* 短歌 * アンテナ
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▽奈良の小さな古本屋 このはな文庫●08/22 09:50 十谷あとり最近読んでいる本 黒沢組歌集 「街道」 第八号2024年 08月 20日黒沢組歌集 「街道」 第八号 風卵舎 2024年3月20日発行今年の春に読んで、机の上に置いたままになっていた。本を読んでも、手を動かさないと頭が働かない。読まなかったことと同じになってしまう。すっかり今頃だが、好きだなと思った歌をいくつか引用させていただく。・少女らの赤、青、黄のヘルメット春風が行く自転車が行く横田初子 「空っていいよ」より・鶏頭の花は重たいかぶりもの被るおんなの頭のようで青沼ひろ子 「太陽の柚子」・六畳の部屋に座って風の声きく夕刻はペソアの詩集浅川洋 「東風」・深海の魚の形のしろいくも風に喰われた頭と骨だ榎並宏子 「喰われる」・波を越え渡るあとりの一群のいちはいちはの体温みとむ黒沢忍 「ああ海ね」・手術後の夫の手握る名を呼べば握り返す手こんなに厚い五味雅子 「ペレケ
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