2024年12月25日20:51
本
イエスは実在したのか
12月25日はイエス・キリストの生まれた日ということになっているが、そんなことは聖書に書いてない。これは古代ローマの冬至の祭である。ただイエスという人物が実在したことは事実だと多くの人が信じているが、これも最近の研究ではあやしくなっている。
新約聖書を素直に読むと、最初の福音書にイエスの言行録があり、それにパウロ書簡が続くので、イエスの言葉を聞いた弟子の言い伝えをもとにパウロが手紙を書いたようにみえるが、実際の順序は逆である。
最初に書かれたのはパウロ書簡で、西暦50年以降と推定されているが、パウロはイエスの弟子ではなく、初期には教団を攻撃する側だった。書簡にもイエスの行動は「最後の晩餐」と処刑と復活しか書かれていない。これもパウロが見たわけではなく、旧約の預言の実現として書かれ、「十字架の神学」の論拠としてあげられている。
著者はブッダは実在しないと推定している。ゴータマ・シッダールタと呼ばれる王子が紀元前500年ごろいたことは事実だが、彼が「ブッダ」だったかどうかは確認できない。それは「目覚めた人」という意味の普通名詞で、1次史料でも複数形で出てくることがある。
イエスも当時のユダヤではありふれた名前で、福音書や口承(Q資料と呼ばれる)が複数の人物を合成した可能性もあるが、それは本質的な問題ではない。ユダヤ教の律法を超える普遍主義を信じる教団が古代ローマに生まれて迫害に生き残り、やがてローマ帝国の国教になったことが、キリスト教が世界宗教になる決定的な要因だった。
続きはアゴラサロンでどうぞ(初月無料)
2024年12月25日07:02
経済
第7次エネルギー基本計画は製造業を空洞化させる「自国窮乏化」の道
調整が難航していた第7次エネルギー計画(原案)がやっと出たが、ほとんど話題にならない。何も新味がないからだ。計画経済でもないのに電源構成を政府が計画しているのは日本だけだが、今回はその数字も図表1のようにぼかされている。これまでの計画がすべて大きくはずれたからだ。
図表1(エネ庁)
その最たるものが再エネで、第6次エネ基では2030年に36~38%になるはずだったのに、今は22.9%だから、あと5年で再エネが1.6倍になることはありえない。第7次ではそれを下方修正しないで「2040年に4~5割程度」と再エネ倍増を計画している。
続きはアゴラで
本 (1649)
経済 (1273)
2024年12月26日
(12/26)相場見通し。日銀利上げ1月が消えたわけではないが / 米ドル円、年明け早々160円目指すシナリオも / 豪ドル円ブレイクか攻め疲れか
もう今年も終わりですね。
物価も上がり家計の不安、将来の不安が尽きない方も多いと思います。大丈夫です。投資を一生懸命続けていれば必ず報われますので、このような年末の浮かれがちな時期でも、このブログや私のツイッターをご覧くださって、資産運用を向上を目指しておられる皆様は絶対大丈夫です!
※まだの方は私のツイッター(kawaseoh@為替王ブログ)も重要情報をたくさん発信していますのでフォローしてください。お願いします。
◆日銀利上げ情報
注目された25日の日銀植田総裁の講演。先週は「利上げ先送り」と読み取れる発言連発で円安を加速させてしまいましたので、軌道修正する発言があるか注目されていましたが、特に無し。
もちろん1月利上げの可能性が消えたわけではありませんが、植田総裁の発言からは、決して追加利上げを急いでないと読み取れるため、ドル円は円安水準をキープ。なかなか円高に戻りにくくなっています。
FXトレードで稼いだ皆様。ドル円の円安予想ズバリ的中!→海外旅行代金を全額稼いだ! 1日300万も!お金の不安これでもう来年大丈夫!みんな稼げる元気になれる!
◆米ドル円チャート分析
●11月中旬 円安ピーク156円ズバリ的中(11/15ブログ記事)
↓
●11月下旬 円高加速ズバリ的中
(ご参照)なぜ突然の円高を予想できた?
↓
●12月上旬 円安トレンド転換&153円予想ズバリ的中して円安一服
(ご参照)FXトレード3日で利益200万円も
↓
●12月18日 日銀会合前に新たな円安予想157.6円、ズバリ的中!
(ご参照)FXトレード1日で利益300万円も!
↓
●今週
「目先の大きなターゲット157.6円に到達したため、反落したりまた反発したりのやや方向感が出にくい相場が今週は想定されやすいかなと思います」。とお伝えして、実際これまでその通りの展開になっているかなと思います。
↓
さて今後の見通し。
チャート分析の観点では、12月初日149円を底とする短期円安トレンドが継続中との認識になります。先週の円安予想157.6円に到達したため、一旦円安は一服していますが、まだトレンドは終わっていません。
この先このまま円安が進行した場合は、年明け早々にも160円を回復する可能性は十分にあり得ます。(秘伝チャートにおいては、12/6を起点として背伸びの形状が完成された形になっていますが、背伸びのトリプルが発生する可能性がまだ残されており、その場合、160.3円あたりがターゲットとして浮上します。
なお、今回の短期円安トレンドのサポート帯は昨日もお伝えしました通り、現在156円前半(細かくいえば156.4円あたり)。そ令状をキープしている限りは、上記の通り、年明け早い時期に160円を目指すシナリオも一応想定しておきたいところではないかと思います。
また、中期トレンドとしても9/16当時約140円からの上昇トレンドが11月下旬から12月初旬にかけての一時的な下落を挟んで再度上昇の流れに入っており、この大きな背伸びの形状を捉えるならば最大165円という大きなターゲットが浮上します。もちろんこれは短期トレードで目指すべきものではありませんが、もしかしたら中期的にはそこらあたりを目指す可能性もあるということでちょっと頭に入れておくくらいで良いかと思います。
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◆豪ドル円
今週3日連続で98円前半の水準で上値を抑えられています。あまりにこの状態が繰り返されますと、いわゆる攻め疲れのような感じになり、下方へ(円高方向へ)だらりと下がる現象もしばしば見られます。この先、早期に98円前半の節目をブレイクできれば、一気に100円前後へと戻りが加速する可能性が高まると考えられます。
為替の予想が難しく、FXいくら頑張っても儲からないので嫌になってきました。リピートFXという投資法なら初心者でも利益が出ているって本当ですか?
(※当ブログ・本記事はFX・証券会社等のPR広告・リンクを含みます)
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Posted by kawase_oh at 05:00 │今日のポジション
今日のポジション (5314)
last modified at 19:48 2024/12/24
Diary 「クリスマスプレゼント」New!!
2024年12月25日 (水)
国立国会図書館デジタルコレクションがなければ書けなかった本@『国立国会図書館月報』2025年1月号
本日届いた『国立国会図書館月報』2025年1月号に、わたくしの「国立国会図書館デジタルコレクションがなければ書けなかった本」が載っております。
https://www.ndl.go.jp/jp/publication/geppo/index.html (未掲載)
2023年7月、文春新書から『家政婦の歴史』という本を出しました。これまでジョブ型だのメンバーシップ型だのといった雇用システムの話ばかり書いていたので、「妙な本を書いたなあ」と思われたようです。でも、読まれた方からはX(旧twitter)上で、「これはめちゃくちゃ面白い」とか「法の盲点を突く著作で面白かった」といった感想もいただき、ほっとしていました。とりわけ、労働研究者の本田恒平さんが「濱口さんの圧倒的な文献研究で、労働者供給の歴史の点と点が繋がり、霞が晴れていくような感覚。一見地味なテーマだけど、濱口作品の中で一番好きだった。一番震えた」と書いていただいたときは、うれしいと同時にこそばゆい思いが駆け巡りました。というのも、褒められた「圧倒的な文献研究」というのは、私が勤務する労働政策研究・研修機構(JILPT)の労働図書館の蔵書と、なによりも国立国会図書館のデジタルコレクションのおかげだったからです。・・・・・・
本稿では、本書(『家政婦の歴史』)がいかに国立国会図書館デジタルコレクションのおかげに負っているかをいくつもの事例を挙げて述べております。
これを読んだ方々が、「なんだ、濱口みたいな奴でもデジコレを使えばもっともらしい本がかけるのか!そうだ、僕も私もデジコレを駆使して論文を書こう、本を書こう!」と思って頂けるなら、こういう楽屋話的なエッセイを書いた甲斐があるというものです。
<12月23日>(月)
〇今宵の忘年会で旧知の人たちと語らっているうちに、少し前から「この話を誰かにしたくて仕方がない・・・」と思っていたことを急に思い出した。
〇それは先月、逝去された阿川尚之さんのジョークである。阿川さんは洒脱な方で、座談の名手であり、宴会の際の周囲はいつも抱腹絶倒であった。阿川ジョークはたくさん伺ったはずなのだが、あいにく思い出せるものは2つしかない。それを以下、ご紹介する。
●冷蔵庫編
阿川「吉崎さん、ゾウを冷蔵庫に入れる方法、知ってる?」
かんべえ「???????」
阿川「あのね、①冷蔵庫を開けて、②ゾウを入れて、③ドアを閉めるの」
かんべえ「・・・・・・」(脱力はなはだし)
阿川「じゃあね、今度はキリンを冷蔵庫に入れる方法、わかる?」
かんべえ「簡単じゃないですか。①冷蔵庫を開けて、②キリンを入れて、③ドアを閉めればいいんでしょ?」
阿川「ブッブー。その前にゾウを取り出さなきゃいけません」
――これ、きっと英語版が先にあったんじゃないかと思う。不肖かんべえは、あいにく日本語版でしか聞いたことがありません。
●ヤカン編
――アメリカンロースクールではどのような教育を行っているか。ケーススタディとして、ここにヤカンがあって、そのヤカンに傷があったとする。ロイヤーたるもの、そこで最初に言うべきことは、
「これはヤカンではないっ!」
である。
もちろん周囲は唖然として、いや、これはどう見てもヤカンでしょ。形もそうだし、機能もそうだし、かくかくしかじか・・・と説得を続ける。
ヤカン問答がしばし続いた後に、ロイヤーは今度は次のように言う。
「このヤカンには傷がないっ!」
再び周囲は唖然として、いや、これはどう見ても傷ですよ。だってかくかくしかじか・・・と言い聞かせようとする。
その問答もしばし続く。ややあって、ロイヤーは今度はこのように宣言する。
「このヤカンの傷は私のせいではないっ!」
周囲がその議論に同意するであろうことは、言うまでもないのであった。
〇後者のネタはその場で聞いていた岡崎久彦氏がいたく感心して、「正論」の中で紹介したことがあったと思う。1990年代の日米通商摩擦が華やかなりし頃のお話しでありました。
<12月24日>(火)
〇親切な読者の方から、昨日の「冷蔵庫の中のゾウ」の英語版元ネタをお知らせいただきました。
How do you put an elephant into a refrigerator?
(This is a 6 in 1 joke)
Person 1: You have 500 bricks. If you throw one off a plane, how
many will you have left?
Person 2: 499.
Person 1: Correct!
Person 1: How do you put an elephant into a refrigerator?
Person 2: That’s not physically possible.
Person 1: Wrong, you open the refrigerator door, put the elephant
inside, and close the door!
Person 1: How do you put a giraffe into a refrigerator?
Person 2: Open the refrigerator door, put the giraffe inside, and
close the door.
Person 1: Wrong, you open the refrigerator door, take the
elephant out, put the giraffe in, and close the door!
Person 1: The whole jungle was invited to the lion’s party, but
someone didn’t show up. Who is it?
Person 2: I don’t know.
Person 1: The giraffe, because he was inside the refrigerator!
Person 1: An old granny wants to cross a crocodile-infested
river. But somehow, she crossed the river safely. How?
Person 2: I’m not too sure about that.
Person 1: She could cross it safely because there were no
crocodiles!
Person 2: But you said the river was crocodile-infested.
Person 1: Yeah, that’s true, but you didn’t think about the
fact that the crocodiles went to the lion’s party!
Person 1: Even though the granny was safe swimming across the
river, she died. How?
Person 2: The crocodiles ate her?
Person 1: Nope, the brick hit her head.
〇漫才コンビのミルクボーイにやってもらったら面白いかも。これぞ当不規則発言から、読者の皆様へのクリスマスプレゼントでございまする。
2024年12月23日
ようやく香港でいろいろ事務仕事が片付いて、日本に帰れそうです。日本は寒そうですね。たびたび申していますが、身内の人たちの学校の入試とか、入学とか卒業とか、会社の異動とかって、この12月から4月に集中するんで、なんか日本に帰る時期は、いつも真冬→杉花粉到来の時期に重なってしまって困っています。日本は9月、10月ぐらいに返って、できれば冬と花粉シーズンは香港にいたいのですが、なかなかそうもいきません。
★年末が近づき、香港も観光客が増えてきました。
年末といえば、皆さん、ふるさと納税忘れないでください。
ふるさと納税は、楽天でやるとポイントまでもらえますよ。ちなみに、香港は個人所得税はクレジットカードでも払えて、えっ、ポイント付くんか!と取らぬ狸の皮算用をしていたのですが、残念ながら、税金支払いにはポイントは付かないんですね。まあ、これで実際にキャッシュが出ていくタイミングを1ヶ月以上遅らせられるので、金利が4%以上ある昨今では、1ヶ月分の金利は得するんですが。
まあ、一人暮らしだと、配送時期を指定できないので、生モノは厳しいかもしれませんが、ふるさと納税は、本当にいい和牛とか蟹とかが送られてくるんですよね。生モノ受け取りが難しい方は、旅行券とかそういう換金性の高いものでももらってください。
●楽天ふるさと
-OpenAI社のo1-proについてのご見解はありますか
-性的暴行事件で滋賀医大生に逆転無罪判決!ハメ撮りは男性を救うのか
-ソーシャルメディアを日々ウォッチするのはデメリットが多いですよね
-年収2千万円ですが他人と暮らすのが難しく別居婚したいと思っています
1.Googleの検索エンジンは生成AI時代にどうなるのか
僕は生成AIブームの初期には上手く飛び乗りましたが、その後には、これはAIバブルだ!とビューを変えて、AI銘柄からは途中下車したわけですが、そのビューはいまだにまったく揺らいでいません。しかし、このAIバブルの中で、比較的に割安な株価(と言ってもまだまだバリュエーションは高いけど、あくまで他のMagnificent Sevenと比べて)になっているのがGoogleです(いまは企業名はAlphabetです)。
なぜ、Googleが相対的に割安になっているかというと、簡単な話で、人々は調べ物がある時に、ググるのをやめて、ChatGPTとかに聞くようになるだろう、とみんなが思っているからです。
今週は本当に検索エンジンはオワコンになるのだろうか、ということをいろいろ議論したいと思います。
まずは基本的な数字をおさらいしましょう。なお、Google株は3種類発行されていて、議決権のあるクラスA株(GOOGL)と議決権のないクラスC株(GOOG)が上場されており、議決権が10倍あるクラスB株は創業者などで持たれています。GOOGLとGOOGはだいたい株価が同じで、これらの平均株価と、すべての発行済株式数をかけると時価総額が計算できて、現在、約2.3兆ドル(約360兆円)ですね。それで2024年12月期(通年の)の予想で、売上規模は約3400億ドル(約53兆円)で、利益は約940億ドル(約15兆円)です。ここからP/Eを計算すると約24倍です。
米国株、特にMagnificent Sevenはバブっているので、もう毎年同じようなiPhoneを出す成熟企業のAppleでもP/Eが35倍ぐらいありますし、ChatGPTを抱えるMicrosoftも35倍ぐらいあるので、Googleは他よりはかなり割安です。天才イーロン・マスクさんが経営するTeslaに至っては200倍近いP/Eです。
-西営盤のオシャレ多国籍料理に行ってきた
西営盤(Sai Ying Pun)に最近オープンした多国籍料理のXXXというお店に行ってきました。イギリス系の雑誌Time Outでは「西営盤の注目の新店!」として、Vogue香港では「香港で行くべきベストレストラン」と紹介されていたので、なんかマーケティング臭がぷんぷんと漂うものの敢えて釣られてみました。
-性的暴行冤罪事件で滋賀医大生に逆転無罪判決!ハメ撮りは男性を救うのか
藤沢所長、ご無沙汰しております。
ご存じのとおり、大阪高裁で、性的暴行の罪を問われていた滋賀医大生2人が無罪になりました!
事件は、滋賀医大の男子学生(A君としましょう)のセフレ(D子としましょう)を誘って、その場のノリで、A君の男友達2人(B君、C君としましょう)で4Pしたところ、D子が後から、あれは無理やりやられた、レイプだ!と言い出したことが発端です。
これで地裁では有罪だった、B君、C君が逆転無罪となりました。
●【速報】性的暴行の罪に問われた医大生2人に逆転無罪判決「女子大学生の同意あった疑いが払拭できず」滋賀 大阪高裁
決定打は・・・
2024年12月24日
【2024年秋ドラマ】当ブログベスト3「さよならのつづき・海に眠るダイヤモンド・ベイビーわるきゅーれ」完走14作品短評
ベイビーわるきゅーれ エブリデイ! Blu-ray BOX [Blu-ray]
こちらの続き。
【2024年夏ドラマ】当ブログベスト4「地面師・極悪女王・クラスの女子全員好き・新宿野戦病院」完走28作品短評
【2024年春ドラマ】当ブログベスト3「将軍・虎に翼・アンメット」完走14作品短評
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【2023年春ドラマ】当ブログベスト「サンクチュアリ -聖域-」完走11作品短評
【2023年冬ドラマ】当ブログベスト2「ガンニバル、ブラッシュアップライフ」完走14作品短評
3話以降脱落する作品はありませんでしたが、総じて尻すぼみ。脚本力が脆弱な印象。海外ドラマなのでランク外ですがネトフリドラマ「セナ」面白かったです。A評価。
満足度S:なし
満足度A:さよならのつづき(→A)、海に眠るダイヤモンド(A→A)、ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!(A→A)
満足度B:3000万(B→B)
満足度C:放課後カルテ(B→C)、団地の二人(C→C)、モンスター(C→C)、ライオンの隠れ家(B→C)
満足度D:ザ・トラベルナース(D→D)、わたしの宝物(D→D)、おむすび(C→D)、マイダイアリー(C→D)、無能の鷹(C→D)、あのクズを殴ってやりたいんだ(B→D)
積読状態:ゴールデンカムイ、宙わたる教室(両作品とも特に理由はありませんがTverと違い録画済なのでいつでも観られると思いついつい視聴忘れた) 続きを読む
2024-12-23
政治力と市場支配力
経済 政治
というNBER論文が上がっている(ungated(SSRN)版)。原題は「Political Power and Market Power」で、著者はBo Cowgill(コロンビア大)、Andrea Prat(同)、Tommaso Valletti(インペリアルカレッジロンドン)。
Brandeis (1914) hypothesized that firms with market power will also attempt to gain political power. To explore this hypothesis empirically, we combine data on mergers with data on lobbying expenditures and campaign contributions in the US from 1999 to 2017. We pursue two distinct empirical approaches: a panel event study and a differential exposure design. Both approaches indicate that mergers are followed by large and persistent increases in lobbying activity, both by individual firms and by industry trade associations. There is also weaker evidence for an association of mergers with campaign contributions (PACs). We also find that mergers impact the extensive margin of political activity, for example, by impacting companies’ choice to establish their first in-house lobbying teams and/or first corporate PAC. We interpret these results within an oligopoly model augmented with endogenous regulation and lobbying.
