2024.11.18(月) 582。
南東に面した廊下から食堂に入る。夜明け前の真っ暗闇の中で、孫の椅子にスネをぶつける。食卓には大人用の椅子5脚に加えて孫の椅子も3脚があるため、目隠しの状態でそれらを避けて歩くのは、なかなか難しいのだ。
応接間の仏壇に花と水とお茶を供えて食堂へ戻り、きのう事務室から持ち帰ったコンピュータの、電源を入れたい気持ちをグッとこらえる。
書きたくて書きたくて、つまり仕事がしたくてしたくて、夜の会合、食事、観劇などから家に戻ればすぐに書斎の机に着くと、林真理子がどこかの週刊誌に書いていた。僕の朝の気持ちも同様である。しかし日記を書き始めれば、他のことができなくなる。
よってコンピュータに伸ばしかけた手を途中で止めて、先ずは食器棚の引き出しからバンドエイドのキズパワーパッド、常備の軟膏「ハクシン」、爪楊枝を取り出し食卓に戻る。そしてハクシンを爪楊枝の先に付け、それを右手親指の、爪と肉の剥離した赤い部分に詰め込む。それを包むのは3枚のキズパワーパッドだ。
キズパワーパッドは貼る前に掌で1分のあいだ温め、柔らかくする必要がある。貼った後は固定を確かにするため、またまた手で1分のあいだ抑える必要がある。3枚ともなれば10分以上の時間を費やすことになり、そのあいだのヒマさを解消するためTikTokを開く。兵庫県の知事選挙では、開票からいくらも経たないうちに、斎藤元彦が当選を確実にしていた。
と、ここまで書いて文字数は582。よって今日の日記はここで終える。
朝飯 キャベツとトマトとウインナーソーセージのソテー、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、里芋と若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「陶」のあれや、これや、それや、他あれこれ、麦焼酎(お湯割り)、家に帰ってからのSMIRNOFF VODKA(ソーダ割り)
美味しいおうちごはんのウェブログ集はこちら。
〇ということで、今宵はおうちでご飯と缶ビール2本で幸せになったのである。文句を言ってたら罰が当たります。
<11月16日>(土)
〇トランプ2期政権の人選が早い。財務長官や商務長官、USTRなど経済系はまだだけれども、選挙期間中からある程度構想を練っていた様子。以下は11月14日時点で、ソースはポール室山氏の"Washington
Political Report"から。
<WHITE HOUSE>
Vice President J.D. Vance Senator (OH), US
Marine Corp., age 40.
Chief of Staff Suzie Wiles Co-Chair of the
Trump campaign, 67
Dept. Chief of Staff Steve Miller Senior
Advisor & chief speech writer, 39.
National Security Advisor Mike Waltz House
Representative (FL-6), US Army, 50.
Border Czar Tom Homan Acting Director of
ICE, 62.
White House Counsel William McGinley Cabinet
Secretary, Holtzman Vogel.
Director of CIA John Ratcliffe DNI, former
House Representative (TX-4), 59.
Dr, National Intelligence Tulsi Gabbard former
House Representative (HI-2), 43.
<CABINET>
Secretary of State Marco Rubio Senator
(FL), Fl House Speaker, 53.
Secretary of Defense Pete Hegseth FNC
host, Army National Guard Officer, 44.
Attorney General Matt Gaetz House
Representative (FL-1), 42.
Deputy Attorney General Todd Blanche Defense
attorney, NY prosecutor, 50.
Secretary of HHS Robert Kennedy Jr Environmental
Lawyer, Presidential Candi., 70.
Secretary of the Interior Doug Burgum former
Governor of North Dakota, 68.
Secretary of DHS Christi Noem Governor of
South Dakota, House Rep., 52.
