2024年11月23日 (土)
そもそも被用者保険は被用者用なんだが
元々何年も前から段階的に進んできていた被用者保険の拡大の話が、国民民主党の103万円の壁の話となぜか同期連動して106万円の壁がどうとかいう話になり、例によっていつもの3法則氏が法螺貝を吹き鳴らすという事態になっているようですが、もちろん、物事の分かっている人にはちゃんとわかっているように、この問題は、そもそも被用者保険(健康保険と厚生年金)は被用者、すなわち雇われて働いている人のための制度であり、地域保険(国民健康保険と国民年金)は被用者以外、すなわち自営業者やその家族等のための制度であるという制度の根本原則が、様々な経緯や政治的思惑のために捩じ曲げられ、ずれにずれまくってきてしまったことに、その最大の根源があるわけです。
どうかすると、社会保障のかなりの専門家ですら、パートタイマーは昔から適用除外だったと思い込んでいる向きもありますが、それは1980年の3課長内翰という「おてがみ」で導入されたものに過ぎません。それ以前は、健康保険法上にも厚生年金保険法上にも、短時間労働者を適用除外するなどという規定は一切存在せず、実際にも1956年の通達(昭和31年7月10日保文発第5114号)により、日々契約の2カ月契約で勤務時間は4時間のパートタイム制の電話交換手についても適用するという扱いでした。ところが、1980年6月6日付の「おてがみ」により、所定労働時間4分の3以上という基準が示され、それ未満のパートタイマーは適用除外となってのですが、そもそもこの「おてがみ」は発番号もなく、まともな行政文書であるかどうかも怪しげなものです、大体、行政文書であれば、冒頭に「拝啓 時下益々御清祥のこととお慶び申し上げます」なんて書いたりしないでしょう。限りなく私的な「おてがみ」っぽいこのいわゆる3課長内翰によって適用対象から一方的に排除されたパートタイマーを、再び適用対象に入れ込むために、21世紀初頭から既に20年以上にわたって少しずつ対象拡大が行われ、先月から50人超に拡大し、来年の改正でようやく従業員規模要件をなくすところまでいこうというわけですから、この「おてがみ」の後代に及ぼした影響の大きさには嘆息が漏れます。
もちろん、この「おてがみ」が出された背景には日経連の要望があり、昭和のサラリーマンの扶養家族の奥さんがちょいとパートで働いたからといって社会保険なんぞに加入させられて保険料なんぞ払わされたんでは堪らないという、当時の常識に沿ってそそくさと形式も整えずに対処したわけですが、もちろん短時間で働く非正規労働者はみんながみんなサラリーマンの奥様のパートタイマーというわけではないわけで、扶養家族でない非正規労働者もみんな被用者保険から排除されたために、国民という名のつく地域保険に入って、使用者負担分もなく自分で保険料を全額払わなければならないのに、給付は見劣りするという事態になってしまったわけです。
というような話は、21世紀初頭からさんざんぱら議論されつくしたものだと思っていたのですが、残念ながらそういういきさつも何もかも一切無知蒙昧なまま、れっきとした被用者を本来あるべき被用者保険に戻そうということに対して無上の敵意を燃やして攻撃する人々が出てくるんですね。
<11月23日>(土)
〇ということで、今週の拙稿のご紹介。
●「またトラ」リスクは「トランプ四季報」で準備せよ
〇トランプリスクは、「冬」=気候変動問題、「春」=不法移民問題、「夏」=通商問題、「秋」=財政・税制問題、と四季の到来に沿って変化する、というもので、これは以前から当欄でもご紹介したし、モーサテなどでもお話しした通り。
〇ところがこれを東洋経済さんに寄稿すると、「トランプ四季報」になってしまうのだ。面白いねえ。と、自分で言ってどうする。
〇しかるに、この「市場深読み劇場」、マーケットアクセスランキングを見ると、あたしゃ全然オバゼキ先生にはかなわないのである。向こうの方がよっぽど読者を持っている。どうも悲観論の方が、世の中的には好まれるようである。
〇しかも競馬の予想の方も、このところワシはひどい外し方ばかりであり、明日のジャパンカップも全然自信がない。ちなみにオバゼキ先生は、「らしくない理由」で予想はドウデュースだそうである。でも、人気になると来ない馬なんで、ワシ的には買いたくないなあ。
〇読者諸兄におかれましては、明日は是非、上海馬券王先生を参考にしてくださいまし。それからジャパンカップの後はこんな番組もございます。テレ朝からBS朝日に移って新装開店、「朝まで」でなくなった朝生です。久しぶりに田原さんに会ってきます。
●BS朝日「激論!“トランプ復活”ド~する?!日本」 2024年11月24日(日)よる7:00~8:54
2024年11月24日
(11/24)米ドル円、今週の見通し
ポンド円やユーロ円などは大幅下落した一方で、米ドル円は粘りに粘っています。短中期的な上昇トレンド(円安トレンド)は、まだ転換するには至っていません。しかしながら、何度もお伝えしておりますように、米大統領選挙後の秘伝チャート短期目標155~157円や、先月146円当時から掲げている中期目標156円に到達したこともあり、円安エネルギーの大部分は放出されたとの認識です。
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(ご参照1) 米大統領選挙トランプ氏勝利ほぼ確定した直後の円安予想「米ドル円の短期目標第一155.0円、第二157.1円。以前から中期目標としてお伝えしている156円が今回の目標155.0~157.1円の範囲に位置していますので、そこも到達すれば一区切りつくかなと思います。」(11月7日00時01分配信ブログより)
(ご参照2) 円相場1ドル=155円!きよさん予想的中スゴイです!コレ見たら為替予想できます
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目先、短期トレンドが転換するかどうかのポイントは154円中盤、特に154.4円近辺。そこを完全に下回って来ると、軽い調整(円高)局面に入る可能性が高まります。たださほど大きな円高は想定されず、その場合の具体的な円高ターゲットは、第一に153.2円、第二に152.0円。つまり円高になったとしても、前回10月下旬~11月初旬の保ち合い水準に戻ることになり、そのあたりでは下げ止まり、下げ渋る展開をイメージしています。
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→(ご参考)秘伝チャートお申込み手順と、予想事例についてまとめブログ記事
Posted by kawase_oh at 01:23 │今日のポジション
(11/24)日経平均チャート分析
先週は「細かい第一サポート帯3万8200円」を割れて売りシグナル点灯したところまでお伝えしました。しかしながら「最重要サポート帯3万8000円」をギリギリ死守。以上より「黄色信号が点灯して危ないけども完全に赤信号までは点灯していない」というのが先週末時点の状況です。
こうなりますと今週の注目は2つ。
「最重要サポート帯3万8000円以上をキープできるかどうか」。
「先週点灯した黄色信号が再び青信号に戻るかどうか」。
(10月の急落予想的中)日経平均10月の急落予想3万7700円ピタリ的中!なぜ株価急落する底値があらかじめ分かったのか?
まず、今週もし「最重要サポート帯3万8000円」を下抜けた場合には、残念ながら赤信号点灯と言わざるを得ません。先週はぎりぎり耐えていた秘伝チャート10倍枠でも売りシグナル点灯するため、メインターゲット3万6千円台、最悪3万4千円台が浮上し、そこへ向かう確率が高まると考えられます。逆に、最重要サポート帯3万8000円をキープすれば最低限セーフですし、さらに言えば、先週点灯した黄色信号が否定されるには(秘伝チャート5倍枠で点灯した売りシグナルがダマシと確定するには)、ポイントは3万8400円台。そこを明確に超えてくればOKです。(但しそれが一時的でその後また反落して最重要サポート帯3万8000円割れたらアウト)。
なお、毎回申し上げておりますように、仮に最重要サポート帯を割れて大きな調整局面に入ったとしても、8月暴落時の安値を下回ることはなく、長期的な日本株上昇予想は全く変わりません。日本株は下がれば買いチャンスとの見方ですので、日経リピートCFD投資や、積立投資の観点では、目先下がってくれた方が嬉しいかなといったところです。
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Posted by kawase_oh at 01:03 │今日のポジション
Posted by kawase_oh at 10:51 │ツタン君 | GMO外貨
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2024-11-22
産業政策とイノベーション:世界の自動車産業における実証結果
というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「Industrial Policies and Innovation: Evidence from the Global Automobile Industry」で、著者はPanle Jia Barwick(ウィスコンシン大マディソン校)、Hyuk-Soo Kwon(シカゴ大)、Shanjun Li(コーネル大)、Yucheng Wang(シドニー大)、Nahim B. Zahur(クイーンズ大)。
This paper examines the impact of industrial policies (IPs) on innovation in the global automobile industry. We compile the first comprehensive dataset linking global IPs with patent data related to the auto industry from 2008 to 2023. We document a major shift in policy focus: by 2022, nearly half of all IPs targeted electric vehicles (EV)-related sectors, up from almost none in 2008. In the meantime, there has been a clear technological transition from internal combustion engine (GV) technologies to EV innovations. Our analysis finds a positive relationship between policy support and innovation activity. At the country level, a one-standard-deviation increase in five-year cumulative EV-targeted IPs is associated with a four-percent rise in new EV patent applications. Firm-level analyses (using OLS, IV, and PPML) indicate that a ten-percent increase in EV financial incentives received by automakers and EV battery producers leads to a similar four-percent increase in EV innovations. We confirm the importance of path dependence in the direction of technology change in the automobile industry but find no evidence that EV-targeted IPs stimulate innovation in GV technologies.
本稿は、世界の自動車産業におけるイノベーションへの産業政策の影響を調べた。我々は、2008年から2023年に掛けての世界の産業政策を、自動車産業と関連する特許データと結び付けた、初めての包括的なデータセットを構築した。我々は政策の焦点の大きな変化を明らかにした。2022年にはすべての産業政策の半分近くが電気自動車(EV)関連部門を対象としていたが、2008年にはほぼゼロだった。その間、内燃機関(GV)技術からEVイノベーションへの明確な技術的遷移があった。我々の分析は、政策支援とイノベーション活動の間の正の関係を見い出した。国レベルでは、EVを対象とした産業政策が5年間の累積で1標準偏差増えることは、新たなEV特許出願が4%増えることと結び付いていた。(OLS、IV、PPML*1を用いた)企業レベルの分析が示すところによれば、自動車メーカーやEV電池生産者が受け取るEVの金銭的なインセンティブが10%増えると、EVイノベーションが同じく4%増えることにつながった。自動車産業の技術変化の方向性における経路依存の重要性を我々は確認したが、EVを対象とした産業政策がGV技術のイノベーションを刺激したという実証結果は得られなかった。
以下はungated版が掲載されているシカゴ大のサイトに掲載されているResearch Briefの図。
データセットを構築する際に収集した2008年から2023年に掛けての産業政策の文書は6万以上で、それを金銭的(消費者への補助金や税制上のインセンティブ)、非金銭的(生産割当や排出基準)に分類したほか、政策の対象別にEV、GV(ガソリン車)、両方に分類したという。特許データは1980年から2023年までのものを利用し、EV、GV、一般技術に分類したという。
企業レベルのEVのモデルごとの補助金については、2013年から2020年までのオーストリア、カナダ、中国、フランス、ドイツ、日本、オランダ、ノルウェー、スペイン、スウェーデン、スイス、英国、米国の13か国のデータを用いたとのこと。この13か国で世界のEV売り上げのおよそ95%を占めるという。
EV関連の特許数では日本が累積、2019年単年のいずれもトップになっており、累積では36%を占めたとの由(トヨタ、ホンダ、ルノー・日産アライアンス)。ただ、その割には日本の産業政策は全体、EV対象のいずれにおいても少なかった、と著者たちは驚きを込めて記述している。
分析では、上の要旨に記されたことのほか、EVの知識の蓄積が既にある企業ではEV技術のイノベーションが進んだ半面、GVの専門技術があるとEV関連のイノベーションが妨げられることが示されたとの由。従って既にEVに集中していた企業は産業政策でますます便益を得て、EVを対象とした持続的な産業政策の価値を高めていった、とのことである。
*1:Poisson pseudo maximum likelihood。
himaginary 2024-11-22 23:59 読者になる
last modified at 8:41 2024/11/23
Diary 「東洋経済オンライン」New!!