ブランダイス(1914*1)は、市場支配力を持つ企業は政治力も手に入れようとする、という仮説を立てた。この仮説を実証的に追究するために我々は、1999年から2017年の米国の企業合併に関するデータをロビイング支出と選挙献金のデータと組み合わせた。我々は2つの独立した実証手法を採った。パネルイベントスタディと、影響差手法である*2。両手法ともに、企業合併後に個別企業および業界団体によるロビー活動の大きくて持続的な増加が生じることを示した。企業合併と選挙献金(PACs*3)の結びつきについてのそれよりも弱い実証結果も得られた。我々はまた、企業合併が、例えば最初のインハウスロビイングチーム*4ないし最初の企業PACを確立しようとする企業の選択に影響を与えることによって、政治活動の外延効果*5に影響することも見い出した。我々は以上の結果を、内生的な規制とロビイングで補強した寡占モデルで解釈した。
市場支配力を持つ企業が政治力も手に入れようとする、というのは最近のイーロン・マスクの動きを連想させるが、論文の初出は2021年なのでそれに触発された研究というわけではない。折しも日本では企業献金が話題になっているが、同様の傾向が見られるか興味が持たれるところである。
*1:
Other People's Money and how the Bankers use it
Amazon
*2:本文では「In the first, we use a panel event study design (Athey and Imbens, 2022; De Chaisemartin and d’Haultfoeuille, 2020; Freyaldenhoven et al., 2021; Gentzkowetal.,2011; Goodman-Bacon, 2021). Qualitatively, identification in this approach relies on the idea that mergers are endogenous, but depend on fixed (or slow-moving) variables whose trends we control for. The identification assumption is that, after conditioning on all these other factors, mergers come from idiosyncratic shocks that are unrelated to the returns of political spending. Our second research design is a differential exposure design (Borusyak and Hull, 2023; Breuer, 2022; Goldsmith-Pinkham et al., 2020) that uses a logic similar to the Bartik (1991) instrumental variable design. Like other Bartik-like designs, ours employs a combination of time-varying shocks and initial characteristics of companies that are exposed differentially to those shocks. For time-varying shocks, we use economy-wide pro-merger shocks, following the well-documented pattern of mergers arriving in waves (Gort, 1969; Nelson, 1959; Weston et al., 1990). These waves span multiple sectors and have several proposed causes ranging from macroeconomic shocks to technology shocks.」と説明している。
*3:cf. Political action committee - Wikipedia。
*4:cf. Types of Lobbyists。
*5:論文ではextensive marginをfirms’ choice to lobby at all、intensive marginをhow much to lobbyと定義付けている。
himaginary 2024-12-23 23:59 読者になる
2024年 12月 23日
英国のクリスマス クリスマスカードから国王の演説まで
クリスマスがもうすぐやってくる今、英国はクリスマス休暇の時期に入っている。
25日まで、どのような流れになるのかを紹介してみたい。
クリスマスの準備はいつ始まる?
クリスマスが好きな人は「毎日がクリスマス(あるいはその準備の日)」となるが、毎年、秋以降になると商店街にクリスマスの飾り付けが始まる。「ああ、もうこの時期がやってきたか」と感慨深くなるが、「まだ10月なのに!早すぎるよ」と小言を言う人も出てくる。
11月後半から12月に入ると、雑誌にはクリスマス特集が掲載され、スーパーの棚にもクリスマス商品が増えていく。
クリスマス商品とは何かというと:
主として
ークリスマス用の食品(お菓子、ドリンク類、通常の食品の大型版、ディスカウント版)
ークリスマスプレゼント用のラッピング材、バッグ、カード
-クリスマスリースなど、部屋の飾り付け材料
など。
百貨店もクリスマス商戦に入り、店内の飾り付けを変え、プレゼント用商品の陳列をする。
普段家族と離れている人は、家族のところに帰るための交通手段を調整する。
クリスマスカード
日本の年賀状に相当するのが、英国のクリスマスカードだ。文房具店、書店、チャリティーショップと呼ばれる中古品を販売するお店などで買う。
郵便局はクリスマス用の切手を販売しているので、気が利いた人はこれを使ってカードに貼る。
クリスマスカードは数枚のセットで販売されていることが多いが、肝心な点は「チャリティーかどうか」。価格の一部が何らかの慈善組織を支援するために使われるかどうか。クリスマスの時期であるからこそ、自分のためのみならず、誰かを助けるために貢献できることが望ましい。
クリスマスカードは紙媒体であり、より環境に負荷をかけないため、多くの企業が電子カード(メールアドレスに送られてくる)にしているようだ。
しかし、経費節約という面も大いにあるだろう。カード自体の価格の上に、切手代がかかる。切手には通常2種類あって、「ファーストクラス」か「セカンドクラス」。ファーストだとすぐに着き、セカンドだとより日数がかかる。
英国の切手には、実は価格が書かれていない。現在、ファーストは1.65ポンド(約324円)、セカンドは85ペンス(約167円)。カードに切手を貼ると、1枚で合計400-500円ぐらいになってしまうのだ。通常は10枚では足りないが、10枚では4000-5000円、30枚だとその3倍だ。
海外にクリスマスカードを出す人も多いが、国内だと、セカンドクラスの切手を使うのが普通だ。
12月に入ると、毎朝、ポロリポロリとクリスマスカードが配達される。親せきや友人からのうれしいカードだ。「ふむふむ」と思いながら、送られてきたカードを部屋に飾っていく。
同時に、自分でも親せきや友人たちにカードを送るが、郵便を送るための住所を紛失してしまった、前年のカードが見つからない、見つかっても、相手の住所が書かれていなかったなどなど、「相手の住所を見つける」作業がとても大変だ。時には、「毎年送っているんだから、もうわかっているでしょ」という感じで、全く住所を書かず、自分の名前のサインだけでカードを送ってくる人もいる。最悪の場合、その人にはカードを送れないままに数年が過ぎる場合もあるのだ・・・。特に、年に1度のカードが唯一の情報交換の機会で、その人の電話番号もメルアドもない場合だ。メールで「ところで、住所を確認したいので、教えてくれませんか」と相手に聞くことは珍しくない。
部屋の中がクリスマスカードで飾られる光景は心が和むものだ。同時に、もう一つの楽しみがある。
それは、「クリスマスまであと何日・・・」を数えるための「アドベンド・カレンダーである。以下はウィキペディアの情報である。
アドベントカレンダー (Advent calendar) は、クリスマスまでの期間に日数を数えるために使用されるカレンダーである。待降節の期間(アドベント、イエス・キリストの降誕を待ち望む期間)に窓を毎日ひとつずつ開けていくカレンダーである。すべての窓を開け終わると迎えたことになる。
ただし毎年変化するアドベントの期間に関わらず、実際には12月1日から開始し24個の「窓」がある場合が多い。アドベントカレンダーは、窓を開くと写真やイラスト、詩や物語の一編、チョコレートなどのお菓子、小さな贈り物等が入っていることが多い。宗教色の強いものもあれば、単に娯楽用のものもある。
どこでクリスマスの日を迎えるのか?
どこでクリスマスを迎えるのかは、クリスマス休暇を過ごすための重要な要素になる。
普段家族と離れていた人は、家に戻る過程が始まる。車、あるいは公共交通機関になるのか。公共交通機関の場合、クリスマス前後は運行予定が変わることがある。車の場合は、どの道路が渋滞になるかをチェックして、どうやって行くのかも考える必要がある。長い旅の場合、子供たちを楽しませるおもちゃをどれにするのか。
家族を迎える立場にいる人は、寝室の調整をどうするのか、食べ物は十分にあるか、誰が料理するのか、クリスマス当日のスケジュール、家の中の飾り付け、プレゼントの用意など超忙しくなる。
家の中が十分に整ったと仮定して、今度は当面、2つのことで忙しくなる。
ークリスマス用の食料は十分にあるか(特に、七面鳥は調達したか)
ープレゼントを入手しているか
クリスマス用の食料とは:七面鳥のロースト、野菜、デザート(クリスマスプディングほか)がメインだが、ほかにもパネトーネ(イタリア風パン)、ミンスミート(甘い)、チョコレートを含め、ありとあらゆるおいしそうなものがこれに入る。スーパーのクリスマスコーナーに行くと、調達できる。シャンペン、ワインなどアルコールも欠かせないが、最近はノンアルコールも人気だ。
プレゼントは高価なものから安いものまで、何でもよいが、相手が何を好きかを熟知していることが望ましい。
準備期間で注意すべきことは、食料やプレゼントの調達がぎりぎりになってからだと、「自分が欲しいと思っていたものがない」状態になり、家族全員にとって悲劇となる。調達者にとっても、残念感いっぱいになり、失望のクリスマスとなる。
家族と一緒の時期
24日のクリスマスイブは25日当日、「完璧なクリスマス」に向かって、最終調整が続く日だ。
この時、「クリスマス=家族が一緒に過ごす」のが「完璧なクリスマス」の重要な要素となる。ここに力が入りすぎるあまり、家族内の喧嘩、失望、涙・・・などのドラマが繰り広げられる。
24日以降は、テレビでも特別番組が花盛りとなっていく。テレビやラジオで教会での聖歌隊の歌声が放送されるようになり、ラジオをつけっぱなしにしておくと、自宅にいるだけで、クリスマス気分になれる。
クリスマススピリット
「クリスマス気分」と書いたが、人口の60-70%がキリスト教徒のカテゴリーに入る英国で、クリスマスとは「キリストが生まれた日」であり、原則キリスト教のセレモニーである。
ただし、キリスト教徒ではない英国民もクリスマスを祝う。
キリスト教徒にとってはキリストの誕生を祝い、愛、喜び、家族、そして与えることについて考える機会と言われている。
「愛、喜び、家族、与えること」。このような気分が充満してくる時期である。
25日はどうする?
クリスマスまでに、すべて整ったとしよう。家族とも喧嘩別れせずに、25日の朝を迎えたとすると、それだけで、もうラッキーである。
クリスマスの朝、伝統的な行動としては、「教会に行く」ことがあげられる。
ちなみに、筆者はキリスト教徒ではないが、キリスト教徒の家人とともに近くの教会に行く場合が多い。行かない場合は、家人が教会に行っている間に、テレビでクリスマスミサをテレビで生中継しているので、それを見ている。
家人が教会から帰ってきたら、七面鳥や野菜などの調理に入る。既に下ごしらえはしてある・・・はずである。
「クリスマスディナー」と呼ばれるランチは七面鳥のロースト+野菜が基本だが、この時、テーブルの上に置かれた「クリスマスクラッカー」を家族で引っ張り合う場合もある。
英国在住20年のライフコーチ、ライター、マクギネス真美さんによると:
「クリスマスクラッカーは、筒状のキャンディのような形をしたもの。クリスマスディナーをいただく前、両手を交差させて、テーブルの隣に座っている人とクラッカーの片方の端同士をもち、一気に引っ張ると、「パンッ」という大きな音がして中味が出てくる、というしくみです。
この中に、クイズが書かれた紙、おもちゃ、それに紙でできた王冠が入っている。開けたら、まず王冠を被る。これがちょっと照れくさいのだけれど、「クリスマス」ということでその気になって被る。ここでクイズをやる場合もある。しょうもないジョークが書いてあることが多いが、それがまた面白いのである。
遅めのランチの後、おなか一杯食べたために、眠くなる。そこで、お昼寝をするか、あるいは子供たちを連れて公園に行く。「外に歩きに行く」というのも伝統的な光景である。
そして・・・午後3時。一大イベントが始まる。
英国では、君主がテレビでクリスマスのメッセージを国民に送るので、それを視聴するのである。
オンデマンドで後でも見れるようになっているのだが、15分間のメッセージである。高齢者の中には、起立してメッセージを見る人もいるという。
クリスマスメッセージの後・・・ゆっくりする。食べては眠り、起きてはまた食べ・・・同時にネットやテレビを見たり、音楽を聴いたり。家族でゲームをしたり。
こうして、クリスマスの夜は過ぎていく。
クリスマスプレゼントをいつ交換するのかは家族によって異なるようだが、筆者の家では25日の朝である。
クリスマスが終わると・・・
クリスマスが終わると、年末までに部屋の中に置いておいたツリーをゴミに出す。クリスマスプレゼントを包んでいた紙もゴミに出す。
あとは31日の大みそかを待つだけになる。
喧嘩をせず、涙を流さず、ロースト料理も大失敗はなく、君主の演説を聞くところまで行ったら、「大成功」である。
日本ではキリスト教徒ではない人が大部分だろう。しかし、この機会に「愛、喜び、家族、与えること」について考えてみるのも悪くないだろう。
◆トランプと今後の世界
【2024年12月22日】多極化とともに英国系の力が大幅低下する今後は、米国が、カナダを英国系から引き剥がして吸収合併する好機だ。そして、それをやれるのは英傀儡の米民主党でなく、反英ナショナリストのトランプだ。トルドーの追い出しは、その第一歩になっている。
ウクライナへの資金調達
2024-12-19
楡井誠『マクロ経済動学』
経済・社会 書籍(感想)
マクロ経済動学
作者:楡井誠
有斐閣
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2023年11月刊。動学マクロモデルにカオス理論を応用することで、生産性ショックに依らず、マクロ経済の内生的変動が生じることを理論化。定常過程における通常の経済活動の中でも、ジュグラーサイクル/設備投資循環は生じ得る。離散的な状況を示すトイモデルから、非線形的、カオス的な動きが生じるところは興味深い。
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#書籍 #経済
kuma_asset 2024-12-19 20:21 読者になる
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最終更新: 2024-12-19 20:21
楡井誠『マクロ経済動学』
2024-12-21
教育のこととなると母親が買うから
曽野綾子の『絶望からの出発 私の実感的教育論』というのが、1975年、私が中学一年の時に出て、ベストセラーになったのだが、どうもうちの母も買っていたような記憶がある。私は読んでいなかったので図書館から借りてきて読んでいるが、特に絶望がどうとかいう内容ではない。単に曽野綾子は三浦太郎という、小説の題材にもした、文化人類学者になった息子を育てた経験からエッセイを書いているだけである。
しかし、教育論となるともう母親は夢中になる。ちょっとしたきっかけでベストセラーになる。最相葉月の『絶対音感』(1998)というのも、単なるノンフィクションで、大して面白くもないのだが、かなり売れた。これは井上章一さんが当時言っていたところによると、子供にピアノを習わせているような母親が、どうすれば子供に絶対音感をつけられるかと思って買ったからだという。まあだいたい、そんなところだろう。
今井むつみ・秋田喜美の『言語の本質』(2023)というのもやたら売れたが、これも、子供にどうやって言葉を覚えさせるかという教育論として売れたというのが本当のところだろう。しかし曽野の本をちょっと読んで私はバカバカしくなったのだが、子供の能力だの将来というのは、先天的素質でだいたい決っているのである。じたばたするがものはないのである。橘玲や安藤寿康の遺伝についての本を読んだほうが少なくとも読者は正しい事実を教えられるというものだ。
(小谷野敦)
jun-jun1965 2024-12-21 19:46 読者になる
教育のこととなると母親が買うから
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2024-12-17
ビジネスガイド1月号
(株)日本法令様から、『ビジネスガイド』2025年1月号(通巻953号)をお送りいただきました。いつもありがとうございます。
ビジネスガイド 2025年 01月号 [雑誌]
日本法令
本号の特集は「改正雇用保険法・次世代法 省令を踏まえた実務対応」と「デジタルマネーによる給与支払の実務と最新情報」で、前者は新しい助成金がスタートするので該当の担当者には見逃せないところでしょう。後者はこの夏にPayPayが第1号に指定され、ソフトバンクがさっそく利用を始めて話題になったのはまだ記憶に新しく、状況がわかってきた中で時宜を得たものといえるでしょう。一般記事の中では、長島・大野・常松の2弁護士による「ゲノム情報に基づく雇用差別禁止に関する実務上の留意点」が今日的な課題を扱っており勉強になります。
八代尚宏先生の連載「経済学で考える人事労務・社会保険」の今回のテーマは「国民民主の基礎控除引上げ案の評価」で、基礎控除の103万円から178万円への引き上げは必要な財源に較べて効果が乏しく、高所得者ほど恩恵が大きいなどの問題点があること、就業調整を抑制するには税制だけでなく社会保障や家族手当など企業の人事制度も見直しが必要なこと、将来的には第三号被保険者制度の廃止など世帯主が無業の配偶者や子を扶養することを前提とした制度から個人単位の制度に移行することが必要なことなどが指摘されています。大内伸哉先生のロングラン連載「キーワードからみた労働法」は「職種限定合意と配置転換」として滋賀県社会福祉協議会事件の最高裁判決が取り上げられています。職種限定合意があれば当該職種が消滅した際の解雇の有効性は理論的には認められやすくなると考えられるが必ずしも予見可能性は高くなく、企業が職種限定を避ける(「ジョブ型」移行の流れが停滞する)恐れがあることなど、JIL雑誌のディアローグ(日本労働研究雑誌11月号 - 労務屋ブログ(旧「吐息の日々」))で示された論点がこちらでも検討されています。
roumuya 2024-12-17 11:34 読者になる
バージェス『ジョイスプリック:ジェイムズ・ジョイスのことば入門』
ベスター『Deceivers』(1981)
2024.11.23
「オレーシニク」(Орешник)
ロシア体制に精通した国際情勢の評論家アレクサンダー・メルクーリス氏が、そのYouTubeチャネルで、今回のウクライナ側からのロシア領域攻撃とその報復について語っている内容が興味深いものだった。これは彼の評論家としての見解であって、国際誌政治学的な水準にはないが、彼は、国際政治学者のジョン・ミアシャイマーやグレン・ディーゼンとも活発に意見交換を持っていることからわかるように、十分に傾聴すべき参考意見に思える。
アレキザンダー氏は、総括として、現在の地政学的状況を「極めて危険」とし、既に危機的な段階に突入していると述べていた。特に、今週発生したロシア領内へのミサイル攻撃については、西側諸国、特に米国と英国がロシアのプーチン大統領からの最終警告を軽視しているのではないかと指摘した。これまでロシアを軽視し、「ロシアは虚勢を張っているだけだ」と見なす者たちは自己欺瞞に陥いり、その影響から、西側諸国の行動が深刻なエスカレーションを引き起こしていると氏は警鐘を鳴らしている。
