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  1. 2025/05/21 08:38:59 現代新書 | 講談社含むアンテナおとなりページ

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    東北大学教授
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    リクルートワークス研究所研究員・アナリスト
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    千葉 聡
    東北大学教授
    【移動と階級】日本人は移動しなくなったのか…「移動できる人」と「移動できない人」の差
    伊藤 将人
    国際大学グローバル・コミュニケーション・センター研究員・講師
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    千葉 雅也
    哲学者
    /立命館大学大学院教授
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    高齢者がみんな働き、給料も上がる…じつは、日本経済がこんなに激変していたベストセラー『ほんとうの日本経済』
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    じつは「老衰死」は悲惨…医師たちが「死ぬなら、がん」と口を揃えて言う「意外なワケ」
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    江戸時代の「遊女」が男と「心中」する際に行われていた「ゾッとする作法」日本人が知らない遊廓の世界
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    進化学者が無人島で目撃した「進化の現場」…「悪夢のような世界」をつくりだした「魔物の正体」

  2. 2025/05/21 07:14:09 5ちゃんねる含むアンテナおとなりページ

    【国債】20年債入札が記録的不調、30年など超長期利回り最高投資家不在鮮明 [ぐれ★]
    ※2025年5月20日 12:44 JST
    更新日時 2025年5月20日 17:19 JST
    Bloomberg
    財務省が20日に実施した20年利付国債入札は不調となり、超長期国債の利回りが軒並み急上昇した。日本銀行が巨額の国債買い入れを縮小する中、投資家不在への懸念が強まった格好だ。
    入札結果によると、投資家需要の強弱を反映する応札倍率は2.5倍と、2012年以来の低水準。大きいと不調を示すテール(落札価格の最低と平均の差)は1円14銭と1987年以来の水準に拡大した。
    記録的な低需要を受けて28日の40年国債入札に対する警戒感が高まり、新発40年国債の利回りは3.6%と前日から15ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し、過去最高水準を更新。30年国債利回りも1999年の入札開始以来、過去最高となる3.14%を付けた。
    国債利回りの上昇は、日銀が国債の買い入れを縮小する中で代替投資家が依然不在という現状を浮き彫りにしている。大手生命保険会社など国内機関投資家は慎重姿勢を崩しておらず、積極購入に動く海外投資家の影響も限定的。流動性が乏しい超長期債は特に売り圧力にさらされやすく、米国の関税政策を巡る不透明感も手控え要因だ。日本国債の利回り上昇はドイツや米国など主要国と比べても際立っている。
    続きは↓
    https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-05-20/SEMTD3T0G1KW00
    2025/05/21(水) 05:25:31.90 ID:h+f1d2eK9
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    【コメ】石破首相 「米は買ったことがない」発言の江藤農相を交代させる方針 きょう最終判断へ 事実上の更迭とみられる [ぐれ★]
    ※2025年5月21日 4時19分
    NHK
    石破総理大臣は「コメは買ったことがない」などと発言した江藤農林水産大臣を交代させる方針を固めました。事実上の更迭とみられ、21日に最終判断することにしています。
    江藤農林水産大臣は、今月18日の講演で「私はコメは買ったことがない。支援者の方々がたくさんコメをくださり、売るほどある」などと発言し、翌19日に撤回しました。
    石破総理大臣は、江藤大臣を総理大臣官邸に呼び、厳重に注意した一方、コメの価格安定などに向け、職責を果たしてもらいたいとして続投させました。
    そして、2日も衆議院本会議で「発言は極めて不適切で国民に大変申し訳ない。任命権者は私であり、心より深くおわび申し上げる」などと陳謝しました。
    これに対し、立憲民主党の野田代表は「このタイミングで重たい責任を持つ人が、こんな不適切な暴言を吐くことは、許されることではない。国民は信用しないし、その任にあらずだ」と批判しました。
    続きは↓
    「米は買ったことがない」発言の江藤農林水産大臣を交代させる方針 事実上の更迭とみられる 石破総理大臣 | NHK | 農林水産省
    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250521/k10014811531000.html
    関連スレ
    江藤拓農相更迭へ 石破首相調整 「コメ買ったことない」発言 [どどん★]
    https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1747751935/
    2025/05/21(水) 04:50:38.68 ID:h+f1d2eK9
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    【福岡】資材置き場の地中に高齢男性 死体遺棄容疑で息子の華山龍馬容疑者(46)を逮捕 北九州 [ぐれ★]
    ※2025/5/21 3:13
    朝日新聞
    北九州市内の資材置き場の地中から20日、高齢男性1人の遺体が見つかった事件にかかわったとして、福岡県警は21日、同市小倉北区室町2丁目の会社役員、華山(はなやま)龍馬容疑者(46)を死体遺棄容疑で逮捕し、発表した。「私はやっていません」と容疑を否認しているという。
    また県警は、遺体は華山容疑者の父親で、同区三萩野2丁目の会社役員、華山龍一さん(87)だったと発表。引き続き死因などを調べる。
    捜査1課によると、華山容疑者は4月18日午前8時から9時ごろ、自身の会社が管理する同市小倉南区市丸の資材置き場に龍一さんの遺体を遺棄した疑いがある。遺体は県警の捜査員が今月20日午後2時40分ごろ発見。服を着てシートにくるまれており、一部腐敗した状態だった。
    続きは↓
    https://www.asahi.com/articles/AST5N54GDT5NTIPE01FM.html
    2025/05/21(水) 04:00:08.42 ID:h+f1d2eK9
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  3. 2025/05/21 07:08:21 Book Bang 含むアンテナおとなりページ

    谷口幸代(日本文学研究)
    ケント・ギルバート
    加藤典洋(文芸評論家)
    谷村志穂(作家)
    滝博士・日高のり子さん・前ちゃん勢揃いでファン感涙!「タミヤRC」50年の歴史に迫る
    [インタビュー/レビュー](車・バイク)
    『タミヤRC50年間の全記録』
    タミヤ[監修]
    村田沙耶香、最新刊『世界99』書評(評者:高山羽根子)大注目のディストピア長編をどう読むか「この世界は“設定”でできている」
    [レビュー](日本の小説・詩集/SF・ホラー・ファンタジー)
    高山羽根子(作家)
    『世界99 上』
    村田 沙耶香[著]
    「女の子たちの救いになるのは、優しい彼氏じゃなくて…」 友情の発生、変遷、終焉が描かれる作品3選
    [レビュー](日本の小説・詩集)
    北村浩子(フリーアナウンサー・ライター)
    『一心同体だった』
    山内 マリコ[著]
    『マウス』
    村田 沙耶香[著]
    『アナザー修学旅行』
    有沢 佳映[著]
    『NVIDIA(エヌビディア)大解剖』島津翔著/『The Nvidia Way エヌビディアの流儀』テイ・キム著
    [レビュー](電気・通信)
    宮内悠介(作家)
    『NVIDIA(エヌビディア)大解剖』
    島津 翔[著]
    『The Nvidia Way エヌビディアの流儀』
    テイ・キム[著]/千葉 敏生[訳]
    野間文芸賞新人賞受賞の鬼才・金子薫『愛の獣は光の海で溺れ死ぬ』幻覚剤が蔓延するスラム街〈奇天座〉の出口なきデスゲーム(評者:小川公代)
    小川公代(上智大学外国語学部英語学科教授)
    『愛の獣は光の海で溺れ死ぬ』
    金子 薫[著](河出書房新社)
    『競争なきアメリカ 自由市場を再起動する経済学』トマ・フィリポン著
    櫻川昌哉(経済学者・慶応大教授)
    『競争なきアメリカ』
    (みすず書房)
    『父の恋人、母の喉仏』堀香織著
    『父の恋人、母の喉仏』
    (光文社)
    <書評>『虚構の日米安保 憲法九条を棚にあげた共犯関係』古関彰一 著
    布施祐仁(ジャーナリスト)
    『虚構の日米安保』
    (筑摩書房)

  4. 2025/05/21 03:40:10 炭素回収技術研究機構ニュース含むアンテナおとなりページ

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    2024年6月11日
    2024年6月9日
    2024年5月31日
    2024年5月13日
    2024年4月25日
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  5. 2025/05/21 01:45:59 隗より始めよ・三浦淳のブログ含むアンテナおとなりページ

