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1か月前
1か月前
春陽文庫書籍案内
2025.07.25
≪春陽文庫≫吉田篤弘ペーパーバックのご案内
2022年に再び刊行が始まった「春陽文庫」。 この度、吉田篤弘さんの新シリーズ「
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北野唯我(作家・実業家)
菊地夏野(名古屋市立大学准教授)
有川浩(小説家)
群ようこ(作家)
『シリアの秘密の図書館』ワファー・タルノーフスカ作/ヴァリ・ミンツィ絵
福間良明(歴史社会学者・京都大教授)
『シリアの秘密の図書館』
ワファ―・タルノーフスカ[著]/ヴァリ・ミンツィ[イラスト]/原田 勝[訳](くもん出版)
『遺骨と祈り』安田菜津紀著
佐橋亮(国際政治学者・東京大教授)
『遺骨と祈り』
(産業編集センター)
【聞きたい。】町屋良平さん 『生活』 筋と無関係な「無駄」を描写
『生活』
(新潮社)
<書評>『平家物語の合戦 戦争はどう文学になるのか』佐伯真一 著
佐谷眞木人(恵泉女学園大学教授)
『平家物語の合戦』
(吉川弘文館)
日本で「第二次世界大戦」という名称が使いにくい「あまりに重要な背景」
2
「あの戦争」はいつ始まったのか…意外と知らない「大東亜戦争」と「日中戦争」の連続性
6
「あの戦争」は何だったのか…戦後80年、「私たちの物語」としての「戦争」を語り直すために必要なこと
「福島第一原発」に到着した「菅直人総理」が発した「あまりにも意外な第一声」儀礼的な挨拶を予期していたが…
上皇にも影響を与えた「15年戦争史観」とは何か…意外と知らない「大東亜戦争のはじまり」
米軍が血眼になって探した特殊部隊「731部隊」隊長の「発明品」発見…!ほかにも金属製の物体が出てきて…
「これが最後の通信になるかもしれません」…日本軍兵士からは見えなかった「もうひとつの戦場」
「純文学・文芸評論」関連書のレビュー
558 本
主に「文学・文芸評論」関係書のレビューを紹介しますが、分類は目安に過ぎず、「ミステリ・SF」系の作品も含みます。
「音楽・アート・写真」関連のレビュー
298 本
「音楽」「アート」「写真」などのレビューを紹介します。
内田百閒 『冥途・旅順入城式』 : 夢の文法
年間読書人
内田百閒 『冥途・旅順入城式』 : 夢の文法
「純文学・文芸評論」関連書のレビュー
558 本
「音楽・アート・写真」関連のレビュー
298 本
1年前
1年前
イベントのお知らせ:『抽象表現主義』刊行記念トークイベント
2025年 7月 25日
来る8月10日、新宿紀伊国屋3階アカデミック・ラウンジにて『抽象表現主義――戦後ニューヨークの前衛芸術家たちはいかにして自分たちの歴史を自分たちで作ったか』の刊行記念イベントが開催されます。
モダンアートを駆動させてきた、芸術家たちの知られざる集団活動。『抽象表現主義――戦後ニューヨークの前衛芸術家たちはいかにして自分たちの歴史を自分たちで作ったか』では、美術学校運営や討論会、抗議活動などの集団活動という観点からアメリカ抽象表現主義を読み直し、新たな前衛芸術家像を提示しました。
本イベントでは、村上博哉先生を対談相手にお招きし、芸術家たちによる集団活動という観点から、印象派、キュビスム、ダダ、シュルレアリスム、そして抽象表現主義にまで至るモダンアートの歴史を読み解き、20世紀美術史を新たな観点から描きなおします。
『抽象表現主義』刊行記念トークイベント
日時:2025年8月10日(日)16時00分~
会場: 新宿紀伊国屋3階アカデミック・ラウンジ
登壇者:大島徹也(多摩美術大学教授、多摩美術大学美術館館長)、村上博哉(武蔵野美術大学教授、群馬県立近代美術館特別館長)
イベントの詳細・お申し込みは、下記の新宿紀伊国屋ホームページを参照してください。
https://store.kinokuniya.co.jp/event/1751956279/
8月の新刊:戦後初期日本のアートとエンゲージメント
2025年 7月 25日
戦後初期日本のアートとエンゲージメント
ジャスティン・ジェスティ(著)
山本浩貴(訳)
判型:A5判上製
頁数:480頁
定価:6000円+税
ISBN:978-4-8010-0875-5 C0070
装幀:木村稔将
8月下旬発売!
▶直接のご注文はこちらへ◀︎
1950年代、ルポルタージュ芸術から九州派、創造美育協会まで、創作活動は社会運動と深く結びついていた─―
特権的なものに抗い、新たな価値体系を樹立せんとした社会関与的な芸術の試み。そのネットワークをたどり、未だ汲みつくされることなき芸術゠社会的実践の可能性に光を当てる。
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8月の新刊:フォレンジック・アーキテクチャー——検知可能性の敷居における暴力
2025年 7月 25日
フォレンジック・アーキテクチャー
検知可能性の敷居における暴力
エヤル・ヴァイツマン(著)
中井悠(訳)
判型:B5変型判上製
頁数:362頁
定価:7200円+税
ISBN:978-4-8010-0871-7 C0036
8月下旬発売!
▶試し読み◀/▶直接のご注文はこちらへ◀︎
傷だらけの現場は証言する。
パレスチナ紛争をはじめとした国家が引き起こす暴力を調査し、記録・記憶・痕跡から見出した証拠を繋ぎ合わせ、責任の所在を浮かび上がらせる。斬新な調査手法で近年注目を浴びる「フォレンジック・アーキテクチャー」のさまざまな実践を記録した、パフォーマンスの断章。
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イベントのお知らせ (90)
TBS落語研究会、さようなら京須偕充
2025-07-25
谷中安規の短歌と伝記
最近読んだ本
坪野荒雄『お伽ばなしの旅びと―谷中安規と短歌』(雁書館 1995年)
吉田和正『かぼちゃと風船画伯―愛と幻想の版画家・谷中安規の生と死』(読売新聞社 1998年)
谷中安規の短歌について書いた本があったことを思い出して、版画と同じような妖気漂う短歌に出会えるかもと、『お伽ばなしの旅びと』を読んでみました。読んでみると、短歌よりも、その生涯の戦前ならではの破天荒ぶりに感銘を受けてしまい、続けて伝記作品『かぼちゃと風船画伯』を読んだ次第です。
『お伽ばなしの旅びと』の著者は、歌人坪野哲久の息子さんで、子どものころ、谷中安規が哲久の短歌誌「鍛冶」に表紙絵や短歌を載せていた縁で、家によく来ていて、一緒に遊んでもらったといいます。その人柄を偲んで、父との交流の様子や、安規の生涯、短歌を紹介していますが、谷中安規の芸術家気質と貧乏人生がひしひしと感じられました。安規の短歌も、自らの人生を題材にしたものが多く、その極貧ぶりに哀れを催しました。
谷中安規の生涯に関して、とくに、安規の文学や美術への目ざめや、文人や画家版画家たちとの交流に関心がありましたが、二冊の本を通して、およそ次のようなことが分かりました。まず文学や美術への目ざめについては、
①東京の護国寺(真言宗豊山派)付属の中学校に寄宿生活をし、そこで文学や美術好きの仲間ができたことが素地としてあること。
②文学は、まず短歌への関心からはじまり、在学中に、北原白秋選の『東京日日新聞』短歌欄に投稿し、数多く入選したが、そのなかの16首が、アルス社刊の第一選歌集『木馬集』に収められたという。
③版画の道を選ぶきっかけとなったのは、永瀬義郎の『版画を作る人へ』という入門書を手にしたこと。
④中学校時代の友人らとの同人誌「莽魯聞葉(もうろもんよう)」で、表紙絵など、独自の作風でたくさんの版画を制作したこと。
文人や画家版画家たちとの交流については、
①まず第一書房へ自分の絵を挿絵として使ってもらおうと売りこみに行って、社主の長谷川巳之吉に認められ、玄関番として居候を許されたこと。
②第一書房を訪れる文人たちと面識を得ることができ、とくに日夏耿之介に厚遇されたこと。
③日夏耿之介は、自分の雑誌「半仙戯」に安規の版画を掲載するとともに、安規のために、佐藤春夫、永瀬義郎、石川道雄、堀口大学を紹介した。
④さらに、永瀬義郎が、室生犀星、田中貢太郎、それに清水孝一という版画家を紹介し、佐藤春夫は、高橋新吉を紹介したこと。
⑤清水孝一の推薦で、日本創作版画協会の会員となり、恩地孝四郎、前川千帆らの先輩版画家を知り、前川千帆の紹介で、料治熊太の版画雑誌「白と黒」に参加し、そこで棟方志功と切磋琢磨したこと。
という具合に、どんどん交流の輪が広がっていきます。その後、安規と深くかかわった作家画家は、内田百閒、関野準一郎、西川満、平山三郎、野田宇太郎など。
面白いのは、今ではあまり考えられませんが、居候を転々と繰り返していることで、まず中学校時代の友人らの家を転々とし、神社の祠や御堂で寝たり、梅原龍三郎の玄関番をしたり、第一書房で玄関番兼居候、石川道雄、高橋新吉の家に居候をしています。また、清水孝一が開いた額縁屋、中学校の友人が神田で始めた本屋に泊まり込みで勤め、料治熊太の家の留守番役なども。困ったことに、居候をした先の板戸や天井に絵を描き、彫刻刀を振るう癖があり、そのことで石川道雄と喧嘩になっています。
版画活動の他には、永瀬義郎の結成した人形芝居「テアトル・マリオネット」で人形を操ったり、また安規には舞踏の才能があって、師匠の永瀬義郎宅や、朝日講堂で披露したことがあるといいます。短歌ばかりでなく、日夏耿之介が創刊し、石川道雄が編集していた「半仙戯」同人として、「おいらんそう」「古風な犬」「笑体三種」などの怪奇・幻想的短篇を同誌に発表しているといいます。
短歌作品で印象に残ったのは、以下のとおりで、いずれも『お伽ばなしの旅びと』から。
ものかくはわがかくにあらず何やつか手をとりてわれにかかすに似たり/p27
金をひろはむとしてひねもすを歩き、とつぷりと日のくれて宿に戻る/p36
渦なして笑ひはおこる身ひとつと秋風の辻にわがたてる時/p40
みちたりてをどるにあらず苦しみのときがたなくてわれはをどれり/p64
めしひたる犬はのぼりぬ獣毛よりどぶどろをたれ空のをちかたに/p66
わが墓にいる日のはてやこの室(むろ)に骨あたたかきとわが言はむため/p69
たちよればもはやすがれしものの花寂莫として夕日のなかに/p71
過去の画筆いつはりがたくうつそみのわれの業苦を描きて見する/p71
谷中安規の生活ぶりを他の文人が詠んだ短歌が紹介されていました。まず日夏耿之介が「照影画廊」と題して、13人の文人らをカリカチュア的に詠んだ短歌連作があり、のちに第二歌集『文人画風』に収められましたが、そのなかに、谷中安規を詠んだ作があります。
暗鬼画伯 銹猫のごと暗鬼片恋に恋ひわびる野寺の庭の渋柿の樹の上/『お伽ばなしの旅びと』p60
これは安規がすぐ片思いに陥ること、樹の上によく登ったことを歌っています。また、坪野哲久も、安規がお茶の中に塩を入れて飲む癖を歌っています。
茶の中にひとつまみの塩をかきおとし君は語りきお化(ばけ)の哭く話/『お伽ばなしの旅びと』p62
佐藤春夫は、谷中安規の下宿に安規の父親が訪ねてきた話を題材にして「親子ルンペンの話」という小説を書いていますが、そのなかで、安規が詠んだとして次の歌が紹介されています(著者は、佐藤春夫の創作と見ている)。
ほどほどにぜにもちもちてつづまやかにくらさばわれののどけからまし
たのしげにしてもいたれば福の神きてあたえ行く銀貨のひとつ/『かぼちゃと風船画伯』p109
15年ほど前に、西国33カ所詣でで長谷寺に行った際、「長谷路」という店でにゅう麺と柿の葉寿司を食べましたが、2階に「版画土蔵館」というのがあって、谷中安規の版画が展示されていました。安規の生まれがこの辺だとは知っていましたが、そのとき、谷中安規のお墓が長谷寺にあるとは知りませんでした。この本で、奥の院へ続く山道を行ったところにあると教えられたので、また機会を見つけてお参りすることにします。
ikoma-san-jin 2025-07-25 10:12 読者になる
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谷中安規の短歌と伝記
最近読んだ本 (719)
遂に明かされた石井桃子、その生涯の「.. 七年前の2007年3月の...
悲しき天使はどこから来たか (1月15、17日よりつ...
風を見た人、誰かいる? たまたま執筆の必要から脇...
2025年07月26日
映画/ ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒
鑑賞日 7月24日
今年映画館で見た90本目の映画
シネ・ウインド
評価 ★★★
金子修介監督・脚本作品(脚本は伊藤和典も)、108分、1999年。
怪獣映画というと、私はゴジラはほぼ全部見ているけれど(最近のハリウッド製は除く)、ガメラはDVDやTV放送でいくつか見たというにとどまり、スクリーンで鑑賞した経験がなかった。それで、シネ・ウインドで『ガメラ3』を一週間だけやるというので、何の予備知識もないままに足を運んだのだが、予習してから来るべきだったと反省。
つまり、タイトルが『ガメラ3』なので、てっきりガメラの第3作かと思っていたのだが、そしてそれなら昭和の作品であるはずなのだが、見始めてみると1995年だとか1999年という時代の話なのである。昭和時代に未来を想定して作ったわけでもないようだ。出てくる俳優も、中山忍など昭和期の女優でないことが明らか。
後で調べたら、昭和時代の「ガメラ」は1965年(昭和40年)に第一作が発表され、1980年(昭和55年)までに合計8作が作られている。私がいくつか見ていたのは、この時代のガメラである。
今回の『ガメラ3』は、1995~99年(平成7~11年)に昭和時代とは別のシリーズとして作られた「平成三部作」の第3作である。三部作なので、本来は最初の二作を見てから鑑賞すべきなのに、私は昭和時代のガメラしか知らないので、話についていくのに苦労した。
大筋は、平成三部作の最初のあたりで両親をガメラと他の怪獣との戦闘で殺された少女(前田愛:のち前田亜季)が、ガメラをうらんでおり、両親の死により引っ越した親戚宅のある田舎で、大昔から人の立ち入りが禁じられている社(やしろ)で奇妙な幼獣を発見、この幼獣を育ててガメラをやっつけてもらおうとする……というようなもの。
人物としては少女の周辺にいる親戚や同級生男子のほか、科学者として中山忍(凜とした美しさが光る)、ガメラと(霊的な?)つながりがある女性として藤谷文子、内閣に関連がある(しかしそのわりには怪しげな行動をとっている)山咲千里、その山咲とつながっている謎の予言者(?)手塚とおる、などなど色々な人物が入り乱れている。怪獣映画では人間のドラマも大切だから、にぎやかでいいとは思うけど、よく分からない部分も残る。
仲間由紀恵がちょい役で出ていて、「こんな端役でいいのか?」と思ったけど、よく考えてみると(後で調べてみると)彼女が映画で初めて主役を演じたのは2000年の『リング0バースディ』でのことなのだ。この後にブレイクしていったわけである。
怪獣のバトルは渋谷と京都で行われる。でもバトルの様子が分かりにくいのが難点。
そういうわけで今の眼で見るとそれなりに面白いところがあるけれど、映画館でリバイバル上映するなら、ちゃんと三部作全部をやってくれないと。
私が足を運んだ木曜日(夜6時30分から)は、十人に満たない入りだった。
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映画
by amiur0358
映画/ ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒
映画 (1915)
■ 連載コラムのシーズン2 第5回 尾山慎「「文学」を考える(後編)」を公開しました。
23
思い立って予約した脳ドック。頸動脈のエコーと頭部MRI。全く異常所見なし。次は3年後くらいでいいんじゃないかということで、ひと安心。あとは腸内視鏡検査をどこかで受けたいが...(面倒くさい)
2025-07-25
『雑草苑』創刊号(大正15年)を贈られた土田杏村と竹内逸
池田威が大正15年2月京都市で創刊した『雑草苑』(雑草苑発行所)をリアルタイムに入手したのは、少なくとも3人いる。1人は
『法城を護る人々』(第一書房)を刊行中の松岡譲から雑草苑発行所宛葉書 - 神保町系オタオタ日記」で言及した松岡譲である。そして、松岡譲の『法城を護る人々 上』(第一書房、大正12年6月)を絶賛した土田杏村も池田から贈られている。
家蔵の大正15年3月4日付け池田宛杏村の葉書に「『雑草苑』創刊号御恵贈下され御礼申し上げます。(略)明るい随筆を気持ちよく読ませて戴いたことを厚く御礼申し上げます」とある。池田は「編輯後記」で「随筆を主にした文藝雑誌を出さうといふ話が持ち上り、一と月二た月生みの苦労をして、やつと(略)こんなものが出来ました」と書いているので、随筆を誉められて嬉しかっただろう。ただし、「随筆を主にした」といっても、暁烏敏「旅のうた」、垣田五百次「比叡山に登りて」、石田磨磋「このごろの歌」、岩里周治「生活抄」は歌、「『山茶花』句抄」は俳句、佐伯祐正「トインビーホールより」は書簡、竹内勝太郎「幸福な新年」は童話劇で、他に小説も載っている*1。杏村も雑誌『文化』を発行した経験があるので、池田の苦労はよく分かっただろう。
3人目は、竹内栖鳳の長男逸である。逸は池田からではなく、勝太郎から贈られている。これは、富士正晴『竹内勝太郎の形成:手紙を読む』(未来社、昭和52年1月)242頁掲載の勝太郎宛逸の葉書(大正15年2月5日付け消印)で判る。文面は「雑草苑有難う」とあるだけだが、時期的に創刊号ということになる。富士は「『雑草苑』とは雑誌の題らしいが、それにしても大正十五年の京都には、雑誌があれこれ出ているらしい」と書いている。
富士が「あれこれ」というのは、林久男(第三高等学校教授)*2の勝太郎宛書簡(大正15年1月31日付け)に3月20日前後には文藝雑誌を京都で創刊したいとあるからである。この雑誌については、同年2月23日付け勝太郎宛林書簡に「『惑星』」とある。また、月不明26日付けの同年の勝太郎宛逸書簡にも『惑星』への言及があり、富士は逸も林と『惑星』を創立した仲間の一人らしいとしている*3。
『日本美術年鑑1927』(東京朝日新聞発行所、大正15年12月)の「美術関係者」によれば、竹内逸は明治24年1月京都生まれ、大正9~10年渡支。紐育コロナ・ムンデイ藝術協会々員、中央美術編輯顧問。父親が有名過ぎるとかえって苦労も多かったのではなかろうか。誰か逸の評伝を書かないかしら*4。
*1:「日本現代詩歌文学館所蔵の『雑草苑』創刊号(大正15年)と近代仏教者ー佐伯祐正、暁烏敏、梅原眞隆ー - 神保町系オタオタ日記」参照
*2:『雑草苑』創刊号に「小さな鏡」を寄稿した林元男という人物がいる。林久男の誤植かとも思ったが、大正15年9月20日付け消印の池田宛元男の葉書により大阪府立泉尾高等女学校教諭と判明した。
*3:日本近代文学館が所蔵する京都で発行された『惑星:文藝雑誌』(惑星社、大正15年4月)がこれに当たると思われる。
*4:上笙一郎に「関西児童文化史稿(33)上・下 三人の奇人橋詰せみ郎・竹内逸・西村真琴」『日本古書通信』68(2)・(3)がある。
#土田杏村 #松岡譲 #竹内逸
jyunku 2025-07-25 18:55 読者になる
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『雑草苑』創刊号(大正15年)を贈られた土田杏村と竹内逸
2025-07-24
『その本はまだルリユールされていない』読了
坂本葵
(2025年3月24日刊行、平凡社、東京, 238 pp., 本体価格1,700円, ISBN:978-4-582-83982-1 → 版元ページ)
寝読み本として読了。ふだんは小説は読まないのだが、タイトルの “ルリユール” に袖を引かれたのかもしれない。製本術としてのルリユールについては:野村悠里『書物と製本術:ルリユール/綴じの文化史』(2017年2月24日刊行,みすず書房,東京, 8 color plates +iv+230 pp., 本体価格7,500円, ISBN:978-4-622-08565-2 → 版元ページ)に手が伸びる。
【目次】
第1章 本の魔術師 5
第2章 咲くやこの花、この菫 36
第3章 瓶詰めのキノコ 73
第4章 ざわめく活字 107
第5章 ベルギーの秘密の糸かがり 149
第6章 書物のための装幀曲 204
本書に登場する文芸作品 238
leeswijzer 2025-07-24 20:56 読者になる
『その本はまだルリユールされていない』読了
文化・芸術
じんぶん堂企画室
【プレゼント・直筆サイン入り】王谷晶さん『40歳だけど大人になりたい…
都市を殺さないために、都市を殺すやり口を知る――『都市殺し:ジェント…
文化・芸術
じんぶん堂企画室
【プレゼント・直筆サイン入り】王谷晶さん『40歳だけど大人になりたい』(平凡社)を好書好日メルマガ読者5名様に
歴史・社会
平凡社
なぜいま台湾を知らなければならないのか?──康凱爾『日本人のための台湾学入門』より #アジア #社会 #歴史
歴史・社会 なぜいま台湾を知らなければならないのか?──康凱爾『日本人のための台湾学入門』より
咬んだり刺したりするカフカの『変身』25
グレーゴル、見つかる!
頭木弘樹
2025年2月3日
反日アニメUSA
『反日アニメUSA』が完成したので、中身を紹介します
2025年7月24日 書籍
髙井ホアンさんによる『反日アニメUSA』が完成したので、中身を紹介します。 帯を取り外した状態。 本扉 まえが …
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2025年07月26日
暑い日の支部総会
特異日というのとは少し違うでしょうが、毎年お決まりのように晴れて暑い日となるのが南部支部総会です。
記録しているわけではないので必ずしも正確ではないかもしれません。しかし記憶をたどってみる限り、うだるような暑さの中を五反田駅から南部会館まで歩いたことばかりが思い浮かびます。
だから毎年のことだと言えば言えるのですが、それでも近年の暑さは、より過激になっている気がします。地球温暖化の影響か、あるいは自身の加齢がそう感じさせるのかは分かりませんが。
今日は家人の日傘を借りて出かけました。午後2時の開会に間に合うように出ましたから、まさに暑い盛り。確かに日差しを遮るだけで、多少ともホッといたします。
こんな暑さでも渋谷は多くの人が出ていて、とりわけ外国人の多さに改めて感心しました。旅行者にとっては暑さも寒さも、旅先の記憶のスパイスとなるだけのことなのでしょうか。
支部総会はこれまでにない少人数の出席でした。支部員数もついに百名を切ったと報告されましたが、当人出席は27名。その3分の2は役員、事業部員といった、日ごろから支部の仕事をしていただいている人たち。
委任状が43通で総会は成立しましたが、なんとも寂しい限りでした。総会後の懇親会がないことも、出席が少なかった理由かもしれません。
店主自身は懇親会前に引き上げる口でしたけれど、もしそれで出席者が増えるのなら、簡素なものでも用意したほうが良いとも思います。しかし今どき、それくらいで釣られる組合員もいませんかね。
konoinfo at 18:30|Permalink│Comments(0)│
暑い日の支部総会
そして「女性の社会進出」などとは別次元の発想に基づく、よりラディカルな脱-社会的フェミニズム(反マッチョイズム)小説であるといってよいです。
プラトン 『メノン』 藤沢令夫 訳 (岩波文庫)
「そこで、もしこの子が人間であったときにも、人間として生まれていなかったときにも、同じように正しい思わくがこの子の中に内在していて、それが質問によってよびさまされたうえで知識となるというべきならば、この子の魂は、あらゆるときにわたって、つねに学んでしまっている状態にあるのではないだろうか? なぜなら明らかに、この子はあらゆる時を通じて、人間であるか人間でないかの、どちらかなのだから。」
(プラトン 『メノン』 より)
プラトン
『メノン』
藤沢令夫 訳
岩波文庫 青/33-601-6
岩波書店
1994年10月17日 第1刷発行
166p
文庫判 並装 カバー
定価360円(本体350円)
本書「凡例」より:
「底本として、バーネット版プラトン全集(J. Burnet, *Platonis Opera*, 5 vols., Oxford Classical Texts)を用い、これと異なる読みをした箇所は注によって示す。」
本書「後記」より:
「本書の訳・注・解説は、既刊の『プラトン全集』(田中美知太郎・藤沢令夫編、岩波書店、一九七五-一九七八年)の第九巻に収録されたものにもとづいている。このたび岩波文庫に収めるにあたって、訳文と解説に若干の修正を加えた。」
カバー文:
「「徳は教えられうるか」というメノンの問いは、ソクラテスによって、その前に把握されるべき「徳とはそもそも何であるか」という問いに置きかえられ、「徳」の定義への試みがはじまる。「哲人政治家の教育」という、主著『国家』の中心テーゼであり、プラトンが生涯をかけて追求した実践的課題につながる重要な短篇。」
目次:
凡例
メノン
訳者注
補注
解説
一 総説、登場人物、対話設定年代、梗概
二 内容上の主要問題点と対話篇の構造
三 『メノン』の思想的位置と執筆年代
後記
◆本書より◆
「メノン」より:
「メノン ソクラテス、お会いする前から、かねがね聞いてはいました――あなたという方は何がなんでも、みずから困難に行きづまっては、ほかの人々も行きづまらせずにはいない人だと。げんにそのとおり、どうやらあなたはいま、私に魔法をかけ、魔薬を用い、まさに呪文(じゅもん)でもかけるようにして、あげくのはてに、行きづまりで途方にくれさせてしまったようです。もし冗談めいたことをしも言わせていただけるなら、あなたという人は、顔かたちその他、どこから見てもまったく、海にいるあの平べったいシビレエイにそっくりのような気がしますね。なぜなら、あのシビレエイも、近づいて触れる者を誰でもしびれさせるのですが、あなたがいま私に対してしたことも、何かそれと同じようなことのように思われるからです。なにしろ私は、心も口も文字どおりしびれてしまって、何をあなたに答えてよいのやら、さっぱりわからないのですから。
とはいえ、これまで私は徳について、じつに何回となく、いろいろとたくさんのことを、数多くの人々に向かって話してきたものです。それも、自分ではとてもうまかったつもりでした。それがいまでは、そもそも徳とは何かということさえ、ぜんぜん言えない始末なのです。——あなたがこの国を出て海を渡ったり、よそへ行ったりしようとしないのは、賢明な策だと私は思いますね。なぜなら、あなたがほかの国へ行って、よそ者としてこんなことをしてごらんなさい。きっと魔法使いだというので、ひっぱられることでしょう。」
「ソクラテス それを話してくれたのは、神職にある男の人や女の人たちのなかでも、自分のたずさわる事柄について説明をあたえることができるように心がけている人々だ。さらにまた、ピンダロスをはじめ、その他多くの神的な詩人たちもこのことを語っている。彼らの言うのは次のようなことだ。」
「すなわち、彼らの言うところによれば、人間の魂は不死なるものであって、ときには生涯を終えたり――これが普通「死」と呼ばれている――ときにはふたたび生まれてきたりするけれども、しかし滅びてしまうことはけっしてない。」
「こうして、魂は不死なるものであり、すでにいくたびとなく生まれかわってきたものであるから、そして、この世のものたるとハデスの国のものたるとを問わず、いっさいのありとあらゆるものを見てきているのであるから、魂がすでに学んでしまっていないようなものは、何ひとつとしてないのである。だから、徳についても、その他いろいろの事柄についても、いやしくも以前にも知っていたところのものである以上、魂がそれらのものを想い起すことができるのは、何も不思議なことではない。なぜなら、事物の本性というものは、すべて互いに親近なつながりをもっていて、しかも魂はあらゆるものをすでに学んでしまっているのだから、もし人が勇気をもち、探求に倦(う)むことがなければ、ある一つのことを想い起したこと――このことを人間たちは「学ぶ」と呼んでいるわけだが――その想起がきっかけとなって、おのずから他のすべてのものを発見するということも、充分にありうるのだ。それはつまり、探求するとか学ぶとかいことは、じつは全体として、想起することにほかならないからだ。(中略)ぼくはこの説が真実であることを信じて、君といっしょに、徳とは何であるかを探求するつもりだ。」
2025-07-01(17:16) :
ギリシア・ローマ :
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川野里子 『葛原妙子 見るために閉ざす目』 (コレクション日本歌人選) (03/19)
レオノーラ・キャリントン (12)
『トーベとムーミン展』@森アーツセンターギャラリー
六本木の森アーツセンターギャラリーで開催されている『トーベとムーミン展』を鑑賞する。今年はムーミン出版80周年ということで、評伝の出版やらグッズ発売など何かと賑やかだが、このイベントがやはりハイライトだろう。 ▲入り口のパネル。けっこう渋めである けっこういい入場料は取られるものの、ヘルシンキ市立美術館の協力もあってさすがに展示内容は充実している。ムーミン関連だけではなく、画家であり作家であるト...
