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  1. 2024/05/14 16:45:43 stage note archives含むアンテナおとなりページ

    2024-04-19
    「シカゴ」
    オリックス劇場 1階10列37番
    脚本・振付 ボブ・フォッシー 音楽・脚本 ジョン・カンダー&フレッド・エッブ
    マシュー・モリソンがビリー・フリン役で来日という広告がtwitterで出てて、おお~ちょっと興味そそられるな、シカゴなら字幕追わなくてもわかるし見てみよっかな、とチケット確保。字幕見なくても大丈夫なのは私がロブ・マーシャルが監督した映画版「シカゴ」を偏愛しているからです。大好きなんだあの映画…つーかもう22年前ってマジかよ…。
    来日キャストでの「シカゴ」は過去に一度観たことがあって、その時も映画版は前半の方が盛り上がるナンバーが多いけど、舞台は第二幕に比重が置かれているし楽曲の印象も結構変わるなと思ったんですよね。今回も、ビリーのRazzle Dazzleのクライマックス感がすごい。むちゃくちゃ皮肉めいた内容なのにあの煌びやかさ、圧倒的フィナーレ感。
    ClassやNowadaysもそうだけど、このミュージカルは全体をシニカルなトーンが覆っていて、そこが私のツボなんですよね。そこにボブ・フォッシーのあのセクシーな振付が加わるって、もう私の好きなものしか乗ってない丼もかくやですよ。思えば、あの裁判での無罪判決から一気に聴衆がロキシーへの興味を失うところとか、「野田版研辰の討たれ」をちょっと彷彿とさせる部分がありますね。でもって、この聴衆の耳目を集める、ということに汲々とするという病そのものが、現在でもまだ、というかより一層激化しているのが皮肉といえば皮肉すぎる。
    派手なナンバーではないけれど、エイモスのMister Cellophaneとかむちゃくちゃ好きなんだよなあ。あとはなんといってもCell Block Tangoっすよね!ほんとこの楽曲、歌詞も振付も何もかも最高。
    しかし改めて見てみると、ミュージカルにしてはキャストも最小限、セットもミニマムでダンスに使う椅子だけが主な小道具って、むちゃくちゃコストパフォーマンスが良いし、ツアーに回るのにもってこいの作品なんだな~と。それでもちゃんとゴージャスさは失われていないのが作品の底力って感じですね。
    peat 2024-04-19 13:30 読者になる
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    2024-04-04
    「骨と軽蔑」
    サンケイホールブリーゼ 1階I列25番
    作・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ
    ケラさんの過去作品を他の演出家が手がけるKERACROSSのシリーズ最終作はケラさん自らが新作書下ろしを演出するという、KERACROSSのコンセプトとひとつも合ってないのが面白い。いや観客としてはいい作品いい座組が観られればシリーズのコンセプトなんてうっちゃってもらってぜんぜんかまいません。
    しかも今回はキャストが全員女性、かつ花も実もある実力者揃踏みという豪華さ!とくにケラさんはオールフィメールの舞台での実績がありすぎますからね。フローズン・ビーチは言わずもがな、「すべての犬は天国へ行く」は個人的にケラさんベストワークスですもん。
    物書きの姉マーゴ、その妹ドミーとマーゴに入れ込む読者のナッツ、マーゴたちの母グルカと病床にある夫の私設秘書ソフィー、一家の使用人ネネとマーゴの担当編集者ミロンガ。物語の前半は、いなくなったマーゴの婚約者をめぐる姉妹のさや当てというか、妹の姉に対する反抗心と、病床の夫が秘書にいいように操られていることに不安と不満を隠さないアル中の母と一家の不穏な空気に物語の中心がある。それがナッツの登場とともに物語に若干のファンタジー要素が加わっていき、二幕はその「ファンタジーによる一発逆転」後の世界で進行していくが…という感じ。
    背後に常に戦争の気配があり、こうした家の中での些末とも言える人間のいさかい、やっかみ、そういったものとは無関係に世界はどんどん悪くなっていくという世界観はケラさんが得意とするところですよね。
    マーゴとドミーはマーゴの婚約者をめぐって争うようでありながら、その手紙がナッツの手によるものだという残酷な真実からマーゴがドミーを守ろうとするところ、こういうのがケラさんのうまいとこー!ってしびれちゃったね。あと私は常に優しく穏やかなふうなネネが、実のところ作中でもっともピュアに人に対する悪意を、それも悪意としてではなく善意として行動しているのが(そしてそれに対する深い理由も語られないのが)むちゃ怖かったし、それを淡々と飄々と演じるイヌコさんやっぱさすがだな~と思いながら観ていました。
    りえちゃんマーゴのカッコよさもさりながら、ああいうエキセントリックな役をやらせても輝く鈴木杏ちゃんの腕の確かさもよかったなあ。小池栄子さんのナッツははまり役ではあるんだけど、小池栄子大好き人間からするともう一声えぐ