事態については、ロシア寄りの二次情報ではあると思われるが、次のように説明されている。今回使用された新型ミサイル「オレーシニク」(Орешник)は、極めて強力な兵器である(余談だが、その意味は樹木の「ハシバミ」でそのドングリのような実орехは食用にもなる。木材としても使われる)。この中距離ミサイルは、音速の12倍の速度の飛行が可能で、6つの独立した「マーヴド」弾頭を搭載できる。各弾頭は個別に目標を追尾し、さらにそれぞれが3つの弾を内部に含むため、1発のミサイルで最大18の目標を同時に攻撃可能である。この攻撃は核弾頭を搭載可能である一方、弾頭が爆発物を搭載していなくても、12倍音速の運動エネルギーによる衝撃だけで甚大な破壊をもたらすことが確認されている。プーチン大統領によれば、このミサイルは現在量産段階に入りつつあり、今回の発射はプロトタイプの試験であったが、完全な成功を収めたとされる。
アレキザンダー氏は、このミサイルがヨーロッパ全域を射程に収めると述べた上で、既存の防空システムでは迎撃が不可能である点を強調していた。特に、ロシアがカスピ海の都市アストラハンから発射したミサイルが、約15分でニジニーノヴゴロド近郊の標的に到達した事例について、一部ではこの到達時間がさらに短かった可能性もあると指摘されており、西側諸国の防衛体制の脆弱性が露呈した形となっていると見ている。さらに、英国が提供したストームシャドウミサイルによる攻撃も、ロシアの指揮所を狙ったが目標を外れたとされる。この攻撃では、12発のストームシャドウに加え、複数のハイマースミサイルが使用されたが、戦略的成果は得られなかった。これらの攻撃が米国と英国の協力の下で行われたことを考慮すれば、技術的支援を受けてなお、このような結果に終わったことは、彼らの軍事的限界を示している。
その関連もあってか、アレキザンダー氏は、特に英国が主導したウクライナ軍の「ドニエプル川東岸上陸作戦」が壊滅的な失敗に終わったことを批判していた。この作戦は、当初クリミアへの進軍を目指して計画されたが実際には進展がなく、むしろ英国軍の過剰な介入がウクライナの失敗を助長したと見ている。
すでに米国からも公式にアナウンスがあったが、ロシアは今回のミサイル発射に際し、米国に30分前に事前警告を行った。この意図には、核弾頭が搭載されていないことを明確にして、誤解による核戦争の勃発を防ぐ意図があったとされている。しかし、プーチン大統領は次回の攻撃があれば、民間人が退避するためのより長い猶予時間を与えると述べており、これはロシアが自らの兵器の迎撃不能性に確信を持っていることの表れと受け止めてよいようだ。
今回の事態を契機に、アレキザンダー氏は西側諸国の指導者、特に英国の軍事内部では一部の関係者が、状況の深刻さをようやく認識し始めているものの、政治的意思決定に十分な影響を与えることができていないでいる点を問題視している。また、バイデン政権や英国のスターマー政権がロシアを軽視し、逆に危険なエスカレーションを引き起こしかねないと見ている。
戦争のエスカレーションについて、ハンガリー政府の高官からの情報として、欧州の一部の関係者がウクライナへの地上部隊派遣の必要性を議論しているとの指摘があった。このような動きが進展すれば、さらなるエスカレーションと大規模な軍事的失敗を引き起こす可能性が高い。欧州諸国の軍事力は現状では脆弱であり、ロシア軍に対抗する準備が整っていない点に警笛を鳴らしている。
今回のウクライナからの長距離攻撃認可もそうだが、バイデン政権が大統領選挙で敗北したため、残りの任期中にウクライナ問題を急速にエスカレートさせる動きに転じた可能性がある。アレキザンダー氏は、この動向の背景には、混乱を引き起こすことでさらなる支援を引き出そうとする意図があると見ている。こうした不安定な状況下で、西側諸国が危機感を欠いたままロシアへの挑発を続けるならば、軍事的にも政治的にも計り知れない影響が広がると懸念を示している。
2024.11.23 | 固定リンク
«中国とロシアの観光が急成長
2024-11-19
「子宮頸がん検診の感度が2.5%なわけないだろ問題」の続報
プレジデントオンラインに■血液と尿の検査だけで本当に「がん」を見つけられるのか…現役医師が指摘「複数がん早期発見検査」の落とし穴 検診としての有効性が証明されたものは一つもないを寄稿しました。その中で、『株式会社HIROTSUバイオサイエンス』のプレスリリースに言及し、子宮頸がんの感度が2.5%とされた問題について取り上げました。プレジデントオンラインの記事では、より多くの読者に理解していただくため複雑な計算を省略しましたが、ここでは補足としてその詳細を解説します。
子宮頸がん検診の感度が2.5%とするプレスリリース
「子宮頸がん検診の感度が2.5%なわけないだろ問題」とは、線虫によるがん検査『N-NOSE』を提供している『株式会社HIROTSUバイオサイエンス』による2024年9月27日付のプレスリリースのN-NOSEが既存検査よりも陽性的中率が圧倒的に高いことを示すために示した表において、子宮頸がんの感度が2.5%としてある問題のことである。
■線虫がん検査N-NOSEは新時代へ―実社会データの発表により終止符―(2024年9月27日)
2024年9月27日付株式会社HIROTSUバイオサイエンスプレスリリースより引用
感度とは、真に病気にかかっている人のうち検査で陽性の人の割合のことだ。子宮頸がん検診の感度は広く検証されており、報告によっても幅があるが、2.5%というきわめて低い報告は私の知る限りでは存在しない。たとえば、がん情報サービスのサイトには、「子宮頸部擦過細胞診のCIN3以上の病変に対する統合感度は、ASCUS以上を精密検査の対象とした場合65.8%」との記載がある。プレスリリースには「国立がん研究センターのがん登録・統計から算出した」とあるが、どのように算出したのかは提示されていない。また、子宮頸がん以外のがんについても、既知の感度とは整合しない点が認められる。
この問題についてはTAKESANさんがすでに考察しており、国立がん研究センターのがん登録・統計のプロセス指標におけるがん発見率を100倍したものが、プレスリリースの表における感度に近いことが指摘されている。
■HIROTSUバイオサイエンスの言う《感度》とは何か|TAKESAN
もちろん、発見率を100倍したものを感度とするのは誤りである。というか意味がわからない。株式会社HIROTSUバイオサイエンスが、感度とはどういうものかという疫学のごく基本すら理解していない誤りを犯したか、もしくは、多くの専門家が見落としていた大発見をしたかのどちらかだと思われる。
何の説明もなく子宮頸がんの感度が2.5%から6.7%に
その後、すでに配信されたものに一部加筆したとされるプレスリリースが2024年10月7日に公開された。10月7日付のプレスリリースでは、子宮頸がんの感度は6.7%とされている。また、「【要精検率、陽性的中率】を参照し算出」という語句が追加されている。
■「N-NOSE」は新時代へ ― 「N-NOSE」の有効性、実社会データで確定、論争に終止符 ―
2024年10月7日付株式会社HIROTSUバイオサイエンスプレスリリースより引用
他のがん種についても感度や陽性的中率が変更されている。仮に感度の算出過程に誤りがあったとしても、修正し、その旨を説明すれば大きな問題はないだろう。しかし、本プレスリリースにおいては、いったいなぜ変更されたのか、そもそも変更したという事実も説明されていない。
また、「【要精検率、陽性的中率】を参照し算出」とあるが、要精検率と陽性的中率だけからは感度は算出できない。感度は、真に病気にかかっている人の数を分母、そのうち検査で陽性の人の数を分子とすれば算出できる。要精検率と陽性的中率から検査で陽性の人の数はわかるが、真に病気にかかっている人の数はわからない。具体的な計算式を提示するなど、どのような方法で感度を算出したのかHIROTSUバイオサイエンスは説明すべきであると私は考える。
どのがんもなぜか有病割合が0.8%程度
TAKESANさんも指摘したように、9月27日付のプレスリリースの子宮頸がん検診の感度2.5%、特異度が97.9%、陽性適中度が1.2%という数字から、子宮頸がんの有病割合(時点保有割合)が1%程度である必要がある(表参照)。有病割合とは、ある時点において集団中における真に病気にかかっている人の割合のことである。
人口100000人、有病割合1%の集団に、感度2.5%、特異度が97.9%の検査を行った場合のシミュレーション
子宮頸がんだけでなく、肺がん、乳がん、大腸がん、胃がんも同じく有病割合が1%程度でないと、各指標を説明できない。当り前の話であるが、それぞれのがん種はそれぞれ有病割合が異なるので、何か重大な誤りが生じているとしか言いようがない。
10月7日付のプレスリリースの子宮頸がん検診の感度6.7%、特異度が97.9%、陽性適中度が2.5%という数字からは、子宮頸がんの有病割合は0.8%程度である必要がある。肺がん、乳がん、大腸がん、胃がんも同じく有病割合は0.8%程度だ。
先に述べたように要精検率と陽性的中率だけからは感度は算出できない。しかし、有病割合がわかれば、分母である真に病気にかかっている人の数もわかるので、感度は算出できる。ただ、正確な有病割合を知るのは難しい。精検を受けた人のうち真に病気にかかっている人の数はわかる。しかし、偽陰性例、つまり精検不要と判定されたが実際には病気にかかっていた人の数を数えるのは手間がかかる。検診で陰性であった人も含め全員を精密検査するか、検診で陰性だった人を追跡して一定期間中にがんと診断された人の数を数える必要がある(■がん検診の「見落とし」を数えるのは難しいを参照)。ちなみに先に挙げた「子宮頸部擦過細胞診のCIN3以上の病変に対する統合感度は、ASCUS以上を精密検査の対象とした場合65.8%」という数字は合計87000人以上の複数のコホート(追跡対象集団)を対象にして算出された。
そのような手間をかけずに、要精検率と陽性的中率に加えて独自に有病割合を適当に一律1%と定めて計算すれば、感度や陽性的中率のようなものは算出できる。当然であるが、集団によってもがん種によっても有病割合は異なるので、そうした算出方法は誤りである。また、「現実社会の一般がん罹患率が約0.8%」だからといって、有病割合を0.8%と定めるのも誤りである。罹患率(incidence rate)と有病割合(prevalence)が異なる指標であることは、どの疫学の教科書にも載っている基本的な事柄だ。
論文には子宮頸がんの感度が2.5%と書いているけど、どうするんだろ
いずれにせよ、10月7日時点においては、HIROTSUバイオサイエンスは、子宮頸がん検診の感度は2.5%ではないと認識していることになる。その場合、2024年9月に発表されたN-NOSEの性能を評価したとする論文*1に記載されている子宮頸がん検診の感度2.5%も誤りということになってしまうのではないか。
Hatakeyama et al., A non-invasive screening method using Caenorhabditis elegans for early detection of multiple cancer types: A prospective clinical study, Biochem Biophys Rep, 2024 Jul 13:39:101778.より引用
子宮頸がんほか、各がん検診の感度についての記載は、今後、訂正されるのかもしれない。もしそうなら、同時に、[as reported by the Japanese National Cancer Center Cancer Information Service “Cancer Registration/Statistics”. ]という部分も訂正されるのが望ましい。あたかも日本のがんセンターが、がん検診の感度についてデタラメな数字を報告しているような誤解を招くからだ。実際には、がんセンターが提供する「がん情報サービス」における要精検率、陽性的中率を参照して、論文筆者らが独自に算出した数字に過ぎない。私見を述べさせてもらうと、子宮頸がん検診の感度が2.5%という記載がすり抜けてしまうようでは、まともな査読は行われていないと考えざるを得ない。
関連記事
■特異度と偽陽性率と陽性反応的中割合と
■「線虫がん検査」の感度・特異度は過大評価されている
■血液1滴で13種のがんを同時に検出できる検査ってどうなの?
*1:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2405580824001420
NATROM 2024-11-19 13:14 読者になる
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「子宮頸がん検診の感度が2.5%なわけないだろ問題」の続報
2024 / 11
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内田樹選集
今日はこれから病院ですい臓がんの切除手術の日程打ち合わせである。手術が無事に終わったとしても、もう74歳であるから、相...
2024-11-08 vendredi
韓国の出版社企画で「無知の楽しさ」という本が出た。韓国の編集者や訳者の朴東燮先生からの質問に私が答えて一冊の本になったの...
11月4日・リンク
What financial markets say about the economic implications of a potential Trump election victory
Intergenerational poverty persistence in Europe and the Great Gatsby curve
Why Many Workers Now Vote Republican
No President Can Revive US Manufacturing Employment
# by bank.of.japan | 2024-11-02 20:21 | リンク | Comments(0)
深圳市の事件など
2024-09-12
『経済学史学会ニュース』64号に報告要旨掲載
経済学史学会のニュース64号に以下の報告要旨が掲載。経済学史学会関西部会でのもの。
https://jshet.net/news/letter/
第 184 回 関西部会
日付: 2024 年 2 月 17 日 13:00 – 18:00
場所:大阪工業大学・梅田キャンパス OIT タワー、3 階 301 会議室、対面のみ
参加者数:18 名
<プログラム>
・開催校挨拶:13:00-13:10 (10 分)
・第 1 報告:13:10-14:30 (80 分)
報告者:田中秀臣 (上武大学)
論 題:「河上肇の詩と“もうひとつの自叙伝”問題」
討論者:林直樹 (尾道市立大学)
司 会:大槻 忠史 (摂南大学)
tanakahidetomi 2024-09-12 09:08 読者になる
「ひとりで来たの?写真撮ってあげるよ!」
桐生で過ごした夏の終わり
イベントや研修が終わり、落ち着いたタイミングでふっと訪れた夏休み。なにしよう〜家でのんびりしてもいいけど最近ひとりのお出掛けをあんまりしていなかったな、と思い出掛けることに。 行き先は桐生!実はひとりで運転して行ったことないので緊張したけれど気ままに…
続・食べて踊って恋をして
おでかけ
姪っ子が「海苔とチーズって合うんですね…」とつぶやいた
7月のこなログ
7月の朝ご飯 記録をさぼっている間に夏の終わりになってきた。しかしブログでは夏の始まりを思い出して書く。暑いのは同じだが、なんだかはるか昔のような…。暑すぎると、なにをやっても「ああ、暑い中がんばってやったんだよなあ」と重要な思い出になってしまうのが不…
独楽ログ〜こまログ〜
こなログ
“この稜線が歩きたかったのですよーー!最高ーー!!”
★ひとり登山✖️温泉★2泊3日で憧れの立山を登山と温泉で楽しむ旅
今年の夏休みは、北アルプスの立山へ2泊3日の登山旅へ行ってきました。 立山は、登山を始める前から、憧れの地で、あの風景をいつか見たいと、ずっと思っていた場所でした。日本にあんな美しい山があるのだろうか…と。 同時に、遠くて、乗り換えが多くて行きにくい。…
ひとり楽しむ登山と温泉旅
ひとり登山×温泉
アメリカのステーキは「これぞ肉」って感じがする
8/18-19 満腹×2日
8/18(日) 今月帰任する人のNYC食い倒れ旅に同行。 ところどころ現金支払いで、結果的におごってもらった感じになっているやつがあることを、これを書きながら思い出した。いくらだったっけな…。 ①小籠包 ②カフェ・ラファイエットでピスタチオクロワッサン(コーヒー…
君が泣いても何もできない今日
出費記録
船内自動放送が流れているが、みんなカモメに夢中
京都在住6年目、初めて天橋立に行く
京都に住んでいながらなんだかんだ機会がなかったが、今回機会ができtwitterのフォロワー2人と共に行くことになった。今回は何の下調べもせずついていく形になった。 京都駅八条口に9時に集合。タイムズカーシェアのデカい駐車場があり、そこのシェアカーを利用。助手…
ポタージュを垂れ流す。
炊くのが簡単で食べやすい! チャーハンもうまくできた
タイ米でタイ料理
お米が買えなくなっているので タイ米を購入しました。 30年前と違って タイ料理のレシピもいっぱいあるぞ! お米がスーパーにないのは不安だけど 新しいレシピを探すのはワクワクです。 レシピは シリワン・ピタウエイさんの『おもてなしタイ料理』 【豚肉のパイナッ…
yuyu-cook’s blog
10年日記の4年目を記入中! 時がたつスピードにビックリ
【10年日記】2024年08月15日 息子の10歳の誕生日
有料 10年日記をつけています。 現在、4年目を更新中です。365日ページすべて違うデコなので毎ページ楽しめます。最初の1年目にデコが完成しているので残り9年は日記を書くだけです。 2021年の内容を振り返ると、時がたつスピードにビックリします。毎日を大切に噛み締め、…
手書きで心を整える
DIARY
「恋とはこういうもの」から外れないよう必死になっている
【邦画新作】『恋を知らない僕たちは』ネタバレあり感想レビュー・・・どこまで行っても構造主義の枠に囚われ続ける窮屈な若者たち
有料 監督:酒井麻衣/脚本:大北はるか/原作:水野美波配給:松竹/上映時間:111分/公開:2024年 8月23日出演:大西流星、窪塚愛流、齊藤なぎさ、莉子、猪狩蒼弥、志田彩良、小宮璃央 スポンサードリンク // ----- ランキング参加中映画 ランキング参加中邦画 ----- ど…
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8月15日の朝、大阪で大規模な停電が起きていることを知った。驚いてトレンドを見たら、インプレゾンビの連投でまるで機能していなかった。よくあることではあるけど、私はこの日無性に腹が立ったので「せや!あのインプレゾンビに働きかけてる人みたいに、やめてくれっ…
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ラストマイル初見メモ(ネタバレあり)
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なんと騒がしき日々
小説に「意外な展開」はない、自然なことしか起こらない。
コトバという自然
若いころモダンダンスの修行のためにヨーロッパへ渡り移住したダンサーが、いまはコンテンポラリーダンスをしているというので、コンテンポラリーダンスってどんなですか、と聞いたことがあった。そのひとは、自分からなにかをしようとしないことかな、テーマにするの…
遠浅
文の切れ目に付箋を貼るなど、試行錯誤しながら読んだ
「百年の孤独」を粘り強く読んだら、読書スピードが上がった件
最近、本を読むスピードが速くなってきた。片道の通勤電車で50ページだったのが、70ページくらい読めたりする。 理由は先日、百年の孤独をなんとか読み終えたことが大きい気がする。 百年の孤独 (Obra de Garc´ia M´arquez) 作者:ガルシア=マルケス,ガブリエル 新潮社 …
BOOKS:LIMELIGHT
本にまつわる雑談
小川洋子の文章を読むと脳が生き返る気がする。
ハモニカ兎
小川洋子の小説を読んだ。この世には面白い小説は数多あるし、次の展開が読めないとか、思わぬどんでん返しがあるとか、泣けるとか笑えるとか私もそういう刺激的な物語に胸が高鳴り、心が震えた経験は何度もある。 さながら更級日記の少女がごとく、嬉しくいみじくて、…
珍獣ヒネモスの枝毛
「有酸素運動なみ」の掃除は、暑い間はお断り!
夏の家事
猛暑か、酷暑か。 暑さにまいっているというヒトも多いかと。 それでも、やらねばならぬことはあるもので。 できればやめたい、省きたい。 「いいんじゃないのぉ~~~」 わが家の「夏の家事」は頑張らないことになりました。 では、いってみよう! 画像:ゆで時間は短…
日々、整える
50代の掃除
「チーズをはじめ乳製品はイギリスむちゃうま」。素朴な味!