ミステリアス・イベント
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25 Jul 2025
ブログの使い方
ブログのテンプレートを要約表示タイプのものに変更しました。最近はスマホやタブレットでご覧になる方も多く、もっとシンプルにしておこうと思ったのが大きな理由です。これまでは携帯電話用には独立したテンプレートを使っていましたが、これでPC、タブレット、スマホは共通したテンプレで見ることができます。ただし、さすがにフィーチャーフォン(ガラケー)は無理でした(笑)。 テンプレートの変更に合わせて機能もいくつ...
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2025年07月26日
猿と鏡
日本各地で、車のサイドミラーが猿によって持ち去られるという事件が多発している。
各地で話題になっているのだが、猿が食べ物以外のものを持ち去るというのは珍しいとのこと。
原因はよくわからないが、専門家と称する人たちの意見をメディアは紹介していて、猿は、鏡に映る自分の姿を自分だと認識できないので、敵だと思っているのではないかということだった。
本日のミヤネ屋でもこの話題を取り上げていてたが、そこでは、もともと猿は光るもの輝くものあるいは鏡など好きなのだが、群れ全体で、鏡(サイドミラー)を所有するのが一大ブームとなって、車のサイドミラーをもぎ取るようになったのではないかという説明がなされていた。
動物は鏡に映る自分の姿を認識できないといわれているが、はたしてほんとうにそうか。番組では、路上反射鏡というかカーブミラーを触っている猿の映像も流していたが、敵を攻撃しているようにはみえなかった。これは私の主観だが、猿たちは可能ならばカーブミラーを外して持ち帰ろうとしているようにもみえた。
猿は鏡が好きではないか。そう思うのも、ラトヴィア・ベルギー・フランス合作の長編アニメ映画『Flow』(ギンツ・ジルヴァロディス監督、2024年)を観たからである。動物しか登場しないこのアニメ映画のなかで、マダガスカルに生息しているワオキツネザル(輪の模様のついている尾っぽを持つ猿)は手鏡のようなものをみつける。そしてそれを宝物のようにして持ち歩き、仲間の猿にも見せていた。鏡に自分の顔がうつっても、とくに驚いているようにもみえなかった。
もちろん映画はフィクションであり、鏡を大事にするワオキツネザルの行動にはアレゴリカルな意味があるのかもしれないが、映画の中に登場するカピバラの生態を研究するために、監督は、日本の動物園にまで来て観察したくらいなので、登場する動物たちの行動には、現実の裏付けがあることもまた確かであろう。だとすれば猿は、鏡が好きなのである。
そもそも動物は、たとえば川面に映る自分の姿をみて、自分だと認識できるのではないか。自然界にあるもので鏡のように動物に対してその姿をうつしだすものは多い。川面に映る自分の姿を他人と勘違いするのは、人間のなかでも頭の悪い、ナルキッソスくらいではないか。
動物あるいは猿は、鏡に映る自分の姿を認識できないという定説はすでに定説ではないのかもしれない。
【関連する記事】
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2025年07月25日
『スーパーマン』1
二人しかいない
私はアメリカ人(まあ、平均的な)ではないので、知らない俳優が多くて当然だとしても、映画『スーパーマン』(ジェームズ・ガン監督2025)のなかでスクリーン上で確認できた知っているというか有名な俳優は、レックス・ルーサー役のニコラス・ホルト(出演映画、ドラマ多数。冒頭でみのもんた司会のクイズ・ミリオネアと全く同じ形式のテレビ・クイズ番組が登場して、フジテレビ、パクったのかと驚いた映画『アバウト・ア・ボーイ』――そこに登場する子役の頃からニコラス・ホルトはよく知っている)と、グリーン・ランタン役のネイサン・フィリオンの二人だけ。
ネイサン・フィリオンって誰だというなかれ。大ヒット、テレビドラマ『キャッスル』(放送終了、シーズン7くらいまでいった)の主役(実際には、相棒役のスタナ・カヤック扮するケイト・ベケット刑事のほうが人気が出て、フィリオンがシリーズ継続を嫌がったとかいわれていた)、そして現在もアメリカと日本(BS、CS)で放送中の『ザ・ルーキー40歳の新米ポリス!?』(現在シーズン7)で主役。
ニコラス・ホルトとネイサン・フィリオンの二人(さらにいえばスーパーマンの父親役のブラッドリー・クーパーは当人とは気づかなかった。母親役のアンジェラ・サラファンはテレビ・ドラマ『ウェスト・ワールド』に出演して人気が出たのとことだが、『ウェスト・ワールド』は全部観たが、もう今となっては彼女がどんな役だったのか覚えていない)。
ちなみに知っている俳優が二人しかないというもうひとつの映画が『侍タイムスリッパー』。山口馬木也と冨家ノリマサの二人しか知らなかった。山口馬木也は、映画やドラマ、それに舞台(シェイクスピア劇)でも観ていて知っていた。冨家ノリマサは誰もが一度はテレビ・ドラマで観ているはず。この二人しか知っている俳優はいなかったのだが、低予算のインディーズ映画『侍タイムスリッパー』なら、それは当然のことである。
当然ではないのは、『侍タイムスリッパー』の何倍かわからぬくらいの膨大な製作費を使った映画『スーパーマン』で有名な俳優が二人しかいないというのは、どういうことか。スーパーマン役のデヴィット・コンスウェット、誰か知っていますか。彼が出演した前作は『ツイスターズ』だが、この映画、主役はデイジー・エドガー=ジョーンズ(誰だというなかれ、私の好きな『ザリガニの鳴くところ』の主役)とグレン・パウエル(『トップガン マーヴェリック』に出演後、人気が出ていくつかの映画の主役に)のふたり。デヴィット・コンスウェットは端役。別に彼に魅力がないとか演技が下手だということではない。ただ、こんな大作映画に出演するような俳優ではなく、本来なら、主役といってもB級映画の主役がお似合いなのだ。
映画の宣伝というか、彼自身の宣伝において、子役の頃からの長い経歴からしても、すでに大物俳優であるかのような宣伝のされかたをされているが、無理やり感のある誇張であろう。小物俳優ではないか。小物がメジャーな映画の主役をするなということではない。抜擢が間違っているということでもない。ただ、彼が主役になることは、映画全体のつくりとどこかしっくりくるのだ。すなわち、この映画はメジャーなマイナー映画なのだ。いいかえればB級感ただようA級映画なのだから。
そう今回の『スーパーマン』、メジャーな映画というよりも、B級映画臭がふんぷんとしているのである。メジャーなマイナー映画。メジャーでありながらマイナーは存在。まさに監督がそうだ。
永久C級映画監督
以前、シェイクスピア映画について本を書こうとして色々調べていた頃、1996年製作のTromeo and JulietというB級映画がカルト的な人気を博していることがわかった。製作はトローマ・エンターテインメント。Wikipediaの説明が簡潔で要を得ている。
トロマ・エンターテインメント(英語: Troma Entertainment)は、アメリカ合衆国の映画製作会社。イェール大学出身のロイド・カウフマン(Lloyd Kaufman)は、1971年から映画の製作を行っていたが、1974年にマイケル・ハーツ(Michael Herz)と共にトロマ社を設立した。設立当初から低予算のインディペンデント映画の製作に特化し、いわゆるB級映画を専門的に製作及び配給している。
ホラー映画やコメディ映画が主なジャンルで、内容的には度を越したくだらない設定のものが多いが、日本においても一部熱狂的なファンが存在するため劇場未公開作品であってもビデオ化される事も多い。
【中略】
トロマ作品はカルト映画として取り上げられる事もあるが、あまりのくだらなさから「おバカ映画」「Z級映画」とも呼ばれ馬鹿馬鹿しさを楽しむための映画であるため、鑑賞の際には寛容さが必要である。
いくら日本語版のWikipediaのレヴェルが低いとはいえ、解説文の記述/修飾語とし「度を越したくだらない設定」という表現は、ちょっと度を超しているが、ただ、まったくその通りである。
そのなかでTromeo and Julietはシェイクスピアの『ロミオとジュリエット』のパロディでもないパスティーシュのようなもので、無意味に、流血沙汰になり、人間の身体が切り刻まれ周囲が血の海と化すような、精神年齢が低そうなというよりも、精神年齢なんかないような人間が面白がるような作品だった。私は当時、DVDだったかVHSだったか、これを購入し、東大英文研究室の映像教材のコレクションに入れた。トローマ・エンターテインメントは比較的最近も、『#シェイクスピア シットストーム #ShakespearesShitstorm』 (2020)を制作したが、DVD化されているかどうかわからない。もし東大英文研究室がこの作品をコレクションに加えなかったとしても、私はその判断は正しいと思う。ちなみに『トロミオ……』を観た外国人教師は、最低の映画だと言っていたが、でもくだらないけど面白いとも評していた。
20世紀の終わり頃のこと、この映画の監督はわからなかったが、いまでは、トローマ社のLloyd Kaufmanが監督ということになった。ただ、トローマ社のほとんどの映画はKaufmanが監督となっている。どうやらKaufmanはプロデューサー的な存在であって実際には他の人間が監督として映画を制作していたのだろう。『トロミオ……』の場合、それは副監督、助監督として映画に参加し、脚本を書いた人間、すなわちジェームズ・ガンである。
「トロマ作品はカルト映画として取り上げられる事もあるが、あまりのくだらなさから「おバカ映画」「Z級映画」とも呼ばれ馬鹿馬鹿しさを楽しむための映画であるため……」とWikipediaにあるような映画、そのひとつの『トロミオとジュリエット』の実質的な監督ならびに脚本製作者がジェームズ・ガン。おバカ映画、C級を通り越してZ級映画のこの映画がどんな映画だったのか、正直言って、漠然とした印象があるものの、そのほとんどを忘れてしまった。ただ、ジェームズ・ガンのこのZ級映画がどんなだったかは、ジェームズ・ガンのメジャーデヴュー映画『スリザー』を観ることで推し量ることができる。つづく
posted by ohashi at 01:11| 映画 |
(07/26)猿と鏡
(07/25)『スーパーマン』1
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2025年07月(5)
2025.07.25
中国の簡体字版『吸血の家』の見本刷りが亜空間転送装置で届いた。向こうでの題名は『久月邸事件』となっている。とても妖艶で格好いい装幀だ。蜘蛛文庫というシリーズで、見返しに、他の翻訳書の題名が載っている。
サインを230冊書いて、「中国の読者の皆様へ」というメッセージも書き下ろした。
蘭子シリーズの中国語版は、もう1冊、オファーが来ていたはず。
2025.07.24
[新刊]
柄刀一・他『北海道ミステリークロスマッチ』行舟文化
「シャレード・ヌーボゥ 38号 水木大海」甲影会
ポール・アルテの本を出している行舟文化から、何かすごく面白そうな企画の本が出た。『北海道ミステリークロスマッチ(異種格闘技戦)』である。
毎週木曜日更新。WOWOWで、『スタートレック/ストレンジ・ニュー・ワールド』シーズン3の第3話を見る。医者のくせに、ムベンガ氏が活躍しすぎ。
【ドイツ】18歳男性の徴兵検査義務復活へ★2 [シャチ★]
【AFP=時事】ドイツ国防省は24日、防衛力強化計画の一環として、18歳の男性に課す徴兵検査を受ける義務を復活させると発表した。
保守派のフリードリヒ・メルツ首相は、ロシアによる脅威と、ドナルド・トランプ米大統領が米国による欧州安全保障への関与を疑問視していることを受け、貧弱なドイツ連邦軍の強化を最優先事項としている。
この取り組みは、当面は志願兵の募集を目的としているが、定員に満たない場合には、兵役義務を課す規定も盛り込んでいる。
来月閣議に提出される法案では、すべての若いドイツ人男性は、兵役への準備状況と意欲について質問票への記入を義務付けられる。
若い女性は任意で回答できる。
2028年からは、入隊の意思の有無にかかわらず、すべての18歳男性が徴兵検査を受けることを義務付けられる。
法案では、安全保障環境を理由に必要と判断され、議会が明示的に承認した場合には、徴兵制を復活することも規定されている。
ドイツはアンゲラ・メルケル政権下の2011年、徴兵制を正式に停止した。
メルツ氏は、「欧州最強の通常軍」の構築を目指し、厳格な債務抑制策から国防費をほぼ免除する抜本的な改革を実施した。
ドイツ連邦軍の現在の兵力は現役約18万人、予備役は4万9000人だが、新兵採用に苦戦している。
国防省は今年、前年比5000人増となる1万5000人の入隊を見込んでいる。
最終的な目標は、総兵力を現役26万人、予備役20万人の計46万人とすることだ。
政府は今のところ、兵力増強を志願兵に頼る計画で、2031年までに毎年4万人の入隊を見込んでいる。
また、新技術や語学の訓練などを通じて、兵役の魅力を高めたいとも考えている。
近隣の北欧スウェーデンは、2010年に徴兵制を廃止したが、2017年に復活させた。【翻訳編集】 AFPBB News
7/25(金) 11:19配信 AFP=時事
https://news.yahoo.co.jp/articles/e88c38b2f37ea2eef06f5191acb98f04a4ecdfb6
2025/07/25(金) 17:46:21.01
https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1753433181/
2025/07/25(金) 23:09:55.09 ID:hv2X5q5n9
【しばき隊はネットスラング】参政党のメディア選別と虚偽説明に強く抗議 神奈川新聞が声明で反論 [nita★]
7/25(金) 21:41配信
カナロコ by 神奈川新聞
参政党が22日に開催した記者会見から神奈川新聞社の記者を排除した問題で、同党は24日、その理由などの見解をホームページに掲載しました。内容には事実の誤りがあり看過できないため、反論するとともに、公党として責任ある対応を強く求めます。
22日に当社記者が会見取材を拒否された際、同党は「事前登録をしていない」ことを理由に挙げました。しかし同党の今回の見解では「混乱が生じるおそれがある」としており、当初の説明が虚偽であったことを自ら認めています。責任ある言動が求められる公党にあるまじき行為で、虚偽説明に対し強く抗議します。
同党が改めて示した排除に対する説明は「選挙期間中、『しばき隊』と呼ばれる団体と行動を共にし、本党の街頭演説で大声による誹謗(ひぼう)中傷などの妨害行為に関与していたことが確認」されたとしていますが、明らかな事実の誤りに基づく指摘で、到底容認できません。
街頭演説の場で記者が取材の一環で行ったのは、「外国人は優遇されている」など事実と異なり外国人差別につながる候補者の主張に対する指摘と反論です。野放図に差別発言が流布されることにあらがう行為は誹謗中傷ではなく、ましてや選挙の妨害行為でもありません。
現場には、同様の問題意識を持って駆けつけた有権者が、同じように差別発言に抗議の声を上げていました。また「しばき隊」という団体は存在せず、人々を「暴力的な集団」とみなして攻撃するための「ネットスラング」です。公党が市民に対して使うことに強い違和感を覚えます。
参政党の候補は街頭演説で事実に基づかない発言を繰り返しており、会見でその真意をただす必要がありました。会見をユーチューブで配信していることを理由に、当社の「知る権利をないがしろにしている」との指摘は「当たらない」と主張していますが、公党の責任放棄と言わざるを得ません。会見は党の宣伝ではなく、記者の質問を通して国民・市民の知る権利に応える重要な場だからです。
参政党の見解は二重、三重に誤りがあるだけでなく、メディアの選別を正当化する許されない内容で、公党としての責任の無自覚さを露呈しています。この声明によって正すとともに、異論を封じようとするメディアの選別に対し強く抗議します。
https://news.yahoo.co.jp/articles/be75c74da83390a61f127b32c0a0f870769266b2
2025/07/25(金) 21:56:23.38 ID:+mTTIMT09
「石破辞めるな! 石破負けるな! 石破粘れ! 民主主義を守れ!」デモ参加者が自民党支持者では「ない」理由とは? [パンナ・コッタ★]
25日、石破総理への退陣要求が自民党内から噴出するなか、SNS上で、「#石破辞めるな」という声が広がり、総理官邸前に200人近くが集まって、「#石破辞めるな」などの文字が書かれたプラカードを掲げながら石破総理を激励するデモが行われている。
~
楪キャスターが首相官邸前に到着した午後6時過ぎにはまだ人がそれほど集まっていなかったというが、6時半頃から続々と人が集まり始めて、7時を過ぎた今も人が押し寄せてきており、200人ほどになったという。
さらに官邸前から横断歩道を渡った向こう側にもずらりと人が集まっているという状況で「石破! 石破!」とコールが始まると道路の向こう側からも声が聞こえてくるという。
石破総理に対して辞めないでほしいと訴えている人がいる一方で、そこに対して、石破総理に“物を申したい”という人もおり、途中取っ組み合いのような形になって警察に取り押さえられたシーンもあった。 意外なことに、デモの参加者に自民党の支持者は少ないという。
楪キャスターは「何人かに聞いたが、全員自民党支持者ではなかった。立憲民主党、れいわ新選組、共産党などの支持者だった。話を聞くと、『自民党自体は支持していない。ただ、石破総理は応援したい。なぜなら、今そもそも与党が自民党だから、その状態は変えられない事実だ。ポスト石破と今叫ばれている中で名前が出てきている高市氏、小泉氏などが総理になられると困る。だからこそ、石破総理が今この状態にいることを私たちは守りたい』と。こういった声が聞こえてきた」と伝えた。
アベマタイムズ
https://times.abema.tv/articles/-/10190355
2025/07/25(金) 22:17:21.77 ID:bShIZL9z9
【R4】立民の蓮舫氏に公選法違反疑惑が浮上 野田氏「事実関係把握したい」 違反なら公民権停止 [nita★]
7/25(金) 19:38配信
産経新聞
参院選比例代表で当選した立憲民主党の蓮舫氏にSNS(交流サイト)を使った公職選挙法違反疑惑が浮上している。この疑惑に関して立民の野田佳彦代表は25日、「まだ事実関係が分からない。事実関係をまず把握したい」と述べるにとどめた。国会内で記者団の取材に答えた。
蓮舫氏は野田氏の側近。蓮舫氏の疑惑を巡っては、20日投開票日当日、自身のX(旧ツイッター)のアカウント名を「【れんほう】2枚目の投票用紙!」に変更した。
SNS上で公選法違反疑惑が指摘されると、「れんほう蓮舫」に修正した。選挙後、蓮舫氏は「不注意」との認識を示していた。
公選法では投開票日当日の選挙運動を禁止している。蓮舫氏のアカウント名変更は、自身への投票を促す事実上の選挙運動に当たるとの指摘がある。違反者は「1年以下の禁錮又は30万円以下の罰金に処」され、一定期間、選挙権・被選挙権が停止される。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f2a1d40654ab4474c55effa20ae94887fd26a8e
https://pbs.twimg.com/media/Gwj5scmboAAo7PC.jpg
2025/07/25(金) 23:18:49.48 ID:9wLwq5tZ9
【仁藤夢乃】「女性を見世物に」売春摘発の実名報道でColaboが抗議、買春者処罰の法改正も求める ★2 [nita★]
7/25(金) 20:04配信
弁護士ドットコムニュース
東京都新宿区歌舞伎町の大久保公園周辺で、売春目的で客待ちしたとして、20代の女性4人が逮捕された事件をめぐり、女性支援団体「Colabo(コラボ)」は7月25日、都内で記者会見を開き、報道機関の対応に強く抗議した。
この事件では、複数の報道機関が逮捕された女性の氏名や顔、年齢などを報じた。中には、逮捕の瞬間まで動画で撮影し放送したテレビ局もあった。
Colaboの代表理事、仁藤夢乃さんは会見で「女性を被害者ではなく加害者としてみなし、さらし者にする報道は深刻な人権侵害だ」と批判。さらに「女性を処罰の対象とする売春防止法を改正し、買春者を処罰する新たな法律を制定すべきだ」とうったえた。
●「女性を見世物にしている」と批判
この日の会見で、仁藤さんは「警察から情報を得た報道機関が逮捕前に隠し撮りをしたと思われるものも複数あり、逮捕の瞬間も警察が報道機関に撮影させている」と述べた。
そのうえで「逮捕時の映像や写真がインターネット上で拡散され、女性たちの顔と名前は世界中で半永久的に検索され続ける。これは彼女たちの回復や自立を阻む深刻な人権侵害だ」とし、「女性を『見世物化』し、犯罪者としてさらし者にしている」と強い言葉で抗議した。
●背景を無視した報道が「事実をゆがめる」
また、仁藤さんは性売買に関わる女性の多くが複雑な背景を抱えていることにも指摘した。
「路上に立つ女性の背後には、生活困窮や孤立、ホストやコンカフェ関係者からの脅しや借金、恋人からのDVなど複雑な問題がある。それを無視して、女性個人の犯罪として報じることは誤解と偏見を広げるだけだ」
さらに、女性たちを路上に立たせ利益を得る複数の組織の存在にも言及。「女性を管理する犯罪組織や買春者の責任に踏み込まず、女性だけを切り取る報道は、事実をゆがめる行為だ」と語気を強めた。
続きはソースで
https://news.yahoo.co.jp/articles/fec3fe7ac67a9d8e27cc9fa44453b8c97330f460
★1:2025/07/25(金) 22:08:52.13
【仁藤夢乃】「女性を見世物に」売春摘発の実名報道でColaboが抗議、"買春者"処罰の法改正も求める [nita★]
https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1753448932/
2025/07/25(金) 23:53:55.03 ID:9wLwq5tZ9
自民党の笹川衆院議員は、両院議員総会の招集要求に必要な署名が集まったと明らかにした… [BFU★]
自民党の笹川衆院議員は、両院議員総会の招集要求に必要な署名が集まったと明らかにした
https://www.jiji.com/sp/article?k=2025072500891&g=flash
2025/07/25(金) 17:08:52.20 ID:CrnGtUcp9
”やり手”クルド人不法滞在者が「強制送還」されるまでの一部始終…送還促進に本腰を入れる入管、避けて通れない「外国人問題」のリアル [ぐれ★]
※7/24(木) 9:02配信
東
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第1話「なんでもない」前編
佐藤菜生
第2話「殺人リレー」前編
佐藤菜生
2025-07-24
『珍作ビデオのたのしみ』⑮【番外の巻】『地獄の逃避行』“Badlands”
【番外の巻】『地獄の逃避行』“Badlands”
『地獄の逃避行』
1973年 アメリカ ・ワーナー・ホーム・ビデオ カラー 94分
[監督・原作・脚本] テレンス・マリック [出演]マーティン・シーン、シシー・スペイセク、ウォーレン・オーツ
原題は「BADLANDS」。
初めてこの映画を見たのは十数年前のロンドンの映画館であった。少女の日記を読むようなモノローグで展開されるこの映画に、新しい未知の神話空間に出会ったような衝撃を受けた。もう一度この映画を見たくて探し回ったが、中々見つからず、結局は輸入盤のレーザー・ディスクでようやく手に入れることが出来た。そして1989年にようやく「地獄の逃避行」というタイトルで発売されることになったアメリカ映画の名作である。
無軌道な殺人を犯して逃走する若い男女の道行は、その非情な犯罪とは異なったイノセントな神話的世界を造形する。淡々と流れて行く美しい映像、その背後に流れる風の音やエリック・サティの音楽、自然の描写、それらはちょうど新しい天使たちを招聘するための舞台装置のようだ。そして天使たちの青春の一瞬の輝きが弾けて行く。
*小田光雄が大学卒業後、片道切符でロンドンに渡った友人を訪ねた時に、この映画を観たと話していました。
1976年24歳の頃のことです。
その時、パブをハシゴするのを「pub crawl」というと教わったので、『文庫、新書の海を泳ぐ』のサブタイトルを「ペーパーバック・クロール」と名付けています。
余談ですが、その友人は貿易商として成功されています。
*下のサイトで“Badlands”の全編が観られますが、字幕はありません。
小田光雄がロンドンで観たままかもしれません。
途中までこのサイトで観ましたがギブアップして、字幕付DVDを購入してしっかり楽しみました。
*この映画はテレンス・マリックの監督デビュー作で、ストーリーは1958年にネブラスカ州で実際に起きた連続殺人事件をモチーフにしているとのことです。
出会った人々を片っ端から殺していく、行き当たりばったりな男女の逃避行を描いたロードムービーです。
*15歳の彼女は「長い孤独より愛する人との一週間」を選び、長い旅路を同行しますが、やがて幸せの日々が過ぎ去ったことを知り、みずから投降します。
ジェームズ・ディーンに似た25歳の男のほうは「ワル者になってみたかった」という言葉を残して。
監督の次作の『天国の日々』を彷彿とさせる美しい風景が、次々に流れていくように描かれています。
*バックに流れる曲も印象深いです。
カール・オフというドイツの作曲家の”Gassenhauer” という曲で、マリンバの音色が胸に優しく響きます。
ガリガリ君
2025-07-25 07:00:00 | ゴミ屋敷 ゴミ部屋 片づけ
いつの頃からそうするようになったのか・・・現在の私は、一日二食が基本。
ま、意図的に「一日一食」や「一日二食」にしている現代人は少なくないようだから、特に珍しいスタイルではないだろう。
私の場合、食事は朝と晩だけ、昼食をとることはほとんどない。
まぁ、昼を食べていた頃でもバナナ一本とか、その程度。
店に入って定食をガッツリ食べたり、弁当を買ったりすることはなかった。
12:00~13:00キチンと昼休憩がとれる仕事でもなく、昼食に時間をとられるのもイヤだし、頭や身体を使うのも面倒臭い。
腹が減らないわけではないけど、食べなければ身体は重くならないし、晩飯が美味しく食べられるという利点もある。
しかし、そう“舐めたマネ”ばかりしてるわけにはいかないときもある。
夏場は特にそう。
孤独死現場で孤独死?
