▽読む書く歌う旅をする 〜walk on the wild side 〜 by 姜信子 ●11/21 20:44 2024-11-21「主上臣下、法に背き義に違し、忿りを成し怨みを結ぶ。」 金城実 メモ沖縄・読谷で、金城実さんに会ってきた。アトリエは「親鸞塾」でもあるのだと、金城さんは言う。ペットボトルを胴体にして、漆喰とセメントで作られた仏像が並ぶ庭は、「隠れ念佛」の洞窟をイメージして造形されているという。真宗が禁教とされていた薩摩で、ひそかに真宗門徒たちが隠れ念佛をしていたという洞窟のイメージ。祖先崇拝を重んじる沖縄の人間である金城さんが、風土の宗教観とは相容れない真宗の「隠れ念佛」を自己表現の核心に据えるに至ったのか。そこにはさまざまな人との出会いをとおして、つかみとってきた言葉や思想があるのだが、その一つに、家永教科書裁判で問題になった、親鸞の念仏弾圧に抗する言葉がある。天皇をも断罪するその言葉に打たれた金城さんがいる。主上臣下、法に背き義に違し、忿りを成し怨みを結ぶ。これに因