卵かけご飯に負けないイギリスの食べ物
こんにちは。 日本からイギリスに帰ってきて、あまりにも気温の違いに体がついて行かず鼻水をたらしております。 その上、日本での 暴飲暴食 が祟り、胃腸が弱っていて食欲もなく、つーか、食欲がわく物が無いのか、ちょいと気分的にブルーです。 そんなんですが、 日…
暇の向こう側 ~暇つぶしてミラクル~
食べ物
なぜか道をよく聞かれる。可能な限りヘルプする
ロドリゲスは横浜へ向かう
先日、仕事帰りに武蔵小杉駅で乗り換え電車を待っていた時のことだ。俺が乗る電車は当分来ないので、ホームのベンチに座ってスマホを弄っていた。隣に座っていた南米っぽい感じのお兄さん(ペルー人かな?)に「yokohama?」と訊かれる。首都圏以外に住んでいる方には…
Some Were Born To Sing The Blues
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「働け!!動け!!進めわたし!!」息子は何歩も進んでる
新米ママなので、1歳児が保育園からもらってくる風邪で予定が立てられない
「喉と身体いってええ!絶対コロナや!!!」…内科へ。 保育園児からの風邪は強烈で、予定が思い通り立てられないよぉって話。 ランキング参加中育児・子育て
叶う瞬間はごく平凡
絵エッセイ
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ほぐれるたまごサンドと23時のパン屋の明かり。わたしの孤独を慰めてくれる街・北浜|文・ヒコ
lala a live(ララアライブ)│フォーネスライフ
健康診断では分からなかった意外な黄色信号が? 在宅勤務の夫婦がフォーネスビジュアスで得た、実践的な「味」と運動のアドバイス
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サンレコ 〜音楽制作と音響のすべてを届けるメディア
椎名林檎『放生会』インタビュー〜鳥越啓介/石若駿によるバッテリー。なんとなめらかな攻守の行き来
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Findy Engineer Lab
「もしこの本がなかったらと思うと怖い」 著者&読者対談で振り返る『システム障害対応の教科書』から得られる学び
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NICO STOP(ニコストップ)|フォトライフスタイルWEBマガジン
何気ない日々の瞬間を「写真日記」に。小さな感動を写真で綴る | Yuta Kosugiさん
株式会社ニコンイメージングジャパン
サーバーワークスエンジニアブログ
レガシーシステムからの脱却/エンタープライズ企業のためのモダンアーキテクチャ移行のすすめ
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引っ越し1週間、スーパー快適です。忘れないうちに、成果をインパクト順に5つ、まとめておきます
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もう使われなくなった任天堂ゲームソフトの公式ウェブサイトの世界
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はてなブログ独自の集計による人気記事のランキング。8月18日(日)から8月24日(土)〔2024年8月第4週〕のトップ30です*1。 # タイトル/著者とブックマーク 1 ITが面白い時代はすでに終わっているし変化も遅くなった - きしだのHatena by id:nowokay 2 KADOKAWAグループへのサイバー攻撃や悪質な情報拡散についてまとめてみた - piyolog by id:piyokango 3 引っ越し1週間、スーパー快適です。忘れないうちに、成果をインパクト順に5つ、まと…
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ティモンディ・前田裕太さんが保護猫の預かりボランティアを続けるワケ。「猫との生活が自分を成長させてくれる」
楽天市場のお買い物を通じて動物保護団体を支援できる「動物保護団体支援プログラム」と、はてなブログが共同で、ペットとの絆や思い出を募集する特別お題キャンペーン #ペットを飼うこと を実施中。このお題に関連して、保護猫の預かりボランティアを始めたお笑いコンビ・ティモンディの前田裕太さんにお話を伺いました。保護された動物たちには、保護団体をはじめさまざまな人の手が関わります。期間限定で動物を預かり、新たな家族との出会いに向けて「人馴れ」を進めるボランティアもその一つ。今回は、お笑い芸人として活動する傍…
あなたの「好きなおにぎり」第1位は? お題「私の〇〇ランキング」に寄せられた、食べ物に関する記事をピックアップ!
和風ツナマヨ、いや、わかめごはんも好きなんだよな……🍙はてなブログでは毎週「今週のお題」を出題しています。今回は、2024年6月7日から募集した今週のお題「私の〇〇ランキング」に寄せられたエントリーから、週刊はてなブログ編集部がおすすめしたい記事をピックアップして紹介します!好きな果物に面白かった本、今年買ったもので何が一番便利だったかなど、何かのランキングを考えるのが大好きです。もちろん、誰かのランキングを聞くのも大好きです。1位のものより、2位・3位のものにその人らしさが出る気がするんですよ…
あなたが売った家の物語 ── LIFULL HOME'S不動産売却査定 特別お題キャンペーン #家を売る の最優秀賞と優秀賞を発表します
たくさんのご応募、ありがとうございました! 実家じまいに頭を悩ませている方や、思い出の残るマンションを売却した経験のある方から、さまざまな記事を投稿いただきました。意外に多くの家を売ったブログがあり、売る理由、そして売らない理由も本当に人それぞれだと実感できるお題キャンペーンでした。 はてなブログでは2024年6月24日(月)から7月7日(日)まで、LIFULL HOME'S不動産売却査定と共同で特別お題キャンペーン #家を売る を実施しました。 実家じまいを済ませた方、売るべきか売らざるべきか…
勉強法の本を出版しました!
もう半年以上前になるのですが、初著書を出版しました。 勉強法の本です。 https://www.amazon.co.jp/dp/478890313X 自分自身、記憶力が悪くて自分の家の住所すら覚えられず、家族には記憶力が弱すぎると言われて育ちました。でも勉強法を改善し続け、記憶力が弱い人で…
家庭教師の雑感
災害に備えて
今朝は1時50分に起床。 昨夜は21時ごろには寝ていたので、約5時間睡眠。 8月の勤務も今日が最終日。 娘の実習も最終日。 2024年も残り4ヶ月。 娘の卒業まで7ヶ月。 順調に終えられればいいのですが、何が起きるか分かりません。 台風10号(サンサン)がゆっくりゆっく…
夕暮れ黄昏日記
雑談
斎藤一人さん 『高そうに見えるもの』を選ぶ
おしゃれなアイテムは値段ではなく見え方で選ぶ
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【グルメ・中華うまいっしょ】楽天を応援しながら、町中華で飲もう。仙台市 仙台駅 初訪問
花京院の方に「町中華で飲ろうぜ」で玉袋筋太郎が来店したお店があるらしい。当然、町中華でしょうね。そんな存在をすっかり忘れていたのですが、妻とランチゾンビをしていて思い出し向かいました。近所に駐車場があれば良いんでけど、と向かってみると、お店の前に停…
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グルメ
オーディオドラマと健康すこやか指標
わたしはかれこれ10年以上オーディオドラマを聞いてきています。最近では執念のように習慣化をして聞き続けていますが、昔はもっと聞く回数にムラがありました。2時間半の作品を1日で3周ループして聞いている日があったり、かと思えば全く聞かない期間が3か月続いたり…
学びキャッチアップ
おすすめオーディオドラマ
8月30日
関わりたくない 離れることはできない 迷走台風と同じ ひとつ 心だけは離れる 穏やか時間を.....
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小学校入学前に準備すべき!?話題の英語アプリで我が子の英語力が倍増!
今日は、我が家の子どもたちの英語学習で起きた驚きの変化についてお話しします! 最近話題の英語アプリ「スタディサプリENGLISH for KIDS」を使い始めてから、子どもたちの英語力がぐんぐん伸びているんです。このアプリ、本当にすごいんですよ! 使い始める前は、正…
yassembo’s blog
「50代のシンプルライフに最適なインテリアデザインと配置のコツ」
シンプルライフに最適なインテリアの基本原則 少ない物で豊かに暮らすインテリアの考え方 物を減らすことで生まれる空間の余裕 シンプルライフのインテリアにおいて、物を減らすことが最も重要なポイントです。 物が少なくなることで、部屋が広く感じられ、心にもゆと…
50代から始めるミニマリズムの基本
名探偵コナン:カドクラの取引相手は誰?金髪男と黒の組織の関連性を探る
「名探偵コナン」シリーズは毎年劇場版を公開しており、2024年版は『劇場版名探偵コナン 100万ドルの五稜星みちしるべ』と題されています。映画の尺はわずか1時間50分と短めですが、歴史と現代を繋ぐお宝争奪戦、恋愛要素、そして青山剛昌の多彩なキャラクター達が融合…
コナンマニア!名探偵コナンブログ
劇場版『100万ドルの五稜星』
2024年8月30日【日常】
おはようございます朝勉始めます。
にんにんの日記(🏃、⛰️🥾、🚴♂️、⚽️が好きです)
日常
CoCo壱番屋横浜鶴屋町店でカレーラーメン20辛チャレンジしている横で6辛チャレンジする回!!20辛を一口もらいましたがガチで辛かったです!!
読みにきていただきありがとうございます!! CoCo壱10辛マスターのクッキング父ちゃんです。 先日初めて食べたCoCo壱のカレーラーメンでしたが、5辛でやばいぐらいに辛かったので、ここは激辛道の師匠であるマリリンパイセンに出動していただくしかねぇってことで召喚…
クッキング父ちゃん食べ歩き食レポブログ
CoCo壱10辛チャレンジ
「INZM」が首位に…今年3曲目の2位以内初登場曲を輩出したNumber_iの強さと今後の注目点
最新8月28日公開分(集計期間:8月19~25日)のビルボードジャパンソングチャートでは前週首位に初登場したBE:FIRST「Blissful」が8位に後退。Number_i「INZM」が初登場で首位を獲得しています。
イマオト - 今の音楽を追うブログ -
ビルボードジャパン
ブルプロがサ終決定!?
奥さん、事件です!
Twilight Blog
ブルプロ
夏休みなのでニューラルネットワークの勉強をした
お久しぶりです。AIが流行ってますね。AI、AI、猫も杓子もAI。ボヤボヤしてると後ろからバッサリだ。私の普段の仕事は地理情報の可視化、というか具体的に言うとLeafletを拡張して独自のレイヤを作ったりみたいなことをやっているのですが、オフィスに(たまに)行くと…
ポルノアニメ
一泊二日、甲府を食べる。内陸の地の寿司文化、タレがぬたりと光る甲州寿司。
山梨は寿司好きの地域。甲州寿司を食べる。 ノイズ音楽がひびく、オリンピック通り 洞穴のような道を進め、カフェロッシュ 自然と人為が混ざり合う南アルプス市の棚田 江戸時代から続く古民家を10分見る 給付金格差を目で追いながら、ワインに焼酎を注ぎ込んだ酒、ぶど…
今夜はいやほい
はてなブログPro
レゴクラッシック10698 説明書、作り方まとめ (非公式)
LEGO Classic 10698だけを使って作れる当サイトオリジナルの非公式説明書をまとめました。(約100種類のレシピ!飛行機やトラック、消防車、家、船やレーシングカーなど)公式の作り方に物足りなくなった方や、より自由度の高い制作を楽しみたい方は是非ご覧ください!…
シドロモド記(レゴの作り方)
はてなブログPro
LEGO10698説明書
webでの発言と「居酒屋」のたとえ
webで批判や非難、誹謗中傷などネガティブな言及が話題になったときの「居酒屋じゃないんだから」「居酒屋でやれ」といった表現が以前から気になっています。さいきんもいくつかの話題で見かけました。表現としては特に新しいというわけではなく、かなり前から使われて…
誰がログ
ことば
【批判ではない】最近の技術用語をなんでもカタカナ化するのをやめたい【答えでもない】
オブザーバビリティについて説明すると「それモニタリングですよね」みたいなツッコミをされる穴があるので、なんらかの excuseをしたいのだが、本心では オブザーバビリティとモニタリングってそもそも類似点や相違点を語ること自体がおかしくないかと思っているよ。—…
inductor's blog
コンプレッサーの間違った解釈 その2
結論から申し上げますとハイパワーモードの方が故障しやすい。 理由は 1.コンプレッサーは圧力が高ければ高いほど圧縮比が大きいためにシリンダが高温になる。そのためリップリングが逝かれやすい。 2.高い圧力で回すと汲み上げ効率が落ちるため同じ1気圧を上げる…
大工道具屋のひとりごと
Jリーグにおける特別指定選手制度の崩壊と考えうる対応策・ポストユース問題
今、有望な若手の値段はどんどんと高騰しているのがサッカーの世界。 例えば、これまでバロンドーラーを多数輩出してきたブラジルでは10代の選手が1部でちょろっと成績を残すと大変な事になる。 ヴィニシウス48億円、ロドリゴ50億円、エンドリッキに至っては130億円(…
横浜F・マリノス ファン
【お題】ペットとの絆や思い出を大募集【キャンペーン】[PR]
【嵐の前の静けさ】
こんにちは 今週は台風が来ているそうですね🌀 僕の住んでいる地域にはまだ台風は来ていません なんか今回の台風はうどん食って寄り道をしているらしいですね(笑) 台風が過ぎると、気温が下がって秋が到来するらしいですね 暑さが過ぎて過ごしやすい季節になるといいな…
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【聖書世界をモチーフにしたダークファンタジー小説】『リバイアサン』(九)豚の群れ
同じように怒り狂っている男がいた。せっかく楽しみにしていた余興を台無しにされ、民衆の前で豚呼ばわりされた署長だった。署長はぷるぷると震えながら、物凄い形相でリュウの前に近づいてきた。 「――神など、どうだっていんだよ! てめえは俺に這いつくばらねえとい…
アマチュア作家の面白小説ブログ
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鼠の日記 162日目:びしょ濡れで家に帰りました・・・
鼠の日記 162日目 最近はTwitterでブログの告知を忘れないでやっています! それの効果もあってか、アクセス数が上がってきてます。 これからも、サボらずブログの更新・告知を続けていきます! それでは本日の内容です! ビショビショになりながら家に帰る 今日の…
nezumigongoromaruのブログ
ラスボス
なりきれなかった自分にさようなら。 自分の人生をヒトになんとかしてもらおうとしていたズルい自分にさようなら。 ”そこ”に逃げ込んで現実を見ようとしていなかった自分にさようなら。 残念で悲しいけれど、自分の居場所は”そこ”ではなかったみたいだ。楽しかったけれ…
なんだ大丈夫じゃん
心のこと
夢野あかりの前世・中の人・プロフィール!ぶいすぽVtuberどんな人?
ぶいすぽっ!所属のVTuber、夢野あかり。ピンク色の髪に特徴的な二つのお団
フェムトマガジン(第799号) 2024年上半期+αの総集編
投稿日時: 2024年8月12日 投稿者: admin
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
フェムトマガジン(元isologue)
2024.08.12(第799号)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■2024年上半期+αの総集編━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今週は、今年上半期〜8月上旬までの記事を一覧する「総集編」をお届けします。
2024年前半は、毎年定点観測している、
上場までの資本政策
VCはいかに株式を売却するか?
の他、
GP主導の継続ファンド(GP-led continuation fund )
アストロスケールの優先株式
を取り上げました。
いつもと同様、これらは法令・税務や投資判断の助言を行うことを目的とするものではなく、財務その他の観点からの検討を目的とするものです。実際の解釈や運用にあたっては、弁護士、税理士等の専門家の意見を参考にしてください。
■謹賀新年(2023年の総集編)
(第767号) 謹賀新年(2023年総集編)
2023年は、毎年定点観測している、
上場前後の資本政策(6月上場企業分からは「上場までの資本政策」)
VCはいかに株式を売却するか
の他、12月最終週から、
GP主導の継続ファンド
シリーズを開始しました。
■上場までの資本政策
上場承認された企業を上場前に取り上げ、有価証券届出書から資本政策を読み解くシリーズです。
(第771号) 上場までの資本政策(2024年2月)
この週では、2024年2月に上場予定の会社の資本政策を見ていきました。
この週は、下記5社の資本政策を見ました。
SOLIZE
Veritas In Silico
VRAIN Solution
Cocolive
光フードサービス
(第776号) 上場までの資本政策(2024年3月その1)
この週からは、2024年3月に上場予定の会社の資本政策を見ていきました。
この週では、下記7社の資本政策を見ました。
トライアルホールディングス
STG
ジンジブ
イシン
ソラコム
JSH
L is B
(第777号) 上場までの資本政策(2024年3月その2)
この週では、下記8社の資本政策を見ました。
ハッチ・ワーク
コロンビア・ワークス
ダイブ
シンカ
カウリス
情報戦略テクノロジー
マテリアルグループ
グリーンモンスター
(第778号) 上場までの資本政策(2024年4月その1)
この週からは、2024年4月に上場予定の会社の資本政策を見ていきました。
この週では、下記4社の資本政策を見ました。
アズパートナーズ
イタミアート
ハンモック
Will Smart
(第781号) 上場までの資本政策(2024年4月その2)
この週では、下記2社の資本政策を見ました。
レジル
コージンバイオ
(第784号) 上場までの資本政策(2024年5月)
この週では、2024年5月に上場予定の会社の資本政策を見ていきました。
この週では、下記1社の資本政策を見ました。
学びエイド
(第788号) 上場までの資本政策(2024年6月その1)
この週からは、2024年6月に上場予定の会社の資本政策を見ていきました。
この週では、下記5社の資本政策を見ました。
アストロスケールホールディングス
D&Mカンパニー
Chordia Therapeutics
インテグループ
ライスカレー
(第789号) 上場までの資本政策(2024年6月その2)
この週では、下記6社の資本政策を見ました。
WOLVES HAND
PostPrime
タウンズ
MFS
豆蔵デジタルホールディングス
ロゴスホールディングス
(第792号) 上場までの資本政策(2024年7月その1)
この週からは、2024年7月に上場予定の会社の資本政策を見ていきました。
この週では、下記3社の資本政策を見ました。
PRISM BioLab
カドス・コーポレーション
フィットイージー
(第793号) 上場までの資本政策(2024年7月その2)
この週では、下記4社の資本政策を見ました。
タイミー
Liberaware
Heartseed
Faber Company
(第798号) 上場までの資本政策(2024年8月)
この週は、下記2社の資本政策を見ました。
オプロ
Cross Eホールディングス
■VCはいかに株式を売却するか?