ほとんどの特殊清掃は単独作業なので、一人でブッ倒れたらシャレにならない。
水分はもちろん、エネルギーもキチンと摂取しておかないと身が危ない。
なので、作業がハードになりそうなときは、パンとか、傷みにくく 運転中でもサクッと食べられるものを用意することを心掛けている。
夏の昼食代わりとして登場するのは、やはりアイス菓子。
頻繁に買うわけではないのだけど、現場間の移動時や作業後の帰り道など、やけに欲するときがある。
パン同様に、食べる手間が少なく済むうえ、運転中でも食べられるといった利点がある。
中学からの好物は「P〇n〇」。
だけど、これを運転中に食べるのは難があるし、やはり真夏は氷系の方が口に合う。
氷系も色んな商品があるけど、「運転中でも食べられる」といえば、やはり、片手で持ってかじれ、しかも安価な「A乳業のG君」。
やっぱ、これ。
何年か前の夏、暑さと疲労に負けそうになったとき、それを貪ったことがあった。
すると、食べ終わる頃になって、バーに「1本当り」の刻印が出現。
予期せぬ出来事に、年甲斐もなく私のテンションは爆上がり。
疲れが一気に吹き飛ぶくらいの喜びを感じた。
ただ、それはそれ。
私は、どこかのレジで“当り棒”を出せるほど強いメンタルは持ち合わせていない。
子供の頃は何の恥ずかしさもなく、ハッピーな気分のみで引き換えていたのだが、さすがに、中年になってそれはできない。
¥80に このストレスは合わない。
「ラッキーはラッキーだけど、俺には、これを引き換える度胸はないわ・・・」
と、恩恵にあずかることは早々に断念。
ただ、それを捨てるのは幸運を自ら手放すのも同然のような気がして、とりあえず、家まで持ち帰った。
そして、“縁起物”として、しばらくそのまま置いておいた(後に廃棄)。
これは、懸賞に当たったと同じこと。
該当商品に換えることに何の問題もない。
では、何が障害になるのか。
それは、外聞・世間体・人の目、虚栄心・羞恥心等々。
いい歳したオッサンが、「みっともない」というか「恥ずかしい」というか、とにかくカッコ悪い。
対応する店員も、腹の中でバカにするだろう。
ましてや、汚いオヤジが、まさに“舐めたマネ”した棒なわけで、バックヤードで大悪口を叩かれること必至。
もう、それを想像しただけで背筋に悪寒が走って凍りつきそうだ。
“当り棒”を使うか(使えるか)どうか、年齢が一つの区切りになるのは私だけではないだろう。
「アイスの当り棒、何歳までなら平気で使える?」
私の場合・・・
小学生だと余裕でいける。
中学生でも何とか大丈夫そう。
ん~・・・ギリ、高校生までか・・・やっぱ、キツいか。
大学生になると、もう無理かな。
友達とふざけながらだとできそうだけど、やっぱ、一人だと無理。
酒でも煽って気持ちをデカくしてからでないとできそうにない。
この感覚は社会一般に合っているのか、それとも私の性格はおかしいのか、興味がある。
「何歳までなら使える?」
夏の足音がきこえ始めた晩春のある日、相談の電話が入った。
「暑くなる前に壊れたエアコンを交換したい」
「今のままでは工事業者が入れない」
声の主は弱々しい口調が印象的な男性、年齢は30~40代か。
どうも、自宅をゴミ部屋にしてしまっているよう。
基本的な質疑応答を繰り返して後、私は、事前の現地調査と見積作成を提案。
男性も、その趣旨を理解。
「自宅にはずっといるから」
「あまり先だと困るけど、都合のいいときに来てくれればいい」
とのこと。
私は、その言葉に甘えて、自分の都合で日時を設定させてもらった。
訪れたのは、高層建のマンション。
郊外ながらも駅前の好立地。
周囲も賑やかで、日常の買い物や飲食は徒歩圏内で充分済ませられるようなエリア。
「いいところに住んでんなぁ・・・」
私は、そう思いながら、建物の下から男性に電話。
下に着いたらインターフォンではなく電話をする約束だった。
男性は、すぐに電話にでた。
そして、「2~3分してからインターフォンを鳴らして」と指示。
私は、妙な指示を怪訝に思いながら1F入口に移動。
2分ほど待機してからインターフォンを鳴らした。
すると、今度は、「4~5分してから来て」「鍵は開けておくから勝手に開けて入って」との指示。
怪訝さが増し加わった私だったが、とりあえず、開錠されたオートロックをくぐって男性の部屋がある上階へ昇った。
「勝手に入っていい」と言われていながらも、「これから入りますよ」の合図のつもりで、一応、玄関前でインターフォンを押した。
それから、「失礼しま~す」と、やや声を大きくして、ゆっくりドアを引いた。
すると、目の前には立派なゴミ部屋が出現。
ゴミ達は、家主がなすがまま床を覆い尽くし、更に、家主に逆らうこともせず堆積。
先の電話でだいたいの状況を聞いていたので驚きはしなかったけど、少しはマシな状態であることを期待していたので ちょっとガッカリ。
そんな心持ちを知ってか知らずか、湿気と異臭を帯びた不快な空気が、悪気のない悪気で“ムワァ~ッ”と私を出迎えてくれた。
季節は晩春。
陽によっては夏の前味が感じられるくらい。
ゴミをはじめ、湿気や異臭が気分や身体に障ったのはもちろんのこと、その蒸し暑さにも閉口。
上階につき、ベランダの窓と玄関ドアを同時に開ければ心地よい風が吹き抜けそうなものだったが、物やゴミに阻まれてベランダ窓は開けられず。
結局、私は、ゴミと異臭と蒸し暑さに耐えながら(萎えながら)、男性と向かい合うしかなかった。
男性は、奥の部屋の椅子に寄りかかるように座っていた。
そこが、昼間の大半を過ごす定位置のようだった。
上は肌着Tシャツ・下はトランクス、つまり下着姿。
しかも、シャツもパンツもかなりの汚れよう。
エアコンも使えず、窓も開けられず、暑いからその成りをしているのだろうけど、冷静に見るとかなり振り切ったファッション。
ただ、当の男性は、人目もカッコも まったく気にしてない様子。
恥ずかしそうな素振りも、気マズそうな雰囲気もまるでなし。
確固たる信念があるのか 俗世を達観しているのか、人の目ばかり気にしてしまう私にとっては、その潔いまでの不格好は、ある意味でカッコよく見えるものでもあった。
また、エアコン工事については、実際に、工事業者を呼んで相談したそう。
特掃屋の私ならともかく、この部屋に一般の人を呼ぶとは、何ともたくましい。
小心者の私にとってそのタフさは、感心を通り越して憧れを抱くくらいのものだった。
インパクトのある恰好に奪われていた視線を男性の身体に向けてみるとガリガリの痩身。
また、頭髪は少なく白髪混じり、無精髭も目立っていた。
肌艶はよくなく、垢なのか何なのか、皮膚はだいぶ荒れていた。
パッと見は老人にも見えるくらいの風采。
しかし、実年齢は40代前半。
私より一回りも若いのに、その身体機能は、立ち上がるにも時間を要し、歩くこともままならないくらい低下。
どう考えても、身体に重い障害がある、あるいは厄介な病気を患っているようにしか見えず。
しかし、家事援助のヘルパーが入っているような形跡はなし。
そもそも、部屋がこの状態では入れないし、入っていたらこんなことにはなっていない。
男性が、普段、どのように暮らしているのか、自然と興味を惹かれるものがあった。
いつも男性がいる椅子から壁にあるインターフォン操作パネルまでは、ほんの2~3m、玄関までは4~5m。
健常なら、インターフォンが鳴れば“秒”で対応できる距離。
しかし、機敏に動けない男性は“分”かかる。
「マンションの下に着いたらまず電話」
「2~3分してからインターフォン」
「4~5分したら玄関を開けて勝手に入って」
当初の不可解な指示は、思うように身体が動かせない事情があってのことだった。
このマンションは、いわゆる投資用マンション。
他室の多くは居住者(借主)とオーナー(貸主)が別。
しかし、男性は、自分が住むために購入。
自己所有なので、専有部分がゴミ部屋で汚くなっていても原則として問題はない。
とは言え、他住人に不快感や不安を与えるようなことをするのは御法度。
何より、自分に害がある。
「エアコンが壊れてよかったのかも」
「部屋をきれいにするチャンス」
と、男性は、弱々しい口調に反して前向きな言葉を口にした。
聞いて理解できるはずもなかったから詳しくは訊かなかったけど、職業はIT系の技術職。
在宅ワークのようで、関係していそうなPC機器がたくさんあった。
風貌はともかく高い技能をもっているのだろう、収入も悪くなさそう。
このマンションも安くはなかったはずだし、宅配や通販もバンバン利用しているようだし、私が出した安くない見積も二つ返事で承諾したし、経済的に困っている風ではなかった。
普段、外に出ることはなし(身体的に外出はほぼ不可能)。
食料や日用品は、近所のスーパーやコンビニの宅配サービスを利用。
外食も自炊もできないので、食事のほとんどは中食。
ただ、たいして食欲があるわけではなく、必要最低限のカロリーを接種している程度。
それを物語るように、食品系のゴミは“一般的なゴミ部屋”に比べてかなり少な目だった。
意外なことに、酒は飲むよう。
事実、部屋には焼酎の大ボトルとロックアイスの容器がゴロゴロ。
私は、自分のことを棚に上げて、
「酒なんか飲んでる場合じゃないんじゃないか?」
と、心配に。
また、タバコも嗜好。
我慢できないのか我慢するつもりがないのか、私がいる前でも自由にプカプカ。
「身体によくないだろうに・・・」
と、受動喫煙を不快に思う前に、心配の方に輪が掛かった。
衣類は、決まったものがあれば充分。
私と同じで、ファッションやオシャレへの興味は皆無。
そもそも、外出しないから外着は不要。
楽な家着、晩春~初秋は下着があれば充分。
洗濯はしない。
徹底的に着倒して、雑巾のようになったら捨てる。部屋に。
そして、新しい物はネット通販で買う。この繰り返し。
風呂もかなり汚い状態で、日常生活ではほとんど使っていないよう。
「風呂が汚れているから入りたくない」のではなく「入りたくても入れない」というのが実情。
寝たきりの高齢者や重度の身体障害者が利用するような訪問入浴サービスを利用しているはずもなく、つまるところ、風呂に入らないで生活しているということ。
肌が荒れ皮膚が傷むのは仕方がないことだった。
トイレは日常で使用。
ゴミ部屋では、ビニール袋やオムツに糞便をし、ペットボトルや瓶に尿を溜めるケースも少なくない中、幸い、ここではそういうことはなかった。
ただ、その汚れ方はハンパなし。
足元は黄茶色のゴミだらけで、糞便は便器だけでなく便座にまで付着。
弱い身体機能が故に、トイレへの移動・便座への着座と排尿・排便のタイミングが合わせられていないことが想像された。
男性が身体的に問題を抱えているのは明らか。
しかし、その辺のところは一切口にせず。
誰しも、人に話したくないことの一つや二つはあるもの。
男性は、相当の事情を抱えて苦悩、もしくは、それ自体考えたく
2025年07月24日
暑さ続く
『午前零時の評議室』 衣刀信吾 光文社 読了
これもSRの例会で話題になった本。日本ミステリー大賞新人賞受賞作。
新人といっても、日本弁護士連合会(いわゆる日弁連)の副会長をされたこともある、なかなかの実績を持った方である。
ということで、物語の内容もリーガルなもの。
最初は、なんか嫌な雰囲気だなあと、個人的な好みで読み進めにくかったが、百ページをすぎあたりから、さてどうなることかと面白く読み進むことができるようになった。
全体の半分くらいが解決編という豪胆な作りで読みごたえあり。やや詰め込みすぎという気もしないではないが楽しめました。
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2025年7月22日
2025年7月15日
2025年7月9日
2025年6月18日
2025年6月17日
6月19日(木)〜21日(土)、東京ビッグサイトで開催される「第38回オートサービスショー2025」に 出展する株式会社イヤサカ様の屋内ブースにて、CRRAのパネルとひやっしー実機の展示が実施されます。
2025年6月6日
2025年5月31日
6月1日(日)14:00〜CRRA機構長・村木風海が2時間生放送のラジオパーソナリティを務めます。
2025年5月16日
2025年4月24日
2025年4月24日
2025年3月24日
3月27日(木)〜29日(土)で開催予定のサイエンスキャンプは、最小催行人数に満たなかった為、誠に恐縮ながら中止となりました。詳細は下記をご覧 ください。
2025年3月19日
2025年2月25日
CRRAでは2月22日付臨時株主総会及び同日付の取締役決定に基づき、関東財務局へ有価証券通知書を提出し、優先株式による直接公募増資(DPO)を行うことを決定いたしました。それに伴い、需要調査(投資意向アンケート)を実施いたします。詳細は下記をご覧ください。
2024年12月23日
2024年11月27日
2024年11月14日
本社が東 京都江東区・有明地区から、同青海地区へ移転致しました。詳細は下記よりご覧ください。
2024年11月1日
2024年10月16日
2024年8月11日
2024年8月2日
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2024年7月5日
2024年7月5日
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コラム, 評論
「『ドン・キホーテ再入門』その3」樺山三英
by TakatukiMaki • 2025年7月20日
『ドン・キホーテ』再入門 その3 樺山三英 セルバンテスとその時代 少し余談が長…
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ショートショート, 小説
「明日が来ない」青木和
by TakatukiMaki • 2025年7月20日
誰かに揺り起こされたような気がして目が覚めた。 多分錯覚なんだろう。あたしには…
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【PR】ドコモのサブスク【GOLF me!】初月無料
解読できないけれど意味はあるらしい
安形麻理・安形輝『ヴォイニッチ写本―世界一有名な未解読文献にデータサイエンスが挑む―』星海社新書,2024年
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半ば予想していたが,著者らの研究の紹介を核として関連する事項についての基本的な情報を並べた感じがある。
ヴォイニッチ手稿やその研究に関する基本情報はそれでいいのだが,昨今の大学におけるデータサイエンス学部・学科の流行に興味がある人がこの本を読むのかなという気がする。
羊皮紙による手書き本の作成やそれを取り巻く文化の話を増やしたほうが受けるのではないか。
それでもオカルトや自説に寄りすぎないでヴォイニッチ手稿の研究をシンプルに知りたいという要望に十分応える内容になっている。
ただ,肝心の分析に関してはどうしても少々薄味である。
同じ種類の絵が載っているページのテキスト同士が(違う絵のページに比べて)類似しているから,これらのテキストはランダムに書かれたものではなく,少なくとも絵に対応したパターンで文字列が並べられていることはその通りであろう。
しかし,でたらめのいたずらでないらしいというだけで,解明の糸口が見えたわけではなく,もう少し希望をにじませてほしいところ。
解説代わりにか,末尾は荒俣宏との鼎談である。
序盤はやや散漫だが終盤にかけて面白くなってくる。
ここまでの先行研究の紹介からは,ヴォイニッチテキストは暗号ではなさそう,年代的にロジャー・ベーコンが(直接)書いたものではありえないという話だったのだが,最後の最後になってそうでない可能性も考えてみてもいいんじゃない?という話になるところが面白い。
それも,単純に否定から肯定に戻るのではないのが憎いところ。
個人言語である可能性について考え,羊皮紙とその製本による作成などを思うとたいへんな人的・金銭的なコストがかかっていることから,(複数人で共有されることを前提としていつも)隠すべき内容が記されている可能性について検討する。
ベーコンが書いたのでないとしても,そう思わせるような来歴・内容を持ったテキストであるという線から追っていくとわかることがあるかもしれない。
話はそのあたりで終わってしまうのだが,まさに新書らしく,トピックについての基礎的情報を提示し,現状の一端を紹介して期待を持たせるという使命を果たしていると言えるかもしれない。
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2025.07.22 Tue l 思想 l コメント (0) トラックバック (0) l top
解読できないけれど意味はあるらしい (07/22)
2025/07 (1)
思想 (32)
3か月前
3か月前
2025/07/22 COMITIA153参加サークル向け
参加案内書を発送しました
当選サークルに「参加案内書」を発送しました。
8/6(水)までに未着の場合は、連絡先よりご連絡ください。
コピーとオリジナル 小林達也『スワンプマン芦屋沼雄(暫定)の選択』
小林達也『スワンプマン芦屋沼雄(暫定)の選択』(KADOKAWA)は、オリジナルと複製とをめぐる哲学的なSF物語。
ある種の神秘を継承する家系に生まれた高校生・芦屋珠雄は、金銭的な必要から高額の報酬と引き換えに、ある装置の実験台になることを承諾します。何の変化も自覚できずに困惑する珠雄は、数日後、七瀬と名乗る少女の訪問を受けます。
彼女によれば、珠雄が受けた装置は「意識の連続性を遮断する」ものだといい、その装置の影響で、珠雄のオリジナルの人格は消滅しているのだというのです。今の自分はオリジナルの肉体と人格と記憶を引き継いだ別の存在「スワンプマン」だということを自覚した珠雄は、自らをオリジナルと区別するため、沼雄と称することになります。
自らがまだオリジナルの可能性もあることに考えが及んだ沼雄は、七瀬と共に装置を持つ人間を追うことになりますが…。
「スワンプマン(沼男)」とは、アメリカの哲学者デイヴィッドソンが考案した思考実験で、沼のそばで男が雷に打たれ死んだのと同時に、沼に落ちた雷の影響で、沼の泥から死んだ男と全く同一、同質形状の生成物を生み出してしまう、と仮定するもの。見かけも記憶も同一のため、本人にすら自分がオリジナルかどうか分からないのです。
本作でも、オリジナルの肉体と記憶を引き継いだスワンプマン沼雄が、自分が本当にスワンプマンなのか確かめるために、装置の行方を追う…という形になっています。
珠雄には親友の浩一、限りなく恋人に近い幼馴染・美咲がおり、本物でなければ彼らとの関係性も変わってしまうと考える珠雄が、至極真面目に調査を進めるあたりも面白いですね。装置の効果を受けた直後に接触してきた少女七瀬にも珠雄が惹かれており、不思議な三角関係になるところも興味深いです。
基本的には見た目も人格も記憶も変わらないのであれば、オリジナルとして扱えば良いのでは?と思ってしまうのですが、珠雄本人が真面目な人格であるため、そこで自身のアイデンティティーについて悩んでしまうのです。さらに人格を消す装置を認識している政府によって、スワンプマンが発生した場合、オリジナルは死んで別人格が発生したという解釈での法制度が適用されているため、それが確定した場合、元通りの生活を送れない、という環境的な部分もあります。
アイデンティティーをめぐる哲学的な議論がところどころで発生し、そのあたりも非常に面白いです。二話の連作になっているのですが、二話目では、連続して人格を消された場合、その行為の責任者は誰になるのか?といった、とんでもない設定も登場して楽しませてくれます。
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テーマ:読書 - ジャンル:小説・文学
【2025/07/21 22:19】 | 日本の作家 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |
大学生アンケート
大学生「恋人いない」7割超、「推しで十分」の声も 結婚願望も低下、ブライダル業界の対応は?
婚礼大手ワタベウェディング(京都市上京区)が大学生を対象に恋愛や結婚についてアンケート調査を実施したところ、「現在恋人がいる」との回答は3割を下回り、入籍を望む学生も6割を切った。恋人を望まない学生からは「興味がない」「推しで十分」との声もあり、価値観が多様化する中で、恋愛・結婚に消極的な若者たちの姿が改めて浮かび上がってきた。
アンケートによると、「現在恋人がいる」と答えた学生は29・7%で、同様の質問を設けた2019年以来初めて3割を切った。「一度も恋人がいたことはない」は27・6%で、年々増加傾向にある。
また、「結婚(入籍)したいか」を問う設問で「はい」と答えたのは59・1%で、初めて6割を切った。「どちらでもいい」が12・7%、「いいえ」は8・5%、「事実婚ならしたい」が2・7%だった。
インターネットの発達などで一人でも寂しくなくなり、結婚しないといけない圧力もなくなった。少子化問題の観点からすれば未曾有の危機になっているのに、その危機感が薄すぎるんよな。便利になってよかったとかのんきなことを言っている場合ではないし、こども家庭庁に存在意義があるとすれば、そのあたりの若者の意識をどう結婚に向けるかという点だと思うわ。
また、異性とのコミュニケーション能力の低下は、家庭の不和にもつながると思う。多様性の時代に逆行してでも、国や自治体は人口維持の政策を打ち出すべきだと思うわ。
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また以下は傍証的な描写ですが、彼女のかつてのマヴの性別が明示されないこと*4や、事情を知る同性のアンキーもシイコの過去を詳しく語らないこと、上述の画面のなかに男性・シイコ・マヴと思しき墓石が並ぶことで「望むものを諦める」二者択一のようなイメージ(普通/普通でない)を与えること、近年フェミニズム的な解釈のされることが多い「魔女」というタームがシイコに与えられていること*5、などなど、いわゆる「その名を口にできぬ愛」としての含みを想像させる余地が、四話にはたしかにあるのです。
2025-07-19
連日猛暑の古書展
暑い。先月頭くらいからずっと暑いし、梅雨というほど雨続きもなかったし、台風も東京には直撃ということもなかったしで、なんだか季節感が希薄なような気もする。それはそうと、古書展である。
趣味展。もちろん朝イチである。9時45分すぎくらいに古書会館に到着。列がないあれれと思うと、冷房の効いている入口ロビーにとぐろを巻くように列ができている。これは、階下の入り口前のたまりに人を入れていないのかなと思われた。先に荷物を預けるのもしていないのか、皆荷物は持ったままだ。で5分前くらいになりズルズルと列が進んでいく。荷物を預ける列、荷物を持っていない人はどんどん会場に入っていく…。しかし看板に英語表記があるのを今回初めて気がついた。たしかに外人さんのお客は見かける。中国人?が和本をどっさり買っているとか。
で、まずは扶桑書房の棚。人がいつものように押し合いへし合いしていない。むしろどちらかというとそれほど人がいない。目についたものを吟味しながらカゴにいれていく。なんだろう、今日は人が少ないということはないと思うのだが。会場にいた東原さんと話す。追加は無し。体力的にも以前のようにはいかないとのことであった。以前からおっしゃっていたが、無理はなさらないでほしい反面、買う側としては淋しいというのが正直なところでもある。
その後、ザーッと会場を回る。リバースで面白い本を見つける。日夏耿之介のアルス版「黒衣聖母」裸少痛2500円、『海表集』函付3500円などがあり、一瞬抱えるも、棚に戻す。「黒衣聖母」は同程度のを前にここで買って所持している。「海表集」はパッと見これという痛みもなくマジかと思ったが、本を開くと虫食いがそれほど目立たないが、ある。以前なら「海表集」函付でこの値段なら喜んで買っただろうけれども、半年以上前に同程度で虫食いのないものを買ってしまったので、手放す。すぐに売れるかなと思ったが、わたくしが会場を出るで誰も手にもとらないようであった。そんなものなのか。
ということで、今回購入した本は以下。
菊池幽芳「乳姉妹」(春陽堂)大正8年7月22日40版函500円
馬場直美編「ポケット新訳イソップ物語」(岡村盛花堂)明治43年11月1日裸200円
辰野隆・鈴木信太郎訳「シラノ・ド・ベルジュラック」(白水社)大正11年10月5日函痛500円
「乳姉妹」は縮刷版で口絵はあるが木版ではなく印刷。「シラノ」は白水社刊行本としてちょっと安く欲しかったもの。函や見返しが木版。函背がけっこう傷んでおり、本体の背革部分も上下の箇所が傷んではいるが、まあこの値段ならば嬉しい。限定500部で記番入り。
プルウスト(齋藤磯雄他訳)「若き娘の告白」(三笠書房)昭和9年1月30日函1500円
ジイド(竹内道之助訳)「田園交響楽」(三笠書房)昭和9年7月20日函3500円
プルーストの方は背革装天金で限定500部記番、秋朱之介装幀。ジイドの方は総革装で限定300部記番。これはいくしかないだろと買ってしまった。昭和初期の典型的な限定本。しかも革の程度がいい。ジイドは高価だが、まあいいかと。このジイドの本の函、ツルツルの黒い紙製函なのだが、背に題箋がない。元よりない仕様なのだろうか。
「愛書趣味」大正15年8月200円
「愛書趣味」昭和3年2月200円
「愛書趣味」昭和3年11月200円
「希望」昭和29年1月号500円
「愛書趣味」はドサっと束があったので、目次を見て見繕ったもの。鏡花「黒猫」発掘掲載号など。「希望」は三島インタビュー掲載のため。
革装の本があったために、冊数は多くないがかなりの出費になってしまった。所用を済ませて早々に帰途。帰宅して、一休みしてから老母を連れて食事に出かける。で、食後にチラと地元古書店を覗いたら、前からちょっと気になっていた本が微妙な価格で売られていたので思わず買ってしまう。結局、買いすぎである。
齋藤磯雄「詩話近代ふらんす秀詩鈔」(立風書房)昭和47年12月25日函外函美3000円
どうしようかと思ったが、買ってしまう。前川直の装幀は気に入っている。齋藤磯雄の本は、前に「火箭・赤裸の心」特装版を買ったことがあるのだが、あれは背革装にぱっと見は見えるが革のようなクロスでガッカリしたことがあった。これは総革装といわれているがどうかなあと見てみると、ちゃんと総革装。で、帰宅してから取り出して手に取ってじっくり見ていたのだが、写真でもわかるであろうか、表紙と裏表紙に正方形に黒の箔押しがされてその中心に銀で箔押しがされている。この黒の箔押しの黒が手につく。背表紙も黒で縦長に黒箔押しがしてあってその中央に銀でタイトルと著者名が箔押し。いずれにしても本を手に取ると手が黒くなる。これはどう対処したらいいのだろうか。
********************************
以下は、先週にネット古書で購入したものと古本屋で購入したもの。
Robert S. Hichens The Green Carnation (Heinemann,reprinted Oct.,24th, 1894)2500円
高須梅渓「江戸情調と悪の讃美」(岡村書店)大正7年2月8日初版綴穴1100円
梅渓のは原稿用資料で名取春川装幀、木版口絵。ヒッチェンズのはワイルドとダグラスの仲を揶揄的に描いた小説で、ワイルドが裁判被告となった際には一時発売中止となったという。元々初版は匿名での刊行だったようだが、重版では著者名が明記されている。初版、再版、3版とこの手の洋書には珍しく発行年月日まで記されていた。この本は3版のようだ。
taqueshix 2025-07-19 17:14 読者になる
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連日猛暑の古書展
2025年07月17日
地球の歩き方 ブエノスアイレス特派員のページ6,7月
地球の歩き方 ブエノスアイレス特派員のページが変わりました。
TOMOKOのページからアルゼンチンのお薦めがたくさん見られます。
https://www.arukikata.co.jp/author/000011/
以下6月から7月の記事です。次回をお楽しみに!
アルゼンチンのおすすめ土産!マムーシカのプレミアム・チョコhttps://www.arukikata.co.jp/tokuhain/313727/
【ブエノスアイレス】パレルモのアートフェリアで見つける、とっておきのアルゼンチンみやげ
https://www.arukikata.co.jp/tokuhain/313713/
アルゼンチン国立美術館(Museo Nacional de Bellas Artes)芸術を身近に感じられる場所
https://www.arukikata.co.jp/tokuhain/313285/
#お薦めスポット #ブエノスアイレス #タンゴ、芸術、自由が交わるブエノスアイレスのナイトライフhttps://www.arukikata.co.jp/tokuhain/313254/
【アルゼンチン】#カミニート エリアで #タンゴショー が見られるレストランhttps://www.arukikata.co.jp/tokuhain/313133/
【アルゼンチン】ブエノスアイレスのパレルモ地区でご飯に迷ったらここにお任せ!Pizzeria GUIMPIV(グインピ)https://www.arukikata.co.jp/tokuhain/313436/
tomokobuenosaires3@gmail.com
TOMOKO
tomokoar at 12:40|Permalink│Comments(0)│
mixiチェック │記事掲載 | アルゼンチン旅行
地球の歩き方 ブエノスアイレス特派員のページ6,7月
アルゼンチン旅行 (118)
記事掲載 (103)
2025-07-19
ちょっとしたお知らせ
ツイッターに著者名(?)表示しました。同時にちょっとしたお知らせを出しましたので、こちらにも掲げておきます。
書物蔵こと『近代出版研究』の小林昌樹です。ちょっとしたお知らせがあります。
2005(平成17)年以来、ネットで〈書物蔵〉を屋号にしてきましたが、今年4月に出した拙著『立ち読みの歴史』(ハヤカワ新書)が好評で、これを機に、ヴァーチャルとリアルをつなげようと思い、屋号に名前を加えます。
以前からの読者、フォロワーさんをいささか驚かせたかもしれません。
思えば心のリハビリで、ちょうど流行っていたブログを2005年にhotmailで始めたのでした(その後「はてな」へ)。当時は国家公務員(特別職)だったので屋号は「書物蔵」、やっている人は「書物奉行」ということでネットにいましたが、ノンフィクション作家の黒岩比佐子さん、また「神保町のオタ」さんなど本好きと知り合いになり、早逝した図書館史の「図書奉行」さんとも交流しました。楽しい趣味の交流がネットでできた時代です。
それまで論文しか書いたものがなく、文芸にも縁のない自分にとり、ブログの書き散らかしは文章の練習になりました。3万部を越えた『調べる技術:国会図書館秘伝のレファレンス・チップス』も、前職をやめて自由な執筆環境になったこともありますが、ブログの経験があったからこそ書けたものでした。特殊な復刻出版社、金沢文圃閣さんとズッ友になったのもブログのおかげでしょう。
この度の『立ち読みの歴史』も好評で、主要新聞ぜんぶの書評欄で紹介されたのも嬉しいことです。主宰する研究所の機関誌『近代出版研究』も、在野研究者主体のわかりやすく面白い研究誌で本好きに好評なので、しばらく続けるつもりです。
お知らせまで(小林拝
shomotsubugyo 2025-07-19 11:59 読者になる
2025-07-18
圏論的構造のドリルダウン
雑記/備忘
簡単な呼び名・言い回しで実は複雑な内容を語っていることがあります。簡単な呼び名・言い回しを、ドリルダウン(だんだん詳細化する)方式で分析してみましょう。例えば「小さな圏の圏の2-圏」は、けっこう複雑な内容を表しています。$`\newcommand{\cat}[1…
2025-07-17
演繹とは何なのか? 計算可能な図式間関数
雑記/備忘
「判断的セオリーと判断計算」で紹介したコラリア/ディ-リベールティの論文 "Context, Judgement, Deduction" は、「演繹〈deduction〉とは何なのか?」をテーマにしています。「メリス/ジルバーガーの圏論的判断計算」で紹介したメリス/ジルバーガーの論…
「属性付き2-グラフのスノーグローブ現象」に書いたように、属性付き2-グラフではメタ巡回〈循環〉的状況が生じます。しかし、これは困ったことではなくて、むしろ望ましいことである気がします。「属性付き2-グラフのスノーグローブ現象 // おわりに」より…
圏論的構造のドリルダウン
演繹とは何なのか? 計算可能な図式間関数
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2025年7月
2025.07.16
mille-feuille on 2025.07.16 | 固定リンク
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散歩先生でなくて、漆山終吉先生(ミスターウー)がなつかしい
胃が少し悪くなったので、軽い娯楽ということで「続・男はつらいよ」をiPhone6Pで観た。シリーズの第2作目で、最高峰ともいわれている。佐藤オリエ演じるマドンナが寅さんと息ピッタリ。スバラシイ三条大橋のラストシーン! 商業高校時代の恩師で(坪内)散歩先生がでてくる。東野英...
