▽世界を読み解くキーワード ●06/06 14:58 [ no more impact from Shanghai ] 2007/6/4 またしても起きた新興国での出来事と、それに対する直後の市場の反応が、今の市場に新たな方向性を与えようとしているように思う。方向性とは、世界的な株高、そして円安である。 「新興国での出来事」とは、今週水曜日に発生した上海市場の6.5%の株価下落を指す。証券取引印紙税(株式の取引に際して売り手と買い手の双方から徴収される。投資家は証券会社に支払い、証券会社が納税する)の引き上げ(0.1%から三倍の0.3%に)が発表されたのが5月30日。上海市場の反応は、引け段階での株価の6.5%の下げだった。 その時、世界中の市場関係者が想起したのは、2月27日の上海市場の株価下落。この日、上海の株価は8.8%急落した。背景は「株式取引利得に対する課税強化」「金融引き締め」の噂だった。この株価の下げは、「上海の下げ」に対する理