    2025年05月20日
    ドイツ文学作品翻訳紹介/ ハインリヒ・マン:戯曲『女優』(三浦淳 訳) (連載第6回:完結)
    (この戯曲の解説ともくじはこちらから。登場人物一覧は連載第1回の冒頭にあります。)
    第三幕
    第五場
    (レオニ。それからハリー。)
    レオニ(戻ってきて、歩き回り、立ち止まり、幸福感に満ちた様子で頭を上げ、腕を広げて): すばらしい勝利だわ! (すわって、考え込み、微笑んで)私は疲れ果てているけれど幸福よ、大きな役を演じ終えたときのように。(ぎくりとして)私ったら、何てことを言うのかしら……自分を軽蔑してしまう!
    (間。ドアをノックする音。ハリーが入ってくる。)
    レオニ(急ぎ彼のほうに歩み寄って): あなた! 私たちは幸せよね、そうでしょう? (彼の首にしがみついて)こうなるまでに少し時間がかかったけれど、でも十分よ、こうなったんですもの。
    ハリー: こうなったって、何が?
    レオニ: お母様に会ったのでしょう?
    ハリー: 今朝の母はふだんにもましてひどかった。秘密を暴露するぞと言って脅しをかけてきたんだ、後日、結婚式が済んでからそうするって。
    レオニ: 秘密の暴露って、何のことかしら? ついさっきお母様と出会わなかったの?
    ハリー: 僕は警察本部に行っていたんだ。決闘についての情報が伝わっていて、だから取りやめにするしかなかった。誰がいったい決闘の件を警察に通報したのか、知りたいね。
    レオニ: 私よ。
    ハリー: 君が? それじゃ僕の名誉を汚したわけだ。
    レオニ: あなたを死なせるわけにはいかないもの。
    ハリー: フォルクはこう考えるさ、僕たちがあらかじめ示し合わせておいだのだと。街じゅうが彼の言葉を信じるだろう。僕自身ですら信じてしまいかねない。これが君の愛なのかい?
    レオニ: やめてちょうだい、お願いだから。
    ハリー: 君は自分の望みどおりにしようとして、僕のいちばん大事な利益を踏みにじったわけだ。
    レオニ: いちばん大事な利益って、ふたりが愛し合っているということじゃないの? 決闘の話はやめて。もう済んだことでしょう。お母様がここに来ていたのよ。
    ハリー: 君に会いに?
    レオニ: ええ。そして分かって下さったの。私たちの結婚を認めて下さった。だから、あなたは生きなければいけないのよ。
    ハリー: いやはや。そして君は母の言うことを真に受けたわけだね。
    レオニ: お母様と私のように話し合うことができる人間なんで、そうそういないでしょう。
    ハリー: 母を信じるのだけはやめてくれ。母は狂っているんだから。今晩になれば万事ひっくり返るさ。
    レオニ: 今晩、お宅へうかがう予定なのよ。
    ハリー: 君は母のためにと思って会話を交わし、母に畏怖の念を与えたり感動させたりした――そのことは分かるよ。君は無駄に女優をやっているわけじゃない。偉大な女優なんだから。
    レオニ: 私は愛を抱いた女です。
    ハリー: でも君の生み出した効果がずっと続くと思っているなら――
    レオニ(涙声で、切迫して): あなたがそんなことを言うの、あなたという人が?
    ハリー(悲痛に): 赦してくれ、レオニ。
    レオニ: 役者じゃないあなたがたにとって、何が本気なの? 私はお母様に全身全霊を捧げるつもりで話をしたんです。なのにその結果は晩までも持たないの?
    ハリー: どうか赦して欲しい! でも君は母と会ったわけだ。晩になるまでの間に母は何か情報を仕入れるだろう。誰よりも僕にとって耐えがたい状況じゃないだろうか。
    レオニ: そんな危険性はないわ。なぜって、ハリー、お母様には何もかもお話ししたのだから。
    ハリー(性急に): 僕自身より多くを知ったということ?
    レオニ: いいえ。だって何もないのだもの。それとも疑っているの? 心のうちをすっかり言ってくれていないのかしら?
    ハリー: 君のほうは?
    レオニ: 素直になって! 私の味方でいて! (両手を彼の両肩において)お願い!
    ハリー: 僕は可能な限りそうしてきたよ。
    レオニ: 私たちふたりは、一生一緒にいるのよね!
    ハリー: 僕には、一緒に死ぬほうが簡単なようにも思える。
    レオニ: いざこざと闘うのが嫌だから? 私はだけど闘いたいの……どうしたの? 私を見て!
    ハリー: 僕はいい加減疲れてしまったんだ。
    レオニ(叫ぶ): あなたにはもうその気がないのね!
    ハリー: そんなつもりで言ったのでは……
    レオニ(安楽椅子の肘掛けの上にくずおれて): ああ、あなたは離れてゆく。しっかりとした結論を出すでもなく、考え抜いた末でもなく。あなた方は何て頼りない存在なの、何て軟弱で冷血なの。まっすぐ進んでいこうとする人間は、あなた方に邪魔されて疲労困憊してしまう。
    (間)
    レオニ(身を起こして): どうしてあなたはフォルクに決闘を挑んだの?
    ハリー: あの男が君を中傷したからさ。
    レオニ: 中傷じゃなかったってこと、知っているわね。
    ハリー: レオニ!
    レオニ: あなたは知っているのよ。
    ハリー: 何だってそんなことを言うんだ?
    レオニ: あなた、中傷じゃなければいいと思っていたんじゃない? とっくの昔に一つのことしか頭になかったのよ、私とどうやって別れたらいいかということしか。
    ハリー: 僕は憔悴しきっている。世間全体と闘っている、君のためにだ。なのに君は僕を裏切って笑いものにしたんだ、売女!
    レオニ: 売女でよかったわね。躊躇なく私から離れていけるもの。あなたはあまりにお上品で、あまりにお人好しで、あまりに繊細なのよ。私があなたのものになってからずいぶん経つのに、どうしていまだに苦労が絶えないのかしら、ねえ。あなたは私にどんな負い目があるというの、だってあなたが私をそそのかしたわけじゃないでしょう。ふつうの未婚女性にできる以上のものをあなたに上げたにしても、そんなことはどうでもいいの。私が初めて自分自身を差し出したということ、私を委ねきったということ、そして私はもう二度と自分を取り戻せないということ、それが肝心なのよ。
    ハリー: レオニ、多分すべては運命のせいなんだ。君に同情するよ。
    レオニ: もらっていなかったのはあなたの同情だけ、というわけね。美しい運命、それはあなたの弱さと偽善によってたぐり寄せられたのよ。何だってあなたはいつも死と毒について話すのかしら? 最近、毒と関わりを持ったの? サンタールは毒で死んだ。あなたが自分自身にすら認めていないことがまだたくさんある。
    ハリー: どういう意味だい?
    レオニ: サンタールに毒を渡したのはフォルクだった。そしてフォルクに毒を渡したのは誰かしら?
    (ハリーは縮み上がる。)
    レオニ: ほら、ごらんなさい! 嘘つき!
    ハリー: 僕は何も知らない。いったい僕が知っていなきゃならないのかい? 僕は毎日毒を人に渡している、薬剤師や医者にね。
    レオニ: あなたは自分ではそう思っているのね……。あなたが嘘をついたのはいい。私にすら嘘をついたのもいい。でも自分自身を守るために、自分の考えが自分でも見えないようにするために、壁を築いて鍵をかけていたなんて! あなたは始終毒の話をしていたのに、それがどういうことなのか、分かっていなかったのね? そうよ、あなたは本当に分かっていなかった。私はね、私はとっくに分かっていたの。でも自分自身を欺くすべを、あなたから学んだ。つまり、私が毒を仰がなければ、ということを。
    ハリー: とんでもないことを! 何という錯乱だ!
    レオニ: そうすればあなたは私から解放される。そうすればあなたは上品で繊細かつ善良なままでいられるのよ、私のおかげで。それでいてあなたは私と別れられる。
    ハリー: やめてくれ! 君は僕を誹謗している。僕は君のために言いようもなく苦しんだのに。
    レオニ: それは確かね。あなたは私を優しく静かに、そして死ぬほど苦しめた。その言い訳が、僕だって苦しんだんだ、というわけね。
    ハリー: 僕自身、死のうと思ったんだ。それを君は忘れている。君のために決闘をしよう、そして君のために死のう、そう願ったんだ。
    レオニ: 私のためじゃない、臆病だからよ。真実から完全に身をもぎ離すためにね。そして、私を見捨てたことを、そして私があなたを裏切ったことを、そうと認識せずに済むようにするために。
    ハリー: 君は僕を裏切った。その後で僕は死のうと思ったんだ。これが事実だ。
    レオニ: なるほどね! 事実をあなた方はいつも自分自身のために使う。現実とはあなた方の嘘が身にまとう鎧に過ぎない。そのことをあなたから学んだの。私がまだあなたを愛していると思っている? 私は結婚を通じて安らぎを得たかった。フォルクが相手だったら別れることもなかったでしょうけどね。
    ハリー: 黙れ!
    レオニ: お母様の目の前で私が演じたお芝居といったら! お気の毒に!
    ハリー: 僕は奈落の一歩手前まで行ったんだ。
    レオニ: で、私は? 私は芸術しか知らない女だった。自分を心得ていて、真実に生きていた。あなた方は私を嘘つきにしようとした。現実の人生はひどい汚れを伴っているのね。私はそこから何とか抜け出した。おしまいだわ。
    ハリー: おしまいだ。さようなら。(ドアのほうへ行く。)
    レオニ: さようなら。また芝居をやるわ。芝居じゃない幸福を信じたりしたら、芸術家失格ね……。ハリー! 本当に行ってしまうの? 私はどうすればいいの。
    ハリー: 芝居をやるんだな。
    レオニ: 私にまだ芝居ができるかしら? あなたのせいで芝居を忘れてしまった。万事が変わった。私はもうひとりではいられない。私はもう演技している自分を見たくない。私はもう自分を愛せない。(ハリーに向かって)あなたを、あなたを愛しているのよ、私は!
    ハリー: そうじゃない。これまでもずっとそうじゃなかったんだ。
    レオニ: 誓うわ。私が愛を否定したのは、復讐したかったから。自暴自棄になったからあなたを裏切った。あなたを愛しているのよ。
    ハリー: 違う。君は孤独で、不安に苦しんでいる。愛することは、君にはできない。
    レオニ(びくっとして跳びすさる): それが最後の言葉なの? 行くがいいわ! ああ、私は愛することができない。でも誰のせい? この重い心を担うだけの強さがあなた方にあるのかしら? 行くがいいわ!……ハリー!
    (ハリーは振り返る。)
    レオニ: いいえ、行くがいいわ!
    (ハリーは退出。)
    第六場
    (レオニ。それから若い娘。)
    レオニ(ドアのほうに向かって叫ぶ): ええ、そうよ、私の身に起こったことは当然の報いです。あなた方のしたことは当然だったのよ。(ドアを強く押し開いて)誰もいない! 私以外はみんな眠っているの? 生き埋めにされた気分だわ。新鮮な空気を!
    (レオニは窓を開ける。カーテンが大きく揺れる。レオニはあえぎながら歩き回る。夕暮れ。若い娘がひとり、ドアのところに登場。)
    レオニ(大声で): そこにいるのは誰? ここで何をしているの?
    若い娘: ごめんなさい。ドアが開いていたものですから。それで入ってきたのです。ノックもしたのですけれど、お聞きにならなかったようですね。
    レオニ: 今は――役作りをしていたので。
    若い娘: 素敵ですね!
    レオニ: お花を持ってきて下さったの?
    若い娘: でももしお邪魔なようでしたら――
    レオニ: いいえ、今じゃなくてもいいの。すぐまた公演が控えているわけじゃないのよ……。きれいなお花ね!
    若い娘: クラリッサのためにです。感謝の気持ちを伝えたくてたまらなかったんです。思い切って昨日の晩のうちに来ていたら――
    レオニ: 来て下さってよかったのよ。女優の家には来たい人間が誰でも来るものよ。それでこそ女優は誇らしい気持ちになるの。
    若い娘: ああ、ハルマンさん、私が来たからって、たいしたことじゃありません。もちろん私は全身全霊であなたを崇拝していますけど。
    レオニ: そう言ってくれて、私は間違いなく誇らしい気持ちだわ――そしてそれ以外にも色々なことのせいでね。聞いて。今日私のせいでまたもや決闘が行われる予定だったの。(笑い

  6. 2025/05/21 01:26:09 りんかん老人読書日記含むアンテナおとなりページ

    75歳の誕生日記念で書いた記事です。
    (この記事、これからもっと育てます。別途年表風の記事も作成予定です。
    → 後記 76歳の誕生日も過ぎましたが改訂を続けています。2025.5.19)

  7. 2025/05/21 01:11:31 時空を超えて Beyond Time and Space含むアンテナおとなりページ

    【PR】ドコモのサブスク【GOLF me!】初月無料

  8. 2025/05/21 00:58:49 探偵小説三昧 含むアンテナおとなりページ

    1905
    A・E・W・メイスン『ロードシップ・レーンの館』(論創海外ミステリ)
    A・E・W・メイスンの『ロードシップ・レーンの館』を読む。シリーズ探偵のアノー警部が登場する最後の作品で1946年に発表された。
    まずはストーリー。
    知人からロンドンでの詐欺被害の解決を依頼されたフランシ警視庁のアノー警部。依頼そのものは大したことではなかったため、アノーは休暇を兼ね、ロンドンに住む旧友リカードの家に世話になろうと計画する。
    ところが連絡を受けたリカードもまたフランスにいた。リカードは急いでイギリスへ戻るため、個人の小型ヨットに乗り込ませてもらうが、そこで船から転落した男を救助するトラブルに巻き込まれる。
    なんとか帰宅したリカードの家に、やがてアノーも到着。アノーはロンドン警視庁に話を通しておこうと電話するが、そこで意外な事実を知らされた。詐欺事件の黒幕とされるホープリーという国会議員が喉を切って自殺したというのである……。
    ▲A・E・W・メイスン『ロードシップ・レーンの館』(論創海外ミステリ)【amazon】
    ううむ、そこまで期待はしていなかったのだが、それでもいまひとつか。
    アノー警部といえば初登場は1910年『薔薇荘にて』であり、本格ミステリ黄金時代前夜のこと。クイーンやクリスティなどが書いた、いわゆる黄金期の本格探偵小説に比べるとロジカルな要素が弱く、物語としての面が強い作品であった。
    だが、先に書いたように本作は1946年に発表された最後のアノー警部ものである。すでに戦後であり、かなり作風も進化していると思ったのだが、予想以上に『薔薇荘にて』のままであった。というか『薔薇荘にて』の方が物語としても上である。
    導入はややバタバタしているものの、リカードが妙な海難事故に巻き込まれたり、アノーも初のイギリスでの事件だったりと、それなりに引きは強い。また、ポアロをさらにデフォルメしたような、アノー警部のキャラクターが強烈で、ワトスン役のリカードのツッコミともども楽しめる。
    だが、それらの長所を考慮しても、このボリュームを読み切るのは少々辛かった。ご都合主義も多く、残念な一冊といえるだろう。
    アノー警部ものの邦訳はあと一冊、『オパールの囚人』が未読だが、そちらもやや不安である(苦笑)。
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    Date: Mon 19 05 2025 Theme: 推理小説・ミステリー Genre: 本・雑誌
    Category: 海外作家 メイスン, A・E・W Tags: -
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    A・E・W・メイスン『ロードシップ・レーンの館』(論創海外ミステリ) (05/19)
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    ルル:A・E・W・メイスン『ロードシップ・レーンの館』(論創海外ミステリ) (05/20)
    ★海外作家 フォン・クライスト, ハインリヒ (1)