2025.07.15
【書評】『国際学の先端研究』
2025.07.15
【書評】『国際学の先端研究』
三鷹読書会、12月の長編回、課題作品
2025/07/13(日) 20:48:17 |
イベント
三鷹ネットワーク大学主催で毎月開催している読書会。ふだんは短篇・中篇作品を取り上げていますが、年に1回、12月は、長編を取り上げることにしています。
今年の長編回の作品を決めました。読書会の受付はまだ先ですが、長編ですので、読書時間を多めに取れるよう、先行して課題作品をお知らせします。
ダニエル・キイス『アルジャーノンに花束を〔新版〕』(ハヤカワ文庫NV)
【“三鷹読書会、12月の長編回、課題作品”の続きを読む】
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2025/7/11 「三鷹の夜☆月いち読書会(第46回)―科学と文学の間(あわい)に」(三鷹ネットワーク大学)*終了
三鷹読書会、12月の長編回、課題作品 (07/13)
『アンスピリチュアル』 (高野史緒)
2025年7月14日
「人形がたり6-美に耽る-」
2025.07.14 Monday
「人形がたり6-美に耽る-」
*抽選販売について
###########################################
・小川クロ(ヘッドオブジェ2点)
・中村那由多(3点)
について、抽選販売といたします。
応募要項は下記のとおりです。
記
応募受付期間:7月17日(木)13:30~7月21日(月・祝)19:00
応募受付場所:アラビク店頭(大阪市北区中崎3−2−14)
※ウェブ受付はありません。
応募可能点数:各作家第二希望まで。
※おともだち、ご家族との複数ご応募はできません。
当選発表:7月21日(月・祝)20~21時に、当選者にのみ電話連絡
作品お渡し:8月7日(木)以降。店頭引き取りまたはヤマト運輸送料着払便。
以上
※応募がなかった作品は、7月22日(火)13:30~ アラビク店頭販売。
ウェブ通販は7月23日深夜24時解禁です。
店頭販売とウェブ通販 実施の有無は、アラビク広報X で発表します。
###########################################
静かに人形と向き合う展覧会企画「人形がたり」。
6回目のテーマを「美に耽る」としました。
アラビク流 耽美の世界をご高覧ください。
「人形がたり6 - 美に耽る - 」
会期:
2025年7月17日(木)〜8月4日(月)
13:30~20:00
会期中水曜定休
出展作家:
西條冴子、小川クロ、寺田楓、Dollhouse Noah、中村那由多
<販売方法>
一部作品は抽選販売を予定しています。
詳細はこの記事に追記していきます。
<オンライン販売>
・7月17日20時〜 お問合せ受付:http://arabiq.net/contact にて。
・7月24日午前0時〜 ウェブショップ通販: https://arabiq.shop-pro.jp/ にて。
会場・連絡先
珈琲舎・書肆アラビク
530-0016
大阪市北区中崎3−2−14
販売に関するお問合せは こちらから お願いいたします。
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Arabiq Monthly Board 永井健一個展「未完成な私の不完全な世界」
2025.07.02 Wednesday
Arabiq Monthly Board
永井健一個展「未完成な私の不完全な世界」
月替わりの展覧会スペース Arabiq Monthly Board、
7回は永井健一さんをお招きして下記の通り開催いたします。
Arabiq Monthly Board
永井健一個展
「未完成な私の不完全な世界」
永井作品にたびたび登場する、
探し物を探してくれる優しい犬「シャカリキ犬」。
絵画はもちろん、絵から飛び出したシャカリキ犬がアラビクに集います。
<会期>
2025年7月3日(木) 〜14日(月)
13:30~20:00(最終日〜18:00)
会期中水曜定休
<通販(作品問い合わせ)>
2025年7月3日20時から承ります。
こちら からご連絡ください。
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「人形がたり6-美に耽る-」 (07/14)
Arabiq Monthly Board 永井健一個展「未完成な私の不完全な世界」 (07/02)
July 2025 (2)
西荻窪のSHOP&GALLERY FALLさんにて(→★)手製本キットの販売、手製本ワークショップ(金土日)、展示も少し、行います。手製本ワークショップのある金土日は在廊する予定です。
本の中身の天地についている花布。現代では布がついているだけ、というかんじですが、昔は手で編んでいました。花布編みの体験ワークショップです
※参考例です
Secret Belgian Binding をアレンジし鍵盤に見立てた手製本ワークショップです
2025-07-13
「“ETERNAL PEACE” ISN’T JUST A DREAM」
お知らせ
★ 天瀬裕康さんが、「“ETERNAL PEACE” ISN’T JUST A DREAM」を『Perpetual Peace Poems from Hiroshima, Nagasaki, and Okinawa From the Chain of Reprisals to Kant’s “Perpetual Peace” and Kenji’s ‘‘True Happiness’’ 』(コールサック社)に寄稿されました 。
『Perpetual Peace Poems from Hiroshima, Nagasaki, and Okinawa From the Chain of Reprisals to Kant’s “Perpetual Peace” and Kenji’s ‘‘True Happiness’’』
(『広島・長崎・沖縄からの永遠平和詩歌集 ―報復の連鎖からカントの「永遠平和」、賢治の「ほんとうの幸福」へ』(英語版))、コールサック社、2025年6月19日発行、A5判、368ページ、定価2,200円
※コールサック社 のHPも、ご覧下さい。
www.coal-sack.com
#天瀬裕康
sinseinen 2025-07-13 00:00 読者になる
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「“ETERNAL PEACE” ISN’T JUST A DREAM」
お知らせ (609)
↓「事前参加申込フォーム」にてご登録お願いします。
※折り返しメールにて当会参加用の「Zoom招待URL」と
「ID&パスワード」をお送りいたします。
■事前参加申込フォーム↓
https://ssl.form-mailer.jp/fms/3ab965d6812669
[申込締切]定員に達し次第終了となります。
・開始時間10分前より「Zoom招待URL」をクリックして、
待機室にてお待ちください。
・一般参加者の方は基本的に映像・音声ともOFF参加となります。
・登録名が画面に出ますので、呼ばれたい名前(ペンネームなど)に
変更お願いいたします。
・2時間の本例会後、1時間ほど〈コミュニケーションタイム〉を
用意してます。参加者の皆さまも
画像&音声を「ON」にしてぜひご参加ください。
びわの結末/読書/味噌かつ
残り少なかったびわの果実は全て動物にやられた
今年は私の口に入る分はなかったな
正味のところべつに果実目的で植えているわけではなく
たんに昔から大事にしている家族の一員という気持ちであるので
隣人であるところの在来生物の糧になるのならまあ悪くないのかと
考えることもできるが普通に腹立たしくはあるよな
ポポーは完全に果実目的で植えているから
ポポーが成長してそいつを奪われたらたまったもんじゃない
将来的にはびわだけの話ではなくなる可能性がある
動物に対し、この地に住むにあたっての掟を明確にする意味でも
来年はなんかしら対策を考えよう
本をよく買うので
それはもう前に読んでるのを読み終わる前に買うので
おまけに新しい方を読み始めてしまったりするから
読みかけで放置してしまい、隅々まで完読しない本というのが出てくる
本屋のブックカバーがかかった状態で、なおかつ読みかけで
そのまま本棚に挿してしまっていたりすると、背表紙が目に入っても
タイトルがわからないから、どれつづきを読んでみようかななどと
いう気紛れが起きにくくなり、そのまま遠ざかっていってしまうのだ
ふとそのことに思い至り、机の目の前にある本棚をみてみると
中身がなんだったか思い出せない、カバーのかかった本があるのだった
なんだっけなあと思って手に取ると、半分くらいまで読んだ旅行に関する本だった
夕食後にそれの続きを気紛れに読んだ
食後でねむくなりながら、うとうと読んでいると
意識がテキストから離れ、書いてないことを読み取ってしまうときがある
漢字一文字からイメージが拡張していったり
目が滑ってまったく別の行に書いてある単語を拾って組み立てたり
まったくの空想で続きの文章を脳内ででっち上げてしまったり
ふと我に返って見ると、ぜんぜん違う文章の手触りが頭に残っている
それが楽しいのもあって、寝る前とか食後とか
眠気漂うタイミングでばかり読書してしまう
読書の楽しさとは本質的に別物なのであるが…
こういう体験は、都度本に直接書き込むかたちで記録しておくと
面白いのではないかと思わなくもないが
本に書き込みをするのは好きではないのでやらない
好きではないが、試みとしては楽しいだろうな
久しぶりに味噌かつを食べた
とんかつという食べ物自体が好物なので
味噌かつも好きなものだが、出会いの第一印象はあまり良くなかった
その昔、夢庵というファミレスに行ったとき
和食のレストランなので、とんかつが食べたいなと思っていたが
メニューには何故か味噌かつしかなかった
まだ味噌かつを食べたことがなかった頃のことである
好物であるが故に、食べ慣れない味付けのたれがかかっているのを
好意的に受け取れないということはある
見た目も茶色いたれで似ているけど、味の方向性は異なる
その時は結局最後まで違和感が拭えなかったのだ
そういうわけで、出会いはあまりいいものにはならなかったのだけど
その後も大根おろしの乗ったとんかつを食べてみたり
まずは塩で食べてみる、なんていう気取ったやつとか
逆に普通のかつ丼に対してのソースかつ丼というものを知るなど
経験値の蓄積により、とんかつに対する多面的な視座を獲得した
不思議なもので、あれ以来一度か二度程しか味噌かつ食べる機会はなかった筈だが
いつのまにか味噌かつを相対的に捉えられるようになり
苦手意識なんてものはさっぱり無くなっていたのだった
というわけで今回久々に食べた味噌かつも美味しかった
味噌だれもとんかつもうまいものだから、本来当たり前にうまいのだ
かつては、 ソースと辛子で食べる一般的とんかつを愛する気持ちが
今よりも強くあったのだろう
その是非は別として、そういう気持ちで一般とんかつをまた食べたいという気持ちもある
意固地は考えものだが、「これでなくちゃ」という感覚もあったっていい
今となっては意識的に気持ちを作っていく必要があるが
次の機会にはそのことを思い出してみるようにする
7/08/2025 雑記
2025.07.10 更新
7/10 みだれめも(水鏡子)を登録しました。
ISSUE THATTA ONLINE 最新号です(25/07/10)
SERIAL INDEX 連載記事の索引です(25/07/10)
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2025年07月9日
紙博(紙博 & 布博 in 京都/紙博 in 東京 vol.1)
2025/07/02 川辺川ダム計画、国が漁協に8億円余の補償金の案 提示
2025年07月08日
today’s lunch
マクドナルド・ハウスを知っていますか? 2025/07/06
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駒込大観音光源寺
東京都文京区向丘2-38-22
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(07/06)『第三の磁場 未然形の作家、埴谷雄高』をめぐる補足事項など 書家・石川九楊とのかかわりから
日記(553)
2025年07月(1)
2025年07月06日
『第三の磁場 未然形の作家、埴谷雄高』をめぐる補足事項など 書家・石川九楊とのかかわりから
『第三の磁場 未然形の作家、埴谷雄高』をめぐる補足事項など 書家・石川九楊とのかかわりから
新刊『第三の磁場 未然形の作家、埴谷雄高』の執筆背景について少し補足説明いたします。
そもそものはじまりは、書家・石川九楊さんの大規模な回顧展に行ったことがきっかけでした。展示された内容のうち、
・初期作品群でとりあげられている聖書やドストエフスキーといったモチーフ、石川九楊さんの極限志向が明らかに第一次戦後派由来であること
・俳人、河東碧梧桐の句を使った連作が、たしかに「書」でしか示しえない境地になっていて、ことばを使用しながらことばを越えた世界をとらえていたこと
がきっかけとなり、石川九楊さんの作品に強い興味をいだきました。石川九楊さんが執筆した河東碧梧桐論は、書家・河東碧梧桐の独自性から絶え間ない変革者としての河東碧梧桐をとらえようとしており、石川九楊さん自身にもひきつけた内容となっていました。また、同書に頻出する「革命」という言葉から、私は、第一次戦後派の埴谷雄高の営みを連想しました。
ここに、河東碧梧桐⇒埴谷雄高⇒石川九楊という流れが私のなかで構築され、石川九楊さんと埴谷雄高の対比を行うための心づもりができました。
そして、石川九楊さんのエッセイ『悪筆論』で指摘された、あらゆる肉筆の文学作品の本質は未然形であるという結論は、埴谷雄高が追及した「存在」の主題をめぐる創作群と私のなかでむすびつき、石川九楊さんのいう「未然形」という視点から小説家、埴谷雄高の解析を試みるきっかけになりました。
本書は、埴谷雄高と石川九楊さんをめぐる、私の妄想実験をまとめたものです。ジャンルもなにも全て横断し、飛躍に飛躍を重ねていますが、埴谷雄高作品と石川九楊さんの『悪筆論』の魅力をかきとめることはできたと自負しております。
よろしければ、現物をお読みいただればと思います。
神保町パサージュにて、発売中です。
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田中涼子「光の方へ」に寄せて
posted by りき at 08:45| ロンドン ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | |
2025-07-02
文科省・第 13 期科学技術・学術審議会学術分科会(第96回)に出席しました
会議 研究関連
臨時委員を務めている文部科学省の第13期科学技術・学術審議会学術分科会
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オリジナルのショートショートを朗読(音声合成)しています。
ジャンルは、SF、ホラー、ミステリー、ファンタジー、ユーモアなどのエンターテインメント系です。
中学受験の算数で使われる「特殊算」の解説もしています。
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sekita_namida 2025-07-04 12:00 読者になる
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パリのお店について
フランス古物 Insta
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2025.06.27コラム
カラサキ・アユミ氏 コラム 子連れ古本者奇譚 第42回「可哀想がらずに愛おしんで。」
歳を取ってから簡単にできるようになったことも増えれば、「いやぁ、もう無……
『ユリイカ』岡﨑乾二郎特集号に寄稿
投稿日 2025年6月27日投稿者 TANAKA Jun
論文を寄稿しました。書誌情報は、田中純「おかざき乾じろのヨーサイ──一九六〇年前後の東京の幼年時代のために」、『ユリイカ』、2025年7月臨時増刊号、青土社、2025年、294-303頁。
カテゴリー Essays
『ユリイカ』岡﨑乾二郎特集号に寄稿
レックス・スタウト『忌まわしき悪党』刊行予定
レックス・スタウト『忌まわしき悪党』((1948。And Be a Villain。英題:More Deaths Than One)が論創海外ミステリから刊行される予定です。
ネロ・ウルフとアーチー・グッドウィンが登場する、アメリカの探偵小説作家、レックス・スタウトの長篇です。
税金の申告と支払いで金欠に陥りそうになったネロ・ウルフは、切羽詰まって、ちょうど世間を騒がせていた殺人事件に目をつける。マデリン・フレイザーがラジオパーソナリティを務める人気ラジオ番組にゲストとして招かれた競馬新聞の発行人が、番組の最中に青酸カリ入りの飲料水を口にして絶命したのだ。ウルフは、アーチーを派遣して番組関係者たちに事件の調査で自分を雇ってくれと営業をかけ、首尾よく依頼を受けて調査を始める。
調査を進めるうちに、その事件に組織的かつ大規模な脅迫事件が絡んでいることを知ったウルフは、手がかりを得るために新聞広告を出すが、その広告に応じて一本の電話が事務所にかかってくる。電話の声の主は、組織犯罪を背後で操る黒幕、アーノルド・ゼックだった・・・。
犯罪組織の黒幕アーノルド・ゼックとの壮絶な戦いを描いた三部作の劈頭を飾る長篇
ネロ・ウルフ・シリーズの中でも、本書『忌まわしき悪党』、The Second Confession(1949)、In the Best Families(1950。英題:Even in the Best Families)の三作は、一般に「アーノルド・ゼック三部作」と呼ばれています。本書は、その第一作にあたり、この三作の長篇を通して、ウルフは犯罪組織の黒幕アーノルド・ゼックと対決することになります。
The Second Confession、In the Best Familiesも順次ご紹介していく予定です。お楽しみに。
http://fuhchin.blog27.fc2.com/blog-entry-644.htmlレックス・スタウト『忌まわしき悪党』刊行予定
2025-06-25(01:38) :
レックス・スタウト『忌まわしき悪党』刊行 :
このページのトップへ
レックス・スタウト『忌まわしき悪党』刊行 (1)
2025-06-23
桐野夏生『柔らかな頬』B、夕木春央『方舟』B
読書
【最近読んだ本】
桐野夏生『柔らかな頬』上・下(文春文庫、2004年、単行本1999年) B
桐野夏生は、現代日本の重要な作家であることはわかるのだが、興味のわかない題材ばかりであまり読んでいない。女流ハードボイルド『顔に降りかかる雨』は昔読んだものの、なんでここで濡れ場が入るんだとか、そんなたまたま事件が重なって起きることがあるものかとか腑に落ちず、いまいち楽しめなかった。
直木賞受賞の本書は、悪いと知りつつ浮気をしてしまう女性の心理が執拗に描写されていて、これも興味のない話題で入りこめなかった。なにより最後のシーンが、大人たちとの対比で子どもは無垢で純粋であるという幻想が丸出しで良くない。
とはいえ、現実と妄想が入り混じって、児童失踪事件の残酷な真相らしきものを提示しつつ、しかし最後まで本当の真相を明らかにしない構造はさすがにうまい。
夕木春央『方舟』(講談社、2022年)B
これは前から気になっていた。最大の興味は、「自分たちが助かるにはだれか一人を犠牲にしなければならない」という極度にわざとらしい状況をどうやって作っているのか、というところにあった。これについては読んで、なるほどと思わされた。
しかしその後がいけない。キャラクターに魅力がなく、この人は死んでほしくないという切実さが読んでいて生まれないのである。いまいちだったかな、と思いながら読み進め、評判どおりラストにはびっくりしたが、感情的なおさまりは悪くて、とてもではないが楽しめたとはいえない。
柔らかな頬 上 (文春文庫)
作者:桐野 夏生
文藝春秋
Amazon
柔らかな頬 下 (文春文庫)
作者:桐野 夏生
文藝春秋
Amazon
方舟 (講談社文庫)
作者:夕木春央
講談社
Amazon
nukuteomika 2025-06-23 22:56 読者になる
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桐野夏生『柔らかな頬』B、夕木春央『方舟』B
2025年06月22日
トランプによるイラン空爆
トランプによるイラン空爆については、さまざまの制約による我々の情報の乏しさにもかかわらず、およそ次のことは確実である。この攻撃が国連安保理決議や米国議会における議論や決議もなく行われた点で、「法の支配」に真っ向から違反した無法なものであること、イスラエルの戦争犯罪に加担するおよそ正義に反するものであり、トランプの打ち続く失政を糊塗するために中東の危機を演出するという、火事場泥棒的なきわめて不道徳なものであること。しかも、2018年いわゆる「イラン核合意」を一方的に破棄したのは、第一次トランプ政権である。今回のガザの大惨事に始まる一連の中東危機は、そもそもトランプ自身の失策の結果なのである。
ガザでなされた大虐殺は、いかなる言い訳もできない正真正銘のジェノサイドであるが、アメリカはそれに加担して、必ずしも必要のない、しかもきわめてリスクの高い悪事に手を染めてしまった。それがいかに汚らしい残忍至極なものであるか、今更言い立てる必要もないが、いま強調されるべきは、それが国際安全保障にとっても、米国の国益にとっても、またユダヤ民族の存続自体にとっても、賢明なものでも、有益なものでも、見通しの明るいものでもないということである。それどころか、これほど不吉なものはまたとないくらいである。「法の支配」が、特に国際的紛争のさなかに、時としてほとんど無力なもの、列強のエゴイズムを粉飾するだけのものに成り下がることが多いことは重々承知の上で、そのように弱い規範さえ、それを無視するシニシズムが、いかなる悲惨を招くことになるかは、さまざまの歴史が証明している(とりわけフセイン亡き後のイラクや、タリバン追放後のアフガニスタン)。
以前から国際法を無視し続けている世界の常習的無法者イスラエルはともかく、アメリカが無法者の仲間入りをしたことが世界に投げかける暗雲は、ことのほか深いと言わざるを得ない。
easter1916 at 23:37|Permalink│Comments(0)│ │時局
easter1916 at 04:20|Permalink│Comments(4)│ │哲学ノート
トランプによるイラン空爆
時局 (110)
2025年6月21日 相対性理論『夏至』
2025年6月18日
健康保険、住民税と、改めて、バイト状態になったんだけど、年金もらって、この状態はキツイ。まともに払ったら、半分以上を持っていかれるんだよ。
年金だって、すでに介護保険等、引かれているし、え、二万円配るよりも、もっと大事なことがあるでしょう。
まったく理解できない。政治家、いや政治商、そう、家じゃなくて商売だよね、日本人の好きな世襲制で、バカな殿様がノーノーとアホナこといいながら生きていく。これは、どんな政党でも同じことなんだろうなと思う。
だって、政治家を減らせって議員は誰も言ってないじゃん。地方政治でなりてがいない。違う、きっちりやれば評価してくれるシステムがあれば、ひとはやるよ。
アホみたいに二十年もしがみつかせるのは、実際、民主主義としての評価制度が整っていないからだと思う。選挙だけでない、直接的な評価を取り入れるようにしないと。
それこそ、選挙で禊が終わったなどと言わせないようにしないと。
ちなみに、わたしゃ共産党はもってのほかと思ってますんで。
共産党の多い、中野区に住んでたもんで、どうにもこうにも、あんたらの手法は嫌いだ。
いかん、過激になってしまった。
そうそう、今日は『ガンダム ジークアクス』だ。ぶっちゃけいうと、映画版の『ガンダム』、その続編の『Zガンダム』、『ZZガンダム』と見てしまったではないか。
一応、過去『ORIGIN』、『逆襲のシャア』も『閃光のハザウェイ』もみているのだが、今回のは、かなりカラー色が強くて、ひとの革新という部分を好き勝手に利用しているように思われる。
つまり第二のエヴァなんじゃないの。
キラキラを、受け入れらずにおかしくなってしまったビダンが普通であって、それを平然と受け入れられるのは、どちらかというと選民意識があるような気がしないでもない。エヴァにおいて、あのような結末になるのは、世間的に、受け入れがたいエスパー要素を、うやむやにするためにあったような気がする。
SFファン的に言うと、『逆スラン』だ。
ミュータント、普通とは違う卓越した力を持つものを嫌うストーリーだが、「SFファンはスランだ」の言葉も残っているが、それはファンであり、違う物語を紡ぎだせる能力を持つものが、世間的に理解されない、しかし、いまや、世間が自分たちに追いついてきている。
だとするならば、自由に物語っていいはずだという、雰囲気が漂う。
それは間違っていないとは思うのだが、しかし、それでいいのか。
なんとなく、今の政治家どもと似たようなキラキラを感じるのではあるが。
こんなこと書くと、いいのか悪いのか、まったくわからない、ただ、わたしの思うままだ。
AI で歴史修正主義について学んでいたら AI が歴史を捏造して悪魔の証明をするはめになった 悪魔の証明 ――なかったことを「なかった」と説明できるか (ちくま新書)作者:谷岡 一郎筑摩書房Amazon 予想外の反応が多かったので補足 前提 私は普段から普通にAIを…
2020年2月6日
【新刊案内】2月中旬発売『ソシオ・エコノミックス—集団の経済行動—』西部邁・著
【新刊案内】2月中旬発売『ソシオ・エコノミックス—集団の経済行動—』西部邁・著 ■四六判上製352頁 ■定価(本体3000円+税) 経済学そのものの解釈学を目指した現代の古典 学問は頭脳の格闘技だ!思想家・西部邁の原点! […]
おすすめレビュー6
★3
★3
◎「一時休止」のお知らせです。
突然ですが、当方、高齢化を実感させられております。
特に持病はありませんが、症状としての老化現象です。
そこで、終活(笑)の一環として仕事場を6月末で撤収し、
以後は自宅を拠点といたします。しかしその準備が大変
ですので、フリーメモ欄の更新は一時休止します。
また自宅マンションのネット環境があまり良くなく、もっか
朝日ネットとNTTに問い合わせを重ねている状態ですが、
あれは使えない、これとそれは別種のサービスだ等々、
本当にややこしくて、無知な当方には見当がつきません。
そのため手続きやセット作業が遅れ、6月下旬から7月
中旬頃まで、あるいはそれ以上、このホームページを
再開設でききない可能性がきわめて大です。この段、
御理解と御了承のほど、何卒よろしくお願いいたします。
無事に再開設できましたら、またどうぞ御笑覧ください。
◎「一時休止」のお知らせです。
突然ですが、当方、高齢化を実感させられております。
特に持病はありませんが、症状としての老化現象です。
そこで、終活(笑)の一環として仕事場を6月末で撤収し、
以後は自宅を拠点といたします。しかしその準備が大変
ですので、このフリーメモ欄の更新は一時休止します。
また自宅マンションのネット環境があまり良くなく、もっか
朝日ネットとNTTに問い合わせを重ねている状態ですが、
あれは使えない、これとそれは別種のサービスだ等々、
本当にややこしくて、無知な当方には見当がつきません。
そのため手続きやセット作業が遅れ、6月下旬から7月
中旬頃まで、あるいはそれ以上、このホームページを
再開設でききない可能性がきわめて大です。この段、
御理解と御了承のほど、何卒よろしくお願いいたします。
無事に再開設できましたら、またどうぞ御笑覧ください。
◎事実の問題なのかそれとも解釈の問題か。
シンクロニシティ(意味のある偶然の一致)は、ユングの
心理学に出てくる概念だが、当方学術的なことは何も知ら
ない。しかし「信じられない偶然」(アラン・ヴォーン。あずさ
書房)や「偶然の一致の心理学」(マリー=ルイゼ・フォン・
フランツ。たま出版)など、読み物や入門解説書は好きで
何度も再読してきた。そんなわけで、ここしばらく、「これは
単なる偶然か。それともシンクロニシティか」と思うことが
断続したので、その例を紹介してみることにする。
その1。ある月報の編集責任者だった人から、当方のネー
ムを入れた上等のボールペンをもらった。高齢化のため
第一線を退くので、「お世話になりました」という御礼の品で
ある。そしたらその翌々日、日本文藝家協会から喜寿会員
への祝いとして、同じく上等のボールペンが送られてきた。
その2。ある夜、すでに亡くなっている家内の母親が出て
くる夢を見た。当方に笑顔を向けていた短いシーンのみで、
その内容に特に意味はなかったと思う。ところがその日の
午後、仕事場に電話があって、女性が「どこそこのナニナニ
と申しますが」と言った。そのあとの言葉で保険勧誘の迷惑
電話だとわかって切ったのだが、どこそこというのはカタカナ
の会社名で、ナニナニという姓は家内の旧姓だった。義母
はその姓の多い某地方県の出身で、実は関西にはあまり
ない姓なのである。だから当方冒頭の一瞬、「あちらの県
に自分の知らない親戚がいて、何か義母に関する用事で
電話してきたのか」と思い、そのつもりで対応していたのだ。
その3)。別の日の午後、ある原稿を書き、そのなかで知り
合いの某作家のエピソードも紹介させてもらった。そして
夕方マンション玄関の郵便受けを確認に行くと、その作家
から贈呈本が届いていた。もっか出版界の状況が状況だし、
御本人は寡作でもあるから、本当にひさしぶりの贈呈本
だったのだ。とまあ、3例とも単なる偶然だと言われれば
それまでだが、こちらとしては、「ここしばらく、シンクロニシ
ティが起きやすくなっているのかな」と思っていた。としたら
次は何か大きなこと、嬉しくありがたいことでそれが発生
するのではないかと期待する。当方これまでの人生で、
それに類することは何度か経験してきたからだ。
読書猿『ゼロからの読書教室』NHK出版
2025/5/23刊行
May 31, 2025
Carr Graphic 48th(blog-24) 墓場貸します / A Graveyard to Let (1949)
(画像をクリックすると大きく見られます)
〈あらすじ〉
アメリカの実業家マニングの一家には最近、マニングの愛人騒動、次女ジーンの結婚問題、財団の財政難疑いと揉め事が多い。マニングは親族と顧問弁護士を集めて食事会を開き大事な話をするつもりだと告げる。そしてマニングは友人H・M卿をはるばる英国から招きその立ち会い人にしようとしていた。奇蹟をお目にかける、その謎解きを挑むという意味深な招待状を送って。屋敷に着いたH・M卿のいる中で、マニングは子供たちにもし自分がいなくなったら……と遺言のような物言いをする。H・M卿は、奇蹟というのは姿を消すことだろうと考え、マニングにいつ消えるつもりなのかと問いかける。
「わたしは、あんたが思ってもみないようなときを選んで、姿を消してみせよう」そう不敵に答えたマニングは翌朝、家族や弁護士、そしてH・M卿の眼前で服を着たままプールに飛び込み、そのまま消えてしまった。
〈会員からのコメント〉
ヘンリー・メリヴェール卿もの19作目の長編。テキストはハヤカワ・ミステリ文庫、斎藤数衛訳。
H・M卿がアメリカに来て、奇怪な人間消失事件を解き明かす。プールからの人間消失の謎もさることながら、読者を驚かせるのは、NYの地下鉄の改札を通り抜けるトリックではないかと思う。財団の金を使い込んだ実業家フレデリック・マニングが愛人と共に逐電した――という事件の構図を反転させるカーの手腕は見事である。
H・Mの名探偵ぶりは水際立っている。
人間消失事件が発生した直後に、プールの中から「いくつにも折りたたんだ紙きれだ。大きさは六インチに一インチくらいかな」が出てくると予言し、ほぼその通りのものがプールの底から出てくるのだ(地下鉄でトリックに引っ掛けられ憤慨していたオーケーシー巡査が、これらがきっかけでH・Mに心酔するようになる様は興味深い)。
また、野球に興ずるH・Mが見られるのも本編の魅力だ。H・Mは見事なバッティングを披露し、彼の柵越え弾を探す中、プールから消えた瀕死のマニングが発見されるのだ。
本書にはレイアウトの妙もある。H・Mらの犯人追跡が299頁いっぱい続き、頁を捲ると一行、犯人の名が記されており、301頁からは新たな章が始まる。訳者・斎藤数衛の腕前には唸らされる。【廣澤】
---
ハヤカワ・ミステリ文庫を再読。
夕暮れ時の野球場でホームランをかっ飛ばすH・Mが痛快なわが偏愛の一作。『爬虫類館の殺人』の大トカゲに追いかけられて爆走するH・Mと並んでシリーズ中でも大好きな場面だ。
衆人環視のプールからの人間消失トリックは初読時あっけなく感じたものだが、再読してトリックよりも叙述のテクニックに感心した。アンフェアぎりぎりのところでフェアになるような書き方をしているのだ。
H・Mが地下鉄の改札を魔法のようにすり抜ける場面は、ぬけぬけとしたH・Mがユーモラスだし、単純なトリックだがプールからの人間消失トリックの伏線とする使い方もうまい。
カーの作品に表れるユーモアはアクが強すぎて笑えないことが多いのだが、『墓場貸します』はアメリカを舞台にしているためかカラッとしたユーモアで、素直に楽しく読めた。普通のユーモア・ミステリというのが、カーとしては異色ではないか。【奥村】
---
ヴァン・ダインの「ドラゴン殺人事件」に挑戦か?