このシリーズでは、2023年にIPOした企業の投資家が、どのように株式を売却したのかを見ていきました。
(第779号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その1)
この週で取り上げたのは下記の6社です。
テクノロジーズ
SHINKO
日本ナレッジ
ハルメクホールディングス
アイビス
カバー
(第780号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その2)
この週で取り上げたのは下記の5社です。
Arent
モンスターラボホールディングス
AnyMind Group
住信SBIネット銀行
エコム
(第782号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その3)
この週で取り上げたのは下記の3社です。
トランザクション・メディア・ネットワークス
ispace
ジェノバ
(第783号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その4)
この週で取り上げたのは下記の5社です。
エキサイトホールディングス
南海化学
楽天銀行
レオス・キャピタルワークス
Ridge-i
(第785号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その5)
この週で取り上げたのは下記の3社です。
ABEJA
Globee
オービーシステム
(第786号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その6)
この週で取り上げたのは下記の3社です。
シーユーシー
リアルゲイト
アイデミー
(第787号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その7)
この週で取り上げたのは下記の3社です。
エリッツホールディングス
クオリプス
ノイルイミューン・バイオテック
(第794号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その8)
この週で取り上げたのは下記の3社です。
プロディライト
W TOKYO
ノバレーゼ
(第795号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その9)
この週で取り上げたのは下記の3社です。
AeroEdge
ブリーチ
グリッド
(第796号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その10)
この週で取り上げたのは下記の6社です。
ナレルグループ
トライト
エコナビスタ
クオルテック
GENDA
Laboro.AI
(第797号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その11)
この週で取り上げたのは下記の2社です。
JRC
インバウンドプラットフォーム
■GP主導の継続ファンド(GP-led continuation fund )
2023年最終号から開始したシリーズです。
(第768号) GP主導の継続ファンド(GP-led continuation fund その2)
この週では「GP主導の継続ファンド」のスキーム自体を考える前提として、
「分配割合」は「分配」の「割合」ではない!?
という点について整理しました。
(第769号) GP主導の継続ファンド(GP-led continuation fund その3)
この週では、金銭分配と現物分配が混在するケースの税務と会計について考えました。
以下、現物分配・金銭分配・キャリーなど、一つ一つの要素はまったく高度ではなくシンプルなものなのですが、それらの要素が1つ2つと組み合わさってくると、だんだん頭がこんがらがってきます。
わからなくなったら、ちょっと前に戻って確認して進めるように書き進めていきますので、よろしくお願いします。
(第770号) GP主導の継続ファンド(GP-led continuation fund その4)
この週では「キャリー」の会計処理を考えました。
キャリー(carried interest)というのは、ファンドからの分配が一定の額を超えた場合に、ファンドを運営するGP(無限責任組合員)が出資割合を超えて受け取れる分配のこと。
世界的に、超えた額の20%が相場になっています。
(第772号) GP主導の継続ファンド(GP-led continuation fund その5)
この週は、現物分配(キャリー含む)と金銭分配が混在する場合の会計処理について考えました。(ここまでわかれば、後は怖くない!)
(第773号) GP主導の継続ファンド(GP-led continuation fund その6)
この回は、いよいよスキーム編に入っていきました。
前回まで、金銭分配や現物分配、キャリーあり・なし、といった基礎をやってきましたので、そこがきちっとしてれば、スキーム自体は(ある意味)カンタンです。
(第774号) GP主導の継続ファンド(GP-led continuation fund その7)
この回では、株式がどのように旧ファンドから継続ファンドに移動するか?について見ていきました。つまり、
投資先企業に、どのような譲渡承認や名義書換の依頼を行えばいいか(「XX組合員YY組合員…ZZ組合員にそれぞれXX%、YY%、ZZ%ずつ現物分配され、それが継続ファンドに現物出資された」といった超複雑な依頼をしなければならないのか?)
投資先に、各LPやGPのパートナー別の分配割合が全部バレてしまうのか?
上場時の有価証券届出書に、この現物分配や現物出資、譲渡の詳細が開示されてしまうのか?
等を考えました。
(第775号) GP主導の継続ファンド(GP-led continuation fund その8)
この週は「GP主導の継続ファンド」の最終回です。
■アストロスケールの優先株式
(第790号) アストロスケールの優先株式
アストロスケールホールディングス社の優先株式が、ひさびさにちょっとマニアックだったので、この週からは、登記簿上の記載等をもとに、この優先株式の内容について見てみました。
(第791号) アストロスケールの優先株式(その2)
前週はアストロスケールの優先株式の内容について登記簿の記載を参考に検討してみましたが、この週は、その優先分配権に従って分配をすると、どうなるか?について考えました。
以下、目次一覧:
(第767号) 謹賀新年(2023年総集編)
(第768号) GP主導の継続ファンド(GP-led continuation fund その2)
(第769号) GP主導の継続ファンド(GP-led continuation fund その3)
(第770号) GP主導の継続ファンド(GP-led continuation fund その4)
(第771号) 上場までの資本政策(2024年2月)
(第772号) GP主導の継続ファンド(GP-led continuation fund その5)
(第773号) GP主導の継続ファンド(GP-led continuation fund その6)
(第774号) GP主導の継続ファンド(GP-led continuation fund その7)
(第775号) GP主導の継続ファンド(GP-led continuation fund その8)
(第776号) 上場までの資本政策(2024年3月その1)
(第777号) 上場までの資本政策(2024年3月その2)
(第778号) 上場までの資本政策(2024年4月その1)
(第779号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その1)
(第780号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その2)
(第781号) 上場までの資本政策(2024年4月その2)
(第782号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その3)
(第783号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その4)
(第784号) 上場までの資本政策(2024年5月)
(第785号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その5)
(第786号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その6)
(第787号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その7)
(第788号) 上場までの資本政策(2024年6月その1)
(第789号) 上場までの資本政策(2024年6月その2)
(第790号) アストロスケールの優先株式
(第791号) アストロスケールの優先株式(その2)
(第792号) 上場までの資本政策(2024年7月その1)
(第793号) 上場までの資本政策(2024年7月その2)
(第794号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その8)
(第795号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その9)
(第796号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その10)
(第797号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その11)
(第798号) 上場までの資本政策(2024年8月)
(以上)
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フェムトマガジン(第799号) 2024年上半期+αの総集編
2024年8月
本当にじでないよ!ね”ぇ!!ゆうぢゃんだけだよぉ!!
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September 16, 2023
和製「国際」マナーとしての「ノックは3回」とマナーメディア:Part 3:マナーメディアと日本社会
「ノックは3回」は少なくとも1980年代には日本現代作法会が作り提唱していたもので、その後元客室乗務員たちが広め、近年就活界隈を中心にビジネスマナーとしてゆっくりと広まりつつあるようにみえる。Part 1、Part 2に続き、Part 3では、この背景にある、日本社会とマナーを伝えるマナーメディアとの関係について考える。
Part 1:「ノックは3回」はマナー違反(公開済)
Part 2:女性の「呪い」もしくは「武器」としてのマナー(公開済)
Part 3:マナーメディアと日本社会
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September 15, 2023
和製「国際」マナーとしての「ノックは3回」とマナーメディア:Part 2:女性の「呪い」もしくは「武器」としてのマナー
Part 1では、「ノックは3回」という謎マナーが「国際プロトコール」でも「国際マナー」でもないという点について書いた。引き続きPart 2では、これがどのように生まれ広まってきたのかについて考える。
Part 1:「ノックは3回」はマナー違反(公開済)
Part 2:女性の「呪い」もしくは「武器」としてのマナー
Part 3:マナーメディアと日本社会(予定)
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September 14, 2023
和製「国際」マナーとしての「ノックは3回」とマナーメディア Part 1:「ノックは3回」はマナー違反
職業柄、大学生と就職活動に関する話をすることが少なからずあるが、そこで気づかされることのひとつは、彼らが就活に対して強い不安を抱いていて、それがゆえにどうでもいいと思われるようなことにとらわれていることだ。
その中のひとつに、「ノックは3回」がある。就活における重要なプロセスの1つである面接の際、面接室に入る前にノックをする(なぜかそうすることに決まっているらしい)。それは2回ではだめで、3回であるべきだというのである。ゼミ生に聞くと、全員がこれを知っていた。それだけではなく、「2回ノックだと面接で落とされる」と恐れているのだ。この謎マナー、少なくとも一定以上の年齢の人にとってはあまりなじみがないかもしれない。私もそうだった。そもそも意味がわからない。
私のゼミでは毎年テーマを決めて本を作りコミックマーケットで売るという活動をしている。今年出た著書『就活メディアは何を伝えてきたのか』(青弓社刊)もそこから生まれたものだが、そんなこともあって、2023年度のテーマは「ビジネスマナーとメディア」とした。そこでまっさきに取り組んだことの1つがこの「ノックは3回」だった。学生たちが意味のないおそれを抱いたまま就活に臨むのはよろしくない。
このために古今のマナー本などを調べていくうちに大変面白いことがわかってきたので、「ノック3回」は国際マナーなのか、「ノックは3回」はどこから生まれたのか、及び「ノックは3回」が広まった背景とメディアとの関連について、3回に分けて手短に紹介する。これから就活に臨む大学生にとっても意義があるだけでなく、どうしてこのような謎マナーが広まったかを知ることは、社会についてよりよく理解するうえでも有用かと思う。
Part 1:「ノックは3回」はマナー違反
Part 2:女性の「呪い」もしくは「武器」としてのマナー
Part 3:マナーメディアと日本社会(予定)
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お題「輪番あれこれ/令和臨調政策提言とな/日銀レビューシリーズから」 2023/01/31(火)08:15:34
お、例の人工石油案件、全力二階建てがまとめとるな。
〔マーケットアイ〕金利:国債先物は反発で引け、日銀オペが支援材料 長期金利は横ばい
『[東京 30日 ロイター] -
<15:10> 国債先物は反発で引け、日銀オペが支援材料 長期金利は横ばい
国債先物中心限月3月限は前営業日比13銭高の146円86銭と反発して取引を終えた。日銀の幅広いオペが相場をサポートした。新発10年国債利回り(長期金利)は同横ばいの0.475%。』(上記URL先より、以下同様)
ということではあるのですが、
『 OFFER BID 前日比 時間
2年 -0.015 -0.004 -0.004 15:11
5年 0.173 0.182 -0.014 15:09
10年 0.469 0.474 -0.006 15:07
20年 1.375 1.389 0.011 15:00
30年 1.582 1.599 0.032 15:09
40年 1.833 1.853 0.035 15:09』
ということなので輪番がサポートした割には超長期大甘の王子ですし、昨日の横綱も14時半過ぎくらいからの値動きが変な動きでして、いやまあ別に操縦とかそういう話ではなくて、なんか上げるにしても下げるにしても強引な動きになってて、閉店するから成り行きセール(または成行買い)ちっくな上に急にグイっと上がってみたりしたにグイっと下がってみたりというのを続け、挙句の果てに引けの板寄せで引け前最終から10銭以上の値幅で下に飛ばして終わる、という何とも訳の分からん横綱のブレブレというか反復横跳びというか、わけのわからんムーブではございましたな。
・オペ紙は変更なしでした(まあ順当ですかね)
2月のオペ紙(四半期のに追記)
[外部リンク] ・物価安定の下での持続的な経済成長
提言→・生産性向上、賃金上昇、安定的物価上昇が起こる持続的な経済成長が実現するための環境を作る、留意事項 ・国債市場正常化を図る際、市場の安定に特段の注意を払う
ってなっているのですが、何でしょうねえそもそも「生産性向上」なんて言うのはタダですけどそれがずーっと出来て無かったのに何をどうすると出来るのか分からんし、さらにヤバそうなのは『留意事項 ・国債市場正常化を図る際、市場の安定に特段の注意を払う』って所です(個人の偏見です)。
と申しますのは、そもそも12月のMPM以来の日銀のテイタラクって何でしたっけと言えば、「市場機能の改善を図る」とか言いながら実際に動き出したら無茶苦茶に市場に介入しまくって更に市場機能を悪化させ、その状況について問いただされると「これは10年金利のレンジ拡大を行った結果として新しい落ち着きどころを探す遷移の中で起きている状況であり、今後は市場機能の回復に向かって進んでいくでしょう(キリリッ)」とか言い訳をして誤魔化している訳であります。
つまり何が言いたいかというと、お前らが「市場の安定に特段の注意を払う」とか言い出すと碌なことしないというのが仕様であって、マーケットが壊れた時の「最後のカウンターパーティー」と「常設ファシリティを使った緊急避難所(ディスカウントウィンドウみたいなものね)」とLLRをちゃんとやり、あとは余計な介入をしないで市場に勝手にやらせておけば、市場の方で勝手に落ち着きどころを見つけるのでありまして、市場の動きに対して一々リアクティブに反応して介入をするから話がややこしくなる、ということ。
でもってこの緊急提言もそういう意味では「市場の安定に特段の注意を払う」と言ってるのが、余計な介入をして複雑骨折になりそうな未来しか見えないのでうーん大丈夫かって感じはします。
「政府の責務」ってのも
現行→・日本経済の競争力と成長力強化に向けた取組を具体化、強力に推進 ・財政運営に対する信認を確保
提言→・戦略的かつ効果的な財政支出重点化と構造改革で潜在成長率高める・歳出入改革で持続可能な財政構造確立
ってなってますけど、そもそも現行でも出来てないのにハードル上げてどないしますねんというのはあるし、「戦略的かつ効果的な財政支出重点化」とかワイズスペンディングっぽい雰囲気が流れてて、さっきの「市場の安定に特段の注意を払う」と同じ種類の言うだけならタダなんだよな~感が漂ってまして、何ちゅうかこれなら別に文書変える必要ないんじゃないの、と思いました率直に申し上げて。
以下ありますがその辺は割愛しますけど、ま~この件自体はアベノミクス的なものの見直しってことで象徴としてやり玉に挙がっているって感じだと勝手に推測しますので、まあそ~ゆ~文脈なんでしょ、と思いました。
・緋村抜刀斎状態の平野さんは面白かった&このタイミングでぶっこむ真意is何??????
でまあこのヘッドライン出ている時に『「財政・社会保障」部会(座長:平野信行、翁百合)』ということで平野さんと翁さんがプレスに出て発表してたんですが・・・・・・・・・・
いやー平野さん言葉一応選んではいたのですが、質疑応答とかでの説明がどうみても緋村抜刀斎になってて、何ちゅうかこの見敵必殺と申しますか斬人斬馬と申しますか、どこの剣豪だよという感じで今のテイタラクを滅多切りにしていたのはクソ笑いました(褒めてる)。アーカイブ転がっていると思いますのでまあお暇な方は探して味噌。
でもって質疑応答で聞かれてたのですが、翁百合さん、下馬評で日銀総裁や副総裁候補にお名前も挙がっているという中で、しかもあと10日もすれば同意人事案が公表されそうだ、という状況の中で抜刀斎と一緒に抜刀(平野さんほど抜刀はしていませんでしたが)の巻だし、そもそも日銀の共同声明とか思いっきり地雷を自分から踏み抜きに行くという豪気なプレイにナンジャソラというのはありました。
まあ何ですな、人事ネタは何かあんまりネタにするのもアレなのでしないようにしてますが、さすがに今回のは人事ネタに絡んでの思惑になるわなと思うのですが、可能性としては(1)お断りっクスムーブメント、というのがまあ常識的な見方になるように思えますが、対抗としては(2)ノミネートされる事を前提に高めの球を敢えて放り込んできて踏み絵を迫る、というのかもしれないな~などと思うのですが、まあいずれにせよこれぶっこんでノミネートって話になるとそれはそれでヤヤコシヤな展開になりそうですな。
#そういうのもあって債券市場ちゃんって最初下で反応したけどその後上がったんじゃないかな、というのは穿ち過ぎかな??
〇これはタイムリーなレポート(日銀レビュー)
[外部リンク]
47 queries. 0.736 seconds.