  9. 2025/05/21 00:41:33 大橋洋一含むアンテナおとなりページ

    2025年05月19日
    『更地』2
    前回の短いコメントですべてを言い尽くされているともいえるのだが、原作と今回の『更地』どちらも興味深い作品なので、すこし考察めいたものをつづけたい。とはいえなにか正解とか真相とか究極の読解を披露するつもりはない、というかそんなことはできない。荒井氏も「すべての事柄を因果律で考察しようとすると、きっと戸惑います」と述べている。私も、この言葉にのっからせてもらう。
    私が18歳になるまで住んでいた家は、21世紀の初めころまで、まだ残っていったが、10年くらい前だったか、一人で訪れたときには、そこはすでに更地になっていて、住んでいた家は跡形もなかった。また周囲にはロープがはりめぐらされ、中に入れないようになっていた。そうした更地を前にすると、誰もが、そこで暮らしていた過去の生活、家族の行く末、自分の人生にいろいろ思いをはせることになろう。
    太田省吾作『更地』は、かつての住居で、いまは更地になった場所を訪れた、おそらく中年の男女(夫婦)が、そこでの暮らしていたころの家族の生活を断片的に回顧するという芝居というようにみえる。それだけではないとしても(たとえばこの夫婦はほんとうは死んでいるのかもしれないとか)、それが舞台のいまとここで起こっていることだとは誰にもわかる。
    更地は廃墟とちがって、物理的に残存物はない。何もない。痕跡もない。ただまっさらな土地だけが露呈している。かつてのその土地での、その土地に建っていた家屋での生活は、記憶のなかに、それも部分的・断片的に存在するだけである。
    そのため過去の家族の生活を思い出すといっても、まるごと全体的に復元することなどできず、まとまりのない記憶の断片をランダムに拾いあげることしかできない。そのような状況での過去の想起は、教科書に載っているような過去の事件の確認とはならず、また過去の復元をめざしたり可能にするようなものではなく、かえって過去の喪失感を増大させる。
    しかし、まさにそのことによって、過去の何気ない記憶の断片が、相互連関を欠いて、ただ捨てられたゴミのような、壊れた何かの破片として、光り輝きはじめる。更地になったからこそ、すべて失われたからこそ、それでも残存する微細な断片がノスタルジアを光源とする光のなかできらめきはじめる。暗闇を貫く光線が、無数の塵を輝かせるように。失われたもの、用途をなくしたもの、完全消滅寸前ながらそれでもかすかに残った破片が、かすかに輝きはじめる。そのひとつひとつが「黄金の時」を今一度出現させる……。
    と、こう考えると、これはいかにも太田省吾ワールドではないだろうか(私は太田省吾の専門家でもファンでもないのだが)。太田省吾作『更地』は、『太田省吾 劇テクスト集(全)』(早月堂書房2007)で読むことができるのだが、すでに絶版のこの本は高額の古書となっていて簡単に入手して読めるものではない。ただ今回の上演直前になって、「戯曲デジタルアーカイブ」(日本劇作家協会)で簡単に読めることを発見した。気づくのが遅すぎたので、とくに長い作品ではないのだが、今回の上演前に読むことはできなかったが、上演後、あわてて読んだ。
    なにが起こっているのかわからなかった舞台を、少しでも理解できるためにとは思わなかった。太田省吾作の『更地』のテクストを読んだら、すべてが解決するとは夢にも思わなかったし、むしろさらに謎が深まるのではないかと予想されたので、太田省吾のテクストと、荒井遼氏の台本と演出を比較するつもりで『更地』を読んでみた。
    太田省吾作『更地』は、すでに述べたように、何が起こっているのかは、なんとなくわかる--たとえそれだけではないとしても。ところが荒井遼台本・演出の『更地』はいろいろなものが盛り込まれていて、よくわからない。「今日ご覧頂く演劇は一本の糸ではなく、沢山の挿話が混じるより糸です」とある。世界線が複雑にからまりあう。しかも、どれがどれかもよくわからない。
    こうなると太田版「更地」と荒井版「更地」は、同じでありながら、同時に、異なる様相を呈しているのではないかと思えてくる。
    というのも太田版「更地」は、人為的な形跡を、装飾物を、夾雑物を、すべてそぎ落とし、ただむき出しの地面がそこにあるだけの、消滅したものたちの平面であるのに対して、荒井版「更地」は、夾雑物や対立物を飲み込み、また吐き出す、矛盾にみちた、名状しがたい、それでいてなにかリアルな平面あるいは空間であり、さながらブラックホールのようにすべてを飲み込み統一体をつくることなくただ溶解するだけにみえて、ホワイトホールのようにあらゆる可能性を放出する豊穣の源泉でもあるような、終末と消滅の場でありながら、同時に始原と創発の場でもあるという二重性を帯びた場となっている。
    それは「0(ゼロ、サイファー)」そのもののありようと似ている。「ゼロ」はすべての終わり、消滅・壊滅・消失・空虚・無・死でありながら、またそれは1へと向かう起点にして始原、生成と生誕の契機でもある。「0」には、消滅・崩壊と無限・増殖が、死と再生が共存している。そのような場として荒井版「更地」は設定されているように思われる。またこれは太田版「更地」にも可能性の中心として内包されていたことでもある――なにもない場所が布で覆われそのなかで男女二人がうごめくという太田版『更地』では、「更地」は廃墟でも死滅の場ではなく、たとえ記憶による媒介であっても、生成の場でもある。荒井版「更地」は太田版「更地」を、もちろん継承しながら(舞台を覆う布は荒井版でも健在である)、さらに実現していない可能性をつかみとり、それを全面開花させただけでなく、さらなる変容と新たなる可能性を露呈させた。
    簡単にいえば、荒井版『更地』は、太田版『更地』のよいところをうけつぎながら、それをさらに発展させたということである。
    しかしだからといって、舞台が了解可能になったということはなく、さらに謎めいたものになったのだが、とにかく矛盾したものを共存させる稀有な場として「更地」が露出したということだけはわかる。
    実際、この二人の男女は、生きているのか死んでいるのかわからない。彼らは空間を旅して、かつて住んでいた場所/更地にたどり着いたのか、それとも時間旅行して空想と幻想のなかで過去の生活をなつかしんでいるのか。ここはほんとうに彼らが暮らしていた場所の更地なのか、過去への時間旅行の基点となる、どこでもよい場所/更地なのか。彼らは過去の生活から決別して遠くへと旅してきたのか、それとももどってきたのか。人工衛星のヴォイジャーは永遠に宇宙を旅するのか、あるいはいつか戻ってくるのか。地球も太陽も、ものすごい速さで宇宙を旅しているが、同時にそれは回転・回帰運動でもある。線的運動と周回運動の共存。教科書に載っている戦争という話がでてきたが(それは太田版から継承されたものでもあるが)、戦争が起こったあとのすべてが廃墟となりすべてが更地となったポストカタストロフの世界に二人の男女は生きているのか。なにか血なまぐさいことが起こっているかにみえるところがある。それとも彼らは失われた世界にもどってきた亡霊たちなのか。ここは天国なのか地獄なのか。あるいはその両方なのか。
    そもそも太田版にはなかった子供たち(パンフレットには10名の子供たちの名前が記載されている)は劇のはじまりから、劇のおわりまで、随所に登場するが、彼らが何者なのかは、最後までわからない。最初の内は、舞台で遊んだり飛び回ったりしているだけだが、やがて台詞を発しはじめる。設定として彼らがどのような存在なのか。彼らは生きているのか死んでいるのか。彼らは二人の男女とどのような関係があるのか。わからないまま、あるいはさまざまな解釈を生成しながら、舞台に宿る精霊たちのように思えてきた(たぶんこの解釈は荒井氏の意図したものではないと思うのだが、自由な解釈として許してもらえるかもしれない)。
    なにもない場でありながら、無限の豊かさを共存させる平面あるいは空間としての更地は、おそらく太田版でも意識されていたように思うが、荒井版ではさらに、その実験をとおして、ますます強固に立ち上げられたと思うのだが、まさに舞台のイメージそのものである。舞台上に立ち上げられた更地/舞台。演出家ピーター・ブルックのエッセイ集のタイトルから借りれば、「なにもない空間Empty Space」。まさに更地こそ、なにもないが無限の可能性を秘めた神秘と魔法の舞台空間のことである。
    【『更地』の英語版タイトルはVacant Lotである。これは不動産的というか平面的・土地的なものを強く意味している。ただし「なにもない空間」も、ステージ・板そのものを意味している。】
    しかも、それだけではない。太田省吾作『更地』を演出する荒井遼氏は、演出すると同時に、新たな構成を行い、発展的追加・修正を行ない、復元的演出ではなく、創造的な新たな『更地』演出を実現した。太田省吾『更地』をいったん更地にして、その記憶によって過去作品をよみがえらせながら、その更地のうえに、荒井氏は自身の『更地』を構築あるいは再構築された――もしかしたら「脱構築」されたというべきかもしれないが。
    実際、太田省吾『更地』の最後には附言として以下の記載がある。
    旅についての言葉は、池澤夏樹氏のエッセイ「衝動の深い起源」を、蝉についての言動は、
    森繁哉氏の「踊る日記」を、そしてプロローグの物語は、エスキモー族の民話「家がいきていたころ」を、それぞれ勝手な書きかえをしながら使用させていただきました。
    いっぽう荒井遼氏もパンフレットの付記で次のように記している:
    今回の台本作成にあたり、デイヴィッド・アーモンド氏、佐治晴夫氏、藤原新也氏の著作よりインスパイアされ、それぞれ自由な書き換えをしながら使用させいただきました。
    と。今回の『更地』が太田版『更地』を、たんに復元的再現するのではなく、「勝手な/自由な書き換えをしながら使用した」成果なのである。
    そう、今回の『更地』は『更地』を更地にして、あらたな『更地』を作り上げた。ある意味で、メタ演劇的試みでもある。
    そしてこうした重層性のなかをさまよわせてくれた荒井遼氏の刺激的演出には、どんなに感謝しても感謝しきれない。また子供たちを演技指導してよくここまで動かすことができたのかと、子供たちの才能とともに、優れた演劇指導者としての演出家の技量を賞賛したい。また荒井氏の演出による舞台は、若い魅力的な美男美女の俳優たちにつねに恵まれていることを、今回の上演でも痛感した。
    だから最初の記事の最後の言葉をここでも繰り返させていただこう。3日間5公演で終わるのは惜しい、またいつか再演のあることを。
    『更地』1
    『マクベス』
    posted by ohashi at 01:51| 演劇 |
    2025年05月18日
    『更地』1
    太田省吾(作)『更地』が、16日から18日まで、台本・演出:荒井遼、出演:和田琢磨・北村優衣+子供たちで、吉祥寺シアターにおいて上演された。
    さまよえる魂と亡霊たちの演劇になるはずです。太田省吾さんの台本を題材として自由に発想します。二人芝居ってことになっていますが、今回、登場するのは二人ではないかもしれません!? 存在と記憶について思いを馳せ、宇宙の中に存在する自分と誰かについての滑稽な非喜劇! 実験劇場の開幕です。和田さん、北村さんと共に夜の世界の幕開けです!
    という台本・演出の荒井遼氏のコメントがネットで紹介されていた。
    また上演パンフレットには、
    太田さんの「更地」に想を発し、和田さん、北村さん、子供たちと自由に創作させて頂きました。今日ご覧頂く演劇は一本の糸ではなく、沢山の挿話が混じるより糸です。すべての事柄を因果律で考察しようとすると、きっと戸惑います。だからこころのままにお楽しみください。
    と荒井氏の言葉が載っている。おそらくこれがすべてを言いあらわしている。おそらくこれにつきるだろう。
    いまも上映中の映画『けものがいる』を観た人が、何が起こっているのかわからな

  10. 2025/05/21 00:33:27 私たちは20世紀に生まれた含むアンテナおとなりページ

    懐かしい「オンブラ・マイ・フ」 陽射しが強くならないうち...
    風を見た人、誰かいる? たまたま執筆の必要から脇...
    「幻の朱い実」をどう読むか この三月、百回目の誕生日...