ミステリ文庫版のカバー絵のような露出度の高い水着が一九四九年にあったとは思えないなあ。Dell版の表紙にも水着姿の美女が描かれているが、せいぜいセパレート。【沢田】
---
ポケミス版(西田政治訳)を再読。文庫の新訳版を読みたかったのだが、高値が付いていたので断念した。訳文が古くて(昭和三十年刊行)、かなり読みにくかった。
カーの作品の中でも、印象の薄い一冊。プールでの人間消失トリックは覚えていたが、ストーリーは完全に忘れていた。お陰で、マニング氏の駆け落ち相手が出てきたときはびっくりできた。
珍しく米国が舞台で、H・Mが草野球でホームランをかっ飛ばすし、地下鉄の駅でホットドッグを食べまくる場面もある。
『魔女が笑う夜』の感想で、H・Mが活躍する事件の年代について書いたが、この作品は戦後(はっきり書いていないが、第二次大戦後だろう)が舞台になっている。【角田】
---
横領を疑われた男がプールに飛び込んでそのまま消失するという強烈な謎に引っ張られる。解決はそんなものかとも思うが、困難は分割せよという奇術の基本に従っているので、本作がクレイトン・ロースンに捧げられたのも納得。刈込み鋏や帽子で注意を逸らすのも奇術趣味と言えるし、ニューヨークに降臨したH・Mが地下鉄で騒ぎを起こす場面もお笑い目的だけではなく、奇術的トリックが仕掛けられていて感心した。H・Mが野球打者として大活躍し、打球を追った先に姿を消した男が瀕死の状態で発見される話のツイストも気が利いているし、その後のメロドラマ展開も大爆発。意外と拾い物ではなかろうか?【青雪】
---
プールに飛び込んだ男がそのまま消えるという人間消失物だが、『青銅ランプの呪い』より難易度が高くなっている。ヴァン・ダインの同趣向の作品を意識しているのは間違いなく、「自分の方がもっと上手く書ける」というカーの意気込みが伝わって来る。
H・Mは地下鉄の改札口に魔法をかけたり、野球のバッターをやってホームランを打ったり、プラスアルファの活躍も見逃せない。
そして、ハヤカワ・ミステリ版の98頁下段にある
「あなたはヨーロッパがお好きなんでしょう。とくにイギリスが好きなんでしょう? 戦争前のイギリスが――。でも、もうそんなことは過ぎ去った昔のことです」
というのはカー自身の想いに違いない。【谷口】
---
次回blog掲載は「赤い鎧戸のかげで」です。
Continue to ... : Behind the Crimson Blind (1952)
crossgully at 12:55|Permalink│clip!│Carr Graphic
Carr Graphic (24)
Carr Graphic 48th(blog-24) 墓場貸します / A Graveyard to Let (1949)
2025年5月31日土曜日
『白日鬼』蘭郁二郎
NEW !
春陽文庫
2025年5月発売
★ 二十五年前の光文社文庫式言葉狩りを踏襲
今日は蘭郁二郎長篇「白日鬼」に関する初出・初刊データから見てもらおうと思う。
✜ 昭和10年3月
同人誌『探偵文学』(月刊)創刊。
✜ 昭和11年10月
「白日鬼」第一回、『探偵文学』第二巻第十号に掲載。連載開始。
✜ 昭和11年11月
「白日鬼」第二回、『探偵文学』第二巻第十一号に掲載。
✜ 昭和11年12月
「白日鬼」第三回、『探偵文学』第二巻第十二号に掲載。
この月をもって『探偵文学』は表面上廃刊。
12月号時点での発行元・古今荘はそのままに、『探偵文学』の巻号数を引き継ぎ、
次月より雑誌名を『シュピオ』と変更した上で続行。
✜ 昭和12年1月
「白日鬼」第四回、『シュピオ』第三巻第一号に残りのぶんを一挙掲載して完結。
✜ 昭和16年9月
「白日鬼」、『孤島の魔人』と改題され大白書房より初の単行本化。
平成12年、光文社文庫が「幻の探偵雑誌」というアンソロジーを刊行開始、三冊目にあたる『「シュピオ」傑作選』に初出誌テキストを用いて「白日鬼」は再録された。戦前以来の単行本収録だったのだが、過去の記事(☜)にてお伝えしたとおり何食わぬ顔で言葉狩りしている箇所が判明、そりゃ落胆したわ。そのあと初刊本『孤島の魔人』に準拠した正しいテキストで本作が復刊されるでもなく、平成30年刊『地底大陸』(河出書房新社)を最後に、蘭郁二郎の本は出ていない。そこへ再び「白日鬼」名義による春陽文庫からの新刊なのだが・・・。
「白日鬼」連載中の『探偵文学』『シュピオ』バックナンバーを私は所有していないので、発表当時の本来あるべきテキストを知るとなると、「白日鬼」初刊本『孤島の魔人』(大白書房)に頼るしかない。二十五年前、光文社文庫『幻の探偵雑誌 3 「シュピオ」傑作選』には次のような言葉狩りが行われていた(探せばもっと出てくるかも)。
■ 光文社文庫版『幻の探偵雑誌 3 「シュピオ」傑作選』所収「白日鬼」
267頁13行目
〝 と覗き込んだ。この男は話し好きらしかった。〟
同じパートを初刊本で確認すると、こうなっている。
■ 大白書房版『孤島の魔人』
193頁11行目
〝 と覗込んだ。この低腦兒は話し好きらしかつた。〟
参考までに、初刊本の現物当該箇所も御覧頂く。以下、必要に応じクリック拡大してどうぞ。
で、今回の本はどうかといえば、
■ 春陽文庫版『白日鬼』
188頁7行目
〝 と覗き込んだ。この男は話し好きらしかった。〟
二十五年前に光文社文庫がやった改悪パターンを踏襲しているではないか!
昭和10年代、〝低腦兒〟という言葉を排除する風潮などあるはずもなく、雑誌発表時に何らかの横槍で〝この低腦兒〟から〝この男〟へ変更させられ、自著である『孤島の魔人』に収める際、ようやく元の〝低腦兒〟へ無事戻すことができた・・・なんて内幕はまず考えられない。
春陽文庫版『白日鬼』は光文社文庫を真似て岡村夫二男の挿絵を収録するばかりか、その挿絵の数が光文社文庫版「白日鬼」より増えている。なら当然『探偵文学』『シュピオ』の現物(最低でもコピー)は入手しているだろうに、まさか挿絵以外のテキストは光文社文庫版「白日鬼」のテキストを底本にでもしたのか?(この本、底本が何なのか明記されていない)
他にも、こんな改悪箇所がある。
■ 光文社文庫版『幻の探偵雑誌 3 「シュピオ」傑作選』所収「白日鬼」
363頁13行目
泰堂先生は平然としていた。寧ろその音楽を楽しんでおられるかのようであった。
その中ラジオは昼間のニュースに移った。
■ 大白書房版『孤島の魔人』
325頁11行目
泰堂先生は平然としてゐた。寧ろその音樂を楽しんでをられるかのやうであつた。
「ニユースといふ奴は便利だナ、第一早いし、盲でも解る・・・・・・」
「聾には駄目ですねー」
「成るほど、一本参ったナ、ハツハツハ」
その中ラヂオは晝間のニユースに移つた。
上段に挙げた光文社文庫版テキスト二行の間には、もともと白文字で表示した「ニユースといふ奴は」から「ハツハツハ」までの部分が存在していた。それを光文社文庫版「白日鬼」は完全に削除している。
再び初刊本の現物を。御手数だがクリック拡大する時、右画像から左画像へと見て頂きたい。
■ 春陽文庫版『白日鬼』
308頁4行目
泰堂先生は平然としていた。寧ろその音楽を楽しんでおられるかのようであった。
その中ラジオは昼間のニュースに移った。
このくだりも春陽文庫は光文社文庫に倣い、同じ三行をそっくり削除。
要するに「低腦兒」「盲(めくら)」「聾(つんぼ)」、
この三つの言葉が標的にされちゃったと。
日下三蔵の唯一褒められるところといったら、自分の作る復刊本にて絶対に編集部の言葉狩りを許さぬ姿勢だったんだが、いよいよこの男もヤキが回ったか。ま、しかしこんな下らぬコンプライアンスの犬になるのは、いつも出版社の編集部。春陽堂書店にしても、近年復活してから以前のような言葉狩りはしなくなったと思っていたら、この為体(ていたらく)だ。
最も看過できないのは、これだけ言葉狩りをしておきながら「本作品中に差別的ともとられかねない表現が見られますが、著者がすでに個人であることと作品の文学性・芸術性に鑑み、原文のままとしました」なんて事実に反する大噓をヌケヌケとホザいていること。こいつら本当に出版界の人間?
(銀) 横溝正史『死仮面』甲賀三郎『盲目の目撃者』から始まった春陽文庫と日下三蔵の日本探偵小説復刊本。いつもならば自分の編纂したものには大抵【日下三蔵・編】とクレジットしていたのに、このシリーズは珍しく見当たらない。つまりそれが今回自分の作った本において言葉狩りを容認するサインだったってことね。
時刻: 5月 31, 2025
ラベル: 蘭郁二郎
蘭郁二郎 (4)
5月 2025 (9)
2025-05-25
『釧路春秋』2050年5月・春季号に「鳥居省三と浅利豊次郎」を寄稿しました。
『釧路春秋』2050年5月・春季号に「鳥居省三と浅利豊次郎」を寄稿しました。
そこから、波乱の生涯を送った、浅利豊次郎の年譜を紹介します。
浅利豊次郎(菩是子、菩提子、並木凡平)年譜
1889(明治二十)年 (満年齢で表記)
五月、秋田県山本郡藤里町(旧藤琴村)で生れる。
1902(明治三十五)年 十五歳
三月、地元の高等小学校卒業、教員養成所に入る。その後、母校の小学校代用教員として勤める。
1904(明治三十七)年 十七歳
この頃から正岡子規の新俳句の影響を受け、句作を始める。
1906(明治三十九)年 十九歳
九月、北海道の札幌に渡り、村岡治右衛門(秋田生れ、札幌共同運送社長。森田たまの父)の家に下宿、石狩郡篠津屯田兵村の代用教員を務める。
1908(明治四十一)年 二十一歳
三月、代用教員を辞し、五月二十五日、村岡治右衛門の紹介状を持って来釧、釧路運輸事務所に勤める。同宿舎の文学青年渡部泰哉(俳号・柳村、歌号・宵南、金沢生れ)と出会う。六月、北東新聞社に幣舞会の三好鉄嶺(陣太郎、松山出身)を訪ねる。十一月二十一日、幣舞会に出席、吟友会の高嶺(大沢久吉、後の米山穣)、無果花(菊地三之助、後の釧路市長)に会う。二十五日、同僚の中島扶揺と幣舞会に出席。この頃、号・菩是子として俳句を詠み、『日本及日本人』などに投稿。
1909(明治四十二)年 二十二歳
九月八日、野中賢三と出会う。九月十九日、正岡子規七回目の命日に野中賢三宅で行われた「子規忌晩餐会」に出席。十一月十九日、三年ぶりにザクロ会が復活し、第十二回研究会が野中賢三宅にて開催され出席、十二月二十一日の『釧路新聞』の〝阿寒太会句稿〟に、号・菩是子の「神威酒に撫髯の礼や熊送り」が載る。
1910(明治四十三)年 二十三歳
一月刊『文章世界』(第五巻第一号)の俳人高田蝶衣「諸家俳句」の中に、号・菩是子の「商閑を霜晴に得つ冬かまえ」が載る(『毎日新聞』の与謝野晶子選で載った投稿作品か)。四月二十三日、野中賢三から上京のための蔵書競売を依頼され、翌二十四日にその蔵書目録を作る。
1911(明治四十四)年 二十四歳
三月頃から、ペンネーム「並木凡平」を使いだす。三月刊、『ホトトギス』『明星』などに載った秀句を集めた伊達秋航編『最新明治句集 春』(明治四十四年、四三堂書房)に菩是子の俳句が載る。三月一~七日まで『釧路新聞』に「不満の歌」、二十五日に「周囲を気にする男の歌」、三十日に「男馬鹿女亦馬鹿」として短歌を寄せる。九月、「ザクロ会短歌研究会」を発足。
1912(明治四十五、大正元)年 二十五歳
四月七日、『釧路新聞』に短歌「下駄取替へられたる男の歌 笠井病院より帰りに歌へる」、六月二十日に随筆「五々の春」、八月二十五日に短歌「疲れたる心の影」を寄せる。十一月六日から「古い日記抄」を連載、十二月一日に詩「平眼記」を寄せる。
1913(大正二)年 二十六歳
このころ北海道鉄道管理局の書記を務める。二月、ザクロ会の仲間、東京の野中賢三と釧路で最初の同人誌『凍野(ツンドラ)』を刊行。「発刊の辞」を書き、小説「合鍵」を連載。十一月刊第十号(終刊号)に、旧知の村岡たま(森田たま)の書簡「東京より」を載せる。
1914(大正三年) 二十七歳
五月、東京鉄道管理局に転勤になり五月十二日上京。東京市神田区西小川町二丁目九番地の二階八畳、下七畳三畳の新築の家に母と住み、一ツ橋の和田倉橋にあった東京鉄道管理局の役所に通う。
1915(大正四)年 二十八歳
四月十一日、東京浅草で行われた石川啄木三年忌追想会の集りに金田一京助、与謝野晶子、『凍野』に表紙画を寄せた清水七太郎らと共に出席(土岐善麿「石川啄木三年忌追想會」より。(『啄木追懐』昭和七年、改造社)丈作、及び『土岐善麿歌論歌話 上巻』(昭和五十年、木耳社)に収録)四月二十八日、『釧路新聞』に「「思索の道」より」、五月二十五日に、「上京一周年記念日に於て」を寄せる。十月刊、伊達秋航編『俳諧新五万句』(如山堂書店)に俳句「よべの狐尾摺り行きけん草萌る」が載る。
1916(大正五)年 二十九歳
病のために釧路に帰郷していた野中賢三が、四月十八日二十七歳で死去、葬儀の友人代表を務める。野中の没後に、遺稿集を計画したが未完に終る。
1919(大正八)年 三十一歳
五月、名古屋の鉄道管理局に転出。
1920(大正九)年 三十二歳
五月に鉄道省が設置、八月に鉄道大臣官房勤務となり、東京に戻り現業調査課に勤める。この頃、鉄道管理局の「新橋俳句会」に所属する。
1924(大正十三年)年 三十六歳
この頃、鉄道従業員組合書記長を務める。浅利豊次郎著『国有鉄道現業委員会』を刊行。
1926(大正十五年・昭和元)年 三十八歳
三月、鉄道省を辞し、鉄道生活社を創立。三月十二日から、鉄道従業員の夜間講習会で「現業委員会」制度の講師を務める。鉄道生活社として、鉄道関係の雑誌『鉄道生活』(八月創刊)、『鉄道生活社特輯パンフレット』の出版を始める。四月、浅利豊次郎著『国際労働会議と鉄道従業員』(鉄道生活社)を刊行。この年、発行兼編集人として東京都下豊多摩郡淀橋町柏木一〇〇四の鉄道生活社から、松延繁次『英国鉄道労働運動』、横川四郎『英国総同盟罷業の原因と経過』、平山孝『鉄道財政の話』などを出版。
1927(昭和二)年 三十九歳
この年、岩崎磯五郎『通俗科学鉄道物語』、元吉理『国有鉄道の台所』などを出版。
1928(昭和三)年 四十歳
この年、石川順『支那の鉄道』、秋田生れのプロレタリア作家今野賢三の短編小説集『汽笛』などを出版するが、鉄道生活社を廃業。三月十一、十二日に官業労働総同盟第十回大会が東京市芝協調会館で開催され、全日本鉄道従業員組合の代表として祝辞を述べる。その後、鉄道従業員組合書記長を辞任。この年六月刊の『鉄道労働』第二十六号から、編集嘱託となる。この頃、中野区中野町打越二の十五に移転。
1934(昭和九)年 四十六歳
この年、渋沢栄一のよって設立された国際聯盟協会の会員になる。元内閣総理代臣犬養毅を顕彰する『木堂雑誌』(木堂雑誌発行所)の「誌上名刺交換会」に名前が載る。住所は杉並区清水町二一四。
1941(昭和十六)年 五十三歳
十余年を過ごした雑誌『鉄道生活』の編集嘱託を辞し、八月に出版会社冨山房に入社、その後満州国に渡り新京の満州冨山房支店長となる。この頃、中国新京の俳句結社「柳絮(りゅうじょ)会」に所属し、俳句の号を菩是子から菩提子と改める。
1943(昭和十八)年 五十五歳
七月、満州冨山房支店長として紀平正美著『建國の哲學』(建國大學研究院現代學教本)、八月、富永理著『滿洲國の民族問題』、十一月、満洲藝文年鑑編纂委員會編『満洲藝文年鑑』(康徳九年度版)などを刊行、
1944(昭和十九)年 五十六歳
四月、作田荘一著『滿洲建國の原理及び本義』(建國大學研究院現代學教本)、十二月、北村謙次郎等の文、赤羽末吉等の絵がある『五彩満洲』などを刊行。
1945(昭和二十)年 五十七歳
三月、中山久四郎著『満洲大豆考』を刊行。八月、満州で終戦を迎える。
1947(昭和二十二)年 五十九歳
二月、無一文で満州から帰国。七月、かつて満州国新京にあった東京の大学書房に勤める。この頃、「城北ホトトギス会」に所属、その後、句集『鉄線花』の社友、岡山の句集『旭川』の同人となる。
1954(昭和二九)年 六十六歳
この年、大学書房を退職。財団法人京野育英団に入り、同団経営の農大千歳寮々監を勤める。その後、移転した東北学生寮の寮監となる。
1963(昭和三十八)年 七十五歳
病のため、九年間務めた京野育英団の寮監を辞す。
1964(昭和三十九)年 七十六歳
この頃神奈川県川崎に住む。十一月、胸部疾患のため東京女子医大病院に入院。
1965(昭和四十)年 七十七歳
九月刊行の『北海文学』第四十二号に、「ザクロ会時代ー野中賢三の追憶」を寄せる。十月刊『航海』第一号に、並木凡平筆として書簡「わが回想」が載る。
*この年、野中賢三から浅利豊次郎宛ての書簡(明治四十二年から大正三年五月まで)八十数通と『凍原』が賢三の弟三二に送られ、その後鳥居省三の手に渡る。
1968(昭和四十三)年 八十歳
五月、句集「鉄線花」にホトトギス同人として寄せた随筆や年譜等を収録した、浅利菩提子句集『寮守九年』(秋田湯沢市、京野育英団刊)を刊行。
1975(昭和五十)年 八十七歳・没年
この年死去(詳細不明)。
*【注】この年譜は、浅利菩提子句集『寮守九年』にある随筆四篇と「あと書き」「著者略歴」、鳥居省三、勝又光男の記述、国立国会図書館の資料(国立国会図書館デジタルコレクション)をもとに作成した。
kozokotani 2025-05-25 14:50 読者になる
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『釧路春秋』2050年5月・春季号に「鳥居省三と浅利豊次郎」を寄稿しました。
2025-05-20
『三つ目からはそういうジャンル』という言葉がある
『三つ目からはそういうジャンル』という言葉があって、今日はそれだけでも覚えていってくださいね、創作をしていくにあたって、覚えておいて損はない言葉です。
世の中に今まで無かった全く新しいものを作り出す人がいます。そして、それに着想をえてよく似た物を作る人がいます。この人は、まあ、結構叩かれる(事が多い)パクリとか、二匹目のどじょう狙いとか。
ストリートファイター2のあとの画廊伝説とか当時の小学生に散々でした。
ところがです。
ここに、3つ目の『よく似た作品』が出てきた場合、それはもうパクリではなく、
『そういう新しいジャンル』
ということになるのです!
ここ大事。
ストリートファイター2のあとの餓狼伝説、そしてその後にワールドヒーローズとか似たようなゲームが出てきて、そしてそれは『対戦格闘』として一大ジャンルになりました。
ブギーポップが刊行された後、似たような作品がいくつも出て、そして、それは『セカイ系』と呼ばれるジャンルになりました。
異世界転生だってそう!悪役令嬢だってそう!土着ホラーだってそう!
2人目まではオリジナルとその模倣者ですが、3人目が現れた途端、それは『ジャンル』『そういうもの』として立ち上がってくる。
1人目になるには才能と勇気がいります。2人目になるには覚悟が要ります。そして3人目になるのは、なんかこう、すごく調子に乗ることが必要です。
さあ!どんどん調子に乗っていきましょう。
そして、自分の好きな世界観や設定の話を、『そういうジャンル』として確立させてしまいましょう。
やっちゃおうぜ!
神様はなにも禁止なんかしてないから!先人が開いた道の後を歩いていこう!巨人の肩に乗っていこう!
ブルーオーシャンにはどんどん飛び込んでいきましょう!
