▽池田信夫 blog ●11/20 19:38 2024年11月20日17:25本大乗仏教はポストモダンを超えるか西洋哲学がプラトンに始まりニーチェで終わったとすると、20世紀以降の哲学はそのオマケみたいなものだが、大乗仏教の歴史はその終わった地点から始まっている。これは偶然ではない。インド=ヨーロッパ語族は主語・述語の論理で考えるので、大乗仏典のロジックは西洋哲学と似ているのだ。中観派(ナーガールジュナ)は客観的実在を否定して「空」の思想を創造した。そこではカントより1500年以上早く、「存在は有から生じない」などのアンチノミーを使って素朴実在論から矛盾が導かれることを明らかにしているが、積極的な世界像はない。この点はポストモダンに似ている。そういうニヒリズムを超えようとしたのが唯識派である。それは単に実在を否定するのではなく、それを成り立たせる本質は意識だと考える主観的観念論だった。これは独我論に近いが、世界を成り立たせて
▽タイに魅せられてロングステイ・徒然写真日記 ●11/20 05:25 3/4:幕府と米国政府の日米和親条約交渉の経緯前回ブログでは、米国海軍東インド艦隊(United States East India Squadron)のペリー司令官(Matthew Calbraith Perry)が幕府全権の林大学頭復斎に対して、"米国船籍の捕鯨船、商船、難破船を仇敵の如く扱う幕府の非人道的処置"を列挙(下記①~⑤)して糾問し、林大学頭復斎が個々の詰問を沈着冷静に説明する様子を書きました。①1846年の米国商船モリソン号への一方的砲撃事件。②航海用の薪水と石炭、食料補給を求める米国捕鯨船への寄港拒否。③難破した米国捕鯨船ローレンス号漂流者の長期に及ぶ抑留日数。⓸難破した米国捕鯨船ラゴダ号漂流者の長期に及ぶ抑留日数。⑤米国捕鯨船ラゴダ号漂流者の逮捕と不当な入牢処分。日本の開港を促した米国捕鯨船米国東インド艦隊のペリー司令官は、次なる議題として、米国の捕鯨帆船がオホ