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  1. 2025/03/13 04:46:06 プロパガンダファクトリー含むアンテナおとなりページ

    社会人野球 (216)
    2025年03月
    スポニチ大会準決勝 JFE東日本×鷺宮製作所
    2025 3月 11 18:45:48
    スポニチ大会準決勝 JFE東日本×鷺宮製作所
    社会人野球
    「球春到来」なんて言葉もありますが、
    アマチュア野球界にとってその年初の公式戦がスポニチ大会です。
    正しくは第79回JABA東京スポニチ大会。
    出場16チームがまずリーグ戦を行い、
    4チームが4日目に準決勝、決勝を戦う。
    優勝チームには秋の日本選手権出場資格が与えらます。
    1日くらいは見に行きたいなと思いつつ、
    他の用事や、先発投手や、天気のめぐり合わせがありまして……。
    お目当ての投手が投げそうだったので、準決勝の第2試合だけ足を運びました。
    JFE東日本と鷺宮製作所の対戦です。
    JFE東日本
    1番 遊 小松勇輝  24歳 右左 172/72 東海大
    2番 中 本間巧真  23歳 左左 170/80 日本体育大
    3番 左 猪田和希  25歳 右右 175/80 神戸国際大学附属
    4番 一 梁瀬慶次郎 24歳 右左 178/93 九州共立大
    5番 指 平山快   28歳 右右 181/88 東海大
    6番 三 山城響   24歳 右左 180/86 富士大
    7番 右 中澤彰太  30歳 右左 177/76 早稲田大
    8番 捕 山本健太朗 24歳 右右 177/80 大阪経済大
    9番 二 折尾昂晴  25歳 右右 171/71 亜細亜大
    投 宇賀神陸玖 26歳 左左 176/82 富士大
    鷺宮製作所
    1番 左 薮井幹大  25歳 右右 170/70 国士舘大
    2番 遊 島野圭太  22歳 右左 176/75 帝京大
    3番 二 中島優仁  24歳 右両 177/82 日本体育大
    4番 右 野村工   26歳 右右 175/84 拓殖大
    5番 一 千葉龍大  24歳 右右 173/80 横浜商科大
    6番 捕 西浦謙太  23歳 右右 180/79 筑波大
    7番 三 花﨑成海  23歳 右左 185/95 日本大
    8番 指 保戸田則裕 30歳 右右 173/80 右右
    9番 中 村上公康  26歳 右左 170/70 東京国際大
    投 竹丸和幸  23歳 左左 178/69 城西大
    1回表。先攻はJFE東日本。
    1番・小松は中直。
    2番・本間が中前安打。一死1塁。
    3番・猪田は左前安打。一死1、3塁。
    4番・梁瀬が右前タイムリー安打。一死1、2塁。
    <JFE東日本 1-0 鷺宮製作所>
    5番・平山は二飛。二死1、2塁。
    6番・山城がフォークで空振り三振。攻撃終了。
    鷺宮製作所の先発は竹丸和幸。左の技巧派だ。
    彼がまさにお目当てで、大卒2年目でしかも未見だった。
    9日のENEOS戦は5回を零封して、中1日の先発だ。
    軸足にしっかり体重を乗せて、倒れ込むまでにリリースまで持って行くフォーム。
    踏み出し幅は標準的で、腕の振りもコンパクト。
    脇を締めて、出どころを隠して、押し出すようにリリースする。
    細身だし、フォームの力感はそこまでない。
    ただその割には球速が出るし、変化球の球種やコマンドも高質だった。
    今日の球速は速球が134~45キロ。
    変化球はカット、ツーシームが126~35キロ。
    フォークが121~27キロ。
    チェンジが116~21キロ。
    カーブが108~14キロ。
    振らせるというよりは芯を外す、詰まらせるタイプ。
    初回は速球を痛打されたが、徐々に変化球比率を増やしていった。
    1回裏。後攻は鷺宮製作所。
    1番・薮井が中飛。
    2番・島野はセーフティ狙いの三ゴロ。
    3番・中島優が中飛で三者凡退。
    JFE東日本の先発は宇賀神陸玖。左の技巧派だ。
    大きなねじり、ひねりを入れない抑えたフォーム。
    半身のまま重心移動をして、コンパクトな縦振りでリリースする。
    典型的な「出どころが見難い」「開かない」投げ方だ。
    今日の球速は速球、シュートが134~42キロ。
    球速は平凡だけど意外と空振り奪取率が高い。
    変化球はスライダー、チェンジが115~26キロ。
    カーブが90~98キロ。
    彼はやはりチェンジが決め球ですね。
    2回表。
    JFE東日本は7番・中澤がチェンジで空振り三振。
    8番・山本が中前安打。一死1塁。
    9番・折尾は遊飛。二死1塁。
    1番・小松が左飛で三者凡退。
    2回裏。
    鷺宮製作所は4番・野村が三ゴロ。
    5番・千葉は外角高め速球で空振り三振。
    6番・西浦が1-2からレフトにソロ本塁打。
    <鷺宮製作所 1-1 JFE東日本>
    7番・花﨑は左飛で攻撃終了。
    3回表。
    JFE東日本は2番・本間が中飛。
    3番・猪田は左飛。
    4番・梁瀬がフォークで空振り三振。三者凡退。
    3回裏。
    鷺宮製作所は8番・保戸田がチェンジで空振り三振。
    9番・村上は中前安打。一死1塁。
    1番・薮井が二飛。二死1塁。
    2番・島野の4球目に村上が二盗失敗。3アウト。
    4回表。
    JFE東日本は5番・平山が二ゴロ。
    6番・山城が一ゴロ。
    7番・中澤は中飛で三者凡退。
    4回裏。
    鷺宮製作所は2番・島野が中飛。
    3番・中島優は速球で見逃し三振。
    4番・野村が右直で三者凡退。
    5回表。
    JFE東日本は8番・山本が右前安打。無死1塁。
    9番・折尾はバントで送る。一死2塁。
    1番・小松が一ゴロ。二死3塁。
    2番・本間は三ゴロで3アウト。
    5回裏。
    鷺宮製作所は5番・千葉が遊前安打。無死1塁。
    6番・西浦はチェンジで空振り三振。一死1塁。
    7番・花﨑もチェンジで空振り三振。
    千葉が同時に二盗を決めて二死2塁。
    8番・保戸田は左前タイムリー安打。
    アウトのタイミングだったが送球が少し逸れた。
    打者も二進して二死2塁。
    <鷺宮製作所 2-1 JFE東日本>
    JFE東日本はここで宇賀神陸玖が降板。
    二番手投手に本定史好を起用する。
    本定は上武大出身の27歳。178cm・82kgの右腕だ。
    今日の球速は速球系が135~48キロ。
    カット気味に横滑りする球筋もある。
    変化球はスライダー、チェンジが125~28キロ。
    鷺宮製作所は9番・村上が死球。二死1、2塁。
    1番・薮井は外角速球で見逃し三振。攻撃終了。
    6回表。
    JFE東日本は3番・猪田が四球。無死1塁。
    4番・梁瀬は速球で空振り三振。一死1塁。
    5番・平山が左前安打。一死1、2塁。
    6番・山城も左前安打。一死満塁。
    7番・中澤は遊前タイムリー安打。なお一死満塁。
    <JFE東日本 2-2 鷺宮製作所>
    8番・山本が二直併殺で攻撃終了。
    6回裏。
    鷺宮製作所は2番・島野が四球で出塁。無死1塁。
    3番・中島優がバント。一死2塁。
    4番・野村は速球で空振り三振。二死2塁。
    5番・千葉が外角速球で見逃し三振。3アウト。
    7回表。
    JFE東日本は9番・折尾が中前安打。無死1塁。
    折尾は次打者の2球目に二盗失敗。一死無走者。
    バッテリーがウエストして悠々と刺した。
    1番・小松はカットで空振り三振。
    2番・本間は二ゴロで3アウト。
    7回裏。
    JFE東日本はこの回から三番手投手に福山優希を起用する。
    福山は駒澤大出身の24歳。176cm・82kgの右スリークォーターだ。
    今日の球速は速球、シュートが130~43キロ。
    変化球はスライダーが120~33キ

  2. 2025/03/12 17:47:05 古本屋ツアー・イン・ジャパン含むアンテナおとなりページ

    2025年03月11日
    3/11看板建築!
    午前十一時に西荻窪「盛林堂書房」(2012/01/06参照)に姿を現わし、まずは「フォニャルフ」にそれなりに補充してから(最近入手した署名本、各種並べております)、盛林堂・イレギュラーズに変身し、店主・小野氏の駆る盛林堂号に乗り込み、移動行程およそ二時間の北関東に買取に向かう。一棚分のミステリ+二百冊ほどの一般書を買い取り積み込む作業は、およそ一時間で終了。その買取本が置いてあった場所は、元小料理屋のシンプルな看板建築の二階だったので、その昭和の生き証人のような稀少な造作に喜び、それ故の狭い階段の運び下ろしに四苦八苦する。
    看板建築の階段は、本当に狭くて急階段なのである。
    帰りは「東京古書会館」(2010/03/10参照)を経由して西荻窪に帰り着いたのは午後五時前。角川書店「愚連隊/獅子文六」桃源社「蒼ざめた日曜日/曾野綾子」文武書院「大東京名所冩眞 附大東京三十五區交通地圖」小学館 小六名作文庫「怪盗ルパン」を計700円で購入する。そしてそのまま盛林堂に居座り、夜はSF本デザイナー・岩郷重力氏、ホームズ研究家・北原尚彦氏、水玉蛍之丞研究家・すけきよ氏、それに盛林堂・小野氏との飲み会に参加させていただく。もうSF界裏面史の生き字引と言っても過言でないような、岩郷氏の話が愉快愉快。いや、色々と勉強になりました。
    3/10「虚靈」と「死靈」。
    posted by tokusan at 22:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 追記 | |
    2025年03月10日
    3/10「虚靈」と「死靈」。
    昨日はようやく確定申告の書類を作成し始めるが、途中でどうにもめんどくさくなり、古本を買いに外に出てしまう。暖かいと思ったら意外に寒いなと感じつつ、まずは吉祥寺へ。「よみた屋」(2014/08/29参照)でNHKサービスセンター「[モダン昭和]展」平凡社「ガラクタ百科/石子順三」を計660円で購入する。続いて「古本センター」(2017/03/06参照)では立風書房「のらくろはわれらの同時代人 山口昌男・漫画論集」を150円で購入し、荻窪に移動する。こちらでは「竹中書店」(2009/01/23参照)で朝日新聞社「「ひとつ、村上さんでやってみるか」/村上春樹 絵・安西水丸」を200円で購入。店頭に凍えるほどの強冷風が吹き荒れていた「古書ワルツ荻窪店」(2020/07/30参照)では、内田鶴圃新社「世界の珍草と奇木/か川崎勉」シグロ「貝の火 復刻版/宮澤賢治」を計220円で購入し、あまりにも寒かったので、革ジャンの分厚い衿を無理に立て、肩をすぼめてトボトボ帰宅する。そして本日は午後一時に高井戸に流れ着いたので、仕方なく昨日訪れたばかりの吉祥寺に出る……昨日の今日で果たして古本が買えるのだろうか……と思ったら性懲りもなく買えました。ありがとう吉祥寺!「古本センター」(2017/03/06参照)でサンケイ出版 第二次世界大戦ブックス84「ジープ 不滅の戦闘車輌/デンフェルド・フライ 高斎正訳」を250円で購入する。さり気なくなかなかの拾い物である。続いて「よみた屋」(2014/08/29参照)にて晶文社Y・A図書館3「マーク・トウエィン殺人事件/ローレンス・ヤップ」を110円で購入する。そんな風に古本を買えた勢いに乗って西荻窪までテクテク歩き、「古書音羽館」で新日本出版社「ぼくには毛もあるヘソもある/井尻正二作 伊東章夫絵」を400円で購入して帰宅する。
    そして先日から埴谷雄高「死靈」リスペクト作品、新宿書房「虚靈/立木鷹志」(2024/10/14参照)を読み始めたのだが、予想に反して面白いので、本は何でも読んでみるもんだと、改めて感じ入っている。「虚靈」は、まるで「死靈」の二次創作のように、次々とそれぞれのオリジナル思想に耽りまくる陰鬱なキャラクターが登場し、その突飛な思想をバトルのようにぶつけ合っている。しかもオリジナル「死靈」に敬意を表して、これまた物語展開は探偵小説風と来ているので、「死靈」好き(日本に果たして何人いるのだろうか…)にはたまらない作品と言えよう。ところでこの「虚靈」、改めて調べてみると恐ろしく高値で取引されていることが判明……眞善美社「死靈」元本と同等の価値とはどういうわけ?というわけで二冊を記念撮影してみる。
    ※そろそろ書店に並んでいる「本の雑誌 花酔てんつく号」の連載『毎日でも通いたい古本屋さん』では、早稲田の激シブ店「二朗書房」を秘密取材。ここの海外文学古書棚は本当に壮観なので、早稲田を訪れた際は、ぜひとも勇気を奮って入店してみてください。
    (03/11)3/11看板建築!
    追記(2150)
    2025年03月(9)

