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岬にての五重奏
岬にての五重奏
懊悩の闇を照らす道標は月光だけだ。
リツ子はひたすら野道を歩いている。右手の手提げバックからは葡萄酒が頭を覗かせていた。このまま二十分程歩くと鋭く突き出た崖にぶちあたる。リツ子はその岬のは端の父の住む一軒家を目指していた。父の好物である葡萄酒をたずさえて、その懐かしきおもかげと対面しようと思ったのである。
すでに午後八時を過ぎていて、もとより野路に街灯などという文明の利器の存在するはずもなく、この黒洞々たる夜には虫の音が高らかに鳴り響き、月が沈黙の服旋律を奏でていた。
このの道は歩き慣れている。昔はこの野原でよく遊んだもので、暗い中でも恐怖感は余り感じなかった。リツ子はなるたけ草のしげっていないところを歩こ
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