2024.11.23
「オレーシニク」(Орешник)
ロシア体制に精通した国際情勢の評論家アレクサンダー・メルクーリス氏が、そのYouTubeチャネルで、今回のウクライナ側からのロシア領域攻撃とその報復について語っている内容が興味深いものだった。これは彼の評論家としての見解であって、国際誌政治学的な水準にはないが、彼は、国際政治学者のジョン・ミアシャイマーやグレン・ディーゼンとも活発に意見交換を持っていることからわかるように、十分に傾聴すべき参考意見に思える。
アレキザンダー氏は、総括として、現在の地政学的状況を「極めて危険」とし、既に危機的な段階に突入していると述べていた。特に、今週発生したロシア領内へのミサイル攻撃については、西側諸国、特に米国と英国がロシアのプーチン大統領からの最終警告を軽視しているのではないかと指摘した。これまでロシアを軽視し、「ロシアは虚勢を張っているだけだ」と見なす者たちは自己欺瞞に陥いり、その影響から、西側諸国の行動が深刻なエスカレーションを引き起こしていると氏は警鐘を鳴らしている。
事態については、ロシア寄りの二次情報ではあると思われるが、次のように説明されている。今回使用された新型ミサイル「オレーシニク」(Орешник)は、極めて強力な兵器である(余談だが、その意味は樹木の「ハシバミ」でそのドングリのような実орехは食用にもなる。木材としても使われる)。この中距離ミサイルは、音速の12倍の速度の飛行が可能で、6つの独立した「マーヴド」弾頭を搭載できる。各弾頭は個別に目標を追尾し、さらにそれぞれが3つの弾を内部に含むため、1発のミサイルで最大18の目標を同時に攻撃可能である。この攻撃は核弾頭を搭載可能である一方、弾頭が爆発物を搭載していなくても、12倍音速の運動エネルギーによる衝撃だけで甚大な破壊をもたらすことが確認されている。プーチン大統領によれば、このミサイルは現在量産段階に入りつつあり、今回の発射はプロトタイプの試験であったが、完全な成功を収めたとされる。
アレキザンダー氏は、このミサイルがヨーロッパ全域を射程に収めると述べた上で、既存の防空システムでは迎撃が不可能である点を強調していた。特に、ロシアがカスピ海の都市アストラハンから発射したミサイルが、約15分でニジニーノヴゴロド近郊の標的に到達した事例について、一部ではこの到達時間がさらに短かった可能性もあると指摘されており、西側諸国の防衛体制の脆弱性が露呈した形となっていると見ている。さらに、英国が提供したストームシャドウミサイルによる攻撃も、ロシアの指揮所を狙ったが目標を外れたとされる。この攻撃では、12発のストームシャドウに加え、複数のハイマースミサイルが使用されたが、戦略的成果は得られなかった。これらの攻撃が米国と英国の協力の下で行われたことを考慮すれば、技術的支援を受けてなお、このような結果に終わったことは、彼らの軍事的限界を示している。
その関連もあってか、アレキザンダー氏は、特に英国が主導したウクライナ軍の「ドニエプル川東岸上陸作戦」が壊滅的な失敗に終わったことを批判していた。この作戦は、当初クリミアへの進軍を目指して計画されたが実際には進展がなく、むしろ英国軍の過剰な介入がウクライナの失敗を助長したと見ている。
すでに米国からも公式にアナウンスがあったが、ロシアは今回のミサイル発射に際し、米国に30分前に事前警告を行った。この意図には、核弾頭が搭載されていないことを明確にして、誤解による核戦争の勃発を防ぐ意図があったとされている。しかし、プーチン大統領は次回の攻撃があれば、民間人が退避するためのより長い猶予時間を与えると述べており、これはロシアが自らの兵器の迎撃不能性に確信を持っていることの表れと受け止めてよいようだ。
今回の事態を契機に、アレキザンダー氏は西側諸国の指導者、特に英国の軍事内部では一部の関係者が、状況の深刻さをようやく認識し始めているものの、政治的意思決定に十分な影響を与えることができていないでいる点を問題視している。また、バイデン政権や英国のスターマー政権がロシアを軽視し、逆に危険なエスカレーションを引き起こしかねないと見ている。
戦争のエスカレーションについて、ハンガリー政府の高官からの情報として、欧州の一部の関係者がウクライナへの地上部隊派遣の必要性を議論しているとの指摘があった。このような動きが進展すれば、さらなるエスカレーションと大規模な軍事的失敗を引き起こす可能性が高い。欧州諸国の軍事力は現状では脆弱であり、ロシア軍に対抗する準備が整っていない点に警笛を鳴らしている。
今回のウクライナからの長距離攻撃認可もそうだが、バイデン政権が大統領選挙で敗北したため、残りの任期中にウクライナ問題を急速にエスカレートさせる動きに転じた可能性がある。アレキザンダー氏は、この動向の背景には、混乱を引き起こすことでさらなる支援を引き出そうとする意図があると見ている。こうした不安定な状況下で、西側諸国が危機感を欠いたままロシアへの挑発を続けるならば、軍事的にも政治的にも計り知れない影響が広がると懸念を示している。
2024.11.23 | 固定リンク
«中国とロシアの観光が急成長
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サンデル博士がトランプ勝利を読み解く
中国とロシアの観光が急成長
2024年11月20日17:25
本
大乗仏教はポストモダンを超えるか
西洋哲学がプラトンに始まりニーチェで終わったとすると、20世紀以降の哲学はそのオマケみたいなものだが、大乗仏教の歴史はその終わった地点から始まっている。これは偶然ではない。インド=ヨーロッパ語族は主語・述語の論理で考えるので、大乗仏典のロジックは西洋哲学と似ているのだ。
中観派(ナーガールジュナ)は客観的実在を否定して「空」の思想を創造した。そこではカントより1500年以上早く、「存在は有から生じない」などのアンチノミーを使って素朴実在論から矛盾が導かれることを明らかにしているが、積極的な世界像はない。この点はポストモダンに似ている。
そういうニヒリズムを超えようとしたのが唯識派である。それは単に実在を否定するのではなく、それを成り立たせる本質は意識だと考える主観的観念論だった。これは独我論に近いが、世界を成り立たせているのは個人の意識ではなく、阿頼耶(アーラヤ)識と呼ばれる集合的無意識である。
続きはアゴラサロンでどうぞ(初月無料)
本 (1636)
法/政治 (973)
その他 (268)
2024-11-19
「子宮頸がん検診の感度が2.5%なわけないだろ問題」の続報
プレジデントオンラインに■血液と尿の検査だけで本当に「がん」を見つけられるのか…現役医師が指摘「複数がん早期発見検査」の落とし穴 検診としての有効性が証明されたものは一つもないを寄稿しました。その中で、『株式会社HIROTSUバイオサイエンス』のプレスリリースに言及し、子宮頸がんの感度が2.5%とされた問題について取り上げました。プレジデントオンラインの記事では、より多くの読者に理解していただくため複雑な計算を省略しましたが、ここでは補足としてその詳細を解説します。
子宮頸がん検診の感度が2.5%とするプレスリリース
「子宮頸がん検診の感度が2.5%なわけないだろ問題」とは、線虫によるがん検査『N-NOSE』を提供している『株式会社HIROTSUバイオサイエンス』による2024年9月27日付のプレスリリースのN-NOSEが既存検査よりも陽性的中率が圧倒的に高いことを示すために示した表において、子宮頸がんの感度が2.5%としてある問題のことである。
■線虫がん検査N-NOSEは新時代へ―実社会データの発表により終止符―(2024年9月27日)
2024年9月27日付株式会社HIROTSUバイオサイエンスプレスリリースより引用
感度とは、真に病気にかかっている人のうち検査で陽性の人の割合のことだ。子宮頸がん検診の感度は広く検証されており、報告によっても幅があるが、2.5%というきわめて低い報告は私の知る限りでは存在しない。たとえば、がん情報サービスのサイトには、「子宮頸部擦過細胞診のCIN3以上の病変に対する統合感度は、ASCUS以上を精密検査の対象とした場合65.8%」との記載がある。プレスリリースには「国立がん研究センターのがん登録・統計から算出した」とあるが、どのように算出したのかは提示されていない。また、子宮頸がん以外のがんについても、既知の感度とは整合しない点が認められる。
この問題についてはTAKESANさんがすでに考察しており、国立がん研究センターのがん登録・統計のプロセス指標におけるがん発見率を100倍したものが、プレスリリースの表における感度に近いことが指摘されている。
■HIROTSUバイオサイエンスの言う《感度》とは何か|TAKESAN
もちろん、発見率を100倍したものを感度とするのは誤りである。というか意味がわからない。株式会社HIROTSUバイオサイエンスが、感度とはどういうものかという疫学のごく基本すら理解していない誤りを犯したか、もしくは、多くの専門家が見落としていた大発見をしたかのどちらかだと思われる。
何の説明もなく子宮頸がんの感度が2.5%から6.7%に
その後、すでに配信されたものに一部加筆したとされるプレスリリースが2024年10月7日に公開された。10月7日付のプレスリリースでは、子宮頸がんの感度は6.7%とされている。また、「【要精検率、陽性的中率】を参照し算出」という語句が追加されている。
■「N-NOSE」は新時代へ ― 「N-NOSE」の有効性、実社会データで確定、論争に終止符 ―
2024年10月7日付株式会社HIROTSUバイオサイエンスプレスリリースより引用
他のがん種についても感度や陽性的中率が変更されている。仮に感度の算出過程に誤りがあったとしても、修正し、その旨を説明すれば大きな問題はないだろう。しかし、本プレスリリースにおいては、いったいなぜ変更されたのか、そもそも変更したという事実も説明されていない。
また、「【要精検率、陽性的中率】を参照し算出」とあるが、要精検率と陽性的中率だけからは感度は算出できない。感度は、真に病気にかかっている人の数を分母、そのうち検査で陽性の人の数を分子とすれば算出できる。要精検率と陽性的中率から検査で陽性の人の数はわかるが、真に病気にかかっている人の数はわからない。具体的な計算式を提示するなど、どのような方法で感度を算出したのかHIROTSUバイオサイエンスは説明すべきであると私は考える。
どのがんもなぜか有病割合が0.8%程度
TAKESANさんも指摘したように、9月27日付のプレスリリースの子宮頸がん検診の感度2.5%、特異度が97.9%、陽性適中度が1.2%という数字から、子宮頸がんの有病割合(時点保有割合)が1%程度である必要がある(表参照)。有病割合とは、ある時点において集団中における真に病気にかかっている人の割合のことである。
人口100000人、有病割合1%の集団に、感度2.5%、特異度が97.9%の検査を行った場合のシミュレーション
子宮頸がんだけでなく、肺がん、乳がん、大腸がん、胃がんも同じく有病割合が1%程度でないと、各指標を説明できない。当り前の話であるが、それぞれのがん種はそれぞれ有病割合が異なるので、何か重大な誤りが生じているとしか言いようがない。
10月7日付のプレスリリースの子宮頸がん検診の感度6.7%、特異度が97.9%、陽性適中度が2.5%という数字からは、子宮頸がんの有病割合は0.8%程度である必要がある。肺がん、乳がん、大腸がん、胃がんも同じく有病割合は0.8%程度だ。
先に述べたように要精検率と陽性的中率だけからは感度は算出できない。しかし、有病割合がわかれば、分母である真に病気にかかっている人の数もわかるので、感度は算出できる。ただ、正確な有病割合を知るのは難しい。精検を受けた人のうち真に病気にかかっている人の数はわかる。しかし、偽陰性例、つまり精検不要と判定されたが実際には病気にかかっていた人の数を数えるのは手間がかかる。検診で陰性であった人も含め全員を精密検査するか、検診で陰性だった人を追跡して一定期間中にがんと診断された人の数を数える必要がある(■がん検診の「見落とし」を数えるのは難しいを参照)。ちなみに先に挙げた「子宮頸部擦過細胞診のCIN3以上の病変に対する統合感度は、ASCUS以上を精密検査の対象とした場合65.8%」という数字は合計87000人以上の複数のコホート(追跡対象集団)を対象にして算出された。
そのような手間をかけずに、要精検率と陽性的中率に加えて独自に有病割合を適当に一律1%と定めて計算すれば、感度や陽性的中率のようなものは算出できる。当然であるが、集団によってもがん種によっても有病割合は異なるので、そうした算出方法は誤りである。また、「現実社会の一般がん罹患率が約0.8%」だからといって、有病割合を0.8%と定めるのも誤りである。罹患率(incidence rate)と有病割合(prevalence)が異なる指標であることは、どの疫学の教科書にも載っている基本的な事柄だ。
論文には子宮頸がんの感度が2.5%と書いているけど、どうするんだろ
いずれにせよ、10月7日時点においては、HIROTSUバイオサイエンスは、子宮頸がん検診の感度は2.5%ではないと認識していることになる。その場合、2024年9月に発表されたN-NOSEの性能を評価したとする論文*1に記載されている子宮頸がん検診の感度2.5%も誤りということになってしまうのではないか。
Hatakeyama et al., A non-invasive screening method using Caenorhabditis elegans for early detection of multiple cancer types: A prospective clinical study, Biochem Biophys Rep, 2024 Jul 13:39:101778.より引用
子宮頸がんほか、各がん検診の感度についての記載は、今後、訂正されるのかもしれない。もしそうなら、同時に、[as reported by the Japanese National Cancer Center Cancer Information Service “Cancer Registration/Statistics”. ]という部分も訂正されるのが望ましい。あたかも日本のがんセンターが、がん検診の感度についてデタラメな数字を報告しているような誤解を招くからだ。実際には、がんセンターが提供する「がん情報サービス」における要精検率、陽性的中率を参照して、論文筆者らが独自に算出した数字に過ぎない。私見を述べさせてもらうと、子宮頸がん検診の感度が2.5%という記載がすり抜けてしまうようでは、まともな査読は行われていないと考えざるを得ない。
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■特異度と偽陽性率と陽性反応的中割合と
■「線虫がん検査」の感度・特異度は過大評価されている
■血液1滴で13種のがんを同時に検出できる検査ってどうなの?
*1:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2405580824001420
NATROM 2024-11-19 13:14 読者になる
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「子宮頸がん検診の感度が2.5%なわけないだろ問題」の続報
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お仕事のお知らせ
2024年11月17日
激戦7州すべてを制し、上院、下院も共和党のトリプルレッドでトランプ大統領圧勝となったわけだが、世界はトランプ政権の閣僚人事に注目している。
アメリカの主流派メディアは反トランプで、それらを翻訳して紹介することが仕事の日本のメディアも概ね反トランプである。よって、メディアは、ことさらに悪い面を取り上げ、アメリカの厚生長官が反ワクチン陰謀論者であるとか、安全保障長官が飼い犬を射殺したことがあるとか、国防長官がニュースキャスターで何の経験もないとか、司法長官が性暴力の被疑者とか、揚げ足を取る報道ばかりしている。トランプ大統領は、議会や大統領の上でアメリカ政府を動かしている「ディープステイト」打倒を掲げており、これぐらの型破りの閣僚でないと、ディープステイトに簡単に屈してしまう、ということなのだろう。
しかし、いまのところの閣僚人事では(まだ議会で承認が得られるかどうかはわからないが)、概ね、ウクライナから引く、対中強硬、親イスラエル(&対イラン強硬)、移民排斥などについては共通しているように思える。
また、トランプ大統領の目玉政策は、不法移民を数百万人単位で強制送還、中国製品へ60%関税(他は一律10%から20%)、そして、法人税率をタックスヘイブン並みに引き下げることである。これらのどれもが強烈なインフレを引き起こしそうだが、いまのところ株式市場は楽観的だ。一方で、債券市場はこれをやや織り込んでおり、いまや米国株のリスクプレミアムは米国債の10年利回りより低くなっているという異常な状態である。
強烈な閣僚陣や対中強硬姿勢は、最初に脅して有利な条件(たとえばアメリカ産農産物を中国に買わせたり、EV工場を米国内に誘致したり)を引き出すための「ディール外交」なのか、本気でやるのか、世界は戦々恐々と見守っている。
●トランプ人事、報復の脅し 司法省・軍「解体」いとわず
●人事から見える“トランプ政権2.0”専門家は全公約を実行する“無敵状態”になると指摘【サンデーモーニング】|TBS NEWS DIG
★APEC(アジア太平洋経済協力会議)の集合写真に渋滞に巻き込まれ石破首相間に合わず。
●中国の習主席、自由貿易擁護者の役割演じる トランプ氏に対抗
20日水曜日にはApple社を抜き時価総額世界一となっているNVIDIA社の決算発表がある。生成AIブームの中でこの一社に利益が集中し、最終的な生成AIのアプリケーションで儲けが出ているところはいまだにひとつもない。NVIDIAから高額のGPUを買いAIデータセンターに巨額の設備投資をしているMicrosoft、Google、Amazonなどは、自らも出資しているAIスタートアップから使用料を取れるので、一見、それなりに儲かっているように見えるが、これらスタートアップが稼げておらず、投資されたマネーがぐるぐる回っている状態だ。
以上のようなマネーの流れの中で、NVIDIAの決算は引き続き良好なものと思われるが、期待も高いだけに、それに答えることができるかどうかである。
●NVIDIA決算、ダウ平均採用で高まる注目 宴続くか
日本株
直近1年の日経平均株価とインプライド・ボラティリティの推移
直近1年のドル円とユーロ円の推移
外国株とコモディティ
今週のマーケット・イベント
11月18日(月)
日9月機械受注
米9月対米証券投資
G20サミット(リオデジャネイロ、-11/19)
11月19日(火)
米10月住宅着工件数・建設許可件数
決算:東京海上、SOMPO、MS&AD、米Walmart、他
11月20日(水)
日10月訪日外客数
日10月貿易統計
決算:米NVIDIA、他
11月21日(木)
米11月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数
米10月中古住宅販売件数
11月22日(金)
日10月全国消費者物価指数(CPI)
米11月購買担当者景気指数(PMI)
11月23日(土)
11月24日(日)
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内田樹選集
今日はこれから病院ですい臓がんの切除手術の日程打ち合わせである。手術が無事に終わったとしても、もう74歳であるから、相...
2024-11-08 vendredi
韓国の出版社企画で「無知の楽しさ」という本が出た。韓国の編集者や訳者の朴東燮先生からの質問に私が答えて一冊の本になったの...