  3. 2025/03/12 17:07:10 文壇高円寺含むアンテナおとなりページ

    2025/03/10
    今日こちらに
    今月三月十二日刊行の梅崎春生著『ウスバカ談義』(ちくま文庫)の解説を担当しました。梅崎春生の解説にもかかわらず、画家の秋野卓美の話をたっぷり書いた。同短編集には表題作をはじめ、秋野卓美がモデルといわれる人物が何作も登場します。
    週末、西部古書会館(均一祭)。初日一冊二百円、二日目百円。
    土曜は『鹿子木孟郎 水彩・素描展』(三重県立美術館、一九八九年)、『川原慶賀展』(西武美術館、一九八七年)、『熊谷守一展』(岐阜県美術館、NHK名古屋放送局=編集、二〇〇四年)、『江戸名所図会の世界展』(北区飛鳥山博物館、二〇〇八年)、『有島兄弟三人展 武郎 生馬 里見弴』(信州新町美術館、一九八八年)など、図録を中心に買う。
    今回の均一祭で『没後50年 鹿子木孟郎展』(三重県立美術館、一九九〇年)もあったのだが、インターネットの「日本の古本屋」で買ったばかり。よくある。
    鹿子木孟郎は初期(十代から二十代はじめ)の水彩、鉛筆、木炭の風景画がすごい。「崖の下の家(津の近郊)」という作品もある。いっぽうヨーロッパに留学して洋画をしっかり学んだ後の絵は「よく見る油絵」といった感じでピンとこなかった。年譜を見ると、自身の画業と同じくらい後進の育成に力を入れていた人のようにおもう。
    『鹿子木孟郎 水彩・素描展』は招待のハガキも付いていた(家に帰ってから気づく)。
    『川原慶賀展』はフィリップ・フランツ・フォン・シーボルトの専属絵師だった画家の図録である。展示作品はすべてオランダのライデン国立民族学博物館のコレクションとのこと。街道の研究をしていると次から次へと気になる人物が現れる。
    日曜昼、均一祭二日目。この日も図録を中心に買う。『受贈記念特別展 古地図の世界 南波松太郎氏収集 日本図・道中図・世界図』(神戸市立博物館、一九八三年)、『文藝春秋デラックス 四季の詩情 日本文学百景の旅』(一九七五年)など計十冊。
    南波松太郎は船舶工学の第一人者として知られる古地図収集家。米寿を迎えたことを機に約四千点の古地図資料を博物館に寄贈した。
    『文藝春秋デラックス』は五十年前の雑誌とはおもえないくらい状態がよかった。文学百景――三重県は三木露風の「志摩の村」が入っている。
    《海浜に出ると茫洋一目に映り、
    漁船が風景の点在の中の中心となり、
    風が見えぬ模様を織り出して、
    落寞たる遠里の方をも美化する》
    三木露風は童謡「赤とんぼ」の詩人として有名だが「志摩の村」は知らなかった。いつごろの作品なのか。三鷹市立図書館に露風の全集があるようなので今度三鷹を散歩したさい、ついでに調べようとおもう。露風は一九二八年から亡くなるまで三鷹市牟礼に住んでいた。
    同誌の「特別紀行」(文学再訪)——小川国夫「武蔵野・独歩と私」は武蔵野の街道に着目していて興味深く読んだ。
    Posted by 荻原魚雷 at 9:49 午後
    ▼ 2025 (11)
    ▼ 3月 (3)
    今日こちらに

  4. 2025/03/12 11:46:30 偽日記@はてな含むアンテナおとなりページ

    2025-03-01
    2025-03-01
    ⚫︎『木乃伊の恋』(鈴木清順)。実は初めて観た。すごいなあ、というところと、うーん、というところがあった。
    中心に、上田秋成『春雨物語』の「二世の縁」を置いて、前と後とを現代パートで挟んでいる。だがこの構図は、(脚本の田中陽造というより)おそらく原作である円地文子の小説「二世の縁 拾遺」から来ているようだ。
    そもそも上田秋成の「二世の縁」が、強い仏教批判を含む話なのだが、『木乃伊の恋』では、それをさらにえげつなく、「性」への執着という要素を追加して中心に据え、批判というより仏教への侮辱というようなところまでいっているようなひどい話で、しかし、この徹底したひどさこそが本当は仏教的なのではないかとも思えてくる。とにかく、時代劇パートは、観ながら、ひっでえなあ、よくここまでやるなあと呆れつつ、そこが清々しいというか、これが鈴木清順の「地」なんだよなと思う。
    ただし、現代パートでは、時代劇パートで好き放題やりすぎたのを回収するかのように、俗流精神分析的というか、70年代の性的メロドラマ的なところに落とし込んでいるみたいになっていて、うーん、となる。「性への執着」と言葉にすればどちらも同じようなことだが、その質がまったく異なっていて、噛み合っていないようにみえる。
    (ただし、演出やモンタージュにかんしては、現代パートは無茶苦茶かっこい。)
    ⚫︎時代劇パートについて。ぼくは「幽霊」は好きだが「ゾンビ」の面白さが今ひとつわからないのだが、これを観て、ああ、ゾンビというのはこういうことなのか、と、少しわかったような気もする。ただしここにあるのは、性的なゾンビ、生臭ゾンビであり、さらには生殖するゾンビでさえある。ゾンビが、女性を求めて徘徊し、性交し、生殖する。ゾンビの子が生まれることによって、一般的な「生殖」というものまで脱意味化するというか、無価値化してしまう。干物であったゾンビが肉化すると、欲望を持つようになり、生殖を行う(乾いた死から湿った生・性へ)。すると、相手の女性の体から、たんなる邪な欲望の化身でしかない虚しい小さな仏が次から次へわらわら湧いて出てきては、ケラケラ笑って、すぐに土へと帰っていく(純粋な欲望の発現とその儚い消滅=乾いた砂・死へ)。生の欲動と死の本能とが循環する運動があるというより、出産の場面ではその二つが一体化して対消滅するかのようなゼロ地点が現れる。それを目の当たりにしてしまった主人公(男性)からは、性行為と生殖の権利が一生奪われる(失われる)ことになる。
    だからおそらく、ここには「性への執着」があるのではなく、むしろ、「性に執着するゾンビ」を介した「性・生殖(エロス)の無意味化」があり、去勢(≒現世の対象化)があるのではないか。
    ⚫︎時代劇パートにおけるゾンビ「入定の定助(にゅうじょうのじょうすけ)」の性への執着は、あくまで機械的、自動的なものだが、現代パートでの性への執着は「老教授の執念」のような個人的なものになっている。
    また、現代パートでは語り手(主体)が女性であり、この語り手が老教授の性の執着の対象であり、かつ、この女性もまた、亡き夫に対する性の執着を持っているという相互的な構図になっている。ここでは、それぞれに異なっている(そして、どちらも現実的には不可能である)性への執着・欲望が、その中間地点に「媒介的な幻」を生じさせる(その意味で、ゾンビではなく「幽霊」の話だ)。だから、本来なら決して交わらない、別方向を向いた欲望なのにもかかわらず、媒介的第三項によって(仮想的)コミュケーションが成立してしまうという、「いい話」だということもできる。女性は亡き夫との再会を果たし、老教授は死の直前に思いを果たす。これは、あくまで「人情」のレベルの話だ。
    ⚫︎人情を超えた、非-人情、あるいは無-人情の世界に踏み込んでいる時代劇パートと、あくまで人情の世界の枠内の話である現代パートとで、対になっているのだとは、言えるのかもしれない。
    furuyatoshihiro 2025-03-01 00:00 読者になる
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    2025-02-28
    2025-02-28
    ⚫︎昨日の日記に、『夏目漱石 美術を見る目』(ホンダ・アキノ)という本を紹介している動画について書いた。夏目漱石の書いた「美術評」についての本だという。本を読んでいないので、動画で著者自身が語っているのを聞く限りで察せられるということだが、漱石の絵画に対する眼がとても鋭敏であったことがひしひしと感じられる。なかでも、小杉未醒(小杉放菴)という画家の「豆の秋」という絵について「奥行き」という言い方で書いていることが興味深かった。以下の画像は動画からのスクショ(オリジナルの作品は失われていて、モノクロ写真のみ現存しているという)。
    ・【高瀬毅のずばり!真相】『昭和史』と夏目漱石 ~“美術記者”漱石は何を視ていたのか~
    https://www.youtube.com/watch?v=oIgbE4Qy_iY
    この画像を見る限りで思うのは、あまり洗練されていないナビ派という感じで、ゴーギャンからドニ、ボナール、そしてマティスへと展開していく流れの中にあるように見える。小杉未醒(小杉放菴)の絵を、ネットで検索してパッと見られる範囲で観てみても、一筋縄では行かない変で面白い画家だと思うが、しかし確実に、ポスト印象派以降の絵画の影響はあって、実際、1913年から翌年までヨーロッパに渡っているというから、ナビ派、あるいはプレナビ派的な絵は観ているのだろうと思う。
    ナビ派的というのは、要するに遠近法的な奥行きを潰して平面的に絵を構成しているように見えるということだ。だから、漱石が小杉未醒の絵から見出している「奥行き」とは空間的なものではない。空間的な奥行きを押し潰してしまうことで、空間的な「解決のつかなさ」が画面に生じ、その空間的解決のなさの中に、漱石は「精神性」をみている。精神性と言ってしまうと精神論みたいになってしまうが、当時としてはそう言うしかなかったのだろう。三次元空間において解決のつかない感覚の中に、空間(三次元)よりも上位の次元のありようを見ている、ということだろう。
    (ナビ派のことを「装飾的」だと言う人は、この部分が分かっていないのだと、ぼくはいつも思う。)
    漱石がロンドン留学時代に、ターナーやジョン・エヴァレット・ミレーの「オフィーリア」を観ていることは知られているが、当時のロンドンでは、同時代のフランス絵画を観る機会はなかったのだろうか。漱石の熱心な読者ではないので、漱石がフランス絵画について何か書いているかどうかは知らない。
    仮に、漱石が同時代のフランス絵画についてよく知らなかったのだとしても、小杉未醒の作品を通じて、同時代のフランス絵画の問題意識と図らずも(鋭敏にも)同調している、ということではないかと思う。夏目漱石とピエール・ボナールとは、どちらも1867年生まれだ。
    furuyatoshihiro 2025-02-28 00:00 読者になる
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    2025-02-27
    2025-02-27
    ⚫︎デモクラシータイムスで取り上げられていた『夏目漱石 美術