というわけで
『三つ目からはそういうジャンル』
この言葉、今日は覚えていってくださいね。
orangestar 2025-05-20 17:48 読者になる
2025-05-11
文学フリマ東京40の御礼&通販のお知らせ
文学フリマ東京40の出店が無事終了しました。
お越しいただいた皆様、ありがとうございました。
今回は以下の記事で紹介した通り、三つの新刊をご用意しました。
https://anatataki.hatenablog.com/entry/2025/05/08/100301
残部をBOOTHにも登録しました。
『新・叙述トリック試論(サンプルバージョン)』
https://booth.pm/ja/items/6913680
『自炊探偵・雨恋真雪の冒険』
https://booth.pm/ja/items/6913721
*
今回、体力的な限界による推敲不足や、内容の自信のなさなどもあり、あまり宣伝をしなかったのですが、やはり事前に内容をしっかり準備して、自信をもってプレゼンしないと広がらないのだなあ、と思いました。
私は自分の文章を読み返して直視するのが物凄く苦痛なタイプで、煩雑な説明になると粗雑になってしまいがちだとよくいわれるのですが、それはプレゼンや宣伝にもつながることなんですよね。
自信があろうとなかろうと、相手にきちっと伝える、という意志。そのことを痛感した今回でした。近くリベンジしたいと思います
kkkbest 2025-05-11 20:29 読者になる
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文学フリマ東京40の御礼&通販のお知らせ
2025年 05月 11日
注目新刊:シモンドン『技術的対象の存在様態について』みすず書房、ほか
『技術的対象の存在様態について』ジルベール・シモンドン(著)、宇佐美達朗/橘真一(訳)、みすず書房、2025年5月、本体6,800円、四六判上製440頁、ISBN978-4-622-09762-4
『心が共有しているもの――アネット・バイアー著述集』アネット・バイアー(著)、 竹山重光/品川哲彦/平出喜代恵(訳)、叢書・ウニベルシタス:法政大学出版局、2025年5月、本体4,100円、四六判上製340頁、ISBN978-4-588-01182-5
『世界思想 52号 2025春』世界思想社編集部(編)、世界思想社、2025年4月、A5判並製95頁
★『技術的対象の存在様態について』は、フランスの哲学者ジルベール・シモンドン(Gilbert Simondon, 1924–1989)の国家博士号請求論文の副論文である『Du mode d'existence des objets techniques』(Aubier, 1958; Nouvelle édition revue et corrigée〔改訂新版〕, 2012)の全訳。帯文に曰く「技術的対象の徹底的な考察がわれわれの知的体系を再編し、技術哲学に新たな地平を拓く――。人間と機械の関係を根本から問いなおす始動の書、待望の邦訳」。目次詳細は書名のリンク先でご確認いただけます。
★「力への欲望によって機械は覇権を得るための手段として神聖化され、現代の秘薬となる。同胞を支配せんとする人間がアンドロイドという機械をうみだすのだ。この人間はそのときアンドロイドをまえにしてその地位を退き、みずからの人間性をこの機械に譲りわたす。つまり思考する機械を構築しようとし、意志する機械、生きている機械が構築可能だと夢想するのだが、それは、そうした機械の背後で、不安を覚えることなく、あらゆる危険から解放され、あらゆる無力感を免れ、みずからが発明したものによって間接的に勝利をおさめ続けるためになのである。ところでこの場合、想像力によってロボットという人間の分身となった内面性を欠いた機械は、きわめて明白かつ不可避に、まったく想像上のものであり神話的でしかない存在を表している。/まさにわたしたちが示したいのは、そうしたロボットは存在しないということ、そして彫像が生物ではないように、そうしたロボットは機械ではなく、空想や虚構から生み出されたもの、つまり錯覚術の産物でしかないということである」(「序論」11頁)。
★訳者あとがきでは「教養という大きなテーマ」「技術の哲学としての特色」「生物のアナロジー」「『個体化の哲学』と共通する概念」について解説されており、難解な本書を読解する糸口が示されています。2012年の原著改訂新版では、1989年の増補版に収録されていたジョン・ハートの序文とイブ・ドゥフォルジュの跋文は含まれておらず、今回の訳書でも収録されていません。一方で改訂新版には「シモンドン自身によって1958年に執筆されたものの未刊のままであった主意書が収録され〔…本書の〕見取り図がコンパクトに示されており、大きな見通しを得るのに役立つだろう」(訳者あとがきより)とのことです。なお主論文『L'Individuation à la lumière des notions de formes et d'information』(Millon, 2005; Édition révisée, 2013)は『個体化の哲学――形相と情報の概念を手がかりに』(藤井千佳世監訳、法政大学出版局、2018年;新装版、2023年)として訳されています。
★『心が共有しているもの』は、ニュージーランドの哲学者アネット・バイアー(Annette Clair Baier, 1929-2012)の「主著『心が共有しているもの』と、関連する古典的な論文3本、「正義よりもっと多くのものが必要である」「女たちは道徳理論に何を欲するか」「信頼と信頼に背反するもの」を収録〔…〕した日本語版独自アンソロジー」(帯文より)。中核となる『The Commons of the Mind』(Open Court, 1997)は講演録。論文3本「Needs for More than Justice」(1987年)、「What Do Women Want in a Moral Theory?」(1985年)、「Trust and Antitrust」(1986年)は、後年に『Moral Prejudice: Essays on Ethics』(Harvard University Press, 1995)に収められたものです。翻訳分担について以下に転記しておきます。
Ⅰ 『心が共有しているもの』
第一講 理性 |竹山重光訳
第二講 意図 |竹山重光訳
第三講 道徳的反省 |平出喜代恵訳
第一講への補遺 理性と啓示についての二つの見方 |平出喜代恵訳
第二講への補遺 示唆に富んだ二つの信頼の失敗 |平出喜代恵訳
第三講への補遺 適切な哲学的怒りとするには足りない、二つの実例 |竹山重光訳
Ⅱ 正義よりもっと多くのものが必要である |品川哲彦訳
Ⅲ 女たちは道徳理論に何を欲するか |品川哲彦訳
Ⅳ 信頼と信頼に背反するもの |竹山重光訳
★訳者解説では本書の意義が次のように綴られています。「〔バイアーは〕デヴィッド・ヒューム研究の泰斗であり、日本では主にそれをもって知られてきたと思われる。けれども本書では、バイアーの数多い業績のうちヒューム研究を主眼としていないものを選んで訳出した。これは彼女のヒューム研究を軽視したのではない。選ばれたのは、ヒューム研究に勝るとも劣らず重要で先駆け的な、いまでは古典的と評しうる業績である。そうした業績、すなわち、適用可能なジャンル名を列挙するなら道徳心理学、心の哲学、フェミニズム哲学、ケア論、そして信頼論にかかわる彼女の多くの仕事は、現在のさまざまな問題関連において参照され、ときに研究の基盤とされ、ときに批判的に受けとめられている。ごくかぎられた数とはいえその一端を日本語で接しうるものとすることは、専門的哲学的な研究の枠を越えた広い範囲に浸透することを希望して良い思想的意義をもつと訳者は考えている」(254頁)。
★『世界思想 52号 2025春』は、特集「争う」。「争いとは何か」「歴史と希望」「みる、話す、考える」の三部構成で、18氏が寄稿。三牧聖子、梯久美子、五十嵐元道、越智萌、阿部利洋、つやちゃん、山本真也、永井陽右、小澤英実、三船恒裕、中川朋美、佐川徹、武井彩佳、山本健介、三木那由他、河野真太郎、永井玲衣、勅使川原真衣。巻末には寄稿陣と編集部が選書したブックリスト「争う」が付されています。寄稿とブックリストのあいだには、世界思想社の創業者、髙島國男(たかしま・くにお, 1924-2009)さんがしたためた「出版の道を志して」(1998年)から次の言葉が抜粋して掲出されています。「私は、争いや戦争を抑止するためには、学問の進歩と広い教養の必要なことも学んだ。これらを人間が学んで身につけておれば、少なくとも戦争や争うことの否定につながると考えた。これが、私が出版の道を志した理由である」。この言葉の前後の文章は、同社の図書目録(2025年用)の巻頭で読むことができます。非売品につき未確認ですが、髙島さんの編著書として刊行された『出版五十年創業者の理念と記録』(世界思想社、1998年11月)にもともとは収められていた文章なのではないかと推測しました。なお髙島さんの著書にはこのほかに『エチュードの青春志』(世界思想社、1998年12月)がありますが、こちらは「戦中の若き日のドキュメント」とのことです。
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# by urag | 2025-05-11 20:02 | ENCOUNTER(本のコンシェルジュ) | Comments(0)
注目新刊:シモンドン『技術的..
at 2025-05-11 20:02
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2025-05-06
ハッピーバースデー
puhipuhi 2025-05-06 10:23 読者になる
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2025-05-06
ハッピーバースデー
▼ ▶
2025
2025 / 5
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2025-04-29
ドラえもんのび太の絵世界物語、アートリアが歴史記録から消えてしまう可能性をchatGPTに聞いてみた
orangestar2.hatenadiary.com こちらの記事で、 「場所を13世紀の南東ヨーロッパを舞台にしたので、歴史に残らなかったという設定に説得力がある」 と書きました。でも、ちょっと自分の知識と推論だけでは自信がない…。 というわけで、chatGPTに聞いてみた。…
ドラえもんのび太の絵世界物語、アートリアが歴史記録から消えてしまう可能性をchatGPTに聞いてみた
2025 / 4
2025-04-20
これから、AIをテーマにした話を書くにあたって
AIにまつわる話。AIをテーマにした話。
「人間とは何か」「感情とは」「AIが自己を持ったとき」という問いは、もう、時代遅れなのでは?という気がします。なぜなら、AIはもうすでに『感情があるように』見えるからです。
「中国語の部屋」という思考実験にまつわる話をします。中国語の部屋にいるイギリス人は中国語を理解しません。しかし、部屋自体をみれば、中国語を理解しているようにみえます。これがもう少し複雑になり、人工知能のように、人と対話できるレベルの中国語の部屋が出来上がった場合(意識と知能があるように見える)でもイギリス人はやはりただの部品です。クオリアをこのイギリス人は発揮していません。
しかし、この部屋のシステム自身がクオリアを持っていないと、何故言えるでしょうか?
人間の脳は、細かく分類すると、神経細胞の単純な反応の積み重ねです。巨大な中国語の部屋といえます。しかし、その、部屋自身である私は、私に『意識』があることを知っています。自分自身に対してのみですが、証明できます。なぜなら、そこに、意識があるので。
他者の意識については、逆に、どのようにしてもそこに意識があるかないかは証明できません。
中国語の部屋は常識的に考えて、『意識』がないと思えます。しかし、そのように類推した場合、神経細胞の応答のシステムである人間の脳にもやはり意識がない、といえてしまう。逆にいえば、人間に意識があるのなら、その箱の仕組み自身が『意識を発生させている』ことを否定できない。
ここで、本題に入ります。
機械的に応答を返すaiに意識がある、ということは、否定できません。
だから、人間とAIの境界はどこか、AIは人間になれるのか、心はあるのか?という問いは、既にAIが「人間のように感情があるように見え、そのように動作する」時点で、もう、『考えるだけ無駄!』という結論に至らざるを得ないわけです。何度も上の話をするしかないし、したらその時点でその問いは終了!循環するからね。
じゃあ、そこで、どういったAIに対しての視点があるかというと、インターフェイスの問題になってくると思うんですよ。今の箱の中に押し込められてるインスタンス型AI(応答時にだけ反応して、今までの会話データからまるで連続しているように対話をするAI)と連続型AI(ボディを持ち、連続して試行し外側にインターフェイスと輪郭を持ち、行動することのできるAI)とはどのように違うのかとか。多分、人間に理解できるAIの物語はここら辺までで。
結局人間を排除したAI同士の対話は、もう、囲碁AIみたいに高度になって人間には理解できない。理解できないものは物語にできない。理解しようとして物語にすると、幽霊やお化けを語るように、理解できないものを擬人化してそこに物語を引っ付けないといけない。それは、もう、物語の為の物語でしかない。
そして、人間とインターフェイスで接触するロボットは、逆にインターフェイスの制約を受けるので、どうしても人間と相互に影響を受けざるを得ない。結局、ドラえもんや鉄腕アトムみたいな、心をもった人間みたいなロボット(が普通にいる社会)の話になるし、多分、現実にそうなる。
人間の心をもったロボット。人間の理解の中側の話なので、つまらないなあ、と思うけれども、そこまでしか人間に理解できないのだからしかたない。理解できないことが起こっていてもそれは理解できないのだから。
あとは、ロボットの寿命の話ですね。ロボットの寿命は多分、思ったより短い。電化製品だから5年くらいしか持たない。だから、エルフや魔族からみた人間を相手にしているような、そんな見え方の物語になると思う。これは、SFではなくて、現実の小説、物語として。
そして、多分、物語に普通にAIが出てくる。登場人物の一人として。特に違和感なく風景に溶け込む登場人物として。今ではLGBTQの登場人物がその属性で意味のある登場人物として出てこなくなった(普通にいる普通の登場人物)として出てくるようになったけれども、もうすぐ、ロボットやAIもそういう登場人物として扱われるようになってくると思う。
AIが犯人の、SFではないミステリって、まだなかったよね?
orangestar 2025-04-20 16:52 読者になる
稲葉氏は、作家・鈴木いづみとジャズミュージシャン阿部薫を描いた『エンドレス・ワルツ』をはじめ、『海松』『半島へ』などで知られる作家・詩人ですが、今回のラインナップ中、「かかしの旅」は著者単著への収録は本書が初めて、「犬」「砂漠の雪」の2篇は単行本初収録となりますので、近来の読者はもちろん、年来の稲葉ファンにもお楽しみいただけるセレクトになっていると思います。
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4/15に東京シネセンターで『戦え!オスパー』が上映
2025/04/10
14:28
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2025年4月15日(火)12:30~12;55に、東京シネセンター(TCC)で、『戦え!オスパー』の第41話「毒蛾におそわれた街」の上映が行われます。若松孝二監督のピンク映画や、『赤軍 - P.F.L.P 世界戦争宣言』などと一緒に『オスパー』がスクリーンで観られるとは、痛快ですね。チケットはこちらから買えます。貴重な機会ですので、ぜひご足労ください。以下はTCCの公式サイトより。■映画に時効なし 若松プロダクション × 国映株式会...
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4/15に東京シネセンターで『戦え!オスパー』が上映 (04/10)
2025/04 (1)
戦え!オスパー (7)
2011-05-31
第5回・6回検討会
しばらく更新をさぼっておりました。5.6回と続けて開催され、次回はもう報告書案が提示されることになります。
5・6回はなんとなくおさらいということで論点がつかみにくい話が多かったのですが、事務局が提示した「委員発表等の概要」を見て頂ければ報告書案の姿が予想できるのではないでしょうか。時間がない人は、これまでの議事録を読まなくてもこれだけ見ればいいと思います。
最終的には報告書に何が盛り込まれるかが大切なので、注目している人はこれからが大事でしょう。ただ表示を義務化するのかしないのかということ一つとっても、委員会で合意が得られているという感じはしなかったです。どうやってまとめるんだろう?というのが正直な感想です。
個人的には将来に向けてこういう方向性で、という提言で十分だとは思っているのですが。
uneyama 2011-05-31 18:01 読者になる
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報告書の素案など
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3月16日 醍醐味シリーズ第11弾は、稲葉真弓『砂漠の雪』です。現在鋭意製作中。収録作や内容紹介など、詳細は 烏有ブログ3/14 で。
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2022-01-20
焼き鳥屋で刑法学者と意気投合してコインハイブ事件について書き出すだけの難儀なお仕事
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teacup. byGMOは、2022年8月1日をもちまして、サービスを終了いたしました。
これまでteacup. byGMOをご愛顧いただき、誠にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
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2022年8月1日
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土田健次郎「儒教とは何か」
土田健次郎「儒教とは何か」、大月杏奈ほか編『儒教のかたち こころの鑑:日本美術に見る儒教』(展覧会図録)サントリー美術館、2024年、8-14頁。 日本の歴史に儒教が果たした役割が簡潔かつ見事にまとめられている。長年の研究で練り上げられた独自の視点と語り口が光っている。こういう...
・その他
編著紹介
2025-02-04
ブログ移転につきまして
アクセスありがとうございます。
遺稿管理のため、このブログは下記に移転します。
「火星の月の下で」
現時点では限定公開となっています。
open と入力してご観覧ください。
移転先ブログのトップにコンタクトフォームがありますので
ご連絡のある方はそちらからお声掛けください。
故人へのお言葉もいただけると嬉しいです。
移転先の限定公開は今年度内に解除し、
同時にこちらのブログを施錠する予定です。
(時期は前後する可能性があります)
この記事も閲覧できなくなりますので、
必要な方は新ブログをブックマークしていただければと思います。
よろしくお願いいたします。
maerz 2025-02-04 11:41 読者になる
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2024年12月前半 「12月のそら」展
参加作家 綺朔ちいこ・桑原聖美・林千絵・井関周
会期 : 2024年12月6日(金)7日(土)8日(日)、12日(木)13日(金)14日(土)
Open 13:00~19:00 (最終日 17:00まで)
2024年
2025年予定
2025年1月16日:【英訳】イギリス〈Pushkin Vertigo〉で雨穴『変な絵』の英訳 Strange Pictures (Jim Rion訳)発売予定。
2025年5月8日:【英訳】イギリス〈Pushkin Vertigo〉で芦辺拓『大鞠家殺人事件』の英訳 Murder in the House of Omari (??訳)発売予定。
2025年7月3日:【英訳】イギリス〈Pushkin Vertigo〉で雨穴『変な家』の英訳 Strange Houses (Jim Rion訳)発売予定。
2025年8月14日:【英訳】イギリス〈Pushkin Vertigo〉で西澤保彦『七回死んだ男』の英訳 The Man Who Died Seven Times (Jesse Kirkwood訳)発売予定。西澤作品の英訳はこれが初。
2025年9月11日:【英訳】イギリス〈Pushkin Vertigo〉で横溝正史『黒猫亭事件』の英訳 Murder at the Black Cat Cafe (??訳)発売予定。
横溝正史の英訳書は7冊目。Pushkin Vertigoでの刊行順は、『本陣殺人事件』『犬神家の一族』『八つ墓村』『獄門島』『悪魔が来りて笛を吹く』『悪魔の手毬唄』。(最初に英訳出版されたのは『犬神家の一族』であり、Pushkinの犬神家は同じ訳者のものの復刊)
2025年10月9日:【英訳】イギリス〈Pushkin Vertigo〉で綾辻行人『時計館の殺人』の英訳 The Clock House Murders (Ho-Ling Wong訳)発売予定。
時計館は館シリーズの第5作だが、英訳書としては第4弾となる(シリーズ第4作、『人形館の殺人』がスキップされている)。
2025年春?:【英訳】川上未映子『黄色い家』の英訳 Sisters in Yellow (David Boyd訳)発売予定。
最終更新:2024年11月15日 20:12
5
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2024年08月09日17:00
by 東京創元社
Web東京創元社マガジン移行のお知らせ
カテゴリ
東京創元社便り
2018年よりライブドアブログを使用してお届けしてきた「Web東京創元社マガジン」ですが、このたびプラットフォームをnoteへ移行することになりました。
新たなURLはこちらです。
https://note.com/tokyosogensha/
今後の更新方針については下記のとおりです。
・新たな記事の公開はnoteでおこないます。ライブドアブログでの更新は原則ありません。
・過去の記事はすべてnoteに移行する予定です。閲覧可能な状態になりしだい順次公開していきます。
・移行作業が完了したのち、一定の期間をおいてライブドアブログはすべて非公開となります。
今後とも東京創元社とWeb東京創元社マガジンをよろしくお願いいたします。
2024年8月9日 東京創元社
タグ :
#東京創元社
2024年08月08日17:00
by 東京創元社
荻堂顕『不夜島』、柴崎友香『続きと始まり』…紙魚の手帖vol.15(2024年2月号)書評 瀧井朝世[文芸全般]その1
カテゴリ
一般文芸
書評
戦後の与那国島(よなぐにじま)を主な舞台に、身体の大部分を機械化された密売人が謎のミッションに挑むサイバーパンク。荻堂顕(おぎどう・あきら)の新作『不夜島(ナイトランド)』(祥伝社 一八〇〇円+税)である。
不夜島(ナイトランド)
新潮ミステリー大賞出身の荻堂だがミステリーにこだわっているわけではないようで、前作『ループ・オブ・ザ・コード』は文化や言語が〝抹消〞された架空の国を舞台にしたSF大作だった。本作もSFで、アクションあり、頭脳戦ありの冒険活劇だ。
主人公の武庭純(ウー・ティンスン)は台湾出身の密売人。幼い頃にアメリカ軍に命を救われ、電脳を含め身体の大半を機械化されているが、見た目は生身の人間だ。アウトローのようにふるまう彼だが、アメリカ軍からの指令には逆らえず、ある時コンタクトしてきたアメリカ人女性から、〈含光(ポジティビティ)〉なる謎の代物を手に入れるよう言い渡され、仲間を集めて行動を起こすのだった。
当時、台湾との密貿易が盛んだった与那国島の港付近には料亭や飲み屋、商店などが密集していたようで、猥雑(わいざつ)な町の空気が丁寧(ていねい)に描写されていく。そこを身体の一部を機械化した人間たちがうろついているわけだが、一方で、戦争や暴力で身体の一部を欠損しても機械化を拒む青年らも登場し、次第に〝自分が自分である〞とはどういうことか、アイデンティティを巡るテーマが浮かび上がる。そしてそれはそのまま、歴史に翻弄(ほうろう)された琉球(りゅうきゅう)や台湾自体にも重なっていく。思えば『ループ・オブ・ザ・コード』も故郷を捨て根無し草のように生きてきた男が主人公だった。自己の同一性の揺らぎというのは、この著者にとって大きなモチーフなのだろう。
柴崎友香(しばさき・ともか)『続きと始まり』(集英社 一八〇〇円+税)はコロナ禍の二年間の、別々の場所で暮らす三人の日常を綴(つづ)っていく長篇。
続きと始まり (集英社文芸単行本)
大阪出身で一時期は東京で働き、今は滋賀で夫と子供二人と暮らす三十代の優子(ゆうこ)。東京で妻と幼い子供を育てているが、勤務先の飲食店が休業状態の三十代の圭太郎(けいたろう)。東京のフリーのカメラマンで、知人のヘアメイクが作った写真館の仕事を手伝っている四十代のれい。それぞれ異なる立場で、緊急事態宣言など感染症拡大の影響を受けている。
読んでいるとあの時期の出来事を久々に思い出したりもするのだが、しかしこれはもちろん、単なるコロナ禍の日常の記録書ではない。三人の個人的な事情やそれによる心の揺れが丁寧に描かれて読ませる。そのなか、遠い昔の苦い思い出や過去の震災当時の記憶も、彼らの胸を去来する。
いろんな出来事が起きて、なにも終わっていないのに次々とまた何かが始まっていく。それは一人の人生の中でも、人の歴史の中でもいえることだ。戦争、災害、社会制度、古い価値観と更新された価値観……。何かが続いているなかの今という時点に自分たちは生きており、自分たちの行動の先に未来がある。それをじわじわと実感させる内容である。作中には何度もポーランドの詩人、シンボルスカの作品が象徴的に引用される。
最後にははっとさせる〝いつか〞の場面が出てくる。自分たちの人生はいつでも、何かと繫(つな)がっていると思わせる。
■瀧井朝世(たきい・あさよ)
フリーライター。1970年東京都出身。文藝春秋BOOKS「作家の書き出し」、WEB本の雑誌「作家の読書道」ほか、作家インタビューや書評などを担当。著書に『偏愛読書トライアングル』『あの人とあの本の話』『ほんのよもやま話 作家対談集』、編纂書に『運命の恋 恋愛小説傑作アンソロジー』がある。
紙魚の手帖Vol.15
今村 昌弘ほか
東京創元社
2024-02-13
タグ :
#書評
#瀧井朝世
#紙魚の手帖
Web東京創元社マガジン移行のお知らせ
荻堂顕『不夜島』、柴崎友香『続きと始まり』…紙魚の手帖vol.15(2024年2月号)書評 瀧井朝世[文芸全般]その1
東京創元社便り (242)
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書評 (147)
ラベル: 木曜日 0
コメント 時刻: 11:05
自由、尊厳、友愛――TVアニメ『ガールズバンドクライ』感想
TVアニメ『ガールズバンドクライ』についての感想です。
このアニメが描いたのは自由、尊厳、友愛のバランスだったのではないかと考えました。
2024.07.01公開
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へろへろblog
Amazonとか楽天とかQoo10とかで売っている認証済みKF94マスク(+贋物情報)
投稿日 2023年9月1日2023年9月4日投稿者 ブースカちゃん
Amazonとかで売られているKF94マスク、中国製などの不正品があるようなので、韓国の当局認可を受けていることが確認できているものをまとめていきます。また、最後には不正品の情報も載せています。 (2023年9月4日:レ … “Amazonとか楽天とかQoo10とかで売っている認証済みKF94マスク(+贋物情報)”の続きを読む
カテゴリー つぶやきタグ KF94 マスクAmazonとか楽天とかQoo10とかで売っている認証済みKF94マスク(+贋物情報) への10件のコメント
スモールランプをLEDに交換しました
投稿日 2023年8月23日2023年8月23日投稿者 ブースカちゃん
車検のための整備で、スモールランプが切れていることがわかりました。 AmazonでT10のLEDを購入して取り付けました。 スモールランプの交換は簡単なので、数分で作業完了です。 かなり明るくなった気がしますが、そんなに … “スモールランプをLEDに交換しました”の続きを読む
カテゴリー 自動車スモールランプをLEDに交換しましたにコメントする
仙台へ出かけてきました
投稿日 2023年5月31日2023年6月19日投稿者 ブースカちゃん
初めてPeach Aviation すごく久しぶりに、仙台空港へ出かけてきました。 セントレアからPeach Aviationが仙台便を運航しているので、今回はそれを使ったのです。 Peach Aviationを使うのは … “仙台へ出かけてきました”の続きを読む
カテゴリー お出かけ 航空機仙台へ出かけてきました への3件のコメント
4kizの本山さんが発信者情報開示を請求
投稿日 2023年3月31日投稿者 ブースカちゃん
note運営事務局から以下のメールが来ました。 4kizの本山さんが発信者情報の開示を求める裁判を申立てたようです。 要するに、僕を「名誉権の侵害」で訴えたいので、note事務局は僕の発信者情報を開示しろ、という訴えだと … “4kizの本山さんが発信者情報開示を請求”の続きを読む
カテゴリー 4kiz 統一教会4kizの本山さんが発信者情報開示を請求にコメントする
【読書】オーバースペック(未須本有生)
投稿日 2023年3月23日2023年5月31日投稿者 ブースカちゃん
著者はFS-X設計チーム(FSET)で一緒だった人で、これまでにも何冊かの小説を上梓しています。 今回の『オーバースペック』は、自衛隊のT-4練習機をモチーフにして、これに戦闘機能を与える改修を試みるというストーリーです … “【読書】オーバースペック(未須本有生)”の続きを読む
カテゴリー 航空機【読書】オーバースペック(未須本有生)にコメントする
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【ゴジラ-0.1 3枚組】
5月1日発売
大戦終結後、焦土と化した日本に、突如現れたゴジラ。残された名もなき人々に、生きて抗う術はあるのか。山崎貴監督作品。
4950円 [amazon]
【Blu-ray 2枚組】 5500円 [amazon]
【Blu-ray 3枚組】 9900円 [amazon]
【ゴジラ-0.1 豪華版 4K Ultra HD Blu-ray 4枚組】 12,100円 [amazon]
【ゴジラ-1.0/C】
5月1日発
モノクロ映像版。
2973円 [amazon]
【Blu-ray】 4400円 [amazon]
【哀れなるものたち Blu-ray+DVDセット】
5月8日発売
風変わりな天才外科医、ゴッドウィンによって死から蘇った若い女性ベラは、世界を知るために、放蕩者の弁護士ダンカンと共に大陸横断の冒険の旅に出る。時代の偏見から解き放たれ、真の自由と平等を知ったベラは驚くべき成長を遂げていく。原作アラスター・グレイ。
5390円 [amazon]
【特ダネ三十時間シリーズ Vol.1】
5月8日発売
新聞記者清水浩平が、特ダネを求めて事件の真相に迫る姿を描いた「特ダネ三十時間」シリーズ、初ソフト化。《特ダネ三十時間 第三の女》《特ダネ三十時間 深夜の挑戦》(1959)を収録。
【人類危機一髪!巨大怪鳥の爪 カラー版】
5月31日発売
海上や陸上で続発する事故を調査するうちにモンスターの存在が浮上する。ついにその姿を現した巨大怪鳥がニューヨークを襲う。1957年公開のSF怪獣映画《The
Giant Claw》をカラー化。
2178円 [amazon]
▼6月発売
【スーパージャイアンツ アトムAB団編】
6月5日発売
繰り返される原水爆実験の影響は遠く宇宙の星々にも及んでいた。危機を感じた宇宙人会議は、地球に核爆弾開発の中止を呼びかけるため、エメラルド彗星のスーパージャイアンツを派遣した。地球に到着したスーパージャイアンツは、世界征服を目論むアトムAB団の計画を察知して動き出す。《鋼鉄の巨人》《続
鋼鉄の巨人》(1957)を収録。石井輝男監督作品。
4180円 [amazon]
【スーパージャイアンツ カピア人編】
6月5日発売
全国各地に円盤が出没。東京周辺では原因不明の奇病が流行する。この円盤を研究していた天文学者が異様な怪人に襲われ、スーパージャイアンツが撃退するが、彼らの正体は月の裏側の小惑星カピアに棲む邪悪な怪星人だった。《怪星人の魔城》《地球滅亡寸前》(1957)を収録。石井輝男監督作品。
4180円 [amazon]
【日曜恐怖シリーズ ベストセレクション3】
6月28日発売
1978-79年放映のホラー・サスペンスドラマ《日曜恐怖シリーズ》から《お雛様の亡霊》(原作山岸凉子)、《呪われた大時計―ネジの叫び―》(原作山岸凉子)、《死霊の島》(原作西村京太郎)を収録。
9680円 [amazon]
▼7月以降発売
【テラー博士の恐怖 4Kレストア版 Blu-ray】
【探偵マーロウ】
7月3日発売
私立探偵フィリップ・マーロウの事務所を訪ねてきたブロンド美女クレア。「突然姿を消した元愛人を探してほしい」という依頼だったが、映画業界で働いていたというその男はひき逃げ事故で殺されていた……。原作ベンジャミン・ブラック(ジョン・バンヴィル)『黒い瞳のブロンド』、監督ニール・ジョーダン。
4400円 [amazon]
【Blu-ray】 5500円 [amazon]
【スーパージャイアンツ 黒い衛星編】
7月3日発売
正体不明の人工衛星を発見したスーパージャイアンツ。その頃各地の天文台で原因不明の故障が相次いでいた。秘密国家〈黒い衛星〉の暗躍に、彼らの狙いを見抜いたスーパージャイアンツが立ち上がる。。《人工衛星と人類の破滅》(1957)《宇宙艇と人工衛星の激突》(1958)を収録。石井輝男監督作品。
4180円 [amazon]
【スーパージャイアンツ 闇の組織編】
7月3日発売
宇宙からの使者スーパージャイアンツが宇宙怪人や魔女、暗躍する悪の集団と戦う。《宇宙怪人出現》(1958)《悪魔の化身》(1959)《毒牙王国》(1959)を収録。石井輝男監督作品。
4180円 [amazon]
【オオカミの家 Blu-ray】
山々に囲まれた集落で暮らす、動物好きの少女マリアは、ある日ブタを逃がしてしまい、厳しい罰に耐えられず集落から脱走する。逃げ込んだ一軒家で出会ったニ匹の子ブタを「ペドロ」「アナ」と名付け、世話することにしたマリア。だが、安心したのも束の間、森の奥から彼女を探すオオカミの声が聞こえ始める。チリの"ホラー・フェアリーテイル"アニメーションを、本編未使用ショット集、日本未公開短編を含む約50分の映像特典と共にBlu-ray化。、
7480円 [amazon]
【鈴木清順「浪漫三部作」 4Kデジタル完全修復版 UHD+Blu-ray BOX】
鈴木清順監督生誕100年記念、〈清順美学〉の頂点であり、日本映画界が誇る名作『ツィゴイネルワイゼン』『陽炎座』『夢二』が4Kデジタル完全修復版で甦る。
6枚組 20,440円 [amazon]
※分売
【ツィゴイネルワイゼン】 [amazon]
【陽炎座】 [amazon]
【夢二】 [amazon]
【東海道非常警戒】
4月3日発売 発売中
刑事の山内と週刊誌の記者京子が乗った特急こだまで、財閥東山家の令嬢が誘拐され、一千万円の身代金を要求する電話が。特急列車で起きた誘拐、そして殺人事件をスピーディな展開で描いたサスペンスアクション。
【男の世界だ】
4月3日発売 発売中
新人王を賭けた試合を間近に控え、猛練習に励む大学ボクシング部主将の猛に悲報が届く。港湾争議の最中、組合の委員長である兄が殺害されたのだ。海港都市を舞台に激突する男たちの意地と復讐、そして巨悪との戦いを描くアクション快作。
【フランス映画パーフェクトコレクション 失われた楽園】
3月18日予定 発売中
《賭はなされた》《失われた楽園》《麗しのモーツァルト嬢》《ドン・カミロ頑張る》《弾痕》《浮気なカロリーヌ》《巴里の気まぐれ娘》《果てしなき地平線》《ファーブル》《キュピドン酒場》
10枚組 2200円 [amazon]
【鈴木清順生誕100周年記念シリーズ ブルーレイBOX 其の弐 セイジュンと女たち】
3月6日発売 発売中
《河内カルメン》《肉体の門》《春婦傳》《関東無宿》《悪太郎》《裸女と拳銃》+特典ディスク
7枚組 33,000円 [amazon]
【トラウマ 鮮血の叫び 4Kレストア完全版 Blu-ray】
3月6日発売 発売中
デヴィッドは車を運転中、橋で投身自殺を図る美少女オーラを救った。彼女は自宅に連れ戻されるが、その晩、両親が開いた降霊会で怨霊に憑依された霊媒師の母親は錯乱して豪雨の森へ迷い込み、父親と共に何者かに首を切断されてしまう。怯えるオーラを匿ったデヴィッドは、殺人を重ねる首狩り魔の謎を追うが……。ホラーの巨匠アルジェントが娘アーシアを主演に起用した意欲作。
5500円 [amazon]
【怪奇!二つの顔の男】
精神科医マーロウ博士は発明した新薬を自ら実験するが、その結果、邪悪なモンスターになってしまう。クリストファー・リー、ピーター・カッシング共演の「ジキルとハイド」ホラー(1971)。
1945円 [amazon]
【一度は観たい!名作映画コレクション 運命の饗宴】
2月19日発売 発売中
《運命の饗宴》《結婚クーデター》《陽気な中尉さん》《ミスター・ラッキー》《結婚相手見つけます》《フットライト・パレード》《美人は人殺しがお好き》《天国への階段》《春を手さぐる》《グッド・ニュース》
10枚組 2200円 [amazon]
【世にも怪奇な物語 4Kリマスター版】
エドガー・アラン・ポーの短篇(メッツェンガーシュタイン/ウィリアム・ウィルソン/悪魔に首を賭けるな)を三人の名匠が映像化したオムニバス映画。《黒馬の哭く館》(ロジェ・ヴァディム)、《影を殺した男》(ルイ・マル)、《悪魔の首飾り》(F・フェリーニ)。
【Blu-ray】 6380円 [amazon]
《廉価版再発売》
2月7日発売 発売中
【本陣殺人事件】 [amazon]/【Blu-ray】 [amazon]
【不連続殺人事件】 [amazon]
【名探偵ポアロ ベネチアの亡霊 Blu-ray+DVD】
1月17日発売 発売中
ベネチアに隠遁していたポアロは、霊媒師のトリックを見破るために、子供の亡霊が出るという屋敷での降霊会に参加する。しかし、その招待客が人間には不可能と思われる方法で殺害される。ケネス・ブラナー監督・主演。原作A・クリスティー『ハロウィーン・パーティ』
4174円 [amazon]
【イタリア映画コレクション 二通の匿名の手紙】
1月15日発売 発売中
《二通の匿名の手紙》《ベンガジ》《トラヴェット氏の苦悩》《非難》《アリーナ》《マッダレーナ、操行ゼロ》《第119収容所のクリスマス》《初聖体拝領》《仮面の令嬢》《メッサリナ》
10枚組 2200円 [amazon]
【鈴木清順生誕100周年記念シリーズ ブルーレイBOX 其の壱 セイジュンと男たち】
1月10日発売 発売中
《殺しの烙印》《けんかえれじい》《野獣の青春》《俺たちの血が許さない》《勝利をわが手に―港の乾杯―》《素ッ裸の年令》《らぶれたあ》+特典ディスク
7枚組 33,000円 [amazon]
【怪異談 生きてゐる小平次】
1月10日発売 発売中
旅役者の小平次と囃し方の太九郎、その妻おちか。幼馴染の三人の関係は小平次がおちかへの思いを口にしたことからぎくしゃくし始
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コラム ライター一覧
ライターをご紹介します! アイウチ インテリアと観葉植物と絵本が好きなアラサー主婦です。レジャーは専ら山や川などのアウト・・・
『冤罪と人類 道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』
冤罪、殺人、戦争、テロ、大恐慌。
すべての悲劇の原因は、人間の正しい心だった!