  2. 2024/05/13 11:57:41 わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる含むアンテナおとなりページ

    SFの世界を一冊で一望する『サイエンス・フィクション大全』
    見てくれ! これがサイエンス・フィクションの家系図だ。
    図の左上に、SFの祖先「Fear and Wonder(恐れと驚き)」がある。
    アニミズムや神話・伝説・迷信の流れと、テクノロジーや実験・観察・啓蒙主義の流れが混交し、自然科学とユートピアとロマン主義を養分として、ゴシック小説の巨大な畑が出来上がっている。
    ゴシック小説から、科学と技術と恐怖を組み合わせた最初のSF『フランケンシュタイン』が生み出され、ウェルズやハクスリー、ヴェルヌ、アシモフ、ブラッドベリ、ギヴソン、イーガンを始めとする大きな流れがある。これらを支えてきたのはダイムノヴェル(10セントで買える大衆小説)やペーパーバックによる文学と漫画のメディアだ。
    映像メディアからは月世界旅行やメトロポリスを始めとして、トワイライトゾーン、スタートレック、スターウォーズ、エイリアン、マトリックス、E.T.を代表とした巨大な流れがある。映画に限らず、TVやゲーム、動画などの映像メディアは文学と共鳴しながら、サイバーパンクやハードSF、スペースオペラといったサブジャンルを生み出している。
    さらにゴシックの源から、ホラーとSFが結びつき、ポーやラヴクラフトを経由して、アン・ライスやスティーブン・キングが待ち構えるモダンホラーに流入している。同様にファンタジーも、トールキンやルイスが世界を広げつつ、互いに共鳴しあい、一つのジャンルを作り上げている。
    この一枚でSFの全てを語るのは無謀の極みだが、それでもこの挑戦は素晴らしい。見晴らしはかなり良くなるだろうから。
    『サイエンス・フィクション大全』は、この画像のような試みだ。科学から刺激され、科学を刺激する Sense of Wonder が、文学や映像にどのように表現されてきたかをまとめている。
    SFを道案内する5テーマ
    このテの本を作ろうとすると、ぶ厚い無味乾燥なものになる。というのも編集者は、「あれがない」とか「これじゃない」といった批判を怖れるからだ。そして、網羅性やマニア受けを目指すと、とっつきにくい辞書になる。
    だが本書は、そうした網羅性よりも、見て楽しく読んで深まるカタログのような事典を目指している。
    鍵となるテーマは5つだ。
    People and Machines(人間と機械)では、ロボットやフランケンシュタインを入口に、ヒトがどのように機械化していったか、さらにはSFが「現実の」サイボーグにどのような影響を与えていったかが解説される。SFと現実に引かれた境界線は錯覚でしかないことが分かってくる。
    Travelling The Cosmos(宇宙の旅)では、スクリーン上のSF作品と、現実の映像を並べた紹介が面白い。スペースシャトル船内での軽装のエンジニアと、『エイリアン』の甲冑のような宇宙服の対比は、狙って並べているはずだ。一般相対性理論で導かれるワームホールの模式図の次に『カウボーイビバップ』を出してくるので、編者は”分かって”並べている(もちろんその次は『スタートレック』のエンタープライズ号なり)。
    Communication and Language(コミュニケーションと言語)では、地球外生命との交流が、現実とSFでどう行われてきたかが対比されている。深宇宙探査機パイオニア号に搭載された銘板や、DNAの二重螺旋をM13星雲に送信したアレシポ・メッセージは現実の話だし、『未知との遭遇』の5つの音階や『2001年宇宙の旅』のモノリスは映画の話だ。
    Aliens and Alienation(エイリアンと疎外感)は、ヨーロッパの帝国主義と地球を侵略するエイリアンを重ねた紹介が面白い。ウェルズ『宇宙戦争』を始め、『第9地区』『アバター』における征服・被征服の関係を、ポストコロニアリズムで読み解いている。フィクションの話なのに、現実に起きている人種差別の問題とシームレスにつながっている。
    Anxieties and Hopes(不安と希望)では、核の時代におけるサイエンスフィクションの可能性を紹介する。広島に投下された原子爆弾で被爆した陶磁器の次に、『渚にて』『ゴジラ』『ザ・ロード』が紹介されている。本書で知ったのだが、原子爆弾が開発される30年以上も前に、核戦争の可能性がSF作品で描かれている(ウェルズの『解放された世界』)。
    5つのテーマ、どれから始めてもいいし、もちろん通しで読んでもいい。
    『宇宙戦争』から帝国主義を炙り出す
    私が最も興味深かったのが、4章「エイリアンと疎外感」だ。
    文学理論の一つであるポストコロニアリズムで読み解くと、SFの作品そのものだけでなく、それを読む人々の罪悪感も浮き彫りになってくるからだ。
    例えば、ウェルズ『宇宙戦争』に出てくるト

