▽shorebird 進化心理学中心の書評など ●05/05 00:05 2025-05-04War and Peace and War:The Rise and Fall of Empires その111(完)ターチンによる歴史の科学.第3部の理論編最終章.まず,アメリカは大規模な領域国家でマルチエスニックで複雑な権力機構を持つ「帝国」であると整理し,その他の帝国候補,EU,中国,そしてロシアを扱い,特に中国は帝国への道を歩んでいる(そしてロシアもその可能性がある)とまとめた.最後にターチンは本書におけるクリオダイナミクスが現代にも適用可能かというテーマに戻る.バートランド・ローナーとトニー・サイムは,著書「歴史のパターンとレパートリー」の中で,人類社会には記憶があると示唆している.社会は挑戦を受けると集合的記憶を呼びだし,過去の似た状況でうまくいった方策をとり,新しい挑戦に適応する.彼らは自分たちをアイデアを「フランス革命の基礎ブロック」を用いて説明