例年通り、バタバタしているうちにアっという間に大晦日を迎えてしまいました。せめて締切を過ぎている仕事は年内にしっかり片付けたかったです… というわけで(毎度のことながら)全く成長していない自分に猛省中>< タイトル通り、ざっくりと今年の活動を数字で振り返
本年度のノーベル経済学賞は - ウィリアム・ノードハウス氏(イェール大教授) - ポール・ローマー氏(ニューヨーク大教授) という、米国経済学者2名による共同受賞でした。 「気候変動」「技術革新」という重要な要素をそれぞれ長期のマクロ経済分析に統合した点が評価さ
今日は午後3時頃に投票だん。投票所には(係の人を除いて)なんと僕一人!ということで、ちょっぴりいつもより緊張しました(笑)大雨だし人が少ないのはしょうがないのかな、とも思ったのですが、駅前のス〇バには(雨ニモ負ケズ)人が溢れてました。う~む… ところで、
「アルク/マガジンアルク」連載」(2006-2017) を全部 html化。(2021/12/03)
hirox1492 at 01:01|Permalink│Comments(138)│
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2021年07月03日19:16
宮崎哲弥氏が『冤罪と人類』について語る
宮崎哲弥氏が、拙著『冤罪と人類 道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』について、熱く語っています。
ぜひ、お聴きください。
「歴史犯罪ミステリーのような話からはじまって、ハラリやサンデルにつながっていく」
ニッポン放送『飯田浩司のOk! Cozy up!』2021年5月28日
装幀のとんでもなさに盛り上がってのも、ありがたいです。
一部の書店以外では背表紙を強調した陳列をされてませんが、書店員の方は文庫の掟を破った無茶さを感じてないですかね。
背の重要さは、電子本やその他のメディアと対抗しなければならない書店がもっと真剣に考えるべきことのはずなんですが。
宮崎哲弥氏は5年前にも、単行本版『道徳感情はなぜ人を誤らせるのか 冤罪、虐殺、正しい心』について熱く語っていただいています。
合せてお聴きいただければ。
すでに聴いた方も、もう一度聴いてみるとなかなか凄いことを仰っておられることを再認識できるかと思います。
冒頭7分間と、番組の最後、54分からもまた語っておられますので、後半もゆめゆめお聴き逃しなきように。
ニッポン放送 『ザ・ボイス そこまで言うか!』2016年6月22日
「人間の思考を起動させる本です。これは」
「今年の一番の名著だと思う」
「私は三度読みました」
「まだ付箋は甘いんだ。これは」
「もう一冊持ってるけど、そっちはバラバラになってる」
等々、数多くの過分なるお言葉をちょうだいしております。
仏教に反応していただいてるのも宮崎氏ならではで、筆者として嬉しいところです。
仏教思想なり、悟りを目指すための修行なりは、たんなる観念的な言葉遊びではなく、何百万年の進化によって人間の身に着いてしまった認知バイアスとその克服法に根拠があるなんてことを本書では書いておるのですが、いままでにこんな根本的なことを喝破した人はいるんですかね。
本書の「正しい心」というのは、のみならず、こういう人の心の本質を指していることを読み取っていただけるのはありがたいです。
さらに二週間後の7月6日放送でも、またもや熱く語っていただいております。
こちらもまた、なかなか大変なことを仰っておられますので、3分39秒から、ぜひともお聴きください。
「ある時代の中では読まなければならない本」
「この時に読んでなければいけない本」
「いま日本人には非常に、ひょっとすると世界的にもこの本が必要なんじゃないか。そういう政治、社会、経済状況だというふうに見ています」
格差が広がって道徳感情が刺激されると、人間は幾何学的な美しい計画に取憑かれるようになり、テロやら扇動政治家やらが蔓延するようになるといったことも本書には書いてますが、その点に反応していただけたのかもしれません。
極めて非効率で一本筋の通った思想のない民主主義が、なにゆえ明確なビジョンを掲げ意志決定も早くて効率のいいはずの独裁やエリート少数支配より優位になって、歴史上に生き残ってきたのか。
これも認知バイアスの克服に根拠があるなんてことまで本書では書いてるのですが、こんな大それたことを云い出した人は、これまでいるんですかね。
本書のテーマは、人類の進化に於ける、宗教も含めたこのような生存率を上げるシステムの形成なんですが、その中でももっとも重要なる裏テーマである憲法に言及する方が、宮崎氏以外にほとんどいないのは、当方といたしましては、いささか残念ではあります。
この手の小難しいことだけではなく、
「それ以上にね。楽しく読めるんだ、これは」
「松本清張の推理小説を読むかのように読める」
とも云っていただいて、これは完璧なる紹介でありますな。
事件や歴史の謎解き部分だけではなく、宗教と民主主義やら憲法やら経済やらを統一理論で根本から解き明してしまうという大風呂敷ぶりを笑いながら楽しんでいただければ、書き手としてはこの上ないところであります。
民主制も、憲法も、宗教も、人間に考えさせないことによって認知バイアスを克服するために編み出されたシステムだなんて、とんでもないことを云ってるんですが、このとんでもなさは読者諸氏にどの程度、感じ取っていただいてますでしょうかね。
・東京オリンピック2021を開催するため最低限の案
東京オリンピック2021を開催するため最低限の案
[2021/5/11 17:55]
「オリンピックを開催出来るように考えよう!」という人はいるのですが、具体案を見かけないので、開催可能にするための案を考えてみました。
オリンピックの組織委員会が観客を入れることにこだわっていたりするので、医療従事者が500人必要だよね。。。とか言ってたりします。
コロナ禍でそもそも医療従事者が足りないので、大阪では入院出来なくて自宅待機で亡くなる人が出ていたりします。「それならオリンピック中止しろよ!」という意見が出るのは当然だと思います。
ただ、中止にすると、放映権料やスポンサー料の返還などでIOCは数千億円の負債を抱えることになります。すでにお金を受け取っちゃってるので、、、
「IOCが借金抱えてたって知ったことないよ。」という意見は残念ながら間違っています。
IOCが支払うべきすべての費用や損害賠償は、IOCではなく、東京都と日本オリンピック委員会が支払うという契約書にサインしちゃってるのです。
https://www.2020games.metro.tokyo.lg.jp/taikaijyunbi/taikai/hcc/index.html
ということで、オリンピックを中止すると、東京都と日本国民が数千億円を支払うことになります。さすが、IOC抜かりないですね。
形だけでも開催しちゃえば賠償責任は無くなるので、形だけでも開催したほうが損失はまだ少ないと思うんですよね。
すべての選手はワクチンを打って隔離期間中はきちんと隔離されて、競技が終わり次第帰国するというスケジュールで感染機会を極力減らすことが出来ると思います。
例えば、テコンドーは競技は4日間しかないですし、トランポリンも2日しかないので、さくっと競技をして表彰式をして帰国してもらうという計画です。
全ての選手はスマホのGPSによる位置確認を義務化して違反した場合は即座に強制的に帰国してもらいます。
会場は全て無観客で、選手の家族の入国は出来ません。
では、感染を広げないで開催する具体的なスケジュールです。
(日本到着まで1日かかる想定)
5/31 全ての国の選手の選考を終わらせる。
6/1 全ての国のオリンピック選手は一回目のワクチンを接種。
6/22 3週間後に2回目のワクチンを接種。ワクチンの効果が出るのは2週間後です。
7/4,5 全ての国のオリンピック選手は、PCR検査を受けます。
7/6 PCR検査で陰性だった全ての国のオリンピック選手は日本に向けて出発します。
7/7 日本に到着。日本到着の翌日を1日目とカウントして14日間の隔離期間です。他者との接触を避けるために検疫所が確保する宿泊施設に14日間隔離されます。
7/22 隔離が終了し選手村に移動します。
7/23 開会式
7/24〓 すべての選手は選手村と会場以外の移動を禁止。競技が終わり次第帰国。
8/8 閉会式は8/5,6,7に競技が終了する24種目の選手のみ参加
競技関係者も同様の隔離。
日本に滞在するビザの無い外国人記者、スポンサー関係者の入国は通常通り拒否します。
この案であれば、少なくとも感染リスクが少なく開催出来るので、オリンピック開催派の人は、開催可能な案として主張するのはいかがでしょうか?
選手の家族ぐらいは入国させてもいいんじゃない?とかちょっとづつ肉付けをしてもいいとは思いますが、まずは最低ラインでこれだったらオリンピック実現しても問題は少ないよね、、という案にしてみました。
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移転先はバックアップしたココログの記事をそのままインポートする事が出来ました。引越し先としては割とお薦めかも。
2006.05.16 10:33 PM | Permalink| Comments (0)
スリランカに見る平和創出の難しさ
国内対立で紛争が絶えないスリランカであるが、停戦監視の努力にもかかわらず多くの死傷者を出す事件が発生した。(参照1)今後の戦闘激化が懸念されている。この種の内戦の終結が困難なのは世界で共通ではあるが、和平を促す外国勢力の持続的な関与がある事、島国で国境監視も比較的容易である事など、条件的に有利な面もある。また厳しい経済水準から政治の現状を考えると国民の資質も比較的高いように思われる。にもかかわらず状況は厳しいようだ。
例によって外務省のサイトを引用する。(参照2)日本からすると重要度の薄い小国という印象があるがここでの記述は多い。要人往来も活発である事が分かるだろう。日本との関係を記したページ(参照3)に率直に理由を記述しているのが面白い。シーレーンにあり地政学的に重要なこと、親日的であることと記されている。外務省はこういうときに建前を記述するに留めることが多かった印象があるが最近はそうでもないのだろうか。
同じページに昨今の情勢も比較的詳述されている。かなり多くの国が関与しているのが分かるだろう。にも関わらずこの国の反政府勢力との交渉は至難であろう。よりによってというか、恐らく世界で最初に女性の自爆テロを組織的にやり始めたと思われる、「タミル・イーラム解放の虎」(LTTE)が交渉相手となっている。他のタミル人組織に対しても、インドとの関係が深すぎるなどの理由で攻撃的であり(ちなみにインドはラジブ・ガンジー首相まで暗殺されているくらいなので、近年は腰が引けている)米国など主要な民主主義国からはテロ組織として認定されている。やっている事それ自体は、自爆テロ以外に少年を拉致して兵士に仕立てるとか民間人への攻撃も辞さないなど残虐を極めるのでそう評価されるのも当然だろう。にも関わらずタミル人の間で一定の浸透がある。無論地域の実験を握っている以上、恐怖からの服従という面はある。しかし少数派が抱える恐怖というのはなかなか厄介だ。
LTTEのリーダー、Prabhakaranへのインタビュ〓が公開されている。(参照4)当然LTTEの言い分に偏っているわけだが、内容は反政府勢力の言い分としてある種の典型を示す。自分たちは迫害され、やむを得ず抵抗している、言論は役に立たない、議会は多数派の専制であるという論調。ただ、スリランカのタミル人くらいの社会集団となれば、民族浄化のごとき未来は可能性がそれなりにあるという恐怖が動機となっている。そのため、自らが弱者であると認識されている集団で、相対的にカリスマがあり強いリーダーと目されている人物により穏健な人物が取って代わることは本質的に至難なのであろう。
ノルウェーが中心となり、停戦監視のミッションが北欧諸国によって展開されている。しかしWikiの項目でも示されているように(参照5)多数派シンハラ人からの評判はあまり良くない。LTTEの肩を持ち過ぎるという。これもまた世界でよく見られる光景だ。停戦監視を継続しようとすれば、それをしばしば破ろうとする勢力に多くの妥協をする事は当然である。テロに対する一方的な被害者であると考えている人々に不評なのは当たり前だろう。それでも長期で見れば、手法はどうでもいいし条件が重なっただけの偶然でも良いから、平和が継続することによって互いの不信を緩和させ、次の段階に進むしかないのだろう。ただこのLTTEに関しては、そのような手法が有効かどうかは議論の余地がある。地域を管理する現実の勢力として対処するべきか、それとも短期には混乱があっても別の現実を作り出したほうが長期には良いとするべきか、判断は難しい。ただ後者を選択したのがイラク戦争だが、現実で分かるように良い結果を得るためには長期のリソース投入が必須とはなる。
2006.05.13 10:41 PM | Permalink| Comments (0)
キューバの石油開発と米国
日中の東シナ海ガス田問題は、日本では資源の問題というより主権の問題として、中国ではそれに加え共産党の政治的問題として認識されているようだ。そのため構造的に合意に達しにくい状況であり解決が難しい。またこのような広大な大陸棚が広がっている係争地域もあまりなく、政治的条件も異なり他国の事例も参考になりにくい。そのためこのキューバ沖の話は参考に出来る事例でもないのだが、米国内ではそれなりに話題となっていることから取り上げておきたい。
1977年、米国とキューバが双方の権利を保持するようフロリダ海峡を分割した条約を結んでいる。これはそれなりに海峡が深いこともあり、さすがに米国は大陸棚云々とキューバの領海近くまでの権利主張はしていない。また近年の米国は自国沿岸地域での石油・天然ガス開発はしていない。米国は環境保護団体の発言力が強いこともあり、事故による水質汚濁への懸念しているということが背景にある。過去有名な事故としてはアラスカでのエクソン社のものがあり、それ以来大規模な原油流出事故への恐怖が根強くある。この件は英語版Wikiの記述が手厚く、参考になると思われる。(参照)将来のエネルギー安全保障に備えて採掘していないのではないかという意見もあるが、共和党より民主党のほうが石油開発には消極的なところを見てもそれは過大評価であろう。技術進展による価値下落のほうがペースが早いのではないか。
ともあれ、最近のキューバは中国やインドといった外国からの働きかけもあり、自国沖の資源を開発する政策を進めており、海底資源問題が改めて注目を集めている。(参照2)言うまでも無いが米国内でのキューバへの反発は強く、非民主的な国の関与は様々な政治的レベルで懸念が表明されている。(参照3)あくまで利潤を追求する民間企業が主体となるカナダやスペインとは違って、中国などは国策としてかなり無神経な態度を取っているようで、米国から厳しい反応が返って来ているようだ。先の記事にある”acting as if they can somehow ’lock up’ energy supplies around the world”という事が重要で、市場に流さず囲い込むという挙動に反発がある。この点は日本も対イランなどで意識しておいたほうが良いことでもある。
中国に関しては、米国と外交案件が山積みなこの時期に間も悪いし、摩擦は事前に予想できそうなものだが。それを考えると、東シナ海で日本と交渉している内容は、自国沿岸でもありまだ遠慮深いほうだとでも中国は思っているのかもしれない。またインドについても、米国内ではブッシュ政権は甘い対応をし過ぎるとこれまた風当たりが強くなっている。
とはいえ、自国周辺での石油資源の利用をより積極的に進めるべきだという意見は常にあるし、そういう動きに繋げるためにこのキューバの件を報道しているという人々もいる。このコラムなどはその主張の典型例といえるだろうか。(なおここで記述されているメキシコの件は、メキシコが一部麻薬の合法化を検討していて米国が猛反発しているという事が背景にある)何しろメキシコ湾に関してはあまり調査もされていないようなのだ。さっさと調査して採掘すればいいと思うのだが。なぜか石油は戦略資源として特別視されることが多い。確かに代替性は最も低い部類に入るが、一次産品は抱えていても価値があるわけではなく、市場に提供して初めて利益となる。北米自由協定を締結していて、一人当たりの所得水準が米国より低めでビジネスが回りやすいメキシコに開発させるのが一番良いと思うのだが。メキシコが経済的に反映すれば、難民や犯罪者、麻薬などの米国への流入も減るのではないか。
2006.05.10 02:02 AM | Permalink| Comments (0)
中台関係の当面の安定
台湾の陳総統が、南米への外遊に伴う立ち寄り先として希望していた米国内の都市に関して、ほぼ純然たる給油目的となるアンカレジが選定されたことに不満を表明しているようだ。(参照)New York Timesなどでもやや背景を含めて報じられているが、(参照2)この中台関係の現状に関しては基本的な状況を確認しておいてもいいかもしれない。
現時点での客観的な分析としては、このロス氏の論文が冷静にまとめていると思う。台湾の独立路線は頓挫したというものだ。全文を読むには購入する必要があるが、和訳は「論座」の」5月号に掲載されている。
端的な事実は下記の通りであろう。
But it has not resulted in widespread calls for a formal declaration of independence. Voters, reflecting Beijing’s military and economic hold on the island, have preferred to accommodate China
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書き残そう、あなたの人生の物語
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■ 本邦の党首・・総裁選挙よりも、国際政治上は、衝撃度の高い話になるかもしれない。
時事通信 9月11日(火)22時41分配信
【香港時事】中国系日刊紙・香港商報は11日、10日に予定されていた習近平国家副主席とデンマークのトーニングシュミット首相の会談がキャンセルされたことに関連して、中国外務省は事前に取材を受け入れると香港メディアなどに通知しておきながら、予定変更について何も説明しなかったと批判した。中国当局の指導下にある香港紙が中国当局を公然と批判するのは極めて異例。
また、中国系香港メディアは通常、中国メディアと同様、同国指導者の健康不安説に触れることはないが、香港商報は習副主席について「病気のうわさがある」と指摘した。
「次期国家主席」に異変が起こっているとすれば、相当に怖いことになりそうである。真相は判らない。病気説、「水泳中に背中を負傷」説、「交通事故」説、果ては「暗殺未遂」説まである。世界中のチャイナ・ウォッチャーが目下、躍起になって追いかけているはずである。ところで、ロイター通信が報じた「水泳中に背中を負傷」説というのは、全然、イメージが判らない。日本の芸人よろしく、「素人の飛び込み」をやったのか。
習近平の「安否」は、来月の党大会「になれば判ることである。もっとも、これも、そのまま10月開催となるのかは判らない。それにしても、習近平が公に姿を現したのは一日であるから、10日も姿を消していることになる。「体調を崩した」というレベルではない異変が起こったととみるのが、普通であろう。
もし、習近平が予定通りに国家主席になるこがないということになれば、どうなるのか。確実にいえることは、過去数年、「権力移譲」のために行われた一切の努力が、無駄になるということである。天皇陛下との「ゴリ押し」会見を含めて、習近平の御披露目に向けた努力が、あらかた水泡に帰すのであるL。
だとすれば、誰であれ、習近平の代役としての「次期国家主席」は、弱い政治指導者になるはずである。「本来、なるべきと認識された人物」と「なるはずではなかった人物」の間には、求心力において相当な開きがある。胡錦濤が引退を撤回して、「次期国家主席」の選びなおしをするという選択もあるかもしれないけれども、それでも、「中南海」の動揺は避けられまい。「中南海」の混乱から眼を逸らすために、日本に八つ当たりすることのないように、願いたいものである。
こういう「ざわざわとした感じ」は、レオニード・ブレジネフやコンスタンティン・チェルネンコの逝去の後の空気に感じられれたものと似ている。流石、「中南海」と「クレムリン」は、同類といったところか。「開かれた社会」で政治家を批判できる日本の空気は、何と幸いなることか。
「ツイてる!ポッドキャスト新春2019」 4日目 平成の記憶に残る3大イベント
2019年1月 4日 09:40 daiya | 個別ページ
最終日は、4人のブロガーの記憶に残る平成の3重大イベントを紹介しました。
いしたにまさき
1. 9.11同時多発テロ
2. 地下鉄サリン事件
3. ライブドアショック
橋本大也
1. 9.11同時多発テロ
2. Windows95の発売
3. インターネットとの出会い Netscape 1994年
たつを
1. インターネット : 世界とつながる
2. 米不足
3. ライブドア事件
聖幸
1. 雲仙普賢岳 火砕流
2. 地下鉄サリン事件
3. iPhone3GS 日本で発売
「ツイてる!ポッドキャスト新春2019」 3日目 平成のベスト3 ガジェット
2019年1月 3日 09:30 daiya | 個別ページ
「ツイてる!ポッドキャスト新春2019」 3日目 平成のベスト3 ブログエントリー
今日は、4人のブロガーが、平成のベスト3 ガジェットを語ります。
ついてる!ポッドキャスト新春2019 (2019/1/3) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=WBr26AvwbB4
各自、平成時代のガジェットを振り返る
聖幸
1.iPhone
2.シグマリオンII
3.CANON EOS Kiss X2
橋本大也
1. iPhone
2. NECモバイルギアシリーズ