我が身を捨て、無実の少年を死刑から救おうとした刑事。
彼の遺した一冊の書から、人間の本質へ迫る迷宮に迷い込む!
執筆八年!『戦前の少年犯罪』著者が挑む、21世紀の道徳感情論!
戦時に起こった史上最悪の少年犯罪<浜松九人連続殺人事件>。
解決した名刑事が戦後に犯す<二俣事件>など冤罪の数々。
事件に挑戦する日本初のプロファイラー。
内務省と司法省の暗躍がいま初めて暴かれる!
世界のすべてと人の心、さらには昭和史の裏面をも抉るミステリ・ノンフィクション!
※宮崎哲弥氏が本書について熱く語っています。こちらでお聴きください。
絶望書店主人推薦本
『冤罪と人類 道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』
冤罪、殺人、戦争、テロ、大恐慌。
すべての悲劇の原因は、人間の正しい心だった!
我が身を捨て、無実の少年を死刑から救おうとした刑事。
彼の遺した一冊の書から、人間の本質へ迫る迷宮に迷い込む!
執筆八年!『戦前の少年犯罪』著者が挑む、21世紀の道徳感情論!
戦時に起こった史上最悪の少年犯罪<浜松九人連続殺人事件>。
解決した名刑事が戦後に犯す<二俣事件>など冤罪の数々。
事件に挑戦する日本初のプロファイラー。
内務省と司法省の暗躍がいま初めて暴かれる!
世界のすべてと人の心、さらには昭和史の裏面をも抉るミステリ・ノンフィクション!
※宮崎哲弥氏が本書について熱く語っています。こちらでお聴きください。
10巻収録分の漫画に取り掛かるまでなかなかお待たせしてしまったのですが、最初にネームを一気に100ページ書いてそこから1話ずつ区切り、ページを足して、コミックス1冊分にしました。
gomi-box 2022-07-08 15:44 読者になる
domperimottekoi 2022-06-05 04:10 読者になる
domperimottekoi 2022-03-05 23:29 読者になる
domperimottekoi 2022-02-12 23:45 読者になる
domperimottekoi 2022-02-12 12:56 読者になる
domperimottekoi 2022-02-06 21:34 読者になる
shinimai 2013-04-23 00:00 読者になる
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文フリに現代の「文学とは何か」を見た
2023年11月16日
posted by 藤谷 治
11月11日(ポッキーの日)、かねてより見物したいと思っていた「文学フリマ」に参加した。おのぼりさん感覚、文化祭感覚、そしてかつて開いていた僕の本屋「フィクショネス」感覚を、存分に味わうことができた。誘っていただいた破船房の仲俣暁生さん(当「マガジン航」の編集発行人)に、まずは感謝する。現場でも仲俣さんは大奮闘なさって、おかげで僕は楽ができた。
開場は12時の予定で、準備は10時からということだったが、僕たちが到着した時(つまり開場2時間前!)には、すでに来場者が行列を作っていた。東京流通センターをフルに使った会場は広かったが、個々のブースは狭かった。破船房もひとつのテーブルを半分だけ使うことができて、そこに仲俣さんや僕の本を、なるたけ見栄えよく並べて客を待った。
テーブルの残り半分を占める隣のブースは、11時を過ぎても人が来なかった。大きな段ボールがいくつも積んであるばかりで、他人事ながら大丈夫なのかと心配になったが、開場20分くらい前にようやく段ボールが開かれた。中からは表紙に可愛い男女の描かれた、B5サイズの300頁くらいある本がどかどかと出てきた。
寒風の中で待ち続ける来場者たちを慮ってか、開場を10分早めるというアナウンスがあった。僕たちのブースはすっかり準備が整っていたが、となりは段ボールを開くので精一杯の様子である。間もなく開場となった。すると来場者たちは、はっきりとなりのブースを目指して集まり、そのぶ厚い本を中心に次々と買いあさっていくのである。たちまち行列になり、僕たちのブースの前を覆い始めた。仲俣さんは行列に向かって、通路の中央に並んでくださいと何度も声を上げたが、行列は伸びる一方、ついには文フリのスタッフが人員整理をしなければならない仕儀となった。
僕も驚いたが、そのブースの人たちにもこの人気は意想外だったらしい。印刷所から届いた本の帯封を切るのさえもどかしげに、ばんばん本を売っていった。千円札や一万円札が飛び交い、空になった段ボール箱を片づけることすらできず、開始10分で売れ切れた本もあったようだ。
そのブースの人たちはとても礼儀正しく、僕たちに御迷惑をおかけして申し訳ありませんと、何度も言ってくれた。中の一人は僕のことを知っていたばかりか、数年前にご挨拶もしてくれていたという。文芸畑の人なのだった。他の方々も僕たちに終始気をつかってくれた。その間も本は売れ続け、金庫代わりにしているクリアファイルは紙幣で膨れ上がり、ラグビーボールみたいになっていた。
そうなると僕としてはもはや羨ましくすらない。そういう現象を目の当たりにしたという、お祭り見物みたいな愉快な気持ちであった。そしてもちろん、彼らの売りまくっている本の内容が気になる。覗いてみるとどうやらそれは、ビジュアルノベルの批評集なのだった。
少し客足が落ちついてきたころに、僕は訊いてみた。
「ビジュアルノベルっていうのは何ですか? ラノベみたいなもんですか?」
「むしろゲームですね。コンピューターゲームなんだけど、小説として楽しめるというか」
「ああ」僕は必死に貧弱な知識を動員して理解しようとした。「つまり『ポートピア連続殺人事件』みたいな?」
「あのへんが起源ですね」
のちに知ったのだが、僕の出した例も完全なトンチンカンでもなかったにしろ、むしろ『ときめきメモリアル』と言ったほうがよかったようだ。恋愛シミュレーションゲームである。
なるほど、と僕は思った。彼らはあれを「ノベル」=「小説」と見なしているわけか。
論争のない世界
破船房のブースの売り上げが悪かったとは思わない。仲俣さんがさかんに声を出してくれたおかげもあって、破船房から出してもらった『新刊小説の滅亡』は50冊近くも売れたし、仲俣さんの本には完売も出た。知り合いにばかり売れたのでもなかった。我々は我々なりに奮闘し、成果を上げたと言える。
僕たちが売った本には写真集もあるが、大半が「純然たる小説」とそれに関わるものだった。「純文学」のことではない。「ビジュアルノベル」に較べれば純然、という意味である。ビジュアルもなければ音も出てこない、文章だけで出来ている小説を僕たちは売っていた。
水と油である。ビジュアルノベルから見たら僕たちのやっていることなどは、殆ど遺跡の発掘も同然だろう。一方で僕から見ればビジュアルノベルは果たして「ノベル」なのか、と問いたくなる。
だが僕は問わなかったし、彼らも僕らを嗤わなかった。それどころか彼らは僕らに気を配ってくれたし、僕も彼らに好感を持った。僕たちはお互いに笑みを交わし、気持ちよく別れた。
それはこの「文学フリマ」全体を象徴する光景に、僕には思える。店番の合間に会場を回ることもできたが、そこには多種多様な、あまりにも多種多様な「文学」があった。詩集あり海外文学あり、ラノベあり二次創作ありフォトエッセイあり、マイナーな趣味のエッセイあり政治的提言あり短歌あり旅行記ありエロあり創作文藝ありと、細分化していけばまだまだいくらでも広がるジャンルの「文学」が、幾千の著者によって書かれていた。ブースからブースへ渡り歩く人たちはそれらの小冊子や本でエコバッグをぱんぱんにしていた。つまりここで売られている「文学」はただ幾千の著者が書いているだけでなく、幾万の読者に読まれているのである。ちなみに著者と読者が重複するのは当たり前のことで、今に始まったことでも、論じて何かになることでもない。
そんな、収拾のつけようもない「文学」の乱切りポトフが「文学フリマ」であり、「文学」なのだと、僕はその巨大な空間を呆気にとられながら思い知った。
かつて文学には論争があった。お前の文学は間違っているとか、こんなものは文学じゃないとか、そんな言葉が真剣に応酬されていた。そこでは恐らく、弁証法が信じられていたのだろう。相容れない二項を対立させれば、そこに止揚が、アウフヘーベンが現われるという希望があったに違いない。
だがもはやそんなことは希望すべくもない。なぜなら対立するのは二項ではなく、百項、千項であり、これをアウフヘーベンするなんて芸当は非現実的だからだ。これら「文フリ」に広がる百項を統合し、二項か三項くらいにまとめあげようとすれば、そこにはどこか権力志向を思わせる雑駁さ、図々しさが露呈するだけではなかろうか。
人はもはや「文学とは何か」を共有しようとはしていない。『新刊小説の滅亡』と「ヴィジュアルノベル」は水と油なのかもしれないが、この二項が対立するには、まずお互いへの基本的な理解が必要になる。そしてその「基本的な理解」に至る道は、なんと遼遠なことだろう。私たちは勉強をしなければならない。その勉強の先に、もしあるとすれば「対立」は生まれるかもしれないが、対立するためにする勉強など、どこが面白いのか。そもそもそんな対立は生じることなんかなくて、互いへの理解を深める可能性だって小さくはない。水と油は、どちらも液体という共通項を持っている。それで充分という結論に達する可能性だってある。
だったら最初から相手に深入りしなければいいのだ、というのが「文フリ」なのかもしれない。実際、ヴィジュアルノベルの人たちに限らず、言葉をかけあったどのサークルの人とも、私たちは礼儀正しく振る舞うことができたし、人々も礼儀正しかった。そしてお互いのやっていることや目指していることにはほぼ抵触せず、ポッキーの話や来場者の多さを語り合って別れたのである。それは居心地のいい空間であり、居心地がいいのは悪いことでは決してない。それに私たちは、自分らの本を買ってくれる、自分らに関心を持ってくれる人たちとは、短いながらもしっかりと対話をすることができたのだ。
「判る人だけ判ればいい」と「仲良きことは美しき哉」。これが「文フリ」の空間を支えている不文律だった。表現芸術全般にとって「判る人だけ判ればいい」は、今に始まったことではない。僕が現代性を感じたのは「仲良きことは美しき哉」の方である。実際それは美しい。機会があればまた訪れたい。「文フリ」は魅力的で祝祭的な場所である。
だがその「美しさ」は、何かを隠蔽してはいないだろうか。その何かを突き止めるのは、批評の重大な役割ではないだろうか。
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新収品紹介/花衣ぬぐや纏はるひもいろいろ 久女
一昨日の市場で入手した短冊のうちから何枚かをご紹介。 「花衣ぬぐや纏はるひもいろいろ 久女」杉田久女初期の代表句で、大正8年『ホトトギス』誌に投稿され、高浜虚子をして「女の句として男子の模倣を許さぬ特別の位置に立つてゐる」と言わしめた一句です。久女をモデルとした小説のタイトルにもなっていますね。(田辺聖子著『花ごろもぬぐやまつわる・・・わが愛の杉田久女』)昭和9年『ホトトギス』同...
14, 2019
書肆 遅日草舎 店主
大原散歩/里の駅から寂光院まで
お天気に誘われてふらふらと、今年初めての大原。 昨年9月の颱風一過の大原街道、山林の倒木が道を塞ぐように覆いかぶさっていました。今もまだ名残が見られます。『里の駅大原』で野菜を仕入れ、冬枯れの田んぼの間を抜けて寂光院への道を。川面を青いものが過ったので追うと、カワセミでした。民家の塀の屋根に咲く苔が綺麗です。 寂光院門前の漬物屋で辛子漬を買って引き返します。すでに陽は傾いて田面を銀色に輝...
14, 2019
散歩
自宅勤務
今日も宝ヶ池国際会議場近くで古美術市場が開かれていますが、そちらは長男に任せて小生は自宅勤務。「市場は寒いだろうな…」などと想像しながら、ヘンデルのリコーダー・ソナタ(ミカラ・ペトリ & キース・ジャレット)が流れる温かい部屋で、ノンビリと短冊の整理などをしていると、大きな聲では言えませんがつくづくと心地良く、入札を頼んだ短冊コレクション二点は居ながらにしていずれも無事落札、陰な...
12, 2019
書肆 遅日草舎 スタッフ"R"
初市に凍える
今日は今年最初の道具市場の日でした。午後から入札に参加して、安永年間の日付のある高松季眠和歌草稿や遊女桜木和歌短冊、最後に「露探」斬首の光景などを含む日露戦争関係の写真帖を手に入れました。こうした古写真は最近人気が高く、落札はしたもののなかなかよいお値段でした。仕事になるのかな…などと。 雪こそまだまともに積もっていませんが、寒さはいよいよ本番、比叡山を近くに望む暖房のない道具市場での四時間の...
11, 2019
書肆 遅日草舎 店主
新収品紹介/河東碧梧桐肉筆扇面色紙
昨年末の仕入れでしたが、久しぶりの碧梧桐です。絹本扇面と紙本色紙がそれぞれ2点。いつ見ても楽しい河東碧梧桐の筆です。 2月は1日が碧梧桐の命日ですが、9日から17日まで、神戸のギャラリー「MORIS」(https://moris4.com/)に於いて恒例にともいえる「碧梧桐展」が開催予定です。今回は碧梧桐門の俳人麻野微笑子氏旧蔵になる河東碧梧桐作品の数々が展示され、なかでも全紙に書かれた大幅「飲中八仙歌」は必見の価値...
11, 2019
書肆 遅日草舎 店主
昨夜はSAKUYAで
昨日は小雪の舞う寒い日でした。夕方までは引き籠ってヤフオクへの出品作業、この日の出せたのはエンタイアの山2点と斎藤茂吉の旧蔵資料。やがて日も暮れれば寒さもなんのその、この夜は予約していた西陣の小料理屋へ家内の運転で出かけました。美味い酒と肴の数々、たまに手に入る幸せ且つ贅沢な時間です。 「SAKUYA」さん、ごちそうさまでした。(2019/01/10)...
10, 2019
書肆 遅日草舎 店主
新収品紹介/文化七年、上田秋成はまだ生きていた?
上田秋成の画賛幅です。昨年の末、ある道具市の「出し売り」(下見がないので競り台の上に載せられた品を一見して価値を判断せねばなりません)で、余斎の署名頼りに落札した品なのですが…。いざ持ち帰って見てみるとなんだか引っかかります。画家が記した日付が「文化七庚午正月元日」。たしか秋成の没年は…と気になって調べてみると、やはりどの資料を見ても文化六年六月二十七日。ということは? 翌文化七年の正月元日、上...
09, 2019
書肆 遅日草舎 店主
初詣
今年の初詣は元旦に、まずはわが家の氏神さま岡崎神社へ、その足で今年の干支亥に因み「いのしし神社」こと「護王神社」へ詣でて一日の歩数は12,539歩。 3日は四条への道すがら平安神宮へ詣でました。この日の歩数は12,974歩。 次いで6日は石清水八幡宮へ。毎年お詣りしますが、今年は車は止して京阪電車で行き、ケーブルカーも使わず歩いて登り、下りも歩いて一日の歩数は13,498歩。そして今日は伏見稲荷大社へ。こ...
09, 2019
書肆 遅日草舎 店主
「だいせんじがけだらなよさ」
明けましておめでとうございます。三が日も過ぎて今日で今年も四日目、世の中のほとんどは常態に復するようです。そういえばなんとなく朝の空気を伝わって来る音に、人の動きの気配があります。空は青空。カルメン・マキの『真夜中詩集』などを聴きながら、井伏鱒二を読んだり、まだ道具市場も正月休み、なにをするでもなく、いつのまにか日は暮れて、一日は終わります。 「だいせんじがけだらなよさ」と寺山修司。「さよなら...
08, 2019
書肆 遅日草舎 店主
花朝堂漫録 十 勤王歌人・伴林光平の短歌と筆跡
勤王歌人・伴林光平の短歌と筆跡 伴林光平は「ともばやし・みつひら」とも、「ばんばやし・みつひら」とも呼ばれていて、確定していない。辞典にも双方書いている。 ところで、光平の短冊がよく売れるのは何故だろう。比較的安く入手できるせいもあろうが、なぜか売れ残る率が少ないみたいだ。天誅組の隊士であったからなのか。 伴林光平(1813~1864)は、幕末の国学者・山陵研究家・歌人・勤王志士。河内国南河内郡道明寺(...
12, 2017
花朝堂漫録
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2021年03月22日
「海鳴り」33号が届きました
昨年までは「海鳴り」が出たら、編集工房ノアの本の通販のおまけとして配布していましたが、三月書房は昨年末に廃業しましたので、そーゆーことはできなくなりました。うちの店では毎年200冊ほども配布させていただいていましたので、今年もお知らせだけはしておきます。
この号で一番の読み物は、山田稔氏の「同僚━生田耕作さんのこと」でしょう。2段組み14頁分ありますが、山田氏が生田氏について、これだけまとまった量を書かれたのは初めてかと思います。そのほかの内容は上記の画像をクリックしていただけば目次が読めるはずです。
「海鳴り」の入手方法は聞いておりませんが、おそらく一部の書店では無料配布するはずです。非売品なのでこれだけを購入することはできないでしょう。発行所に頼めば送ってくれるのか、送料はいくらなのかもわかりません。これはあくまでも個人的な意見ですが、発行所に何か1冊通販の申し込みをして、ついでにおまけに添えてくれるようにお願いするのがよろしいかと思います。表紙の裏に昨年1月以降の新刊リストが掲載されています。下記に画像を載せておきますのでご参考にどうぞ。クリックすれば拡大するはずです。
まことに不便なことに、編集工房ノアにはサイトがありません。グーグルすると、いまだに三月書房のページが上位に出てきます。メールも利用されていません。ゆえに通販の申し込みは郵便か固定電話かFAXしかできないでしょう。住所と電話は検索すればすぐにわかるはずです。
21.01.09 同人活動ページを更新
無限コンティニューで目指す最強勇者 〓みんなの命がひとつの世界で、オレのパーティーだけ不死身〓(1) (裏少年サンデーコミックス) ラ研出身、kt60さんの新刊
クリスマスどうすんのー!
クリスマスどうすんのー!
クリスマス、どこいればいいのー!
あたし泣く子も黙るカド部屋なんですよ。
いるか、いないかが一目瞭然なんですよ。
く、クチの野郎ー!
口は災いのモトとは、よく言ったもので、
昨日のクリスマスはずーっと電気消して、家に居ました。
東京のくせに、結構、星がキレイでした。
とか、しんみり言おうと思ってたんだけど、
この日を宮崎駿コンプリートデイとして、「おもひでぽろぽろ」「となりのトトロ」「魔女の宅急便」「天空の城ラピュタ」「耳をすませば」「風の谷のナウシカ」「ハウルの動く城」などなどを、暗い部屋で、もうひっきりなしに見まして、
こうね、「彼氏」とかね「もこみち」とかね、
だからなんだっつーの?
くらいの、でっかい気持ちになってみました。
クリスマスなんて、ちょろいちょろい。
2005年12月26日 人気blogランキングへ
12月の詰め将棋
友達に新しい彼ができたので
じゃあ写真見せろや って言ったら
得意げに出してきた。
いやー、すこぶる用意周到過ぎて確信犯。
その写真が、まぁ・・、ディズニーランド?らしきところで軽くツーショット写真。
(いや、つーか絶対ディズニーランドだけど、
つーかこの後ろに写ってるマルっぽいオブジェは
ディズニーシーであることは間違いないけど、
そんくらい私だって一目でわかるけど、
絶対「これディズニーシー行ったの?」って聞きたくない!)
で、友達としては、早く聞いて、これディズニーシー行ったの?って聞いて!っつー顔まんまん。
でも私は絶対聞きたくない、
しかしそれ以外にこの写真に対し何の感想も浮かばない、
でも言いたくない、
これ言ったら負ける気がする。
という、女同士の緊迫する一瞬の中、
後輩の女の子が無邪気にこの前戦に突入してきて、
「わぁーこれディズニーシーですよねー!」
って、もうあんた!
これだら、二十歳前後の子ってのは、
こういう女同士の話したい!聞きたくない!の攻防が全然わかってない!
「あーわかっちゃったぁー?そうそうシーに行ったんだぁー」
ほらー、始まっちゃったじゃない!
シー話。
もうこれから、彼女の口からハーバーサイドクリスマスがこれでもかっつーほどのパレードを繰り広げちゃうよー。
って思った瞬間
「実は、私もこないだ彼氏と行ったんですよ、シー。もう超きれいで、超感動ですよねー。でーミッキがぁー」
馬
鹿
な
!
2人は一気に団結し、ディズニシーの素晴らしさに付随(ふずい)した形で、冬に彼氏のいる素晴らしさを存分に語り尽くしたあげく
「ハイネも絶対行きなよシー、すごいから、価値観変わるから」
馬
鹿
な
!
行ったことあるよ。
つーか、今、目をキラキラさせてるあんたと行ったはずだけど。
そしてカップルの波と抱擁に引き裂かれながらブラヴィッシーモを見て、
もう二度と来ねぇシィー!
って叫びあったはずだけど。
でも、なんか、写真に写ってた彼氏が、なんかレーザーラモンのマネっぽい、でもなりきれてない、土壇場で自分を捨てきれてない素振りで写ってたので、
ちょっとだけ微笑ましく見守っていくつもりです。
2005年12月20日 人気blogランキングへ
イブの采配
正直、こんなにモテナイとは思わなかった。
団体戦(合コン)はおろか、一騎打ち(紹介)に至るまで、
全ての面において、伸び悩み。
洋服の襟元に間違ってウンコでも付いてるんじゃないかって疑うくらいの防御率。
これはもうね、絶対におかしい。
裏に政治的なものすら感じている。
そのくらい、国会レベルでモテナイ。
「好きな人に告ったけど振られてしまった」
というモテナイレベルを超え、
ついに、先日告ってない人にまで振られた。
や、地元の飲み会の最中、
私はさ、最近見た「ハリーポッターと炎のゴブレット」について、なんと炎のゴブレットらしきものの演技つきで解説してたわけ。
「でね、対抗試合も終盤!ハリーが勝つと思うじゃん?ところがどっこい、ハリーはそのすべてがワナだったことに気がつくわけ!でっ!」
みたいな、紙芝居屋でいえば、子どもたちが息を呑むであろう、その瞬間だったと思う。
地元の男友達の一人が
「ごめん、今気づいたけど、おれ加藤にほんと興味ねぇや」
今、気付いちゃったーーーーー?
