▽Hideki Watanabe's SF blog ●10/22 20:48 渡辺英樹さん(SF) 『コード・ブッダ』円城塔(2024年9月/文藝春秋)『コード・ブッダ』円城塔(2024年9月/文藝春秋) ― 2024-10-21 10:06人工知能が意識を持つようになるというSFはあまた書かれてきたが、本書のようにそれを宗教ひいては仏教と強く結びつけた作品はなかったのではないだろうか。本書は、自分はブッダであると主張する人工知能が誕生し、その弟子や一般の人工知能に機械仏教が広がり、ついには宇宙に拡散していく過程を、現実の仏教の歴史をなぞることによって描いた壮大な哲学的人工知能SFである。意識を持つということは、生きることに付随する悩みを持つということになり、当然そこからの救いを求めることになる。ただし、人工知能には老いや病気は存在しないので、苦しみは人間とは似て非なるものとなる。本書の冒頭でブッダ・チャットボットが示す「世の苦しみは、コピーから生まれる」というテーゼがそれだ。続け
▽THE GUMSHOE SITE ●10/11 06:19 木村二郎(ハードボイルド) S.A. Cosby Wins MacavityThe Mystery Readers International finally announced the winners for the 2024 Macavity Awards online as follows:Best Mystery Novel: ALL THE SINNERS BLEED, by S.A. Cosby (Flatiron)Best First Mystery Novel: THE PEACOCK AND THE SPARROW, by I.S. Berry (Atria)Best Mystery Short Story: "Ticket to Ride," by Dru Ann Love and Kristopher Zgorski (in HAPPINESS IS A WARM GUN, edited