▽えめばら園 ●04/19 18:44 2025-04-17七つの大罪から十戒へ Bossy (2002)www.cambridge.orgJohn Bossy (2002). Moral arithmetic: Seven Sins into Ten Commandments. In Edmund Leites (ed.). Conscience and Casuistry in Early Modern Europe. Cambridge University Press. (pp. 214–234)【要約】「七つの大罪」という考え方はギリシア的なものであるが、キリスト教の伝統的道徳体系になっていった。13世紀のスコラ神学者の間で、聖書に基づく十戒への関心が高まり、その普及が試みられたが、あまり成功しなかった。14世紀のオッカム主義が十戒の重要性を再び強調し、ジャン・ジェルソンはその普及に多大な影響を与えた。ルター
▽Daily Life ●04/13 09:25 April 11, 2025森元良太『統計学再入門 科学哲学から探る統計思考の原点』森元良太『統計学再入門 科学哲学から探る統計思考の原点』(近代科学社、2024年)は、フィッシャー流の検定とネイマン=ピアソン流の検定の間の論争を原典を参照しつつ、言葉遣いに注意をはらいながら整理するという点で、類書がない本であり、勉強になる点が多い。統計的検定を使う時に感じる「うしろめたさ」や「モヤモヤ感」の正体を明らかにしようということで、さまざまな「うしろめたさ」「モヤモヤ感」の候補がいろいろと考察されていく。著者の指摘する「うしろめたさ」「モヤモヤ感」がピンとくる人にとってはうまくはまる本なのかもしれない。ということで、十分読むに値する本だとは思うのだが、気になる箇所もある。そこで、読みながら気になった点についていつものように大小関係なくコメントしていきたい。なお、統計学の哲学そのものについて