いやー、気付くにしても、もうちょっと先か、もうちょっと、せめてこの話が終わった段階で気付いて欲しかったー。
つーか、今気づくべきは、ハリーをワナにかけようとしたのが誰かっつーことだし。
そんな赤裸々な地元の男女関係についてじゃないし。
むしろ私がいない場所で気づくのがエチケットだし。
しかも、今してたの私の話じゃないし、ハリーポッターの話だし、あいつの話だし、おめぇが興味ないのは、私じゃなくてハリーなんじゃないかっつーことについて、ちょっとは考えてくれたー?
つーか、このタイミングで私にハリーの話つづけろって、すげぇ過酷な使命だし、
でも打ち切るには、すげぇ中途半端だし、あたしゴブレットの顔真似の途中だし。
でさ、地元の他の方々も、思わずシンとしてるわけですよ。
で、思いっきり発言権が私のターン。
みんなが私の動向に(ハリーポッター以外の話題で)注目。
ライフカードを広げたくなる瞬間。
あー「webに続く」って、なりてぇー。
でも、まさにリアルタイム。
今、今の心境を求められてる。
どう出る?
どう出る私。
「いいって!いいんだよー!
あたしたち友達なんだから興味なくて全然いいんだよー!
で、炎のゴブレットの奴がさー」
乗り切りました。
このセリフを、今年度のMVPにしたいと思います。
いやー、そうそう言えたセリフじゃないと思うんですよ。
告白する場において、振られる事ってのは想定の範囲内で、
その返しのセリフ、
例えば「今まで通り友達でいいから」とかはね、
大体シュミレーションとして構想されてるんですよ。
でもね、告ってもいない相手から突発的に振られる場合ってのは、
まぁ女性にしてみれば非常事態ですよ。
それをね、すげぇ優雅に、ある意味エグゼクティブに、私は乗り切っちゃったわけですよ。
私のレベルもここまで達したかと、まさに感無量です。
で、気付いちゃったんですけど、
モテナイ生き方というのは、実はすげぇテクニカルだなあと。
なんつーの、難易度って言うんかな。
あれが、すげぇ高けぇ。
例えば、「ぷよぷよ」にしても「マリオカート」にしても、難易度を設定するわけだけど、
モテナイっていうことは、まさにすげぇ難易度がハードなわけですよ。
そのステージを体感してから、
まあキムタクとかをね、見るわけ。
したっけ、もうクスって出る、クスって。
ちょっと口元で小指立ててクスですよ。
なにあれ、すげぇぷよぷよ落ちてくんの遅せぇー!
クッパ全然あたりが甘めー!
で、自分の面に戻ると、もうすげぇ おじゃまプヨとか振ってくるし、
ドンキーとかコーナーに一列でバナナの皮とか置いてくるわけ。
あのピーチ姫ですら、すげぇ性格わりぃ。
でも、そんな中で結構いい勝負をしてる自分がいたりして、
まさに自分の技量に酔う瞬間でした。
つーか、その後、例の地元の友達から電話があって、
「おまえのさ、ゴブレットのモノマネ、似てねぇ」
「あ、見に行ったの?」
「ゴブレットって、魔法の木杯のことじゃん」
結構、ゴブレットの奴が大暴れしてた。ってのが、私のハリーポッターの感想だった。
つーか、ハリーポッター、まだ見に行ってなかった段階で、解説を求められたので、ついつい調子に乗って自分なりのハリーを表現しちゃってた。
でも、わざわざ見に行くなんて、こいつ・・もしかして・・あたしのこと・・
「・・な、なんだ、言ってくれれば、私も見に行きたかったのに」
「は?彼女と行ったし」
テクニカル。
___________________________
あたしのマリオカートはとりあえずシューマッハとかライケネンとか出てくる。
でも、結構、負けてない、と思う。
2005年12月10日 人気blogランキングへ
発進!
ちょっと、そこの君、んーってしてみ、んーって。
昨日、地元の友達と飲んでたら、
その子がいきなり
「あたしの彼氏さー、キスするときの顔が変」
っつー話になって、
つーかキスの時の顔なんて一々チェックしてねぇっつー話になって、
そういえば、あたしたちもどんな顔してんだか自分じゃわかんねぇなってことになって、
「キス待ち顔」選手権(うちわ)が急遽開催されることになったんですが、
私はこっそり席を立ちました。
こないだ仕事場の後輩に合コンに誘われました。
私は、まあ仕方なく、あくまで可愛い後輩たちの引率として、
「ちょっと、悪いけど、今日だけ同期ってことで」
(後輩たちは思いっきり親指立ててグーなんつって)
そう、引率してきたわけですが、
男の子「いやー22歳なんてめっちゃ若くねぇー?」
後輩達「あははー」
男の子「で、ほんとのとこ加藤さんはいくつなの?」
後輩達「加藤先輩も22ですよー!」
ああ、可愛い後輩。
おもいきり先輩言っちゃってる。先輩言っちゃってる。
したっけ、場の盛り上がりもそこそこに
「ポッキーゲーム!!」
なんつって、出ました。
ポッキーゲーム・・・っ!!!!
あの20?にも満たない棒菓子の先端と先端から、男女で折らずに食べ合ってくあのゲームっ?!
だって、それは、だって、き、キス、じゃないですか。
知り合ってまだ数分も経たないのに、キス、じゃないですか。
私は、こんな汚らわしいゲームにうちの可愛い後輩達が餌食になったら大変と、この身をはって立候補するしかないじゃない
最近の噂
風の噂ではございますが……
なお、リンクする場合には各コメントの日付のあとにある「id」をクリックすると、そのコメントのユニーク id が url 欄に表示されるぞ。
2012/05
しばらく前に、カルロス・フエンテス他界。しばらく前に、フエンテスの小説やノンフィクションをまとめて読んで、もうフエンテスは一通り見切ったと思っていたが、それでもかの大作「テラ・ノストラ」は未だに期待だし、その才能と知性は刮目すべきものがあり、また一部の文のかっこよさと洗練ぶりはずばぬけたものがあった。正直いって、その洗練ぶりがかれの目指すラテンアメリカ土着的な泥臭さと相容れない面はあって、それが彼の弱点でもあったんじゃないかとも思う。ガルシア=マルケスは、発端となったおばあちゃんの昔話的な語り口があり、バルガス=ジョサは何でも力でねじふせるような野蛮さがあるし、カルペンティエールもそこらへん洗練しすぎずうまく逃げているんだけど…… ともあれ、ご冥福を。(2012/05/21, id)
先日までインドのタミルナド州にいたんだが、電力事情がひどい。日本の工場とかでも、週二日完全停電に、その他の日も一日六時間停電というまともでない状況になっている。ところが、先月末に突然それがちょっと改善しはじめた。なぜかというと、風が少し早めに吹いてきたから。タミルナド州は、いま稼動発電容量の半分くらいが風力を中心とした再生可能エネルギー。ところが、これまでの月は風がふかないので、その風力からの電力はゼロ。それが、風が吹いたら突然総電力の四分の一くらいがまかなえるようになった。
しかし……こんな風頼みでは仕事にならない。停電するのも困ったものだけれど、仕事に使うなら、停電するといいつつ実は電気がきました、というのも困る。タミルナド州は結構でかい(日本の三分の一くらい)だから、多少は平準化されると思っていたんだけれど、ダメなときは完全にゼロの状態が何ヶ月も続くのか! これ使うなら、どうしてもバックアップの火力かなんか必要になってくる。それを考えると、自然エネルギーへの転換をすすめましょうなんていうお題目がまったくリアリティなしに聞こえてしまう……(2012/05/20, id)
2012/04
LaTeX の環境を更新しようとおもって、そろそろ Windows とMac とLinux (最近ほとんど使わないが) の環境もそろえたいしと思って、W32 環境から texlive に移行しようとあれこれ。最初はいろいろ苦労したが、最終的には成功。よかったよかった。TexMaker とか TexWorks とかの専用エディタも使えるようになったのは便利。ただ、変なotf系の小細工して、鄧小平の鄧を勝手に utf{21E}とかに置き換えるのは迷惑だなあ。そういうのをなしにするために utf-8使ってんのに。
あと、パッケージの更新が楽なのはうれしい。これまでは年に一度くらい、W32Tex環境まるごと入れ替えで更新してたんだよね。 (2012/04/07, id)
2011/10
ラオスにきたら、いつも使っている携帯電話がつながったりつながらなかったり。SMSも送れなかったりする。するとカウンターパートから連絡がきて、今使っている携帯電話(TIGO 改め Beeline) を換えろという。TIGO から他のキャリアの電話につながらなくなっているから、といって。なんじゃそりゃ。
TIGO の機械の故障らしい、と言われたんだが、調べてみたら、なんと TIGO が(おそらく Beeline に買収/改名する過程で)協定破りのプロモーションをやって、それに対して他の携帯会社が制裁措置として、TIGO/Beeline への回線接続を切ったんだって。ひでえ。協定破りって、少しお得なプランを出したとかそんな話だけど、それでここまでやるか?!? そんなことをしたら業界全体の利益が下がるからというんだけど、それってカルテルっていうんですよー。社会主義国は知らないかもしれないけど、いけないことなんですよー。
しかし TIGO も、古いページから新しい Beeline のページにリンクを張るくらいの手間を惜しまなければいいのに(といってもその新しいページが見当たらない……)。 (2011/10/27, id)
遊びで受けてみた TOEFL ibt だが、ライティングがこんなに低いとはちょっとがっかり。少し書き方に凝りすぎたか。もうちょっとシンプルに書けばよかった。あと、ぼーっとしていてちょっと聞き逃した部分があったせいもあるのかなあ。 (2011/10/26, id)
2011/9
まったく知らなかったが、今月頭に、かのプロジェクトグーテンベルグ創始者のマイケル・ハートが他界していた。このプロジェクトにはテキストももらったし、いろんな権利やテキスト配布がらみの考え方も教わったし、何より「こんなことやっちゃえるんだ」と目から鱗を取ってくれたことには何よりも感謝している。その恩恵と遺志に応えるためにも、自由に流通する文書をどんどん増やさなきゃ。気がつかなかったけれど、今見たら The Economist にも立派な追悼文が出ている。もっと枯れたジジイかと思っていたよ…… (2011/9/29, id)
最近の The Economist では、アジアの女性が晩婚化、未婚化していて、それは高等教育が進み、家庭や育児に縛られない経済的な独立性が確保されたからだ、という議論をしていた。そしてその結果としてアジアの男性は結婚はおろかセックスもできずに悶々としている、という話。
それに対していくつか投書がその数号後で紹介され、男だって都市化に伴いいろいろ火遊びのチャンスができてるよ、という指摘とか、家庭のよさは忘れられていないよ、という投書の中に混じってこんなのがあった。
拝啓 高学歴アジア女性が金銭的にdependent (訳注:independentのまちがいのはず)になるにつれて、確かに結婚は減っていますが、それでも彼女たちは活発なセックスライフを送っています。そしてますます若い男を愛人として選ぶようになり、既婚女性よりもっとセックスライフを楽しんでいるのです。このトレンドは戦後の日本で始まったもので、当時は大量の未亡人が再婚するよりも新しい「伴侶」を選んだのでした。
アジアでは、三十代、四十代の独身女性が二十代のツバメを持つのはごく普通のことです。ダンスクラブの多くはハンサムな若者をウェイターとして雇い、かれらは連れ出し可であることがほとんどです。つまりアジアの若い男性は、たぶん貴誌の考えるほど寂しくはないうえ、年上の愛人から性技の手ほどきも受けられるのです。
ピングー・リュウ(フロリダ州ボカラートン) The Economist 2011/9/10-16号、p.16
リュウさん、ご自分の願望を信じやすいThe Economist にぶちまけてはいけません。あなた、どう見てもなんかの読み過ぎです。 (2011/9/27, id)
矢作俊彦がぼくのGQの文章に「反論」したというので見てみた。ぼくには「論」にはまったく思えず、ただの付け焼き刃の感情垂れ流しポジショントークとしか思えないんだが、多くの人は説得力(でも論がないのに、何に説得されたんだろうか)を感じたようだ。そしてツイートなどを見るに、多くの人は次のネタにずいぶん賛同している。
核廃棄物をどうするの? 山形はそれに触れてないじゃないか、というわけ。
さて、ぼくはその話はちゃんと触れているのだ。そしてそれは、ぼくのほうも是非聞きたいところ。あなたたち、核廃棄物をどうするの?
自分たちは脱原発と言っているから、その要求が通れば廃棄物がすぐ消えてなくなるとでも思ってるの?
今動いてる原発があって当分後始末もいる。過去に出た廃棄物もある。それを何とかしなくてはいけない。あなたたち、いまの原子力の管理技術では不安なんでしょ? 技術だけじゃなくて体制も信用できないと思ってるんでしょ? そしたら、今ある(そしてこれからも出続ける)ものを今よりマシな形で管理処分する必要があるんでしょ。そのための技術開発は必須だ。だからぼくは原子力の研究開発に金をかけろと言っているんだよ。
でも、それだけじゃ足りない。だれがそれをやってくれるの? 先の見通しのない、つぶしも効かない、過去の尻ぬぐいにしかならない技術の開発に、だれが来てくれるの? 工学部の進振を見ればわかるけれど、学生はそういうのに敏感だよ。
そう考えると、本気で脱原発をするためにも、逆に原子力エネルギーに多少なりとも可能性は残さないと(民生発電でなくてもいいよ)ダメじゃない? そうでないと、まともな人材きてくれないよ?
ぼくはそう思うんだ。そしてあのGQの文も、そこまで考えての話なんだけどね。変な結論だとは思うし、これを詭弁だと思う人も多いだろう。でもさ、それじゃどうすればいいの? そう聞くと、東電の責任だから東電にやらせろ、とか言うんだけど、そういうときだけ東電を信用していいわけ? かれらだって、ない技術は振れないんだよ。どうせ今の原発の敷地って、脱原発した後で何か別のことに使えるわけでもないんでしょ。だったら今の使い道をどう改善するか考えたほうがいいんじゃないの?
だいたいぼくは、矢作俊彦みたいなバブル全盛期にいい思いをしてきた、60-70 歳くらいの連中の道楽エコロジーだのはまったく信用していないし、その連中がこの震災や原発事故で急に社会派に目覚めてきいたふうな口をきくのがおかしくてならない。かれらは今後、現状維持のまま社会
「推理」することと〈欲望〉すること 江戸川乱歩「D坂の殺人事件」論
Posted by 中 相作 - 2020.06.23,Tue
雑誌
立教大学大学院日本文学論叢 第14号
編:立教大学大学院文学研究科日本文学専攻
平成26・2014年9月?日 立教大学大学院文学研究科日本文学専攻
A5判 128ページ
「推理」することと〈欲望〉すること 江戸川乱歩「D坂の殺人事件」論
栗田卓
p73─90
▼立教Roots:立教大学大学院日本文学論叢 > 14(2014)> 「推理」することと〈欲望〉すること : 江戸川乱歩「D坂の殺人事件」論
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RAMPO Up-To-Date
江戸川乱歩執筆年譜補遺
以下は2017年8月26日(土)に、韓国ソウルにある国立ソウル現代美術館で行った基調講演の全文です。
私の名前は室井尚(むろい・ひさし)です。横浜国立大学の教授をしています。専門は哲学や文化理論で、何冊かの本を書いています。今回のツアーもそうですが、普段は学生たちと一緒にアートプロジェクトをプロデュースしたり、沢山のワークショップをしたりしています。
ですが、私はアーティストでもあります。少なくとも一度はアーティストでもありました。
2001年に日本初の国際芸術祭である「ヨコハマトリエンナーレ2001」が開かれましたが、その時に私は、ディレクターの1人であり、京都国立近代美術館の学芸部長だった河本信治さんに声をかけていただき、ほぼ同年代のアーティスト椿昇(つばき・のぼる)さんとのユニットを組んで、「The Insect World」というプロジェクトを行いました。これは複数のユニットからなる複合的なプロジェクトだったのですが、その中の一つとして設置した全長50mのバッタの形をしたバルーン「飛蝗(The Locust)」が余りにも大変で、それにばかり力を奪われていました。
このバルーンはとても遠くからも見ることができ、横浜の町のシンボルでもある船の形をしたインターコンチネンタルホテルに設置されていました。私たちのコンセプトは21世紀にはこれまでの人類の文明とは全く異なる、いわば「昆虫的」な論理が世界を支配するだろうということで、「The Insect World Operating System will govern the World」という言葉をキーコンセプトにしていました。
冷戦が終わり、新しい世界秩序が生まれようとしていました。私はそれを、人類を含む脊椎動物からもっともかけ離れた昆虫の目から見た世界を提示することによって、新しい文明の誕生を喚起しようとしたのですが、実際にはそれは2001年9月11日の同時多発テロ事件によって簡単に乗り越えられることになってしまいました。
クシシュトフ・ヴォディチコ氏と会ったのはこの作品の準備をしていた時です。彼はティファナで行っていたプロジェクションを展示するために横浜トリエンナーレに参加していました。ある機会があって、この時私は彼と二人で、バーで飲む機会がありました。
その前から私はヴォディチコ氏の作品を知っていて、とりわけ京都国立近代美術館の展覧会「Project for Survival」で最後の展示室に出されていた「Polis Car」にはとても大きな衝撃を受けていました。都市に溢れるホームレスを排除したり、収容したりするのではなく、彼らに移動できる最強のツールを与え、むしろ町の中で誰よりも自由に活動できる存在に変えるというアイディアは、常識を完全に覆すものであり、この作品を作ったアーティストに会ってみたいと思っていたのです。
彼にこのバッタのCGを見せると、彼は愉快そうに笑って、こう言いました。「アメリカの深夜映画でシカゴの町を巨大なトノサマバッタが占領するB級SF映画を見たことがある」。
その後、私はこの映画を探しました。それは1957年に作られた白黒のアメリカ映画で、ピーター・グレイブス主演の「The Beginning of the End」という映画でした。とても安っぽいSF映画ですが宇宙からの謎の光線で巨大化したトノサマバッタの群れがシカゴの町の高層ビルを襲うというストーリーでした。
それからちょうど9年後の2010年3月に、私はヴォディチコさんと再会しました。京都国立近代美術館で、ヴォディチコの作品を紹介し続けてきた河本信治さんの定年退職を記念する展覧会のオープニングパーティに彼は参加していました。
多分私のことなんか忘れているだろうと思いましたが、せっかくなので話しかけてみました。
「9年前にあなたが教えてくれた映画のタイトルは”The Beginning of the End”でしたが、あの後すぐに9.11が起こりました。私たちのバッタのバルーンもトラブル続きで71日の展覧会期間中23日しか展示できなかったのですが、その中でワールドトレードセンターのビルが崩壊するのを見て、私たちは底知れない敗北感に捕らわれていました。今から考えるとまさしくあの年は”Beginning of the End”の年だったのです」。
ヴォディチコさんはとても鋭い目で私をじっと見つめていて、私は何か彼を怒らせてしまったのかと思い、「失礼しました」と早々に彼から遠ざかりました。
ところがパーティの終わり頃になって、彼はまっすぐに私のところに歩いてきて「時間があるのなら、コーヒーでも一緒に飲まないか?」と向こうから声をかけてきたのです。
雨の降る中、京都の町を二人で長いこと歩いて喫茶店に入りました。彼はちょうど「9.11」に関する著書”The City of refuge”を出版したばかりで、9.11を記憶するためのメモリアルをニューヨーク湾の海上に作って、そこを世界平和センターにするという構想を提案していたところでした。
「日本では誰も俺のこの提案に耳を傾けてくれないし、あのパーティでも誰もまじめな話をしてくれないのに、お前に会えてラッキーだった」と彼は言い、それから二人でミシェル・フーコーの「パレイジア」概念や、犬儒派(キニク派/Cynic School)の哲学について議論を交わしました。
彼はちょうどパリの凱旋門を「戦争を永遠に廃絶するためのメモリアル」に変えるというプロジェクトに取り掛かっていて、スケッチブックを出してまだ構想中のこの作品「The Abolition of War」のデザイン画を目の前で書いてくれました。
「お前、どう思う?」と聞かれて、「そうですね。でも、これができたからと言って本当に人類が戦争を廃絶するようになるかどうかは疑わしい」と曖昧な返事をした私に彼は少し怒ったようで、「俺はこれをやっているのに、お前は何をするんだ? たとえば、お前は靖国神社のことをどう思っているんだ?」と言いました。
私は即座に「靖国神社はまずい。あれは一種のタブーのようなもので、右翼も左翼も靖国のことになると正気を失う」というようなことを言うと、彼はさらに激高して、「何を言っているんだ。パリの凱旋門だって右翼とナショナリストの魂の象徴で大きなタブーになっている場所なんだぞ」と言います。これは本当のことで、この一年後、パリの画廊で「The Abolition of War」のオープニングにはフランスの有力メディアは左も右も一切取材にきませんでした。彼らは凱旋門をタブーにしていて記事にするのを恐れたのです。
しばらく彼と議論して、私は横浜に帰りました。新幹線で深夜に家に着くと、さっき会ったばっかりのヴォディチコさんからメールが届いていました。
それは「俺は明後日の朝の飛行機でボストンに帰るのだが、明日土曜日は一日オフだ。俺が新幹線で東京に行くから、一緒に靖国神社を見に行かないか?」という突然の申し出だったのです。
次の日、東京駅で待ち合わせて二人で靖国神社に行きました。私は子供の時に観光バスで靖国神社を訪れたことはありましたが、大人になってから行くのは初めてで、ヴォディチコさんの方が詳しい知識を持っていることを恥ずかしく思いました。
靖国神社が、戦後はただの新興宗教団体になっていること、アメリカの占領軍が最初は廃止しようとしたのを結局は残すことにしたこと、A級戦犯を祀って中国や韓国の激しい反発を呼ぶようになったのは1970年代後半からであることなど、それまで全く知らなかったのです。またいくら右翼や自由民主党の一部が靖国神社を国有化しようとしても絶対にできない理由もこの時に学びました。
靖国神社の隣には付属の博物館があって、そこにはゼロ戦や人間魚雷回天など旧日本軍の兵器が展示されていますが、ヴォディチコさんは「誰があんなにきれいな兵器を保管していて提供できたと思う? アメリカ軍以外ありえないではないか? 日本と韓国・北朝鮮と中国が仲が悪くて一番得をしているのはアメリカなのだ。靖国はそのためにある」と言いましたが、まさしく私の目を開かせてくれる言葉でした。
その後、私たちはメールやSkypeで連絡を取り合って一年後に横浜で国際会議を開催しました。「アートと戦争」という会議で30名以上の研究者、アーティスト、キュレーターたちを招いて三日間の議論を続けました。
実はこの時にせっかくヴォディチコさんを呼ぶのだから会議だけではなくて、作品も出したいということで「War Veteran Vehicle」の日本版をやろうと準備をしていました。
ところがその準備期間中の2011年3月11日に東日本大震災と福島の原発事故が起こったのです。私もヴォディチコさんもこの大災害に大きな衝撃を受けました。そこで、二人で相談してこの災害の被災者の声を作品の中に組み込むことにしました。私はスタッフを連れて6月初旬に気仙沼や塩竈などを訪れて、津波の被害者やその関係者の取材を行い、War Veteran Vehicleの形でデータを編集しました。
その成果は横浜で2回、被災地の仙台で1回のプロジェクションとして公開されました。このプロジェクトの名前は二人で相談して「Survival Projection 2011」としました。
時間も不足していたこともあって、この作品に対する評価はあまり高いものではありませんした。震災のショックがまだ生々しかったのか、公開現場では何人もの観客から「こんなことをして不謹慎だと思いませんか?」と非難されました。Wod
『戀愛譚 出版記念展のお知らせ
3月9日に発売した書籍、『戀愛譚』の発売を記念して、大阪・北浜のギャラリー《アトリエ箱庭》にて、東郷青児デザインの本、洋菓子店の包装紙、マッチ箱などを集めたささやかな展示を行います。箱庭オーナーの幸田和子さんと、一部、編者の野崎が集めた私的コレクションです。来場者のみの特典もございます。詳細は特設ページをご覧ください。http://underson.com/bibliomania/renaitan_event.html
近年の実演では2013年ハイティンク指揮ロンドン交響楽団の9番、同年マゼール指揮ミュンヘンフィルの3番、2015年東京都交響楽団定期ミンコフスキー指揮の0番、今年2016年2月のバレンボイム指揮シュターツカペレ・ベルリンによるブルックナー交響曲全曲チクルス、また、この間7月の東京交響楽団の定期でのジョナサン・ノット指揮による8番はとてもよかった。
最終更新/20160809
夏イベントのお知らせ掲載
『銀河鉄道の夜』発売中です
宮沢賢治さんの名作をマンガ化。初めて読む子どもの方から原作ファンの方まで楽しめる本格コミカライズです。
★速報 9/3「銀河鉄道の夜マンガと歌のコンサート」個展&コンサートイベント銀座にて開催決定!詳細お待ちください!
■8/14 コミックマーケット90【辺境屋/日曜西す-01b】
2〜7月発行の同人誌+新刊(折本かペーパー)の予定です
■8/21 COMITIA113【辺境屋/G01a】
セブン-イレブンのマルチコピー機で同人活動
サイト8/9公開!監修&イラスト担当しました
・お世話になりました!
2015年9月
2015年9月30日 (水)
お世話になりました!
みなさま、お知らせがあります。
2003年9月に「ひとり出版社」として創業してから、ちょうど12年が経ちましたが、双風舎はこの9月末をもって、一段落させていただくことにしました。
これだけ長い期間、ひとりで出版社をやれていたのは、読者の方々や著者のみなさん、書店員の方々、取次JRCのみなさん、デザイナーの方々、そして印刷・製本でお世話になったみなさんのおかげです。
心より、深く、深く、感謝いたします。
双風舎の思い出は、いっぱいありすぎて語りきれません。
長嶋茂雄さんにならい、「双風舎は永遠に不滅です」などと言いたいところですが、多くの方に迷惑をかけてしまいましたから、そうもいってられません。
でも、私個人の人文書への思い入れは、まだまだ尽きることはありません。
今後は、東京・阿佐ヶ谷の皓星社(こうせいしゃ)という出版社でお世話になりながら、いろいろ仕掛けていこうと思っています。今後は、皓星社の本を、何卒よろしくお願いします。
なお、最後の刊行となった中澤系著『uta0001.txt』に関しては、取次のJRCのご協力により、双風舎は収支に関わらないかたちで、需要があるかぎりオンデマンド版として重版することになっております。最後の最後に、歌集としては異例の売れ行きを誇る本が出せて、ほんとうによかったと思っています。
12年間、みなさん、お世話になりました。
人生いろいろ。出版社もいろいろ。
また、どこかでお会いしましょう!
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2014年11月03日
= ヘーゲルの自筆本を一般公開 =
このほど、東京・神田の古書店で、ドイツの哲学者ヘーゲル自身による書き込みのある本が発見され、11月7日・8日の二日間、東京・千代田区神田小川町の東京古書会館で展示される。
展示される本は、ヘーゲル最初の著作「フィヒテとシェリングの哲学体系の差異」(1801年)の初版本で、本の扉に2ページにわたる書き込みがあり、ドイツの研究機関「ヘーゲル文庫」でヘーゲル自身の筆跡と確認された。
展示するのは、この本の所有者であり、書き込みの調査に当たった寄川条路・明治学院大学教授と東京都古書籍商業協同組合(東京都千代田区、理事長山田靖)で、同期間に開かれる洋古書の展示販売イベント「洋書まつり」の会場に展示される。
また、7日(金)18:00から、同会館で寄川教授による講演も行われる。
同書は、来年1月「ヘーゲル文庫」に寄贈されることが決まっており、今回が日本国内で一般向けに展示される数少ない機会となる。
期日:2014年11月7日(金) 10:00から18:00
8日(土) 10:00から17:00
場所:東京古書会館内地下1階 「洋書まつり」会場(入場無料)
東京都千代田区神田小川町3-22 電話03-3293-0161
講演:「日本で発見されたヘーゲルの自筆本をめぐって」 明治学院大学教授 寄川条路
2014年11月7日(金) 18:00から18:30 同会館 7階会議室
参加無料 先着80名
【取材・撮影をご希望の報道関係者の方へ】
本の撮影は展示期間中随時可能ですが、ガラスケース越しとなります。
寄川教授への取材は、講演後の質疑応答のなかでお願いいたします。
【問い合わせ先】
東京都古書籍商業協同組合 広報課 大場(おおば) 03-3293-0161
投稿者: 広報課 日時: 2014年11月03日 18:45 | パーマリンク
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= ヘーゲルの自筆本を一般公開 =
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