2024-11-06
中村二朗・小川誠『賃上げ成長論の落とし穴』
読書
元厚生労働省の小川誠さんから、中村二朗先生との共著『賃上げ成長論の落とし穴』をご恵投いただきました。ありがとうございます。
賃上げ成長論の落とし穴
作者:中村二朗,小川誠
日経BP
Amazon
まだざっと眺めただけなのですが、署名にもかかわらず賃上げそのものについては否定的なものではありません。「賃上げ成長論」が登場してきた背景と経緯、その間のわが国労働市場と賃金の実情や労働政策との関係性などを検証したうえで今後の労働市場を展望し、「賃上げ成長論の落とし穴」として留意すべき点、具体的には意図せぬ物価上昇や賃金格差の拡大、雇用の不安定化などへの目配りを提起しています。しっかり読み込ませていただきたいと思います。
roumuya 2024-11-06 17:05 読者になる
11月4日・リンク
What financial markets say about the economic implications of a potential Trump election victory
Intergenerational poverty persistence in Europe and the Great Gatsby curve
Why Many Workers Now Vote Republican
No President Can Revive US Manufacturing Employment
# by bank.of.japan | 2024-11-02 20:21 | リンク | Comments(0)
リックライダー「コミュニケーション装置としての コンピュータ」 (1968)
2024年 10月 26日
オアシス、再結成でチケット高騰 「ダイナミック・プライシング」とは
「英国ニュースダイジェスト」掲載の筆者コラムに補足しました。
***
今年夏、英ロックバンド「オアシス」が、15年ぶりに再結成されるというニュースが報道されました。
オアシス、知っていますか?1990年代に人気絶頂となったバンドの代表作は、「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」や「ホワットエヴァー」などです。
伝説的なバンドの活動再開とあって、英メディアは一時、オアシスの報道でいっぱいになりました。ところが英国とアイルランドで開催されるコンサートのチケット争奪戦が発生し、非公式な転売行為や需要によって価格が変動する「ダイナミック・プライシング」(Dynamic pricing)などのせいで、驚くほど高額なチケットが販売されることになってしまい、大きな問題となりました。
オアシスとは
1991年、イングランド北西部マンチェスターで活動を開始したオアシスは、ボーカルのリアムとその兄でギター、作詞作曲を担当するノエルのギャラガー兄弟が中心となったバンドです。
1990年代、「クール・ブリタニア」という言葉が流行したことを覚えていますか?これは愛国歌「ルール・ブリタニア」をもじった表現ですが、若い世代による音楽、ファッション、アートなどの文化が世界中に大きなインパクトを与えるようになり、メディアは「格好いい英国」といった意味でこの言葉を使いました。当時、その「クールな」英国のバンドと目されたのがオアシスです。
1997年に弱冠43歳のトニー・ブレア労働党党首による新政権が発足すると、おオアシスは官邸での就任パーティーに招かれました。このときのブレア首相とノエルが握手をする構図の写真はまさにこの時代を体現するものでした。
再結成へ
2009年の解散後、再結成までに長い時間がかかったのは、ギャラガー兄弟の不仲が原因だったといわれていますよね。
今年8月27日、ファンが待ちに待った再結成が発表されました。来年夏の英国とアイルランドでのツアー日程が発表され、チケットの販売が始まったのですが、ここで大きな問題が発生します。まず、ファン先行の抽選応募を開始したところ、すぐに複数の転売サイトで既定価格の何倍もの値段で売りに出されました。オアシスは主催者側と紐付けされていない転売サイトにチケットを売らないように、このようなチケットは会場でキャンセルされると警告しましたが、争奪戦を鎮めることはできませんでした。
通常販売では、チケット販売大手「チケットマスター」のサイトから購入する形になっていましたが、圧倒的な数のファンがサイトに殺到したため、最初にアクセスした時点から購入までにかなりの待ち時間が生じてしまい、当初提示されたチケット価格から数倍高い価格を購入時に提示されることになったのです。
例えば、サイトにアクセスして、148ポンド(約2万5000円)のチケットを買おうとしたとしましょう。アクセスが莫大になったため、なかなか先に進めません。3時間後、自分が購入する番が回ってくるまでに350ポンド(約6万5000円)を超えた場合もあったそうです。
これは、チケットの需要が高まると、それに合わせて価格が上がるダイナミック・プライシング、つまり変動価格制が適用されたためのようです。
この仕組みはホテルや航空便を予約するときなどにも導入されていますが、今回は需要が急増し、リアルタイムで価格が急上昇してしまったのです。これを見て、オアシスは追加公演の日程を発表することになりました。
混乱状態を見て、9月5日に英競争・市場庁(CMA)はこのチケット販売に関して調査を始めると発表しました。需要に応じて価格が変動すること自体は違法ではありませんが、購入を検討する人に価格に関する情報が十分に明示されていなかったとすると、消費者保護法に違反した可能性があるのです。チケットマスターが消費者保護規則に反する行為に従事しなかったかどうか、買い手が事前に十分な情報を与えられていたか、高額のチケットを買うように圧力を受けなかったかどうか、などが調査の焦点になっています。
消費者保護組織「Which」はアーティストが認定する公式サイトからチケットを買うようにすること、ソーシャル・メディア上でのチケットの売買オファーには警戒することなどと警告しています。
9月30日、オアシスは来年夏の米国、カナダ、メキシコでのコンサートのチケットにはダイナミック・プライシングを使わないと発表しています。
キーワード
Dynamic pricing(ダイナミック・プライシング)
変動価格制。売り手が物品やサービスの価格を需要に応じて変更させる仕組み。「サージ・プライシング」も同様で、配車サービスのアプリ「uber」などもリアルタイムで変わる仕組みを導入。人気のあるコンサートのチケットは、変動価格制に加え主催者指定以外のサイトなどで転売されることによる価格高騰化が問題視されている。
◆金融バブル延命の仕掛け
【2024年10月10日】米政府は2020-21年にコロナ対策で財政赤字を急増した。コロナが終わった後、米政府は景気対策などとして財政赤字をさらに増やした。不透明な財政構造を使い、増加分の一部を金融市場への資金注入に回し、QTで減った資金注入を穴埋めしている。財政赤字の増加分の1割を金融市場に注入するだけでバブルを維持できる。15%(3兆ドル)ぐらい注入すれば、株の最高値を更新し、債券金利や金相場の上昇も抑止し、絶好調な金融状態を演出できる。
2024-10-05
チャールズ・ジョーンズ(香西泰訳)『経済成長理論入門 新古典派から内生的成長理論へ』
経済・社会 書籍(感想)
経済成長理論入門: 新古典派から内生的成長理論へ
作者:チャールズ I.ジョーンズ
日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
Amazon
ソロー・モデルから内生的成長理論に至るマクロ経済モデルを、比較的簡易な数式で俯瞰。原著は1998年刊で、原題は”Introduction of Economic Growth”。実際に、本書にあるような理論を応用することでマクロ計量モデルを構築することが可能であり、政策評価や将来推計等に使用される。
モデル構築者の主たる関心は、成長と発展に関するいくつかの「定型的事実」を説明できるモデルを作ることにある。本書でも、最初にこれら「定型的事実」が整理され、特に著名なのは、ニコラス・カルドアに依拠するつぎの事実である。
事実5:米国では過去100年を通じて、
1.実質資本収益率は、上向きの傾向も下向きの傾向も示さない*1。
2.資本分配率、労働分配率もいずれの傾向も示さない。
3.1人当たり産出量の成長率はプラスで、時間を通じて相対的に一定していた-すなわち、米国は定常的かつ持続的な1人当たり所得の成長を示している。
本書が取り扱うモデルは総じて集計的な生産関数により、資本、労働の投入と全要素生産性により、産出額が決定する。
一方、人口増加率が経済成長率をもたらすローマー・モデル(第5章)など、モデルが想定する因果の方向性(逆の因果の可能性など)には、特に関心が示されていない。
*1:言い換えれば、実質利子率は概ね安定していた。
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#経済 #書籍
kuma_asset 2024-10-05 13:15 読者になる
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最終更新: 2024-10-05 13:15
チャールズ・ジョーンズ(香西泰訳)『経済成長理論入門 新古典派から内生的成長理論へ』
2024 / 10
2024-09-24
「全国アホ・バカ分布考」の松本修
「探偵!ナイトスクープ」という番組を私が知ったのは、カナダ留学中に立命館の学生らから教えられてのことで、92年の帰国後はほどなく東京でも放送が始まったので観ていて、93年にプロデューサーの松本修の『全国アホ・バカ分布考』が出たのをすぐ買って読んで面白かった。中で、沖縄では「アホ・バカ」を「ふりむん」というというところで「気が触れている=ふれもん」の意味ではないかという指摘に、松本が悩むところがある。つまり差別的な話になってしまうと悩み、そうではないと分かってほっとする、という話で、私は、テレビの人というのはそういうところにこだわるのかなあ、と妙なところに感心した。
それから30年ほどたって、その松本が『全国マン・チン分布考』を出したのを、ちょっと図書館で借りてきたが、あまり面白くなさそうなので読まなかったが、その最初のほうで、「ナイトスクープ」の放送作家の百田尚樹を「天才」と称揚しているのを見て、前の「ふりむん」の時の悩み方と、なんだか別の人みたいだな、と感じたりしたものである。
jun-jun1965 2024-09-24 23:20 読者になる
「全国アホ・バカ分布考」の松本修
深圳市の事件など
2024-09-12
『経済学史学会ニュース』64号に報告要旨掲載
経済学史学会のニュース64号に以下の報告要旨が掲載。経済学史学会関西部会でのもの。
https://jshet.net/news/letter/
第 184 回 関西部会
日付: 2024 年 2 月 17 日 13:00 – 18:00
場所:大阪工業大学・梅田キャンパス OIT タワー、3 階 301 会議室、対面のみ
参加者数:18 名
<プログラム>
・開催校挨拶:13:00-13:10 (10 分)
・第 1 報告:13:10-14:30 (80 分)
報告者:田中秀臣 (上武大学)
論 題:「河上肇の詩と“もうひとつの自叙伝”問題」
討論者:林直樹 (尾道市立大学)
司 会:大槻 忠史 (摂南大学)
tanakahidetomi 2024-09-12 09:08 読者になる
「ひとりで来たの?写真撮ってあげるよ!」
桐生で過ごした夏の終わり
イベントや研修が終わり、落ち着いたタイミングでふっと訪れた夏休み。なにしよう〜家でのんびりしてもいいけど最近ひとりのお出掛けをあんまりしていなかったな、と思い出掛けることに。 行き先は桐生!実はひとりで運転して行ったことないので緊張したけれど気ままに…
続・食べて踊って恋をして
おでかけ
姪っ子が「海苔とチーズって合うんですね…」とつぶやいた
7月のこなログ
7月の朝ご飯 記録をさぼっている間に夏の終わりになってきた。しかしブログでは夏の始まりを思い出して書く。暑いのは同じだが、なんだかはるか昔のような…。暑すぎると、なにをやっても「ああ、暑い中がんばってやったんだよなあ」と重要な思い出になってしまうのが不…
独楽ログ〜こまログ〜
こなログ
“この稜線が歩きたかったのですよーー!最高ーー!!”
★ひとり登山✖️温泉★2泊3日で憧れの立山を登山と温泉で楽しむ旅
今年の夏休みは、北アルプスの立山へ2泊3日の登山旅へ行ってきました。 立山は、登山を始める前から、憧れの地で、あの風景をいつか見たいと、ずっと思っていた場所でした。日本にあんな美しい山があるのだろうか…と。 同時に、遠くて、乗り換えが多くて行きにくい。…
ひとり楽しむ登山と温泉旅
ひとり登山×温泉
アメリカのステーキは「これぞ肉」って感じがする
8/18-19 満腹×2日
8/18(日) 今月帰任する人のNYC食い倒れ旅に同行。 ところどころ現金支払いで、結果的におごってもらった感じになっているやつがあることを、これを書きながら思い出した。いくらだったっけな…。 ①小籠包 ②カフェ・ラファイエットでピスタチオクロワッサン(コーヒー…
君が泣いても何もできない今日
出費記録
船内自動放送が流れているが、みんなカモメに夢中
京都在住6年目、初めて天橋立に行く
京都に住んでいながらなんだかんだ機会がなかったが、今回機会ができtwitterのフォロワー2人と共に行くことになった。今回は何の下調べもせずついていく形になった。 京都駅八条口に9時に集合。タイムズカーシェアのデカい駐車場があり、そこのシェアカーを利用。助手…
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炊くのが簡単で食べやすい! チャーハンもうまくできた
タイ米でタイ料理
お米が買えなくなっているので タイ米を購入しました。 30年前と違って タイ料理のレシピもいっぱいあるぞ! お米がスーパーにないのは不安だけど 新しいレシピを探すのはワクワクです。 レシピは シリワン・ピタウエイさんの『おもてなしタイ料理』 【豚肉のパイナッ…
yuyu-cook’s blog
10年日記の4年目を記入中! 時がたつスピードにビックリ
【10年日記】2024年08月15日 息子の10歳の誕生日
有料 10年日記をつけています。 現在、4年目を更新中です。365日ページすべて違うデコなので毎ページ楽しめます。最初の1年目にデコが完成しているので残り9年は日記を書くだけです。 2021年の内容を振り返ると、時がたつスピードにビックリします。毎日を大切に噛み締め、…
手書きで心を整える
DIARY
「恋とはこういうもの」から外れないよう必死になっている
【邦画新作】『恋を知らない僕たちは』ネタバレあり感想レビュー・・・どこまで行っても構造主義の枠に囚われ続ける窮屈な若者たち
有料 監督:酒井麻衣/脚本:大北はるか/原作:水野美波配給:松竹/上映時間:111分/公開:2024年 8月23日出演:大西流星、窪塚愛流、齊藤なぎさ、莉子、猪狩蒼弥、志田彩良、小宮璃央 スポンサードリンク // ----- ランキング参加中映画 ランキング参加中邦画 ----- ど…
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8月15日の朝、大阪で大規模な停電が起きていることを知った。驚いてトレンドを見たら、インプレゾンビの連投でまるで機能していなかった。よくあることではあるけど、私はこの日無性に腹が立ったので「せや!あのインプレゾンビに働きかけてる人みたいに、やめてくれっ…
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桃パフェ食べる夏がくる〜6・7月編〜
桃の季節到来! 2023年からじわじわとパフェ沼にハマっている人間のこの夏の桃パフェ記録です。 食レポは語彙がおいしいとめっちゃおいしいしかないので期待しないください! 6月の桃パフェ 新宿(催事) Kazu Bakeさんのさくらんぼと桃、スパイスのパフェ さくらんぼと…
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お好み焼きを挟んで焼く! ひっくり返しやすいし崩れない
ライスペーパー七変化
ライスペーパーって 売ってるのは見かけるし お店で食べたことはあるけど(好き) 家で使ったことはないかも! ということで買ってみた。 100g入り…って何枚? 開けてみたら約20枚。 これはいろいろ試せそう! いろんなレシピを検索検索♪ まずは王道の生春巻き。 水で…
ひとり暮らしの ゆるふわ歳時記
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キンキンに冷えたビール飲みたくない? 行くよね。
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はい、ども。 絶景キャンプ場。 俺もこれまで数々のキャンプ場を経験してきたが、 今回行く、雷鳥沢キャンプ場はその中でも群を抜いていた。 スイスかよ。 いいえ。 ここは日本の富山県にある雷鳥沢キャンプ場です。 ちなみに俺はスイスに行ったことはありません。 想…
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若いころモダンダンスの修行のためにヨーロッパへ渡り移住したダンサーが、いまはコンテンポラリーダンスをしているというので、コンテンポラリーダンスってどんなですか、と聞いたことがあった。そのひとは、自分からなにかをしようとしないことかな、テーマにするの…
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珍獣ヒネモスの枝毛
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にんにんの日記(🏃、⛰️🥾、🚴♂️、⚽️が好きです)
日常
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クッキング父ちゃん食べ歩き食レポブログ
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最新8月28日公開分(集計期間:8月19~25日)のビルボードジャパンソングチャートでは前週首位に初登場したBE:FIRST「Blissful」が8位に後退。Number_i「INZM」が初登場で首位を獲得しています。
イマオト - 今の音楽を追うブログ -
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ブルプロがサ終決定!?
奥さん、事件です!
Twilight Blog
ブルプロ
夏休みなのでニューラルネットワークの勉強をした
お久しぶりです。AIが流行ってますね。AI、AI、猫も杓子もAI。ボヤボヤしてると後ろからバッサリだ。私の普段の仕事は地理情報の可視化、というか具体的に言うとLeafletを拡張して独自のレイヤを作ったりみたいなことをやっているのですが、オフィスに(たまに)行くと…
ポルノアニメ
一泊二日、甲府を食べる。内陸の地の寿司文化、タレがぬたりと光る甲州寿司。
山梨は寿司好きの地域。甲州寿司を食べる。 ノイズ音楽がひびく、オリンピック通り 洞穴のような道を進め、カフェロッシュ 自然と人為が混ざり合う南アルプス市の棚田 江戸時代から続く古民家を10分見る 給付金格差を目で追いながら、ワインに焼酎を注ぎ込んだ酒、ぶど…
今夜はいやほい
はてなブログPro
レゴクラッシック10698 説明書、作り方まとめ (非公式)
LEGO Classic 10698だけを使って作れる当サイトオリジナルの非公式説明書をまとめました。(約100種類のレシピ!飛行機やトラック、消防車、家、船やレーシングカーなど)公式の作り方に物足りなくなった方や、より自由度の高い制作を楽しみたい方は是非ご覧ください!…
シドロモド記(レゴの作り方)
はてなブログPro
LEGO10698説明書
webでの発言と「居酒屋」のたとえ
webで批判や非難、誹謗中傷などネガティブな言及が話題になったときの「居酒屋じゃないんだから」「居酒屋でやれ」といった表現が以前から気になっています。さいきんもいくつかの話題で見かけました。表現としては特に新しいというわけではなく、かなり前から使われて…
誰がログ
ことば
【批判ではない】最近の技術用語をなんでもカタカナ化するのをやめたい【答えでもない】
オブザーバビリティについて説明すると「それモニタリングですよね」みたいなツッコミをされる穴があるので、なんらかの excuseをしたいのだが、本心では オブザーバビリティとモニタリングってそもそも類似点や相違点を語ること自体がおかしくないかと思っているよ。—…
inductor's blog
コンプレッサーの間違った解釈 その2
結論から申し上げますとハイパワーモードの方が故障しやすい。 理由は 1.コンプレッサーは圧力が高ければ高いほど圧縮比が大きいためにシリンダが高温になる。そのためリップリングが逝かれやすい。 2.高い圧力で回すと汲み上げ効率が落ちるため同じ1気圧を上げる…
大工道具屋のひとりごと
Jリーグにおける特別指定選手制度の崩壊と考えうる対応策・ポストユース問題
今、有望な若手の値段はどんどんと高騰しているのがサッカーの世界。 例えば、これまでバロンドーラーを多数輩出してきたブラジルでは10代の選手が1部でちょろっと成績を残すと大変な事になる。 ヴィニシウス48億円、ロドリゴ50億円、エンドリッキに至っては130億円(…
横浜F・マリノス ファン
【お題】ペットとの絆や思い出を大募集【キャンペーン】[PR]
【嵐の前の静けさ】
こんにちは 今週は台風が来ているそうですね🌀 僕の住んでいる地域にはまだ台風は来ていません なんか今回の台風はうどん食って寄り道をしているらしいですね(笑) 台風が過ぎると、気温が下がって秋が到来するらしいですね 暑さが過ぎて過ごしやすい季節になるといいな…
Daikin0829のブログ
【聖書世界をモチーフにしたダークファンタジー小説】『リバイアサン』(九)豚の群れ
同じように怒り狂っている男がいた。せっかく楽しみにしていた余興を台無しにされ、民衆の前で豚呼ばわりされた署長だった。署長はぷるぷると震えながら、物凄い形相でリュウの前に近づいてきた。 「――神など、どうだっていんだよ! てめえは俺に這いつくばらねえとい…
アマチュア作家の面白小説ブログ
小説
鼠の日記 162日目:びしょ濡れで家に帰りました・・・
鼠の日記 162日目 最近はTwitterでブログの告知を忘れないでやっています! それの効果もあってか、アクセス数が上がってきてます。 これからも、サボらずブログの更新・告知を続けていきます! それでは本日の内容です! ビショビショになりながら家に帰る 今日の…
nezumigongoromaruのブログ
ラスボス
なりきれなかった自分にさようなら。 自分の人生をヒトになんとかしてもらおうとしていたズルい自分にさようなら。 ”そこ”に逃げ込んで現実を見ようとしていなかった自分にさようなら。 残念で悲しいけれど、自分の居場所は”そこ”ではなかったみたいだ。楽しかったけれ…
なんだ大丈夫じゃん
心のこと
夢野あかりの前世・中の人・プロフィール!ぶいすぽVtuberどんな人?