  11. 2025/05/20 23:47:19 leeswijzer: boeken annex van dagboek含むアンテナおとなりページ

    2025-05-20
    『大阪ことばの謎』目次
    新 目
    金水敏
    (2025年5月5日刊行、SBクリエイティブ[SB新書・691]、東京, 255pp., 本体価格950円, ISBN:978-4-8156-2471-2 → 版元ページ)
    【目次】
    はじめに 3
    第一章 大阪人のしゃべりはなぜ軽快か——大阪弁のリズム 15
    【コラム1】ちゃうちゃうちゃうんちゃう?——「ちゃう」について 42
    第二章 歌う大阪弁——アクセントが作ることばのメロディー 45
    【コラム2】ソースの二度漬け禁止やで——指定辞の「や」 72
    第三章 大阪弁・関西弁はひとつじゃない——ほんものの「大阪弁」とは? 75
    【コラム3】地震や、揺れてはる——ハル敬語について 102
    第四章 大阪弁はいつ、どのように生まれたのか——「コテコテ大阪弁」の誕生とその後 105
    【コラム4】アホちゃいまんねん、パーでんねん——コテコテ大阪弁の敬語たち 132
    第五章 大阪人は本当にケチか——ステレオタイプの成立と変容 137
    【コラム5】「さん」と「はん」——「おけいはん」は正しいか? 172
    第六章 大阪人のコミュニケーションはどこがちがうのか——大阪人はストリートファイター 175
    【コラム6】「自分」って誰?——自称詞と対称詞にまたがる代名詞 202
    第七章 日本語話者はなぜ大阪弁に魅せられるのか——ポストモダン化する日本語話者 205
    【コラム7】ゆうた、しもた、こうた、わろた——全国化する関西弁 232
    おわりに 235
    参考文献 246
    資料出典 252
    leeswijzer 2025-05-20 13:06 読者になる
    『大阪ことばの謎』目次

  12. 2025/05/20 23:37:59 THIS IS POP!!含むアンテナおとなりページ

    20
    19日月曜日の夕方、会議が終わって速攻羽田。夜福岡入りして、玄関前に溜まってた大量の宅配荷物を回収。今日20日火曜日は会議が一件も入ってないので、先週土曜日思い立って往復フライト予約して人と会う約束を入れた次第。予定通り昼間に会って夜の便で東京に戻る。たかが一泊だけど、リフレッシュ。たまにこういうのもありだなー。

  13. 2025/05/20 23:28:11 本を読む | 論創社含むアンテナおとなりページ

    2025.05.20
    矢口英祐のナナメ読み #096『日露戦争と雪原の騎兵隊』
    2025.05.20
    矢口英祐のナナメ読み #096『日露戦争と雪原の騎兵隊』

  14. 2025/05/20 22:38:52 かんべむさし ふりー・めも含むアンテナおとなりページ

    ◎「脚下照顧」を全然違う意味で実行してみると。
    先般突然気付いたのだが、駅の構内や地下街、繁華街で、
    脚の具合の悪そうな人が少なからず目に付く。杖をついて
    いる高齢者がその代表で、これは男女とも同様であり、
    「おさなごが乗って遊びし竹馬の、早くも老いの杖となるかな」
    という道歌を思い出したりする。脳内出血か何かの後遺症で
    半身が不自由になり、片足をひきずっている人もいるが、
    なぜか男性ばかりで当方まだその女性版は見たことがない。
    壮年ばかりではなく中年の人もいるから、「よほど血圧が高い
    のかな」と、単純な推測をしているのだ。
    怪我でもしたのか、同じく片足をぎこちなく動かして歩く人も
    おり、足元を見ると手術後の療養中らしく、病院で貸してくれ
    るのか買うのかは知らないけれど、片方の靴が大きくて形も
    材質も異なっていたりする。ということは、その片足はギプス
    で固めているか、包帯を巻いているわけなのだろう。駅も
    地下街も、何万どころか何十万という人々が日々行き来して
    いる場所だから、そういう人たちがまじっていても別に不思
    議はないのだが、目に付きだすと予想以上に多いのだ。
    対して当方、この歳になってもすたすたと歩いており、3㎞
    くらい歩くのは日常茶飯事で、6㎞ほど歩くこともある。
    ただし若い時代、大阪や神戸の街をうろついたときには、10
    ㎞以上歩いたりしたものだが、さすがに、「それはもうしんどい
    な」と思う。また地下街への階段を降りるときには、これまた
    若い時代には、走って降りたことなどいくらでもあったけれど、
    いまは端に寄って念のため手すりに片手を軽く添えている。
    「これが老化は足から始まるという説の証拠になっているな」
    と実感するのである。ただし「長い距離を早足で歩ける人は、
    老後も健康で寝たきり知らず」だそうで、まことにありがたい
    ことだが、上記した人たちはどうなのだろう。
    寝たきりになるのだろうか。

  15. 2025/05/20 22:00:53 だいたい図書館にいます|note含むアンテナおとなりページ

    1日前
    1日前

  16. 2025/05/20 21:37:46 出版協(日本出版者協議会)含むアンテナおとなりページ

    閲覧数:67回
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    閲覧数:44回
    閲覧数:70回
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  17. 2025/05/20 19:06:29 銀髪伯爵バードス島綺譚含むアンテナおとなりページ

    2025年5月19日月曜日
    『The Sherlock Holmes Vault Collection』
    NEW !
    The Film Detective   Blu-ray Box(4枚組)
    2021年12月発売
    ★ こんなモリアーティは見たくない
    前回は北米盤ブルーレイBOXセット『The Sherlock Holmes Vault Collection』のDisc-4収録「A Study In Scarlet」(☜)を単独で取り上げたが、今回はDisc-1~3にそれぞれ収められているアーサー・ウォントナー主演シャーロック・ホームズ映画三作を見てゆく。アーサー・ウォントナー版ホームズは全部で五作あり、そのうち第二作「The Missing Rembrandt」と第三作「The Sign of Four」は、このBOX未収録。
    映画の内容を語る前に注意点を幾つか。まず画質だが「Newly Restored」とは名ばかり、Disc-4「A Study In Scarlet」ほどボヤけてはいないものの、気軽に購入を勧められるクオリティーとは言い難い。35mmフィルムが発掘できず、仕方なく16mmフィルムを使わざるをえなかったのかもしれないけど、この仕上がりに高評価は付けられないな~。
    そしてDisc-3~4はともかく、Disc-1~2は登場人物がまだセリフをしゃべっている最中なのに、英語字幕の表示が短すぎて、ひとつひとつの会話内容を目で追えない。本来字幕とは別言語の国の人や耳の不自由な人のためだけでなく、フィルムの損傷が激しくてセリフを聴き取り辛い作品の鑑賞をサポートする目的もある。このメーカー、ちゃんとそれを理解してる?
    ♛ Disc-1「Sherlock Holmes' Fatal Hour」(1931)
    シャーロック・ホームズ(左/アーサー・ウォントナー)
    アーサー・ウォントナー版ホームズはUK製作。「Sherlock Holmes' Fatal Hour」は米国公開時のタイトルであり原題は「The Sleeping Cardinal」という。以下、三作とも出演している役者はアーサー・ウォントナーの他、ワトソン役のイアン・フレミング及びハドソン夫人役ミニー・レイナーの二名。
    「空家の冒険」にスポットを当てつつ、脚本に取り入れているのはロナルド・アデア卿のカード賭博に関する部分だけ。ホームズのベーカー街帰還を省略する以上、虎のような危険人物セバスチャン・モラン大佐の暗躍をどれだけ煽情的に見せてくれるかがポイントのはず。だのに本作の犯人はモリアーティ教授って・・・。
    ♛ Disc-2「The Triumph Of Sherlock Holmes」(1935)
    モラン大佐(左/ウィルフリッド・ケイスネス)
    モリアーティ教授(右/リン・ハーディング)
    ベースは長篇「恐怖の谷」。バールストン館の殺人事件だけでなく、回想扱いで手短ながらバーディー・エドワーズがマッギンティ一味を壊滅させる迄の流れも描いているところは悪くない。しかしベン・ウェルデンという俳優の演じるテッド・ボールドウィンがちっとも札付きのワルに見えないばかりか、モリアーティとモラン大佐のコンビが実に安っぽくちょこまか動き回るので結果すべて台無し。
    ♛ Disc-3「Silver Blaze」(1937)
    ベースは「銀星号事件」。「バスカヴィル家の犬」事件から相当年月が経っているらしく、父親になったヘンリー・バスカヴィル卿が旧知のホームズを屋敷へ招待。よくわからんけどクーム・トレイシーの近くに銀星号の厩舎があるみたい。競馬場のシーンなんかは意外と良さそうに見えたがモラン大佐が騎手を狙撃したり、毎度の事ながら興醒め。それより不審者のフィッツロイ・シンプソンが姿を現わす夜の厩舎のくだりを原作どおりに撮ってほしかった。
    【 ホームズ/ワトソン/ハドソン夫人 】
    アーサー・ウォントナーは骨格だけ見ればシドニー・パジェットの描くホームズにかなり近い。だが頭髪が薄くウォントナー自身五十を過ぎていることもあって、老けた印象を与えてしまう。スチールなどで真横からのショットを見るとシドニーの挿絵そっくりなだけになんとも惜しい。それとウォントナーの扮するホームズはドレッシング・ガウンをはじめ着ているものがやや草臥れて見えるのもイマイチ。名探偵なら着こなしもそれなりじゃないとね。
    映像のワトソンは間抜けな男にされがちだけど、イアン・フレミングのワトソンは普通に紳士で口髭もあるし、ホームズと身長のバランスも釣り合っている。大きな欠点は無い。ミニー・レイナー演じるハドソン夫人は太った下町のオバちゃんなのか?ミスキャスト。
    ワトソン(中央/イアン・フレミング)
    ハドソン夫人(ミニー・レイナー)
    【 Too Bad 】
    このシリーズを★一つにした要因は、ソフトとしての作りの甘さもさながら、悪役のショボさ、モリアーティの大安売り、それに尽きる。ホームズを脅かす強敵でもなんでもないモリアーティとモラン大佐は只のチンケな悪党。「The Triumph Of Sherlock Holmes」に出てくるテッド・ボールドウィンまたしかり。私の思うモリアーティとは日本人だったら伊丹十三なんだがな。
    「Sherlock Holmes' Fatal Hour」のモリアーティ教授
    (左から二人目/ノーマン・マッキネル)
    「The Triumph Of Sherlock Holmes」「Silver Blaze」のモリアーティ教授
    (リン・ハーディング)
    この男が〝犯罪界のナポレオン〟って冗談だろ?
    現在ブルーレイで観ることのできるウィリアム・ジレット版ホームズは正典に沿ったストーリーじゃないし、ベイジル・ラズボーン版ホームズの脚本だってドイルの小説とはほぼ無関係。それを考えればアーサー・ウォントナー版ホームズはまだ原作を意識しているぶん好感を持てなくもない。でもあのモリアーティじゃあねえ・・・。所詮、映画屋さんもテレビ屋さんもミステリが好きで原作を忠実に映像化する人などいやしないのは海外も日本も一緒なのでありましたとさ。
    (銀) 過去に取り上げた1929年の独サイレント映画「Der Hund Von Baskerville」(☜)と本シリーズを並べてみると、カーライル・ブラックウェルよりアーサー・ウォントナーのほうがシルエット的にはずっとホームズっぽいし、ワトソンなんて比較対象にならないぐらいイアン・フレミングのほうがマシ。おまけに前者は途中のリールが欠損していて不完全な状態でしか観れない。
    それでも面白いもので私はアーサー・ウォントナー版ホームズよりカーライル・ブラックウェル版ホームズのほうがイイ。要は原作の世界観をどれだけ壊さずにいられるか・・・そこさえ守っていれば、仮に正典から外れたオリジナル・ストーリーであっても楽しめるような気がする。
    時刻: 5月 19, 2025
    ラベル: <映像>, コナン・ドイル
    <映像> (41)
    コナン・ドイル (9)
    5月 2025 (6)