  3. 2024/05/10 13:01:06 ほぼ日刊イトイ新聞 糸井重里含むアンテナおとなりページ

    ・先日、「道」というのはすごいなぁということを書いた。
    「道」があるところでは、人生の達人でも、平凡な男でも、
    やっと歩けるようになった子どもでも、だれでもが、
    ある場所までたどり着けるし、戻ってこられる。
    「道」って、ものすごいぞ、と。
    だから大昔から、人は道をつくろうとしてがんばってきた。
    という当たり前のようなことを、
    いまさらのように感心して書いたのだった。
    ・いまさらではなく、前々から感心していた「わが発見」
    というものも実は隠し持っている。
    ただ、それを発表しても「ばか」かと思われそうなので、
    脳の押し入れの奥に仕舞ってあったのであるが…。
    もったいぶらずに、もう言ってしまおう。
    「性」のことが、ぼくにはわかってしまったのである。
    「性って、あの、性?」とか男子中学生のように訊くな。
    男性、女性、性教育、性行為、などなどばかりでなく、
    磁性、弾力性、慢性、居住性、惰性などもあるではないか。
    辞書には「うまれつき」「性質」などと記されているが、
    じゃ、性教育は「うまれつき教育」なのか、
    「男うまれつき(男性質)」とかわけがわからない。
    しかし、わしは「性」の根本的な意味がわかったのじゃ。
    「性」とは「ちがい」という意味なのである。
    他のなにやらとそれの「ちがい」、というのが「性」だ。
    たとえば「性的」アピールというのは、
    「ちがい」を訴えかける、というようなことであり、
    「ちがい」を強調し確かめ合うような行為は性行為である。
    慢性は、慢(だらだらしてる)という「ちがい」があるし、
    「弾力性」は、弾力の「ちがい」があることを表している。
    「性」とは「ちがい」である。
    ぼく自身としては、大発見のつもりだったのだけれど、
    こうやって書いてみても、あんまりウケない気もするなぁ。
    最近は「主義」ということばを簡単にしてやった。
    「主義」とは、「なにより重要とする」という意味だ。
    資本主義とは、資本を「なにより重要とする」ことだ。
    いまは資本主義社会であるとされているけれど、
    資本を「なにより重要と」してない人も、
    この社会に暮らしているが、それはそれでよろしいのだ。
    楽観主義、社会主義、ロマン主義、減点主義…etc。
    なにかを「なにより重要と」してない人が、ほとんどです。

  4. 2024/03/27 19:04:19 悪態の小部屋 丸本さんのお嬢さん含むアンテナおとなりページ

    悪態の小部屋
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  5. 2022/12/24 09:05:52 能町みね子のふつうにっき含むアンテナおとなりページ

