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おとなりアンテナ | おすすめページ

  1. 2024/05/08 08:33:16 菊田早苗日記含むアンテナおとなりページ

    2024年05月06日
    ゴールデン唯一遠出の横浜
    漫画家の小林まこと先生仕事場&ミュージックルーム&道場にお邪魔した。
    先生の一番心に残った一言。
    偶然に出来たものこそが本物。
    運や奇跡、色んなものが含んだ、偶然という言葉。
    確かになと思う。
    考えに考えて出るものに凄さはない、かも。

  2. 2024/05/08 05:38:31 八重洲ブックセンター イベントのご案内含むアンテナおとなりページ

    その他イベント 2024年5月11日 (土) 阿佐ヶ谷店

  3. 2024/05/08 02:18:10 asahi.com:出版ニュース - BOOK含むアンテナおとなりページ

    森村誠一さん「偲ぶ会」に約200人参列 「戦友」赤川次郎さん、片岡鶴太郎さんら弔辞
    悼む
    考える
    ルポ
    2024.05.07 朝日新聞文化部
    ニュース
    ニュース 小説投稿サイトも有料サブスク 「カクヨムネクスト」読者の応援を作家に還元
    ニュース 「真摯でフェア」「一緒でよかった」伊集院静さんお別れの会、ゆかりの人が振り返る
    悼む
    文芸
    2024.04.01 朝日新聞文化部

  4. 2024/05/08 01:10:51 グループ魂 バイト君のぱつんぱつんBLOG含むアンテナおとなりページ

    Profile グループ魂(ぐるーぷたま...
    先週びっくりしたメール お元気ですか?岸です...

  5. 2024/05/08 01:08:08 シャングリラ屯田兵含むアンテナおとなりページ

    2024-05-07
    ゴジラ(本多猪四郎)
    映画
    芹沢博士の中では、最初からオキシジェン・デストロイヤーの使用を決定するというのは自らの死とセットだった、と考えると不憫すぎて泣けました。同時に、現実の原爆もそのようにせめて1回限りの再現性のないものだったらよかったのにという作り手の切実さを感じて辛かったですね。その点からいっても、ハリウッドのゴジラって総じて原爆の扱いがアイテムどまりでどうしても受け入れがたいのだけど、芹沢博士の持つ意味を考えたら、ああいう感じで安易に名前を使うのはやめてほしいし、さらに汚すような息子の在り様なんて言語道断だと思います。
    ところで初代ゴジラの怖さはよく言われるところですが、ゴジラの容赦なさがというよりは作品全体のトーンが怖いですよね。最後にゴジラを葬っても勇ましい音楽が流れることなく、むしろ鎮魂の祈りをこめた「終」が粛々と掲げられる。
    映画としてのリッチさが随所にあって、こういう感じで作るのは時代性もあって二度とできないだろうなと改めて感じました。
    ☆☆☆☆
    ※わざわざ書くのも無粋だけど、尾形との様子を見て、芹沢博士が恵美子は最初から手の届かない存在だったんだと(もともと分かってはいたのだけど)理解した時、また絶対秘密にしてくれと頼んだ秘密の発明を最初に尾形に話したのか…と知った時の絶望がもう泣けて仕方がないんですよね。その上で最後の最後に「幸せになってください」と伝えるところも書いているだけで泣けてくる。
    cinemac 2024-05-07 11:30 読者になる
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    2024-05-05
    ゴジラ-1.0(山崎貴)
    映画
    正直、ドラマパートの演出がむずがゆくなるほど厳しかったです。どうしてああいう感じになるのかな。安藤サクラを比較すると分かりやすいけど、是枝監督などのように「そのような人が話している」という自然な演出は役者のポテンシャル的にも可能なんですよね。つまるところ、山崎監督としては、ああいった大仰な喋り方がベストというビジョンがあるということなんでしょう。しかしそれは人物というよりキャラではないか?そこまでしないと伝わらないと思っているなら観客なめんなよと思うけど。本気で次のゴジラは低予算でいいから是枝監督か濱口監督が撮ってくれないかな。
    一方、オスカーを受賞した視覚効果は本当に頑張っていた。海のシーンにおける波のリアクション(船やゴジラに対する)の自然さに顕著だし、まさに海のシーンに授与したんじゃないかなと思いました。
    物語的には、主人公の敷島が大戸島でゴジラの幼生を仕留めそこなったことが発端であることになっているのだけど、あの場面で仮に飛行機の機銃を当てられたところで殺せなかったと思うし、なんなら敷島がまさに言うように整備士たちが撃ってもよかった場面ですよね。あれって、特攻から逃げてきたならせめて怪獣を命がけでやっつけろよという意識が(橘に)あったとしか思えない。皆で協力して何とか撃退しようという工夫があった上でならばと思うけど、敷島が自責しなければならない理由はないと思いました。ただ、そのようななりゆきはあり得ると思うので、ストーリーの瑕疵とは思わないのですが。
    一方、あの場面のゴジラは、深海に棲んでいる得体のしれない生き物の不気味さが出ていて、中途半端な大きさであることの怖さを含めて、素直にいいなと思いました。
    ☆☆☆1/2
    cinemac 2024-05-05 19:04 読者になる
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    2024-05-05
    ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(金子修介)
    映画
    かねてから見たいと思っていて期待値が上がりすぎていたのか…製作年のせいか東宝というより東映的(というかVシネ的)だな、と思いました。役者が大根すぎ安すぎ。怪獣映画の人間パートってどうしてこういう感じになるのか…まあ演出が悪いからだと思うけど。実は『ゴジラ-1.0』を先に見ていて、演出が相当酷いと思ったのですが、こちらと比較すると随分ましだった気がします。
    進行上狂言回しが必要なのはわかるのですが、BSのなんちゃって報道番組のリポーターであるところの主人公の女性の行動がひどい。防衛の作戦行動に対して積極的に障害になるってどういうことだ?(しかも准将の娘である立場を利用して必要もないのに現場に近づくし)、大体なんのために命がけでゴジラに接近しなければならないのか、物語的に必然性が設定されていないのが根本的な問題だと思います。周囲の人には知られていないがゴジラ撃破の要になるアイテムや情報を持っているとかいくらでも工夫はできると思うのだけど、ただただ観客をイライラさせるだけ。
    それと、ゴジラが怖いという触れ込みだったけど、必要以上に積極的に市民を殺すだけだったのが…もっと超然としていてほしいと思いました。
    ☆☆1/2
    cinemac 2024-05-05 18:44 読者になる
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    2024-05-05
    グランツーリスモ(ニール・ブロムカンプ)
    映画
    「ゲームが実写に近づいたんだから、実写がゲームに近づいてもいいじゃないか!」、対へて曰く「そうですね。」という、それ以上でもそれ以下でもない話だったな、という印象です。
    これは作品の出来とは全く関係ないことなんだけど(いやそうでもないか?)、主人公の雰囲気が、どうしたいのか本気で取り組むつもりがあるのかっていうようなぼんやりした顔で、周囲の人がいらいらするのもむべなるかな、と思いました。もっときりっとした感じなら早い時点で応援したくなったのになあ…(あとオーランド・ブルームの役の立ち位置もルックスもぼんやりしてたな…)
    ☆☆☆
    cinemac 2024-05-05 17:54 読者になる
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    ゴジラ(本多猪四郎)
    ゴジラ-1.0(山崎貴)
    ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(金子修介)
    グランツーリスモ(ニール・ブロムカンプ)
    2024 / 5

  6. 2024/05/07 23:50:55 5号館のつぶやき含むアンテナおとなりページ

    昼前から急激に気温低下
    朝は暗く、
    意外なほど、暖かかったです。
    夜になって今は、10℃以上寒くなっています。
    気温が低下したのは、午前10時ころでした。驚くほどに急降下です。
    どうやら、それまで温暖前線の影響下にあったものが、寒冷前線の寒冷側に入ったということのようです。
    風も気温が下がったときに反転するとともに北寄りの風が強くなってきました。
    雨もだんだんと強くなってきています。
    昨日までの暖かさで、我が家の北西側のヤマブキ(もちろん八重です)がかなり咲いてきていました。
    一方、お隣の屋根からの落雪に埋もれていた南東側のものは、ようやくツボミに色が見えてきた程度です。
    勝手に生えてきたノブドウや
    クワも芽吹いてきています。
    明日の朝はかなり冷えそうなので、ちょっと不安を感じます。
    0
    Tweet
    2024年 05月 07日
    昼前から急激に気温低下
    at 2024-05-07 21:56

  7. 2024/05/07 22:27:38 プチ鹿島ブログ「俺のバカ」含むアンテナおとなりページ

    2024.05.06 Monday 22:03 カテゴリ:プチ業務報告 by 専属アナ
    【プチ動静】5月1日(水)~6日(月)
    ⚫︎5月1日(水)雨
    来週、沖縄へ行く。琉球新報に招かれた講演。講演といってもやはり面白くしたい。なので今日はネタの仕込み。『メルマガ』原稿も書く。
    先週に収録した『大吉ポッドキャスト いったん、ここにいます!』が本日公開された。
    ※各ポッドキャストで聴く。
    ⚫︎5月2日(木)晴れ
    『信濃毎日新聞』『新潟日報』『毎日新聞ニュースがわかる』の原稿を書く。
    ⚫︎5月3日(金)〜5日(日)いい天気
    GW後半は家族と過ごす。水族館へ。
    シャチが見たいというので。こどもの日だけど大人も興奮。
    ⚫︎5月6日(月)晴れ
    『文春オンライン』原稿を仕上げて『ニューズウィーク日本版』に取りかかる。明日から沖縄。
    Tweet
    【プチ動静】5月1日(水)~6日(月) (05/06)
    2024年05月(2)

  8. 2024/05/07 22:12:51 Everything You’ve Ever Dreamed含むアンテナおとなりページ

    2024-05-07
    「大谷ハラスメント」は存在しませーん!
    日記 人生 メモ
    メジャーリーグのスーパースター大谷翔平さんに関する報道が加熱している。世界最高の野球選手がニュースになるのは当たり前である。だが、謎の正義感や妬みなどから大谷報道を気に入らない人が世間には一定数存在する。なかには加熱気味の状況を「大谷ハラスメント」と呼んで非難している人もいる。「大谷の結果はテレビで速報するほどの価値のあるものなのか?」「大谷以外に報道しなければならないものがあるだろう」がその理由。なかには大谷の情報を大量に流すことで国民に知られたくない情報を隠ぺいしていると主張するインボーロンもあるようだが、デクノボーの僕にはよくわからない。昨年から、そして今年になってからさらに頻度を増して、毎日、NHKから民放までニュース番組やワイドショーが大谷さんの打席を速報している。天気予報より多い。特にフジテレビ。サンケイ系列のヤクルトスワローズの試合結果をろくに放送しないのに「今日のオオタニサン」とかふざけているとしか思えない。実は、これらの大谷報道については僕も「やりすぎじゃね?」と異議を唱えたことがある。すると、ウチの奥様は「テレビ業界はコンテンツを作る能力がないから大谷に頼ってしまう」説を唱えて大谷をかばった。
    「大谷翔平好きだけれど連日の速報はやりすぎじゃね?」と奥様に言ったら「少し前まで感染者数の速報を毎日やっていたでしょ。テレビ局はその時間を埋めるために必死なの。最近のテレビ業界はコンテンツを作る能力がないから大谷君に頼ってしまうのよ」というドライな答えが返ってきました。なるほど。
    — フミコ・フミオ (@Delete_All) 2024年4月30日
    この問題は大谷に起因するものではなく、メディアにその原因があるのを看過した彼女は鋭い。そう、メディアの問題なのである。「大谷ハラスメント」ではない。「大谷報道メディアハラスメント」なのだ。この説に対しては「政治家や芸能人や有名スポーツ選手のご子息をコネで、大学のミスコン上位者をアナウンサーとして、採用しているテレビ局が、自力でコンテンツを作れない、コンテンツ・インポテンツにかかっているなどありえない」「たいして面白くないが世の中に拡散したポストを投稿すると《貴兄のポストを番組で取り上げたいので取材していいすか》とダイレクトメールを飛ばしてくる超強力な取材力をもったテレビ局がネタ集めできないはずがない」と反論しておいた。大谷情報をハラスメントととらえる人がいるのは、大谷速報の情報が薄く手抜き感がするからではないだろうか。こんな取るに足らない情報をいちいち電波に乗せるなということ。クソ忙しい毎日を過ごしているのに大谷大谷大谷大谷オオタニサンオオタニサンを連呼されたら、大谷からポルシェをもらっていない赤の他人はムカムカするのも無理もない。たとえば大谷の速報。ヒットやホームランを打った場合、当該打席すべてを見せずに打った球のシーンだけである。三振や凡打に終わったときも三振や凡打にとられたシーンだけで、観戦するデコピンの様子は報じられても打席の過程、投手との駆け引き等は報じられない。メディアからみればDHに専念している大谷は打席を報じればいいので扱いやすい。打つか打たないかを報じればよいからだ。衛星中継をみていれば素人でも伝えられる内容。もっとメディアにはプロの意地をみせて取材し、濃い情報を流してほしい。最近は打球速度や飛距離も報じられるようになってきたがまだまだ足りない。入手できる野球関連の数値データはもちろんのこと、取材で得た大谷の毎日の体重・血圧・心拍数、家を出た時間、デコピンの散歩の有無、今日の朝食、パワプロ新作への関与、真美子夫人コーデ等々圧倒的な濃いデータとともに毎回の打席を、打席に入ってから結果が出るまでを完全中継されれば「あ、この局は本気で伝えたいのだな」と認識をあらためて大谷ハラスメントは蒸発するのである。いや、大谷は不世出のスーパースターだ。打席のたびに全国民に対して緊急地震速報のシステムで流すべきだろう。画面の上部に「本日の大谷翔平。4打席3安打うち2本はホームラン。打点3」のように常時テロップで表示すべきである。そこまで徹底的に本気の報道姿勢を見せればハラスメントと言われることはなくなるはずである。片手間に大谷大谷騒いでいるから駄目なのである。繰り返すが、大谷の報道が加熱しているなかで、メディアの怠慢こそあるものの、大谷起因のハラスメントは存在しないのである。なお、僕はウチの奥様から「大谷君はカッコよくて背も高くて世界最高の野球選手で超お金持ちなのに、なぜキミは年齢以外は負けているの?」的な発言を毎日のように喰らっている。これこそ、大谷が原因となっている真の大谷ハラスメントといえるだろう。(所要時間22分)
    Delete_All 2024-05-07 01:30
    最終更新: 2024-05-07 01:30
    「大谷ハラスメント」は存在しませーん!
    2024 / 5

  9. 2024/05/07 21:45:17 SWITCH :: スイッチ・パブリッシング含むアンテナおとなりページ

    【営業日のご案内】Rainy Day Bookstore & Cafeオープン。5月15日(水)・16日(木)13:00〜17:00
    2024.05.06
    5/15(水)、5/16(木)は「Rainy Day Bookstore & Cafe」の営業日となっております。 日本ならではの季節の食材を活かした、身体に優しいスパイスカレーをご用意しております。 皆様のご来...
    SWITCH

  10. 2024/05/07 21:42:56 yomunelの日記含むアンテナおとなりページ

    2024-05-04
    みどりの日
    みどりの日。渋滞を避けるため朝5時前に友人が迎えにくる。まだ空気にうっすら青さが残っている。今日は友人の車(ボディーが白でルーフが黒のツートンカラー)で出かける。次々に友人たちを拾い、4人揃ったところで出発。私は後部座席に座る。運転しなくていいので気が楽だ。まだ眠気が残っていてうなだれていると、警察車両に護送される犯人みたいだと言われる。パーカーのフードを被ってみたりした。あ、パーカーじゃなくてフーディー。
    音楽を聴きながら流れていく車窓の景色をぼんやり眺めているだけで疲れが抜けていく。ドライブはやっぱり楽しいな。特に自分が運転しなくていい時は。SAでなんか食べたり買ったり、蕎麦屋や道の駅に寄り道したり、神社にお参りしたり。午後は木陰にレジャーシートを敷いてみな思い思いに過ごす。マグボトルに入れてきた熱いコーヒーを飲む。寝ころんで見上げると新緑の鮮やかさに圧倒される。風で葉が揺れると光の加減で黄緑、うすい緑、濃い緑、様々に色調が変わり、見飽きることがない。目を閉じると波のように寄せては返す葉ずれの音。あまりに気持ちがよくて、ついうとうとする。帰りもあちこち道草を食いながら、ちょっと渋滞にも巻き込まれ、ファミレスにも寄って、日付が変わるころに帰宅。もう明日が今日になっていた。
    yomunel 2024-05-04 00:00 読者になる
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    みどりの日

  11. 2024/05/07 19:46:34 やまみやけいいちろう日記 - livedoor Blog(ブログ)含むアンテナおとなりページ

    2024年05月05日
    「道夫の思い出と、ゴールデンウィークと最近のいろいろ」
    GRABAKAジム練馬にて。
    4/29(月)「パンクラス」立川ステージガーデン大会に出場。
    見事勝利した前田吟(リングネーム)こと前田浩平を囲んで。
    元王者・砂辺光久と戦った前田愛(リングネーム)こと前田浩平。
    前田亘輝(リングネーム)こと前田浩平おめでとう。
    今回の勝利により、また次のチャンスが巡ってくるはず。
    これからも、更なる高みを目指して頑張ってください。
    同じ時代を戦ってきた砂辺光久の巻き返しにも期待しています。
    前田敦子(リングネーム)こと前田浩平、砂辺光久、お疲れ様でした。
    茅ヶ崎、湘南魂スポーツジムにて。
    ゴールデンウィーク真っ只中。
    暑い。
    それぞれのペースで頑張る皆さん。
    「皆さんでどうぞ!」
    と、ワンランク上の日本酒を持ってきてくれたYさん。
    Yさんありがとうございます。
    以前、
    「物があふれて気になっていたので!」
    と、物かけをセッティングしてくれたGさん。
    おかげでスペースがすっきりしたジム内。
    ある日の組み技クラスにて。
    そんなGさんが、せっかくセッティングしてくれた物かけを、取っ組み合いながら、もつれて突っ込んで見事に破壊してくれた“チャラ男ファイター”Nさんと、“ラーメン二郎大好きファイター”Iさん。
    土下座してわびるNさんとIさん。
    若かりし頃、七夕祭りでナンパしていたら、後ろから怖いお兄さんが出てきてボコボコにされた過去があるという“チャラ男ファイター”Nさん。
    三度の飯よりラーメン二郎が大好きなIさん。
    しかし、ラーメン二郎を食べすぎて痛風になってしまった“ラーメン二郎大好きファイター”Iさん。
    NさんとIさんは、腹を切ってGさんにわびてください。
    そんなせっかくGさんがセッティングしてくれた物かけを破壊した“ラーメン二郎大好きファイター”Iさんに、二人がかりで攻撃を加えるIさんとGさん。
    物かけは後でちゃんと直しました。
    平和な茅ヶ崎。
    ずっと平和でありますように。
    そんなこんなで、これからさらに暑くなってくると思いますので、皆さん、小まめな水分補給を心がけ、体調管理には各々十分にお気をつけください。
    ジムのスタート初期からのメンバーのMさんが永眠されました。
    おしゃべりが大好きだったMさん。
    練習というより、おそらくジムには、おしゃべりをしに来ていたMさん。
    “喫茶店や居酒屋のようなジム”というコンセプトそのまんまのような人だったMさん。
    謹んでお悔やみ申し上げます。
    写真最後は、在りし日の道夫。
    最近、あなたへのオススメで、こういうのばかり上がってくる。
    しかし、これは恐ろしい。
    道夫、20年間、本当にありがとう。
    いつでも帰っておいで。
    yamamiya_k16 at 22:53|Permalink│Comments(0)│