  5. 2025/03/11 23:53:21 晩鮭亭日常含むアンテナおとなりページ

    2025-03-11
    復刊という意志。
    3月11日。
    気がつくと職場で黙祷をしなくなっていた。
    こうやって人々は少しずつ何かを忘れていく。
    忘れないために今年もこの歌をここに貼り付けて残しておく。
    www.youtube.com
    仕事帰りの本屋で、文庫本を2冊買う。
    -ガブリエル・ガルシア=マルケス「族長の秋」(新潮文庫)
    -庄野英二「星の牧場」(ちくま文庫)
    前者は集英社文庫の、後者は角川書店から出た本の復刊。復刊というのもその本を忘れないという意志の表れだろう。
    vanjacketei 2025-03-11 21:05 読者になる
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    2025-03-10
    Walk Don’t Climb。
    今年に入って休日に長い距離を歩くことを始めた。定年後にあることをしようときめたので、その計画のための準備を始めたわけだ。
    最初は街歩きをしていたのだが、計画の詳細を調べてみると1000キロ以上歩く行程の中の2割が山道であることが分かった。その中でも16キロ以上の山道を6時間かけて歩く難所があるという。つまり山道を歩く準備も必要だということだ。
    そこで、YouTubeの登山系動画をあれこれと視聴し、近場のアウトドア専門店やトレキングシューズに詳しいシューズショップなどを訪れ、あれこれとグッズを揃えはじめた。
    グッズがあっても登る山がなければ仕方がない。電車で気軽に行ける一番近い山は高尾山である。とは言ってもこれまで一度も足を踏み入れたことがない。そこで2月9日にとりあえず現地視察に行ってみた。登山ではなく視察なので、ケーブルカーに乗る。日本一傾斜が急なケーブルカーであることを誇らしげにアナウンスするだけあってその傾きかげんにちょっと怖くなる。ケーブルカーを降りると山の中腹である。ここから30分も歩けば頂上だということなので、ニューバランスのスニーカーという出で立ちで山頂まで行ってみた。よく晴れた日で思いのほか近くに見える富士の姿に思わず写真を撮った。高尾山いいじゃないかという気になった。
    翌週、モンベルのウエアにローンピーク9+というトレランシューズを履いて高尾山へ再び出向き、今度は自分の足で6号路という沢伝いのコースを選んで、山頂まで登った。帰りは途中に吊り橋のある4号路を通って中腹まで降り、そこで日和ってケーブルカーに乗って降り、麓の店で天ぷらそばを食べて帰った。山にいたのは2時間ほどだった。
    一応歩いて山頂までいったため、高尾山はクリアしたという気分になり、他の場所も行ってみたいと探してみると鎌倉に山道を歩く初心者向けの天園ハイキングコースがあると知り、翌週行ってみた。北鎌倉駅で下車し、建長寺まで歩く。500円払って建長寺に入ると天園ハイキングコースの入口がその中にあった。石の階段を嫌というほど上り、半僧坊という天狗の銅像のある場所を過ぎると山道が始まる。途中の展望台でまたもや見事に晴れた空に富士の姿が見えた。初心者向けのコースではあるが、途中ロープを使って降りる急な岩場があったりもするので普段着で行くと困る程度にはちゃんと山道であった。コースガイドでは2時間45分となっていたが、それほど寒くも暑くもない気候であったのでずんずんと進み2時間弱でゴールの瑞泉寺に到着。そこから歩いて鎌倉駅前へ出て、公文堂書店(古書店)とたらば書房(新刊書店)に寄り、鳩サブレーで有名な豊島屋の3階にあるパーラー(ここが意外とすいていた)でカツカレーを食べて帰って来た。
    さて次はどこの低山ハイクをしようと考えている自分に気付いてハタと立ち止まった。自分は登山をしようとしているのではなく、長距離歩行の練習をしているのだという原点を思い出した。山道は全体の2割であり、8割は市街地の舗装道路を歩くことになる。それが1000キロ以上続くのだ。市街地と山道を連日歩く練習が必要なのではと思い至った。
    3月9日(日)と本日10日(月)はともに仕事が休みのため連休となる。練習にはもってこいのスケジュールだ。とりあえず、1日20キロ程度を歩く練習をしたいと考え、自宅から片道10キロの場所を探してみると横浜駅が出てきたので、昨日は朝食をとってから家を出て、横浜駅まで歩き始めた。天気もいいので気持ちよく歩くことができる。これまで何度も乗車してきた東横線沿線であるが、歩くのはほとんど初めてと言っていい場所も多い。東京近郊の温泉地として名を残していた綱島温泉の跡地周辺には巨大なタワーマンションが建ってた。大倉山・菊名・妙蓮寺・白楽と過ぎる。寄りたい本屋がいくつかあるが、時間がまだ早いので帰りに寄ることにする。東白楽で、六角家(家系ラーメン)のあった場所に別のラーメン屋が入っていることを知る。反町を過ぎて横浜駅に到着。東口から西口に出て、復路に突入。時間も昼近くになり、空腹も覚えてきた。横浜西口近くから東白楽まで続く緑道があるのを発見し、東白楽まで快適に歩く。土地勘のある白楽に着いたところで、気になっていたトンカツ屋に入って昼食。エネルギーを補充してから、白楽駅を過ぎたところにあるTweedBooks、妙蓮寺駅近くの石堂書店・本屋生活綴方を覗いてから帰る。アップルウオッチのデータだと計24キロ歩いたことになる。
    本日は、みたび高尾山に向かう。市街地を歩いた翌日に山道を歩く練習である。とは言っても高尾山の麓と山頂を往復しても約6キロにしかならない。本番では16キロの山道を一日で歩くことが求められる。距離を伸ばすためには、高尾山山頂から続く小仏城山、景信山、陣馬山へと距離を伸ばす必要がある。陣馬山まで行けば約18キロの行程となるが、まだ練習を始めたばかりの上に昨日の疲労もあるため、今日は小仏城山まで行って帰ってくるルートを選択した。土曜日に雪が降っているためコースが泥沼化している心配もあったので、高尾山山頂へは舗装道路である1号路を選んだ。ところがこのルート一番距離が長い上に、最初からずっと急坂が続き、予想以上にきついコースだった。車の通れる舗装道路では登山をしている喜びも感じづらい。そのため、途中から4号路へコース変更する。多少道はぬかるんでいても、山道をあるいている方が気持ちがいい。山頂では今日も見事な富士が見えた。少し休んでから、小仏城山へ向かう。片道2.3キロほどだが、木の階段のアップダウンが多く、道もぬかるみ、なかなか歩きづらい。靴を泥だらけにしながら、昼前に小仏城山へ到着。平日ながら、多くのハイカーがいた。そのほとんどが自分より年上と思われる高齢者達だ。ヒーヒー言いながら歩いている自分が少し恥ずかしくなる。小仏城山の売店は休みのようだった。空いているテーブル席に腰を下ろし、昼食にする。保温ボトルに入れてきた熱湯で、カップヌードルを作り、コンビニで買ったおにぎりと一緒に食べる。山頂で食べる温かいものは格別美味しく感じられる。ここでも松越しの富士山を堪能。
    栄養補給もでき、元気を回復して復路に突入。一度通った道は短く感じられるのか、あっという間に高尾山山頂に戻ってきた感じ。さすがに足の筋肉痛がひどくなってきたので、途中のリフト乗り場まで歩いて、そこからリフトに乗って麓まで下山。このリフトが安全バーのないタイプで、し

  6. 2025/03/11 23:41:39 猫額洞の日々含むアンテナおとなりページ

    2025年 03月 10日
    前川喜平『これでいいのか予算修正』@「東京新聞」2025年3月9日(日)
    昨日・日曜日の東京新聞、「本音のコラム」は前川喜平氏だ。
    『これでいいのか予算修正』とタイトルして___
    < 2025年度予算案が修正され、日本維新の会の賛成を得て衆議院を
    通過した。[略]
    私立高校生に対する支給上限額は一律45万7千円とすることになった。
    例えば4人家族で年収1千万円の世帯に私立高校に通う生徒がいるとして、
    その年間授業料が50万円だとすると、[略]26年度からは4万3千円の負担
    で済むことになる。
    一方、年収200万円の世帯の公立高校生はこれまでも全額無償だったから
    変化はない。
    高校無償化に限り、この予算修正は富裕層に有利に働き、格差を広げると
    いうことは知っておく必要がある。
    修正予算案に賛成しなかった国民民主党は、103万円の「壁」を一律
    178万円に引き上げる減税策にこだわり続けているが、これも富裕層に
    有利に働く政策だ。
    格差を広げる政策に多くの国民が賛成するのは、その中身を十分理解して
    いないからではないか?
    高額医療費の自己負担上限額の引き上げが凍結されたのは結構なこと
    だが、第1、第2、第3野党はいずれも防衛予算に切り込もうとしない。
    防衛費の無駄を削って教育、福祉、医療、生活インフラ整備、被災者支援
    などに回すという修正案がなぜ出てこないのだ?
    トランプが怖いのか?>[行開け・分ち書きは引用者による]
    ___ほぼ全文の引用になったが、わたしの言いたいことが言い尽くされていた
    ので。
    たとえばTV(ニュース)ショーの"103万円の「壁」"の扱い方は軒並み、家計が
    助かるムードに連結されている。あるいは"働き方改革"とか"女性の社会進出"など
    の美名のもとに編集・放映され、世論を誘導する。TV報道の立ち位置に関しては、
    オレオレ詐欺に対するのと同じく、注意深い読解力が必要だ。
    毎日毎日、つらいニュースが目に入る。毎日が被災記念日みたいだ。1月1日、
    2024年の能登半島地震。1995年1月17日、阪神・淡路大震災。1945年3月10日、
    東京大空襲。2011年3月11日、東日本大震災。1995年3月20日、サリン事件......。
    3月10日(月)「東京新聞」夕刊から、これもいやなニュース___
    < 自民党は9日、第92回党大会を東京都内のホテルで開き、[略]
    石破首相(党総裁)は演説で、6月の東京都議会選も含め必勝を期すため総力を
    尽くすと表明。[略]
    立憲民主党と国民民主党の最大の支援組織・連合の芳野友子会長が来賓として
    あいさつした。連合会長の出席は20年ぶり。>
    ___"連合"は誰を代表しているのだろう? 少なくとも労働者の代表とは見えない。
    ジャーナリストが政治業界の内輪に参加したら客観的報道ができないように(それ
    をやると、ピンは渡邉恒雄からキリは田崎史郎まで、懐柔されまくる)、労働者の
    代表が経済界やその手先である自民党の党大会に"来賓として挨拶する"など、他の
    連合の人々は誰もあの馬鹿女を止めなかったのか? それとも馬鹿女と同じ頭なのか。
    連合は第二組合、御用組合だからああなるのか?
    いや、権力とも顔をつないでおかないと、いざというとき話ができないとか、自分
    を騙す論理で"来賓として挨拶する"のか(そういう自意識もなさそうだな)?
    杉田水脈を参院選・比例代表に出すことを決めた自民党の党大会だが。
    芳野友子や先日やっと死亡した曽野綾子とか、男社会の協力者に事欠かない日本の
    女たちだけれど。
    国とそこに属する人々(国民)とをごっちゃにしてはならない。自国に在ってと同様、
    外国にもいい人もいれば、どうにも忌避したい人もいる。
    そうなのだけれど、そしてパレスティナ人とユダヤ人との共生を願うイスラエル人が
    いるのは知っているけれど、近ごろ、ともすればイスラエル人/国嫌悪に陥りそうで、
    つらい。
    ガス室で殺された、収容所で悲惨な死を迎えたユダヤ人たちへの、それを知らなかった
    罪あるいは知らんぷりしていた罪の償いとしてのイスラエル建国の意味を認めても、建国
    に際して流された、いまも流されているパレスティナ人たちの血も同じく思い出される
    べきで、イスラエル国は自分が受け取る資格のない遺産を横取りしてできているのでは
    ないか。
    第二次大戦後、ロシアやウクライナから移民してきたユダヤ系に遺産を受け取る資格が
    あるのか、ガザに入植するどんな権利があるのか聞きたい。
    少しでもイスラエル批判をすると反ユダヤ主義だと攻撃するのは、ナチズムやスターリ
    ニズムと同じことでしょう?
    Stop the Gaza Genocide
    自民党裏金リスト(選挙区別一覧)___顔写真と名前の下の左側、
    プロフィール図柄(?)を開けると当人の公式サイト、右側を
    開けると自民党サイトの彼・彼女の紹介になる。
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    # by byogakudo | 2025-03-10 22:30 | 雑録 | Comments(2)
    2025年 03月 09日
    騒音書簡 第三十六:市田良彦 ⇄ 鈴木創士
    今月はまだかしらと思っていたら、やはり出現、騒音書簡 第三十六
    ___二重螺旋を描いてどこまでも続くよ、騒音書簡...
    <音楽は聴くことも作ることも迷宮散歩なのだろう、と思わせてくれる
    機会はそれほど多くない。バッハもクセナキスも〈私〉も、一つの
    同じ〈我々〉を作りだしながら、音楽は〈前進〉する。〈我々〉は
    あるはずの、いや曲が作られるまえから「あったはず」の「構造」
    を探して〈後退〉する。前進と後退が共存している。互いを裏打ち
    しあっている。その二重体が〈我々〉だ。そこでは〈私〉はバッハ
    にもクセナキスにもなる。>
    (市田良彦/2025年2月26日)
    <僕もマイルスやフォンテーヌと同時期にバルバラを聞いていた!
    誰かに教えてもらったわけでもなかったはずだし、よく覚えて
    いないが、バルバラだった。すぐにレコードを買った。毎日聞いた。
    [略]バルバラはやばいと思った。
    [かなり略]
    ある時期、彼女こそが僕にとっての女性歌手だった(もう一方には、
    ビリー・ホリディがいたが、全然別ものだった)。言葉のイメージ
    としては、まさに「禿の女歌手」だ。>
    (鈴木創士/2025年2月28日)
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    # by byogakudo | 2025-03-09 21:18 | 読書ノート | Comments(0)
    2025年 03月 08日
    『藍綬意匠』展へ行った(2025/03/07)
    風の強い昨日、恵比寿のギャラリーまぁる『藍綬意匠』展へ。
    元のまぁるが在ったところは建て替えられ、面影はない。隣の
    ビルとの境のコンクリート壁だけがかつてを思い出す縁よすが。
    ここを伝って現れた猫さんに逢ったこともある。
    元の