  18. 2025/05/20 18:57:50 河野書店NEWS含むアンテナおとなりページ

    2025年05月19日
    前日の忙しさ
    午後6時、ようやく全体の陳列がほぼ完了し、明日の入札会が開催できるめどがつきましたので、本日の作業を終了することになりました。
    まだあといくつか、最終的な点検が残されていますが、明日の開場時間である正午までには済ませられることです。
    それにしても近来稀な、忙しい大市準備となりました。このところは、前日の作業は午後早い時間で終わり、会員たちが下見をする余裕さえあるのが常態でした。
    ただ今年は、多少時間がかかりそうな気がしておりましたので、午後6時くらいまでは店番を頼んでおかねばなるまいと考えて、それなりの手配はしたのです。
    具体的には、家人に加え、リモートワークの娘にも店に来てもらい、閉店時間まで二人がかりでの店番を頼んだのでした。どんなに遅くとも、午後5時くらいまでには終わるだろうと思ったからです。
    小店出品物の仕分けは、予定どおりお昼までに終わりました。しかし皆に手伝ってもらった分、他の作業にしわ寄せがいかなかったとは言えません。当然のことながら、他にもたくさんの出品や、仕分けがありました。
    終盤は時計との睨めっこ。立場上、店主が一足お先に帰るわけにはまいりません。肝を据えて最後まで作業に携わり、上記のごとく、ようやく残りは明朝でも大丈夫というところまで漕ぎつけたのです。
    大急ぎで店に帰り着いたのが午後6時40分。休む間もなく閉店の片づけを15分で済ませ、店番をしてくれていた娘と一緒に、家に向かったのでした。
    しかし本番は明日。泣くも笑うも結果次第です。
    konoinfo at 20:36|Permalink│Comments(0)│
    前日の忙しさ

  19. 2025/05/20 17:39:49 pkonno|note含むアンテナおとなりページ

    4週間前
    4週間前
    1か月前
    1か月前

  20. 2025/05/20 13:33:38 出版・読書メモランダム含むアンテナおとなりページ

    2025-05-19
    小田光雄 著書一覧
    今回は小田光雄の著書一覧を 書影を添えてお目に掛けたいと思います。
    全70冊に共著2冊を加えています。
    【付録】小田光雄 著書一覧
    書名 出版社 刊行年 備考
    『消費される書物 西村寿行と大衆文学の世界』 創林社 1982.5
    『船戸与一と叛史のクロニクル』 青弓社 1997.7
    『〈郊外〉の誕生と死』 青弓社 1997.9 再版 論創社2017.5
    『出版社と書店はいかにして消えていくか 近代出版流通システムの終焉』 ぱる出版 1999.7 再版 論創社2008.3
    『ブックオフと出版業界 ブックオフ・ビジネスの実像』 ぱる出版 2000.1 再版 論創社2008.5
    『図書館逍遥』 編書房 2001.9 新版 論創社2023.5 電子書籍
    『文庫、新書の海を泳ぐ ペーパーバック・クロール』 編書房 2002.11
    『書店の近代 本が輝いていた時代』(新書) 平凡社 2003.5
    『ヨーロッパ 本と書店の物語』(新書) 平凡社 2004.7
    『民家を改修する』 論創社 2007.6
    『出版業界の危機と社会構造』 〃 2007.11
    『古雑誌探究』 〃 2009.5
    『古本探究』 〃 2009.1
    『古本探究Ⅱ』 〃 2009.5
    『古本探究Ⅲ』 〃 2010.1
    『出版状況クロニクル』 〃 2009.5
    『出版状況クロニクルⅡ』 〃 2010.7
    『出版状況クロニクルⅢ』 〃 2012.3
    『出版状況クロニクルⅣ』 〃 2016.5
    『出版状況クロニクルⅤ』 〃 2018.5
    『出版状況クロニクルⅥ』 〃 2021.6
    『出版状況クロニクルⅦ』 〃 2024.3 電子書籍
    『郊外の果てへの旅/混住社会論』 〃 2017.5
    『古本屋散策』(ドゥマゴ文学賞受賞) 〃 2019.5 電子書籍
    『近代出版史探索』 〃 2019.10 電子書籍
    『近代出版史探索Ⅱ』 〃 2020.5 〃
    『近代出版史探索Ⅲ』 〃 2020.7 〃
    『近代出版史探索Ⅳ』 〃 2020.10 〃
    『近代出版史探索Ⅴ』 〃 2020.12 〃
    『近代出版史探索Ⅵ』 〃 2022.5 〃
    『近代出版史探索Ⅶ』 〃 2024.1 〃
    『近代出版史探索外伝』 〃 2021.9
    『近代出版史探索外伝Ⅱ』 〃 2025.4 遺著
    【鼎談】
    『出版クラッシュ!?書店・出版社・取次―崩壊か再生か 超激震鼎談 編書房 2000.9 安藤哲也、永江朗
    ・出版に未来はあるか?Ⅱ』
    『古本屋サバイバル 超激震鼎談・出版に未来はあるか?Ⅲ』 〃 2001.3 河野高孝、田村和典
    【編著】
    『戦後出版史 昭和の雑誌・作家・編集者』塩澤実信 論創社 2010.12
    【「出版人に聞く」シリーズ 聞き手】
    1 『今泉棚とリブロの時代』今泉正光 〃 2010.9
    2 『盛岡さわや書店奮戦記』伊藤清彦 〃 2011.2
    3 『再販/グーグル問題と流対協』高須次郎 〃 2011.3
    4 『リブロが本屋であったころ』中村文孝 〃 2011.5
    5 『本の世界に生きて50年』能勢仁 〃 2011.7
    6 『震災に負けない古書ふみくら』佐藤周一 〃 2011.9
    7 『営業と経営から見た筑摩書房』菊池明郎 〃 2011.11
    8 『貸本屋、古本屋、高野書店』高野肇 〃 2012.7
    9『書評紙と共に歩んだ五〇年』井出彰 〃 2012.12
    10 『薔薇十字社とその軌跡』内藤三津子 〃 2013.3
    11 『名古屋とちくさ正文館』古田一晴 〃 2013.9
    12 『「奇譚クラブ」から「裏窓」へ』飯田豊一 〃 2013.12
    13 『倶楽部雑誌探究』塩澤実信 〃 2014.3
    14 『戦後の講談社と東都書房』原田裕 〃 2014.7
    15 『鈴木書店の成長と衰退』小泉孝一 〃 2014.10
    16 『三一新書の時代』井家上隆幸 〃 2014.12
    17 『「週刊読書人」と戦後知識人』植田康夫 〃 2015.4
    18 『小学館の学年誌と児童書』野上暁 〃 2015.8
    19 『弓立社という出版思想』宮下和夫 〃 2015.11
    20 『「暮しの手帖」と花森安治の素顔』河津一哉、北村正之 〃 2016.10
    『風から水へ ある小出版社の三十五年』鈴木宏 〃 2017.6
    【対談】
    『全国に30万ある「自治会」って何だ!』 論創社 2021.11 中村文孝と対談
    『私たちが図書館について知っている二、三の事柄』 〃 2022.8 中村文孝と対談
    【翻訳】
    『エマ・ゴールドマ自伝』上下 ぱる出版 2005.4 実子小田透との共訳
    「ルーゴン⁼マッカール叢書」エミール・ゾラ
    第10巻『ごった煮』 論創社 2004.9
    第16巻 『夢想』 〃 2004.12
    第19巻 『壊滅』 〃 2005.5
    第20巻 『パスカル博士』 〃 2005.9 小田光雄編 小田透訳
    第15巻 『大地』 〃 2005.12
    第12巻 『生きる歓び』 〃 2006.3
    第9巻  『ナナ』 〃 2006.9
    第4巻  『プラッサンの征服』 〃 2006.11 小田光雄編 小田透訳
    第13巻 『ジェルミナール』 〃 2008.12
    第6巻  『ウージェーヌ・ルーゴン閣下』 〃 2009.3 小田光雄編 小田透訳
    【共著】
    『珍作ビデオのたのしみ』 青弓社 1989.3 カルトビデオ冒険団
    小田桐人 名義
    『「郊外」と現代社会』青弓社ライブラリー8 青弓社 2000.7 若林幹夫、三浦展、山田昌弘
    内田隆三
    小田光雄「郊外文学の発生」担当
    ~~~
    『消費される書物 西村寿行と大衆文学の世界』『船戸与一と叛史のクロニクル』 (青弓社) 『〈郊外〉の誕生と死』(ぱる出版) 『出版社と書店はいかにして消えていくか 近代出版流通システムの終焉』(ぱる出版) 『ブックオフと出版業界 ブックオフ・ビジネスの実像』
    『図書館逍遥』 『新版 図書館逍遥』
    『文庫、新書の海を泳ぐ ペーパーバック・クロール』 『書店の近代』 『ヨーロッパ本と書店の物語』 『民家を改修する』 『出版業界の危機と社会構造』
    『古雑誌探究』 『古本探究』 『古本探究Ⅱ』 『古本探究Ⅲ』
    『出版状況クロニクル』 『出版状況クロニクルⅡ』 『出版状況クロニクルⅢ』 『出版状況クロニクルⅣ』 『出版状況クロニクルⅤ』 『出版状況クロニクルⅥ』 『出版状況クロニクルⅦ』
    『郊外の果てへの旅/混住社会論』
    『古本屋散策』
    『近代出版史探索』 『近代出版史探索Ⅱ』 『近代出版史探索Ⅲ』 『近代出版史探索Ⅳ』 『近代出版史探索Ⅴ』 『近代出版史探索Ⅵ』 『近代出版史探索Ⅶ』
    『近代出版史探索外伝』 『近代出版史探索外伝Ⅱ』
    『出版クラッシュ!?書店・出版社・取次―崩壊か再生か 超激震鼎談』『古本屋サバイバル 超激震鼎談・出版に未来はあるか?Ⅲ』『戦後出版史 昭和の雑誌・作家・編集者』
    『今泉棚とリブロの時代』『盛岡さわや書店奮戦記』『再販/グーグル問題と流対協』『リブロが本屋であったころ』『本の世界に生きて50年』『震災に負けない古書ふみくら』『営業と経営から見た筑摩書房』『貸本屋、古本屋、高野書店』『書評紙と共に歩んだ五〇年』『薔薇十字社とその軌跡』『名古屋とちくさ正文館』『「奇譚クラブ」から「裏窓」へ』『倶楽部雑誌探究』『戦後の講談社と東都書房』
    『鈴木書店の成長と衰退』『三一新書の時代』『「週刊読書人」と戦後知識人』『小学館の学年誌と児童書』『弓立社という出版思想』『「暮しの手帖」と花森安治の素顔』『風から水へ ある小出版社の三十五年』
    『全国に30万ある「自治会」って何だ!』 『私たちが図書館について知っている二、三の事柄』
    『エマ・ゴールドマン自伝』
    『ごった煮』 『夢想』 『壊滅』 『パスカル博士』 『大地 』 『生きる歓び 』 『ナナ』 『プラッサンの征服』 『ジェルミナール』 『ウージェーヌ・ルーゴン閣下』
    『珍作ビデオのたのしみ』『「郊外」と現代社会』
    ※『珍作ビデオのたのしみ』ですが、当時は今のような映画配信はありませんでしたので、上映館、名画座、ビデオレンタルあるいは購入して観るしかなく、映画を観ること自体が1回ごとの真剣勝負だった気がします。
    恥ずかしいからと息子名義で書いています。