  12. 2024/05/07 12:43:34 石陽消息含むアンテナおとなりページ

    2024-05-07
    フェルガナ日録(1)
    フェルガナ
    6月23日、ウズベキスタン航空の直行便で成田からタシケントへ。R氏と同行。時差が4時間あるので、その日のうちに着く。
    出発前には、福岡でネパールの、岡山でチチハルの、上野で同じくチチハルの、つくばでまたチチハルの元学生に会い、つくばでは前日着いたトルコの元学生にも会って、そしてウズベキスタンへ、20年ぶりの再訪。
    6月24日、ホテルに迎えに来てもらい、A会タシケント校へ。クラス参観。
    6月25日、日曜なので職場は休み。付近を歩き回る。昼食にプロフを食べたら5万スムだった。昔なつかしいロシアのカップ型アイスクリームが2200スム。おつりはガムでよこす。20年前使い残して持って帰っていた500スム・100スム札はもはや使えず、最高額札だった1000スム札だけは通用するが、10円程度である。20年はガムと化す、か?
    6月26日、午後タクシーでフェルガナへ。5時間。峠の夕景美しい。用意されたアパート前に今はA会フェルガナ校の教師・スタッフとなっている昔の学生が来てくれていた。
    6月27日、小児病院の3階にあるフェルガナ校へ。授業に加わる。
    フェルガナ校の教師2人は昔の学生。特定技能・介護で就労を希望する者のクラス3つと技能実習生としてホテル勤務を希望する者のクラスがあり、それぞれ少数の日本留学希望者を含む。後者は8月で終了。前者の受講生のほとんどは現役看護師で、平均年齢は30代後半から40歳くらいと思われる。8か月コースで、12月終了予定。授業料はともに月35万スム。
    6月28日、クルバン・ハイトの祝日。アルタリクの同僚教師の実家へ招かれ、羊の屠殺を見る。フェルガナ大学の国際部長だった彼女の父親はメッカ巡礼をすませ、ハッジになっていた。
    7月3日、R氏が学校に来て、受講生を集めて説明会。この日から介護クラスの教科書を「みんなの日本語」から「いろどり」に変える。
    7月10日、マルギラン駅まで車で送ってもらい、列車でタシケントへ。5時間強。
    昔は首都に行くには車でカムチック峠(標高2200m超)を越えなければならなかった。冬は雪でスリップの恐れもあり、なかなかたいへんだったが、ここにトンネルが掘られ、鉄道が開通している。便利になった。ただし、隣町のマルギランまで行って乗らなければならない。トンネルを抜けるのに15分。道のほうも、旧道より低いところに2本のトンネルができて、かなり楽になった。昔の道を見上げると、あんなところを通っていたのかと感慨を持つ。
    7月11日、集中コースの授業始める。ウズベキスタンの経団連にあたるものの会長、参観に来る。その後、ホテル就労希望者を集めて日本語力をみるための質問をする。
    7月12日、UJCへ行き、日本語専門家A氏にあいさつ。「特定技能制度による来日希望者のための日本語教授法研修」という助成プログラムがあることを教えられる。もともと6月23日が締切りだったが、7月14日に延び、さらに18日まで待ってくれるとのこと。
    7月13日、UJCの図書会員となり、本借りる。
    7月16日、飛行機でフェルガナに帰り、翌17日、日本語教授法研修の申請書類送る。
    受講生に招かれ、サトカク(7月23日)、ヴォディル(7月25日)で行楽。
    7月26日、全クラスでひらがな・カタカナテストをする。赴任したときはコース開始から3か月近くたっているのに、ひらがな・カタカナが満足に書けない者がいるのに驚き、やってみることにした。「半分できなかったらサヨナラだよ!」と脅したのは冗談のつもりだったが、半分もできないのが半数もいた。4か月クラスに通っていて、なおこれである。冗談ごとではなくなった。
    7月28日、授業で介護テキストの説明始める。
    8月1日、盆踊りの練習始める。玉入れの玉となる紙風船の折り方を教え、受講生に作らせる。早口ことば、箸の使い方も練習。
    8月6日、JFT-Basicなる試験がどんなものか知るため、費用こちら持ちで、不合格は承知の上で2人の受講生に試しに受けさせる。スタッフの車でタシケントへ。彼と同僚教師の1人も受験し、彼らは合格。
    8月11日、タシケント校の教師5人のために勉強会。
    8月13日、飛行機で帰る。
    8月21日、7月2日のJLPT・N4試験の結果がわかる。6人中2人合格。
    8月27日、学校がある病院で盆踊りを行なった。雨のため屋内で。使っていない別棟の広間があったので、使わせてほしいと当日頼んだら、あっさりOKだった。日本では絶対に不可能なことで、こういう鷹揚さに出くわすたびにこの国への愛情が湧いてくる。
    しめくくりの東京音頭のほかに、早口ことば・箸で豆摘まみ(以上個人戦)・玉入れ・綱引き(クラス別対抗戦)などをした。受講者の大半とその子供たちが参加。レクレーションとしてだけでなく、せっかく日本語を勉強しているのだから、日本文化に接してよい思い出を作ってもらいたいと考えて。
    受講生にはシングルマザーが何人もいる。ある女性は兄一家のアパートに同居しており、日本へ行って働いて、自分のアパートを買いたいと思っている。ぜひ日本で働いてほしいものだが、特定技能での派遣はN4試験合格が絶対条件で、合格したらすべてを得る。不合格なら何も得られず、勉強のために費やした授業料も通学時間も無駄になる。100か、0か。間はない。催しが楽しかった一方で、その裏側はきびしい。
    20年前の学生も1人来てくれた。恰幅のいい中年男になっていた。あのころの学生はみんな2、3人の子持ちである。間の20年がすっとんでいると、再会はなかなか感慨深い。
    8月28日、区切りとしてN5模擬試験を行なった。28名中、N5合格水準に達している者は10名。
    この試験の結果を受け、5か月学習しながらN5レベルを大きく下回っている10名ほどには継続の断念を強く慫慂した。現時点でこれでは、12月にN4に合格することはとてもできないので。介護で日本へ働きに行くためには、1)介護技能試験、2)介護日本語試験、3)JFTまたはJLPTのN4試験に合格しなければならない。その試験シーズンが9月から始まる。これら4つの試験の受験料に加え、タシケントへ受験に行くためのタクシー代も最低3回分かかる。加えて、9月・10月・11月の授業料も必要だ。タシケントへ受験に行くためには朝3時に出発しなければならないし、帰ってくるのは夜遅くなる。泊まれば宿泊代も。N4に合格せず、日本に行けないことになったら、このお金と時間が全部無駄になる。だから、今の時点でN5レベルを大きく下回り、とうていN4に合格できない人は、あきらめてお金と時間を大切にするのがいい、これ以上「出血」せずに、と考えてのことである。コース開始時には介護クラスは全部で50人くらいいたが、8月28日時点で30人ほどになり、最終的にN4試験に合格できそうなのは10人かそれ以下であろうと思われる。40人は授業料と時間(1時間も2時間もかけてクラスに通う人もいる)を無駄にして終わるのではないか。
    元来、ゼロから始めてN4に合格するには、能力も努力も十分なら半年でも可能だが、2年やそれ以上かかることも珍しくない。8か月でN4レベルに達するという本校のゴール設定は、十分な能力と努力が前提となる。しかし語学はスポーツと同じで、運動神経や語学センスは多分に先天的なものであり、それに恵まれぬ人が、大人になって、ましてや40を過ぎてそれを得ることはまず期待できない。努力のほうも、仕事があり家庭があり、家事もしつつ子どもの面倒を見てもいる状況(身重の人もいる)では、なかなか家で勉強の時間が取れないのは理解できる。
    しかし、われわれが理解しようがどうしようが、N4試験に合格しないことには日本へ行けない。これが隘路である。5分の4の「戦死者」を出す死屍累々のインパール作戦になるのが幻視できる。
    彼らは不満を鳴らすに違いない。学校が悪い、教え方が悪い、日本語なんか勉強するな、韓国語にしたほうがいいと周囲に言うだろう。ウズベキスタンではカンニングが横行しているし、カネを払えば裏で何とかしてくれる、カネを取る以上は何かしてくれるだろうと考える者はきっといるだろうから、この学校にも悪評がたちかねない。
    中年子持ちの現役看護師を対象にしたこのやり方は改めるべきだと考える。受講者にはシングルマザーや失業者も少なからずいて、その人たちが「出血」ののちに「戦死」してしまっては悲しい。
    だが、この不成績のあとも、なおクラスを続けたいという者がいる。ウズベク人の底知れぬオプティミズムには驚嘆のほかないが、その希望を容れて彼らのためのクラスを作るとしても、いつまで面倒を見るべきか。2年もやれば受かるかもしれないが、それでも受からないかもしれないし、学校や教師の負担も大きい。判断に苦しむ。
    8月30日、R氏、客人連れてクラス訪問。
    agarih 2024-05-07 10:05 読者になる
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    フェルガナ日録(1)
    2024 / 5
    フェルガナ (16)

  13. 2024/05/06 20:38:01 宮本大人のミヤモメモ含むアンテナおとなりページ

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    2024-05-06
    5月26日コミティア、宮本ゼミ卒論集出します。
    今年も出ます。5月コミティア。13期生の卒論集が初売りになります。バックナンバーは、古いものほどお求めやすいお値段にすると思いますので、ご興味おありのテーマがあれば、お気軽にお立ち寄りください。
    東1ホール と20a
    でお待ちしております。
    www.comitia.co.jp
    maps vol.1(*売り切れ)
    発行:明治大学国際日本学部宮本大人ゼミナール
    [2012年3月26日/A5/400頁/*品切]
    <目次>
    ・地図を描く力 宮本大人
    ・コミックボンボンが遺したもの 児童漫画誌の文化
    ・中高生ジャニーズファンのコミュニケーション 携帯ウェブサイト上での交流に見る特徴
    ・日本のメディアにおけるバスケットボール 1980年以降のテレビ・雑誌・新聞での取り上げられ方
    ・「ナチュラルメイク」に見る現代女性の美意識 化粧に求める「ナチュラル」とは何か
    ・ゴジラの「暗さ」は何処へ消えたか「メカゴジラ」の役割から見るゴジラの存在
    ・日本のアニメソングの変容 世界観・メロディーと構成・声の分析を通して
    ・今日のホラー漫画に描かれる幽霊の表象
    ・大相撲人気の変遷とアマチュア相撲の可能性
    ・ジブリの猫たち セーラームーンシリーズとの比較から見るジブリの猫キャラの特徴
    ・結婚式観の変遷と日本の結婚事情 ゼクシィと業界が与えた影響
    ・「相棒」は何を可能にしたのか 新たなメディアミックスへの発展
    ・テリー・ギリアムの映画における狂気のアレゴリー 西洋文化史のルーツから考察する
    ・キャラ弁ブログサイトに見る現代主婦の料理志向 キャラベニストたちの価値の追求
    maps vol.2
    発行:明治大学国際日本学部宮本大人ゼミナール
    [2013年3月31日/A5/360頁]
    <目次>
    ・掘り起こした石を積むように 宮本大人
    ・『彩雲国物語』が読者を惹きつけたもの-主人公・紅秀麗の描かれ方
    ・ハードコア・コミュニティにおける情報発信‐シーンを作るメディアー
    ・おうちカフェにおける「カフェ」の意味-インテリア雑誌と料理ブログの分析を通して-
    ・人気・不人気ゆるキャラのゆるさの違い-キャラクターデザインに注目して-
    ・現在のアイドルの年齢分布にみるアイドル性-「20才」を過ぎても-
    ・2000年代のアニメ作品における黒髪ロングキャラの傾向-黒髪ロングが与えるキャラクターの存在感-
    ・ソーシャルメディアの炎上-個人とソーシャルメディアの炎上の関わりの推移-
    ・下北沢の歴史と今後-下北沢再開発-
    ・“ 選ばれし子どもたち” の成長とそのきっかけ-アニメ「デジモンアドベンチャー」論
    ・DAWがスタジオ・自宅にもたらしたもの-DTM時代のレコーディングー
    ・2000年代以降の深夜ドラマの挑戦-放送作家と劇作家が手掛けるドラマから-
    ・アニメ『クレヨンしんちゃん』の世界観-日常と非日常のホームドラマー
    ・松本人志に見るロック要素-著書、コント、トークの分析から
    maps vol.3
    発行:明治大学国際日本学部宮本大人ゼミナール
    [2015年3月25日/A5/414頁]
    <目次>
    ・世界に釣糸を垂らす 宮本大人
    ・ライブ会場での光モノ使用はどのように普及したか
    ・ゲーム実況は「オワコン」か
    ・『おジャ魔女どれみ』論
    ・海外の「少年合唱団」はどの様に受容されてきたのか
    ・漫画に描かれるホームレス者
    ・世界中にハローするキティちゃん
    ・商業施設と街との関係にはどのような変化が見られるか
    ・「女の子写真」、その後
    ・「百合」を読む日本人男性の性意識変化の実例と実証
    maps vol.4
    発行:明治大学国際日本学部宮本大人ゼミナール
    [2016年10月23日/A5/676頁]
    <目次>
    ・伸ばした手の先に 宮本大人
    ・P.A.WORKS オリジナル作品にみる地域性
    ・Perfume のイメージはどのように変化していったか
    ・なぜゲーム『ポケットモンスター』は長年愛され続けているのか?
    ・サブカルチャー史におけるYMO
    ・「考察本」とは何か
    ・野球漫画において遊撃手の描写はどのような変遷をたどったのか
    ・なぜジャニーズファンはメンバー同士の仲の良さを好むのか
    ・人気が出ているアニメMAD に働いている要素とは
    ・アカペラ動画はアカペラ文化にどのような影響を与えたか
    ・スタジオジブリ作品が描く日本の学園物語
    ・山ガールはどのように生まれ、変化してきたのか
    ・なぜ『モンスター娘』というジャンルが注目され始めたか
    ・『Hanako』・『Oz magazine』に女性が求める価値とは
    ・ROCK IN JAPAN FESTIVAL の思想と発展
    ・POV 形式モキュメンタリー映画論
    ・旅行情報誌『るるぶ』はどのように旅行情報を提供してきたのか
    ・なぜショップ袋は再利用されるのか
    ・現在の日本のファッションと音楽の相関性について
    ・日本のグルメマンガのテーマ変遷と現在のトレンド
    maps vol.5
    発行:明治大学国際日本学部宮本大人ゼミナール
    [2016年5月5日/A5/510頁]
    <目次>
    ・意味は、あるんです 宮本大人
    ・『おやすみプンプン』論
    ・東京ディズニーランド/シーにおけるゲスト像の変化
    ・3D ホラーゲームの特徴とその変遷
    ・『 よつばと!』論
    ・デモンズソウルは非同期型オンラインの先駆けか
    ・ショタの研究
    ・東京事変の活動は椎名林檎にどのような影響を与えたのか
    ・女子高生向け現代少女漫画に描かれるファッションの役割
    ・「女子旅」の定番はどのように変化してきたのか
    ・SEKAI NO OWARI の表現とファン
    ・なぜ朝食ブームは起こったのか
    ・「擬人化キャラクター」とは
    ・着回し特集から見る女性ファッション誌
    ・なぜ人は“ カフェ” でコーヒーを飲むのか
    ・ご当地キャラと観光
    ・「当て馬男子」論
    maps vol.6
    発行:明治大学国際日本学部宮本大人ゼミナール
    [2017年3月26日/A5/318頁]
    〈目次〉
    ・遅れる勇気 宮本大人
    ・商業施設の女性用トイレはどのように変化したか
    ・少女向け恋愛マンガにおける「扇形関係」
    ・ジェームズ・ワンの恐怖の作法
    ・女性ファッション誌とInstagramの関係性
    ・ソフィア・コッポラの作品における「服飾」の持つ意味とは何か
    ・SUPER JUNIORのMVの変遷
    ・恩田陸作品における女性キャラクターとは
    ・『Friends』論
    ・ASIAN KUNG-FU GENERATIONの表現とその変遷
    ・ビール類の売り上げに対する広告の効果
    maps vol.7
    発行:明治大学国際日本学部宮本大人ゼミナール
    [2018年3月26日/A5/262頁]
    〈目次〉
    ・いっしょに、迷子になる 宮本大人
    ・魔法少女アニメにおける変身シーンの意味
    ・漫画『らんま1/2』における主人公の女体化の意味
    ・ゲーム『あんさんぶるスターズ!』と “ 時間”
    ・メディアにおける猫のイメージはどのように変化してきたか
    ・嵐は何を歌っているのか
    ・『うたの☆プリンスさまっ♪』における楽曲の役割
    ・結婚式の変化とメディアはどのような関係にあるのか
    maps vol.8
    発行:明治大学国際日本学部宮本大人ゼミナール
    [2019年3月26日/A5/374頁]
    〈目次〉
    ・一人では行けない遠くへ 宮本大人
    ・『東京喰種』論
    ・イケメン像に男女差はあるのか
    ・桜庭一樹小説における少女とはどのような存在か
    ・「 デジモンテイマーズ」における男性像・女性像
    ・メディアにおける新選組のイメージの変遷について
    ・SHINee の日本語楽曲、および日本活動の特徴は何なのか
    ・「食べログ」はなぜ人気なのか?
    ・インターネットの怖い話に共通する傾向と頻出する要素とは何か
    ・『 テニミュ』はどこへ向かうのか?
    maps vol.9
    発行:明治大学国際日本学部宮本大人ゼミナール
    [2020年3月26日/A5/464頁]
    ・自分で道しるべを立てる 宮本大人
    ・〈応援上映〉において登場人物と観客はどのような関係か
    ・米津玄師/ハチ論
    ・『累』論
    ・アイドル楽曲のジャンル多様化
    ・川原泉作品における「日常的な人間らしさを持った」少年とは
    ・ゲーム実況動画はどのように多様化しているか
    ・ヤマシタトモコの少女マンガ作品における〈内面〉描写と主題について
    ・プロ野球球団の女性ファン向け施策について
    ・『アイカツ!』からみるジェンダーステレオタイプ
    ・『シュガシュガルーン』の漫画的表現について
    ・『NARUTO』とアメリカ忍者映画の忍者像の関係
    ・なぜジャニーズの人気が何十年も続いているのか
    ・メディアスポーツとしての日本の総合格闘技
    ・安野モヨコ作品のジャンルによる描き分け
    maps vol.10
    発行:明治大学国際日本学部宮本大人ゼミナール
    [2021年3月26日/A5/360頁]
    ・自由に動けない時にこそ 宮本大人
    ・聖子ちゃんカットの流行と「ぶりっ子」に対する女性の反応
    ・ヨルシカの歌詞と受容についての計量テキスト分析
    ・漫画『BEASTARS』の内面描写にはどのようなものがあるか
    ・新文芸の文章的特徴についてのテクスト分析
    ・アイドルマスターのライブにおける声優と観客の関係性
    ・サカナクションの表現はどう変化したか
    ・メイクのジェンダーレス化が進む中で男性の美意識はどのように変化したか
    ・今敏作品はどのようにして視聴者を魅了するのか
    ・EXILE の音楽的特徴と組織的特徴の変遷とはどういったものか
    ・雑誌『ar』が目指す「雌ガール」とはどのようなものか
    ・「アイドルマスターミリオンライブ!」のコミカライズ3作品における翻案過程と表現の比較分析
    maps vol.11
    発行:明治大学国際日本学部宮本大人ゼミナール
    [2022年3月26日/A5/252頁]
    制限されっぱなしにならない意志 宮本大人
    ・雪ミクと地域活性化-コンテンツ参加者の共創と持続的展開
    ・モーニング娘。の表現特性とその受容-デビューから現在まで
    ・『薬屋のひとりごと』、2つのコミカライズ比較研究
    ・いかにして日本のディズニーパークは変化してきたのか?
    maps vol.12
    発行:明治大学国際日本学部宮本大人ゼミナール
    [2023年3月26日/A5/326頁]
    ・トンネルを抜けるとそこは 宮本大人
    ・最富キョウスケ作品におけるヒーローの弱さとジェンダー・ステレオタイプの検討
    ・音象徴効果の検証-漫画・アニメ作品のキャラクター名を対象にー
    ・『アイドリッシュセブン』は2次元男性アイドルをどう表現しているのか
    ・映画『ドクター・スリープ』に見られるアダプテーションの効果
    ・「攻殻機動隊」におけるタチコマの人間らしさはどう定義できるか-神山健司監督作と他監督作を比較して-
    ・久石譲がつくる宮崎駿の長編アニメーションの音楽-サウンドトラックの特徴と変化を追う-
    ・お笑いトリオ東京 03 のコントの特徴
    ・『メイドインアビス』における苛酷さの漫画表現的特徴について
    ・漫画「鬼滅の刃」における登場人物の死とその表現
    maps vol.13
    発行:明治大学国際日本学部宮本大人ゼミナール
    [2024年3月26日/A5/174頁]
    ・グレーゾーンを探索する 宮本大人
    ・ミュージカル『テニスの王子様』1stシーズンにおける楽曲の表現特性
    ・『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の独自性は何か
    ・『ジョジョの奇妙な冒険』において「人間讃歌」はどのように表現されているか  ・ゲーム「あんさんぶるスターズ!!」はどのように「アイドル」を表現しているのか
    hrhtm1970 2024-05-06 15:24 読者になる
    5月26日コミティア、宮本ゼミ卒論集出します。
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    2024
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  14. 2024/05/06 10:27:02 近衛読書中隊 含むアンテナおとなりページ