3. ぺんてるエナージェル 0.7 青
たつを
1. ケータイ
2. iPhone
3. Kindle
いしたにまさき
1. ライフスライス
2. フルサイズ一眼レフ
3. iPhone
2019年1月 (4)
カワセミの世界情勢ブログ
国際ニュース、外交、政治経済問題に関する覚え書きと対話の場所
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2011年06月01日
どういう政治家に憧れ、倣おうとするのか
雪斎殿がエントリーを更新し、菅直人首相にに対して「彼は政治家として誰に憧れ、誰に倣おうとしたのか。」と問いかける興味深い論を記されている。「中興の祖」を高く評価するというこの論は、氏の過去のエントリにもそのような考え方が滲み出ており、頷けるものがある。現役の政治家ならともかく、自分が考えても仕方が無いのだけれども、誰かの文章に刺激を受けて何かを記すというのが本来のBlogのあり方でもあろう。せっかくの機会であるから自分ならこう考えるというのを記してみたい。この文章を読んでいる読者諸氏も、多くの政治家を思い浮かべ、誰を評価するか、誰に共感するかというのを考えてみてはどうだろうか。
まず、基本的な考え方であるが、私はこの問いに対して、戦国時代やら、もちろんそれ以前の昔の日本の人物の名を上げる人をあまり高く評価しない。政治は人の考え方の営みであり、現代と社会状況も人の考え方もまるで違う、より正確に言えばどのように違うかも把握することが難しい過去を挙げるのは適切で無いと思うのだ。もちろんその意義がこの種の問いが上がる全ての局面でゼロというわけではない。しかしより適切な回答を回避しているように思える。まして現役の政治家でそう言うとしたら、それは夢想的な無責任者の傾向があるとは言えないだろうか。
それ故、明治以降の政治家か、海外であれば17〜18世紀あたりから後の欧州諸国の政治家、地域によっては19〜20世紀以降の政治家を挙げるのが良いと思う。さらに自分の偏った考えを付け加えさせて貰えば、本来は現代に生きて活動している、今の日本であれば衆参両院の議員から選択するのが本来のこの問いへの誠実な回答では無いか、と考える。
勿論、棺を覆いて初めて評価定まる、は政治家のどうしようもない宿命であり、永遠の真実であろう。しかし政治が生きている人間の営みである以上、本来は現在活動している人物を挙げるべきという考えを維持しておくのは一つの在り方では無いかと思うのだ。
それでも日本国内の人物となると、実際に挙げるのはそう言った自分自身でも困難である。もちろん、それは今時点での自分自身の無知から来るものではあるが。強いて挙げれば、近年では高い評価を受けた小泉元首相を挙げるという考えもある。ただ、確かに在任中の各種政策の切り回しには多く共感する所もあったのだが、歴史的評価は怪しいかもしれない。「改革の可能性を示しながらそれを最後まで貫徹すること無く、少子化で経済の活力が縮小する日本の貴重な時間を浪費した」となるかもしれぬ。
そのようなわけで、私が挙げるのは英国元首相のトニー・ブレア氏である。何が何でも国内から挙げるという考えの人もいるが、私はそのように思わない。少なからず同時代を生きた人物は同種の困難に立ち向かい、成功と失敗の一部を共有していると思うからだ。そのような意味でもブレア氏はふさわしい。
近年の日本では、意欲を持って何らかの政策を推し進める政治家は、内容が大筋妥当なものであっても、それが一定程度必然的に持つ負の側面によって損害を被る人々の反対の声に過剰に萎縮し、推進仕切れないことが多いと考える。結果、不作為が続き、当面は平穏な日々が経過し、重要な課題は放置される傾向がある。(とはいうものの、福島原発事故という究極の事態により不作為の罪に目が向けられつつはあるが)今の日本の政治家に必要なのは、課題を設定し、期限を切って実行する勇気なのである。この勇気という側面に関して、小泉元首相も含めて全くの不作と言える。それを思うと、任期中、ひたすら火中の栗を拾い、少しでもよりよい社会を後世に残そうとした氏の営みは誠に政治家としてふさわしい。氏を賞賛するとしたら、誰よりも英国の宰相らしく行動した、ということになるのだろうか。日本人としては外交問題が記憶に強い。ユーゴ問題など、人権に関する確固たる信念が中核にあることが成果を生んだ。彼がいなければより長い期間放置されたろう。しかし、むしろ国内の医療改革やアイルランド問題など、地に足を付けないと遂行できない地味な問題で成果が多かったように感じられる。若干世間離れしている感もあるオバマ氏に得て欲しい部分ではあるが。
この種の立場に立つ政治家は、存命中には成果は部分的なものであったり、挫折したりという事が多い。他に私が尊敬する政治家として板垣退助や犬養毅を考えてみても、いずれもそうである。それでも、政治の要諦は人の考えであるので、それを少しでも良い方向に変化させた人物は、その国や地域の政治の土台として社会全体を底上げした成果があると考える。ウィルソン大統領などもそうであろう。また板垣氏を挙げるなら英国のグラッドストン首相を挙げるのがより適切と指摘する人はいるかもしれない。氏は第四次内閣のアイルランド法案を否決された。少なくともこの点で成果を出せなかったと言う事は可能かもしれない。しかし歴史の文脈で意味はあったのだと思う。21世紀のブレア氏も任期の最後にこの問題に注力したことを想起せずにはいられない。きっと過去の英国宰相にも思いを馳せていただろう。
こういう政治家は気質として革命家的な部分を持っていたのだろうと思う。しかし、いずれの人物も議会政治というものを重視し、その支持を広げることにほとんどの労力を費やした。自制心と人権に対する良心が彼らのキーワードかもしれない。そして多少なりとも人間の政治意識を変化させた。民主政治が他の政治体制より多少はマシであるという理由は、歴史の経過と共に少しづつ進歩が期待できるという事が大きな割合を占めている。彼らはそれに最も貢献した人たちではないだろうか。出来れば現代の政治家にそういう人が現れ、棺が覆われる前に世の評価があれば、と思う。それが困難な事は、構造上の宿命かもしれないが。
2018.12.12
「エイベックス」並びに同社経営陣の不法行為を、社員有志が内部告発!?(2)
12月1日、本紙はこの10月から11月にかけ、「エイベックス」(7860。東証1部)の職員有志が各当局に内部告発を行ったとの記事を配信した。
実はこの情報は、冒頭に掲げたように、監査法人、東京国税局、警察庁宛などに同期間の日付で、エイベックス従業員(匿名希望)の名前で、送付したとする文書が本紙も含めたマスコミに一斉に送付されたことに端を発している。
したがって、大手マスコミも同様の情報は得ているものの、何らかのかたちでエイベックス所属の芸能人らにお世話になっていることなどから報じてないだけのこと。実際は内容が内容だけに社内では話題になっているようだ。
そして、それは槍玉に上げられているエイベックス自身はもちろんだろう。
そんななか、本紙の元に有力な情報が寄せられた。
この文書を発信したとされる者に関しての情報だ。
それによれば、出回っている文書では従業員(匿名希望)と内部告発を装っているが、実際は現役社員ではないという。
*この記事の続きを見たい方は、Webマガジン「アクセスジャーナル」へ
2018.12.11
<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(704)あの「ストリーム」仕手連中の最新動向
あの「ストリーム」株の株価操縦事件は当コラムでも過去取り上げて来たが、残党が久しぶりに動いているようだ。動いているといっても彼らには力はなく、そのバックが動いているという意味だ。
さて、今年はどうしようもないオンボロ企業の「燦キャピタルマネージメント」(2134。JQ。大阪市淀川区)が10月前半に突如、急騰した。
10月1日初値58円が10月10日188円まで急騰。関係者は、ツイッターなどでのいわゆる「煽り屋」の助けを借りて短期間に3倍以上と大成功を収めた。
ところで、今年の株式相場は1年通じて低迷しているが、超小型仕手株は別格の動きだった。その中で、未上場ながら提携など発表すると相手先のオンボロ上場企業が急騰するという、注目の未上場企業は「ジュピタープロジェクト」(東京都中央区)という。
すでに仕手株ファンの間ではお馴染みかも知れない。同社はサイバーセキュリティーなどを手掛ける会社だが、同社のプロジェクトリーダーである松田学氏は東大卒で元財務官僚、元国会議員という凄い肩書だ。また「言論NPO」という有名なNPO設立にも関わっている(現在、監事)。なお、2001年設立の言論NPOは設立後しばらく東京は中央区日本橋1丁目の松井証券ビルにあった(松井証券はサポーターで、松井証券の松井道夫社長は理事だった。なお松井証券は燦キャピの筆頭株主、フォーサイドの大株主でもある)。
今回は、以上に関係するある銘柄が3〓4倍になるというので特集したい。なお、筆者は株式評論家でも証券マンでもない。決して推奨やお勧めではないと断っておく。
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2018.12.10
<書評>「隠蔽と腐敗―防衛省=『日報』から『イージス・アショア』へ」(田中稔。第三書館)
防衛利権にうごめくフィクサー、政治家、官僚を、執念深く追い続けてきた田中稔氏の新著。前著・「日米防衛利権の構造―『憂国』と『腐敗』」は本紙でも紹介した事がある。
安倍政権は17年12月に急遽、陸上配備型ミサイル迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」2基の導入を決めた。現時点での総額は約4664億円にのぼる。途方も無い金額だが、「迎撃率が低い」という指摘、電磁波被害の懸念や、有事の際には真っ先に標的になることから、配備予定地(秋田県秋田市、山口県萩市)住民による反対運動が起きていること、さらに、そもそも決定的なのは、日本防衛のためではなく、ハワイとグアムの米軍基地を防衛するためのものであること。つまり、米政府のために我々の巨額の血税が投入される、という事実だ。
イージス・アショアに関するこうした隠蔽された「不都合な事実」が冒頭で指摘されているが、なぜこんなデタラメな防衛政策がまかり通ってしまうのか。その背後にあるものは何か。
防衛利権の構図を掴むため、著者は10年前の軍需腐敗事件に遡る。登場人物は「防衛省の天皇」と言われた守屋武昌氏(元防衛事務次官)、防衛商社・山田洋行の元専務・宮崎元伸氏、そして「フィクサー」秋山直紀氏(社団法人日米平和・文化交流協会専務理事)といった面々。とりわけ、秋山氏の足跡を執念深く負う事で、日米防衛利権の構図と真相が浮かび上がってくる。アメリカ側では「チーム・アーミテージ」の暗躍ぶりも触れられている。
防衛利権に関し、長年にわたり丹念な取材をしてきたジャーナリスト・田中氏の成果が本書だ。
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≪連載(111回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(12月10日〓12月14日)&MY注目銘柄
≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週末の日経平均株価の終値は21,679円と、先週末比で〓672円の大幅下落となった。加えて先週の金曜日に、雇用統計を終えたNYダウが大崩れしたこともあり、日経平均CFDは21,351円まで落ちて戻ってきている。これは先々週、+704円の大幅上昇となった分をすっかり吐き出して、あまりあるマイナスとなってしまっており、今週、日経平均株価指数は、またしても目先の底ラインでの攻防戦をしなければならなくなった。
先週の暴落の原因としては、これまで本稿でも景気後退のサインとして取り上げていた、米国国債の「長短金利の逆転現象」が挙げられる。ただ、逆転現象が起こったのは、2年債と5年債などの短期債で、「2年債と10年債」の利回り逆転ではない。また、仮にこの現象が起こったからといって、確実に景気後退に向かうかというとその精度もあてにはならない。読者諸兄におかれても、警戒する必要はあるものの、ほかの指標も合わせて確認しながら慎重に対応していったほうが、といったところだろう。
また、中国通信大手、華為技術(ファーウェイ)の副会長(CFO)の逮捕も、市場に衝撃を走らせるのにじゅうぶんなパワーを有していた。逮捕理由は、米国の敵国イランとの不法取引の疑いのようだが、現状でははっきりしない。そんなことよりも、ファーウェイに対する懸念を、米国当局に報告したのは英国の金融大手HSBCであり、拘束したのはカナダだということで、これではさすがの中国も、正面切って米国に猛抗議するわけにいかない。自国に対する包囲網が広がっていることを中国は認識したことだろう。
そして、先週の株価暴落に、一番影響力を行使したのは、今後の米中貿易協議の主導役が、ライトハイザー・米国USTR(通商代表部)代表になったということだろう。これが報道された火曜日、「今後の米中貿易交渉でアメリカは少しの妥協もすることはない」との絶望感から、株価はもろくも崩れ落ちた。この御仁は、対中貿易強硬派の最右翼であり、これまで経済面で緊密となりすぎた中国を切り離したい、という考えをもっている。よって、2000億ドル分の輸入品に10% ⇒25%の追加関税を課すなどは朝飯前で、中国の輸入品すべてに25%の追加関税をかけることもためらわない男、というのが市場関係者の見立てのようだ。 ただ、中国からの輸入品すべてに追加関税25%をかければ、アメリカ製品の10%以上の価格転嫁は避けられず、一気の世界同時景気後退が起こりえる状況になると思われる。
さて、今週のストラテジーへと移る。
先週の木曜日には、日経平均株価のPERが12.09倍にまで落ち込んだ。この数字は、ここ10年来の最低水準で、東日本大震災やブレグジット時のPER水準よりも落ち込んでしまったことになる。ただ、だからといって無条件に買っていってよいかは難しいところだ。それほどまでに、米中首脳会談後の株価推移は酷い。
そこで、まずは日経平均株価の下値の節目水準を確認しておく。
まず最初の関門は、11月21日(水)につけた21,243円(※日経平均先物では21,170円)。いったんこの数字は試しにいきそうであることから、この水準付近で買っていき、終値でこの水準を維持できるなら、ロングホールドするのも一興だ。また、下がってもこのあたりで切り返せるならば相場は息を吹き返しそうだ。第二の関門は、10月26日につけた20,971円と、日経平均先物の20,760円。さすがに、ここから景気後退となるとはっきりと断言できない現状で、この水準まで株価指数が下がることは考えにくい。ただ、米国株式市場は現在でも高値圏に位置するため、ここが崩されれば世界は同時株安を向かえそうだ。
今週は、11日(火)に、「英議会にてEUと合意したEU離脱案の下院採決」がある。現在では否決されそうなムードであるが、その後の展開によっては波乱が起こりうる。また、同日、イタリアがEUに対して、NEW2019年度予算案を提出する。こちらも現在、受け入れられる可能性はほぼないだろうが、こちらも折り込んでいよう。また13日(木)のECB理事会では、年内の量的緩和終了が予想されているようだ。こちらは折り込みが不十分であり、波乱を呼びそうではある。また、米国では12日(水)に、FRBの金融政策にダイレクトに影響する「米消費者物価指数」が発表される。弱めな数字がでれば、12月19日のFRBでの利上げなし、にムードは傾き相場をさせそうであるが、景気後退を懸念されれば波乱となりそう。
*この記事の続きを見たい方は、Webマガジ
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2014年10月03日
聖人とコブラ
韓国で行われているアジア大会で、インドの女子ボクシングの選手が韓国有利のイカサマ判定に抗議して、表彰式で自分の銅メダルを韓国選手の首にかけるという事件がおきました。インドのSarita Devi選手はその際「あなたと韓国人にはこれがふさわしい」と言ったそうで、彼女の夫も「韓国のやり方は非文明的だ」と激怒していました。
Youtubeにアップされた関連動画は短期間のうちに大量のアクセスを集め、インド人はもちろん、タイ人や台湾人などアジア各国人の韓国バッシングの場と化していました。インド人もタイ人もネトウヨというわけです。
ところで、Sarita Deviさんの毅然とした意思表示を見ていて、インドの寓話を思い出したので紹介します。
------------
むかしむかし、インドのベンガル地方のある村でのおはなし。
森に住むどう猛なコブラは、牛飼いや牛をたびたび襲い、村人を苦しめていました。そんなある日、村を訪れた聖人は、村人の嘆きを聞いて森に行きました。
お経を唱えてコブラを呼び出した聖人は、コブラと話をしました。聖人の徳に心打たれたコブラは反省し、二度と咬まないと誓いを立てました。
コブラはもう咬まないと聖人から聞いた村人は、恐る恐る森に行きました。するとコブラは穏やかな様子で村人を襲う気配はありません。コブラに石を投げてみましたが、それでもコブラは抵抗しません。やがて子供たちはコブラをつかんで引きずり回したあげく、振り回して地面に叩きつけ、コブラに大怪我を負わせてしまいました。
しばらくして再び村を訪れた聖人は、コブラは姿を消したと村人から聞いて森に行き、コブラを呼びました。巣穴に隠れていたコブラは聖人の前に姿を見せると、聖人の教えのおかげで心穏やかに暮らしていると感謝しました。
しかし痩せて傷だらけのコブラを見た聖人は、どうしたのかと問い詰めました。怒るという感情を克服し、子供たちに悪意を持たないコブラは、しぶしぶ虐待されたことを明かし、こう言いました。「子供たちは無知なのです。私の変化を知らないだけなのですよ」
これを聞いた聖人は声を荒らげて言いました。「このばか者め!私はおまえに咬むなと言ったが、威嚇するなとは言っていない。なぜシューっと声を出して追い払わなかったのだ?」
------------
これは19世紀のインドの神秘家、ラーマクリシュナの残した寓話と言われています。微妙に違うバージョンもあるので、或いはもっと古くからある昔話なのかもしれませんが、インドではよく知られた寓話です。
いずれにしてもこのお話の教訓は、怒りに身をまかせて感情的に振る舞うのは良くないけれども、それは何をされても黙っているのとは違うということです。不当な仕打ちに対して毅然とした態度を示さなければ、殺されてしまうかもしれないし、相手は無知なままだし、自分の精神も壊れてしまいます。
hiss(シューっと威嚇すること) と bite (咬みつく)は違うことであり、慎まねばならないのはあくまで bite。hiss を忘れると、むしろ社会の調和は壊れてしまうのです。-なぜ日本はPSY旋風に巻き込まれないのか? by 音楽好き (08/11)
2016.02.15
当サイト「やまもといちろうブログ」は、LINEブログにお引越しをしました
すでにご案内のとおり、ここニフティ「ココログ」で長らく運営しておりました「やまもといちろうブログ」は、知らない間にスマホ向けブログページに無断で広告が貼られていて私には広告収入の分配がなかったという理由でLINEブログに移籍することになりました。
やまもといちろうブログ(LINEブログ)
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もっとも、いままで無料で長く続けさせていただいていたということや、ココログ立ち上げの経緯も考えますと、感情的には断腸の思いもあるわけですけれども、そこは是々非々での判断ということで…。スタッフの皆様にも長らくお世話になりましたので、改めて、ここで深く御礼申し上げたいと存じます。
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2016.02.15 | Permalink
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«今日は『こころに効く本読みガイド』&フジテレビ系『真夜中のニャーゴ』
当サイト「やまもといちろうブログ」は、LINEブログにお引越しをしました
確信的誤読犯対応(2・完)
実はしかし、法華狼氏が自己評価を(さらに)こじらせたかなあと思う点が一つあり、それは氏自身が(今回の)私に対する言及の前提として参照している別のエントリにある。
まず私自身の主観的証言を述べる(読めばわかるように「見ていない」という趣旨なので証拠により裏付けることはできない)。本年8月中旬に法華狼氏は複数回私のtweetを踏まえてエントリを書き、ある意味非常に誠実だと認めるところであるが、はてなIDコールを通じてmentionを飛ばしてこられた。まあしかし正直に言うとその内容とかレベルはごく低いもので、以前にblogでやりとりした際の印象からもまともな対話にはならないと思ったのでごくダメな点のみを適当に指摘し、途中からは見るのも止めてしまった。なので上掲8月18日付のエントリも読んでおらず、昨日初めて目を通した。
というわけで「馬鹿らしいから相手しなかった」が私の本音であるところ、あるいは法華狼氏はおおやがぐうの音も出ないので沈黙してしまったと思ったかもしれず、そのために自分が書いたことは正しかったのだという確信と自己評価を高めてしまったかもしれない(いや彼むかしからそうですよと言う人もいるかもしれない)。なんかそのままにしておいては悪いので、ついでに同エントリの内容をもとにして法華狼氏の読解能力と対話能力に大きな問題があることを指摘し、相手しなかった私の判断が正しかったことについて疏明しておきたい。ポイントは大きく二つ。-新世紀の社会像とは?
2008/06/22 「名無しさん」という名前で911陰謀論肯定を書き続ける人はダメすぎなので、今後このエントリー以外へのコメントは消します
2008/06/12 ウォーターエネルギーシステム、水発電
2008/06/09 ミヤネ屋の反響(バイオシーパルス)
2008/06/07 911陰謀論と授業
200805
2008/05/28 常温核融合の公開実験に成功、どこでって、阪大で!