  21. 2025/05/20 13:22:05 blog 水声社 含むアンテナおとなりページ

    5月の新刊:運慶・ルオー・ブレイク——岡本謙次郎美術批評集成
    2025年 5月 19日
    運慶・ルオー・ブレイク
    岡本謙次郎美術批評集成
    岡本謙次郎(著)
    千石英世+鈴木重雄(編)
    判型:A5判上製
    頁数:358頁
    定価:6000円+税
    ISBN:978-4-8010-0855-7 C0070
    装幀:齋藤久美子
    5月下旬発売!
    ▶直接のご注文はこちらへ◀︎
    芸術とは何か、美とは何か。
    戦後の美術批評、とりわけイギリス美術の紹介と批評を牽引した著者が、〈路上に朽ちるにまかせ〉た厖大な著述群から、運慶、ルオー、ブレイクの精神性・宗教性に肉薄する三作品を精選し、斎藤義重、小島信夫をめぐるエッセイを付した著者渾身の批評選集。
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    新刊紹介 (906)

  22. 2025/05/20 12:50:45 古本ときどき音楽含むアンテナおとなりページ

    2025-05-20
    山折哲雄『神秘体験』
    最近読んだ本
    山折哲雄『神秘体験』(講談社現代新書 1989年)
    『霊と肉』に引き続いて山折哲雄を読んでみました。『霊と肉』では、新宗教やオカルティズムへの傾斜が読み取れましたが、この本を読んで、山折哲雄がやはり神秘主義的性向の人であると確認できました。この本には二つの要素があって、一つは、著者自身の体験をもとにした考えを披露している部分と、もう一つは、研究から得た世界の神秘思想の鳥瞰を行なっている概説的な部分があるところです。神秘体験のなかに幻覚や臨死も含めて考えているのは貴重です。
    神秘思想の概説的部分は、類書があるのでさておき、著者自身の観点について、いくつか紹介しておきます。
    ①宗教の起源にある神秘体験は、過酷な自然環境から生まれたものではないかということ。これについては、
    ア)著者自身がチベットのラサへ行った時、標高3600mで高山病にかかり、不眠の中で、奇怪な幻想を見たことから、チベット曼陀羅の不気味な世界は、高地の風土が影響しているのではと考えた。
    イ)さらにエジプトの修道院での経験から、平地で高地の状態に匹敵する環境は砂漠ではないかと考え、ユダヤ教もキリスト教も、砂漠や砂漠に囲まれた地域から生まれたことに注視している。
    ウ)禅の修行で、七日間ぶっ続けで坐禅を行なう「臘八接心」にも、肉体の生理を極限まで混乱に陥れることによって、超自然的なサインを受け取ろうとする信念が窺えるとしている。
    ②臨死体験に、神秘体験と通じるものがあること。これについては、
    ア)臨死体験を集めた報告書には、いくつか共通する神秘体験がみられる。子どもたちの臨死のケースでは、死後に蝶になって宙を舞うイメージを抱いたり、アルプス遭難者の臨死では天上的な恍惚を感じたり、全般的には、身体からの離脱、光の体験などが報告されている。
    イ)事故などによる臨死者の超常経験と、薬物やある種の精神障害にもとづく幻覚体験に、共通する特徴がある。LSDやメスカリンによる幻覚症状は、天国や地獄のイメージと類似している。
    ウ)臨死体験を集めてもそれが科学にならないのは、「死」を完全な形で経験することができないからである。不完全なパースペクティブしかもてないからこそ、逆に、われわれは人生の真実を照らしだす寓意や象徴をそこに見いだそうとする。『神秘体験』というものの根元的な矛盾と魅力も、その点に存在するわけである。
    ③薬物による幻覚体験については、古代から儀礼や呪術に用いられた幻覚作用をもつ植物があり、中央アメリカのアステカ、マヤ、オルメカで知られていたのが、ウバタマ(ペヨーテ)やシビレタケ属のキノコ。ヨーロッパ中世の魔女の飲物とされたのは、猛毒のベラドンナや朝鮮朝顔。リグ・ヴェーダ神話に登場する「ソーマ」は、ベニテングダケではないかという説がある(単なる蜂蜜酒だという別の説もある)。
    ④音が神秘体験と結びつくことがある。著者が、日蓮宗の勤行で太鼓打ちを続けたとき、4、5日目になって無念無想の境地に達した。もともと芸能は神の前で演ずるものであり、笛の音の響きで神が身を起こすと信じられてきた。巫女が鈴を高くかざして降るのも、神霊を呼び下ろそうとする行為であり、仏教においても、鐘や声明が大きな役割を果たしてきた。春日若宮御祭の遷幸の儀の「オーオー」という警蹕(けいひつ)の声は、インドの聖音「オーム」、さらにはキリスト教世界の「アーメン」につながっているのかも知れない。
    ⑤生命エネルギーの放出による精神の快感には、エクスタシーとカタルシスの二種があり、エクスタシーは上昇するエネルギー、カタルシスは排泄による解放のように下降のエネルギーをもつ。エクスタシーにも脱魂と憑依の二種類があるが、ハタ・ヨーガは、坐法と呼吸法により、生命エネルギーを会陰部から頭頂へと上昇させてエクスタシーを実現しようとする技法である。
    ⑥神秘主義の性格についても言及している。
    ア)神秘主義は、神との合一体験もしくは神的なものとの直接交流を重視するもので、論理の一貫性と明晰な救済論を欠いており、自由奔放な想像力の世界に飛翔する傾向をもっている。
    イ)伝統的な宗教思想との関係でいえば、教会の権威やドクマを憎み、教団の規範や祭儀の形式を否定する傾向があり、正統に対する異端、ドグマに対する直観、そしてイデオロギーに対するコスモロジーという立場にある。
    ウ)古代的な世界における神秘主義が、拡散と混交をあらわしていたとすれば、中世的世界における神秘主義の運動には、凝集と選択の意志がより強く働いている。
    エピソードとして面白かったのは、次の二話。
    ①修道女ベネデッタ・カルリーニの神秘体験:ある夜、ベネデッタの寝ている枕元にイエス・キリストが現われ、「わたしはおまえの心臓を取りにきたのだ」と言って、彼女の身体から心臓を引き抜き、自分の胸の中に納めて立ち去った。その三日後の真夜中、今度はキリストがたくさんの聖人を従えて再び現われ、黄金の帯を巻いた自分の心臓を高く掲げて、ベネデッタに服を脱ぐことを命じ、それを彼女の身体の中に挿入したというもの。この伝承から、「聖心(サクレ・クール)」崇拝が生れ、18世紀に入って教会から正式に認められることになる。
    ②宗教改革者マルチン・ルターのおかしな悪魔信仰:ルターは、悪魔がしばしば肛門の汚れたところに姿をあらわすと信じていたそうで、悪魔に嘲罵を浴びせて駆逐するためには、牛飲馬食して巨大な大便を排泄しなければならぬと考えていたらしい。それで生涯を通じて便秘と閉尿に苦しんだという。
    ikoma-san-jin 2025-05-20 11:48 読者になる
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    山折哲雄『神秘体験』
    最近読んだ本 (710)