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  15. 2024/05/05 14:21:01 Daily Life 伊勢田哲治含むアンテナおとなりページ

    May 03, 2024
    井上太一『動物倫理の最前線』へのコメント
    井上さんは近年つぎつぎに動物倫理関連の著作を翻訳し注⽬されている翻訳家である。とりわけ、ナイバートやワディウェルなど、これまでの⽇本の動物倫理学の議論ではほぼ取り上げられてこなかった傾向の著作を翻訳されたことは学術的に⼤きな貢献となっている。
    今回コメントする『動物倫理の最前線』では、そうした「批判的動物研究」(CAS)やフェミニズム系動物倫理の紹介を中⼼にしつつも、⼈間の解放と動物の解放を対⽴的にとらえるのではなく両⽴させる「総合的解放」の⽅向性が⽰されている。その議論の途上において、英⽶流の動物解放論も批判的な検討の俎上にあがっている。
    動物をめぐる思想について論じると言っても、実践家である井上氏とわれわれ倫理学者ではいろいろ視点の違い、スタンスの違いがあるだろう。また、井上氏とわたしではそもそもの動物と人間の関係のあり方について立場や目的の違いもある。そうした違いを言語化しておくことは動物をめぐる議論を今後深めていく上でも大事になってくるだろう。
    2022年の日本哲学会のワークショップで井上氏とご一緒したときに本書に少し言及したが、本全体についてのコメントはできていなかった。井上氏にもそのうちそうしたものを公開することをお約束していたのだが、1年半ごしでようやく公開に至った。
    今回のコメントの一部はその際の提題からの転載であるが、多くは今回はじめて公開するものである。
    「英米系動物倫理学における研究と実践」日本哲学会第2回秋季大会公募ワークショップ「動物倫理における理論と実践の関わり」提題、オンライン開催、2022年11月27日
    第一章 動物たちの現状
    「電気ショックはこの分野の動物実験者にとって最愛の友であるが、拷問手法はほかにもある。」p.52
    「しかしこれらの実験は一つだけ、重要な真実を物語っている----マウスやラットには、自分の利益を犠牲にしてでも仲間を助ける強い共感が具わっている、しかし論文作成という利己的目標のためにその様子を嬉々として観察する実験者たちには、微塵の共感すらも見て取れない、という真実を。」p.54
    これらの箇所に限らず、動物実験の研究者をはじめ動物に関わる人々を冷酷な拷問者のように形容する箇所はこの第一章を通して多く見られる。井上氏から見て彼らがそう見えるというのはよく分かるが、他方、わたしがそうした研究者たちと接して受ける印象は、彼らは普通に共感性に富んだ人々だということである。そうした共感性と動物に苦痛を与えたり命を奪ったりすることとの折り合いは、「冷酷だから」というのとはまた別の心理的なメカニズムによってつけているのだと思われるが、井上氏のように見てしまうことで、そうした側面への洞察を深める手がかりが失われてしまうように思う。
    「これらに至ってはもはや人間社会の実益ともかけ離れた研究のための研究といってよい」p.54
    井上氏は学術的な研究はあくまで実益のために行われなくてはならないと考えているのだろうか。知識の探究そのものに価値があるとは考えないのだろうか。もちろんそういう考え方はあるとはいえ、社会と学術の関係について少し素朴すぎる考え方のようにも見える。もちろん学術的な知識の探究に不可侵の価値があると単純に想定するのも逆方向に素朴な考え方で、さまざまな考え方の間で議論を戦わせつつ議論を深めていくべきテーマではあるが、井上氏のような言い方をすると議論を深めていく手がかりが失われてしまう。
    「膨大な失敗例があるのに加え、異種移植の発想に多くの人々が拒否感を示しているにもかかわらず、研究者らはいまだにこの猟奇的技術の確立を諦めようとしない」p.56
    新しい技術を「猟奇的」という言葉で否定することで、自分の感受性が受け付けないものを否定しているだけのように見られてしまう危険を井上氏は犯していると思う。
    「動物実験は、ヒトと他の動物の解剖学的・生理学的な違い(種差)や、実験施設に存在する動物のストレス要因によって、研究結果が大きく左右されるため、ほとんどの場合、有益な結果を生み出せない。権威ある科学ジャーナルで六〇〇回以上引用された動物実験七六件を分析したレビューによれば、医療への応用に結びついた実験はわずか八件しかなかった」p.61
    ここで引用されている論文(Hackham, D.G and Redelmeiner, D.A. (2006) "Translation of Research Evidence From Animals to Humans", JAMA 296(14),1727-1732.)を見てみたところ、76件のうち人間で実験結果が再現されたものという意味では28件(37%)が再現されたということであった。井上氏の紹介のしかたは、あえて一番小さい数字だけを見せて印象操作をしているようにも見えてしまう。
    それとは別に、多く引用される実験ということは、おそらく生体の基礎的なメカニズムを明らかにする基礎研究よりの実験が多いのだと思われるが、単純に医薬品に応用されないのは当然のようにも思われる。
    逆に、製薬会社が医薬品を開発する場合には、自前の動物実験で候補を探索することが多いと思われるので、そういう意味でもジャーナルに掲載される論文と実際に開発される医薬品の対応関係は薄くなりがちなのではないだろうか。
    「最もヒトに近い種といわれるチンパンジーを使った実験九五件を調べたレビューによれば、ほぼ半数の四七件は後の論文で一度も引用されず、医療への応用に繋がりそうな研究で参照されたものは僅か一四件に過ぎなかった。」p.62
    これももとの論文を見てみた。
    Knight, A. (2007) The poor contribution of chimpanzee experiments to biomedical progress
    Journal of Applied Animal Welfare Science. 10(4), 281-308.
    対象となったのは1995年から2004年までの論文ということだが、この時期にはチンパンジーを使った研究は世界的にも非常に制限されるようになっていて、人間向けの医薬品開発のためにチンパンジーを使うことはそもそもまれだったのではないか。実際、内訳を見ても対象となった研究の大半が基礎研究系かチンパンジーも感染する感染症や寄生虫についての研究で、人間の医療への応用に直結しないのは研究の性格上当然のように思われる。これも小さな数字を意味を考えずに提示するという印象操作を行っているように見える。
    動物実験の有用性を批判的に検討するのは大事なことであるが、実情にそぐわない的はずれな批判はかえって対話の糸口を閉ざしてしまいかねない。
    「つまり、私たちが面しているのは、人助けのために動物を犠牲にすることは許されるか、という問いではなく、ほとんど人の役に立ちそうもない研究のために動物を犠牲にすることは許されるか、という問いである。動物倫理では、百歩譲って動物実験が有益だとしたらどう考えるかを問うが、現実には「有益な動物実験」など例外中の例外でしかない」p.62
    有益な動物実験が例外中の例外だと井上氏が判定する根拠は、上に示したような、「動物実験についての論文の中で医学的な応用につながる(つながりそうな)ものの割合」である。その数値が小さく見えるような印象操作が行われている可能性を上でしたわけだが、それとは別に、この割合が「多い」か「少ない」かというのは、実はその数字だけ見ていてもわからないはずである。単純化して言えば、医薬品開発の目的で動物実験をして医薬品までたどり着いた場合とたどり着かなかった場合、医薬品開発の目的で動物実験以外の手法を用いて医薬品までたどりついいた場合とたどり着かなかった場合、という4つの場合を見比べることで、ようやく医薬品開発の目的で動物実験をしても医薬品までたどり着く比率が低い、という判断ができる。
    「動物園や水族館は絶滅に瀕した動物たちを救い、その繁殖を助けていると謳うが、説得力はない。これらの施設で生まれた動物たちは自然界で生きていくすべを学べないのに加え、人間に慣れすぎているので、生息地への再導入は基本的に叶わない」p.64
    ここで引用されているBBCのレポートを読んでみた。
    Can captive animals ever truly return to the wild?
    https://www.bbcearth.com/news/can-captive-animals-ever-truly-return-to-the-wild
    確かに井上氏が言っているようなことも書いてはあるのだが、全体としては井上氏は著者の意図と逆の読み方をしているように見える。著者は前半ではオルカのケイコの事例などを挙げて、動物を自然に返せと安易に求める運動に対して、生息地への再導入は非常に難しいということを言っていて、後半では一旦は諦められてきた再導入が集団での導入などの新しいテクニックの導入によって可能になりつつあるという事例を紹介している。全体としては後半に力点があるといっていいだろう。
    もちろん、書かれたものを読む際に、必ずしも著者の意図した読み方をしなくてはならないわけではないのだが、井上氏の読み取り方は、動物園関係者による再導入のための努力や工夫をよく検討もせずに全否定しているように見えてしまい、それは望ましくないのではないかと思う。たとえば、動物園関係者が動物倫理に興味を持って本書を読んだとしたときに、このような書き方がされることで、せっかく存在しえたはずの対話の糸口を断つことになるのではないか。
    ついでに言えば、このレポートでは魚類、爬虫類、両生類については再導入はほとんど問題ないとも述べていて、「基本的に叶わない」はその意味でも(このレポートから読み取れることとしては)言い過ぎに見える。
    「動物園や水族館での餌やり体験を楽しんだ人々は、野生動物に対しても餌を与えようとする。」p.66
    それまで動物園・水族館の責任にするのはさすがに言いがかりなのではなかろうか。野良猫、野良犬、鳩へのえさやりなど、飼われていない動物に餌をあたえる行動の類型はもともと身の回りにありふれているように思う。
    第二章 道徳哲学
    「彼が着目するのは、人間以外の動物たちにも、利益を有する最低条件であるところの情感(sentience)、すなわち快苦を経験する能力が具わっている、という事実である」p.77
    sentience は山内友三郎先生などは「有情」と訳していたが、その後の動物倫理の議論ではおおむね「有感性」と訳してきたと思う。「情感」はあまりに日本語としてこなれすぎていて、sentienceという日本語にもともとない概念が使われていることに気づかず読み飛ばしかねないので、あまり薦められないように思う。
    「計算結果がどうあれ、善悪判断を導き出す過程で、加害者らの満足をそもそも勘定に含めるという発想が道徳理論として不穏である。健全な道徳理論は、ある種の満足を正当な理由によって考慮の対象から除外できなければならない。」p.83
    これは確かに義務論者たちが功利主義に対して批判する際の論点の一つではあるのだが、「不穏」というのはどういう判断基準なのだろうか?著者にしかわからない判断基準で話がすすんでいるようにも見えてしまう。
    「功利主義は結果のみを重視するため、結果が違えば人間と他の動物の別扱いを認めることにもなりかねない。かくして種差別は功利主義のもとに正当化される。原理的にはこれによって諸々の人間差別を擁護することも可能となるだろう」p.85
    井上氏が第4章で称揚する「差異の倫理」にも似たようなことが言えてしまうのでは?差異の論理は「出会い」方が違えば人間と他の動物の別扱いを認める立場なのでは?
    それはそれとして、功利主義からの答えを言うなら,別扱いがすべて種差別なのではなく、倫理的に正当化できないような別扱いが種差別になるのである。功利主義にとっては結果が違うというのは何よりの倫理的な正当化の根拠であり、したがって結果が違うから別扱いするというのは特に種差別ではない。
    「一生を台無しにされる動物たちの苦しみは百万の人々の喜びよりも大きい、と言い張ることは可能である。が、その主張には何らの根拠もない。功利主義の道徳計算は個々人の恣意性に委ねられる部分が大きいため、ほとんどの場合、行為の善悪について誰もが納得できる結論を示せない。」pp.85-86
    功利計算が誰がやっても簡単に同じ答えが出るようなものではないというのはまったくそのとおりで、これも功利主義への定番の批判である。それに対する功利主義からの定番の答えは、功利主義は少なくとも合意に至る道筋を示しているという意味でまだ義務論系の理論よりましだというものである。義務論系の個々の理論はそれぞれ明確な判断基準をもつかもしれないが、どの理論を採用するかは個々人の直観、恣意的な判断に委ねられてしまうように見える。異なる直観を持つ人どうしの間では何の調停の手がかりもない。
    「以後、動物の権利論とはもっぱらレーガンが唱えた権利論(the rights view)の枠組み、ならびにそれを原型として形づくられた思想的立場を指すこととなる。」p.86
    動物の権利の概念を主に使ってきた動物の権利運動団体の人たちがシンガーよりもレーガンを自分たちの思想的立場の根拠として用いてきたということはないと思うがどうだろうか。もちろん理屈としては権利論から動物の権利について論じてきたのはレーガンの方なので、動物の権利運動団体にもレーガンを理論的基礎に据えてほしいところではあるが、現実はそうはなっていないのではないか。井上氏自身も「運動におよぼした影響をみると、レーガンの理論はその高度に複雑な構成ゆえに、一見明快なシンガーの理論ほど活動家のあいだに浸透しなかったきらいがある。」(p.97)と述べており、この86ページの認識があまり共有されていないことを井上氏自身も認めてはいるようである。
    「尊重原理は内在的価値を具える者への危害を戒めるのに加え、そのような不正の犠牲者たちを助ける義務をも私たちに課す。これはそもそも倫理学説の基本であって、いやしくもそれらの理論が妥当性を得るには、不正を差し控える義務と不正の犠牲者を助ける義務、この双方を認めなければならない。」pp.89-90
    たしかにわれわれはそういう直観を持つだろうが、それが「そもそも倫理学説の基本」というのは何に由来するのだろうか?勝手に自分の考えに都合のいい「基本」を設定して倫理学説の選別を行っていないだろうか。
    「したがって生の主体といえるか否か見解の分かれる動物---人間の胎児なども含む---については予防原則をとり、権利主体と過程して扱うのが妥当である。」p.93
    予防原則は環境政策でよく用いられるが、哲学的な吟味に耐えるかどうかはまた別問題である。予防原則の無制限な使用は自己矛盾をきたすといった批判もある。井上氏はもちろん予防原則を無制限に用いてよいと考えているわけではないだろうが、ではどういう条件下なら適用してよいと考えるのか、そのあたりを明示せずにいきなり予防原則を持ち出して、「妥当である」と断定されても読者としては検討のしようがなくて困る。
    「限られた知見をもとに一部の動物を生の主体の範疇から除外し、その制度的利用に門戸を開けば、人間は必ず生の主体である動物たちをも利用しようと企む。動物は資源である、道具である、という認識を根絶し去るには、生の主体か否かにかかわらず、いかなる動物の利用も残してはならない」p.93
    ここで井上氏が使っているのは「滑りやすい坂道の議論」のバリエーションだと思うが、これもむやみに使えば詭弁にもなる論法である。この場合はまだ実現していない状況における人々の反応について井上氏が想像したことが根拠になっていて、あまり正当な論法になっているとは言い難いと思う。
    「レーガンに誤りがあったとすれば、それはこの答える価値のない問いにあえて答えようとしてしまったことだろう。(中略)誰が初めにこうした問いを思い付いたのかは知らないが、そこには何とかして俎上に載っている道徳理論から不条理な結論を引き出してやろうという悪意しか存在しない。そしてその悪意を生む根源は、当の道徳理論をしりぞけて現状を肯定したいという欲望、より率直にいえば、肉食を続けたいという欲望である。」pp.95-96
    他の点については井上氏のような考え方もありうることも認めつつ私の考えを述べているが、ここについては井上氏は明確に議論の文脈を見誤っていると思う。ここで「こうした問い」と呼ばれているのは救命艇で人間か犬かどちらかを突き落とさなければ全員死ぬという状況についての思考実験を指す。レーガンはこの思考実験を処理するために最悪回避原理(どうしても選ばざるをえないときは動物より⼈間が優先される)を提案するが、これが動物の権利論の側からは非常に評判が悪い。そこで井上氏のこのコメントになるわけである。
    しかし、20世紀後半の規範倫理学の歴史を少し勉強すればわかるように、レーガンが取り上げた思考実験はまったく例外的なものでないどころか、功利主義対義務論の論争の際にはほぼほぼこれと同類の思考実験ばかりが⾏われていることに気づくはずである。近年よく⽬にするトロッコ問題もこの時期に考案されたものである。
    こうした思考実験を繰り返す理由は、別に悪意ではなく、倫理理論について合理的に議論するための重要な⼿段として普遍化可能性テストをパスするかどうかという基準が使われてきたためである。また、ありえない極限的な選択状況を構築するのは、そうやって状況を純
    化することで直観をより純粋に問うことができるためである。物理実験で調べたい影響以外の影響を排除した実験状況を設定するのと意図としては同じということになる。
    「レーガンの登場によって動物の権利は哲学・倫理学領域の一大争点となった。(中略)かのピーター・シンガーを含む数多くの哲学者が権利論への批判を寄せる一方、レーガンもそれを粘り強く受けて立つことで、厳しい検証に耐えうる権利論の理論的強度を示した。動物擁護が「感情論」の一言で知識人らにしりぞけられていた時代に比べ、この状況は目を見張るべき躍進である」p.97
    ここは、反動物解放論との論争と、「ピーター・シンガーを含む」という言い方で表現している動物解放論内部での論争を区別する必要があるだろう。反動物解放論との論争においては、シンガーとレーガンは十分に動物解放論の「理論的強度」を示してきたといっていいだろう(反動物解放論側の論者たちはシンガーらとの論争の結果自説を撤回しているが、これは哲学的論争では非常に例外的なことである)。他方、シンガーとの対比においては、レーガンの「生の主体」基準は、それを仮定すれば(レーガンにとって)いい塩梅の結論が出るという以上の正当化がなされていない。これは、なぜ自律に道徳的価値があるのかについて独立のアーギュメントをカントがまがりなりにも提示していたことや、なぜ有感生物だけが利害の主体たりうるかについて功利主義者が独立のアーギュメントをまがりなりにも持っていることと比べたとき、レーガンの立場の理論的な弱さとしてカウントせざるをえない部分である。レーガンが常にシンガーとセットで語られ、まとめて「有感主義」として扱われるのは、シンガーに対して優越する部分があまりないという同業者の評価を反映したものではないかと思う。
    「新福祉主義は動物解放がすぐには達成されないとの認識から、「今いる動物たち」を助ける応急処置としての福祉改革を進める。が、この発想は大きな見落としを犯している。去勢措置での麻酔使用や狭い檻の撤廃など、動物利用における福祉的配慮の導入を呼びかけたところで、企業や政府がその声に耳を傾ける保証はなく、よしんば耳を傾けたとしても、いうところの福祉的配慮が社則や法律によって義務化され、動物の扱いに反映されるのは何年も先になる。実際には鶏のバタリーケージや豚の妊娠ストールを地域レベルで規制するだけでも容易ではない。新福祉主義の政策は「今いる動物たち」の応急処置にはならないのである。」pp.101-102
    ここはフランシオンの1996年の著書Rain Without Thunderを紹介している箇所であるが、井上氏はこの主張を特に批判していない。確かに動物福祉政策の実現は「何年も先」にはなったし、今もって「容易ではない」こともまったくその通りではあるものの、この20年あまりでEUを中心にここに書かれている福祉改革の多くが制度化されてきている。その今の観点からみて、井上氏はやはり新福祉主義が「「今いる動物たち」の応急処置にはならない」という判断に同意するのだろうか。
    「とすると逆に、苦しみさえ抑えれば、動物を手段として扱い殺すことに問題はない、という結論になる。手段化そのもの、殺しそのものの加害性を問わず、ただそこに含まれる苦しみのみを問うというのであれば、その思想は古典的な動物福祉の考え方に限りなく近づく。」pp.105-106
    この文全体で述べていることには特に異論はないが、「手段化そのもの、殺しそのものの加害性」という表現が、手段化や殺しが加害であるということは自明の前提だというニュアンスを含むのであれば、それは必ずしも共有された前提ではない、ということも付け加えておきたい。「加害」(harm)は危害原理などとも連動する概念であり、加害の範囲をむやみに広げることは自由主義そのものを脅かすことになる(不愉快という理由で他人の行動を規制できるようになるなど)。
    「他方、誰もが認める道徳的直観とは、人間はみな単なるモノとして扱われてはならない、という確信である」p.108
    それが現代の民主主義社会で議論をするときに共有された出発点となることは同意するのだが、倫理理論から独立したデータのようなものとして扱われることには慎重になるべきだと思う。これはもともとはカント主義の立場であって、その発想が人権教育に導入されることで誰もが共有するようになったものであり、その意味ではこの直観をカント主義系の理論の根拠づけに使うのは既成事実による正当化のような面がある。
    「新福祉主義の改革努力と単一争点の活動は動物の権利運動の有効な手段とならない。では代わりに何をすればよいのか。フランシオンは脱搾取(ビーガニズム)の実践と、創意に富む非暴力的な脱搾取の啓蒙活動こそが私たちのなすべきことだと提言する。」p.113
    「社会の変革を企てる者は、先に人々の意識改革を促さねばならない。講演、執筆、動画配信、アート、フェア、デモンストレーションなど、啓蒙の手法は一様ではない。しかし最も素朴でありながら最も重要なのは、身近な人々の啓蒙だとフランシオンはいう。脱搾取派の一人ひとりが、友人や同僚や家族と会話を重ね、着実に脱搾取の輪を広げていく。そうして新たに脱搾取派となった人々が、さらに自身の身近な人々を変えていく。このプロセスの積み重ねが、遠回りなようで最大の効果を生む。」p.114
    フランシオンの実践的な提言を紹介している箇所であるが、啓蒙による意識改革が一番だというフランシオンの考えに対して、井上氏のスタンスがよくわからないのが気になるところである。あとの引用で見るように第三章で井上氏は社会構造を視野に入れた変革運動の重要性を説いているように見えるが、フランシオンはその視点からは批判の対象となるのではないか。また、実際に政治にはたらきかけて動物利用に対する様々な規制強化を実現してきた新福祉主義者からすれば、啓蒙と意識改革の方がまだましだと言うのはとうてい承服できないところだろうが、井上氏はその点についてもフランシオン側に賛同するのだろうか。
    「動物福祉をめぐっては一定の役割を認める立場や、改良すれば動物解放のための有効な戦略たりうるとする立場もあり、いまだ論争が続いてい