ぶいすぽっ!所属のVTuber、夢野あかり。ピンク色の髪に特徴的な二つのお団
フェムトマガジン(第799号) 2024年上半期+αの総集編
投稿日時: 2024年8月12日 投稿者: admin
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フェムトマガジン(元isologue)
2024.08.12(第799号)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■2024年上半期+αの総集編━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今週は、今年上半期〜8月上旬までの記事を一覧する「総集編」をお届けします。
2024年前半は、毎年定点観測している、
上場までの資本政策
VCはいかに株式を売却するか?
の他、
GP主導の継続ファンド(GP-led continuation fund )
アストロスケールの優先株式
を取り上げました。
いつもと同様、これらは法令・税務や投資判断の助言を行うことを目的とするものではなく、財務その他の観点からの検討を目的とするものです。実際の解釈や運用にあたっては、弁護士、税理士等の専門家の意見を参考にしてください。
■謹賀新年(2023年の総集編)
(第767号) 謹賀新年(2023年総集編)
2023年は、毎年定点観測している、
上場前後の資本政策(6月上場企業分からは「上場までの資本政策」)
VCはいかに株式を売却するか
の他、12月最終週から、
GP主導の継続ファンド
シリーズを開始しました。
■上場までの資本政策
上場承認された企業を上場前に取り上げ、有価証券届出書から資本政策を読み解くシリーズです。
(第771号) 上場までの資本政策(2024年2月)
この週では、2024年2月に上場予定の会社の資本政策を見ていきました。
この週は、下記5社の資本政策を見ました。
SOLIZE
Veritas In Silico
VRAIN Solution
Cocolive
光フードサービス
(第776号) 上場までの資本政策(2024年3月その1)
この週からは、2024年3月に上場予定の会社の資本政策を見ていきました。
この週では、下記7社の資本政策を見ました。
トライアルホールディングス
STG
ジンジブ
イシン
ソラコム
JSH
L is B
(第777号) 上場までの資本政策(2024年3月その2)
この週では、下記8社の資本政策を見ました。
ハッチ・ワーク
コロンビア・ワークス
ダイブ
シンカ
カウリス
情報戦略テクノロジー
マテリアルグループ
グリーンモンスター
(第778号) 上場までの資本政策(2024年4月その1)
この週からは、2024年4月に上場予定の会社の資本政策を見ていきました。
この週では、下記4社の資本政策を見ました。
アズパートナーズ
イタミアート
ハンモック
Will Smart
(第781号) 上場までの資本政策(2024年4月その2)
この週では、下記2社の資本政策を見ました。
レジル
コージンバイオ
(第784号) 上場までの資本政策(2024年5月)
この週では、2024年5月に上場予定の会社の資本政策を見ていきました。
この週では、下記1社の資本政策を見ました。
学びエイド
(第788号) 上場までの資本政策(2024年6月その1)
この週からは、2024年6月に上場予定の会社の資本政策を見ていきました。
この週では、下記5社の資本政策を見ました。
アストロスケールホールディングス
D&Mカンパニー
Chordia Therapeutics
インテグループ
ライスカレー
(第789号) 上場までの資本政策(2024年6月その2)
この週では、下記6社の資本政策を見ました。
WOLVES HAND
PostPrime
タウンズ
MFS
豆蔵デジタルホールディングス
ロゴスホールディングス
(第792号) 上場までの資本政策(2024年7月その1)
この週からは、2024年7月に上場予定の会社の資本政策を見ていきました。
この週では、下記3社の資本政策を見ました。
PRISM BioLab
カドス・コーポレーション
フィットイージー
(第793号) 上場までの資本政策(2024年7月その2)
この週では、下記4社の資本政策を見ました。
タイミー
Liberaware
Heartseed
Faber Company
(第798号) 上場までの資本政策(2024年8月)
この週は、下記2社の資本政策を見ました。
オプロ
Cross Eホールディングス
■VCはいかに株式を売却するか?
このシリーズでは、2023年にIPOした企業の投資家が、どのように株式を売却したのかを見ていきました。
(第779号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その1)
この週で取り上げたのは下記の6社です。
テクノロジーズ
SHINKO
日本ナレッジ
ハルメクホールディングス
アイビス
カバー
(第780号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その2)
この週で取り上げたのは下記の5社です。
Arent
モンスターラボホールディングス
AnyMind Group
住信SBIネット銀行
エコム
(第782号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その3)
この週で取り上げたのは下記の3社です。
トランザクション・メディア・ネットワークス
ispace
ジェノバ
(第783号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その4)
この週で取り上げたのは下記の5社です。
エキサイトホールディングス
南海化学
楽天銀行
レオス・キャピタルワークス
Ridge-i
(第785号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その5)
この週で取り上げたのは下記の3社です。
ABEJA
Globee
オービーシステム
(第786号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その6)
この週で取り上げたのは下記の3社です。
シーユーシー
リアルゲイト
アイデミー
(第787号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その7)
この週で取り上げたのは下記の3社です。
エリッツホールディングス
クオリプス
ノイルイミューン・バイオテック
(第794号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その8)
この週で取り上げたのは下記の3社です。
プロディライト
W TOKYO
ノバレーゼ
(第795号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その9)
この週で取り上げたのは下記の3社です。
AeroEdge
ブリーチ
グリッド
(第796号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その10)
この週で取り上げたのは下記の6社です。
ナレルグループ
トライト
エコナビスタ
クオルテック
GENDA
Laboro.AI
(第797号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その11)
この週で取り上げたのは下記の2社です。
JRC
インバウンドプラットフォーム
■GP主導の継続ファンド(GP-led continuation fund )
2023年最終号から開始したシリーズです。
(第768号) GP主導の継続ファンド(GP-led continuation fund その2)
この週では「GP主導の継続ファンド」のスキーム自体を考える前提として、
「分配割合」は「分配」の「割合」ではない!?
という点について整理しました。
(第769号) GP主導の継続ファンド(GP-led continuation fund その3)
この週では、金銭分配と現物分配が混在するケースの税務と会計について考えました。
以下、現物分配・金銭分配・キャリーなど、一つ一つの要素はまったく高度ではなくシンプルなものなのですが、それらの要素が1つ2つと組み合わさってくると、だんだん頭がこんがらがってきます。
わからなくなったら、ちょっと前に戻って確認して進めるように書き進めていきますので、よろしくお願いします。
(第770号) GP主導の継続ファンド(GP-led continuation fund その4)
この週では「キャリー」の会計処理を考えました。
キャリー(carried interest)というのは、ファンドからの分配が一定の額を超えた場合に、ファンドを運営するGP(無限責任組合員)が出資割合を超えて受け取れる分配のこと。
世界的に、超えた額の20%が相場になっています。
(第772号) GP主導の継続ファンド(GP-led continuation fund その5)
この週は、現物分配(キャリー含む)と金銭分配が混在する場合の会計処理について考えました。(ここまでわかれば、後は怖くない!)
(第773号) GP主導の継続ファンド(GP-led continuation fund その6)
この回は、いよいよスキーム編に入っていきました。
前回まで、金銭分配や現物分配、キャリーあり・なし、といった基礎をやってきましたので、そこがきちっとしてれば、スキーム自体は(ある意味)カンタンです。
(第774号) GP主導の継続ファンド(GP-led continuation fund その7)
この回では、株式がどのように旧ファンドから継続ファンドに移動するか?について見ていきました。つまり、
投資先企業に、どのような譲渡承認や名義書換の依頼を行えばいいか(「XX組合員YY組合員…ZZ組合員にそれぞれXX%、YY%、ZZ%ずつ現物分配され、それが継続ファンドに現物出資された」といった超複雑な依頼をしなければならないのか?)
投資先に、各LPやGPのパートナー別の分配割合が全部バレてしまうのか?
上場時の有価証券届出書に、この現物分配や現物出資、譲渡の詳細が開示されてしまうのか?
等を考えました。
(第775号) GP主導の継続ファンド(GP-led continuation fund その8)
この週は「GP主導の継続ファンド」の最終回です。
■アストロスケールの優先株式
(第790号) アストロスケールの優先株式
アストロスケールホールディングス社の優先株式が、ひさびさにちょっとマニアックだったので、この週からは、登記簿上の記載等をもとに、この優先株式の内容について見てみました。
(第791号) アストロスケールの優先株式(その2)
前週はアストロスケールの優先株式の内容について登記簿の記載を参考に検討してみましたが、この週は、その優先分配権に従って分配をすると、どうなるか?について考えました。
以下、目次一覧:
(第767号) 謹賀新年(2023年総集編)
(第768号) GP主導の継続ファンド(GP-led continuation fund その2)
(第769号) GP主導の継続ファンド(GP-led continuation fund その3)
(第770号) GP主導の継続ファンド(GP-led continuation fund その4)
(第771号) 上場までの資本政策(2024年2月)
(第772号) GP主導の継続ファンド(GP-led continuation fund その5)
(第773号) GP主導の継続ファンド(GP-led continuation fund その6)
(第774号) GP主導の継続ファンド(GP-led continuation fund その7)
(第775号) GP主導の継続ファンド(GP-led continuation fund その8)
(第776号) 上場までの資本政策(2024年3月その1)
(第777号) 上場までの資本政策(2024年3月その2)
(第778号) 上場までの資本政策(2024年4月その1)
(第779号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その1)
(第780号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その2)
(第781号) 上場までの資本政策(2024年4月その2)
(第782号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その3)
(第783号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その4)
(第784号) 上場までの資本政策(2024年5月)
(第785号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その5)
(第786号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その6)
(第787号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その7)
(第788号) 上場までの資本政策(2024年6月その1)
(第789号) 上場までの資本政策(2024年6月その2)
(第790号) アストロスケールの優先株式
(第791号) アストロスケールの優先株式(その2)
(第792号) 上場までの資本政策(2024年7月その1)
(第793号) 上場までの資本政策(2024年7月その2)
(第794号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その8)
(第795号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その9)
(第796号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その10)
(第797号) VCはいかに株式を売却するか?(2023年その11)
(第798号) 上場までの資本政策(2024年8月)
(以上)
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フェムトマガジン(第799号) 2024年上半期+αの総集編
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本当にじでないよ!ね”ぇ!!ゆうぢゃんだけだよぉ!!
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私の意見(82)
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木走日記
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セカンド・カップ はてな店
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こら!たまには研究しろ!!
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愛・蔵太の気になるメモ(homines id quod volunt credunt)
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September 16, 2023
和製「国際」マナーとしての「ノックは3回」とマナーメディア:Part 3:マナーメディアと日本社会
「ノックは3回」は少なくとも1980年代には日本現代作法会が作り提唱していたもので、その後元客室乗務員たちが広め、近年就活界隈を中心にビジネスマナーとしてゆっくりと広まりつつあるようにみえる。Part 1、Part 2に続き、Part 3では、この背景にある、日本社会とマナーを伝えるマナーメディアとの関係について考える。
Part 1:「ノックは3回」はマナー違反(公開済)
Part 2:女性の「呪い」もしくは「武器」としてのマナー(公開済)
Part 3:マナーメディアと日本社会
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September 15, 2023
和製「国際」マナーとしての「ノックは3回」とマナーメディア:Part 2:女性の「呪い」もしくは「武器」としてのマナー
Part 1では、「ノックは3回」という謎マナーが「国際プロトコール」でも「国際マナー」でもないという点について書いた。引き続きPart 2では、これがどのように生まれ広まってきたのかについて考える。
Part 1:「ノックは3回」はマナー違反(公開済)
Part 2:女性の「呪い」もしくは「武器」としてのマナー
Part 3:マナーメディアと日本社会(予定)
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September 14, 2023
和製「国際」マナーとしての「ノックは3回」とマナーメディア Part 1:「ノックは3回」はマナー違反
職業柄、大学生と就職活動に関する話をすることが少なからずあるが、そこで気づかされることのひとつは、彼らが就活に対して強い不安を抱いていて、それがゆえにどうでもいいと思われるようなことにとらわれていることだ。
その中のひとつに、「ノックは3回」がある。就活における重要なプロセスの1つである面接の際、面接室に入る前にノックをする(なぜかそうすることに決まっているらしい)。それは2回ではだめで、3回であるべきだというのである。ゼミ生に聞くと、全員がこれを知っていた。それだけではなく、「2回ノックだと面接で落とされる」と恐れているのだ。この謎マナー、少なくとも一定以上の年齢の人にとってはあまりなじみがないかもしれない。私もそうだった。そもそも意味がわからない。
私のゼミでは毎年テーマを決めて本を作りコミックマーケットで売るという活動をしている。今年出た著書『就活メディアは何を伝えてきたのか』(青弓社刊)もそこから生まれたものだが、そんなこともあって、2023年度のテーマは「ビジネスマナーとメディア」とした。そこでまっさきに取り組んだことの1つがこの「ノックは3回」だった。学生たちが意味のないおそれを抱いたまま就活に臨むのはよろしくない。
このために古今のマナー本などを調べていくうちに大変面白いことがわかってきたので、「ノック3回」は国際マナーなのか、「ノックは3回」はどこから生まれたのか、及び「ノックは3回」が広まった背景とメディアとの関連について、3回に分けて手短に紹介する。これから就活に臨む大学生にとっても意義があるだけでなく、どうしてこのような謎マナーが広まったかを知ることは、社会についてよりよく理解するうえでも有用かと思う。
Part 1:「ノックは3回」はマナー違反
Part 2:女性の「呪い」もしくは「武器」としてのマナー
Part 3:マナーメディアと日本社会(予定)
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«事実と表現、記録と記憶
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お題「輪番あれこれ/令和臨調政策提言とな/日銀レビューシリーズから」 2023/01/31(火)08:15:34
お、例の人工石油案件、全力二階建てがまとめとるな。
〔マーケットアイ〕金利:国債先物は反発で引け、日銀オペが支援材料 長期金利は横ばい
『[東京 30日 ロイター] -
<15:10> 国債先物は反発で引け、日銀オペが支援材料 長期金利は横ばい
国債先物中心限月3月限は前営業日比13銭高の146円86銭と反発して取引を終えた。日銀の幅広いオペが相場をサポートした。新発10年国債利回り(長期金利)は同横ばいの0.475%。』(上記URL先より、以下同様)
ということではあるのですが、
『 OFFER BID 前日比 時間
2年 -0.015 -0.004 -0.004 15:11
5年 0.173 0.182 -0.014 15:09
10年 0.469 0.474 -0.006 15:07
20年 1.375 1.389 0.011 15:00
30年 1.582 1.599 0.032 15:09
40年 1.833 1.853 0.035 15:09』
ということなので輪番がサポートした割には超長期大甘の王子ですし、昨日の横綱も14時半過ぎくらいからの値動きが変な動きでして、いやまあ別に操縦とかそういう話ではなくて、なんか上げるにしても下げるにしても強引な動きになってて、閉店するから成り行きセール(または成行買い)ちっくな上に急にグイっと上がってみたりしたにグイっと下がってみたりというのを続け、挙句の果てに引けの板寄せで引け前最終から10銭以上の値幅で下に飛ばして終わる、という何とも訳の分からん横綱のブレブレというか反復横跳びというか、わけのわからんムーブではございましたな。
・オペ紙は変更なしでした(まあ順当ですかね)
2月のオペ紙(四半期のに追記)
[外部リンク] ・物価安定の下での持続的な経済成長
提言→・生産性向上、賃金上昇、安定的物価上昇が起こる持続的な経済成長が実現するための環境を作る、留意事項 ・国債市場正常化を図る際、市場の安定に特段の注意を払う
ってなっているのですが、何でしょうねえそもそも「生産性向上」なんて言うのはタダですけどそれがずーっと出来て無かったのに何をどうすると出来るのか分からんし、さらにヤバそうなのは『留意事項 ・国債市場正常化を図る際、市場の安定に特段の注意を払う』って所です(個人の偏見です)。
と申しますのは、そもそも12月のMPM以来の日銀のテイタラクって何でしたっけと言えば、「市場機能の改善を図る」とか言いながら実際に動き出したら無茶苦茶に市場に介入しまくって更に市場機能を悪化させ、その状況について問いただされると「これは10年金利のレンジ拡大を行った結果として新しい落ち着きどころを探す遷移の中で起きている状況であり、今後は市場機能の回復に向かって進んでいくでしょう(キリリッ)」とか言い訳をして誤魔化している訳であります。
つまり何が言いたいかというと、お前らが「市場の安定に特段の注意を払う」とか言い出すと碌なことしないというのが仕様であって、マーケットが壊れた時の「最後のカウンターパーティー」と「常設ファシリティを使った緊急避難所(ディスカウントウィンドウみたいなものね)」とLLRをちゃんとやり、あとは余計な介入をしないで市場に勝手にやらせておけば、市場の方で勝手に落ち着きどころを見つけるのでありまして、市場の動きに対して一々リアクティブに反応して介入をするから話がややこしくなる、ということ。
でもってこの緊急提言もそういう意味では「市場の安定に特段の注意を払う」と言ってるのが、余計な介入をして複雑骨折になりそうな未来しか見えないのでうーん大丈夫かって感じはします。
「政府の責務」ってのも
現行→・日本経済の競争力と成長力強化に向けた取組を具体化、強力に推進 ・財政運営に対する信認を確保
提言→・戦略的かつ効果的な財政支出重点化と構造改革で潜在成長率高める・歳出入改革で持続可能な財政構造確立
ってなってますけど、そもそも現行でも出来てないのにハードル上げてどないしますねんというのはあるし、「戦略的かつ効果的な財政支出重点化」とかワイズスペンディングっぽい雰囲気が流れてて、さっきの「市場の安定に特段の注意を払う」と同じ種類の言うだけならタダなんだよな~感が漂ってまして、何ちゅうかこれなら別に文書変える必要ないんじゃないの、と思いました率直に申し上げて。
以下ありますがその辺は割愛しますけど、ま~この件自体はアベノミクス的なものの見直しってことで象徴としてやり玉に挙がっているって感じだと勝手に推測しますので、まあそ~ゆ~文脈なんでしょ、と思いました。
・緋村抜刀斎状態の平野さんは面白かった&このタイミングでぶっこむ真意is何??????