    2022-12-24
    NFK2022好きな男アンケート、今年も意地でやるぞ
    この記事はほぼ去年のコピペです! 意地でも今年もやります NOMACHI FAN KANSHASAI (ローマ字!)略して、
    NFK2022、好きな男アンケート!!
    今年も、ただ「好きな男」を投票してもらいそれを集計してランキングをつけて盛り上がる、というお祭を開催します。ツイッターで投票していただきます!「1年間、私を応援したり私の書いたものを読んだり見たりして私の生きる糧となってくれてありがとうございます」の思いを込めてやっております。果たしてツイッターがいつまで存在するか、怪しくなってきましたけど。
    去年のアンケート時、私のフォロワーは175618人だったようですが、この記事を書いている現在181879人だって。ペースは鈍化したけど一応まだ増えてるな。今年もコツコツ1人で集計。投票期間は短く、2日間です。
    下記の「投票上のお約束」を破ってる人は、カウントできません。いろいろあって長くなっちゃってるけど、きちんと読んでね!
    以下、投票方法。
    「好きな男」を1〜3位まで投票してください。有名人に限ります。「有名」の基準はおまかせしますが、架空の人物・2次元の人物・ドラマ内の役名などはNGです。別人格というギミックでやってる人も、基本的には同じ人とさせていただきます。グループ名・コンビ名もNG。実在の一個人でお願いします。1位3点、2位2点、3位1点で集計します。
    投票するとき、できれば好きな理由なども書いてください。
    あと、欲しがっちゃってすみませんが、私の本の感想なども入れていただけるとめちゃくちゃ励みになります…。
    1人(=ツイッター1アカウント)につき、1回の投票とします(複アカ持ってる人も1人1回で)。
    投票できる条件は、現時点で、ツイッターで私 @nmcmnc をフォローしている女の人です。「能町って人は知らないけど、投票したいからフォローする!」っていうのはできればやめてね。一応「私を支えてくれた皆さまへの感謝祭」のつもりですんで…。
    自分が女かどうかは自己申告でいいですが、「男から見たイイ男」を投票されると趣旨がズレてきちゃうかな…と思ってます。そのへんは適宜自己判断でおねがいします。
    投票は、アンケート用に作ったアカウント @nmcmnc2 に向けてのリプライでお願いします。検索の補助になるので、ハッシュタグ #NFK2022 もつけてください!(私の通常アカウント @nmcmnc あてにすると、個人的リプライが埋もれちゃうのでやめてね)。
    140字におさまらなくて、2連続以上の投稿になっちゃってもいいですが、毎ツイートの本文中に #NFK2022 と入れてもらわないと検索で取りこぼしちゃうので、そこはご注意ください!
    投票期間は【12/24(土) 00:00】から【12/25(日) 26:59 (=12/26(月) 午前2:59)】までとします。2日間+α限定です。気づいたら0時オーバーしてた!というのがよく出るので、少し長めに取ってます。ツイートについている時刻表示で見ます。
    投票結果は、2023/1/7の「第21回 俺たちデトックス女子会」で発表します(集計が無事終われば)。そのあとに、ツイッターやここでも発表します。
    毎年、鍵付きアカウントのためにメール投票も受けていたんですが、ぶっちゃけ集計の手間がだいぶ無理な感じになってきたので、去年からツイッター上のみ、としています。今までメール投票してくれた方ごめんなさい! 投票用の新アカを作っていいので、ぜひ投票してください。
    12/24〜25に開催する #NFK2022 の投票サンプルです。@nmcmnc2
    1位:福澤諭吉 学問をオススメしてきたから
    2位:新渡戸稲造 お札から外されて可哀想だから
    3位:野口英世 パーマが似合うから
    — NFK好きな男アンケート用 (@nmcmnc2) 2022年12月21日
    ↑こんな感じ。細かくてすみませんが、コピペするときの手間を省きたいので、1位、2位、3位の順番で書いてください。……ルールがどんどん長くなってすみません。長くやってるといろいろあるのよ。
    景品とかは当たりませんし、まして入賞したご本人には何もあげません(極力知られたくない)。ニュースにもなりません。私も一切儲からないし、データをどこかに提供するわけでもないし(「久保みねヒャダ」ではちょっとネタにするけど)、99%私の趣味・娯楽ですので、そのへんをご理解のうえで、壮大なる内輪ネタとしておねがいします!!
    以下、投票方法のところに書くと長くなるので、余裕のある人は読んでくれ、という私からのコソコソ……
    この世の中、「好きな男」って古いんじゃ? もう男とか女とかないのでは? という