  7. 2025/03/10 15:31:27 小谷野敦ブログ含むアンテナおとなりページ

    2025-03-10
    河野多恵子の謎
    戦後の売れた歌、モノ、本を並べた雑書を見ていたら、1971年のところに河野多恵子の『回転扉』があった。これは三島事件のころに「新潮社純文学特別書き下ろし作品」として濃紺色の箱入りで出た本だ。それで『河野多恵子全集 第六巻』を図書館で借りてきて読み始めた。
    真子(まさこ)という40代の人妻が主人公で、子供はなく、かつて長沢という夫以外の男と情事を持ったことがある。最後は、別の夫婦とスワッピングみたいなことをすることになる。それが戯曲形式で表されている。いつもの河野多恵子で、大して面白くないが、情事とかスワッピングとかフェラチオとかいう性的な話が出てくるのでベストセラー・リストに入ったのだろう。
    描写は一貫して突き放した冷たい感じで、主人公に感情移入させないが、この全集本には当時の文藝時評が載っていて、佐伯彰一、秋山駿、日野啓三、小島信夫、加賀乙彦、清水徹といった面々が書いている。そこに、ナタリー・サロートとかマルグリット・デュラスとかあるのを見て、ああそうか、この書き方は当時のヌーヴォー・ロマンのマネなのかとやっと気がついた。
    私はかねて河野多恵子が苦手で、なんで蓮實先生が『みいら採り猟奇譚』を激賞したり河野多恵子全集を大切にしたりしているのか分からなかったが、なるほど蓮實先生もあの年配のフランス文学者としてヌーヴォー・ロマンが好きだったのかといくらか腑に落ちた。もっとも少し年上のフランス文学者の篠沢秀夫はヌーヴォー・ロマンはものすごくつまらないと言っていた。
    河野多恵子は谷崎潤一郎の崇拝者でもあるのだが、この小説の批評に「フィクション」という言葉が数回出てきた。どうも批評家たちは、こういう経験が河野自身のものではない、ということを強調しなければならないと考えているらしい。しかし谷崎自身は、『瘋癲老人日記』に書いてあることを実践している。『みいら採り猟奇譚』に書かれたことは実践されていないのか、河野が死んで十年もたつが、伝記は出ていないし、そこのところはまったく不明なままである。
    河野とともに女性で初めて芥川賞選考委員をやった大庭みな子は「河野多恵子は悪人ですよ、お気を付けあそばせ」と言ったという。私は実際河野について触れた文章を、典拠を示さずに引用して批判されたことがあるが、これは著作権法違反である(もちろん反論した)。芥川賞の選考委員としては、女の候補者となるとむやみに推す癖のある人だった。なんで文化勲章をとるほどの作家扱いされているのか私には分からないし、こういうことを言っても誰も「お前は河野多恵子の偉大さが分からないのか」とか言ってこないから張り合いがないし不気味でもある。
    あと存命中に谷沢永一の弟子の浦西和彦が編纂した書誌が出ているが、これは大阪びいきの谷沢の意向だろう。
    (小谷野敦)
    jun-jun1965 2025-03-10 14:43 読者になる
    河野多恵子の謎

  8. 2025/03/04 19:16:15 黌門客含むアンテナおとなりページ

    2025-03-04
    ポー「アッシャー家の崩壊」
    今年に入ってから、アマプラでエドガー・アラン・ポー「アッシャー家の崩壊」(“The Fall of the House of Usher”,1839)を原作とする映画を二本観た。まずはアイヴァン・バーネット『アッシャー家の崩壊』(1948年制作→1950年公開、英、“The Fall of the House of Usher”)を1月7日に、そしてロジャー・コーマンの『怪奇 アッシャー家の惨劇』(1960米、“House of Usher”)を2月25日に観た。
    前者には、ロデリック&マデラインのアッシャー兄妹の母親が登場する。その母親は、不倫相手を父親に殺されたため気が触れてしまっており、不倫相手の「生首」とともになぜか礼拝堂の地下に幽閉されているという設定で、原作とは少なくともその点で相当程度異なっており、好みが分かれるところかも知れない。
    後者のコーマン版『アッシャー家』は、角書(?)の「怪奇」が邦題にないのが本来のようだが、それはともかくとして、特筆すべきはあのリチャード・マシスンが脚本を書いているということだろう*1。
    もう十年以上前の話になるが、マシスンが亡くなって(2013年歿)まだ間もないころ、さるところで、マシスン作の『縮みゆく男』や『運命のボタン』について書いたことがある。そこでは、「脚本家としてのマシスン」についても少し触れたので、以下にその一部を引用しておく。
    マシスンは脚本家としても知られ、レイ・ブラッドベリ原作『火星年代記』や『コンバット!』、『スタートレック 宇宙大作戦』、『ミステリーゾーン』(“The Twilight Zone”)、『事件記者コルチャック』などの脚本を担当した。「運命のボタン」も、元来はテレビシリーズの『ミステリーゾーン』のために書かれたものであったし、「高度二万フィートの悪夢」(「二万フィートの悪夢」というタイトルで、『運命のボタン』に収録)も『ミステリーゾーン』の代表作としてよく知られる(三谷幸喜脚本『古畑任三郎』第三シーズンの「追いつめられて」には、この作品を意識したような描写がある*2)。(略)
    さらに岸川靖+別冊映画秘宝編集部編『怖いテレビ』(洋泉社二〇一三)には、「リチャード・マシスン伝説」(文=ダン・リード)という特集も組まれている。リード氏はマシスンの経歴や業績を過不足なく語っており、その作品について「独特でありながらビジュアル的には直球で、ありふれた日常のなかに潜む闇や、超自然的な何かによって、主人公は危機に引きずり込まれていく」(一〇七頁)と述べる。(略)
    マシスンという作家は、「驚異の要素(超自然の介入―引用者)が、はからずも、最高度に機能する物語素材となっている」こと(ツヴェタン・トドロフ/三好郁朗訳『幻想文学論序説』創元ライブラリ一九九九、二四三頁)に、初期のころから自覚的であったのかもしれない。
    マシスンに大きな影響を受けたスティーヴン・キングは、『縮みゆく男』を論じたくだりで、「自分より巨大な力と対峙するはめに追い込まれてたったひとりで絶望的な戦いをくりひろげる人間を描かせたら、おそらくマシスンの右に出る者はいまい」(安野玲訳『死の舞踏』福武文庫1995←福武書店1993:663)などと書いていたが、『アッシャー家の惨劇』もその例に洩れず、個人の「絶望的な戦い」を執拗に描いている。というのも、原作では旧知の仲だったはずの語り手=私とロデリックとが、映画では語り手がアッシャー家の館を訪れた際に初めて出会うという設定になっているからだ。脚本上のこの変更が、主人公の孤立無援の状況をいやが上にも強調する効果を生んでいる。
    『アッシャー家の惨劇』でロデリックを演じたのはヴィンセント・プライスであるが、監督のロジャー・コーマンは、自著(ジム・ジェロームとの共著)『私はいかにハリウッドで100本の映画をつくり、しかも10セントも損をしなかったか』(ハヤカワ文庫NF2025←早川書房1992)で次の如く述べている(石上三登志・菅野彰子訳)。
    わたしはヴィンセントのなかに、ロデリック役に必要な洗練された教養のある人間を見いだしていた。彼は第一級の演技者であり、かがやかしい経歴を持ち、主役にふさわしい風格のある俳優だった。観客がロデリックに対して恐怖を抱くようしむけなければいけないとわたしは考えた。しかも、その恐怖は、力を根拠にした意識的で物理的なものであってはいけない。それには、知的だが屈折した精神で人を惑わせ、深い恐怖をおぼえさせる演技ができる俳優が必要だった。(pp.180-81)*3
    ポーの原作では、ロデリックのその「洗練された教養」のよって来るところを、「ideality」という一語で表現している。
    この ideality を、河合祥一郎訳では(現状ではたぶん最新の邦訳)、
    アッシャー家の主人とともにこうして二人きりで過ごした厳粛な長い時間を、私は決して忘れることはあるまい。だが、彼が私に教え、手ほどきをしようとしてくれた、その研究というか、没頭していた仕事がどのようなものか正確に伝えることはできないだろう。昂揚(こうよう)して狂おしいばかりの「詩的想像力(アイデアリティ)」が、まるで燃える硫黄(いおう)を思わせる強烈な光をあたり一面に投じていたのだ。(「アッシャー家の崩壊」『ポー傑作選1 ゴシックホラー編 黒猫』角川文庫2022所収:175)
    の如く、「詩的想像力」と訳出している。河合氏は、「ideality=詩的想像力」を「ポーの用語」の一として挙げ、「骨相学に於いて、こめかみ部位にあるとされる機能を指す特殊用語。これは、人生に於ける美や繊細さなどの理想状態を把握する機能であり、詩人に欠かせない詩的な感情であるという表現もされる。(略)「モルグ街の殺人」では、デュパンの分析能力が詩的想像力に由来することが示唆される」(『ポー傑作選2 怪奇ミステリー編 モルグ街の殺人』角川文庫2022:281)と説いている。ついでに河合訳の「モルグ街」の当該箇所を引いておくと、「そんなとき、僕はデュパンの特異な分析能力を(彼の豊かな〈詩的想像力(アイデアリティ)〉から、当然予期されるものではあったものの)称賛せずにはいられなかった」(同前p.15)となっている。
    さて「アッシャー家」の邦題だが、わたしが初めて触れたのはたしか「アッシャー家の没落」だったのだけれど(ポプラ社版だったか偕成社版だったか)、近年は、「アッシャー家の崩壊」というタイトルで定着しつつある。上記の河合氏訳もそうだし、巽孝之訳『黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集1 ゴシック編―』(新潮文庫2009)所収版も然り。その他の邦題としては、「アッシャア館の崩壊」(渡辺温・渡辺啓助訳)、「アツシヤア家の崩没」(龍膽寺旻訳)、「アッシャア家の覆滅」(谷崎潤一郎訳*4)などがある。
    いずれにしても、物語のクライマックスはラストの館そのもの、または一族の「崩壊」なのであって、たとえばロジャー・コーマンなども、それをいかに映像で表現するかということに腐心している。結果的には偶然も重なって良い出来栄えになったといい、コーマンはそ

  9. 2025/03/03 21:17:11 しのばずくん便り含むアンテナおとなりページ

    場所:不忍通りふれあい館 4階会議室(東京都文京区根津2-20-7)

  10. 2025/03/03 06:32:32 田島老師の御ブログ含むアンテナおとなりページ

    2025年03月02日
    リアルポリティクスの陥穽
    先日のワシントンにおけるウクライナと米国の両首脳の会談決裂は、多くの人々を失望させるものであった。事前に伝えられていた協定内容が、意外にウクライナに有利なものであるらしいことに、内心半信半疑に期待していただけに、私と同様に感じた人も多いと思う。結果から見れば、この決裂はいくつなの情報筋からの説明にあるように、トランプとヴァンスが事前に仕組んでいた罠であった可能性もしてくる。トランプは、大統領選挙キャンペーン中から、自分にはウクライナ戦争を直ちに停止させる力があると宣伝してきた手前、彼の支持者に対して何らかの成果を短期に示す必要があったのだろう。少なくとも、中間選挙前には、目に見える成果を呈示するとこがなければ、中間選挙に大敗する可能性が高い。そんなわけで、トランプにも、懸念すべき弱点があり、ウクライナとそれを支援するヨーロッパ諸国に対して、ある程度納得させ得る妥協案を提出する必要があったのかもしれない。実際にはウクライナにとって明らかに有利な条件であっても、そしてトランプの当初の恐喝的な停戦条件から大幅に後退したものであっても、とにもかくにも停戦を実現しさえすれば、トランプとしては、知性の低い彼の支持者に対して、自分がゼレンスキーに無理やり停戦を押し付けたディールの勝利者であると、納得せせることもできると読んでいたのかもしれない。
    あるいは、自己の利益しか考えないリアリスト政治家として、はじめからウクライナの鉱物資源に目をつけて、フランスなどに油揚げをさらわれる前に、資源開発の先鞭をつけて戦後処理の際に自国の有利になるように運ぼうと考えていたのかもしれない(私としては、トランプがそんな長期的ヴィジョンによって行動する人間とは思われないので、この可能性は少ないと思っている)。
    いずれにしても、専門家でもない我々に現在知り得ることは少ないし、それも不確かである。そんな不確かな問題に口をはさむことは愚かであるかもしれない。とはいえ、たとえ不確実な情報に基づいてであっても、断固とした判断が必要な場合がある。戦争に加担したり、反対したりすることは、そのような判断が求められる場合の一つであろう。私が例えば「絶対平和主義」のような原理主義的な立場に共感できないのは、それが困難な政治的決断を回避しているからである。
    侵略者と被侵略者を均並みに扱うことによって、世界秩序に対する顕著な撹乱をもたらすとか、自由と民主主義に対するアメリカ政治の重要な伝統をかなぐり捨てることによって(もっともそれさえしばしば偽善的建前に堕することはあったのだが)、国際社会からの共感と信用を根本から損なうという大きな国益損失をもたらしたとか、多くの識者が指摘していることにはおおむね賛成するが、ここでは少し違う角度からこの会談の決裂の歴史的意義を考えてみたい。
    続きを読む
    easter1916 at 22:24|Permalink│Comments(0)│ │時局
    リアルポリティクスの陥穽
    2025年03月
    時局 (108)