でまあこのヘッドライン出ている時に『「財政・社会保障」部会(座長:平野信行、翁百合)』ということで平野さんと翁さんがプレスに出て発表してたんですが・・・・・・・・・・
いやー平野さん言葉一応選んではいたのですが、質疑応答とかでの説明がどうみても緋村抜刀斎になってて、何ちゅうかこの見敵必殺と申しますか斬人斬馬と申しますか、どこの剣豪だよという感じで今のテイタラクを滅多切りにしていたのはクソ笑いました(褒めてる)。アーカイブ転がっていると思いますのでまあお暇な方は探して味噌。
でもって質疑応答で聞かれてたのですが、翁百合さん、下馬評で日銀総裁や副総裁候補にお名前も挙がっているという中で、しかもあと10日もすれば同意人事案が公表されそうだ、という状況の中で抜刀斎と一緒に抜刀(平野さんほど抜刀はしていませんでしたが)の巻だし、そもそも日銀の共同声明とか思いっきり地雷を自分から踏み抜きに行くという豪気なプレイにナンジャソラというのはありました。
まあ何ですな、人事ネタは何かあんまりネタにするのもアレなのでしないようにしてますが、さすがに今回のは人事ネタに絡んでの思惑になるわなと思うのですが、可能性としては(1)お断りっクスムーブメント、というのがまあ常識的な見方になるように思えますが、対抗としては(2)ノミネートされる事を前提に高めの球を敢えて放り込んできて踏み絵を迫る、というのかもしれないな~などと思うのですが、まあいずれにせよこれぶっこんでノミネートって話になるとそれはそれでヤヤコシヤな展開になりそうですな。
#そういうのもあって債券市場ちゃんって最初下で反応したけどその後上がったんじゃないかな、というのは穿ち過ぎかな??
〇これはタイムリーなレポート(日銀レビュー)
[外部リンク]
47 queries. 0.736 seconds.
例年通り、バタバタしているうちにアっという間に大晦日を迎えてしまいました。せめて締切を過ぎている仕事は年内にしっかり片付けたかったです… というわけで(毎度のことながら)全く成長していない自分に猛省中>< タイトル通り、ざっくりと今年の活動を数字で振り返
本年度のノーベル経済学賞は - ウィリアム・ノードハウス氏(イェール大教授) - ポール・ローマー氏(ニューヨーク大教授) という、米国経済学者2名による共同受賞でした。 「気候変動」「技術革新」という重要な要素をそれぞれ長期のマクロ経済分析に統合した点が評価さ
今日は午後3時頃に投票だん。投票所には(係の人を除いて)なんと僕一人!ということで、ちょっぴりいつもより緊張しました(笑)大雨だし人が少ないのはしょうがないのかな、とも思ったのですが、駅前のス〇バには(雨ニモ負ケズ)人が溢れてました。う~む… ところで、
「アルク/マガジンアルク」連載」(2006-2017) を全部 html化。(2021/12/03)
hirox1492 at 01:01|Permalink│Comments(138)│
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2021年07月03日19:16
宮崎哲弥氏が『冤罪と人類』について語る
宮崎哲弥氏が、拙著『冤罪と人類 道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』について、熱く語っています。
ぜひ、お聴きください。
「歴史犯罪ミステリーのような話からはじまって、ハラリやサンデルにつながっていく」
ニッポン放送『飯田浩司のOk! Cozy up!』2021年5月28日
装幀のとんでもなさに盛り上がってのも、ありがたいです。
一部の書店以外では背表紙を強調した陳列をされてませんが、書店員の方は文庫の掟を破った無茶さを感じてないですかね。
背の重要さは、電子本やその他のメディアと対抗しなければならない書店がもっと真剣に考えるべきことのはずなんですが。
宮崎哲弥氏は5年前にも、単行本版『道徳感情はなぜ人を誤らせるのか 冤罪、虐殺、正しい心』について熱く語っていただいています。
合せてお聴きいただければ。
すでに聴いた方も、もう一度聴いてみるとなかなか凄いことを仰っておられることを再認識できるかと思います。
冒頭7分間と、番組の最後、54分からもまた語っておられますので、後半もゆめゆめお聴き逃しなきように。
ニッポン放送 『ザ・ボイス そこまで言うか!』2016年6月22日
「人間の思考を起動させる本です。これは」
「今年の一番の名著だと思う」
「私は三度読みました」
「まだ付箋は甘いんだ。これは」
「もう一冊持ってるけど、そっちはバラバラになってる」
等々、数多くの過分なるお言葉をちょうだいしております。
仏教に反応していただいてるのも宮崎氏ならではで、筆者として嬉しいところです。
仏教思想なり、悟りを目指すための修行なりは、たんなる観念的な言葉遊びではなく、何百万年の進化によって人間の身に着いてしまった認知バイアスとその克服法に根拠があるなんてことを本書では書いておるのですが、いままでにこんな根本的なことを喝破した人はいるんですかね。
本書の「正しい心」というのは、のみならず、こういう人の心の本質を指していることを読み取っていただけるのはありがたいです。
さらに二週間後の7月6日放送でも、またもや熱く語っていただいております。
こちらもまた、なかなか大変なことを仰っておられますので、3分39秒から、ぜひともお聴きください。
「ある時代の中では読まなければならない本」
「この時に読んでなければいけない本」
「いま日本人には非常に、ひょっとすると世界的にもこの本が必要なんじゃないか。そういう政治、社会、経済状況だというふうに見ています」
格差が広がって道徳感情が刺激されると、人間は幾何学的な美しい計画に取憑かれるようになり、テロやら扇動政治家やらが蔓延するようになるといったことも本書には書いてますが、その点に反応していただけたのかもしれません。
極めて非効率で一本筋の通った思想のない民主主義が、なにゆえ明確なビジョンを掲げ意志決定も早くて効率のいいはずの独裁やエリート少数支配より優位になって、歴史上に生き残ってきたのか。
これも認知バイアスの克服に根拠があるなんてことまで本書では書いてるのですが、こんな大それたことを云い出した人は、これまでいるんですかね。
本書のテーマは、人類の進化に於ける、宗教も含めたこのような生存率を上げるシステムの形成なんですが、その中でももっとも重要なる裏テーマである憲法に言及する方が、宮崎氏以外にほとんどいないのは、当方といたしましては、いささか残念ではあります。
この手の小難しいことだけではなく、
「それ以上にね。楽しく読めるんだ、これは」
「松本清張の推理小説を読むかのように読める」
とも云っていただいて、これは完璧なる紹介でありますな。
事件や歴史の謎解き部分だけではなく、宗教と民主主義やら憲法やら経済やらを統一理論で根本から解き明してしまうという大風呂敷ぶりを笑いながら楽しんでいただければ、書き手としてはこの上ないところであります。
民主制も、憲法も、宗教も、人間に考えさせないことによって認知バイアスを克服するために編み出されたシステムだなんて、とんでもないことを云ってるんですが、このとんでもなさは読者諸氏にどの程度、感じ取っていただいてますでしょうかね。
・東京オリンピック2021を開催するため最低限の案
東京オリンピック2021を開催するため最低限の案
[2021/5/11 17:55]
「オリンピックを開催出来るように考えよう!」という人はいるのですが、具体案を見かけないので、開催可能にするための案を考えてみました。
オリンピックの組織委員会が観客を入れることにこだわっていたりするので、医療従事者が500人必要だよね。。。とか言ってたりします。
コロナ禍でそもそも医療従事者が足りないので、大阪では入院出来なくて自宅待機で亡くなる人が出ていたりします。「それならオリンピック中止しろよ!」という意見が出るのは当然だと思います。
ただ、中止にすると、放映権料やスポンサー料の返還などでIOCは数千億円の負債を抱えることになります。すでにお金を受け取っちゃってるので、、、
「IOCが借金抱えてたって知ったことないよ。」という意見は残念ながら間違っています。
IOCが支払うべきすべての費用や損害賠償は、IOCではなく、東京都と日本オリンピック委員会が支払うという契約書にサインしちゃってるのです。
https://www.2020games.metro.tokyo.lg.jp/taikaijyunbi/taikai/hcc/index.html
ということで、オリンピックを中止すると、東京都と日本国民が数千億円を支払うことになります。さすが、IOC抜かりないですね。
形だけでも開催しちゃえば賠償責任は無くなるので、形だけでも開催したほうが損失はまだ少ないと思うんですよね。
すべての選手はワクチンを打って隔離期間中はきちんと隔離されて、競技が終わり次第帰国するというスケジュールで感染機会を極力減らすことが出来ると思います。
例えば、テコンドーは競技は4日間しかないですし、トランポリンも2日しかないので、さくっと競技をして表彰式をして帰国してもらうという計画です。
全ての選手はスマホのGPSによる位置確認を義務化して違反した場合は即座に強制的に帰国してもらいます。
会場は全て無観客で、選手の家族の入国は出来ません。
では、感染を広げないで開催する具体的なスケジュールです。
(日本到着まで1日かかる想定)
5/31 全ての国の選手の選考を終わらせる。
6/1 全ての国のオリンピック選手は一回目のワクチンを接種。
6/22 3週間後に2回目のワクチンを接種。ワクチンの効果が出るのは2週間後です。
7/4,5 全ての国のオリンピック選手は、PCR検査を受けます。
7/6 PCR検査で陰性だった全ての国のオリンピック選手は日本に向けて出発します。
7/7 日本に到着。日本到着の翌日を1日目とカウントして14日間の隔離期間です。他者との接触を避けるために検疫所が確保する宿泊施設に14日間隔離されます。
7/22 隔離が終了し選手村に移動します。
7/23 開会式
7/24〓 すべての選手は選手村と会場以外の移動を禁止。競技が終わり次第帰国。
8/8 閉会式は8/5,6,7に競技が終了する24種目の選手のみ参加
競技関係者も同様の隔離。
日本に滞在するビザの無い外国人記者、スポンサー関係者の入国は通常通り拒否します。
この案であれば、少なくとも感染リスクが少なく開催出来るので、オリンピック開催派の人は、開催可能な案として主張するのはいかがでしょうか?
