▽conciergerie-2004
●06/05 09:22 森本庸介さん
05/06/07
｢自然｣という言葉を口にするつど躊躇うものがある｡それでも朝方の驟雨に目を覚ます折はあり､しばらく不思議の思いがしてまた眠る｡
｢母は､雷が電気によって引き起こされる現象なのだといっても信じなかった｡天使のことは信じていたのだが｡天使を信じていたのでなければ､老いた母とて神ではなく電気に祈りを捧げたかもしれない｡そのほうが合理的なのだが｡｣
死を間近に控えたある朝､ﾚｰﾆﾝは目覚めてそのように呟く｡しかし､その前の晩､かれは｢子供の耳にだけ聞こえる｣という天使の歌声を夢のうちで耳にしていたのでもある｡
権力者を扱った連作の第二篇『牡牛座』の冒頭に､ｿｸｰﾛﾌはそのような述懐を置いている｡やがて医師と冗談を交わし､｢17×22の掛け算ができるようになったときには治りますよ｣といわれ､意識が混濁し､少し醒めて掛け算を試み､｢どうやったら17×22を計算できるのだっけ｣と尋ね､

▽前橋ﾛｰﾀﾘｰｶﾞﾊﾞﾅｰ月信
●07/01 00:01
最終13号
（2006年7月）
（2MB） 第12号