ることはできないのだから、ふくろとじ、という比喩はよくかなっている。記憶はすでに失われてしまった非在の時間の痕跡でもあるのだけれど。この作者にとっては現在につながる豊かであたたかな心の腐葉土のようだ。そんな過去へのいつくしみがこの比喩を呼び込んだのだろう。
また、その記憶のなかほどに坂道がある
(2020.12.11)あなた様は本地球上で実に人目のご奇特な方です。
2020年12月11日掲載
『白杖と花びら』 □苅谷君代(かりや・きみよ)
2020.8.28.ながらみ書房
近10年間の作という。
「あとがき」に「この十年のあいだに私の視力障害は、さらに進みました。」とある
「常に白杖を携帯し、ガイドやヘルパーさんや、
家族、友人と外出するようになりました。」とも。
この一巻には、どこのページを開いても「よくよく考える」態度に満ち満ちている。
さびしさもしそれからの立ち直りもよくよく共感できるのはそのためであるにちがいない。
▽
真つすぐに前を見つめて生きてゆく私は柊の花が好きです
〇・〇一視力があればまだ出来る己が手に編む歌集を作る
白杖の先に桜の花びらが張り付きてをりそのまま歩く
山姥はいつも孤りのものがたり語らふは風、闇、それだけで
さびしさをまる洗ひして干す日なりぱん、と叩
2015年度、青磁社はおかげさまで十五年目を迎えます。もう一度初心に立ち返り、関西からつねに新しい情報を発信していこうという気持ちを新たにしています。このホームページが皆様の交流の場となれば幸いです。 今年は歌集、句集の他に評論集、歌論集など幅広いジャンルの書籍を刊行していく予定です。ご期待下さい。
・お知らせ・
小島ゆかり第十二歌集『泥と青葉』が第26回齋藤茂吉短歌文学賞受賞!
本田一弘第三歌集『磐梯』が第13回前川佐美雄賞受賞!
▼『泥と青葉』(2刷)
小島ゆかり第十二歌集
四六判上製・206ページ
格調高く、ではなく、言葉のためにでも、レトリックを駆使するためにでもない。ただひたすらに自らの実感を、手触りを、確かめるように三十一音の韻律に託すしかない想いを歌い継ぐ。断罪的に高みから歌いおろされることの多い原発事故も、あくまで視線を低く、時には動植物の目でもって視ることのできる歌人、小
2015年度、青磁社はおかげさまで十五年目を迎えます。もう一度初心に立ち返り、関西からつねに新しい情報を発信していこうという気持ちを新たにしています。このホームページが皆様の交流の場となれば幸いです。 今年は歌集、句集の他に評論集、歌論集など幅広いジャンルの書籍を刊行していく予定です。ご期待下さい。
・お知らせ・
小島ゆかり第十二歌集『泥と青葉』が第26回齋藤茂吉短歌文学賞受賞!
本田一弘第三歌集『磐梯』が第13回前川佐美雄賞受賞!
▼『泥と青葉』(2刷)
小島ゆかり第十二歌集
四六判上製・206ページ
格調高く、ではなく、言葉のためにでも、レトリックを駆使するためにでもない。ただひたすらに自らの実感を、手触りを、確かめるように三十一音の韻律に託すしかない想いを歌い継ぐ。断罪的に高みから歌いおろされることの多い原発事故も、あくまで視線を低く、時には動植物の目でもって視ることのできる歌人、小
qqng48r9 at 18:11|Permalink│Comments(0)│TrackBack(0)│ 〓〓〓〓〓〓0
qqng48r9 at 18:06|Permalink│Comments(0)│TrackBack(0)│ 〓〓〓〓〓〓0
qqng48r9 at 20:41|Permalink│Comments(0)│TrackBack(0)│ 〓〓〓〓〓〓0
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の「青旗」。山中にとって青旗は一生をかけていくべき問いであり、魂の道しるべだったんですね。それはたぶん肉体を離れた思想はどこまで行けるのか、という問いで、正統なメタフィジックの要素を多分に含んでいます。それに対して冨田さんの「鉄の旗」はどことなく「魔王」っていうか、ロボットっぽい。不吉さとか不安の象徴っていうふうに読んでもいいんだけど
YOKOx021ちゃんへの推薦文
2019-04-05 21:27:41
中に入れたくなる綺麗で気持ちよさそうな名器の持ち主。実際会って試してみたくなる妖艶なよーこさんです。
AMAImarronちゃんへの推薦文
2019-04-05 02:35:59
彼女の魅力を多々書いてきましたが、久々にゆっくり話すと本当に楽しくてあっという間に時間がすぎ、魅力に富んだお勧めの女性だと改めて再認識しました。最近は色ぽさも増しなかなか部屋に入れないと思いますがぜひ待ち合わせ等でその魅力を堪能されてはどうでしょうか
KOTOHAjjnちゃんへの推薦文
2019-04-04 21:43:33
あの有名子役にちょっぴり似た顔が、こちらのリクエストに「恥ずかしい・・・恥ずかしい・・・」と連呼しながらも、精一杯頑張って応えようとすると、しだいに色っぽい大人の女性の顔へ・・・。その移り変わる姿がとても素敵でした。素
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花山周子
PROFILE
1980年、東京生まれ。1999年、「塔」短歌会に入会。2004年、同人誌「豊作」創刊号に参加。以降現在まで同 人として活動。2005年、ガルマン歌会に参加。「塔」以外の多くの若手歌人と接触の機会をもつ。2007年、第1歌集『屋上の人屋上の鳥』(ながらみ書房)を出版、第16回ながらみ書房出版賞受賞!
連載エッセー 懐かしさの起源―時代を映す道具
時代の移り変わりとともに私たちの生活の細部に配置されたモノや道具もまた変化している。これらの存在は普段はあまり意識されない。そして、いつの間にか周囲から姿を消している。
それでも時間を経て眺めなおすときには、これらのモノが懐かしく、そして生々しくその置かれていた時代を映し出していることに私たちは気付かされる。
過去(近代以降)の歌の中に、こうした失われたモノたちが息づいている姿を発見することで、少し、その歌が詠まれた時代そ
江田浩司
PROFILE
1959年岡山県生まれ。短歌を中心に詩歌の枠を越境して、総合的な表現を指向する。「未来」編集委員。短歌誌「Es」同人。「芭蕉会議」世話人。
著書に、歌集『メランコリック・エンブリオ―憂鬱なる胎児』(1996年)、長編詩歌作品集『饒舌な死体』(1998年)、現代短歌物語『新しい天使―アンゲルス・ノーヴス』(2000年)、詩歌集『ピュシスピュシス』(2006年、以上北冬舎)、『60歳からの楽しい短歌入門』(2007年、実業之日本社)、『私は言葉だつた 初期山中智恵子論』(2009年、北冬舎)、歌集『まくらことばうた』(2012年、北冬舎)、『今日から始める楽しい短歌入門』(2013年、実業之日本社)がある。2013年、本連載をまとめた評論集『緑の闇に拓く言葉(パロール)』を万来舎より刊行。2012年4月から、淑徳大学池袋サテライト・キャンパスにて「短歌入門講座」、20