  11. 2025/02/28 22:53:21 武藤文雄のサッカー講釈含むアンテナおとなりページ

    Jリーグ(1106)
    2025年02月28日
    敵地徳島戦、工藤蒼生の痛恨
    徳島ヴォルティス1-0ベガルタ仙台
    52分に逆襲速攻から失点、その後猛攻をしかけたが取り返せず悔しい敗戦。敵地とは言え勝ち点ゼロは痛く、課題も多い試合ではあった。一方で、リードを奪われた後の攻撃は中々見事、新戦力の台頭もあり今後に期待を抱くこともできた。
    失点は完全に工藤蒼生の判断ミスからだった。前半、圧倒的に劣勢だったのを何とか0-0でしのいだハーフタイム。森山監督は有田恵人に代えて荒木駿太を起用。荒木が前後左右によく動き、後方からの縦パスを受けるようになり事態は改善された。ところが、52分工藤が敵陣で中途半端な持ち出しから簡単にボールを奪われ速攻を許す、素早く戻った蒼生だが引いてきた徳島の渡大生に巧みにスクリーンされポストプレイを許す、そのボールを受けたジョアン・ヴィクトルと渡に見事な連係から崩され失点。渡の妙技には「恐れ入りました」と言うしかないのだが、失点の主因は不用意な持ち出しを奪われた蒼生にあった。
    前半開始早々、ベガルタは最前線のフォアチェックを外され、速攻を許す。右サイドを徳島のベテラン杉本太郎に突破され、逆サイドに振られた後決定機を許すも、林が好捕でかろうじてしのぐ。敵地戦の開始早々まだ様子を見るべき時間帯に、あそこまで見事に注文にはまり崩されてはいけない。この場面で、前線で止め切れなかったことで、以降フォアチェックに行き切れないことが増え、徳島に圧倒的にボール保持されることとなった。それでも、組織守備で我慢を継続、好機はほとんど許さず何とか0-0で前半終了。
    徳島のフォアチェックはよくベガルタの特徴を研究していた。真瀬拓海を押し込み、裏狙いで前に行こうとする有田恵人との間を分断する。逆サイドでは、右利きの左DF奥山政幸の縦を押さえて中に追い込む。森山氏の目論見は、俊足の有田へロングボールを入れて走らせ、徳島の3CBを押し下げることで、押し込まれの連続を防ぐことだったのだろう。しかし、強風下ロングボールは風で押し戻されてしまい、敵のラインは下がらない。さらに鎌田大夢も前への持ち出しに拘泥して、ハーフウェイライン近傍で複数の徳島MFにはさまれてボールを奪われることが再三。この鎌田の無理し過ぎは前節の鳥栖戦でも見受けられた傾向、押し込まれた場面で守備陣の押し上げが遅れている時には前進ではなくボール保持を狙うべきなのだが。あそこまで押し込まれてしまっては相応に失点のリスクは高まってしまう。
    一方で、これだけ圧倒された前半を無失点で終えることができたのは大したものだ。悪い展開なりに4-4-2のブロックを丹念に維持し好機をほとんど許さなかったことは長いシーズンが始まるにあたり結構なことだと思う。ただ、状況が改善された後半序盤に速攻を許し失点するのだから、サッカーは難しい。
    失点はしたが、荒木の投入で流れがよくなったこと、先制した徳島が後方を固めるやり方に切替えたこともあり、ベガルタは押し込むことができるようになる。さらに、中盤に武田英寿を起用、武田はよくボールに触り中盤を構成、鎌田と武田とタイプの異なるパサーを起点に複数回の好機を掴んだが、相良、郷家、鬼木らのシュートがどうにも決まらず、悔しい敗戦となった。
    悔しいが、極端に悲観する内容ではなかった。前半圧倒的攻勢を許したことは課題ではあるが、強風という誤算が痛かった。どうしても勝たなければならない試合だったならば、守山氏は前半で有田に代えて荒木なりエロンを起用したのではないか。しかし、長いシーズンを考えれば、信頼して起用したスタメンを維持したのは決して間違っていたとは思えない。そして押し込まれたなりに守備の充実も見られたのは確かだし。また上記の通り、武田が機能したことはこの試合の大きな収穫となった(デュエル負けでボールを奪われるところは改善の余地ありだが)。攻撃ラインも宮崎鴻、荒木、武田と言った新加入選手が多いだけに、連携の妙には至っていないのはしかたがない。焦らずにチームの熟成を待ちたいものだ。
    さて、いよいよホーム開幕となる大分戦。大分は開幕戦でいきなりJ1から降格してきた札幌に快勝、順調な出足を切っている。芝の張り替えもありユアテックが使えないため、キューアンドエースタジアムでの地元開催戦。遠いとか、不便とか、行くだけでカネがかかるとか、トラックが邪魔で見づらいとか、屋根が機能的でなく濡れやすいとか、23年前にトルコにやられたとか、文句を言うとキリがない。しかし、前回J1昇格を決めた2009年シーズンとの類似性も感じるではないか。前シーズンのあと一歩での昇格失敗、リーグ序盤のキューアンドエースタジアム利用。
    そのような雑事よりも何より、工藤蒼生は並々ならぬ気迫でこの試合に臨んでくれることだろう。痛恨のボール喪失、さらに渡に出し抜かれたこと。中盤後方のタレントとしては絶対に犯してはならないプレイを連発してしまった。だからこそ、あの悔しい失敗経験を活かし、蒼生がこのホーム開幕で見事なリベンジ劇を見せてくれることと期待していても構わないだろう。

  12. 2025/02/21 23:46:36 内田樹含むアンテナおとなりページ

    守先生3月のご予定

  13. 2025/01/13 09:38:56 稲葉大大人ブログ含むアンテナおとなりページ

    2025-01-12
    ハインライン雑感
    雑感
    ある種の作家には歳をとって経験を積み重ねての円熟ということが言いうるのだろうが、少なからぬ作家には未熟だが破天荒な青春期こそが最良の時代であるのではないか、と時々言いたくなる。
    SFについていえば結局のところかつてのビッグ3、アイザック・アシモフ、ロバート・A・ハインライン、アーサー・C・クラークについてもそれは顕著なのではなかろうか。晩年のアシモフによるロボットものと銀河帝国ものとの統合にしても、やり残した宿題を片付けようというその律義さは立派であり、実際そこから我々は思想的課題を引き継ぐことができるのではあるが、文芸作品としてまたエンターテインメントとしてアシモフの晩年の作品が面白いかどうかはまた別の問題である。
    ハインラインにしてもそれは同様で、70年代ともなれば「巨匠」扱いで分厚いハードカバーの大長編をどんどん出すようになるわけだが、正直言って客観性を欠いたおやじの説教が緊張感を欠いたまま垂れ流されるばかりで読むに堪えるものではない。歳をとって右傾化したとかいう簡単な問題ではなく、ハインラインのタカ派性は50年代の『宇宙の戦士』どころか40年代の「走れ、走路」あたりで既に明確である。そうではなく、その臆面もなく独善的な主張が、世界とぶつかり合って試される緊張感のあるなしが、作品としての価値を決める。
    そのような意味でおそらくハインライン最良の作品の一つが、戦後間もなくの中篇「深淵」ではあるまいか。日本でも子供向けの縮約版(『超人部隊』『ノバ爆発の恐怖』等)が複数出回っているので、意外と知られている作品だろう。
    単純に言うとこれは冷戦期にはさらに流行した、スパイアクションと超能力を組み合わせた作品であり、その点あからさまな冷戦ヒステリーのカリカチュアである『人形つかい』と似たところが多少なくはないが、展開のサスペンスにしても構造的な深みにしても比較にならない面白さであると個人的には思う。またその後のSFで繰り返されるいくつかのモチーフを大胆に結晶化させた作品でもある。
    第一に興味深いのは、当時すでに隆盛しておりハインライン自身も取り上げたこともある「突然変異によって超能力を備えた超人類」というモチーフに、ある意味引導を渡しているというところだ。作中でキャラクターたちは「超人類とは何か?」と問答した挙句、「超能力なんてのはテクノロジーで代替できる程度のもので、もし本当に超人類と呼びうるものがいるとすれば、人類を凌駕した知性の持ち主であるということになるはずだ」という結論に到達している。
    第二に、ではそのような超人類と人類との、あるいはエリートと一般大衆との関係は、という問題が次に問われる。腕利きのスパイである主人公は、権力者の指先一本で世界を灰燼に帰す超兵器の秘密を巡る暗闘の中、自分の組織もまた権力者に絡めとられてどうにもならなくなっている中を、権力者を監視する一方で自分に目をつけてもいた超人類の組織に救われ、スカウトされ、訓練されて自らも超人類に成長していくが、その中で抜き差しならない葛藤に直面する。つまりエリートたる超人類と一般大衆たる旧人類とを分けることは「差別」ではないか、ということだ。世界を破滅させかねない技術を手に入れながらそれをうまく制御できない旧人類を、超人類は裏から手をまわして管理する、それは本当に正しいやり方なのか、と自由で民主的な社会に忠誠心を持つ主人公は苦悩する。
    結局のところ後年のハインラインはこの苦悩をあっさりと振り捨てて独善に居直る。エリートが大衆を導いてやるのは当然だし、導くに値しないとなれば見捨てて勝手に自分たちでやってよろしい。そういうメッセージを垂れ流して恥じるところがないのが後期のハインラインである。
    ある意味で似通った、しかし微妙に異なる展開は「レンズマン」のエドワード・E・スミスにも見て取ることができよう。出世作「スカイラーク」シリーズでリベラルな主人公のシートンの敵役を一貫してつとめる悪の天才科学者デュケーヌは優生主義者のファシストだが、結局血が通って生き生きした魅力を放つのはデュケーヌの方であり、シリーズ完結編で世界を救うのも結局はデュケーヌなのだ。
    失われた遺産
    作者:ロバート・A・ハインライン
    グーテンベルク21
    Amazon
    スカイラーク対デュケーヌ (1968年) (創元推理文庫)
    作者:E・E・スミス
    Amazon
    shinichiroinaba 2025-01-12 16:45 読者になる
    ハインライン雑感
    ▼ ▶
    2025
    2025 / 1

  14. 2025/01/02 23:35:11 Football is the weapon of the future -Authorized Edition- 清義明のブログ含むアンテナおとなりページ

    © 2004-2025 Yoshiaki Sei / On the conrer Inc..