2008/05/27 波動の連鎖販売に取引停止命令(追記あり 5/28)
2008/05/27 きくちゆみはなぜ支持されるのか
2008/05/27 「疑似科学入門」池内了(岩波新書)
2008/05/26 業務連絡
2008/05/15 波動ビジネスで損害賠償請求へ
2008/05/13 キーボード配列QWERTYの謎(安岡・安岡)
200804
2008/04/29 憲法9条と911陰謀論、または安斎先生はどう考えておられるのだろう(追記あり5/2)
2008/04/25 明石家さんま・江本勝・水からの伝言
2008/04/16 SuperCon文部科学大臣賞
2008/04/16 webちくま
2008/04/10 ランダウ・リフシッツ物理学小教程「力学・場の理論」ちくま学芸文庫
2008/04/06 念のため、科学とニセ科学とグレーゾーンについて
2008/04/06 プロフィール
2008/04/03 江原番組に対するフジテレビの見解
200803
2008/03/31 桜
2008/03/29 新型インフルエンザ問題
2008/03/29 渋滞論文のその後
2008/03/27 Brain Valleyをめぐって
2008/03/21 (いわゆる)サイトカイン・ストーム
2008/03/20 円形脱毛症
2008/03/16 「信じぬ者」と瀬名さんとパライブの頃
2008/03/14 EM菌投入は河川の汚濁源
2008/03/14 「信じぬ者は救われる」
2008/03/13 スペイン風邪とホメオパシー(また浜六郎氏と「やっばり危ないタミフル」)
2008/03/09 さらに渋滞の続き
2008/03/07 数と密度 (渋滞論文の話の続き)
2008/03/06 研究組織
2008/03/04 渋滞の論文が出ました(または相転移現象としての交通渋滞)
2008/03/03 江原啓之の言い分
2008/03/03 シクラメンのかをり
2008/03/01 本が出るのですが
200802
2008/02/29 Traffic jam without bottleneck
2008/02/27 江原啓之が旭川大学の客員教授になる件
2008/02/22 竹内薫氏の「ニセ科学を見破る」本を送って頂いた
2008/02/20 浜六郎氏の本を送って頂いた(ので批判する)
2008/02/04 苦節4年の論文
2008/02/03 血液型と性格3
2008/02/03 倖田來未舌禍事件または想像力の欠如について
200801
2008/01/31 香山さんとの対談
2008/01/30 菅原明子という人
2008/01/30 「書けない」ということ
2008/01/30 業務連絡
200712
2007/12/05 名古屋大学情報文化学部シンポジウム(12/15)
200711
2007/11/26 フィクションと「科学的正確さ」
2007/11/21 阪大医学部教授セクハラで解雇
2007/11/21 業務連絡
2007/11/14 写真
2007/11/10 大人のテルミン
2007/11/09 サイエンスカフェなど
200710
2007/10/21 テルミンの原理
2007/10/11 テルミンの演奏について
2007/10/07 血液型と性格2
2007/10/07 「大人の科学」テルミンの入手について
200709
2007/09/27 学研「大人の科学」テルミン
2007/09/27 Rudy Ruckerセミナー (10/16)
2007/09/22 Steven Jones
2007/09/19 漢方薬
2007/09/18 陰謀のふたつの顔
2007/09/18 付加価値としての音楽
2007/09/14 「大人の科学」のテルミン
2007/09/12 11th of September
2007/09/12 想像力
200708
2007/08/20 論文
2007/08/10 雑誌記事
2007/08/06 SuperCon終わり
200707
2007/07/31 SuperCon2007
2007/07/18 7/23 講演「スーパーコンピューターの虚像と実像」
2007/07/04 七田式幼児教育は、やっぱりまずいので
2007/07/03 解禁
200706
2007/06/25 「マイナスイオンウォーター、お茶大を訴える」の件
2007/06/20 6/26 名桜大学総合研究所シンポジウム「科学と擬似科学」
2007/06/20 堀晃氏講演会(7/9)「宇宙SFの魅力〜新しい天体の発見」
2007/06/13 敵の敵が味方とは限らない
2007/06/04 物理学専攻大学院入試説明会
2007/06/04 野尻抱介氏講演会「ロケットガール」(6/18)
200705
2007/05/25 SuperCon2007 (高校生のためのスーパーコンピューティングコンテスト)
2007/05/25 Self-Reference Engine (円城塔、ハヤカワJコレクション)
2007/05/23 面接で血液型を訊かれた人募集
2007/05/22 朝日新聞「紙上特別講義・ニセ科学」asahi.com
2007/05/19 九州大学工学部
2007/05/14 5/16 ICU「科学史フォーラム」
2007/05/08 岐阜県産業技術センターでの配付資料(07/4/19)
2007/05/07 MBS VOICE「いま解き」
200704
2007/04/30 5/2ニュースの深層
2007/04/21 今日から「オーラの泉」はゴールデン(批判はテレビ局とBPOへ)
2007/04/17 大学で数学を学ぶということ
2007/04/14 「EX大衆」5月号
2007/04/13 「グラスハートが割れないように」小川一水(SF Japan)
2007/04/12 Kurt Vonnegut (Jr.)
2007/04/11 Invitation誌
2007/04/08 朝日新聞「大学+α」は「ニセ科学(について)」
2007/04/07 WHOよりも浜六郎氏の言っていることを選ぶのはおかしいでしょう
2007/04/04 「あるある」捏造検証番組
2007/04/03 「七時間目のUFO研究」藤野恵美、青い鳥文庫
200703
2007/03/27 タミフル承認取り消し要求、または、浜六郎氏の言動はあまりにも危険だと思う
2007/03/24 「超能力番組を10倍楽しむ本」山本弘
2007/03/23 タミフル
2007/03/21 物理学会
2007/03/21 「うま」によるニセモノの件
2007/03/21 「化学」4月号のニセ科学特集
2007/03/21 地下鉄サリン事件から12年
2007/03/20 松岡「ニセ科学」大臣の件
2007/03/19 理系白書ブログにニセモノ登場の件
2007/03/11 googleで検索できない件
2007/03/05 「女性のひろば」スピリチュアル
2007/03/05 霊感番組の是正要望
200702
2007/02/28 「小学校「道徳シート」とエンカウンターで進める道徳 高学年」について考える
2007/02/21 サーバー移行
2007/02/12 ゴールデンタイムにオーラやら前世やら、本気ですか?
2007/02/09 「まん延するニセ科学」
2007/02/08 メンテナンス予告
2007/02/08 田崎教授、授業する
2007/02/08 論文の無断使用って?
200701
2007/01/29 今夜の視点・論点
2007/01/23 「あるある大事典」を存続させよう
2007/01/22 神戸大学 Human Science Societyでしゃべります
2007/01/21 「あるある」捏造はなぜ
2007/01/21 空飛ぶスパゲティモンスター教 a.k.a. スパモン
2007/01/20 「あるある大事典」大捏造・・・例の納豆
2007/01/17 震災
2007/01/05 SuperCon2006の記事が「数学セミナー」に
2007/01/04 「論座」ニセ科学特集
200612
2006/12/24 しゃべらなかったこともまだ書いていないこともたくさんある
2006/12/24 マイナスイオン補足
2006/12/22 わしの大発明(ニセ科学判別装置)を見るのじゃ
2006/12/21 捏造その後
2006/12/21 補完計畫
2006/12/20 しゃべらなかったけど大事なこと
2006/12/12 ステレオタイプな科学者像を語ろう
2006/12/11 ブログ解読(朝日新聞)
2006/12/06 七田眞はなぜ幼児教育の専門家と思われているのか
200611
2006/11/30 「水の結晶(つまり氷)」はポエムだから、ポエムを募集
2006/11/28 マイナスイオン製品に指導
2006/11/26 「水からの伝言」が「水の結晶」と言ってるのは、ただの氷で雪
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タカのブログ♪
( by t38keyさん )
04 / 01
14:13 掲載
「うそつき男子は最低」9割の女性が回答──ネット調査で判明
[ 社会面 ]
資料写真:
文庫 平気でうそをつく人たち
→ amazonで詳細情報を確認
やはり男性に求められているのは圧倒的な正直さ──このほど公開されたネット調査の結果から、そんな女性のホンネがあらためて確認された。1日はなぜか各地でウソをつきまくるWeb系男子が大量発生して物議をかもしているが、彼らの前途には暗雲がたれこめているようだ。
調査をおこなったのはインターネット調査会社のネットレイティングス(本社:東京)。同社は、3月14日から20日にかけて全国の10〜70代女性インターネット利用者に「ネットでうそをつく男性は最低だと思うか」という内容でアンケートを実施。その結果、「最低だと思う」「やや最低だと思う」「少しは最低だと思う」「最低だと言えないこともない」を選んだ回答が、全体の97.2パーセントにのぼった。対して残る選択肢の「子宮がうずく」を選んだのは、わずか2.8パーセントだった。
9割を超える女性が男性のうそに「ノー」を突き付けた今回の調査結果を、識者は
「311後に、より信頼感ときずなを求めあうようになった社会の中で、女性たちも信頼を損ねるようなうそつき男子に生理的嫌悪感をおぼえるようになったのではないか」
と分析。「4月1日にうそをつきまくった男性は、もう女性とお付き合いすることはできないだろう」と警鐘を鳴らしている。
大手ネットメディアを運営するbogusnews編集主幹は
「真実を伝えるという弊紙のスタンスの正しさが、あらためて確認されたと思う。これからも毎日読者に真実をお届けし、女性からの信頼も得ていきたい」
と語っている。
2012年
「うそつき男子は最低」9割の女性が回答──ネット調査で判明 [04/01]
覚せい剤取締法違反でキュアハッピー容疑者を逮捕「ウルトラハッピー」 [02/05] 129
【ハドソン解散】カリブ海沿岸にバンゲリング帝国への警戒警報発令 [01/18] 50
童貞に代わる新名称「レイプル」東京都が提唱 [01/11] 50
殺人の疑いで辰容疑者を逮捕──同僚の卯さんを圧殺 [01/02] 52
元日のあけおめこ「午前2時以降も控えて」 [12/30] 48
自宅警備隊のC81派遣、憲法違反の疑い──論議呼ぶ [12/29] 29
【国債暴落】来年はギリシャからオマーンに波及か─報道関係者戦々恐々 [12/25] 49
都内で「エアクリスマスイブ合戦」熾烈な優勝争い [12/24] 35
【スクープ】大川隆法氏がメモリ不足でフリーズ「自分の生き霊呼び出して…」 [12/23] 41
自炊代行業者提訴に独身貴族当惑「自分でカップメン作れと?」 [12/20] 53
【金正日書記死去】後継に金太氏急浮上──対日強硬派 [12/19] 33
bogusnewsがAndroidアプリ市場に参入「来世でGREEめざす」 [12/12] 55
「月食中、中出し危険」国立天文台が緊急警告 [12/10] 35
ついに「髪の粒子」発見──カツラよりも目立たないと好評 [12/08] 37
八手三郎さん亡くなる──スーパー戦隊シリーズなど手掛ける [12/07] 21
やがてくる大増税時代に豊かに生活するために準備すべきこと
そこで、今回は少し趣向を変えて、少し経済学を表に出したエントリーを書いてみたい。もちろん、経済学を勉強していない人にも分かるように書くつもりだが、そうは言っても退屈に思う読者の方もいるかも知れないので、今回は「今日のまとめ」を最初に持ってくることにした。興味のない方はこれだけお持ち帰り頂きたい。
お知らせとお詫び
同人誌訂正情報(H20.12.12更新)-「サンシャインクリエイション41」のお知らせ
ブログ ランダム 続けることが力になる!日記を書くならgooブログ♪
01/19/2008 (11:59 pm)
「お前が言うな」の成長論
Filed under: economy ::
先日のエントリで取り上げたOECD諸国の名目成長率比較を題材とした「いまだ日本は「政策後進国」」との論考があり、先日のエントリにおける町田論説に比べれば、改革を前面に出す点では似たようなものではあっても、デフレが問題であるとかその脱却のためにインフレ目標を設定せよといった内容が含まれており、ずいぶんとましなものではあります。ただひとつ、大きな問題があるとすれば、その筆者が竹中先生であるということ。
いくつかの問題を見ていこう。まず日本経済全体として、世界のフロンティアに立っていると胸を張れるような位置にはいないことがわかる。一人当たりGDP統計で見ると日本は2005年、世界で14位だった。第1位のルクセンブルクに比べると半分以下、第2位ノルウェーより約45%も低い所得水準であることは意外と知られていない。この順位が、2006年にはさらに低下することが見込まれている。おそらく18位から20位になるだろう。先進工業国であるOECD(経済協力開発機構)メンバーは30カ国であるから、日本はそのなかの中位から、いまや下位グループに入ろうとしている。所得水準に加えて、成長率の低さも問題だ。世界が原油高によるインフレを懸念しているなかで、日本だけがデフレのなかにあった。その結果、名目成長率で見ると過去5年平均でOECD平均が5.1%だったのに対し、日本はわずか0.3%という超低成長だった。2006年についても平均が5.2%、日本は1.2%である。日本とともに低成長だったドイツも2006年は3.2%成長を達成した。要するに日本以外、成長率が3%を下回る国など存在しないのである。しかし日本では、2008年度の予測でも名目成長率はせいぜい2%程度に留まるだろう。
「VOICE「いまだ日本は「政策後進国」/竹中平蔵(慶応義塾大学教授)」」
「名目成長率で見ると過去5年平均でOECD平均が5.1%だったのに対し、日本はわずか0.3%という超低成長だった」と先生はご指摘でいらっしゃいますが、日本国政府においてはマクロ経済財政政策の責任者として経済財政政策担当大臣というポストが置かれていまして、ご指摘のような状況についてはまずそのポストに就いていた人こそが責任を問われるべきかとwebmasterは思います。で、「過去5年」という期間において、そのポストに一番長く就いていたのは誰なんでしょうかねぇ、竹中先生?
#過去の負の遺産とやらを持ち出して該当者は自らの責任を否定するでしょうけれども。
加えて、
財政再建のためにも、各国の施策は大いに参考になる。外為特会の資金を効率的に運用するため、そうとうの国で特別の投資・運用機関が設けられている。最大の外貨準備をもつ中国も、これに乗り出した。日本は、いわゆるソブリン・ウエルス・ファンドを明示的にもつことを拒んでいる数少ない国になるかもしれない。こうしたことに取り組めば、昨今の「霞が関埋蔵金」問題は、もっと以前に解決していたことだろう。また、独立行政法人の民営化を進めることは政府の資産売却であり、各国の政策から見れば当然のことといえる。
(略)
日本に「課題先進国」という側面があることは否定しない。人口構造の面で、日本は世界に先駆けてもっとも厳しい状況を迎える。これに対応するために、小さな政府をつくり次世代に負担をかけないような政策をしっかりと進める必要がある。しかしそれ以上に、日本には「政策後進国」という側面がきわめて大きいことがわかる。
「VOICE「いまだ日本は「政策後進国」/竹中平蔵(慶応義塾大学教授)」」
というのもwebmasterには理解不能です。「小さな政府」というのは都合よくそれぞれの文脈にひきつけられて用いられる言葉ではありますが、どのような定義を用いたところで、ソヴリンウェルスファンドがあるよりはない方が「小さな政府」でしょう(他の条件が同じであれば)。上記引用文においてはソヴリンウェルスファンドの設立と小さな政府とが共に目指すべき目標として掲げられているわけですが、いかなる理屈を持ち出せばこれら両者が整合的に体系化できるのか、想像もつきません。
また、ここでは町田論説同様に埋蔵金話が出てきますが、仮にソヴリンウェルスファンドがそうでない形態による公的保有資産の運用に比べて高いリスク調整後リターンをもたらすものだとするならば、ソヴリンウェルスファンドの創設は剰余金を増加させ、埋蔵金をより大きなものにするはずです。にもかかわらず、ソヴリンウェルスファンドの設立など「に取り組めば、昨今の『霞が関埋蔵金』問題は、もっと以前に解決していたことだろう」とは、竹中先生のような偉いお方のおっしゃることは下々にはよくわかりませんねぇ・・・。
01/18/2008 (11:59 pm)
むしろ”Economy First”であるべき
Filed under: economy, law, WWW ::
日本音楽著作権協会(JASRAC)や実演家著作隣接権センター(CPRA)など著作権者側の87団体は1月15日、「文化」の重要性を訴え、私的録音録画補償金制度の堅持を求める運動「Culture First」の理念とロゴを発表した。「文化が経済至上主義の犠牲になっている」とし、経済性にとらわれない文化の重要性をアピールしながら、補償金の「適正な見直し」で、文化の担い手に対する経済的な見返りを要求。今後は新ロゴを旗印に、iPodなども補償金制度の対象にするよう求めるなど、政策提言などを行っていく。
(略)
CPRA運営委員の椎名和夫さんは「経済・流通至上主義の考え方で、権利者側は既得権者と呼ばれ、流通を阻害している元凶とも言われる。コンテンツは単なる嗜好(しこう)品に過ぎないという考え方があるのも知っている。それが間違っていると言う気はないが、新技術やビジネスが、文化やそれを支えるシステムをき損してはいけない」と訴える。
「経済至上主義がさまざまな問題につながっている。医療に経済至上主義が進出した結果、病院で問題が起きていると聞くし、地球温暖化も経済至上主義の結果だ。社会の中の『文化』も例外ではない。文化そのものがおろそかにされていることに、強く警鐘を鳴らさなくてはならない」(椎名さん)
(略)
Culture Firstは、文化を守るために私的録音録画補償金を守るべき──というのがその主張だ。87団体は「補償金があるからこそ私的なコピーが自由にできる」とした上で、「受け取る補償金の額が激減し、権利者の保護レベルが急激に低下した。危機的状況にある」と訴える。
ITmedia News「「iPod課金」は「文化を守るため」――権利者団体が「Culture First」発表」
いみじくも記事において「経済性にとらわれない文化の重要性をアピールしながら・・・文化の担い手に対する経済的な見返りを要求」と書かれていますが、結局ここで87団体が主張していることは、
世の中にフリーランチはない、
人々はインセンティヴに反応する、
均衡価格において総余剰は最大化し、それよりも低価格となって消費者余剰が増加する場合にはそれでは埋め合わせられないほどの生産者余剰の減少が生じている、
というような経済学の知見にロジカルには適合するもので(現在の補償金の水準が均衡価格よりも高いか低いかといった実証の問題はさておき)、むしろ”Economy First”と呼ぶべきものではないでしょうか。といいますか、このようなロジックにのっとりつつ、現行の補償金水準において総余剰は最大化されていて、補償金の支払いが減るような事態は消費者余剰が増えたとしても総余剰は減少するなんていう実証分析を提示して”Economy First”の理念を掲げたならば、webmasterは一も二もなく彼/女らの賛同者になったことでしょう。
しかるに実際に唱えられるのは”Culture First”であるというのは、「経済至上主義」(が正確に何を意味するのかwebmaseterには理解不能ですが)という言葉が世間的には否定的に捉えられていることの表れでしょう。マーケティングに立脚した戦略としては正しいのでしょうけれども、理屈としては”Culture First”はかえって自らの立場を苦しくするものでしかありません。
真に”Culture First”であるならば、「地獄変」の良秀よろしく、他の何にも増して表現行為を優先させてしかるべきです。見返りとしての報酬を求めての表現行為であればそれは”Reward First”に他ならず、見返りが得られようが得られまいが、何かを表現したいとの内的衝動ゆえに文化的所為に走らざるを得ないことこそが”Culture First”のはず。「補償金はゼロであるべき、というのも表現できるだけで幸せなはずで、なぜなら”Culture Firstなんだろう?」と言われて引き下がらざるを得ないような理屈を唱えることには、根本に立ち返ってまでは頭を使っていない浅はかさをwebmasterは感じてしまうのです。
01/17/2008 (11:59 pm)
大数仮説リターンズ!?
Filed under: science ::
科学者たちは10年間にわたり、ある驚くべき現象に