  23. 2025/05/20 11:44:28 しのばずくん便り含むアンテナおとなりページ

    2025-05-20
    第25回 一箱古本市 店主さん箱写真
    2025年5月5日[月・祝]に開催しました「不忍ブックストリートの一箱古本市」の店主さんの箱写真をアップしました。
    ※箱写真はクリックすると拡大されます。
    下記の目次の大家さん(会場)名をクリックしていただくと、それぞれのスポットへジャンプできます。
    ■ 文京区立森鷗外記念館/14箱
    ■ 古本や めねふね堂/2箱
    ■ 往来堂書店/2箱
    ■ 根津教会/8箱
    ■ kitchen haco 2階/4箱
    ■ HOTEL GRAPHY NEZU/8箱
    ■ 忠綱寺/8箱
    大家さん(会場):7スポット/全46箱
    ■ 文京区立森鷗外記念館/14箱
    文京区立森鷗外記念館 文京区千駄木1-23-4
    https://moriogai-kinenkan.jp/
    特別展「本を捧ぐ—鴎外と献呈本」(4/12~6/29)
    モリキネbooks(文京区立森鷗外記念館)
    とみきち屋
    https://x.com/keioki72
    BOOKS 鳩♡ずきん
    https://x.com/marimohoshi
    mondobooks
    https://x.com/syslovbooks
    GEORGE BOOKS
    https://x.com/tatenokun
    読書サロン
    https://sites.google.com/site/yomuyomuutouto/
    秘渡箱
    https://x.com/kazumihisyazaki
    古本仮面
    https://x.com/4mmoejy48dysxmo
    DATURA
    https://x.com/kido_datura
    NutsBookStand
    https://x.com/nutsbookstand
    Sinne ja Takaisin
    https://www.instagram.com/tyyni_lehto/
    そらまめ書林
    https://x.com/ine0214
    エイリアン庵
    https://x.com/hesonogomadango
    もよもよ文庫
    https://moyomoyo-moyo.hatenablog.com
    ■ 古本や めねふね堂/2箱
    古本や めねふね堂 台東区谷中2-16-10
    https://www.instagram.com/menehunedo60/
    2024年10月オープンの古本屋さんです!
    旅猫書房
    https://www.instagram.com/tabinekojp
    やまがら文庫
    https://x.com/heno3ban
    ■ 往来堂書店/2箱
    往来堂書店 文京区千駄木2-47-11
    https://ohraido.com/
    新刊書店です。「往来堂みんなの本棚」棚主募集中!
    脳天松家
    https://x.com/noutenmatsu
    デイリーマザキ
    https://x.com/mazaki_oya
    ■ 根津教会/8箱
    日本基督教団根津教会 文京区根津1-19-6
    https://neduchurch.wixsite.com/nezu
    1919年(大正8)建築 有形文化財に登録されています。
    ビーナイスの本屋さん
    https://benice-books.stores.jp
    古書アルマジロ
    https://x.com/tantaka03
    晴山屋
    https://x.com/haruyamaya_sora
    kamebooks
    https://x.com/kamebooks1
    甲斐古堂 (kaifurudo)
    https://x.com/kaifurudo
    翠柳舎
    https://note.com/limber_jacana350
    白玉堂
    https://x.com/hokkoridango
    静かな本棚
    ■ kitchen haco 2階/4箱
    kitchen haco 2階 文京区根津2-19-6
    https://www.haco-nezu.com/
    歯医者さんの名残りがたのしい空間。1階はカフェ。
    股旅同盟
    https://x.com/kazukisato
    つぐみ文庫
    https://x.com/b_tsugumi
    goro's文庫
    https://x.com/1301goro
    book theater splicer
    https://www.instagram.com/b_t_splicer/
    ■ HOTEL GRAPHY NEZU/8箱
    HOTEL GRAPHY NEZU 台東区池之端4-5-10
    https://www.livelyhotels.com/ja/hotelgraphy/
    あまりもの
    https://x.com/tinamisango
    M&M 書店
    https://x.com/yonosuke88
    ドンべーブックス
    https://x.com/dombeebooks2023
    Toddling book store
    POCKET
    アマルコルド吉田
    whimbook
    https://www.instagram.com/asak.o_o.megane/
    本やとしょかん はんぶんこ
    https://taittsuu.com/users/h_sahashi_lib
    ■ 忠綱寺/8箱
    忠綱寺 台東区池之端2-5-43
    https://chukoji.jp/
    古書ますく堂
    https://x.com/namakemask
    コローのアトリエ
    https://x.com/nekomataheisuke
    惑星屋
    https://x.com/yamanashi9999
    古本Plava Stablo
    https://x.com/hirolynne
    ちどり文庫
    https://www.instagram.com/chidoribunko/
    まんぷくブックス
    https://bsky.app/profile/manpukubooks.bsky.social
    .books(ドットブックス)
    https://x.com/dot__books
    タイプショップg
    https://typeshop-g.co.jp/
    チラシ
    イラスト:はと
    デザイン:土屋みづほ
    #不忍ブックストリート #一箱古本市 #しのばずくん #1hakoSBS
    shinobazukun 2025-05-20 11:44
    第25回 一箱古本市 店主さん箱写真

  24. 2025/05/20 07:52:42 漁書日誌 3.0含むアンテナおとなりページ

    イベント 古書 古書展 装幀

  25. 2025/05/20 03:42:54 ひとでなしの猫含むアンテナおとなりページ

    『澁澤龍彦 幻想美術館』  監修・文:巖谷國士
    「もしかしたら、ノスタルジアこそ、あらゆる芸術の源泉なのである。もしかしたら、あらゆる芸術が過去を向いているのである。」
    (澁澤龍彦)
    『澁澤龍彦
    幻想美術館』
    監修・文:巖谷國士
    平凡社
    2007年4月12日 初版第1刷発行
    246p
    25.7×19cm 並装(フランス表紙) カバー
    定価:本体2,571円(税別)
    装幀・レイアウト:桜井久、川島卓也(櫻井事務所)
    本書「凡例」より:
    「本書『澁澤龍彦 幻想美術館』は、澁澤龍彦の没後20年を機にひらかれる同名の展覧会の図録として、またそれ自体がひとつの「幻想美術館」にもなるような書物として、アートプランニング レイによって企画され、平凡社によって編集されたものである。
    本書および同名の展覧会の監修には巖谷國士があたり、さらに序論から展示室解説(本論に相当する)、名鑑、年譜などにいたる本文のすべてを執筆した。」
    「「澁澤龍彦 幻想美術館」展の開催館と会期は、以下のとおりである。
    埼玉県立近代美術館 2007年4月7日~5月20日
    札幌芸術の森美術館 同、8月10日~9月30日
    横須賀美術館 同、10月6日~11月11日」
    「幻想美術館 7つの展示室」章扉ページより:
    「「澁澤龍彦 幻想美術館」は、時代に応じて7つの展示室にわかれており、各室にはさらに2、3のコーナーがある。本書では各室に扉を設け、そのなかに各コーナーの解説、ついで展示作品を配置している。」
    「展示作品の図版については、ここにすべてが掲載されているわけではなく、一部は「名鑑 澁澤龍彦をめぐる260人」のページに掲載される。また事情によって掲載されない図版もいくらかある。」
    「制作年がたとえば1955/62年とある場合、1955年の作品が1962年に媒体を変えて再制作されたもの、あるいは1955年の原版が1962年に刷られたものを意味する。」
    作品図版(カラー/モノクロ)240点、目次ページに図版「澁澤龍彦のシンボル・マークとサイン 野中ユリ構成 1959年以降」、「写真アルバム」に写真図版(モノクロ)35点、「名鑑 澁澤龍彦をめぐる260人」に図版(モノクロ)90点、「主要著書ギャラリー」に書影(モノクロ)45点。
    展示作品は絵画・版画・写真・オブジェ・ポスター・書物・手紙・自筆原稿など。作品の選択は、生前の澁澤が愛好し言及している作品の他に、澁澤が好んだアーティストによる代替的な作品、澁澤と親交のあった作家による没後のオマージュ作品、澁澤自身が被写体となった写真なども含んでいます。
    目次:
    はじめに
    肖像アルバム
    澁澤龍彦の美術世界 序にかえて
    幻想美術館 7つの展示室
    第Ⅰ室 澁澤龍彦の出発
    Ⅰ-1 昭和の少年 1928~
    Ⅰ-2 戦後の体験
    Ⅰ-3 サド復活まで
    第Ⅱ室 1960年代の活動
    Ⅱ-1 美術家との出会い
    Ⅱ-2 土方巽と暗黒舞踏
    Ⅱ-3 さまざまな交友
    第Ⅲ室 もうひとつの西洋美術史
    Ⅲ-1 マニエリスムの系譜
    Ⅲ-2 19世紀の黒い幻想
    第Ⅳ室 シュルレアリスム再発見
    Ⅳ-1 エルンストにはじまる
    Ⅳ-2 傍系シュルレアリストたち
    第Ⅴ室 日本のエロスと幻想
    Ⅴ-1 血と薔薇のころ
    Ⅴ-2 青木画廊とその後
    第Ⅵ室 旅・博物誌・ノスタルジア
    Ⅵ-1 ヨーロッパ旅行
    Ⅵ-2 博物誌への愛
    Ⅵ-3 日本美術を見る目
    Ⅵ-4 ノスタルジア
    第Ⅶ室 高丘親王の航海
    Ⅶ-1 ひそやかな晩年
    Ⅶ-2 最後の旅 ~1987
    名鑑 澁澤龍彦をめぐる260人
    澁澤龍彦年譜
    主要著書ギャラリー
    著作目録/参考文献
    全展示作品リスト
    0 澁澤龍彦 デッサン 1972年 (澁澤家蔵)
    1 細江英公 澁澤龍彦(「知人の肖像」より) 1965/94年
    2 高梨豊 川越 1986年
    3 高梨豊 駒込 1986年
    4 武井武雄 噴水 1956年
    5 武井武雄 お化けのアパート 1969年
    6 初山滋 無題 1924年
    7 初山滋 不思議の国のアリス 水煙管 ティーパーティー 1928年
    8 桑原甲子雄 カマクラ海岸Ⅱ 1934年
    9 桑原甲子雄 鎌倉海岸Ⅲ 1934年
    10 桑原甲子雄 上野駅 1935年
    11 桑原甲子雄 新聞売りと女 1935年
    12 マン・レイ ジャン・コクトーの肖像 1923年
    13 マン・レイ アンドレ・ブルトン ソラリゼーション 1930年頃
    14 マン・レイ サド侯爵の架空の肖像 1923年
    15 マン・レイ サド侯爵の架空の肖像(「自由な手」より) 1937/71年
    16 ベルメール、ハンス ソドムの百二十日(サド『道徳小論』より) 1968年 (澁澤家蔵)
    17 ベルメール、ハンス 閨房哲学(サド『道徳小論』より) 1968年
    18 ベルメール、ハンス ジュリエット物語あるいは悪徳の栄え(サド『道徳小論』より) 1968年
    19 ダリ、サルバドール アレゴリー、シュヴァリエの申し出(サド『不運ゆえの過ち』より) 1967年
    20 ダリ、サルバドール 牢獄(サド『不運ゆえの過ち』より) 1967年
    21 サド侯爵 獄中からの手紙 1792年8月25日 (澁澤家蔵)
    22 細江英公 薔薇刑 no.29 1961年
    23 細江英公 薔薇刑 no.32 1961年
    24 細江英公 由比ガ浜で矢川澄子とコイコイをする澁澤龍彦(「知人の肖像」より) 1965年
    25 加納光於 『版画集 植物』 No.1 1955年
    26 加納光於 鳥 1956年
    27 加納光於 王のイメージ 1957年
    28 加納光於 紋章のある風景 1957年
    29 加納光於 燐と花と 1959年
    30 加納光於 グザヴィエ・フォルヌレの肖像 1959年
    31 加納光於 サドの肖像 1959年
    32 加納光於 微笑 1960年
    33 加納光於 谺 1960年
    34 加納光於 星・反芻学 1962年
    35 加納光於 金色のラベルをつけた葡萄の葉 1966年
    36 瀧口修造 無題 1960年
    37 瀧口修造 無題 1961年
    38 瀧口修造 飛沫 1961年頃
    39 瀧口修造 デカルコマニー 1964年
    40 野中ユリ 白い目測 マルキ・ド・サドの肖像 1958年 (澁澤家蔵)
    41 野中ユリ 無題 1961年 (澁澤家蔵)
    42 野中ユリ デカルコマニー(à Tasso S.) 1966年 (澁澤家蔵)
    43 野中ユリ デカルコマニー(à Tasso S.) 1966年 (澁澤家蔵)
    44 野中ユリ Ⅳ キュパリッソス(「野中ユリ銅版画集 Metamorphoses—ギリシア神話—」より) 1984年 (澁澤家蔵)
    45 野中ユリ 『狂王』 1966年刊 (澁澤家蔵)
    46 細江英公 眼光気鋭(「骨餓身峠死人葛」より) 1970年
    47 加納光於 「第2回6人のアバンギャルド」公演パンフレット 文:澁澤龍彦、瀧口修造、土方巽ほか 1960年
    48 細江英公 「土方巽 DANCE EXPERIENCEの会」公演パンフレット 文:澁澤龍彦、三島由紀夫ほか 1961年
    49 中西夏之 ピンクと緑の習作(王妃ガブリエル・デストレとその姉による循環) 1964年
    50 横尾忠則 暗黒舞踊派提携記念公演「バラ色ダンス」 1965年
    51 中西夏之 バラ色ダンス招待状 1965年
    52 細江英公 バラ色ダンス(土方巽と大野一雄のデュエット) 1965年
    53 細江英公 バラ色ダンス(土方巽と大野一雄のデュエット) 1965年
    54 細江英公 バー・ギボンにて 澁澤龍彦と土方巽、元藤燁子 1965/94年
    55 中谷忠雄 昭和41年稽古納め(大野一雄のポートレート) 1966年
    56 野中ユリ 暗黒舞踏派解散公演「トマト 性愛恩懲学指南図絵」 1966年
    57 谷川晃一 石井満隆 DANCE EXPERIENCEの会「舞踏ジュネ」 1967年
    58 中村宏 芦川羊子第1回リサイタル 「D53264機にのる友達ビオレット・ノジエイルの方へ つねに遠のいてゆく風景 PACIFIC231機にのる舞踏嬢羊子」 1968年
    59 中西夏之 笠井叡舞踏会記念公演「朱色の蹠」 1969年 (澁澤家蔵)
    60 細江英公 鎌鼬 no.8 1965/2006年
    61 細江英公 鎌鼬 no.37 1965/2004年
    62 横尾忠則 土方巽舞踏公演「土方巽と日本人:肉体の叛乱」 1968年
    63 池田満寿夫 Tの肖像 1961年
    64 池田満寿夫 ぼくのもの・おまえのもの 1 1963年
    65 池田満寿夫 戸口へ急ぐ貴婦人たち 1963年 (澁澤家蔵)
    66 池田満寿夫 私を見つめる私 1964年
    67 池田満寿夫 聖澁澤龍彦の誘惑 1973年 (澁澤家蔵)
    68 池田満寿夫 聖澁澤龍彦の誘惑 1973年 (澁澤家蔵)
    69 中村宏 聖少女・赤 1974年
    70 中村宏 望遠鏡列車 1972年
    71 宇野亞喜良 プチロマネスク 1970年代
    72 谷川晃一 禅の研究 1965年
    73 谷川晃一 熱帯(『絵次元』のうち『展翅箱』のために) 1971年
    74 谷川晃一 枯草の夜 1973年
    75 細江英公 唐十郎と李礼仙(「知人の肖像」より) 1966年
    76 横尾忠則 劇団状況劇場第8回公演「腰巻お仙 忘却編」 1966年
    77 合田佐和子 仮面 1968年
    78 合田佐和子 劇団状況劇場「鐡假面」 1972年
    79 中谷忠雄 アスベスト館での『土方巽舞踏展 あんま』制作 1969年
    80 現代思潮社企画 「美學校」生徒募集 1969年
    81 細江英公 写真集『鎌鼬』が芸術選奨文部大臣賞を受賞したことを記念するパーティー 1970年
    82 細江英公 加藤郁乎の出版記念会に集まった人々(「知人の肖像」より) 1971年
    83 アルチンボルド、ジュゼッペ ウェイター 1574年
    84 バルディーニ、バッチョ 地獄(アントニオ・ベッティーニ『神の聖なる山』より) 1477年刊
    85 ヴォールゲムート、ミヒャエル/プライデンヴルフ、ヴィルヘルム 死の図像(ハルトマン・シェーデル『年代記』より) 1493年刊
    86 デューラー、アルブレヒト 七つの燭台を見るヨハネ(「黙示録」より) 1498年
    87 デューラー、アルブレヒト 四人の騎者(「黙示録」より) 1498年
    88 デューラー、アルブレヒト 小羊の前の選ばれし者たち(「黙示録」より) 1498年
    89 デューラー、アルブレヒト ユーフラテス河畔の四人の天使(「黙示録」より) 1498年
    90 バルドウンク‐グリーン、ハンス 天使たちに天上へ運ばれるキリストの亡骸 1515‐17年頃
    91 ボス、ヒエロニムス 五旬節の火曜日、焼き菓子を作っているオランダの台所 1567年刊 ピーテル・ファン・デル・ヘイデン刻
    92 ロマーノ、ジュリオ ウェヌスとアモール 制作年不詳
    93 パルミジャニーノ キリストの埋葬 1530年頃
    94 ファン・レイデン、ルーカス マグダラのマリアの踊り 1519年
    95 ギージ、ジョルジョ 寓意 1561年
    96 ブリューゲル、ピーテル 二隻のガレー船と軍艦 1565年
    97 カロ、ジャック 聖アントワーヌの誘惑 1634年
    98 ゴーティエ‐ダゴティ、ジャック‐ファビアン 骨格図・側面(『人体解剖図』より) 1759年刊
    99 ゴーティエ‐ダゴティ、ジャック‐ファビアン 男性・背面(『人体解剖図』より) 1759年刊
    100 ピラネージ、ジョヴァンニ・バッティスタ ネロの墓(「グロテスキ」より) 1750年
    101 プラネージ、ジョヴァンニ・バッティスタ アッピア街道(「ローマの遺蹟 第2巻」より) 1756年
    102 ピラネージ、ジョヴァンニ・バッティスタ ゴシック式アーチ(「牢獄」より) 1760年代なかばから70年代初頭(第2版第3刷/初版は1749年頃制作とされる)
    103 ピラネージ、ジョヴァンニ・バッティスタ 円塔(「牢獄」よ

