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▽森永卓郎氏｢萌えるｱｷﾊﾞが日本を変える｣
●03/23 22:29
森永卓郎氏
経済ｱﾅﾘｽﾄ
執筆者詳細
第78回｢秋葉原と日本社会の行方｣(2010/03/18)
6年間にわたって続けてきたこの連載も今回が最終回となった｡そこで､今回はこれまでの秋葉原とｵﾀｸ文化を振り返り､今後を展望しようと思う｡
ﾒｲﾄﾞｶﾌｪの縦横同時展開
連載を始めた2004年は､日本初のﾒｲﾄﾞｶﾌｪである｢ｷｭｱﾒｲﾄﾞｶﾌｪ｣が秋葉原に誕生してから4年がたっていたが､まだ｢萌え｣という言葉が社会的認知を得ていない時代だった｡だから､例えば｢ﾗｼﾞｵ会館には萌え関係の店がどんどん拡大している｣という記事を書くと､ﾗｼﾞｵ会館がいい顔をしなかった｡
ただ､この年に『電車男』が発売されﾍﾞｽﾄｾﾗｰになる中で､世の中に少しずつ｢萌え｣とか｢ｵﾀｸ｣が認知されるようになっていった｡
その中で､秋葉原で広がった1つの典型的なﾋﾞｼﾞﾈｽは､ﾒｲﾄﾞｶﾌｪの縦方向と横方向の同時展開だった｡横方向の展開