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一首鑑賞 日々のクオリア
●12/23 08:16
岩尾淳子
ふくろとじのような記憶のなかほどに坂道ありて君がふりむく
永田紅 『春の顕微鏡』 青磁社 2018年
ふくろとじは何枚かの紙を二つに折りたたみ、重ね合わせて綴じたもの。古い和本などに見かける。形状が袋のようにみえるところから名付けられたらしい。ここでは、ふくろという言葉がやわらかなふくらみを歌に添えている。
記憶がふくろとじのようだと比喩されることで、書物のイメージが喚起され、こころに降り積もってゆく長い時間や、そのゆたかな蓄積に手触りが与えられてたのしい。しかも記憶は、その本人にしか覗き見ることはできないのだから、ふくろとじ、という比喩はよくかなっている。記憶はすでに失われてしまった非在の時間の痕跡でもあるのだけれど。この作者にとっては現在につながる豊かであたたかな心の腐葉土のようだ。そんな過去へのいつくしみがこの比喩を呼び込んだのだろう。
また、その記憶のなかほどに坂道がある

不羈  依田仁美
●12/11 16:47
(2020.12.11)あなた様は本地球上で実に人目のご奇特な方です。
2020年12月11日掲載
『白杖と花びら』 □苅谷君代(かりや・きみよ)
2020.8.28.ながらみ書房
近10年間の作という。
「あとがき」に「この十年のあいだに私の視力障害は、さらに進みました。」とある
「常に白杖を携帯し、ガイドやヘルパーさんや、
家族、友人と外出するようになりました。」とも。
この一巻には、どこのページを開いても「よくよく考える」態度に満ち満ちている。
さびしさもしそれからの立ち直りもよくよく共感できるのはそのためであるにちがいない。

真つすぐに前を見つめて生きてゆく私は柊の花が好きです
〇・〇一視力があればまだ出来る己が手に編む歌集を作る
白杖の先に桜の花びらが張り付きてをりそのまま歩く
山姥はいつも孤りのものがたり語らふは風、闇、それだけで
さびしさをまる洗ひして干す日なりぱん、と叩

青磁社ホームページ
●09/11 15:59
2015年度、青磁社はおかげさまで十五年目を迎えます。もう一度初心に立ち返り、関西からつねに新しい情報を発信していこうという気持ちを新たにしています。このホームページが皆様の交流の場となれば幸いです。 今年は歌集、句集の他に評論集、歌論集など幅広いジャンルの書籍を刊行していく予定です。ご期待下さい。
・お知らせ・
小島ゆかり第十二歌集『泥と青葉』が第26回齋藤茂吉短歌文学賞受賞!
本田一弘第三歌集『磐梯』が第13回前川佐美雄賞受賞!
▼『泥と青葉』(2刷)
小島ゆかり第十二歌集
四六判上製・206ページ
格調高く、ではなく、言葉のためにでも、レトリックを駆使するためにでもない。ただひたすらに自らの実感を、手触りを、確かめるように三十一音の韻律に託すしかない想いを歌い継ぐ。断罪的に高みから歌いおろされることの多い原発事故も、あくまで視線を低く、時には動植物の目でもって視ることのできる歌人、小

青磁社のホームページ
●09/11 12:08
2015年度、青磁社はおかげさまで十五年目を迎えます。もう一度初心に立ち返り、関西からつねに新しい情報を発信していこうという気持ちを新たにしています。このホームページが皆様の交流の場となれば幸いです。 今年は歌集、句集の他に評論集、歌論集など幅広いジャンルの書籍を刊行していく予定です。ご期待下さい。
・お知らせ・
小島ゆかり第十二歌集『泥と青葉』が第26回齋藤茂吉短歌文学賞受賞!
本田一弘第三歌集『磐梯』が第13回前川佐美雄賞受賞!
▼『泥と青葉』(2刷)
小島ゆかり第十二歌集
四六判上製・206ページ
格調高く、ではなく、言葉のためにでも、レトリックを駆使するためにでもない。ただひたすらに自らの実感を、手触りを、確かめるように三十一音の韻律に託すしかない想いを歌い継ぐ。断罪的に高みから歌いおろされることの多い原発事故も、あくまで視線を低く、時には動植物の目でもって視ることのできる歌人、小

世界を揺るがした十日間
●05/21 17:48 小池光
qqng48r9 at 18:11|Permalink│Comments(0)│TrackBack(0)│ 〓〓〓〓〓〓0
qqng48r9 at 18:06|Permalink│Comments(0)│TrackBack(0)│ 〓〓〓〓〓〓0
qqng48r9 at 20:41|Permalink│Comments(0)│TrackBack(0)│ 〓〓〓〓〓〓0

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