▽豊満巨女小説(The Novel of Voluptuous Large Woman) ●04/24 02:49 遥かなるスカイハイ ⑱「それにしても海のある星ってなかなか見つからないわね」会議室から出てくるときにカオリがユースケに言った。「生命体もガス・ジャイアントの中にいたり、今までの常識がまったく通用しません」「地球に帰りつくまでには必ずあると信じましょう」「そうですね。きっとありますよ」二人は運転席に戻った。列車は三方を切り立った崖に囲まれた場所に停車していた。前回地表に停まっていたら突風に巻き上げられ、銀河中心の巨大ブラックホールに吸い込まれて130億光年も飛ばされたために遮蔽物のある場所にしたのだ。「ベアーズ合衆国には感謝しないとね。グレートウォールまでの道のりがわかっているとわかっていないとでは大違いだわ」「そうですね。この星の大気成分も99.8%が二酸化硫黄ですからね。まあ大気濃度は微量ですが」「平均気温がマイナス24℃だから下りたまでよ。宇宙空間での滞在は危険極まり