選手の家族ぐらいは入国させてもいいんじゃない?とかちょっとづつ肉付けをしてもいいとは思いますが、まずは最低ラインでこれだったらオリンピック実現しても問題は少ないよね、、という案にしてみました。
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移転先はバックアップしたココログの記事をそのままインポートする事が出来ました。引越し先としては割とお薦めかも。
2006.05.16 10:33 PM | Permalink| Comments (0)
スリランカに見る平和創出の難しさ
国内対立で紛争が絶えないスリランカであるが、停戦監視の努力にもかかわらず多くの死傷者を出す事件が発生した。(参照1)今後の戦闘激化が懸念されている。この種の内戦の終結が困難なのは世界で共通ではあるが、和平を促す外国勢力の持続的な関与がある事、島国で国境監視も比較的容易である事など、条件的に有利な面もある。また厳しい経済水準から政治の現状を考えると国民の資質も比較的高いように思われる。にもかかわらず状況は厳しいようだ。
例によって外務省のサイトを引用する。(参照2)日本からすると重要度の薄い小国という印象があるがここでの記述は多い。要人往来も活発である事が分かるだろう。日本との関係を記したページ(参照3)に率直に理由を記述しているのが面白い。シーレーンにあり地政学的に重要なこと、親日的であることと記されている。外務省はこういうときに建前を記述するに留めることが多かった印象があるが最近はそうでもないのだろうか。
同じページに昨今の情勢も比較的詳述されている。かなり多くの国が関与しているのが分かるだろう。にも関わらずこの国の反政府勢力との交渉は至難であろう。よりによってというか、恐らく世界で最初に女性の自爆テロを組織的にやり始めたと思われる、「タミル・イーラム解放の虎」(LTTE)が交渉相手となっている。他のタミル人組織に対しても、インドとの関係が深すぎるなどの理由で攻撃的であり(ちなみにインドはラジブ・ガンジー首相まで暗殺されているくらいなので、近年は腰が引けている)米国など主要な民主主義国からはテロ組織として認定されている。やっている事それ自体は、自爆テロ以外に少年を拉致して兵士に仕立てるとか民間人への攻撃も辞さないなど残虐を極めるのでそう評価されるのも当然だろう。にも関わらずタミル人の間で一定の浸透がある。無論地域の実験を握っている以上、恐怖からの服従という面はある。しかし少数派が抱える恐怖というのはなかなか厄介だ。
LTTEのリーダー、Prabhakaranへのインタビュ〓が公開されている。(参照4)当然LTTEの言い分に偏っているわけだが、内容は反政府勢力の言い分としてある種の典型を示す。自分たちは迫害され、やむを得ず抵抗している、言論は役に立たない、議会は多数派の専制であるという論調。ただ、スリランカのタミル人くらいの社会集団となれば、民族浄化のごとき未来は可能性がそれなりにあるという恐怖が動機となっている。そのため、自らが弱者であると認識されている集団で、相対的にカリスマがあり強いリーダーと目されている人物により穏健な人物が取って代わることは本質的に至難なのであろう。
ノルウェーが中心となり、停戦監視のミッションが北欧諸国によって展開されている。しかしWikiの項目でも示されているように(参照5)多数派シンハラ人からの評判はあまり良くない。LTTEの肩を持ち過ぎるという。これもまた世界でよく見られる光景だ。停戦監視を継続しようとすれば、それをしばしば破ろうとする勢力に多くの妥協をする事は当然である。テロに対する一方的な被害者であると考えている人々に不評なのは当たり前だろう。それでも長期で見れば、手法はどうでもいいし条件が重なっただけの偶然でも良いから、平和が継続することによって互いの不信を緩和させ、次の段階に進むしかないのだろう。ただこのLTTEに関しては、そのような手法が有効かどうかは議論の余地がある。地域を管理する現実の勢力として対処するべきか、それとも短期には混乱があっても別の現実を作り出したほうが長期には良いとするべきか、判断は難しい。ただ後者を選択したのがイラク戦争だが、現実で分かるように良い結果を得るためには長期のリソース投入が必須とはなる。
2006.05.13 10:41 PM | Permalink| Comments (0)
キューバの石油開発と米国
日中の東シナ海ガス田問題は、日本では資源の問題というより主権の問題として、中国ではそれに加え共産党の政治的問題として認識されているようだ。そのため構造的に合意に達しにくい状況であり解決が難しい。またこのような広大な大陸棚が広がっている係争地域もあまりなく、政治的条件も異なり他国の事例も参考になりにくい。そのためこのキューバ沖の話は参考に出来る事例でもないのだが、米国内ではそれなりに話題となっていることから取り上げておきたい。
1977年、米国とキューバが双方の権利を保持するようフロリダ海峡を分割した条約を結んでいる。これはそれなりに海峡が深いこともあり、さすがに米国は大陸棚云々とキューバの領海近くまでの権利主張はしていない。また近年の米国は自国沿岸地域での石油・天然ガス開発はしていない。米国は環境保護団体の発言力が強いこともあり、事故による水質汚濁への懸念しているということが背景にある。過去有名な事故としてはアラスカでのエクソン社のものがあり、それ以来大規模な原油流出事故への恐怖が根強くある。この件は英語版Wikiの記述が手厚く、参考になると思われる。(参照)将来のエネルギー安全保障に備えて採掘していないのではないかという意見もあるが、共和党より民主党のほうが石油開発には消極的なところを見てもそれは過大評価であろう。技術進展による価値下落のほうがペースが早いのではないか。
ともあれ、最近のキューバは中国やインドといった外国からの働きかけもあり、自国沖の資源を開発する政策を進めており、海底資源問題が改めて注目を集めている。(参照2)言うまでも無いが米国内でのキューバへの反発は強く、非民主的な国の関与は様々な政治的レベルで懸念が表明されている。(参照3)あくまで利潤を追求する民間企業が主体となるカナダやスペインとは違って、中国などは国策としてかなり無神経な態度を取っているようで、米国から厳しい反応が返って来ているようだ。先の記事にある”acting as if they can somehow ’lock up’ energy supplies around the world”という事が重要で、市場に流さず囲い込むという挙動に反発がある。この点は日本も対イランなどで意識しておいたほうが良いことでもある。
中国に関しては、米国と外交案件が山積みなこの時期に間も悪いし、摩擦は事前に予想できそうなものだが。それを考えると、東シナ海で日本と交渉している内容は、自国沿岸でもありまだ遠慮深いほうだとでも中国は思っているのかもしれない。またインドについても、米国内ではブッシュ政権は甘い対応をし過ぎるとこれまた風当たりが強くなっている。
とはいえ、自国周辺での石油資源の利用をより積極的に進めるべきだという意見は常にあるし、そういう動きに繋げるためにこのキューバの件を報道しているという人々もいる。このコラムなどはその主張の典型例といえるだろうか。(なおここで記述されているメキシコの件は、メキシコが一部麻薬の合法化を検討していて米国が猛反発しているという事が背景にある)何しろメキシコ湾に関してはあまり調査もされていないようなのだ。さっさと調査して採掘すればいいと思うのだが。なぜか石油は戦略資源として特別視されることが多い。確かに代替性は最も低い部類に入るが、一次産品は抱えていても価値があるわけではなく、市場に提供して初めて利益となる。北米自由協定を締結していて、一人当たりの所得水準が米国より低めでビジネスが回りやすいメキシコに開発させるのが一番良いと思うのだが。メキシコが経済的に反映すれば、難民や犯罪者、麻薬などの米国への流入も減るのではないか。
2006.05.10 02:02 AM | Permalink| Comments (0)
中台関係の当面の安定
台湾の陳総統が、南米への外遊に伴う立ち寄り先として希望していた米国内の都市に関して、ほぼ純然たる給油目的となるアンカレジが選定されたことに不満を表明しているようだ。(参照)New York Timesなどでもやや背景を含めて報じられているが、(参照2)この中台関係の現状に関しては基本的な状況を確認しておいてもいいかもしれない。
現時点での客観的な分析としては、このロス氏の論文が冷静にまとめていると思う。台湾の独立路線は頓挫したというものだ。全文を読むには購入する必要があるが、和訳は「論座」の」5月号に掲載されている。
端的な事実は下記の通りであろう。
But it has not resulted in widespread calls for a formal declaration of independence. Voters, reflecting Beijing’s military and economic hold on the island, have preferred to accommodate China
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■ 本邦の党首・・総裁選挙よりも、国際政治上は、衝撃度の高い話になるかもしれない。
時事通信 9月11日(火)22時41分配信
【香港時事】中国系日刊紙・香港商報は11日、10日に予定されていた習近平国家副主席とデンマークのトーニングシュミット首相の会談がキャンセルされたことに関連して、中国外務省は事前に取材を受け入れると香港メディアなどに通知しておきながら、予定変更について何も説明しなかったと批判した。中国当局の指導下にある香港紙が中国当局を公然と批判するのは極めて異例。
また、中国系香港メディアは通常、中国メディアと同様、同国指導者の健康不安説に触れることはないが、香港商報は習副主席について「病気のうわさがある」と指摘した。
「次期国家主席」に異変が起こっているとすれば、相当に怖いことになりそうである。真相は判らない。病気説、「水泳中に背中を負傷」説、「交通事故」説、果ては「暗殺未遂」説まである。世界中のチャイナ・ウォッチャーが目下、躍起になって追いかけているはずである。ところで、ロイター通信が報じた「水泳中に背中を負傷」説というのは、全然、イメージが判らない。日本の芸人よろしく、「素人の飛び込み」をやったのか。
習近平の「安否」は、来月の党大会「になれば判ることである。もっとも、これも、そのまま10月開催となるのかは判らない。それにしても、習近平が公に姿を現したのは一日であるから、10日も姿を消していることになる。「体調を崩した」というレベルではない異変が起こったととみるのが、普通であろう。
もし、習近平が予定通りに国家主席になるこがないということになれば、どうなるのか。確実にいえることは、過去数年、「権力移譲」のために行われた一切の努力が、無駄になるということである。天皇陛下との「ゴリ押し」会見を含めて、習近平の御披露目に向けた努力が、あらかた水泡に帰すのであるL。
だとすれば、誰であれ、習近平の代役としての「次期国家主席」は、弱い政治指導者になるはずである。「本来、なるべきと認識された人物」と「なるはずではなかった人物」の間には、求心力において相当な開きがある。胡錦濤が引退を撤回して、「次期国家主席」の選びなおしをするという選択もあるかもしれないけれども、それでも、「中南海」の動揺は避けられまい。「中南海」の混乱から眼を逸らすために、日本に八つ当たりすることのないように、願いたいものである。
こういう「ざわざわとした感じ」は、レオニード・ブレジネフやコンスタンティン・チェルネンコの逝去の後の空気に感じられれたものと似ている。流石、「中南海」と「クレムリン」は、同類といったところか。「開かれた社会」で政治家を批判できる日本の空気は、何と幸いなることか。
「ツイてる!ポッドキャスト新春2019」 4日目 平成の記憶に残る3大イベント
2019年1月 4日 09:40 daiya | 個別ページ
最終日は、4人のブロガーの記憶に残る平成の3重大イベントを紹介しました。
いしたにまさき
1. 9.11同時多発テロ
2. 地下鉄サリン事件
3. ライブドアショック
橋本大也
1. 9.11同時多発テロ
2. Windows95の発売
3. インターネットとの出会い Netscape 1994年
たつを
1. インターネット : 世界とつながる
2. 米不足
3. ライブドア事件
聖幸
1. 雲仙普賢岳 火砕流
2. 地下鉄サリン事件
3. iPhone3GS 日本で発売
「ツイてる!ポッドキャスト新春2019」 3日目 平成のベスト3 ガジェット
2019年1月 3日 09:30 daiya | 個別ページ
「ツイてる!ポッドキャスト新春2019」 3日目 平成のベスト3 ブログエントリー
今日は、4人のブロガーが、平成のベスト3 ガジェットを語ります。
ついてる!ポッドキャスト新春2019 (2019/1/3) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=WBr26AvwbB4
各自、平成時代のガジェットを振り返る
聖幸
1.iPhone
2.シグマリオンII
3.CANON EOS Kiss X2
橋本大也
1. iPhone
2. NECモバイルギアシリーズ
3. ぺんてるエナージェル 0.7 青
たつを
1. ケータイ
2. iPhone
3. Kindle
いしたにまさき
1. ライフスライス
2. フルサイズ一眼レフ
3. iPhone
2019年1月 (4)
カワセミの世界情勢ブログ
国際ニュース、外交、政治経済問題に関する覚え書きと対話の場所
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2011年06月01日
どういう政治家に憧れ、倣おうとするのか
雪斎殿がエントリーを更新し、菅直人首相にに対して「彼は政治家として誰に憧れ、誰に倣おうとしたのか。」と問いかける興味深い論を記されている。「中興の祖」を高く評価するというこの論は、氏の過去のエントリにもそのような考え方が滲み出ており、頷けるものがある。現役の政治家ならともかく、自分が考えても仕方が無いのだけれども、誰かの文章に刺激を受けて何かを記すというのが本来のBlogのあり方でもあろう。せっかくの機会であるから自分ならこう考えるというのを記してみたい。この文章を読んでいる読者諸氏も、多くの政治家を思い浮かべ、誰を評価するか、誰に共感するかというのを考えてみてはどうだろうか。
まず、基本的な考え方であるが、私はこの問いに対して、戦国時代やら、もちろんそれ以前の昔の日本の人物の名を上げる人をあまり高く評価しない。政治は人の考え方の営みであり、現代と社会状況も人の考え方もまるで違う、より正確に言えばどのように違うかも把握することが難しい過去を挙げるのは適切で無いと思うのだ。もちろんその意義がこの種の問いが上がる全ての局面でゼロというわけではない。しかしより適切な回答を回避しているように思える。まして現役の政治家でそう言うとしたら、それは夢想的な無責任者の傾向があるとは言えないだろうか。
それ故、明治以降の政治家か、海外であれば17〜18世紀あたりから後の欧州諸国の政治家、地域によっては19〜20世紀以降の政治家を挙げるのが良いと思う。さらに自分の偏った考えを付け加えさせて貰えば、本来は現代に生きて活動している、今の日本であれば衆参両院の議員から選択するのが本来のこの問いへの誠実な回答では無いか、と考える。
勿論、棺を覆いて初めて評価定まる、は政治家のどうしようもない宿命であり、永遠の真実であろう。しかし政治が生きている人間の営みである以上、本来は現在活動している人物を挙げるべきという考えを維持しておくのは一つの在り方では無いかと思うのだ。
それでも日本国内の人物となると、実際に挙げるのはそう言った自分自身でも困難である。もちろん、それは今時点での自分自身の無知から来るものではあるが。強いて挙げれば、近年では高い評価を受けた小泉元首相を挙げるという考えもある。ただ、確かに在任中の各種政策の切り回しには多く共感する所もあったのだが、歴史的評価は怪しいかもしれない。「改革の可能性を示しながらそれを最後まで貫徹すること無く、少子化で経済の活力が縮小する日本の貴重な時間を浪費した」となるかもしれぬ。
そのようなわけで、私が挙げるのは英国元首相のトニー・ブレア氏である。何が何でも国内から挙げるという考えの人もいるが、私はそのように思わない。少なからず同時代を生きた人物は同種の困難に立ち向かい、成功と失敗の一部を共有していると思うからだ。そのような意味でもブレア氏はふさわしい。
近年の日本では、意欲を持って何らかの政策を推し進める政治家は、内容が大筋妥当なものであっても、それが一定程度必然的に持つ負の側面によって損害を被る人々の反対の声に過剰に萎縮し、推進仕切れないことが多いと考える。結果、不作為が続き、当面は平穏な日々が経過し、重要な課題は放置される傾向がある。(とはいうものの、福島原発事故という究極の事態により不作為の罪に目が向けられつつはあるが)今の日本の政治家に必要なのは、課題を設定し、期限を切って実行する勇気なのである。この勇気という側面に関して、小泉元首相も含めて全くの不作と言える。それを思うと、任期中、ひたすら火中の栗を拾い、少しでもよりよい社会を後世に残そうとした氏の営みは誠に政治家としてふさわしい。氏を賞賛するとしたら、誰よりも英国の宰相らしく行動した、ということになるのだろうか。日本人としては外交問題が記憶に強い。ユーゴ問題など、人権に関する確固たる信念が中核にあることが成果を生んだ。彼がいなければより長い期間放置されたろう。しかし、むしろ国内の医療改革やアイルランド問題など、地に足を付けないと遂行できない地味な問題で成果が多かったように感じられる。若干世間離れしている感もあるオバマ氏に得て欲しい部分ではあるが。
この種の立場に立つ政治家は、存命中には成果は部分的なものであったり、挫折したりという事が多い。他に私が尊敬する政治家として板垣退助や犬養毅を考えてみても、いずれもそうである。それでも、政治の要諦は人の考えであるので、それを少しでも良い方向に変化させた人物は、その国や地域の政治の土台として社会全体を底上げした成果があると考える。ウィルソン大統領などもそうであろう。また板垣氏を挙げるなら英国のグラッドストン首相を挙げるのがより適切と指摘する人はいるかもしれない。氏は第四次内閣のアイルランド法案を否決された。少なくともこの点で成果を出せなかったと言う事は可能かもしれない。しかし歴史の文脈で意味はあったのだと思う。21世紀のブレア氏も任期の最後にこの問題に注力したことを想起せずにはいられない。きっと過去の英国宰相にも思いを馳せていただろう。
こういう政治家は気質として革命家的な部分を持っていたのだろうと思う。しかし、いずれの人物も議会政治というものを重視し、その支持を広げることにほとんどの労力を費やした。自制心と人権に対する良心が彼らのキーワードかもしれない。そして多少なりとも人間の政治意識を変化させた。民主政治が他の政治体制より多少はマシであるという理由は、歴史の経過と共に少しづつ進歩が期待できるという事が大きな割合を占めている。彼らはそれに最も貢献した人たちではないだろうか。出来れば現代の政治家にそういう人が現れ、棺が覆われる前に世の評価があれば、と思う。それが困難な事は、構造上の宿命かもしれないが。
2018.12.12
「エイベックス」並びに同社経営陣の不法行為を、社員有志が内部告発!?(2)
12月1日、本紙はこの10月から11月にかけ、「エイベックス」(7860。東証1部)の職員有志が各当局に内部告発を行ったとの記事を配信した。
実はこの情報は、冒頭に掲げたように、監査法人、東京国税局、警察庁宛などに同期間の日付で、エイベックス従業員(匿名希望)の名前で、送付したとする文書が本紙も含めたマスコミに一斉に送付されたことに端を発している。
したがって、大手マスコミも同様の情報は得ているものの、何らかのかたちでエイベックス所属の芸能人らにお世話になっていることなどから報じてないだけのこと。実際は内容が内容だけに社内では話題になっているようだ。
そして、それは槍玉に上げられているエイベックス自身はもちろんだろう。
そんななか、本紙の元に有力な情報が寄せられた。
この文書を発信したとされる者に関しての情報だ。
それによれば、出回っている文書では従業員(匿名希望)と内部告発を装っているが、実際は現役社員ではないという。
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2018.12.11
<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(704)あの「ストリーム」仕手連中の最新動向