Government Efficie
5
11月14
『ブドウ畑の傍らで暮らす』 第2回
(第1回からつづく)
とき千曲川ワインアカデミーに応募した。アカデミーの立ち上げに際しては地元農協にも出資を要請したので、農協(信州うえだファーム)もアカデミーに研修生を送り込むことになり、私は農協の幹部とともに星野さんの面接に立ち会った。
面接の前に履歴書を読んだ農協の関係者は、彼が入室する前からそわそわしていた。なにを好んで、医者が農家になろうとするのか。それも灘高から京大という……。 面接官の興味はその一点だった。>「お医者さんを辞めて農家になるって、本気ですか?」
「だって、お医者さんは大事な仕事でしょう……」
みんなが同じような疑問を口にすると、彼はきっぱりと言い放った。
「ワインは、医者より大事です!」
この名言に、私も含めて全員がのけぞって、感動した。
星野さんは京大病院の医局にいたとき、たまたまカリフォルニアで開かれた研究会に参加してナパ・バレーを訪ねたのがきっかけで、ワインの魅力に開眼した。いまから27年前、30歳のときである。
それ以来、ワインが人生の友となったが、高いワインを飲んで蘊蓄を語る方向にではなく、ブドウの生理やワインの化学を探求する方向に関心が向かった。小さい頃から植物を育てるのが好きだっただけでなく、浮かんだ疑問を突き詰めて行こうとする性格、臨床より病理が好きな、いわば研究者としての性ではないか、と本人は分析しているが、彼の中では日に日に医学よりワインの占める存在感のほうが大きくなっていった。
40歳を過ぎる頃、本格的にワイン農業を目指すことを決意。妻は当然大反対だったが、星野さんは説得にもならない説得を重ねながら(ワインの世界に飛び込む男性は誰でも同じようなプロセスを経験する)、農業研修がしたいからと頼み込んで京大から近くの一般病院に移り、週1、2回、時間をもらって丹波ワインの圃場に通い作業を手伝った。
2年後、長野県の農協が研修生を募集していることを知り移住を決意。2015年に単身で東御市の借家に移り住んだ。
農地は農協に斡旋してもらい、2016年に苗木を植栽、2018年に収穫したわずかなブドウから「スターダスト・ヴィンヤード」ブランドの最初のワインができた。
反対していた奥さんも、ブドウ畑の作業が忙しくなるにつれ夫の健康を心配して京都から手伝いに来るようになり、いまでは農繁期は毎日二人で畑に出ている。
畑の面積は1・5ヘクタール。小さな単位で7ヵ所に分かれている。二人で丁寧に栽培するにはこのくらいが適正な規模だろう。
醸造は、アルカンヴィーニュ(アカデミーの基盤となるワイナリー)に委託している。赤ワインの「星に願いを」と「見果てぬ夢」、白ワインの「天の川の向こうに」を合わせて現在は年産2000本。畑の面積からいけば3000本でも4000本でも造れるが、2000本に抑えているのはそのくらいが売りやすい量だから。1本2750円という定価も売りやすさを考えてのことだが、
「つい自分が買うときのことを考えて安くしたけど、これでは採算が取れませんね」
と反省している。
東
・ぼくは本来は、人の不幸をよろこぶ人間ではないと思うが、
先日、いっしょに行動していることの多いクラモチさんが
「風邪を引いたようでお休みさせていただきます」
という連絡があったとき、「そうだろうそうだろう、
休みなさい休みなさい」と、ややほがらかに言った。
クラモチさんも人の子、休まなきゃ無理だよと思った。
よろこんだというわけではないが、休もうぜ、と。
最近、古賀史健さんが日記的な文章に、
「風邪をひいた」と書いているのを読んで、
「おれもおれもです」と弾んだ反応をしてしまった。
その前の数日、そうとうに忙しそうだなと思っていたので、
あんたもちょっと休みなさいという気持ちがあったし、
ぼく自身も風邪を引いたらしく日曜日に安静にしていたので
「風邪ともだち」ができたような気になった。
ぼくのは、熱はないけど、咳がちょっと、
だるさがちょっと、鼻水がちょっとという風邪で、
いつも誕生日のころはこうなるんだよなという状態だった。
そういえば、と思い当たることもあった。
その寝てた日曜日の一週間くらい前、
やたらに機嫌がわるかったのである。
ちょっとしたことにイラッとする。
ふだんなら反応しないようなことに腹が立つ。
人にきつくあたったりはしないようにしているけれど、
あきらかに不機嫌な顔をしていたと思う。
そういうときには、風邪がはじまっているのだ。
その不機嫌から一週間もの潜伏があって、風邪は表れた。
だるいけれど、約束していた仕事はちゃんとやれて、
夜、家に帰ってからぐた〜っとしていたら、
ちょっと様子がちがうぞ、寒気がするし熱っぽい。
おお、熱のない風邪は、熱のある風邪に昇格していた。
38.1度か、ひさしぶりだ。
そこにハッシャダイソーシャルの三浦宗一郎くんから連絡。
おお、なんと彼も風邪を引いているらしい。
けっこう強行軍で動いていたが、ついに風邪に倒れた、と。
うれしい、と言っちゃなんだけど、そうだろうそうだろう。
みんな無理していたんだな、おれもだよ、という気持ち。
というわけで、「今日のダーリン」はこうなった。
若い人も風邪を引くことに、ほっとするのかもしれません。
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