  15. 2024/12/13 07:58:39 岸政彦日記含むアンテナおとなりページ

    投稿日: 2024/12/122024/12/12
    沖縄社会学会 第7回大会
    沖縄社会学会第7回大会のお知らせです。
    日時:2024年12月15日(日)9:30~16:00
    会場:名桜大学 看護学科棟 講義室1(沖縄県名護市為又1220-1)
    開催方式:対面とzoomオンライン配信のハイブリッド
    ※ 大会に参加する場合は以下のリンクより、申込みください。前日にzoomのリンクを送ります。
    ※ 参加無料、途中退席/参加可です。
    予約申込はこちらからお願いします。
    https://forms.gle/go9eEubQGtdUzSBU7
    第1部 個人報告(9:30~12:30)
    9:30 第1報告
    岸 政彦(京都大学)
    「人生についての信念――沖縄戦と戦後の生活史から」
    10:15 第2報告
    玉城 尚美(所属なし)
    「A市の人事配置と管理職登用から考察するジェンダー格差」
    11:00 第3報告
    池尾 靖志(立命館大学 非常勤講師)
    「南西諸島における国民保護と住民避難」
    11:45 第4報告
    石川 勇人(大阪大学 大学院)
    「元白梅学徒隊中山きくの記録活動のはじまり――広島在住時代のライフヒストリーを基軸に」
    12:30〜13:30 休憩
    第2部 シンポジウム/パネルディスカッション(13:30~16:00)
    13:30
    「米軍統治下沖縄の公衆衛生政策――ハンセン病政策と公衆衛生看護婦制度から」
    ≪主旨≫
    今年、沖縄社会学会が初めて開催される山原に、86年前(1938年)、ハンセン病患者隔離政策の拠点として愛楽園が開設された。戦前から行われていたハンセン病隔離政策は、米軍統治下沖縄においても継続した。愛楽園に隔離されて暮らした人々は、公衆衛生看護婦(以下、公看)が医療や公衆衛生を担った米軍統治下の沖縄の人々とともにあった。
    米軍によって性病予防の担い手として1951年に導入された公看は、慢性的な医療人材・施設不足に悩まされていた沖縄において、地域医療の重要な担い手となった。占領下沖縄では1950年代〜60年代にかけて結核が蔓延しており、公看の業務の多くも結核に関するものだった。公看の仕事のハンセン病患者に関する割合は少なかったが、ハンセン病隔離政策において、公看が果たした役割は大きい。
    本シンポジウムでは、米軍統治下沖縄におけるハンセン病政策及び公衆衛生看護婦制度を、米軍統治の歴史や冷戦の文化政治という世界史的文脈に位置づけて示した上で(増渕)、愛楽園の歴史を概観し、ハンセン病患者・回復者・家族にとってハンセン病政策がどのような経験であったのか検討する(鈴木)。こうした作業を通して、米軍と衛生政策の関係という現在にも続く問題を考えるための視座を提示する。
    報告
    増渕 あさ子 (同志社大学政策学部助教。専門は沖縄占領史・医療史)
    鈴木 陽子 (沖縄愛楽園交流会館学芸員、立命館大学生存学研究所客員研究員)
    進行
    山城 紀子 (ジャーナリスト 元沖縄タイムス記者)
    16:00 終了
    沖縄社会学会 第7回大会
    2024年12月

  16. 2024/12/02 04:47:28 退屈男と本と街含むアンテナおとなりページ

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  17. 2024/11/11 00:21:40 daily-sumus2含むアンテナおとなりページ

    5

  18. 2024/09/15 15:38:01 Hatena::Diary含むアンテナおとなりページ

    「社会主義」の系譜学 資本主義に対抗して
    ポストモダンの超克 「NAM」の原理
    労働運動の回復 「内在的闘争」と「超出的闘争」
    「二〇世紀システム」 その構造と批判の文脈
    構造変化のなかで フランスにおける「アナーキズム」
    02(00.12.08) 交換の形態① 資本・国家・ネーション 自律性と強制力をもった「想像の共同体」
    03(00.12.15) 交換の形態② 「NAM」の運動 アソシエーションによる交換
    08(01.02.02) 消費社会論 「新しい労働運動」に向けて 『資本論』──資本への対抗運動の鍵
    10(01.02.16) 「権力」について 社会民主主義をめぐって 資本と国家を揚棄する道筋
    14(01.03.16) 「文学」と「社会学」 アヴァンギャルドと政治 「反文学」とそのコンテクスト
    16(01.04.06) ポストモダン 近代国家と国民統合 象徴としての「絶対君主」
    18(01.04.20) 「後進国」革命 社会主義と民族主義 ──竹内好をめぐって──
    20(01.05.04) 「批評」の位置 武田泰淳と花田清輝 「物書き」としてのスタイル
    22(01.05.18) 文学と小説 埴谷・安吾・小林 「永遠性」という磁場
    24(01.06.08) 他者の位相② サルトルと武田泰淳 ──「罪」と「恥」──
    25(01.06.15) 「陣地戦」 マルコムXとガンジー 世界資本主義と抵抗の作法
    27(01.06.29) LETS 貨幣を「揚棄」する 資本制経済のボイコット
    28(01.07.13) 「力」の位相 ミクロ権力と国家権力 フーコーをめぐって
    29(01.07.20) 「権力装置」 市民社会と国家 『ブリュメール十八日』
    31(01.08.24) 非暴力主義 花田清輝とマルクス 「武家的なもの」「公家的なもの」
    32(01.08.31) 多重帰属 位相空間的「地域通貨」 アイデンティティポリティクスの回避
    34(01.09.14) 「批評」の場所 小林秀雄を引き受ける 「隠喩としての建築」のころ
    35(01.09.21) 「批評」の場所② ポジションの〝変化〟 スタンダードな知に対する批判
    36(01.09.28) 「批評」の場所③ 議会政治とNAM 湾岸戦争から一九九九年へ
    37(01.10.05) 「批評」の場所④ 国家主義に対抗して LETSの普及で社会は変わる
    07(98.09.04) 余暇と哲学について ブルデュー著「パスカル的省察」に思う*6
    08(98.10.02) 懐かしさ/初々しさ J.P.リモザン「Tokyo Eyes」を観る*7
    10(98.11.27) 来るべき「愛」のかたち PACS──パクスをめぐる論戦*9
    11(99.01.08) エウリディケー、エウリディケー! マルク・フュマロリとヨーロッパの「修辞学的」同一性*10
    特別版(99.05.28) 「批評」の空虚をこえて 言説の公共性を回復させるために ──「批評空間」21号の共同討議を分析する──*15
    17(99.07.02) 水村美苗の「高慢と怯懦」 『二つの時間』と題された講演から*16
    23(00.01.07) 素朴なドイツの私 ギュンター・グラス「私の世紀」を読む
    24(00.02.11) 〈モダン〉への疑惑 世界の終わりと「物語」の現在*21
    25(00.03.10) イタリアの友人 ──「女たちの不安」?──
    27(00.06.09) 「啓蒙の大きな物語」とは ポーコックのギボン研究『野蛮と宗教』*22
    28(00.07.14) アヴェイロンの百姓 ジョゼ・ボヴェと「もう一つのグローバリゼーション」*23
    29(00.08.11) 終わりなき(?)精神分析 「精神分析の三部会」にふれて
    33(00.12.08) 「狂牛病」 フィーバー ウシ、ヒト、狂気、理性*24
    38(01.05.11) 「ノン・ア・ダノン!」 ボイコットそして/あるいはマスメディア*25
    44(01.11.09) 来るべき大学を問う デリダの「条件なき大学」
    46(02.01.18) 困難を選択した勇気 ジャック=アラン・ミレールの「啓蒙」*29
    最終回(02.04.19) 共和国の黄昏、歴史の曙光 未来の地平は「声」=「票」なき衆生の側に*31

  19. 2024/08/14 00:41:12 qfwfqの水に流して Una pietra sopra含むアンテナおとなりページ

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  20. 2024/06/22 06:22:06 〜蹴球幻想〜  ミカミカンタ 含むアンテナおとなりページ

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  21. 2024/06/13 01:38:21 古本ソムリエの日記含むアンテナおとなりページ

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  22. 2024/03/28 11:01:05 東川端参丁目の備忘録含むアンテナおとなりページ

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  23. 2024/03/28 08:18:40 不未之奇含むアンテナおとなりページ

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  28. 2024/02/11 10:15:41 絶望書店日記含むアンテナおとなりページ

    『冤罪と人類 道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』
    冤罪、殺人、戦争、テロ、大恐慌。
    すべての悲劇の原因は、人間の正しい心だった!
    我が身を捨て、無実の少年を死刑から救おうとした刑事。
    彼の遺した一冊の書から、人間の本質へ迫る迷宮に迷い込む!
    執筆八年!『戦前の少年犯罪』著者が挑む、21世紀の道徳感情論!
    戦時に起こった史上最悪の少年犯罪<浜松九人連続殺人事件>。
    解決した名刑事が戦後に犯す<二俣事件>など冤罪の数々。
    事件に挑戦する日本初のプロファイラー。
    内務省と司法省の暗躍がいま初めて暴かれる!
    世界のすべてと人の心、さらには昭和史の裏面をも抉るミステリ・ノンフィクション!
    ※宮崎哲弥氏が本書について熱く語っています。こちらでお聴きください。
    絶望書店主人推薦本
    『冤罪と人類 道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』
    冤罪、殺人、戦争、テロ、大恐慌。
    すべての悲劇の原因は、人間の正しい心だった!
    我が身を捨て、無実の少年を死刑から救おうとした刑事。
    彼の遺した一冊の書から、人間の本質へ迫る迷宮に迷い込む!
    執筆八年!『戦前の少年犯罪』著者が挑む、21世紀の道徳感情論!
    戦時に起こった史上最悪の少年犯罪<浜松九人連続殺人事件>。
    解決した名刑事が戦後に犯す<二俣事件>など冤罪の数々。
    事件に挑戦する日本初のプロファイラー。
    内務省と司法省の暗躍がいま初めて暴かれる!
    世界のすべてと人の心、さらには昭和史の裏面をも抉るミステリ・ノンフィクション!
    ※宮崎哲弥氏が本書について熱く語っています。こちらでお聴きください。

  29. 2023/06/06 00:45:40 見物人の論理含むアンテナおとなりページ

    令和の名将、世界を制す。

  30. 2023/02/17 17:09:35 風太郎の気ままな水先案内(とみきち屋)含むアンテナおとなりページ

    2022年4月29日 (金曜日) 一箱古本市 | 固定リンク | コメント (1)
    Merlerhila on 2022年「第22回不忍ブックストリート 一箱古本市」出品本の一部紹介(2)

  31. 2023/01/02 08:05:11 読書猿blog含むアンテナおとなりページ

    2022/10/26 14刷決定 累計260,000部(紙+電子)