  16. 2024/05/04 10:19:05 J-CASTニュース ビジネス&メディアウォッチ含むアンテナおとなりページ

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    VR/メタバース
    小樽芸術村のコレクションをバーチャル鑑賞できる 「Bunkamuraメタバース」の企画展
    2024/05/04 10:00
    スポーツ
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    2024/05/04 08:00
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    2024/05/04 07:00
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    2024/05/04 06:00
    情報まとめ
    「すんげえ可愛い」「誰」テレビ中継に映り込んだ女性にSNS騒然 まさかの正体は...
    2024/05/03 23:00

  17. 2024/05/04 09:44:25 藤原書店『機』 イベントも月1で手掛けている含むアンテナおとなりページ

    玉井義臣の全仕事 あしなが運動六十年(全4巻・別巻一)
    Ⅱ 交通遺児育英会の設立と挫折 1969–1994(第1回配本)
    交通事故死した母、がんで29歳で亡くなった妻。二人の死を原点に遺児支援に乗り出し、子どもたちの「暮らし」「学習」そして「心」を「何があっても君たちを守る!!」と、何度挫折しても奔走しつづける玉井義臣、その半生を支えている熱い思いの全記録。

  18. 2024/05/04 09:08:47 株式会社 角川春樹事務所 PR誌ランティエ含むアンテナおとなりページ

    【第16回角川春樹小説賞】二次選考結果のお知らせ

  19. 2024/05/02 23:50:26 Asagaya/Loft A スケジュール 07年12月オープン含むアンテナおとなりページ

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  20. 2024/05/02 22:40:11 「最後通牒・こぼれ話」含むアンテナおとなりページ

    最終更新日:2024/4/29…BS松竹東急『ARIA The ANIMATION』『オーイ!とんぼ』追加。
    『ARIA The ANIMATION』 [旧] BS松竹東急 05/02(木) 23:30~24:00
    『オーイ!とんぼ』 BS松竹東急 05/05(日) 07:00~07:30

  21. 2024/05/02 19:56:48 LOFT PLUS ONE含むアンテナおとなりページ

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  22. 2024/05/02 17:43:31 Get!ズミッ!ぱらだいす〜Love&Life&Peace×R〜含むアンテナおとなりページ

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  23. 2024/05/02 17:24:52 藤木勇人の世果報含むアンテナおとなりページ

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  24. 2024/05/01 06:54:12 nobodymag含むアンテナおとなりページ

    April 30, 2024
    『ガザ=ストロフ -パレスチナの吟(うた)-』サミール・アブダラ、ケリディン・マブルーク 中村修七
    TUFS Cinema パレスチナ・ドキュメンタリー映画上映会
    上映会を通して、今なお戦闘が続く(2024年3月現在)パレスチナ自治区・ガザで暮らす人々の姿、言葉に耳を傾け、この土地で何が起きてきたのか。その理解を深める
    日程:2024年5月10日(金)
    開場:17:40/開映:18:00
    終了予定:21:00
    会場:東京外国語大学府中キャンパス/アゴラ・グローバル プロメテウス・ホール
    上映作品:『ガザ=ストロフ -パレスチナの吟(うた)-』サミール・アブダラ、ケリディン・マブルーク(2011年/フランス・パレスチナ/92分)
    *本作の批評はこちら
    *上映後、ケリディン・マブルーク監督と日本語字幕を担当した二口愛莉氏によるトークあり
    *入場無料、事前登録制(先着500名)、一般公開
    *画像をクリックするとPDFをダウンロードできます

  25. 2024/04/30 13:00:17 NATROMの日記含むアンテナおとなりページ

    2024-04-29
    因果関係も不明なのに「ワクチンの副反応が出やすい素因」を特定できるはずがない
    2023年8月からX(旧Twitter)にて、元杏林大学保健学部准教授の平岡厚さんと対話を続けています。平岡さんは「HPVワクチンの深刻な副反応・薬害としての自己免疫性脳症が、相当規模で存在していると推測」しておられます。具体的にはワクチン接種者の「数千人に1人」が「POTS, CRPS, ME/CFS, 繊維筋痛症などの症状が入れかわり立ちかわり現れ、認知障害なども絡む」症状を呈するとしています。
    平岡さんの主張の一つに、「接種を受けると副反応が出やすい素因」を持つ人をワクチン接種対象から外すことで問題解決が可能になるというものがあります。
    →接種を受けると副反応が出やすい素因を持つ人がいることが分かるので、そういう人を接種対象から外す方向で、問題解決が可能になるのではと思います。私は、「HPVワクチンを接種すると重篤な副反応が出やすい素因を持つ人が接種を受けたことに起因する現象が起きている」と推測しています。→
    — 平岡厚 (@pinggangho44374) April 15, 2024
    ここでは副反応が出やすい素因として、何らかの遺伝的差異が想定されています。しかしながら、現時点でHPVワクチンの副反応が出やすい遺伝的要因は知られていません。特定のHLA(ヒト白血球抗原)の対立遺伝子が関連しているという話はありましたが、再現性はありませんでした。HPVワクチン副作用疑いとHLAとの関連は無いか、あったとしても弱いので、ワクチン接種対象選択には使えません。
    ■HLA(ヒト白血球抗原)とHPVワクチン「副作用」の関連は確認されていない - NATROMのブログ
    そもそも、「HPVワクチンを接種して重篤有害事象を発した人としなかった人の間に何らかの遺伝的差異が検出されれば、接種を受けると副反応が出やすい素因を持つ人がいることが分かる」という主張は誤りです。平岡さんの想定する遺伝的差異を調べる方法では、副反応が出やすい素因はわかりません。副反応ではなく、ワクチン接種と因果関係のない紛れ込みの疾患の感受性遺伝子かもしれないからです。
    平岡さんはB型肝炎ワクチン(HBワクチン)の安全性についてはお認めになっているので、HBワクチンと多発性硬化症を例として説明しましょう。フランスにおいて、HBワクチンと多発性硬化症の関連が疑われ、青少年に対するワクチン接種が中止になったことがありましたが、その後の複数の研究ではワクチンと多発性硬化症との関連は認められませんでした*1。HBワクチン接種によって多発性硬化症は増加しない、というのが世界的なコンセンサスです。
    しかし、「HBワクチンを接種して多発性硬化症を発症した人としなかった人の間」で遺伝的差異を調べると、なんらかの差異は発見できるでしょう。HBワクチンを接種しようとすまいと、一定の割合で多発性硬化症を発症する人はいます。いわゆる「紛れ込み」です。また、ワクチンとは無関係に、多発性硬化症に関連する遺伝的要因は知られています。紛れ込みの多発性硬化症患者と、正常対照を比較するとそうした遺伝的要因は検出できるでしょうが、「副反応が出やすい素因」ではありません。
    そうした遺伝的要因を持つ人をワクチン接種対象から外すと、「HBワクチン接種後に多発性硬化症を発症する人」は確かに減りますが、そうした人たちはワクチンを接種しなくても多発性硬化症を発症しますので、全体としての多発性硬化症の発症は減りません。単に、HBワクチンから利益を得られる人を減らすだけです。
    翻ってHPVワクチンです。「HPVワクチンを接種して重篤有害事象を発した人としなかった人の間」で遺伝的差異を調べ、「重篤有害事象を発した人」に多かった遺伝的要因を持つ人をワクチン接種対象から外しても、問題解決にはなりません。
    平岡さんが陥っている誤りの原因は適切な比較をしていないことです。「副反応が出やすい素因」を知るには、「HPVワクチンを接種して重篤有害事象を発した人としなかった人の間」を調べるのではなく、「素因を持ちHPVワクチンを接種した集団」「素因を持たずHPVワクチンを接種した集団」「素因を持ちHPVワクチンを接種しない集団」「素因を持たずHPVワクチンを接種しない集団」の4つの集団を比較する必要があります。けっこうたいへんです。そんな研究は誰もやらないし、倫理委員会も通らないでしょう。なぜなら、そもそもHPVワクチンによって重篤な副作用が起きること自体が証明されていないからです。
    HPVワクチン接種の有無および副反応が出やすい素因の有無で4集団に分けて比較する前に、HPVワクチン接種の有無の2集団で、重篤副作用とされる症状を発症した人の数を比較すべきです。これまで何度も述べてきましたが、ワクチンを接種した人とワクチンを接種しない人とを比較した大規模な研究ではことごとく、HPVワクチンと「重篤副作用とされる症状」との因果関係は証明されませんでした。ワクチンと副反応の因果関係を証明することができないのに、「副反応が出やすい素因」を知ることはできません。平岡さんが提案する「副反応が出やすい素因」によるワクチン接種対象選択は問題の解決には寄与しません。
    *1:■適切な比較がなくては因果関係の推論はできないで解説した。
    NATROM 2024-04-29 17:55 読者になる
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    因果関係も不明なのに「ワクチンの副反応が出やすい素因」を特定できるはずがない
    2024 / 4

  26. 2024/04/30 03:33:57 はてなダイアリー - 梶ピエールの備忘録含むアンテナおとなりページ

    お仕事のお知らせ
    経済 (524)
    中国 (818)

  27. 2024/04/29 12:40:36 「平和構築」を専門にする国際政治学者含むアンテナおとなりページ

    2024年04月27日
    泥沼に陥るアメリカはどこまで凋落するか
    アメリカ各地の大学で、学生運動の嵐が広がっている。パレスチナと連帯し、イスラエルを非難し、イスラエルを支援しているアメリカ政府を批判し、そしてイスラエル政府と大学の結びつきを断つことを訴える運動だ。
    各地で学生運動を鎮圧する警察が動員されている。かなり暴力的な方法で警察が平和的な抗議者を拘束している様子が、SNSで世界中に拡散している。学生のみならず、学生を守る目的でキャンパスに来ていた教員までも警察に逮捕されている異常事態である。
    アメリカの民主主義の危機だ、と叫ばれているが、実際のところ、その通りだろう。この異常事態に何らかの収束がもたらされるのかは、予見できないが、無視できるレベルではない。アメリカという国家のあり方が、足許から問われ直されている。
    アメリカのイスラエル支援には、各議員に対するイスラエルロビーの献金額の範囲をこえた、「国益」上の合理性がない。ネタニヤフ路線のイスラエルに対して支援をするアメリカの政治家が、勇気を持って、政策を変更することが、本来は、望ましい。私はそれを願っている。
    だが非常に残念だが、現実には、ワシントンDCにおける政治は、簡単には変わらないだろう。大学のキャンパスで学生や教員たちが逮捕されている異様な光景が、そのことを物語っている。
    ということはつまり、自由民主主義の指導国としてのアメリカの威信の低下は不可避だ。問わなければならないのは、アメリカの威信はどこまで落ちるか、だろう。
    むしろアメリカの大学の学生と教員の問題意識の高さ、気概の高さ、質の高さこそが、示されているような気がする。政治家たちは、それに追いついていない。
    国際政治学の業界では、「アメリカの凋落は、過去に何度も指摘されてきた、だが今でもまだアメリカは超大国のままだ」、と言う方が多い。あたかも、何があってもアメリカが覇権国であり続けることだけは不変だ、と言わんばかりの態度である。だが、私は疑っている。なぜなら、仮にアメリカがまだ超大国であるとしても、その力と威信は、過去に凋落し続けているからだ。今後も凋落し続ける可能性の方が高い。
    長期的なアメリカの凋落の傾向は、冷戦の終焉時に「自由民主主義の勝利」の物語によって修正された。1990年代のアメリカには、インターネット革命の波を主導して、世界経済におけるシェアを回復する勢いも、実際、存在した。中東問題を始めとして、国際政治におけるアメリカの影響力も圧倒的だった。
    隔世の感がある。
    国際政治学の業界では、ソ連あるいは共産圏の崩壊としての冷戦終焉を「アメリカを中心とする自由民主主義陣営の勝利」と捉える余り、「ソフトパワー」におけるアメリカの優位は絶対だ、と考える方が多い。残念ながら、今回のガザ危機の対応などを通じて、アメリカは「ソフトパワー」を失っている。そもそも中東を主戦場にした2001年以来の「グローバルな対テロ戦争」において、アメリカは、国力を疲弊させただけでなく、「ソフトパワー」も低下させた。今回のガザ危機で、この長期的な傾向が、さらにいっそう加速していくだろう。
    こういう話をすると、「だが中国も万全ではない」といった反応を延々とされることがある。大変に恐縮だが、中国が世界の覇権国になるのを待たず、アメリカが凋落していくことは当然ありうる。そもそも中国は、アメリカに取って代わって世界の覇権国になることを目指しているわけではない。BRICS加盟国は「多極主義」を語るが、それは「かつてのアメリカのような国がいない世界」のことである。
    実際のところ、世界には必ず覇権国が存在しているはずだ、というのは、20世紀にできた迷信のようなものだ。確固とした現実の裏付けがあるわけではない。
    日本にとって日米同盟は、安全保障の観点から、極めて重要だ。アメリカの力が凋落しても、なお日本は日米同盟を重視しなければならない。しかしその意味が、何十年たっても同じだと仮定したりするのは、単なる知的怠慢である。その意味は変化する。
    ガザ危機をめぐり、私は、過去半年ほど、アメリカをはじめとする欧米諸国の対応を批判してきた。そして、日本の役割は、たとえばアジアのイスラム圏諸国(たとえばインドネシア、マレーシア、バングラデシュ)と危機を語り、人道主義の精神に基づいた価値観を共有することだ、と言ってきた。それは日本外交の資産にもなるし、アメリカが日本に求めるべきことでもある。https://gendai.media/articles/-/117602
    https://gendai.media/articles/-/120015
    ガザ危機をめぐってアメリカを批判したくないのであれば、批判しなくていい。あわせてイスラエルにも気を遣わざるを得ないというのであれば、よくよく考え直してから、その範囲を決めればいい。
    しかしいずれにせよ、アメリカが凋落するのは、日本の国益に反することでもある。ビクビクするだけでなく、アメリカが望ましい方向性に来やすいような国際政治の環境を整えるために努力することが、日本の国益に合致する。
    コメント数:
    by hideakishinoda
    124

