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2024年12月22日ｳｨﾘｱﾑ･ｻﾛｰﾔﾝ1④････あなたはたぐい稀なｸﾘｽﾁｬﾝの声を持っているのよ､と彼女は説いた｡宗教が必要としている声よ｡あなた自身も深い宗教心の持ち主で､まだそれを知らないだけなのよ｡だから毎週日曜日に私のために歌ってほしいの｡お金を払うから｡いくら？ﾊﾟﾝﾄﾞﾛが言った｡五十ｾﾝﾄ｡とﾐｽ･ﾊﾞﾗｲﾌｧﾙは言った｡教会ではたいてい四曲か五曲くらい歌う｡全部で三十分くらいだが､さらに牧師が説教しているあいだ一時間くらい座っていないといけない｡つまり五十ｾﾝﾄじゃ割が合わないのだ｡そういうわけで僕は答えられなかった｡････（＜長老派聖歌隊の歌い手たち＞より抜粋　ｳｨﾘｱﾑ･ｻﾛｰﾔﾝ｢僕の名はｱﾗﾑ｣柴田元幸訳　新潮文庫）stakahashi2 at 03:13｜Permalink│Comments(0)│2024年12月21日ｳｨﾘｱﾑ･ｻﾛｰ