▽tanukinohirune ●03/19 03:48 古代の人々は石を尊重した。石は不死性を代表するからである。世界には石と不死性にまつわる神話がたくさんある。フレイザー(Sir James George Frazer, 1854-1941)『金枝篇』(The Golden Bough, first 1890)にも出てくる「バナナ型神話」というのは、いろんなバリエーションがあるが、ようするに神様がバナナと石とどちらかを人間に選ばせるという話である。愚かな人間はバナナを選ぶことによって、死すべき存在となる。スタンリー・キューブリックの『2001年宇宙の旅』に出てくる謎の物体「モノリス」は、エネルギーというよりは何か宇宙的知性のようなものを封印していて、それに触れることで私たちの祖先の猿人たちが知性を持つ存在へと変化した。これは石といっても石板のような形で、旧約聖書におけるモーセの十戒の石板を連想させる。だがより広く解釈するなら、モノリスとは「