  28. 2024/04/27 16:43:57 Chikirinの日記含むアンテナおとなりページ

    ハワイの物価 in 2024

  29. 2024/04/27 15:46:32 陸マイラー道場含むアンテナおとなりページ

    このドメインを購入する。

  30. 2024/04/27 14:44:42 社団法人日本映画製作者連盟含むアンテナおとなりページ

    2024/4/24
    城戸賞特設サイトを開設致しました。

  31. 2024/04/27 04:30:41 我がメインテナンスの日々含むアンテナおとなりページ

    この広告は、90日以上更新していないブログに表示しています。

  32. 2024/04/27 02:59:08 はてなダイアリー - ARTIFACT@ハテナ系含むアンテナおとなりページ

    『ダークギャザリング』のようにサラウンドで制作されているテレビアニメは意外と多い。最近では『ダンジョン飯』はNetflixでは5.1chで配信されているが、Netflixでは5.1chが配信されているアニメが多い。『空挺ドラゴンズ』『TIGER & BUNNY』二期は放送時から5.1chだったが、放送時から5.1chで一番古い作品は『攻殻機動隊SAC』だろう。『エヴァンゲリオン』テレビ版や『魔法少女まどか☆マギカ』『カウボーイ・ビバップ』はパッケージソフトで5.1ch化されており、それが配信されている。『スプリガン』『PLUTO』などNetflixオリジナルアニメはほぼ5.1chである。

  33. 2024/04/27 00:35:48 ちくま(筑摩書房)含むアンテナおとなりページ

    センス・オブ・ワンダー
    レイチェル・カーソン 著 , 森田 真生 著 , 西村 ツチカ 絵
    やわらかい頭の作り方 ─身の回りの見えない構造を解明する
    細谷 功 著 , ヨシタケシンスケ 絵
    ロバート・オッペンハイマー ─愚者としての科学者
    藤永 茂 著
    世にもあいまいなことばの秘密
    川添 愛 著

  34. 2024/04/26 10:40:56 山形浩生 の「経済のトリセツ」  Supported by WindowsLiveJournal含むアンテナおとなりページ

    ラヴジョイとマッカーシー『ステラ・マリス』:異世界性とこの世性

  35. 2024/04/25 14:40:27 ポンコツ山田.com含むアンテナおとなりページ

    人間よ、モテたければ生物学を学べ! 『あくまでクジャクの話です。』の話
    漫画 (660)
    レビュー (264)
    小出もと貴 (1)

  36. 2024/04/24 14:48:07 軍事評論家=佐藤守のブログ日記含むアンテナおとなりページ

    2024-04-24
    この世の終わりか?
    今朝の産経抄に、良いことが書いてあった。
    特に秋田県で被害が大きい「クマと人間」の関係についてであるが、面白いのは20年ほど前の川柳で「熊が出た、熊からみれば、人が出た」だろう。
    当然のことながら万事「人間社会」が物事の前提にたって考えられている社会なのだから、全て人間が中心になるのはやむを得ないだろうが、他の動物から見ればこの通りだろう。「天下を取った人間」にはそう考える余裕さえあるまい。
    里山の荒廃を招いておいて「よく言うよ!」と熊は言いたいだろうが、この地球は、いつからか「人間中心」になっているのだから仕方あるまい。
    そう思ってTVを見ていたら、「京都の三年坂でサクラの木倒れる、下敷きの男性搬送」と報じられていた。今度は「クマ」ではなく、「桜の木」だ。
    人間が住む街を「美化しよう」として、勝手気ままに造成した「祟り?」だろうか、   それで観光客は大いに喜んできたのは良いにしても、植えられた樹木にとっては「息苦しい毎日」だったのだろう。そしてついに力尽きたのである。
    誰でも知っていること?だが、枝ぶりのいい大きな樹木には、それにふさわしい「根」が必要なのだ。しかし人間の都合で土地が狭いから樹木に無理を強制して「不自由な生き方」にしてきた。
    私には地上派TVにはさしたるものがないので、よく外国系のものを見ているのだが、ナショナルジオグラフィック(通常ナショジオ)で動物ドクターの活躍がよく伝えられていて、感心している。
    例えば「ポール博士」や「女医・ミシェル」の活躍であり、各種の動物達と人間たちとのつながりである。もちろん「猛獣と人間」という関係ではなく、「家畜たちと酪農家たち」のかかわりなのだが、非常に考えさせられる。
    若いドクターたちと動物達との愛情がそこには感じられるからである。そして人間なのに「偉い!」と思わず声を出すこともある。
    産経抄にあるように、何時からこの世は「人間だけのもの」になったのだろうか?
    その上人間たちは「作っては壊し、壊しては金をかけて再び作る」を繰り返す。今のウクライナやイスラエルの状況を見るがよい。
    これは「猛獣や動物たち」のせいではない。人間たちの行為なのだ。
    先日から、中国や中東で、豪雨が続いて大水害が起きているという。広西チワン地区では「この世の終わりか!」と住民たちが叫んでいたが、さもありなん、現場は地獄の様相だ。
    人間の人間たる存在について、機会をとらえて学習すべき時が来ているような気がしてならない。平和を掲げる?国際協力機関はどうしている?
    本当の「この世の終わり」になる前に、一度立ち止まって考えてみる必要があろう。
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  37. 2024/04/24 12:53:56 [書評]のメルマガバックナンバー含むアンテナおとなりページ

    2024.04.22 Monday
    [書評]のメルマガ vol.791
    ■■ [書評]のメルマガ                2024.04.20.発行
    ■■                              vol.791
    ■■ mailmagazine of book reviews        [新学期のスタート 号]
    ★「トピックス」
    → トピックス募集中です
    ★「音楽本専門書評 BOOK’N’ROLL」/おかじまたか佳
    → #167『ピュタゴラスの音楽』
    ★「目につく本を読んでみる」/朝日山
    → 『我が投資術 市場は誰に微笑むか』清原達郎 講談社
    ★「おばちゃまの一人読書会~中高年の本棚~」/大友舞子
    → 今回はお休みです。
    ★【募集中】献本読者書評のコーナー
    → 献本お待ちしています!
    ■今回の献本読者書評のコーナー
    この本の書評を書きたい!という皆様、詳細は巻末で!
    ■音楽本専門書評「BOOK'N'ROLL」/おかじまたか佳
    #167『ピュタゴラスの音楽』
    新学期のスタートである。中学三年生はいよいよ高校受験の年に入る。
    そして、数学の授業では、ピタゴラスイッチにいまもその名が残る古代ギリ
    シャの哲人が発見したとされる「三平方の定理」を、基本的には習うことにな
    直角三角形の斜辺の二乗は、他の二辺の二乗の和に等しいという、二次元は
    もとより三次元の空間を分析し、座標平面における距離の測定など、さまざま
    な現実的問題を解決するうえで必要不可欠かつ利用価値絶大な定理――とネッ
    トには書いてあるのだが、偉大な発見であることは間違いないとは思うものの、
    文系人間は自身、実地で応用したことが一度もない。
    むしろ当音楽本書評欄においてはこのピュタゴラス、音階の正確な音程を数
    学的に厳密な手法で定めた人物として重要であり、かつて小方厚『音律と音階
    の科学ドレミ…はどのようにして生まれたか』(講談社ブルーバックス)を取
    り上げた時、つぶさに紹介している。
    もっともその本の著者である小方氏の関心はあくまで音律にあるので、話は
    そこから中世の純正律に移っていき、ピュタゴラスからは離れてしまう。
    しかし、本書の著者キティ・ファーガスンは、ピュタゴラスその人と、彼の
    率いた教団の生み出した思想にあるため、それが時に崇められ、時に批判され
    ながらも、連綿と影響を及ぼし続け、中世を経て、この現代にまで至っている
    壮大な歴史を描き出すのだ。
    したがって、タイトルにある「音楽」とは、必ずしも音律のことだけではな
    く、ピュタゴラス思想のシンボルと解すべきだろう。
    では、その思想とは何か?
    端的に言えば、世界や自然の背後には、法則があるということである。
    そのように言われても、既に万有引力の法則やら熱力学の法則やらを、学校
    で詰め込まれたわれわれにとって、いまさら驚くことは難しいであろう。
    しかし、古代ギリシャの段階で、千変万化の自然現象の背後に、法則が、そ
    れも合理的な法則があり、すべてを支配していると洞察することは、決してた
    やすくはあるまい。
    そして、この洞察をもたらしたのが、音楽であった。
    ピュタゴラスはリラと呼ばれる竪琴の奏者でもあったらしい。この時代にプ
    ロの音楽家という職業が成立していたのか、彼の腕前がどの程度のものであっ
    たかはわからないが、ともあれある時、弦の長さを1対2や、1対3のような
    整数比になるようにすると、ふたつの音が美しく協和することを発見する。
    既に数学を研究していた彼であるが、この時自分にとって当たり前の存在だ
    った数なるものが、実は音の協和という自然現象を支配していることに初めて
    気づき、愕然とする。
    ならば、音に限らず、他のあらゆる自然現象を律しているのは、数ではない
    だろうか、と。
    このことをキティ・ファーガソンはこのように書いている。
    「大工が手にした槌と鑿を眺めている。これまでずっと当たり前のように使っ
    てきた、日々の仕事の有用な道具だ。ところが彼は突然、隠された無尽蔵の知
    識につながる扉を開く鍵を自分が手中にしていることに気づき、呆然となる。
    同じことがピュタゴラス派にも起こった。(中略)ピュタゴラスとその弟子た
    ちは、数の力をこのように新たな形で認識する。いや、崇敬することで、人類
    の思想史上屈指の深遠で重大な発見を成し遂げたのだ。彼らは人類がその歴史
    のなかでこれまでほんの数回しかくぐったことのない類の扉を開いた。そして、
    その扉は二度と閉じることはなかった。」
    この引用の中で、主語が「ピュタゴラス」ではなく、「ピュタゴラス派」と
    か「ピュタゴラスとその弟子たち」と慎重に記されている点に読者は留意され
    たい。
    ピュタゴラスは、例えば以前当欄でも触れた哲学者ディオゲネス(路上で幾
    何の問題を解くために地面に図を描いていた時、通りかかったローマ軍の兵士
    に「その絵を踏むな!」と怒鳴ったという)のように、たった一人で数学や哲
    学に取り組んだ孤高の人物ではなく、多くの弟子や支持者と共に、プラトンが
    後代開いたアカデミアの先駆とも言える集団――ピュタゴラス教団を結成して
    いたのである。
    そして、この教団内で発見されたことは門外不出の秘密とされ、ピュタゴラ
    ス自身、これは多くの著作を残したプラトンと異なり、一冊の本も著さなかっ
    た。そのため三平方の定理でさえ、正確に言えばピュタゴラス本人が発見した
    かどうかはわからない。弟子の一人が見出したのかも知れないのである。
    つまり、ピュタゴラスは一人の人間ではなく、その思想を分かち合った人間
    集団の謂いであって、だからこそ遠く現代にまで生き延びたとも言えるだろう。
    昔、佐倉統の本で知った、ミームという言葉がある。DNAが肉体的な遺伝
    子として世代を超えて繋がるのなら、思想や生活習慣などもまた社会的遺伝子
    として時を超える。それをミームと呼んだわけだが、だとするならピュタゴラ
    スのミームは、数千年を生き延びた極めて優秀な社会的遺伝子であるだろう。
    その根底にあるのが、世界を統一的に記述する法則、それもアインシュタイ
    ンのE=mc2ほどシンプルな究極の真理が存在するという信念だ。
    もっとも、この信念は20世紀に入って大きく揺らいだ。科学技術が進歩し、
    観測の精度が上がる度に世界は複雑さを増し、更にはそのアインシュタインの
    相対性理論によって観察者が異なれば現象も異なることや、量子力学の世界で
    は従来の法則が通用しないことまで明らかにされ、とてもこれらを統一する理
    論など、あるはずがないと。
    しかしここで、協和音程が整数比に基づく事実が、やがて「天界の音楽」と
    いう発想を生んだことを思い出しておこう。宇宙を運行しながら星々は音階を
    奏でており、それは人間の耳には聴こえなくとも、常に世界をハーモニーで満
    たしているという理論だが、その後、宇宙は真空であり、音はない、と考えら
    れるようになった。
    ところが、近年、例えばブラックホールに物質が落ちる時、音を発している
    ことがわかり、その音程がこれまでに知られる最も低い音(ピアノの鍵盤中央
    のドの音より57オクターブ低いシのフラット)だということまで判明している
    のである。
    宇宙には、音があったのだ。
    まるで、真犯人は〇〇だ、と思いきや、そうではなく、××、かと思うと、
    その男でもなく、と延々ループする多重解決ミステリーのように、人間の目に
    映る世界は刻々とその様相を変えていく。
    答えが出るのはまだまだ先のことだろう。しかしだからこそ、ワクワクする
    気持ちは押さえきれない。
    今年度、三平方の定理を学ぶ子どもたちの中から、いつか世界の謎を解く者
    が出てこないとは、誰にも断言できないのだから。
    キティ・ファーガソン
    柴田裕之訳
    『ピュタゴラスの音楽』
    二〇一一年九月一日 印刷
    二〇一一年九月二〇日 発行
    白水社
    おかじまたか佳
    素人書評家&アマチュア・ミュージシャン
    十数年ぶりにバンドでライブをやることになり、リハビリ中です。
    ----------------------------------------------------------------------
    ■「目につく本を読んでみる」/朝日山
    ----------------------------------------------------------------------
    『我が投資術 市場は誰に微笑むか』清原達郎 講談社
    おそらく日本人のヘッジファンドマネージャーで、2005年にタワー投資顧問
    の運用部長(要はサラリーマン)として長者番付1位になった方の著作である。
    昨年タワーK1ファンドという彼のファンドを終了し、引退した。引退した
    理由は喉頭がんになって声を失ってから6年、コロナ禍で暴落した株を大量に
    買い付け成功した。しかし、この勝負で「ロングで大きな勝負をする覚悟はあ
    っても、よりリスクの大きいショートでどん欲に儲けていく情熱」を失ってし
    まったのだという。
    本を書こうと思ったのは、後継者がいないから。これまで自分を支えてくれ
    た顧客のために後継となるファンドを探したけど、ファンドマネージャーの報
    酬システムの問題で後継になれるファンドが見つからなかった。
    読んで私も初めて知ったが、報酬システムの違いはファンドマネージャーの
    やる気に相当な影響をするのだ。タワーK1ファンドはその意味でも日本のヘ
    ッジファンドとしては異質だったらしい。すなわち後継者がいないことに清原
    氏は気がついた。
    それなら全部「ぶちまけてしまえ」。ヘッジファンドをやりたいと思う人や
    個人投資家にとって自分が何度も致命的なミスを繰り返しながら習得したノウ
    ハウは参考になるのではないか?そしてできるものなら。株式投資の楽しさも
    訴えたい・・・要はどこにいるのかわからない、何人いるかもわからない、ま
    だ見ぬ“後継者”のために書かれた本なのである。
    株式投資テクニックについての部分は、本人も書いているが予備知識なしに
    理解するのは難しい。そして難しい式は出てこないが数学的な読解力も必要だ。
    しかし、そんなところはすっ飛ばして読んでもいい。
    とはいいながら、すっ飛ばしにくいところを列挙すると、章や小見出しで
    ・市場はあなたを見捨てない
    ・間違っても損するとは限らない
    ・情報収集に金をかける必要なし
    ・損する個人投資家のパターン
    ・「ようやくわかったショートの勝ち方」
    ・「未公開株は決して買ってはならない」
    あたりはすっ飛ばしにくいだろう。
    まぁ、それはそれとして面白いのは日本を代表するヘッジファンドマネージ
    ャーの肉声だ。
    東大を卒業して野村證券に入ったが、入社1ヶ月で自分はこの会社で出世で
    きないと悟った。海外投資顧問室という、傍目には国際的で出世しそうな部署
    にいたのだが、野村證券は国内営業で客に損させても儲けるタイプでないと出
    世できないのだ。(今は違うらしいが・・・)
    オレは顧客を儲けさせて自分の給料が上がる証券マンになりたい。しかし今
    は海外投資顧問室の同僚より英語は下手くそで部署から追い出されかねないほ
    ど成績が悪かった。そんな時に上司が替わって救われた。替わった上司とは誰
    あろう、現SBIグループの総帥、北尾吉孝氏だ。彼が若き日の清原氏をかわい
    がって、支えてくれたのである。なぜ清原氏の面倒をよく見たのかは、北尾氏
    に聞かないとわからない。清原氏も質問したことはないようだ。だが今も「永
    遠の上司」として尊敬する気持ちに変わりない。
    そんな感じで半生記を語っていくが、興味深いのは清原氏と言えども多くの
    失敗をしていることだ。それもファンドの存続にかかわりかねない失敗もやっ
    ている。でもそんな失敗少ないだろうと思うなかれ。成功と同じくらいやらか
    している。
    本を読むまでは、ヘッジファンドマネージャーと言うと毎年上下はあっても
    高利回りを毎年維持しているのだと思っていたのだけど、実際は損をしている
    時期は損をしている時期と同じくらいある。
    そんな清原さんの半生記を読んで思うのは、ヘッジファンドも人生みたいな
    なんだろうなという、陳腐な結論だ。ヘッジファンドマネージャーと言うと。
    ムチャクチャ頭が切れて今後何が起こるのか神のごとく見ているような人みた
    いなイメージをいだいていたのだけど、実際我々と同じく多数の失敗もするの
    だ。
    その意味で、私のように失敗だらけの人生を過ごしている者としては、これ
    ほどの人でもこんだけ大失敗を繰り返すのだ。だったらオレと変らんじゃない
    かと安心して失敗しても気にしないように・・・いやそんなこと思う馬鹿のた
    めに清原さんは本書いてないってwww
    (朝日山 烏書房付属小判鮫 マカー歴三十うん年)
    ■献本読者書評のコーナー(応募要項)
    ----------------------------------------------------------------------
    この本の書評を書きたい!という方は、応募要項を御確認の上、ご連絡くだ
    さい。
    ・三上敬 絵/稲田和浩 監修『ゼロから分かる!マンガ落語入門』世界文化社
    https://www.sekaibunka.com/book/exec/cs/21221.html
    参加ご希望の方(つまりは書評をご執筆いただく方)は、
    ・希望の書籍名:
    ・送付先ご住所・名前:
    ・筆名(あれば):
    ・書評アップ先の媒体予定:
    ・コメント:
    をご記入の上、下記までメールください。
    表題【読者書評参加希望】
    info@shohyoumaga.net
    皆さんのご応募、お待ちしております。
    このコーナーの仕組みはとてもカンタンです。
    1)まず、出版社の皆様より、献本を募ります。冊数は何冊でもOKです。下記
    まで御自由にお送り下さい。(著者の皆様からの直接の献本はご遠慮くださ
    い。かならず出版社からの献本をお願い致します。)
    〒104-0061 東京都中央区銀座6-6-1 銀座風月堂ビル5階
    一般社団法人日本支援対話学会内 支援対話図書館書評献本係
    2)このメルマガ上で、その本を読んで、書評を書きたいという方を募集します。
    先着ではなく、文章執筆実績と熱意優先で選ばせていただきます。(過去に
    執筆された文章などございましたら、合わせて御連絡ください。)
    3)発行委員会はいただいたメールの中から、ピックアップし、献本いただいた
    本を送付します。(残念ながら提供いただいた冊数に応募数が満たない場合
    には、60日後に古本屋に売却します。)
    4)ちなみにここでいう書評というのは、当メルマガに掲載する記事ではありま
    せん。送付先御本人分のブログ、あるいはアマゾンや楽天などのオンライン
    書店でも結構ですし、ブクログなど、専用のサイトでも構いません。つまり
    は当メルマガではないどこかリンクのできる外部に書評をアップお願いしま
    す。(あまりにも短いものは書評とは呼べませんので、文字数の条件を設け
    ました。書評は500字以上でお願い致します。)
    5)献本を受け取った方は、1ヵ月後のメルマガ発行日までに、どこかに書評を
    掲載し、そのURLを発行委員会に送付します。(もし、本を受け取りなが
    ら期日までに書評を書かない場合には、以降、送付は致しません。
    6)ちょうど一ヵ月後のメルマガにて、書いていただいた書評のURLを紹介さ
    せていただきます。期日に間に合わない、あるいは書けないという場合、送
    料をご負担いただき、書籍を返送いただきます。
    今週末からもうGWなんて…。早いですねー。(あ)