  32. 2021/11/16 15:03:59 偉愚庵亭憮録含むアンテナおとなりページ

    2021年11月
    2021/11/13
    ジョークの暴力性について
    ツイッターのタイムラインで冗談の話題が出ていたので、久しぶりにブログを更新してみる。
    ご紹介するのは、2015年の1月に「日経ビジネスオンライン」(←当時)の連載コラムのために書いたテキストだ。
    さきほど検索してみたところ、あらまあびっくり、消えている。
    どうやら、あの媒体は、古い記事を削除する方針を貫いている。悲しい。
    あんまり悲しいので、ブロクにテキストをアップすることにした。
    細かい部分は、掲載当時の記述と食い違っているかもしれない。でもまあ、私が編集部に送った原稿はこのバージョンだった。
    どういうタイトルがついていたのか、記憶が曖昧なのだが、以下、仮のタイトルを付してご紹介する。乞ご笑覧。
    オダジマは、6年半も前から「笑い」を過剰に高く評価する風潮に敵意を抱いていたののだね。それも、真顔で。
    というわけで、いつも真顔でいることの大切さをニコリともせずに真顔で訴えたマジメな原稿です。
    ユーモアは暴力である
    あけましておめでとうございます。
    新年第一回目の更新分は、インフルエンザのためお休みしました。
    無理のきかない年齢になってまいりました。いろいろなことがあります。
    待ち焦がれた読者を想定して休載を詫びてみせるのも、かえって傲慢な感じがいたしますので、なんとなくぬるーっとはじめることにしましょう。
    フランスでこの7日と9日に連続して起きたテロ事件は、17人の死者を出す惨事になった。
    一週間を経てあらためて振り返ってみると、この事件が、これまでにない多様な問題を投げかける出来事だったことがわかる。
    表現の自由と宗教の尊厳の問題、宗教への冒涜とヘイトスピーチの関係、テロ警備と市民生活、多文化主義と移民の問題など、数え上げれば切りがない。
    どれもこれも簡単に結論の出せる問題ではない。
    それ以前に、半端な知識や安易な観察で踏み込んで良い話題ではないのだろう。
    なので、事件の核心部分については意気地無く黙ることにする。
    ここでは、「ユーモア」の話をする。
    あえてユーモアを主題に持ってきたのは、14日の朝日新聞に載った
    《「犯人はユーモア失っていた」 仏紙風刺漫画家が会見》
    http://digital.asahi.com/articles/ASH1G01DPH1FUHBI03J.html?iref=com_rnavi_srank
    という記事に、考えさせられたからだ。
    会見の中で、風刺漫画家のラウド・ルジエさん(43)は、ユーモアについて以下のように語っている。
    《最後に、報道陣から「この絵を描いたことで心配はないか」と質問が出ると、「ユーモアの知性を信じている。犯人はユーモアを失っていただけだ」と言い切った。》
    正直な話をすると、私は、ルジエ氏が何を言いたいのか、何を言っているのか、まったく了解することができないでいる。
    犯人がシャルリ・エブドのユーモアを理解しなかった点については、ルジエ氏が指摘している通りなのだと思う。
    でも、だとしても、ユーモアについての理解の有無とテロリズムは別の次元の話だ。
    新聞の出版にたずさっている人間であれば、どうしてこの程度のことがわからないのだろうか。
    私自身の話をすれば、検索してたどりついたシャルリ・エブドの風刺マンガからは、ほとんどまったくユーモアのエッセンスを感じ取ることができなかった。
    フランス語が読めるわけではないので、文字に関しては英訳してあるサイトのものを捜したり、ウェブ上の辞書の世話になったりした。
    で、かなりの数のネタをサルベージした次第なのだが、どれもこれも、ひとつとして笑えない。いや、大げさに言っているのではない。「charlie hebdo」で画像検索をしてみれば、一目瞭然だ。これで笑う日本人が果たして何人いるのだろうか。
    私は、単に不快だった。
    つまり、ユーモアの理解度からすれば、私は、テロの犯人とそんなに違わなかったわけだ。
    とはいえ、もちろん、ポンチ絵を見てムカついたからといって、私は編集部にカチコミをかけたりしない。
    世界中のほとんどすべての新聞読者と同じく、笑えないネタに対しては黙殺を決め込む。それだけの話だ。
    ユーモアは、伝わりにくいものだ。
    仮に出来の良いユーモアってなものがあったのだとして、笑ってくれるのは読者のうちの2割に過ぎない。半数の人間は無反応だろうし、残りの3割は気分を害している。笑いというのはおおよそそうしたものだ。とすれば、ユーモアを発信している側の人間が、受け手の無理解を責める態度は、傲慢以外のナニモノでもない。
    客が笑わないのは客の側の責任ではない。笑わせることができなかった制作側の人間(芸人ないしは文筆家)の責任だ。
    犯人は、なるほどシャルリ・エブドのユーモアを理解しなかった。
    だが、問題はそこではない。
    唯一の問題は、犯人が暴力に訴えたことだ。
    マシンガンを乱射して、編集部の人間を殺害し、警察官を殺害したことだ。
    どんな理由があろうとも、殺人は、100パーセント、いかなる方向からも擁護できない。
    彼らが敬虔なムスリムで、シャルリ・エブドの涜神的なポンチ絵に怒りを感じていたのだとしても、そんなことは犯行を免罪する理由にはならない。
    とはいえ、犯罪とは別に、犯人がユーモアを解さなかった(「ユーモアを失っていた」と、ルジエ氏は言ったが)ことそのものは、特段に責められるべきことがらではない。
    彼らがユーモアを解さなかったことと、テロにうったえたことはまったく別の問題だ。
    ユーモアのわかる人間ならテロリストにならないわけではないし、犯人がユーモアを理解していれば、テロに訴えなかったはずだみたいな甘ったるいお話でもない。
    ルジエ氏の言い方だと、犯人は、ユーモアの知性を理解しない人間であるがゆえに、犯行に及んだように聞こえてしまう。
    そうでなくても、彼のものの言い方は、ユーモアを解さない人間をテロリストと同じ集合に分類してしまっている。
    とすると、私も犯人と同じ側の人間だってなことになってしまう。
    違うぞ。
    私は、シャルリ風の高飛車なユーモアを解さないという意味では、犯人と同じだ。しかしながら、私は非暴力を貫いている点で、自らの主義主張を暴力という手段で実現しようとした犯人とは正反対の人間だ。
    一緒にされては困る。
    ユーモアみたいな粗雑なもので私を分類しないでほしい。
    ルジエ氏の立場に立って考えてみれば、彼のあの日の会見での発言は、普段の彼の言葉とは違う、感情的な反応だったのだろう。
    当日、彼は、自分の同僚を何人も殺された直後の状態で会見に臨んでいた。
    感情的にならない方がむしろ不自然だったと言っても良い。
    ルジエ氏は、自分自身もまかり間違えば殺されたかもしれない立場だった。
    そう思えば、犯人を貶めたかった気持ちは十分に理解できる。
    興味深いのは、ルジエ氏が犯人を「ユーモアを失っていた」という言い方で非難しようとしたことだ。
    非難の言葉にはその人間の信念が露呈する。
    ルジエ氏は、おそらくユーモアを持たない人間を、人として低級な人間であると考えている。
    だからこそ、テロリストに対してその言葉をぶつけた。
    ということは、彼自身は、ユーモアを使いこなし

  33. 2021/07/13 16:14:39 増田大人ブログ含むアンテナおとなりページ

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  34. 2021/07/08 19:43:27 老子的アナーキストブログ含むアンテナおとなりページ

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  35. 2021/07/06 16:11:15 Critical Life (期限付き)含むアンテナおとなりページ

    米津玄師
    米津玄師『死神』が朝のテレビで普通に流れてる世界ヤバい
    www.youtube.com 米津玄師の『死神』を聴いて無意識に「ありがとう…」とつぶやいてた。すぐに近くの山に登り、頂上から遠い空に向かって「米津ーーー!!」と叫んだ。 「落語『死神』をテーマに曲を作る」、この発想がすでに「米津ここにあり」。そもそも死神は「サゲ…
    kansou - 2021-07-03 18:30:42
    まとめ
    2021年上半期でよかった新刊マンガ10選+α
    アジで勢いつけて真夜中に一気に書き上げないとブログやれなくなった。 レギュレーション 十選 切畑水葉『阪急タイムマシン』(BRIDGE COMICS)(単巻完結) 伊奈子『泥濘の食卓』(バンチコミックス)(連載) 幾花にいろ『あんじゅう』(楽園コミックス)(連載) ナ…
    名馬であれば馬のうち - 2021-07-06 07:56:49
    GCP
    セキュリティガードレールを作って、非エンジニアに安心してGCPを提供できるようにした話
    はじめまして、モノタロウでGCPの管理をしている吉本です。 今回はモノタロウの社内全体でデータ基盤として使っているGCPをテーマに、大規模組織におけるクラウド運用の取り組みをお話します。 データ民主化による現場主導のデータ活用 クラウドの利用拡大に伴う課題 C…
    MonotaRO Tech Blog - 2021-07-06 09:00:01
    ムールフリット
    こんにちは。ムールフリットというものを知らなかったのだわ 沢山食べることにより生まれるおいしさ、量のおいしさは、日本ではあんまり一般的ではないのかもなと思う。ムールフリットは完全に量がおいしさ。あれはふたつ三つ食べても仕方がない。 〓 南インド屋 (@mina…
    パル - 2021-07-05 22:46:38
    生活
    206号室に、さようなら。
    5年と3ヶ月住んだ部屋から、引っ越しました。 理由は一般的なところで言う「気分転換」です。引っ越すのは徒歩5分の近所。 ちょっと前は早く引っ越したい一心でしたが、長く住んだこともあり、最後の数週間は惜別の気持ちが募りました。 上京してからずっと住んでいた…
    No.26 - 2021-07-04 23:41:56
    料理
    【レシピ】オクラとちくわのやみつき梅肉和え
    今日は暑い時期にピッタリのオクラと梅肉を使ったさっぱり系の一品をご紹介します(*・〓・*)〓! ちくわでかさ増しする事で食べ応えも抜群です〓 さっぱり梅干しにごま油ベースの味付けに、塩こんぶで旨味を増し増しなやつです(´艸`)* そのまんま食べても良いですし、冷や…
    しにゃごはん blog - 2021-07-05 06:54:36
    出版社の編集者は何をする人なのか
    かつては出版社の中に編集者という職業があって、著者に執筆を依頼したり、そうして書いてもらった原稿を取りに行ったり、誤字脱字や「てにをは」を矯正したり、漢字や送り仮名の表記を出版社のルールに従って統一したり、それを印刷製本する指示を出したり、そういう…
    golden-luckyの日記 - 2021-07-06 12:58:47
    ありがとう『ドラゴンクエストライバルズ』
    ちょもすです。 ドラゴンクエストライバルズ エースは、2021年7月5日(月) 13:00をもってサービスを終了いたしました。約3年半にわたりご愛顧いただき、誠にありがとうございました!#DQライバルズエース(イラスト: @ArtePiazza より) pic.twitter.com/2nbbJNyS5p〓 ドラ…
    chomoshのブログ - 2021-07-05 14:38:26
    あまのっちと剛くん
    あまのっちと剛くんのトークよかったね。天野ひろゆき×草彅剛「また賞をとって、つよポン」と、拍手で祝福してくれた。 あまのっち、ほんとに優しい。 役者としての草彅剛を心からリスペクトしてくださってるんだよね。 それに対して、 「いやいやいや、とんでもない。あ…
    yumipon0524’s diary - 2021-07-06 06:55:43
    【今週のお題】暮らしていくなら、どこがいい? 「住みたい場所」についてブログを書きませんか?
    アニメ
    【幸福は創造の敵──】『映画大好きポンポさん』 劇場アニメ&原作感想をまとめ読みしよう!
    www.youtube.com 2021年6月4日から公開中の劇場アニメ『映画大好きポンポさん』。杉谷庄吾【人間プラモ】さんによる同名人気コミックを原作とするこの作品のキャッチコピーは、「幸福は創造の敵──」。 敏腕映画プロデューサー・ポンポさんのもとで製作アシスタントをし…
    今週のはてなブログランキング〔2021年7月第1週〕
    はてなブログ独自の集計による人気記事のランキング。6月27日(日)から7月3日(土)〔2021年7月第1週〕のトップ30です*1。 # タイトル/著者とブックマーク 1 大手金融機関から運用商品を買わない方が良い理由を金融庁が解説している - 銀行員のための教科書 by id:na…
    わたしの偏愛
    あのスーパーで流れている曲がどんだけガチか、夜通し語りたい。店内BGMにハマったら人生楽しくなった話【わたしの偏愛】
    はてなブログは、「書きたい」気持ちに応えるブログサービス。ささいな日常や忘れらない出来事を綴るブログだけでなく、「推しへの思い」や「好きな映画の感想」「お笑いの分析」など、趣味や好きなものへの思いを言葉にするブログも数多く見られます。そこで、週刊は…
    インタビュー
    あさのますみさん『逝ってしまった君へ』インタビュー「まとまらない気持ちだからこそ、文章にした」
    2020年3月、Web上で自らの意思で死を選んだ友人について綴ったエッセイを公開した声優・作家の浅野真澄/あさのますみ(id:masumi_asano)さん。このほど、その内容を大幅に加筆しまとめた長編エッセイ『逝ってしまった君へ』(小学館)が6月30日に発売されました。「大…
    SmartHR とフルリモートワークと、時々、オフィス
    こんにちは!CTO の芹澤です。 今回は SmartHR のプロダクトチームで行われているリモートワークの状況と、今後の働き方に関するお話です。 昨年度よりコロナ禍における暫定対応として採用されていたリモートワークを前提とした働き方について、そろそろ恒久的な方針を…
    SmartHR Tech Blog - 2021-07-05 12:01:06
    仕事
    在宅ベテラン勢に、買ってよかった「在宅のお供」を自由プレゼンしてもらった【リモートワークアイテム連載 最終回】
    長期にわたってリモートワーク(在宅勤務)を続けていると、仕事をする環境だけではなく、ストレスを解消するための工夫も必要になっていきます。家で快適に過ごすことも、在宅ワークでは大事ですよね。そこで今回は、長年リモートワークをしている“ベテランリモートワ…
    ソレドコ - 2021-07-05 10:30:04
    資産形成・投資
    FIREで真に重要なのは早期退職ではなく経済的自立である
    おはようございます。 最近、FIREという言葉を耳にすることが増

  36. 2021/06/05 01:09:27 天沼メガネ節含むアンテナおとなりページ

    2021年6月4日
    なにもいいたくない。

  37. 2021/03/22 20:46:09 三月記(仮題)含むアンテナおとなりページ

    2021年03月22日
    「海鳴り」33号が届きました
    昨年までは「海鳴り」が出たら、編集工房ノアの本の通販のおまけとして配布していましたが、三月書房は昨年末に廃業しましたので、そーゆーことはできなくなりました。うちの店では毎年200冊ほども配布させていただいていましたので、今年もお知らせだけはしておきます。
    この号で一番の読み物は、山田稔氏の「同僚━生田耕作さんのこと」でしょう。2段組み14頁分ありますが、山田氏が生田氏について、これだけまとまった量を書かれたのは初めてかと思います。そのほかの内容は上記の画像をクリックしていただけば目次が読めるはずです。
    「海鳴り」の入手方法は聞いておりませんが、おそらく一部の書店では無料配布するはずです。非売品なのでこれだけを購入することはできないでしょう。発行所に頼めば送ってくれるのか、送料はいくらなのかもわかりません。これはあくまでも個人的な意見ですが、発行所に何か1冊通販の申し込みをして、ついでにおまけに添えてくれるようにお願いするのがよろしいかと思います。表紙の裏に昨年1月以降の新刊リストが掲載されています。下記に画像を載せておきますのでご参考にどうぞ。クリックすれば拡大するはずです。
    まことに不便なことに、編集工房ノアにはサイトがありません。グーグルすると、いまだに三月書房のページが上位に出てきます。メールも利用されていません。ゆえに通販の申し込みは郵便か固定電話かFAXしかできないでしょう。住所と電話は検索すればすぐにわかるはずです。

