おとなりアンテナ | おすすめページ
しかし実はその日記を書いたのは昔の灯台守自身である。灯台守の記憶はあいまいだ。情報源もない。だから気づかずに済んでいる。岬の向こうの灯台はとうに自動化されていて、そこには誰もいないことに。日記の文字は間違いなく自分の筆跡であることに。