  38. 2024/04/24 09:47:32 はてなブログ開発ブログ含むアンテナおとなりページ

    2024-04-23
    2024年4月18日以降、クレジットカード支払いの有料プランの更新が行われない不具合が発生していました
    障害・不具合
    2024年4月18日以降に有料プランの有効期限が到来するユーザーにおいて、更新処理が行われず「有料プランの自動更新に伴う支払い手続き」や「解約手続きに伴う有料機能の停止」が実行されない問題が発生していました…

  39. 2024/04/22 20:30:28 はてなダイアリー - 異能生命体きこりの日記含むアンテナおとなりページ

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    2023-06-29
    晴れ
    就活 政治
    青梅市の某所で面接。
    人生で受けた中で、もっともキッツい面接であった。
    面接官の言うことド正論すぎたものなぁ。
    kikori2660 2023-06-29 04:43 読者になる

  40. 2024/04/21 18:28:44 増田俊也公式ブログ「憂鬱なジャンクテクスト」含むアンテナおとなりページ

    『七帝柔道記Ⅱ』の日刊ゲンダイ書評。

  41. 2024/04/21 15:59:12 Kousyoublog含むアンテナおとなりページ

    エアルドールマン
    ノーサンブリアのエセルフリス(バーニシアとデイラの王)
    アッカド王の一覧
    チェプストー城

  42. 2024/04/18 21:45:15 趣味は検索含むアンテナおとなりページ

    2024-04-18
    原作改変:『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』事件
    著作権
    2015年、『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』ドラマ化の裁判で、NHKが敗訴したことが話題になりました。
    そのとき色々と調べて、『やわらかい生活』事件やハリウッドの事情など、原作改変に関する情報を紹介しました。
    あれから9年ほどがたちますが、業界の問題点は残ったままで、最悪の事件まで起こってしまいました。
    今回改めて原作改変問題について調べなおし、『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』事件、『やわらかい生活』事件、原作改変問題全般、の3回に分けて、情報をまとめてみたいと思います。
    ただし、わたしは法律に関しては素人なので、そのことを念頭にお読みください。
    事件の概要
    『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』事件とは、
    NHKが辻村深月氏の小説『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』のドラマ化を企画
    脚本が原作者側の承認を得られず制作中止
    NHKは約6000万円の損害賠償を求めて、原作者から管理委託を受けていた講談社を提訴
    東京地裁は映像化許諾契約の成立を認めず、NHK敗訴
    という事件です。
    時系列に沿った細かな流れは、「IPPG150806.pdf」に載っています。
    「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 - Wikipedia」の「幻のテレビドラマ化」の項は簡潔で分かりやすいのですが、次の部分は注意が必要です。
    「同年11月15日 - 講談社が口頭で許諾の意思を示す」とありますが、
    講談社は、「映像化許諾交渉を行う合意がされたにすぎないのであり、映像化を許諾するものではない」(「『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』映像化契約解除事件」)と主張しています。
    東京地裁も映像化許諾契約の成立を認めていません。
    主な資料
    講談社見解: 『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』に関してNHKより提訴された裁判に対する講談社の見解
    判決紹介1: IPPG150806.pdf
    判決紹介2: 『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』映像化契約解除事件
    残念ながら判決文は判例集未登載のようなので、この3件が簡単に見れる主な資料です。
    上から順番に読んでいくとわかりやすいと思います。
    報道
    サイゾー記事(2012.4.18): NHKが講談社に激怒!長澤まさみ主演ドラマをめぐる”原作モノ”の罠
    有料部分は未読ですが、無料部分では、ドラマの「制作関係者」などの発言を紹介。
    読売記事(2012.6.21): ドラマ許諾を撮影直前撤回…NHKが講談社提訴
    MSN産経記事: NHKが講談社を提訴 辻村深月さんの小説ドラマ化でトラブル 東京地裁
    日経記事(2012.6.21): NHKが講談社を提訴 小説のドラマ化巡り
    サンスポ記事(2012.6.22): 前代未聞!長澤主演ドラマ、撮影直前に白紙
    J-CASTテレビウォッチ記事(2012.6.22): 長澤まさみドラマ制作中止でNHKが講談社提訴
    日経トレンディネット記事(2012.9.3 『日経エンタテインメント!』2012年9月号記事転載): 消えた辻村深月原作ドラマ――NHKと講談社が訴訟騒動に
    朝日記事(2015.4.28): NHKの訴え棄却 原作のドラマ化契約解除巡り東京地裁
    NHK記事(2015.12.24): ドラマ制作巡る裁判 NHKと講談社が和解
    千葉日報記事(2015.12.24): 辻村深月さん小説の訴訟で和解 NHKと講談社
    四国新聞記事(2015.12.24): 辻村深月さん小説の訴訟で和解/NHKと講談社
    千葉日報や四国新聞の記事は、共同通信配信記事かもしれません。
    その他の資料
    大森寿美男「脚色の意志と原作者の意向」(『原作と同じじゃなきゃダメですか?』 発行:シナリオ作家協会 2013年)
    『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』脚本家の寄稿。『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』の名は出ていませんが、それらしき記述あり。時期は地裁判決より前。
    トークショーレポート(2016.4.3): 中島丈博 × 浅田次郎 × 杉田成道 × 内山聖子 × 十川誠志 × 林宏司 × 鈴木宣幸 トークショー レポート(3) - 私の中の見えない炎
    講談社の鈴木宣幸氏の関連発言あり。時期は地裁判決を経た和解後。
    レポート(1)によれば、「以下のレポはメモと怪しい記憶頼りですので、実際と異なる言い回しや整理してしまっている部分もございます。ご了承ください」とのこと。
    契約書案
    判決紹介1によれば、契約関係は次のような流れになっています(XはNHK、Yは講談社)。
    「11.15 Y→X、ドラマ化に向けた作業を進めて良いと電話」
    「12.22 XY、脚本打ち合わせ、Y→X、映像化許諾契約書案送付」
    「原告は、脚本確認条項は、編集権に関する介入であると判断し、契約書案についての検討結果を回答しなかった。」
    NHKは、2011年11月15日の電話で、映像化許諾契約が成立したと受け取ったようです。
    その後、12月22日に講談社から映像化許諾契約書案が送付されています。
    内容は次のようなものです(判決紹介2より引用)。
    「 (ア)Xは、本件映像作品のプロット及び脚本を直ちにYに提出し、Yの確認及び承認を経て本件映像作品の制作を開始するものとする(12条1項)。
    (イ)Yは、前記(ア)の本件映像作品のプロット及び脚本の確認において、Xに対し、合理的な事由がある場合、上記プロット及び脚本の修正を求めることができる(同条2項)。
    (ウ)Xは、前記(ア)の承認が得られない場合、本件映像作品の制作を開始することができない(同条3項)。」
    契約成立(というNHKの認識)より契約書案があとになっているのは、
    「契約書は制作や放送が終了してから日付を遡らせて作成されることも多く、」(NHKの主張(判決紹介2))という事情です。
    東京地裁は映像化許諾契約の成立自体を認めていませんが、
    仮に11月15日に契約が成立したとしても、12月22日の契約書案の内容であれば、原作者側の脚本承認なしに制作を開始することはできません。
    NHKが「脚本確認条項は、編集権に関する介入であると判断し、契約書案についての検討結果を回答しなかった」(判決紹介1)のは不思議です。
    常識的に考えれば、受け入れられない契約書案である場合にこそ、変更を求めて交渉に入る必要があるはずです。
    『エンタテインメント法実務』掲載のコラム「契約の話~初心者向け実践的アドバイス~」(唐津真美)には、次のように書かれています。
    「契約が口頭でも成立するということは、「契約書にサインしなければ安心」とはいえないことも意味する。」
    「ビジネスを始めたということは、両当事者の間に何らかの合意があるはずであり、その中身に関して客観的に存在するのは未署名の契約書だけという状況においては、「契約書が提示され、その後その相手とビジネスを始めたということは、契約内容について同意が成立したことの証である」という理屈が成り立つ余地があるのだ。」
    ということは、講談社の契約書案に不満があったのにもかかわらず回答しなかったのは、NHKにとって不利なのではないかと思われます。
    契約の種類
    契約内容のほかに、契約の種類の問題もあります。
    11月15日に口頭で何らかの契約が結ばれたとしても、映像化許諾契約ではない可能性があるからです。
    講談社側は次のように述べています。
    「映像化許諾交渉を行う合意がされたにすぎないのであり、映像化を許諾するものではない」(判決紹介2)
    「電話しまして、口約束だけど脚本の開発がOKで、映像化全体の許諾をしたわけではないです」(トークショーレポート)
    別の事件での例を挙げると、映画『やわらかい生活』では、
    「著作権使用予約完結権契約書」→「原作使用許諾契約書」
    という契約の流れななっています(予約完結権契約とは、オプション契約と同じものだと思われます)。
    原作者側は『やわらかい生活』裁判の被告準備書面(1)で、
    「予約完結権契約しか結んでいなくて本契約(原作使用許諾契約)を結ばないうちに撮影日程を無断で決めてしまうのは、映画製作者側の勇み足であり、本来は認められないことなのであるが」
    と述べています。
    口頭での契約
    「口頭による合意をもって契約を成立させることが業界慣行として行われており、」(NHKの主張(判決紹介2))
    「NHK側は「口頭での合意が正式契約であることは、業界での慣習。講談社はドラマ完成のための努力を放棄した」と主張。」(読売記事)
    NHKは 「両社間で契約書は作成されていなかったが、テレビドラマの制作では番組完成後に契約書を作成する慣行があると指摘し、「担当者間の口頭の了承があり、契約は成立している」と主張。」(MSN産経記事)
    「NHKは「業界の慣習では、口頭でも契約は成立する」と主張。」(日経記事)
    業界慣習を持ち出さなくとも、日本の法律で口頭でも契約が成り立つというのはその通りです。
    「 第五百二十二条 2 契約の成立には、法令に特別の定めがある場合を除き、書面の作成その他の方式を具備することを要しない。」(民法)
    不思議なのは、日本の映像業界は改変をしたがるのにもかかわらず、事前の契約書作りに消極的なことです。
    ハリウッドも改変をしたがるのは同じですが、契約書を重視している点が違います(法律の違いもあるようですが)。
    改変を行うのであれば、改変のできる契約書を事前に交わしておくほうが自然なやり方だと思います。
    契約書の日付
    「映像作品の放映後に契約締結日をバックデートして契約が締結されることが多かった。」(判決紹介1)
    「契約書は制作や放送が終了してから日付を遡らせて作成されることも多く、」(NHKの主張(判決紹介2))
    「XとYとの間の映像化許諾契約に係る契約書は、映像作品の制作が終了した後に作成され、又は終了後も作成されないことが常態化していたものであるが、」(判決紹介2)
    「そもそも、正式な“契約書”を交わすのは撮影が始まって以降、といったことが慣例となっているドラマ業界。」(サイゾー記事)
    NHKは 「両社間で契約書は作成されていなかったが、テレビドラマの制作では番組完成後に契約書を作成する慣行があると指摘し、「担当者間の口頭の了承があり、契約は成立している」と主張。」(MSN産経記事)
    このような契約の仕方が行われているので、原作者が納得していない状態で強引に制作が進められても、契約書の日付を遡らせることで、最初から合意の契約のもとに進んでいたような形になってしまいます。
    契約前の制作開始
    「原作使用許諾契約の締結前に映像作品の制作が開始されることは実務では珍しくないが、」(判決紹介1のコメント)
    契約前または契約内容が確定していない状況で出演者のスケジュールまで押さえてしまうことで、後に引けなくなって制作を強行してしまう問題があるようです。
    「半分程度は」との主張
    「「訴状には、脚本家が考えた変更点のうち半分程度は原作者に納得してもらうのが映像業界の常識だとか、こちらの感覚では理解しがたいことがさらりと書かれています。」(日経トレンディネット記事の講談社編集部発言)
    「NHKは、訴状で「脚本家が最初に考えた原作の変更点のうち、半分程度は脚色の必要性を説明することで原作者に納得してもらい、残りの半分程度は原作者の意向を優先して脚本家が脚本を書き直すというのがテレビ業界では一般的」と説明。」(朝日記事)
    この主張や放送後の契約書作成に関する主張は、納得はできないものの、法廷戦術とはそのようなものだろうなとは思います。
    それにくらべると、「検閲」発言は不可解です。
    「検閲」発言と契約書案後の流れ
    「裁判のなかで、証人に立ったNHK幹部は、脚本の確認について、「放送局として、我々が作る編集内容に関して第三者が口を出せるということを認めてしまうこと自体が認められない。ほとんど検閲に当たります」と述べました。」(講談社見解)
    「NHKの担当者は「放送局として我々が作る編集内容に関して第三者が口を出せることを認めてしまうこと自体がほとんど検閲にあたる」と証人尋問で訴えた。」(朝日記事)
    「原告は、脚本確認条項は、編集権に関する介入であると判断し、契約書案についての検討結果を回答しなかった。」(判決紹介1)
    原作者側は、不本意な改変を認めない立場でした。
    12月22日には、脚本確認条項のある契約書案が送られました。
    NHKが譲歩するつもりがあるのであれば、話を進める意味はあります。
    しかし、脚本確認条項が「編集権に関する介入」であり「ほとんど検閲」なのであれば、NHKにとっては絶対に認められないことのはずです。
    根本的なところで折り合えないのですから、企画をボツにするしかありません。
    しかしNHKは、契約書案についての検討結果を回答せずに交渉を続けました。
    判決紹介1によれば、その後の流れは次のようになっています(XはNHK、Yは講談社)。
    「1.24 Y→X、第 1 話、第 2 話のコメントは第 3 話、第 4 話を見てからと返事。
    X、Yの質問に対し、撮影開始は 2 月 6 日予定と回答
    1.25 X→Y、第 3 話、第 4 話の準備稿送付」
    講談社は次のように述べています(講談社見解)。
    「原作がどのように脚色されるのかを把握するため、弊社は再三、NHKに対し全四話の
    プロットを見せて頂きたいとお願いしましたが、それは叶えられず、クランクイン予定日
    の2週間前になって、ようやく全四話までの準備稿が届けられました。」
    「NHKは自らの一方的な判断で制作準備を進め、クランクイン予定日を設定していまし
    た。」
    和解
    地裁判決後NHKは控訴しましたが、2015年12月24日に和解が成立しました。
    「NHKと講談社は「本件では、第1審でNHKの請求が棄却されました。今回、東京高等裁判所の和解勧告に基づき、第1審判決を前提として、紛争の早期解決のため和解に至りました」というコメントを出しました。」(NHK記事)
    「講談社によると、和解条件を明らかにしないことで両者が合意した。」(千葉日報・四国新聞記事)
    「講談社は24日、NHKとの連名として「東京高裁の和解勧告に基づき、一審判決を前提として紛争の早期解決のため和解に至った」とコメントした。」(四国新聞記事。千葉日報記事は同文だが英数字が全角)
    和解条件は明らかになっていませんが、NHKが敗訴した「第1審判決を前提として」ということなので、講談社に有利な和解条件なのではないかと思われます。
    改変内容
    第1話の脚本には、「原作にはない主人公が実家に立ち寄るシーン」(判決紹介1)がありました。
    『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』は、母と娘の確執を描いています。
    主人公は、故郷の山梨に帰ってもビジネスホテルに泊まり、母親には帰郷を秘密にし、夫にも口止めをしています。
    「戻ってきたことがバレたのだろうか。」とか「両親の知り合いに姿を見られたら、その瞬間にアウトだ。」とか思うほどの緊張した状態です。
    母親とは会わないという強い意志が感じられます。
    それなのに第1話でいきなり実家に立ち寄らせることは大きな改変ですし、後半の展開にも影響してきます。
    母親と会いたがらないのは確執があるからです。
    主人公が学生のころ衝撃を受ける出来事がありましたが(文庫の 361-365ページ)、脚本ではこの部分がカットされていたそうです(サンスポ記事とJ-CASTテレビウ
    Hachi 2024-04-18 20:00 読者になる
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    2024-04-18
    原作改変:『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』事件
    著作権 (10)
    2024 / 4

