▽柳腰のﾄﾞｸﾞﾏ
●10/14 04:24
14/10/07
ﾌﾗﾝｽの新移民法とDNA鑑定
2007年9月20日にﾌﾗﾝｽの下院で可決された移民法改正案は､若干の修正を施された後､10月5日､上院でも可決された｡今後は両院同数代表合同会議（commission mixte paritaire）において上院･下院の法案のすり合わせがはかられた後､今月末までには､両院において改正移民法が正式に可決される見通しである｡
本法案の争点となったのが､3ヶ月以上のｳﾞｨｻﾞを申請する移民に､DNA鑑定を求めることができるとする法文である｡問題となるのは､家族の呼び寄せ（regroupement familial）という権利を行使して､ｳﾞｨｻﾞを申請する移民たちだ｡ﾌﾞﾘｽ･ｵﾙﾄﾌ（Brice Hortefeux）移民担当大臣によれば､一部の国々､｢とりわけｱﾌﾘｶ｣からの申請において提出される戸籍謄本の｢3割から7割｣には疑念の余地があるという現状