あの「ストリーム」株の株価操縦事件は当コラムでも過去取り上げて来たが、残党が久しぶりに動いているようだ。動いているといっても彼らには力はなく、そのバックが動いているという意味だ。
さて、今年はどうしようもないオンボロ企業の「燦キャピタルマネージメント」(2134。JQ。大阪市淀川区)が10月前半に突如、急騰した。
10月1日初値58円が10月10日188円まで急騰。関係者は、ツイッターなどでのいわゆる「煽り屋」の助けを借りて短期間に3倍以上と大成功を収めた。
ところで、今年の株式相場は1年通じて低迷しているが、超小型仕手株は別格の動きだった。その中で、未上場ながら提携など発表すると相手先のオンボロ上場企業が急騰するという、注目の未上場企業は「ジュピタープロジェクト」(東京都中央区)という。
すでに仕手株ファンの間ではお馴染みかも知れない。同社はサイバーセキュリティーなどを手掛ける会社だが、同社のプロジェクトリーダーである松田学氏は東大卒で元財務官僚、元国会議員という凄い肩書だ。また「言論NPO」という有名なNPO設立にも関わっている(現在、監事)。なお、2001年設立の言論NPOは設立後しばらく東京は中央区日本橋1丁目の松井証券ビルにあった(松井証券はサポーターで、松井証券の松井道夫社長は理事だった。なお松井証券は燦キャピの筆頭株主、フォーサイドの大株主でもある)。
今回は、以上に関係するある銘柄が3〓4倍になるというので特集したい。なお、筆者は株式評論家でも証券マンでもない。決して推奨やお勧めではないと断っておく。
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2018.12.10
<書評>「隠蔽と腐敗―防衛省=『日報』から『イージス・アショア』へ」(田中稔。第三書館)
防衛利権にうごめくフィクサー、政治家、官僚を、執念深く追い続けてきた田中稔氏の新著。前著・「日米防衛利権の構造―『憂国』と『腐敗』」は本紙でも紹介した事がある。
安倍政権は17年12月に急遽、陸上配備型ミサイル迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」2基の導入を決めた。現時点での総額は約4664億円にのぼる。途方も無い金額だが、「迎撃率が低い」という指摘、電磁波被害の懸念や、有事の際には真っ先に標的になることから、配備予定地(秋田県秋田市、山口県萩市)住民による反対運動が起きていること、さらに、そもそも決定的なのは、日本防衛のためではなく、ハワイとグアムの米軍基地を防衛するためのものであること。つまり、米政府のために我々の巨額の血税が投入される、という事実だ。
イージス・アショアに関するこうした隠蔽された「不都合な事実」が冒頭で指摘されているが、なぜこんなデタラメな防衛政策がまかり通ってしまうのか。その背後にあるものは何か。
防衛利権の構図を掴むため、著者は10年前の軍需腐敗事件に遡る。登場人物は「防衛省の天皇」と言われた守屋武昌氏(元防衛事務次官)、防衛商社・山田洋行の元専務・宮崎元伸氏、そして「フィクサー」秋山直紀氏(社団法人日米平和・文化交流協会専務理事)といった面々。とりわけ、秋山氏の足跡を執念深く負う事で、日米防衛利権の構図と真相が浮かび上がってくる。アメリカ側では「チーム・アーミテージ」の暗躍ぶりも触れられている。
防衛利権に関し、長年にわたり丹念な取材をしてきたジャーナリスト・田中氏の成果が本書だ。
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≪連載(111回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(12月10日〓12月14日)&MY注目銘柄
≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週末の日経平均株価の終値は21,679円と、先週末比で〓672円の大幅下落となった。加えて先週の金曜日に、雇用統計を終えたNYダウが大崩れしたこともあり、日経平均CFDは21,351円まで落ちて戻ってきている。これは先々週、+704円の大幅上昇となった分をすっかり吐き出して、あまりあるマイナスとなってしまっており、今週、日経平均株価指数は、またしても目先の底ラインでの攻防戦をしなければならなくなった。
先週の暴落の原因としては、これまで本稿でも景気後退のサインとして取り上げていた、米国国債の「長短金利の逆転現象」が挙げられる。ただ、逆転現象が起こったのは、2年債と5年債などの短期債で、「2年債と10年債」の利回り逆転ではない。また、仮にこの現象が起こったからといって、確実に景気後退に向かうかというとその精度もあてにはならない。読者諸兄におかれても、警戒する必要はあるものの、ほかの指標も合わせて確認しながら慎重に対応していったほうが、といったところだろう。
また、中国通信大手、華為技術(ファーウェイ)の副会長(CFO)の逮捕も、市場に衝撃を走らせるのにじゅうぶんなパワーを有していた。逮捕理由は、米国の敵国イランとの不法取引の疑いのようだが、現状でははっきりしない。そんなことよりも、ファーウェイに対する懸念を、米国当局に報告したのは英国の金融大手HSBCであり、拘束したのはカナダだということで、これではさすがの中国も、正面切って米国に猛抗議するわけにいかない。自国に対する包囲網が広がっていることを中国は認識したことだろう。
そして、先週の株価暴落に、一番影響力を行使したのは、今後の米中貿易協議の主導役が、ライトハイザー・米国USTR(通商代表部)代表になったということだろう。これが報道された火曜日、「今後の米中貿易交渉でアメリカは少しの妥協もすることはない」との絶望感から、株価はもろくも崩れ落ちた。この御仁は、対中貿易強硬派の最右翼であり、これまで経済面で緊密となりすぎた中国を切り離したい、という考えをもっている。よって、2000億ドル分の輸入品に10% ⇒25%の追加関税を課すなどは朝飯前で、中国の輸入品すべてに25%の追加関税をかけることもためらわない男、というのが市場関係者の見立てのようだ。 ただ、中国からの輸入品すべてに追加関税25%をかければ、アメリカ製品の10%以上の価格転嫁は避けられず、一気の世界同時景気後退が起こりえる状況になると思われる。
さて、今週のストラテジーへと移る。
先週の木曜日には、日経平均株価のPERが12.09倍にまで落ち込んだ。この数字は、ここ10年来の最低水準で、東日本大震災やブレグジット時のPER水準よりも落ち込んでしまったことになる。ただ、だからといって無条件に買っていってよいかは難しいところだ。それほどまでに、米中首脳会談後の株価推移は酷い。
そこで、まずは日経平均株価の下値の節目水準を確認しておく。
まず最初の関門は、11月21日(水)につけた21,243円(※日経平均先物では21,170円)。いったんこの数字は試しにいきそうであることから、この水準付近で買っていき、終値でこの水準を維持できるなら、ロングホールドするのも一興だ。また、下がってもこのあたりで切り返せるならば相場は息を吹き返しそうだ。第二の関門は、10月26日につけた20,971円と、日経平均先物の20,760円。さすがに、ここから景気後退となるとはっきりと断言できない現状で、この水準まで株価指数が下がることは考えにくい。ただ、米国株式市場は現在でも高値圏に位置するため、ここが崩されれば世界は同時株安を向かえそうだ。
今週は、11日(火)に、「英議会にてEUと合意したEU離脱案の下院採決」がある。現在では否決されそうなムードであるが、その後の展開によっては波乱が起こりうる。また、同日、イタリアがEUに対して、NEW2019年度予算案を提出する。こちらも現在、受け入れられる可能性はほぼないだろうが、こちらも折り込んでいよう。また13日(木)のECB理事会では、年内の量的緩和終了が予想されているようだ。こちらは折り込みが不十分であり、波乱を呼びそうではある。また、米国では12日(水)に、FRBの金融政策にダイレクトに影響する「米消費者物価指数」が発表される。弱めな数字がでれば、12月19日のFRBでの利上げなし、にムードは傾き相場をさせそうであるが、景気後退を懸念されれば波乱となりそう。
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今朝のドラめもん(営業日の毎朝更新)
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2014年10月03日
聖人とコブラ
韓国で行われているアジア大会で、インドの女子ボクシングの選手が韓国有利のイカサマ判定に抗議して、表彰式で自分の銅メダルを韓国選手の首にかけるという事件がおきました。インドのSarita Devi選手はその際「あなたと韓国人にはこれがふさわしい」と言ったそうで、彼女の夫も「韓国のやり方は非文明的だ」と激怒していました。
Youtubeにアップされた関連動画は短期間のうちに大量のアクセスを集め、インド人はもちろん、タイ人や台湾人などアジア各国人の韓国バッシングの場と化していました。インド人もタイ人もネトウヨというわけです。
ところで、Sarita Deviさんの毅然とした意思表示を見ていて、インドの寓話を思い出したので紹介します。
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むかしむかし、インドのベンガル地方のある村でのおはなし。
森に住むどう猛なコブラは、牛飼いや牛をたびたび襲い、村人を苦しめていました。そんなある日、村を訪れた聖人は、村人の嘆きを聞いて森に行きました。
お経を唱えてコブラを呼び出した聖人は、コブラと話をしました。聖人の徳に心打たれたコブラは反省し、二度と咬まないと誓いを立てました。
コブラはもう咬まないと聖人から聞いた村人は、恐る恐る森に行きました。するとコブラは穏やかな様子で村人を襲う気配はありません。コブラに石を投げてみましたが、それでもコブラは抵抗しません。やがて子供たちはコブラをつかんで引きずり回したあげく、振り回して地面に叩きつけ、コブラに大怪我を負わせてしまいました。
しばらくして再び村を訪れた聖人は、コブラは姿を消したと村人から聞いて森に行き、コブラを呼びました。巣穴に隠れていたコブラは聖人の前に姿を見せると、聖人の教えのおかげで心穏やかに暮らしていると感謝しました。
しかし痩せて傷だらけのコブラを見た聖人は、どうしたのかと問い詰めました。怒るという感情を克服し、子供たちに悪意を持たないコブラは、しぶしぶ虐待されたことを明かし、こう言いました。「子供たちは無知なのです。私の変化を知らないだけなのですよ」
これを聞いた聖人は声を荒らげて言いました。「このばか者め!私はおまえに咬むなと言ったが、威嚇するなとは言っていない。なぜシューっと声を出して追い払わなかったのだ?」
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これは19世紀のインドの神秘家、ラーマクリシュナの残した寓話と言われています。微妙に違うバージョンもあるので、或いはもっと古くからある昔話なのかもしれませんが、インドではよく知られた寓話です。
いずれにしてもこのお話の教訓は、怒りに身をまかせて感情的に振る舞うのは良くないけれども、それは何をされても黙っているのとは違うということです。不当な仕打ちに対して毅然とした態度を示さなければ、殺されてしまうかもしれないし、相手は無知なままだし、自分の精神も壊れてしまいます。
hiss(シューっと威嚇すること) と bite (咬みつく)は違うことであり、慎まねばならないのはあくまで bite。hiss を忘れると、むしろ社会の調和は壊れてしまうのです。-なぜ日本はPSY旋風に巻き込まれないのか? by 音楽好き (08/11)
2016.02.15
当サイト「やまもといちろうブログ」は、LINEブログにお引越しをしました
すでにご案内のとおり、ここニフティ「ココログ」で長らく運営しておりました「やまもといちろうブログ」は、知らない間にスマホ向けブログページに無断で広告が貼られていて私には広告収入の分配がなかったという理由でLINEブログに移籍することになりました。
やまもといちろうブログ(LINEブログ)
http://lineblog.me/yamamotoichiro/
もっとも、いままで無料で長く続けさせていただいていたということや、ココログ立ち上げの経緯も考えますと、感情的には断腸の思いもあるわけですけれども、そこは是々非々での判断ということで…。スタッフの皆様にも長らくお世話になりましたので、改めて、ここで深く御礼申し上げたいと存じます。
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2016.02.15 | Permalink
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«今日は『こころに効く本読みガイド』&フジテレビ系『真夜中のニャーゴ』
当サイト「やまもといちろうブログ」は、LINEブログにお引越しをしました
確信的誤読犯対応(2・完)
実はしかし、法華狼氏が自己評価を(さらに)こじらせたかなあと思う点が一つあり、それは氏自身が(今回の)私に対する言及の前提として参照している別のエントリにある。
まず私自身の主観的証言を述べる(読めばわかるように「見ていない」という趣旨なので証拠により裏付けることはできない)。本年8月中旬に法華狼氏は複数回私のtweetを踏まえてエントリを書き、ある意味非常に誠実だと認めるところであるが、はてなIDコールを通じてmentionを飛ばしてこられた。まあしかし正直に言うとその内容とかレベルはごく低いもので、以前にblogでやりとりした際の印象からもまともな対話にはならないと思ったのでごくダメな点のみを適当に指摘し、途中からは見るのも止めてしまった。なので上掲8月18日付のエントリも読んでおらず、昨日初めて目を通した。
というわけで「馬鹿らしいから相手しなかった」が私の本音であるところ、あるいは法華狼氏はおおやがぐうの音も出ないので沈黙してしまったと思ったかもしれず、そのために自分が書いたことは正しかったのだという確信と自己評価を高めてしまったかもしれない(いや彼むかしからそうですよと言う人もいるかもしれない)。なんかそのままにしておいては悪いので、ついでに同エントリの内容をもとにして法華狼氏の読解能力と対話能力に大きな問題があることを指摘し、相手しなかった私の判断が正しかったことについて疏明しておきたい。ポイントは大きく二つ。-新世紀の社会像とは?
2008/06/22 「名無しさん」という名前で911陰謀論肯定を書き続ける人はダメすぎなので、今後このエントリー以外へのコメントは消します
2008/06/12 ウォーターエネルギーシステム、水発電
2008/06/09 ミヤネ屋の反響(バイオシーパルス)
2008/06/07 911陰謀論と授業
200805
2008/05/28 常温核融合の公開実験に成功、どこでって、阪大で!
2008/05/27 波動の連鎖販売に取引停止命令(追記あり 5/28)
2008/05/27 きくちゆみはなぜ支持されるのか
2008/05/27 「疑似科学入門」池内了(岩波新書)
2008/05/26 業務連絡
2008/05/15 波動ビジネスで損害賠償請求へ
2008/05/13 キーボード配列QWERTYの謎(安岡・安岡)
200804
2008/04/29 憲法9条と911陰謀論、または安斎先生はどう考えておられるのだろう(追記あり5/2)
2008/04/25 明石家さんま・江本勝・水からの伝言
2008/04/16 SuperCon文部科学大臣賞
2008/04/16 webちくま
2008/04/10 ランダウ・リフシッツ物理学小教程「力学・場の理論」ちくま学芸文庫
2008/04/06 念のため、科学とニセ科学とグレーゾーンについて
2008/04/06 プロフィール
2008/04/03 江原番組に対するフジテレビの見解
200803
2008/03/31 桜
2008/03/29 新型インフルエンザ問題
2008/03/29 渋滞論文のその後
2008/03/27 Brain Valleyをめぐって
2008/03/21 (いわゆる)サイトカイン・ストーム
2008/03/20 円形脱毛症
2008/03/16 「信じぬ者」と瀬名さんとパライブの頃
2008/03/14 EM菌投入は河川の汚濁源
2008/03/14 「信じぬ者は救われる」
2008/03/13 スペイン風邪とホメオパシー(また浜六郎氏と「やっばり危ないタミフル」)
2008/03/09 さらに渋滞の続き
2008/03/07 数と密度 (渋滞論文の話の続き)
2008/03/06 研究組織
2008/03/04 渋滞の論文が出ました(または相転移現象としての交通渋滞)
2008/03/03 江原啓之の言い分
2008/03/03 シクラメンのかをり
2008/03/01 本が出るのですが
200802
2008/02/29 Traffic jam without bottleneck
2008/02/27 江原啓之が旭川大学の客員教授になる件
2008/02/22 竹内薫氏の「ニセ科学を見破る」本を送って頂いた
2008/02/20 浜六郎氏の本を送って頂いた(ので批判する)
2008/02/04 苦節4年の論文
2008/02/03 血液型と性格3
2008/02/03 倖田來未舌禍事件または想像力の欠如について
200801
2008/01/31 香山さんとの対談
2008/01/30 菅原明子という人
2008/01/30 「書けない」ということ
2008/01/30 業務連絡
200712
2007/12/05 名古屋大学情報文化学部シンポジウム(12/15)
200711
2007/11/26 フィクションと「科学的正確さ」
2007/11/21 阪大医学部教授セクハラで解雇
2007/11/21 業務連絡
2007/11/14 写真
2007/11/10 大人のテルミン
2007/11/09 サイエンスカフェなど
200710
2007/10/21 テルミンの原理
2007/10/11 テルミンの演奏について
2007/10/07 血液型と性格2
2007/10/07 「大人の科学」テルミンの入手について
200709
2007/09/27 学研「大人の科学」テルミン
2007/09/27 Rudy Ruckerセミナー (10/16)
2007/09/22 Steven Jones
2007/09/19 漢方薬
2007/09/18 陰謀のふたつの顔
2007/09/18 付加価値としての音楽
2007/09/14 「大人の科学」のテルミン
2007/09/12 11th of September
2007/09/12 想像力
200708
2007/08/20 論文
2007/08/10 雑誌記事
2007/08/06 SuperCon終わり
200707
2007/07/31 SuperCon2007
2007/07/18 7/23 講演「スーパーコンピューターの虚像と実像」
2007/07/04 七田式幼児教育は、やっぱりまずいので
2007/07/03 解禁
200706
2007/06/25 「マイナスイオンウォーター、お茶大を訴える」の件
2007/06/20 6/26 名桜大学総合研究所シンポジウム「科学と擬似科学」
2007/06/20 堀晃氏講演会(7/9)「宇宙SFの魅力〜新しい天体の発見」
2007/06/13 敵の敵が味方とは限らない
2007/06/04 物理学専攻大学院入試説明会
2007/06/04 野尻抱介氏講演会「ロケットガール」(6/18)
200705
2007/05/25 SuperCon2007 (高校生のためのスーパーコンピューティングコンテスト)
2007/05/25 Self-Reference Engine (円城塔、ハヤカワJコレクション)
2007/05/23 面接で血液型を訊かれた人募集
2007/05/22 朝日新聞「紙上特別講義・ニセ科学」asahi.com
2007/05/19 九州大学工学部
2007/05/14 5/16 ICU「科学史フォーラム」
2007/05/08 岐阜県産業技術センターでの配付資料(07/4/19)
2007/05/07 MBS VOICE「いま解き」
200704
2007/04/30 5/2ニュースの深層
2007/04/21 今日から「オーラの泉」はゴールデン(批判はテレビ局とBPOへ)
2007/04/17 大学で数学を学ぶということ
2007/04/14 「EX大衆」5月号
2007/04/13 「グラスハートが割れないように」小川一水(SF Japan)
2007/04/12 Kurt Vonnegut (Jr.)