  43. 2024/04/18 17:39:21 宮崎学公式ウェブサイト含むアンテナおとなりページ

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  44. 2024/04/18 10:48:29 このマンガがすごい!WEB含むアンテナおとなりページ

    東京スーパーシーク様!!
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    コミックバンチweb
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    玉三郎 恋の狂騒曲
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  45. 2024/04/16 09:59:13 白水社 :連載・エッセイ 斉藤美奈子、永江朗、石田千ほかの連載含むアンテナおとなりページ

    2024.04.15
    今月のおすすめ本(語学書)

  46. 2024/04/10 18:44:14 粟根まこと『未確認ヒコー舞台:UFB』 | えんぶの情報サイト 演劇キック含むアンテナおとなりページ

    【池谷のぶえの「人生相談の館」】第47回 峯村リエさん(女優、NYLON100℃)

  47. 2024/04/09 06:37:07 幻想第一含むアンテナおとなりページ

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  48. 2024/04/06 03:58:17 変様する港街から含むアンテナおとなりページ

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    RobertRob#gennicRobk[IcRobuxyfirysenziQI,2,5] on 音楽:モンテヴェルディ・歌劇オルフェオ

  49. 2024/04/06 03:03:49 IHI STAGE AROUND TOKYO|TBSテレビ含むアンテナおとなりページ

    IHIステージアラウンド東京は
    閉館いたしました。
    たくさんのご来場、
    誠にありがとうございました。

  50. 2024/04/05 12:56:49 琥珀色の戯言含むアンテナおとなりページ

    【映画感想】オッペンハイマー ☆☆☆☆☆
    映画 (825)

  51. 2024/04/04 01:27:39 103含むアンテナおとなりページ

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  52. 2024/04/03 20:14:45 極東ブログ含むアンテナおとなりページ

    [書評] 精神の考古学(中沢新一)

  53. 2024/04/03 13:50:50 椎名高志ブログ含むアンテナおとなりページ

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    推しの子:サンデーS 2024/05月号
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    推しの子:サンデーS 2024/05月号 ― 2024/03/26
    連載開始時から描きたかったエピソードのひとつです。どれくらい描きたかったかというと、この回のための作画資料として二年前からおでん缶を買い込んでました(笑)。コミカライズをやらせてもらえることになったとき、私からのお土産としてかごめちゃんにおでんを届けてあげたくて。できればお母さんの手作りをタッパーに入れてとわちゃんに持たせたいところでしたが、さすがにそれは無理があるので缶詰に。
    高橋留美子先生の中では、『犬夜叉』の後日譚として「かごめが現代に里帰りする」という選択肢はないとのこと。「犬夜叉と生きていく」と決意するラストシーンは「現代での生活を全て失い二度と戻れない」と知った上での選択で、だから我々の胸を打つんですね。したがってコミカライズでも家族の再会はNGです。ただ、私は残された家族を我々ファンに重ね「かごめや犬夜叉たちとまた会いたい」という視点から物語を始めたため、なんらかの形で心が通じ合うシーンは必要でした。
    で、第一話の時点で荷物の設定を「草太のリュック」にアレンジ。実際に描けるかどうかはともかく、おでん缶とビデオメッセージが入ってることはそのときからの確定事項でした。草太が準備してたということにすれば慌ただしく戦国時代に行く流れの中でも必要な物資が揃いますし、彼のヨリシロとしても機能しますからね。今回無事に回収し日暮家のシーンを描くことができて、仕上がりは高橋先生にも喜んでいただけました。かごめちゃんの誕生日は犬夜叉と出会った日であり物語が始まった日なので、それを祝福して感謝するという一連の流れは我々ファンの思いをかごめちゃんと高橋先生に伝えるメタなメッセージでもありますね。
    コミカライズ版におけるりんママのキャラはここで完成したと思います。アニメ版は御伽噺プロット上の「母」としての役割をメインに作られてたので、コミカライズでは『犬夜叉』からの足取りを表現することに主眼を置いた独自の新規りんママ像を模索してました。前出の「くいしんぼう」「少女っぽさ」「天然嫁」には手応えがあって、でも何かもう一押しなんだよな・・・と考えてたところに、今回の「娘たちですら推しちゃう可愛い母上」で決定打。「今作では母親だから、母親らしく」という意識をいったん忘れ、それぞれが独立したキャラ同士として自由にセッションさせてみたら、娘の方が「あーもう可愛いなあ母上は!」「いい子いい子、母上♡」と、りんちゃんファンとして動いてくれたのでした。映画でたまにある「任せるからアドリブで好きにやってみて」と俳優に丸投げするパターンですね。『犬夜叉』を見て育った夜叉姫の主演声優さんたちに丸投げしてもこうなったんじゃなかろうか・・・知らんけど。
    切り口としてはだいぶ私の作風に寄っててるーみっく的ではない気もするんですが、「りんちゃんはみんなに愛でられてこそりんちゃん」というのが、野生のいちイヌヤシャーロキアンとしての私の解釈・結論です。
    後半酔っぱらわせたのは場の空気を切り替えるためでしたが、それが思いのほかうまく機能して、彼女のキャラを立てた上に周囲の想いも描写できました。ついでに夢の胡蝶の最後のアレンジ設定も無事回収。御伽草子時空とはいえ、子供の可愛い盛りに親子が引き離されるというのはやっぱり辛くて、コミカライズではなんらかの形で埋め合わせたかったのですよ。で、「せつなの眠りを奪う」を「喜びを奪う」に変更したついでにこの設定も採用。それでご母堂さまに協力していただいてた次第です。御母堂さまは作劇上のワイルド・カードとして、もうめっちゃ助けられてます。
    というわけで、企んでいたことが一気に開示できた楽しい回でした。隅沢さんにも今回の組み立てをめっちゃ褒めてもらいましたよ。ちなみに、ゼロから物語を立ち上げた隅沢さんのご苦労は、たぶんなんですけど私が一番良く理解できてるんじゃないかと思います。私はそれを後から漫画用に再構築してるだけ、しかもボスは事実上高橋留美子先生のみというシンプルな環境なんで、私の方こそ「ここはこういう理由でこうなさったんじゃないですか、わかります。大変でしたねえ」と隅沢さんを労いたい。完結したらいっぺん飲みに行きましょう。
    さて、次回からはいよいよラスボス麒麟丸・妖霊星との対決編に突入です。もうしばらくコミカライズ夜叉姫たちにお付き合いください。
    by 椎名高志 [コメント(0)|トラックバック(0)]

  54. 2024/04/03 09:16:29 挑戦者ストロング含むアンテナおとなりページ

    2024-04-02
    「白日青春 生きてこそ」 すばらしいアンソニー・ウォン
    movie
    アンソニー・ウォンの新作「白日青春 生きてこそ」を松山で観てきた。東京では1月公開の映画なのに、四国民は3ヶ月も待たされる。いつもの許しがたい地方格差である。
    アンソニー・ウォン 黄秋生
    アンソニー・ウォンは好きな役者だ。好きになったきっかけは「八仙飯店之人肉饅頭」(1993)だった。以降もハーマン・ヤウ監督と組んだ人間探求シリーズ(と勝手に呼んでる)、「タクシーハンター」(1993)、「エボラ・シンドローム 悪魔の殺人ウイルス」(1996)など傑作が多い。とかなんとか言いつつヒットした「インファナル・アフェア」三部作は観てなかったりする。
    なぜオレはアンソニー・ウォンをこんなに好きなのかを考えながら観ていた。 (★4)
    続きを読む
    Dersu 2024-04-02 10:05 読者になる
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    最終更新: 2024-04-02 10:05
    「白日青春 生きてこそ」 すばらしいアンソニー・ウォン
    2024 / 4

  55. 2024/04/01 05:36:40 金平茂紀ブログ ハートに火をつけて | TBSブログ含むアンテナおとなりページ

    << 2024年4月   >>

  56. 2024/04/01 03:19:27 退屈男と本と街含むアンテナおとなりページ

    < April 2024 >
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  57. 2024/03/31 18:09:18 晩鮭亭日常含むアンテナおとなりページ

    2024-03-29
    ふらり、観光地。
    2024.3.28.(木)
    ゆっくりと目覚める。久しぶりによく寝られた。
    シャワーを浴びて、着替え、朝食をとりにホテルを出る。四条烏丸近辺に泊まった時には毎回前田珈琲本店でモーニングを頼むことにしている。今回も同じ。職場に向かう人々の流れに混じってのんびり店まで歩くのは京都に泊まった朝の喜びとなっている。
    朝食を終えてホテルに戻り、支度を整えてチェックアウト。昨日の買い物ですでにボストンバッグは肩に食い込む重さとなっている。まずはこちらをロッカーに預けないことには動き回れない。京都駅のロッカーはまだ午前中ということもあり、すんなりと空きが見つけられた。
    身軽になって地下鉄に乗る。昨日、たまたまネットで善行堂の話題を見ていた時に、今日まで村田画廊で林哲夫さんの2人展をやっていることを知った。この偶然を逃してはならじと松ヶ崎駅で下車して画廊へ。住宅街の中にある落ち着いた雰囲気の画廊。ご夫婦でやっていらっしゃるようで、気軽に声を掛けてくれる。書いた住所が横浜だったので驚いたようだった。お茶とお菓子が出てきて驚く。アットホームな場所で好きな画家の絵を見て心安らぐ。その中でパリの書店を描いた水彩画がこんなに安く買っては申し訳ないという値段で出ていたので迷わず購入する。すでに林さんの油彩のパリの書店の絵を持っているため、同じシリーズが増えて嬉しい。そういえば善行堂にも林さんが描いた小津安二郎のポートレイトが置いてあったことを思い出す。あれもいい味わいの絵だったなあ。善行堂でも林さんの絵は買えるのだった(以前にリクエストして坂口安吾のポートレイトを善行堂経由で購入したことがある)。最終日ということで林さんと会えるかなと思っていたが、午後から来るとのことなので、よろしくお伝えくださいと伝言を頼んで画廊を後にする。
    天気予報アプリは午後3時過ぎから雨と告げているので、先を急ぐ。地下鉄丸太町駅で下車し、京都御所の横を歩いて鴨川近くにある誠光社へ。すでに数人のお客さんがいた。この書店も来るたびに必ず客の姿がある人気店だ。店頭の面陳棚に橋本倫史さんの新刊が置いてあった。地元でも買えるがこの本は観光地・京都で買うべきだろう。
    -橋本倫史「観光地ぶらり」(太田出版)
    橋本さんの本は著者自身が撮った写真がカバーに使われることが多く、この本も同じ。そしてそれらが皆いい写真なのだ。橋本作品では個人的に「東京の古本屋」(本の雑誌社)が好きで、自分で読むだけでは飽き足らず、神保町のPassageで借りている貸し棚でもこれまで4冊売っており、今5冊目が並んでいる状態だ。
    会計をしにレジに行くとレジ前でオリジナルブレンドのコーヒー豆が売っており、六曜社由来の豆であると書かれていたので一緒に買う。家で飲むのが楽しみだ。
    時間は正午を過ぎ、昼食をとるために京都市役所方面へ歩いて移動。京都という街が好きなのは、大通りと大通りを繋ぐ小さな通りを歩いていても、不意に小さな書店や古書店と出会うところ。東京の都心ではこうはいかない。いつの間にか寺町通に出ていたらしく、不意に目の前に三月書房の姿が見えて思わず「あっ」と声が出た。三月書房が週休7日となってからどれくらい経ったのだっけ。戸が閉まっているだけで、店も看板も以前のままだ。今でも京都に行くことを考える時にスケジュールに三月書房を入れそうになってしまう。それくらいこの店に行けなくなったことは大きな損失なのだ。編集工房ノアの PR誌『海鳴り』をもらうのはこの店で編集工房ノアの本を買う時と決めていた。今は善行堂が自分にとっての『海鳴り』の窓口となっている。
    三月書房前を通り、スマート珈琲店へ。ここでスマートランチでもと思ったが、案の定店前に列ができている。諦めて新京極通へ移動し、スタンドへ行ってみる。カウンターの端の席に空きがあったので滑り込む。正午過ぎだというのに樽酒やサワーが飛び交う店内でスタンドランチを頼む。ここは観光客よりも地元民の割合が高いと感じさせてくれる店。会話の多くが地元の言葉であるのがそれを教えてくれる。隣のおじさんが50年ぶりに食べるというハムカツを「うまい。うまい。」と繰り返す。小学生の時にハムカツを食べている友達から端っこを分けてもらて以来のハムカツらしい。確かにハムカツはそんなに頻繁に食べるものではないが、50年間まったく出会わないというほどレアな食べ物だとも思われない。日本に住んでいて50年ハムカツと出会わない人生というのがなんだか不思議な気がしてしまう。
    関東も夕方から雨の予報が出ており、本を抱えて雨に降られるのは避けたいので、3時の新幹線で帰ることにする。四条烏丸の進々堂で食後のコーヒーを飲んで時間調整をして、京都駅へ。
    この頃からくしゃみと鼻水が止まらなくなる。花粉症の薬は飲んでいるのだが、この2日野外で花粉を浴び続けた影響が出たらしい。新幹線では読書を諦めて目をつぶり、身を背もたれに預けてイヤフォンでラジオのタイムフリー録音を聴きながら帰る。
    定年退職したら、京都で1年、ロンドンで1年暮らしてみたいとよく冗談めかして言っている。しかし、暮らしてしまったら現在の京都が持っている非日常感は失われてしまうだろう。昼の本屋巡りも夜の京都散歩も僕にとっては日常を忘れさせてくれるこれ以上ないアイテムであり、この2日のために1年ストレスにまみれて働いているようなものだ。それを考えると京都はふらりと行く観光地のままにしておくのがいいのかもしれない。
    なんとか雨が降る前に家へたどり着いた。
    vanjacketei 2024-03-29 22:09 読者になる
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    2024-03-29
    Japaneseman in 京都。
    2024年3月27日(水)
    今日と明日の2日間休みをとって京都へ行く。
    午前9時の新幹線に乗る。窓際の席を選んだが、隣は空席だったので気兼ねなくトイレにも立てるので快適。
    車内の読書用に持ってきたのは森見登美彦「シャーロック・ホームズの凱旋」(中央公論新社)。舞台がヴィクトリア朝京都という設定となれば、今日の読書に丁度いい。ホームズ、ワトソン、モリアーティ、レストレード警部となじみの名前が何故か京都の地名の中で生き、行動している不思議。ホームズの下宿は寺町通221Bにある。
    昼前に京都駅着。買った本を持ち帰る用の大きなボストンバックを駅のロッカーに預ける。インバウンドで溢れる駅のロッカーは使用済みの赤いライトで覆われており、諦めかけた時に一番下の小さなサイズがひとつだけ緑に光っているのを見つける。滑り込みセーフ。
    電車を乗り継いで、一乗寺駅へ。目指すは恵文社一乗寺店。だが、その前に腹ごしらえと恵文社の並びの食事処へ入る。海鮮料理が売りの店のようだが、魚より肉派のこちらとしてはランチメニューから豚カツ定食を選ぶ。運ばれてきた豚カツの横には煮魚ののった小皿が添えてあった。そこまで魚推しの店なのだなと驚く。
    隣の席ではお婆さん2人が、京都の池から連れさられた鴨の話題を繰り返ししている。「誰が何のために連れてったのかな」「かわいそうやね」というリフレーンを聴きながらスランプに悩む京都のホームズの出番なのではと思う。
    腹を整えてから、恵文社へ。平日の昼間だというのに店内は10人近い客で賑わっていた。自分と変わらない年代の男性も数人いたが、お客さんがみんなオシャレな服装なのにちょっとたじろぐ。店の内装や本の展示を眺めながら、ここはモノとしての本の魅力を来る者に感じさせてくれる場所だなと改めて思う。だからこそ、オシャレ空間が得意ではない自分が京都に来るたびに足を運んでしまうのだろう。
    -櫻庭由紀子「落語速記はいかに文学を変えたか」(淡交社)
    -毛塚了一郎「音盤紀行 ①②」(KADOKAWA)
    -木村衣有子「私的コーヒーAto Z」(はるあきクラブ)
    櫻庭本は、落語速記と近代文学の関係への興味から。その昔、三遊亭圓朝の作品(速記本)を読んでいるという知人に向けて書いた文章で、三遊亭圓朝の速記本が近代文学の言文一致に与えた影響について言及したことがあり、その時からこの問題に関心を持つようになった。
    「音盤紀行」は“レコードにまつわる時代も国もさまざまなオムニバス作品集”と帯にある漫画。こんな漫画があるとは知らなかった。ジャズのアナログレコードブームが再来している自分にとってストライクな作品。
    木村衣有子さんの本(冊子)は、出たことは知っていたが、置かれる店が限定されているためこれまで手に入らなかった。恵文社一乗寺店は木村さんがバイトをしていた店。買うならここしかないという感じ。
    店を出て、線路を渡って萩書房へ。しばらく来ていなかったので店がまだあるのか心配だったが、無事営業していた。せっかくだから何か買って帰りたいと思って棚を眺めていると小林信彦の「虚栄の市」と「冬の神話」(ともに角川文庫)が置いてあるのを見つける。金子國義のカバーが見事なこれらの文庫は絶版のままになっており、他の文庫に移ることもなく現在に至っている。そのため結構な値段がついていることも小林信彦ファンなら周知の事実だ。「虚栄の市」を手に取るとやはりそれなりの値段がついている(もっと高い金額がついていることの方が多い)。「冬の神話」を手に取るとその3分の1程度の値段(講談社文芸文庫の新刊の値段くらい)だったのでこれに決める。「虚栄の市」は電子書籍になっていてKindleでも読めるのだが、何故か「冬の神話」は電子書籍化されていない。その意味でもこの文庫の価値は高いと感じる。それにしても金子國義のカバー絵は魅力的だな。
    叡山電車で出町柳まで戻り、17番の市バスで銀閣寺道のバス停で降りる。通りの向こう側に善行堂が見えた。善行堂の中には数人のお客さんがいて、善行さんが熱心に話をしている。話がひと段落つくのを見計らって挨拶をする。今回の京都行きの目的の一つが善行堂で1万円買い物をするということであった。それというのも、以前に自宅で処分に困っていたジャズのアナログレコードを善行堂に送って買い取ってもらった金額が1万円で、その代金は今度善行堂に行った時にその金額分の本を無料でもらうことで支払に換えるという提案をこちらからして善行さんが受け入れてくれたのだ。早速、1万円を目指して棚から本を抜いていく。昭和のテレビ番組「がっちり買いまショウ」(値段のついていない商品を選び、合計が設定された金額であればその商品をもらえるという番組)のようだなと思う。結果は1万6千円と6千円オーバー。番組なら商品没収となるが、こちらは6千円払えば商品は全て手に入るので安心だ(本の買い過ぎは心配だけどね)。
    -長谷川郁夫「編集者 漱石」(新潮社)
    -『SIESTE』(午睡書架)第1号・第2号
    など(他多数)を購入。『SIESTE』は“シュルレアリスムや異端文学”への関心を形にした小冊子とのこと。画家の林哲夫さんも執筆している。
    いつものように善行さんと2時間以上おしゃべりをしてしまう。善行堂を堪能して店の前のバス停から17番の市バスで京都駅まで戻る。
    ロッカーからボストンバッグを取り出し、そこに本日の収穫を入れて地下鉄で四条烏丸へ。いつもの東横インはどこも満杯。ネットで検索して許容範囲の値段のビジネスホテルの最後の1室とやらを押さえたのが、相鉄系の真新しいホテル。それでも東横インの倍の値段になった。移動の便のいい四条烏丸でこの値段ならよしとするしかない。フロントやエレベーターで顔を合わせるのは外国からの旅行者ばかりだ。
    重い荷物は部屋に置いて、ホテルを出て夕食を食べにいく。錦市場、寺町通もインバウンドで埋め尽くされている。そこらの店は行列上等という有様なので、何度か利用したことのある京都市役所近くの柳庵という蕎麦屋に行ってみると「休業」の張り紙が。ここのうどんの出汁の味が好きだったのに残念だ。
    これは観光客が行かなそうな店を選ぶしかないと京都出身のグレゴリ青山さんの本で京都市民のソウルフード(?)であると知った“餃子の王将”へ。カウンターの空席に潜り込む。炒飯セットを注文して振り返ると順番待ちの人が並び始めており、ここも安全地帯ではないことがわかる。そそくさと食事を済ませて店を出る。
    歩いて三条大橋を渡り、三条のブックオフへ。ここは以前に小林信彦の「虚栄の市」や「冬の神話」を100円棚で見つけた聖地と呼んでいる場所。もちろん、そんな僥倖はその時一度きり。今回は半額棚から1冊選ぶ。
    -石阪幹将「都市の迷宮 地図の中の荷風」(白地社)
    叢書レスプリ・ヌウボオの1冊。内堀弘「ボン書店の幻」が入っているので知られたこの叢書だが、予定された25冊を出し終わることなく消えてしまった。「都市の迷宮」は「ボン書店の幻」と同じ第3回配本。第5回配本に曾根博義先生の「日本人の生命観 その近代的アスペクト」が予定されていたが出ることはなかった。
    三条大橋を戻り、木屋町通を歩く。善行堂のお客さんの女性が中心となってこの通り沿いの地下に“深夜喫茶 ホール多聞”という店を開いたと善行さんから聞いたので行ってみる。地下ではあるがホールというように比較的広々とした空間となっているため閉塞感のようなものはなく、趣味のいいナイトクラブのような雰囲気(店の人たちの服装もそれを意識しているような感じ)で、居心地がいい。店内にはアナログレコードの音楽が流れている(一度針が飛ぶような音があったのでそれと分かった)。本日のブレンド(エチオピア)とはっさくパウンドケーキを頼む。どちらも美味しかった。この空間を使って何かイベントをやりたいと善行さんも言っていたのでまた『sumus』友の会を開催してほしいものだと思う。
    店を出て木屋町通を歩き、途中から先斗町を歩く。町屋風の狭い路地に店が並び、夜の闇の中に店々の明かりが差してぼんやりと照らされている風情が好きで、ここを歩きたくなる。もちろん、通りは人で埋め尽くされている。気がつけば前後左右は全て外国からの旅行客であり、まるで自分が外国旅行に来たかのような錯覚に陥る。しかし、風景は京都の先斗町なのだからここが“ヴィクトリア朝京都”だと言われても頷くしかないような気がする。
    寺町通から、錦小路に入り、人影のなくなった錦市場を通って四条烏丸のホテルへ。ホテル近くのセブンイレブンに寄ってみると店内は外国の人ばかり。レジに行くと2名いる店員も外国の人。
    自分こそインバウンドなのではないだろうか。
    vanjacketei 2024-03-29 11:36 読者になる
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    ふらり、観光地。
    Japaneseman in 京都。