  6. 2020/08/18 12:58:04 不活性で怠惰なアタシの肉体の神秘含むアンテナおとなりページ

    クリスマスどうすんのー!
    クリスマスどうすんのー!
    クリスマス、どこいればいいのー!
    あたし泣く子も黙るカド部屋なんですよ。
    いるか、いないかが一目瞭然なんですよ。
    く、クチの野郎ー!
    口は災いのモトとは、よく言ったもので、
    昨日のクリスマスはずーっと電気消して、家に居ました。
    東京のくせに、結構、星がキレイでした。
    とか、しんみり言おうと思ってたんだけど、
    この日を宮崎駿コンプリートデイとして、「おもひでぽろぽろ」「となりのトトロ」「魔女の宅急便」「天空の城ラピュタ」「耳をすませば」「風の谷のナウシカ」「ハウルの動く城」などなどを、暗い部屋で、もうひっきりなしに見まして、
    こうね、「彼氏」とかね「もこみち」とかね、
    だからなんだっつーの?
    くらいの、でっかい気持ちになってみました。
    クリスマスなんて、ちょろいちょろい。
    2005年12月26日 人気blogランキングへ
    12月の詰め将棋
    友達に新しい彼ができたので
    じゃあ写真見せろや って言ったら
    得意げに出してきた。
    いやー、すこぶる用意周到過ぎて確信犯。
    その写真が、まぁ・・、ディズニーランド?らしきところで軽くツーショット写真。
    (いや、つーか絶対ディズニーランドだけど、
    つーかこの後ろに写ってるマルっぽいオブジェは
    ディズニーシーであることは間違いないけど、
    そんくらい私だって一目でわかるけど、
    絶対「これディズニーシー行ったの?」って聞きたくない!)
    で、友達としては、早く聞いて、これディズニーシー行ったの?って聞いて!っつー顔まんまん。
    でも私は絶対聞きたくない、
    しかしそれ以外にこの写真に対し何の感想も浮かばない、
    でも言いたくない、
    これ言ったら負ける気がする。
    という、女同士の緊迫する一瞬の中、
    後輩の女の子が無邪気にこの前戦に突入してきて、
    「わぁーこれディズニーシーですよねー!」
    って、もうあんた!
    これだら、二十歳前後の子ってのは、
    こういう女同士の話したい!聞きたくない!の攻防が全然わかってない!
    「あーわかっちゃったぁー?そうそうシーに行ったんだぁー」
    ほらー、始まっちゃったじゃない!
    シー話。
    もうこれから、彼女の口からハーバーサイドクリスマスがこれでもかっつーほどのパレードを繰り広げちゃうよー。
    って思った瞬間
    「実は、私もこないだ彼氏と行ったんですよ、シー。もう超きれいで、超感動ですよねー。でーミッキがぁー」

    鹿


    2人は一気に団結し、ディズニシーの素晴らしさに付随(ふずい)した形で、冬に彼氏のいる素晴らしさを存分に語り尽くしたあげく
    「ハイネも絶対行きなよシー、すごいから、価値観変わるから」

    鹿


    行ったことあるよ。
    つーか、今、目をキラキラさせてるあんたと行ったはずだけど。
    そしてカップルの波と抱擁に引き裂かれながらブラヴィッシーモを見て、
    もう二度と来ねぇシィー!
    って叫びあったはずだけど。
    でも、なんか、写真に写ってた彼氏が、なんかレーザーラモンのマネっぽい、でもなりきれてない、土壇場で自分を捨てきれてない素振りで写ってたので、
    ちょっとだけ微笑ましく見守っていくつもりです。
    2005年12月20日 人気blogランキングへ
    イブの采配
    正直、こんなにモテナイとは思わなかった。
    団体戦(合コン)はおろか、一騎打ち(紹介)に至るまで、
    全ての面において、伸び悩み。
    洋服の襟元に間違ってウンコでも付いてるんじゃないかって疑うくらいの防御率。
    これはもうね、絶対におかしい。
    裏に政治的なものすら感じている。
    そのくらい、国会レベルでモテナイ。
    「好きな人に告ったけど振られてしまった」
    というモテナイレベルを超え、
    ついに、先日告ってない人にまで振られた。
    や、地元の飲み会の最中、
    私はさ、最近見た「ハリーポッターと炎のゴブレット」について、なんと炎のゴブレットらしきものの演技つきで解説してたわけ。
    「でね、対抗試合も終盤!ハリーが勝つと思うじゃん?ところがどっこい、ハリーはそのすべてがワナだったことに気がつくわけ!でっ!」
    みたいな、紙芝居屋でいえば、子どもたちが息を呑むであろう、その瞬間だったと思う。
    地元の男友達の一人が
    「ごめん、今気づいたけど、おれ加藤にほんと興味ねぇや」
    今、気付いちゃったーーーーー?
    いやー、気付くにしても、もうちょっと先か、もうちょっと、せめてこの話が終わった段階で気付いて欲しかったー。
    つーか、今気づくべきは、ハリーをワナにかけようとしたのが誰かっつーことだし。
    そんな赤裸々な地元の男女関係についてじゃないし。
    むしろ私がいない場所で気づくのがエチケットだし。
    しかも、今してたの私の話じゃないし、ハリーポッターの話だし、あいつの話だし、おめぇが興味ないのは、私じゃなくてハリーなんじゃないか