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▽特殊清掃●11/19 18:19 遺志2024-11-19 05:15:08 | 遺品整理遺体処置と遺品処理の作業で、ある家に訪問した。亡くなったのは高齢の女性。行年は、平均寿命を越えていた。安らかな表情、身体は小さくとても痩せていた。遺族は、故人の着衣を着替えさせてほしいと要望してきた。ちょっとしたコツはいるが、作業的には簡単なもの。だだ・・・私は、死んでいようが高齢だろうが女性は女性として尊重する主義。故人の羞恥心に配慮したい旨を伝えた上で、遺族の指示を仰いだ。遺族は私の気持ちを理解してくれたものの、困った表情を見せた。そして、「これが着せ替えてほしい着物なんですけど」と言って、古ぼけた箱を私に手渡した。それを受け取った私は、神妙な気持ちになった。箱の蓋に「死んだら着せて下さい」と書いたメモが貼ってあったのだ。何かのチラシの裏に書かれた文字は、生前の故人が書いたものだった。女性の気丈さに感
▽酔生夢死浪人●11/19 00:41 「刑罰」~法の網をアップダウンする罪と罰2024-11-17 23:11:51 | 読書竜王戦第4局は佐々木勇気八段が藤井聡太竜王(七冠)を破り、2勝2敗の五分に戻した。1日目で優勢を築いた佐々木の完勝譜で、午後4時前に投了した藤井の表情に悔しさが滲んでいた。将棋とは必ずKOで決着する残酷なゲームで、常勝の藤井が痛みから立ち直れるか注目している。ミステリーも伊坂幸太郎以外は、逮捕された犯人が相応な刑罰に科されるというパターンを踏襲しているが、色合いが少し異なる短編集を読了した。フェルディナント・フォン・シーラッハ著「刑罰」(2019年、酒寄進一訳/創元推理文庫)で、世界中でベストセラーになった「犯罪」と「罪悪」に続く第3作である。両作は旧AXNミステリー(現ミステリーチャンネル)で放映されたドラマを観賞したが、原作を読んだのは「刑罰」が初めてだ。シーラッハはドイツを代表する刑事弁護士
▽HODGE’S PARROT●11/18 14:11 J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻 第20番イ短調 BWV865piano (192)J.S.バッハ (73)
▽新・おいしい果物●11/17 09:49 ところがその後「サトちゃん」の作者・土方重巳を、意外なところで見かけました。『戦争と宣伝技術者』(1978年/ダヴィッド社)という本に、なんと「大溶鉱炉建設」ポスターの製作者として名前があったのです。▽右下に土方重巳。「鉄だ勝利だ 年内完成!」「突貫工事だ!やりぬくぞ」「鉄で勝とう!」しかし、(資生堂の美女イラストで知られる)山名文夫の『体験的デザイン史』(1976/ダヴィッド社)という本にも、ふつうに「溶鉱炉」と「土方重巳」の組み合わせが出てくるんですよ。土方重巳はもともと映画のポスターを作っていたので、溶鉱炉ポスターのクオリティがすごかったらしい。戦時中、国策宣伝に協力した人たちの手記を読むと、“自分は無欲なボンヤリ者。だからこそ、知らないうちに戦争に協力してしまいました”的な主張を見かけます。しかし、土方重巳はボンヤリ者を演じていません。「『バスに乗りおくれまい』という時局便乗
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