  58. 2024/03/31 00:34:10 暇は無味無臭の劇薬含むアンテナおとなりページ

    「2024年春期(4-6月)に放送されるアニメ一覧」海外の反応

  59. 2024/03/30 10:12:14 Apes! Not Monkeys! はてな別館含むアンテナおとなりページ

    2024 / 3

  60. 2024/03/29 14:14:45 Economics Lovers Live含むアンテナおとなりページ

    2024-03-29
    古い日銀に戻った方がいい人たちがそれなりに多いのはなぜか?:リーク(地ならし)問題異聞
    古い日銀のひとつのパターンは、リーク問題がある。これについて簡単にメモ書きをしよう。個人的にはこのリーク問題を重視してすでに20数年経過する。黒田日銀では、詳細な政策のなかみが事前に漏れることはほとんどなかった。だが植田日銀はそれを手段として利用しているし、また政府はそれを放任している。昔の日銀も金利とリークの二つの手段で、古い日銀なりの「物価安定」と「金融システムの安定」のふたつの目的を果たそうとしていた。その昔の状態に戻ったというわけだ。だが、古い日銀の「物価安定」とは、デフレ安定であり、「金融システムの安定」は金融市場で日銀に近い勢力を保護するということだった。そこには日本経済や日本で生活する人たちのことは発想外にあった。
    さて植田日銀のリークは今回は、おはよう寺ちゃんでも時系列的に発言してきたが、だいたい2月29日(木)、3月1日(金)あたりで「日銀は三月の政策決定会合でマイナス金利解除をするかもしれない」という地ならしが本格的に始まっていたと思われる。去年までの二回のYCC修正とは異なり、かなり時間的な間隔があり(過去二回はほぼ直前である)、また複数の経路からこの地ならし(リーク)はでてきた。いままでと異なる背景としては、これは推測だが、1月にいつものリーク手法でマイナス金利を解除する予定が、能登半島地震で狂ったためだろう。より大規模なリークが行われたのはそのせいかもしれない。
    そして土日をはさんで、3月4日(月)からの週でなにが起きたかというと。「マイナス金利解除が三月にある」という観測の本格化である。こうなるとマーケットはそれを織り込む。高橋洋一さんが正しく指摘していたが、マイナス金利解除が事実として起こると確信している市場関係者が多ければ、やることは基本的に格言「buy the rumor sell the fact」どおりになる。なぜならリークはこの植田日銀では必ず起きるからだ。その意味では為替リスクも株などの資産リスクも大きく軽減される。「儲け」の方向を教えてくれるのだからこれはおいしいだろう。特にリークを先に知ったり、リークの意味することを先に解釈できた人たちは特にである。
    994回 マイナス金利解除の異論 - YouTube
    実際にマーケットは大きく反応した。3月5日(月)のドル円レートは終値150円48銭だったが、この週はずっと円は買われ続け、円高方向に進行し、8日(金曜)の終値は147円4銭で終わった(土日も海外市場では円高続く)。まさに「噂を買った」わけである。
    株価も為替レートと似た動きをみせる。日経平均株価だとそもそもこの指標だと偏りがあるので、TOPIXでみてみるとわかりやすい。やはり「噂で買う」かのような動きを示している。噂(地ならし)が始まった29日のTOPIXは2675.53だったが、そこからは上昇傾向を示し、「噂で買う」期間中の最終日である8日(金)には2,726.80に達した。
    出所:Google
    さて3月第二週は、地ならし(リーク)の最終局面である。「噂」がほぼ「事実」化するのである。「事実」化は日銀が三月に行う可能性がある政策修正が、三つでてきたことだ。1)マイナス金利解除、2)YCCのさらなる修正(撤廃)、3)ETFの手じまい、というものだ。これがこの週には具体的メニューとしてあがり、マスコミも連日流した。「噂」は「事実」化したわけである。これだけ詳細なメニューがリークされたということは「事実」に信ぴょう性を繰り返し重ねただろう。
    となると今度は、「事実で売れ」だ。この週は為替レートは図表の⇒で示したが、円が売られ11日(月)は146円台後半から決定会合直前まででは15日の終値は149円台まで円安は進行した。もちろんこれはすでに「噂を買う」ことをしていたことと表裏一体である。つまりはリーク(地ならし)をもとにした投機的動きだ。
    株価も同様である。TOPIXをみてみると、⇒が「事実で売れ」のリークをもとにした投機的な期間になる。
    以上がリーク(地ならし)をもとにしたざっとした為替レートと株価(TOPIXにしたが日経平均も類似の動きをしている)をみたものだ。この一年、植田日銀はリークを政策手段に利用した。政府もそれを放任している。そしてリークが投機的動きを上記の仮説のようにもたらしたとすれば、リークに先にふれたもの、リークの意味にきがついたものは、得をするだろう。ただ動きとしては特定小集団へのリークではなく、まさにリークを市場の地ならしに使っているため、日銀の情報操作に市場の過半がふりまわされているといった方がいいだろう。そこで儲ける人も多いのである。いいかえると日銀がリークによって、為替リスクと株価変動リスクのいくばくかを事実上ひきうけているから、「buy the rumor sell the fact」が実現できるのだろう。なので日銀にリスクをひきうけてもらい儲けた人たちは、この日銀のリークには好意的になるか、あからさまな批判はしないだろう。するふりはするかもしれないがw。なかには、この植田日銀のリークの仕組みを知っている人は自分の投資眼の正しさだとして営業に利用するかもしれない。いずれにせよ、野心のある投資家にとってこれほどいい中銀はいない。もちろん市場は大いに歪んだ。
    ちなみにするふりではなく、ガチでしている批判としては以下の記事を参考されたい。
    【コラム】異例の規模の日銀リーク、真剣な調査を-リーディー&モス - Bloomberg
    「しかし、他の中銀ではこれほどの規模のリークに悩まされることはないようだ。これは日本が取り組むべき問題であることを示唆している。情報セキュリティーの甘さが、機密情報を共有する枠組みである「ファイブアイズ」のようなグループから外されている理由の一つである日本にとって、この問題は最大の懸案事項であるはずだ。」。
    また決定会合で「噂」も「事実」もすべて本当の事実(変な形容だが)だとわかったわけである。その後の株価や為替レートの動き(特にこちらは米国の中立金利の引き上げも関わる)の動きについては、例えば永濱利廣さんが以下の番組で、大橋ひろこさんを相手に「事前の織り込み済」+「緩和視線」+「株高」、そして米国の中立金利引き上げについて指摘している。もちろん今日のブログの関係でいえば、「事前の織り込み済」とはリークによる投機的な動きを指しているのはいうまでもなく、現状もその慣性が働いているということだろう。
    【為替・金融政策の注目ポイント】円安どこまで続く?(第一生命経済研究所 首席エコノミスト 永濱利廣さん)[為替のリアル] - YouTube
    なお「株高」と円安傾向との関係は、上の番組で永濱さんも指摘しているが、外国人投資家の為替ヘッジである。以下の記事を参照。
    アングル:日本株高、海外勢の円売り需要惹起 投機追随で影響広範に | ロイター (reuters.com)
    また「緩和視線」は早晩修正されるだろう。よくてかく乱要因である。引締めへのレジーム転換が起こり、予想されたように次なる利上げが噂されている。リークは次なるリークを招くのではないか。
    tanakahidetomi 2024-03-29 04:01 読者になる

  61. 2024/03/28 15:40:28 クイック・ジャパン - QuickJapan含むアンテナおとなりページ

    Vol.168より大リニューアル!
    新しい『QJ』をどうぞお楽しみ下さい!

  62. 2024/03/28 14:07:21 はてなダイアリー - Bon voyage! 〜日常へのシステム・アプローチ含むアンテナおとなりページ

    Bon voyage! 〜日常へのシステム・アプローチ
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  63. 2024/03/28 13:31:13 現在進行中の黒歴史含むアンテナおとなりページ

    その他 (82)
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  64. 2024/03/28 12:59:10 プロレス専門BLOG:ブラックアイ2含むアンテナおとなりページ

    週間プロレスニュース ( 241 )

  65. 2024/03/28 12:31:34 asabamiのブログ含むアンテナおとなりページ

    asabamiのブログ
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  66. 2024/03/28 11:24:57 古本ソムリエの日記含むアンテナおとなりページ

    古本ソムリエの日記
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  67. 2024/03/28 11:02:51 はてなダイアリー - うつうつ高校教員日記含むアンテナおとなりページ

    うつうつさんの日記
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  68. 2024/03/28 09:57:20 渡辺祐 blog MAKE IT FUNKY! 渡辺祐 含むアンテナおとなりページ

    渡辺祐 blog MAKE IT FUNKY!
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  69. 2024/03/28 09:48:02 P.E.S. 含むアンテナおとなりページ

    P.E.S.
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  70. 2024/03/28 08:41:56 高倉仮面、いまだ木鶏足りえず含むアンテナおとなりページ

    高倉仮面、いまだ木鶏たりえず
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  71. 2024/03/28 08:36:39 切通理作 中央線通信含むアンテナおとなりページ

    「映画の友よ」ナビ
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  72. 2024/03/28 08:28:53 はてなダイアリー - ちとせの唐変木日記含むアンテナおとなりページ

    唐変木日記
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  73. 2024/03/28 08:26:08 私設刑務所 CHATEAU D’IF含むアンテナおとなりページ

    私設刑務所CHATEAU D'IF
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  74. 2024/03/28 08:18:40 はてなダイアリー - 不未之奇含むアンテナおとなりページ

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    懲役コラム (29)

  76. 2024/03/28 08:03:23 一言語学徒の日記含むアンテナおとなりページ

    一言語学徒の日記
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  77. 2024/03/28 07:37:12 kuzanの日記含むアンテナおとなりページ

    くうざん、本を見る
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  78. 2024/03/28 07:36:13 木走日記含むアンテナおとなりページ

    木走日記
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  79. 2024/03/28 07:19:20 プレミアムステージ - NHK含むアンテナおとなりページ

    2024年3月28日(木) 更新
    https://www.nhk.jp/p/p-stage/ts/6G94PXJM6G/

  80. 2024/03/28 06:40:26 はてなダイアリー - 書林雜記@淡路含むアンテナおとなりページ

    書林雜記
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  81. 2024/03/28 06:37:18 さすらいの元会社員の映画館1000本ノック含むアンテナおとなりページ

    さすらいの元会社員の映画館1000本ノック
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  82. 2024/03/28 06:08:21 蟹亭奇譚含むアンテナおとなりページ

    蟹亭奇譚
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  83. 2024/03/28 06:02:11 はてなダイアリー - 視覚伝達失敗含むアンテナおとなりページ

    視覚伝達失敗
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  84. 2024/03/28 05:22:32 はてなダイアリー - ヤスlog含むアンテナおとなりページ

    ヤスlog
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  85. 2024/03/28 05:15:17 BLOG_inainaba含むアンテナおとなりページ

    Blog_inainaba2
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  86. 2024/03/28 05:09:06 はてなダイアリー - ヒバリ日誌含むアンテナおとなりページ

    ヒバリ日誌
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  87. 2024/03/28 04:54:19 盒教狙険援隊がゆく。含むアンテナおとなりページ

    ブログだよ!酒は瞬発力、煙草はスタミナ。
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  88. 2024/03/28 04:32:50 JeannieBatの日記含むアンテナおとなりページ

    JeannieBatの日記
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  89. 2024/03/28 04:29:07 りつこの読書メモ含むアンテナおとなりページ

    りつこの読書と落語メモ
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  90. 2024/03/28 03:51:52 フリーライター橋本宗洋のズサンな生活含むアンテナおとなりページ

    フリーライター橋本宗洋のズサンな生活
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  91. 2024/03/28 03:43:48 はてなダイアリー - 犬小屋ブログ日記含むアンテナおとなりページ

    犬小屋ブログ日記
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  92. 2024/03/28 03:27:50 特性のないblog含むアンテナおとなりページ

    特性のないblog
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  93. 2024/03/28 03:23:00 maukitiの日記含むアンテナおとなりページ

    maukitiの日記
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  94. 2024/03/28 03:08:10 電脳如是我聞 - 長尾メモ8 weblog含むアンテナおとなりページ

    電脳如是我聞の逆襲
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  95. 2024/03/28 03:05:18 古書現世店番日記含むアンテナおとなりページ

    古書現世のブログ
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  96. 2024/03/28 02:50:43 端倉れんげ草含むアンテナおとなりページ

    端倉れんげ草
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  97. 2024/03/28 02:47:02 CUATORO GATOS広報部はてな非公式出張所・『渋谷ハチ公前広場』含むアンテナおとなりページ

    CUATRO GATOS広報部はてな非公式出張所・『渋谷ハチ公前広場』
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  98. 2024/03/28 02:36:08 学びのファシリテータ奮闘記含むアンテナおとなりページ

    学びのファシリテータ奮闘記〜茨城、つくば発 教育系ワークショップの心得〜
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  99. 2024/03/28 02:16:10 黒猫房主の寄り道含むアンテナおとなりページ

    シャ ノワール カフェ別館
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  100. 2024/03/28 01:45:28 tropicalismo含むアンテナおとなりページ

    tropicalismo
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