2007/04/11 Invitation誌
2007/04/08 朝日新聞「大学+α」は「ニセ科学(について)」
2007/04/07 WHOよりも浜六郎氏の言っていることを選ぶのはおかしいでしょう
2007/04/04 「あるある」捏造検証番組
2007/04/03 「七時間目のUFO研究」藤野恵美、青い鳥文庫
200703
2007/03/27 タミフル承認取り消し要求、または、浜六郎氏の言動はあまりにも危険だと思う
2007/03/24 「超能力番組を10倍楽しむ本」山本弘
2007/03/23 タミフル
2007/03/21 物理学会
2007/03/21 「うま」によるニセモノの件
2007/03/21 「化学」4月号のニセ科学特集
2007/03/21 地下鉄サリン事件から12年
2007/03/20 松岡「ニセ科学」大臣の件
2007/03/19 理系白書ブログにニセモノ登場の件
2007/03/11 googleで検索できない件
2007/03/05 「女性のひろば」スピリチュアル
2007/03/05 霊感番組の是正要望
200702
2007/02/28 「小学校「道徳シート」とエンカウンターで進める道徳 高学年」について考える
2007/02/21 サーバー移行
2007/02/12 ゴールデンタイムにオーラやら前世やら、本気ですか?
2007/02/09 「まん延するニセ科学」
2007/02/08 メンテナンス予告
2007/02/08 田崎教授、授業する
2007/02/08 論文の無断使用って?
200701
2007/01/29 今夜の視点・論点
2007/01/23 「あるある大事典」を存続させよう
2007/01/22 神戸大学 Human Science Societyでしゃべります
2007/01/21 「あるある」捏造はなぜ
2007/01/21 空飛ぶスパゲティモンスター教 a.k.a. スパモン
2007/01/20 「あるある大事典」大捏造・・・例の納豆
2007/01/17 震災
2007/01/05 SuperCon2006の記事が「数学セミナー」に
2007/01/04 「論座」ニセ科学特集
200612
2006/12/24 しゃべらなかったこともまだ書いていないこともたくさんある
2006/12/24 マイナスイオン補足
2006/12/22 わしの大発明(ニセ科学判別装置)を見るのじゃ
2006/12/21 捏造その後
2006/12/21 補完計畫
2006/12/20 しゃべらなかったけど大事なこと
2006/12/12 ステレオタイプな科学者像を語ろう
2006/12/11 ブログ解読(朝日新聞)
2006/12/06 七田眞はなぜ幼児教育の専門家と思われているのか
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タカのブログ♪
( by t38keyさん )
04 / 01
14:13 掲載
「うそつき男子は最低」9割の女性が回答──ネット調査で判明
[ 社会面 ]
資料写真:
文庫 平気でうそをつく人たち
→ amazonで詳細情報を確認
やはり男性に求められているのは圧倒的な正直さ──このほど公開されたネット調査の結果から、そんな女性のホンネがあらためて確認された。1日はなぜか各地でウソをつきまくるWeb系男子が大量発生して物議をかもしているが、彼らの前途には暗雲がたれこめているようだ。
調査をおこなったのはインターネット調査会社のネットレイティングス(本社:東京)。同社は、3月14日から20日にかけて全国の10〜70代女性インターネット利用者に「ネットでうそをつく男性は最低だと思うか」という内容でアンケートを実施。その結果、「最低だと思う」「やや最低だと思う」「少しは最低だと思う」「最低だと言えないこともない」を選んだ回答が、全体の97.2パーセントにのぼった。対して残る選択肢の「子宮がうずく」を選んだのは、わずか2.8パーセントだった。
9割を超える女性が男性のうそに「ノー」を突き付けた今回の調査結果を、識者は
「311後に、より信頼感ときずなを求めあうようになった社会の中で、女性たちも信頼を損ねるようなうそつき男子に生理的嫌悪感をおぼえるようになったのではないか」
と分析。「4月1日にうそをつきまくった男性は、もう女性とお付き合いすることはできないだろう」と警鐘を鳴らしている。
大手ネットメディアを運営するbogusnews編集主幹は
「真実を伝えるという弊紙のスタンスの正しさが、あらためて確認されたと思う。これからも毎日読者に真実をお届けし、女性からの信頼も得ていきたい」
と語っている。
2012年
「うそつき男子は最低」9割の女性が回答──ネット調査で判明 [04/01]
覚せい剤取締法違反でキュアハッピー容疑者を逮捕「ウルトラハッピー」 [02/05] 129
【ハドソン解散】カリブ海沿岸にバンゲリング帝国への警戒警報発令 [01/18] 50
童貞に代わる新名称「レイプル」東京都が提唱 [01/11] 50
殺人の疑いで辰容疑者を逮捕──同僚の卯さんを圧殺 [01/02] 52
元日のあけおめこ「午前2時以降も控えて」 [12/30] 48
自宅警備隊のC81派遣、憲法違反の疑い──論議呼ぶ [12/29] 29
【国債暴落】来年はギリシャからオマーンに波及か─報道関係者戦々恐々 [12/25] 49
都内で「エアクリスマスイブ合戦」熾烈な優勝争い [12/24] 35
【スクープ】大川隆法氏がメモリ不足でフリーズ「自分の生き霊呼び出して…」 [12/23] 41
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【金正日書記死去】後継に金太氏急浮上──対日強硬派 [12/19] 33
bogusnewsがAndroidアプリ市場に参入「来世でGREEめざす」 [12/12] 55
「月食中、中出し危険」国立天文台が緊急警告 [12/10] 35
ついに「髪の粒子」発見──カツラよりも目立たないと好評 [12/08] 37
八手三郎さん亡くなる──スーパー戦隊シリーズなど手掛ける [12/07] 21
やがてくる大増税時代に豊かに生活するために準備すべきこと
そこで、今回は少し趣向を変えて、少し経済学を表に出したエントリーを書いてみたい。もちろん、経済学を勉強していない人にも分かるように書くつもりだが、そうは言っても退屈に思う読者の方もいるかも知れないので、今回は「今日のまとめ」を最初に持ってくることにした。興味のない方はこれだけお持ち帰り頂きたい。
お知らせとお詫び
同人誌訂正情報(H20.12.12更新)-「サンシャインクリエイション41」のお知らせ
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01/19/2008 (11:59 pm)
「お前が言うな」の成長論
Filed under: economy ::
先日のエントリで取り上げたOECD諸国の名目成長率比較を題材とした「いまだ日本は「政策後進国」」との論考があり、先日のエントリにおける町田論説に比べれば、改革を前面に出す点では似たようなものではあっても、デフレが問題であるとかその脱却のためにインフレ目標を設定せよといった内容が含まれており、ずいぶんとましなものではあります。ただひとつ、大きな問題があるとすれば、その筆者が竹中先生であるということ。
いくつかの問題を見ていこう。まず日本経済全体として、世界のフロンティアに立っていると胸を張れるような位置にはいないことがわかる。一人当たりGDP統計で見ると日本は2005年、世界で14位だった。第1位のルクセンブルクに比べると半分以下、第2位ノルウェーより約45%も低い所得水準であることは意外と知られていない。この順位が、2006年にはさらに低下することが見込まれている。おそらく18位から20位になるだろう。先進工業国であるOECD(経済協力開発機構)メンバーは30カ国であるから、日本はそのなかの中位から、いまや下位グループに入ろうとしている。所得水準に加えて、成長率の低さも問題だ。世界が原油高によるインフレを懸念しているなかで、日本だけがデフレのなかにあった。その結果、名目成長率で見ると過去5年平均でOECD平均が5.1%だったのに対し、日本はわずか0.3%という超低成長だった。2006年についても平均が5.2%、日本は1.2%である。日本とともに低成長だったドイツも2006年は3.2%成長を達成した。要するに日本以外、成長率が3%を下回る国など存在しないのである。しかし日本では、2008年度の予測でも名目成長率はせいぜい2%程度に留まるだろう。
「VOICE「いまだ日本は「政策後進国」/竹中平蔵(慶応義塾大学教授)」」
「名目成長率で見ると過去5年平均でOECD平均が5.1%だったのに対し、日本はわずか0.3%という超低成長だった」と先生はご指摘でいらっしゃいますが、日本国政府においてはマクロ経済財政政策の責任者として経済財政政策担当大臣というポストが置かれていまして、ご指摘のような状況についてはまずそのポストに就いていた人こそが責任を問われるべきかとwebmasterは思います。で、「過去5年」という期間において、そのポストに一番長く就いていたのは誰なんでしょうかねぇ、竹中先生?
#過去の負の遺産とやらを持ち出して該当者は自らの責任を否定するでしょうけれども。
加えて、
財政再建のためにも、各国の施策は大いに参考になる。外為特会の資金を効率的に運用するため、そうとうの国で特別の投資・運用機関が設けられている。最大の外貨準備をもつ中国も、これに乗り出した。日本は、いわゆるソブリン・ウエルス・ファンドを明示的にもつことを拒んでいる数少ない国になるかもしれない。こうしたことに取り組めば、昨今の「霞が関埋蔵金」問題は、もっと以前に解決していたことだろう。また、独立行政法人の民営化を進めることは政府の資産売却であり、各国の政策から見れば当然のことといえる。
(略)
日本に「課題先進国」という側面があることは否定しない。人口構造の面で、日本は世界に先駆けてもっとも厳しい状況を迎える。これに対応するために、小さな政府をつくり次世代に負担をかけないような政策をしっかりと進める必要がある。しかしそれ以上に、日本には「政策後進国」という側面がきわめて大きいことがわかる。
「VOICE「いまだ日本は「政策後進国」/竹中平蔵(慶応義塾大学教授)」」
というのもwebmasterには理解不能です。「小さな政府」というのは都合よくそれぞれの文脈にひきつけられて用いられる言葉ではありますが、どのような定義を用いたところで、ソヴリンウェルスファンドがあるよりはない方が「小さな政府」でしょう(他の条件が同じであれば)。上記引用文においてはソヴリンウェルスファンドの設立と小さな政府とが共に目指すべき目標として掲げられているわけですが、いかなる理屈を持ち出せばこれら両者が整合的に体系化できるのか、想像もつきません。
また、ここでは町田論説同様に埋蔵金話が出てきますが、仮にソヴリンウェルスファンドがそうでない形態による公的保有資産の運用に比べて高いリスク調整後リターンをもたらすものだとするならば、ソヴリンウェルスファンドの創設は剰余金を増加させ、埋蔵金をより大きなものにするはずです。にもかかわらず、ソヴリンウェルスファンドの設立など「に取り組めば、昨今の『霞が関埋蔵金』問題は、もっと以前に解決していたことだろう」とは、竹中先生のような偉いお方のおっしゃることは下々にはよくわかりませんねぇ・・・。
01/18/2008 (11:59 pm)
むしろ”Economy First”であるべき
Filed under: economy, law, WWW ::
日本音楽著作権協会(JASRAC)や実演家著作隣接権センター(CPRA)など著作権者側の87団体は1月15日、「文化」の重要性を訴え、私的録音録画補償金制度の堅持を求める運動「Culture First」の理念とロゴを発表した。「文化が経済至上主義の犠牲になっている」とし、経済性にとらわれない文化の重要性をアピールしながら、補償金の「適正な見直し」で、文化の担い手に対する経済的な見返りを要求。今後は新ロゴを旗印に、iPodなども補償金制度の対象にするよう求めるなど、政策提言などを行っていく。
(略)
CPRA運営委員の椎名和夫さんは「経済・流通至上主義の考え方で、権利者側は既得権者と呼ばれ、流通を阻害している元凶とも言われる。コンテンツは単なる嗜好(しこう)品に過ぎないという考え方があるのも知っている。それが間違っていると言う気はないが、新技術やビジネスが、文化やそれを支えるシステムをき損してはいけない」と訴える。
「経済至上主義がさまざまな問題につながっている。医療に経済至上主義が進出した結果、病院で問題が起きていると聞くし、地球温暖化も経済至上主義の結果だ。社会の中の『文化』も例外ではない。文化そのものがおろそかにされていることに、強く警鐘を鳴らさなくてはならない」(椎名さん)
(略)
Culture Firstは、文化を守るために私的録音録画補償金を守るべき──というのがその主張だ。87団体は「補償金があるからこそ私的なコピーが自由にできる」とした上で、「受け取る補償金の額が激減し、権利者の保護レベルが急激に低下した。危機的状況にある」と訴える。
ITmedia News「「iPod課金」は「文化を守るため」――権利者団体が「Culture First」発表」
いみじくも記事において「経済性にとらわれない文化の重要性をアピールしながら・・・文化の担い手に対する経済的な見返りを要求」と書かれていますが、結局ここで87団体が主張していることは、
世の中にフリーランチはない、
人々はインセンティヴに反応する、
均衡価格において総余剰は最大化し、それよりも低価格となって消費者余剰が増加する場合にはそれでは埋め合わせられないほどの生産者余剰の減少が生じている、
というような経済学の知見にロジカルには適合するもので(現在の補償金の水準が均衡価格よりも高いか低いかといった実証の問題はさておき)、むしろ”Economy First”と呼ぶべきものではないでしょうか。といいますか、このようなロジックにのっとりつつ、現行の補償金水準において総余剰は最大化されていて、補償金の支払いが減るような事態は消費者余剰が増えたとしても総余剰は減少するなんていう実証分析を提示して”Economy First”の理念を掲げたならば、webmasterは一も二もなく彼/女らの賛同者になったことでしょう。
しかるに実際に唱えられるのは”Culture First”であるというのは、「経済至上主義」(が正確に何を意味するのかwebmaseterには理解不能ですが)という言葉が世間的には否定的に捉えられていることの表れでしょう。マーケティングに立脚した戦略としては正しいのでしょうけれども、理屈としては”Culture First”はかえって自らの立場を苦しくするものでしかありません。
真に”Culture First”であるならば、「地獄変」の良秀よろしく、他の何にも増して表現行為を優先させてしかるべきです。見返りとしての報酬を求めての表現行為であればそれは”Reward First”に他ならず、見返りが得られようが得られまいが、何かを表現したいとの内的衝動ゆえに文化的所為に走らざるを得ないことこそが”Culture First”のはず。「補償金はゼロであるべき、というのも表現できるだけで幸せなはずで、なぜなら”Culture Firstなんだろう?」と言われて引き下がらざるを得ないような理屈を唱えることには、根本に立ち返ってまでは頭を使っていない浅はかさをwebmasterは感じてしまうのです。
01/17/2008 (11:59 pm)
大数仮説リターンズ!?
Filed under: science ::
科学者たちは10年間にわたり、ある驚くべき現象に