  38. 2021/03/09 14:42:19 紋切型事典含むアンテナおとなりページ

    ※https://blog.goo.ne.jp/j9090380は、見つかりませんでした。

  39. 2021/02/02 07:15:21 わめぞ含むアンテナおとなりページ

    FAQ / お問い合わせ窓口

  40. 2021/02/02 06:28:25 空想書店 書肆紅屋含むアンテナおとなりページ

    FAQ / お問い合わせ窓口

  41. 2021/02/02 06:09:44 はほへほ旅日記・書物日誌含むアンテナおとなりページ

    FAQ / お問い合わせ窓口

  42. 2021/02/01 12:09:53 読書で日暮らし含むアンテナおとなりページ

    FAQ / お問い合わせ窓口

  43. 2020/12/15 19:06:39 深夜のシマネコBlog - livedoor Blog(ブログ)含むアンテナおとなりページ

    codoc用テスト記事
    2020年12月

  44. 2020/07/28 09:16:04 Irresponsible Rumors含むアンテナおとなりページ

    最近の噂
    風の噂ではございますが……
    なお、リンクする場合には各コメントの日付のあとにある「id」をクリックすると、そのコメントのユニーク id が url 欄に表示されるぞ。
    2012/05
    しばらく前に、カルロス・フエンテス他界。しばらく前に、フエンテスの小説やノンフィクションをまとめて読んで、もうフエンテスは一通り見切ったと思っていたが、それでもかの大作「テラ・ノストラ」は未だに期待だし、その才能と知性は刮目すべきものがあり、また一部の文のかっこよさと洗練ぶりはずばぬけたものがあった。正直いって、その洗練ぶりがかれの目指すラテンアメリカ土着的な泥臭さと相容れない面はあって、それが彼の弱点でもあったんじゃないかとも思う。ガルシア=マルケスは、発端となったおばあちゃんの昔話的な語り口があり、バルガス=ジョサは何でも力でねじふせるような野蛮さがあるし、カルペンティエールもそこらへん洗練しすぎずうまく逃げているんだけど…… ともあれ、ご冥福を。(2012/05/21, id)
    先日までインドのタミルナド州にいたんだが、電力事情がひどい。日本の工場とかでも、週二日完全停電に、その他の日も一日六時間停電というまともでない状況になっている。ところが、先月末に突然それがちょっと改善しはじめた。なぜかというと、風が少し早めに吹いてきたから。タミルナド州は、いま稼動発電容量の半分くらいが風力を中心とした再生可能エネルギー。ところが、これまでの月は風がふかないので、その風力からの電力はゼロ。それが、風が吹いたら突然総電力の四分の一くらいがまかなえるようになった。
    しかし……こんな風頼みでは仕事にならない。停電するのも困ったものだけれど、仕事に使うなら、停電するといいつつ実は電気がきました、というのも困る。タミルナド州は結構でかい(日本の三分の一くらい)だから、多少は平準化されると思っていたんだけれど、ダメなときは完全にゼロの状態が何ヶ月も続くのか! これ使うなら、どうしてもバックアップの火力かなんか必要になってくる。それを考えると、自然エネルギーへの転換をすすめましょうなんていうお題目がまったくリアリティなしに聞こえてしまう……(2012/05/20, id)
    2012/04
    LaTeX の環境を更新しようとおもって、そろそろ Windows とMac とLinux (最近ほとんど使わないが) の環境もそろえたいしと思って、W32 環境から texlive に移行しようとあれこれ。最初はいろいろ苦労したが、最終的には成功。よかったよかった。TexMaker とか TexWorks とかの専用エディタも使えるようになったのは便利。ただ、変なotf系の小細工して、鄧小平の鄧を勝手に utf{21E}とかに置き換えるのは迷惑だなあ。そういうのをなしにするために utf-8使ってんのに。
    あと、パッケージの更新が楽なのはうれしい。これまでは年に一度くらい、W32Tex環境まるごと入れ替えで更新してたんだよね。 (2012/04/07, id)
    2011/10
    ラオスにきたら、いつも使っている携帯電話がつながったりつながらなかったり。SMSも送れなかったりする。するとカウンターパートから連絡がきて、今使っている携帯電話(TIGO 改め Beeline) を換えろという。TIGO から他のキャリアの電話につながらなくなっているから、といって。なんじゃそりゃ。
    TIGO の機械の故障らしい、と言われたんだが、調べてみたら、なんと TIGO が(おそらく Beeline に買収/改名する過程で)協定破りのプロモーションをやって、それに対して他の携帯会社が制裁措置として、TIGO/Beeline への回線接続を切ったんだって。ひでえ。協定破りって、少しお得なプランを出したとかそんな話だけど、それでここまでやるか?!? そんなことをしたら業界全体の利益が下がるからというんだけど、それってカルテルっていうんですよー。社会主義国は知らないかもしれないけど、いけないことなんですよー。
    しかし TIGO も、古いページから新しい Beeline のページにリンクを張るくらいの手間を惜しまなければいいのに(といってもその新しいページが見当たらない……)。 (2011/10/27, id)
    遊びで受けてみた TOEFL ibt だが、ライティングがこんなに低いとはちょっとがっかり。少し書き方に凝りすぎたか。もうちょっとシンプルに書けばよかった。あと、ぼーっとしていてちょっと聞き逃した部分があったせいもあるのかなあ。 (2011/10/26, id)
    2011/9
    まったく知らなかったが、今月頭に、かのプロジェクトグーテンベルグ創始者のマイケル・ハートが他界していた。このプロジェクトにはテキストももらったし、いろんな権利やテキスト配布がらみの考え方も教わったし、何より「こんなことやっちゃえるんだ」と目から鱗を取ってくれたことには何よりも感謝している。その恩恵と遺志に応えるためにも、自由に流通する文書をどんどん増やさなきゃ。気がつかなかったけれど、今見たら The Economist にも立派な追悼文が出ている。もっと枯れたジジイかと思っていたよ…… (2011/9/29, id)
    最近の The Economist では、アジアの女性が晩婚化、未婚化していて、それは高等教育が進み、家庭や育児に縛られない経済的な独立性が確保されたからだ、という議論をしていた。そしてその結果としてアジアの男性は結婚はおろかセックスもできずに悶々としている、という話。
    それに対していくつか投書がその数号後で紹介され、男だって都市化に伴いいろいろ火遊びのチャンスができてるよ、という指摘とか、家庭のよさは忘れられていないよ、という投書の中に混じってこんなのがあった。
    拝啓 高学歴アジア女性が金銭的にdependent (訳注:independentのまちがいのはず)になるにつれて、確かに結婚は減っていますが、それでも彼女たちは活発なセックスライフを送っています。そしてますます若い男を愛人として選ぶようになり、既婚女性よりもっとセックスライフを楽しんでいるのです。このトレンドは戦後の日本で始まったもので、当時は大量の未亡人が再婚するよりも新しい「伴侶」を選んだのでした。
    アジアでは、三十代、四十代の独身女性が二十代のツバメを持つのはごく普通のことです。ダンスクラブの多くはハンサムな若者をウェイターとして雇い、かれらは連れ出し可であることがほとんどです。つまりアジアの若い男性は、たぶん貴誌の考えるほど寂しくはないうえ、年上の愛人から性技の手ほどきも受けられるのです。
    ピングー・リュウ(フロリダ州ボカラートン) The Economist 2011/9/10-16号、p.16
    リュウさん、ご自分の願望を信じやすいThe Economist にぶちまけてはいけません。あなた、どう見てもなんかの読み過ぎです。 (2011/9/27, id)
    矢作俊彦がぼくのGQの文章に「反論」したというので見てみた。ぼくには「論」にはまったく思えず、ただの付け焼き刃の感情垂れ流しポジショ

  45. 2020/07/25 03:54:37 conflict error含むアンテナおとなりページ

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  46. 2020/07/01 01:23:11 新・ますたろう日記含むアンテナおとなりページ

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  47. 2020/05/08 15:40:43 サポティスタβ版含むアンテナおとなりページ

    むしろスチームクリーナーのパワーで溶けた油が飛び散ってかえって面倒な事に! 高温の効果があっても圧力だけで汚れを落とすのはおすすめできない。
    各メーカーの商品ページをよく読むと「水道水はタンク内にカルキの結晶が付くため、必ず蒸留水をお使いください」と注意書きがあります。スチームファーストはカルキ除去パウダーが付いてくるので唯一水道水が使えるスチームクリーナーです。
    ● 公式サイトでは推奨されていませんが、効果があるのでは?と思った私は、スチームクリーナー専用洗剤をスチームファーストミニに少しだけ入れてみました。
    ● ハンディタイプのスチームクリーナーなら、充電式でコードレスがありそうな気がします。しかし、コードレスのスチームクリーナーは、今のところ存在していません。
    小型のバッテリーでお湯を沸騰させる電力をまかなえません。バッテリーが大きくなりスチームクリーナーは相当な重さになると思います。
    ネットで調べてみても評判いいのに…私の評価としては微妙です。

  48. 2018/09/02 03:03:37 (勇)太陽工務店×RYKN含むアンテナおとなりページ

    Not Found
    The requested document was not found on this server.
    Web Server at hitachidai.net

  49. 2017/11/14 01:59:12 Amazon.co.jp: 小谷野敦さんのプロフィール: レビュー含むアンテナおとなりページ

    肉体の門 [DVD]
    DVD ~ 野川由美子
    価格: ¥ 2,428
    1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
    5つ星のうち 2.0 つまらんのだ, 2017/11/13
    レビュー対象商品: 肉体の門 [DVD] (DVD)
    のちに五社英雄が再映画化するがこれもつまらなかった。だいたい原作からして、占領下の解放的雰囲気にあっていたから話題になっただけで大したもんでhなく、娼婦のリンチシーンがあるというだけのもので、筋立てはごくつまらない。野川由美子が美人だったのは分かった・・・。
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    だれかの木琴 [DVD]
    DVD ~ 常盤貴子
    価格: ¥ 3,609
    1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
    5つ星のうち 4.0 常磐貴子が美しい, 2017/11/12
    レビュー対象商品: だれかの木琴 [DVD] (DVD)
    井上荒野の原作(2010年)。人妻が美容師にストーカーする話だが、もっと激しくなるのかと思っていたらわりとあっさり終わった。常盤貴子の美しさが印象に残るが、原作ではこんな美女ではないようだ。あと娘役の木村美言が可憐。池松壮亮は寺島しのぶとも人妻不倫の映画に出ていたがなんかそういう俳優なんだろうか。
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    価格: ¥ 3,853
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    2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
    2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。

  50. 2017/03/16 01:11:27 高遠弘美の休み時間・再開(告知板)含むアンテナおとなりページ

    フォーレ協会の研究会での講演
    二月初めの記事でご案内した四月十六日の講演会はすでに満席になり、キャンセル待ちださうです。ひとりで吃驚してをります。
    ■[PR]

  51. 2016/03/14 22:36:44 SOCCER UNDERGROUND BLOG含むアンテナおとなりページ

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  52. 2015/01/21 07:24:55 つのだま日記含むアンテナおとなりページ

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  53. 2012/12/01 02:45:25 Inspirace含むアンテナおとなりページ

    Forbidden
    You don’t have permission to access /on this server.

  54. 2011/03/22 17:42:50 KOIKOI日記含むアンテナおとなりページ

    指定されたファイルが見つかりません。
    ■考えられる原因:
    ファイルが存在しない。
    指定されたURLに元々ファイルが存在しないか、既にファイルが削除されているためにこのエラーが表示されます。
    アドレスの指定が間違っている。
    リンク先のアドレスを間違って指定している場合、このエラーが表示されます。
    ■対処法:
    入力したURLを確認後、ブラウザで再読み込み(Reload)を行ってください。
    HTTP 404 File Not Found

  55. 2011/03/12 21:25:45 風のジジ含むアンテナおとなりページ

    死刑反対論者の反撃 不服従の勧め 蛙の声 マンガ家の人生

  56. 2008/11/03 21:16:28 パペッティア通信含むアンテナおとなりページ

    日本野球は韓国に敗れたのではない。恥辱のあまり崩れ落ちたのである (11)