  26. 2025/05/20 01:13:06 特殊清掃「戦う男たち」含むアンテナおとなりページ

    夢の跡(前編)
    2025-05-12 06:38:12 | 自殺腐乱死体
    渋滞を案じた無休GWが終わり、肌に夏の前味が感じられるようになってきた今日この頃。
    雨のない土日祝日には、会社近く、江戸川の河川敷グラウンドでは少年野球や草野球の練習や試合が行われている。
    で、私は、現場に行き来する車の窓から しばしば その光景を見かける。
    そして、
    「趣味がある(できる)っていいなぁ・・・」
    「スポーツで汗をかくって気持ちよさそうだなぁ・・・」
    と、少し羨ましく思う。
    元来、私はスポーツへの興味は薄く、縁もない。
    かろうじて、中二・中三のときに陸上部に所属していたものの、もちろん、好きでやっていたわけではなく、学校の方針で“帰宅部”は認められなかったため、仕方なくやっていただけ。
    他のメンバーも似たようなもので、教師を含めて真剣にやっている者はおらず、個々人も学校も地域で最弱レベルだった。
    (ちなみに、中一のときは美術部だったが、中二になるタイミングで廃部になってしまった。)
    高校は“帰宅部”、大学はサークルには入らずアルバイト&遊興三昧。
    その嗜好は今でも変わらず、オリンピックやワールドカップ等、ビッグイベントもほとんど興味がない。
    しいて言えば、プロ野球には興味がある。
    生まれて初めて抱いた将来の夢も「プロ野球選手」。
    後にも先にも、職業に夢らしい夢を持ったのはその一度だけ。
    ま、それも10歳に満たない頃のこと。
    現実の冷淡さも知らない男児で、今思えば無邪気な戯言。
    小学校の高学年になる頃には、自然と消えていた。
    ただ、ウキウキするようなワクワクするような、いい気分だったのは間違いない。
    ささやかながら、あの時の自分は輝いていた。
    熱狂的なファンではないけど、好きなのは広島カープ。
    2016年~2018年、リーグ三連覇したときは気分がかなり揚がり、反面、昨夏の大失速には気分が一気に沈んだ。
    応援したくなる要素は色々ある。
    設立の経緯、市民球団という組織体、
    かつては、「セリーグのお荷物」と言われていた程の弱小球団、
    樽で募金を集めて球団を維持した歴史もある貧乏球団、
    今でも金満ではなく、何億も稼ぐようなスター選手は雇えず、
    活躍する選手はFAで軒並み他球団にさらわれ、逆にFAでやって来る選手はおらず、
    また、本拠地は地方の田舎街、他球団ほどの隆盛感はない。
    オンボロだった「広島市民球場」(1957年~2008年)もいい味を出していた。
    今の球場建設にあたってもドームにはせず(できず?)、市民からも募金が集められたそう。
    そんなチームでも、他球団と互角に戦っているわけで、そんなところに親近感というか愛着というか、共感・好感が持てるのである。
    これまで、東京ドーム・横浜スタジアム・QVCマリンフィールド(現・ZOZOマリンスタジアム)に行ったことはある(所沢と神宮には行ったことがない)。
    あぁ~・・・でも、いつか、マツダスタジアムに行ってカープの試合を観てみたい。
    のんびりと、美味いモノを食べたり、ビール飲んだりしながらね。
    海外の秘境に行くわけでなし、他人から見れば容易に叶いそうな夢かもしれないけど、私を取り巻く現実を考えると実現性は極めて低い。
    悲しいかな、儚く遠い夢である。
    出向いた現場は、1Rの賃貸マンション。
    そこで不慮の死が発生。
    亡くなったのは部屋の居住者、30代前半の男性。
    死因は自殺。
    暑い季節だったこともあるうえ発見にも時間がかかり、遺体は相応に腐敗。
    床を深刻に汚しながら、高濃度の悪臭とウジ・ハエが量産されていた。
    依頼者は、マンションの管理会社。
    賃貸借契約の連帯保証人は故人の父親。
    ただ、特殊清掃や遺品整理を進めるにあたっては、故人や家族のプライベートな部分について、他人(業者)に見られたくないものを見られ、知られなくないことを知られることになる。
    また、深い事情を業者に話さなければ事がうまく運ばない局面に遭遇することもある。
    そうなると、プライド・世間体・羞恥心・・・そんなものがキズついたり、刺激されたりすることになる。
    既に負いきれないほどの悲哀に襲われているのに、更に、心の傷口に自分で塩を塗るようなことにもなりかねない。
    であれば、現場とは一定の距離を空けておくのが無難。
    そんな事情があってか、父親は、得体の知れない特掃屋である私とは直接的には関わらず。
    見積書や契約書のやりとりや、報告・連絡・相談も、すべて管理会社を介して行われた。
    汚染も異臭も重症。
    しかも、真夏の猛暑で部屋はサウナ状態。
    そんな特殊清掃は、慣れたものであってもキツイものはキツイ!
    効率よく合理的にやれる自信はあるけど、ツライものはツライ!
    ただ、私には、「故人と二人になる」という特異な秘策がある。
    同情や悲哀をよそにして、まだ生きているかのような感覚で故人の人生を想うと、無駄な力が抜けて、逆に必要なところに力が入る。
    そうしてメンタルが支えられることによって、どんなに悲惨で凄惨な現場であっても過酷さは随分と和らぐのである。
    アルバイト応募のために何枚も用意したのだろうか、書き損じたまま放られていた履歴書には、これまで歩いてきた故人の道程があった。
    故人は、北陸某県の出身。
    高校を卒業し地元の芸術系専門学校を経て上京。
    志望動機の欄には、「将来は音楽関係の仕事に就きたいので、そのために一生懸命働きたい」といったことが書かれていた。
    それを裏付けるかのように、部屋には、楽器や音楽系の機材、楽譜やCD等、熱心に音楽活動をしていたことを伺わせる物品がたくさんあった。
    とはいえ、やはり、それで食べていけていたような形跡はなし。
    主な収入源は飲食店でのアルバイトで、乱暴に破られた給与明細書の金額からは、故人が親のスネをかじり続けていたことが伺えた。
    部屋には、地元の求人情報、就職ガイドのパンフレット、就職支援のリーフレット等々、就職に関するものもたくさんあった。
    ただ、それらは、本人が収集したものではなく、大半は両親が送ってきたもののよう。
    一連の情報は紙で集めるよりネットで探した方が合理的なはずだったが、故人は、自らの意志でそれをすることはなかったのだろう。
    書類の間に挟まれたメモ、端々に貼られた付箋・・・両親のメッセージからそれがわかった。
    言葉を変えながらも、書いてある内容は ほぼ一辺倒。
    「音楽の道は諦めて、正規の仕事に就きなさい」
    「親の方が先に逝くわけだから、いつまでも面倒みてやることはできない」
    「支援に尽力するから、故郷に戻って一からやり直したらどうか」
    なだめたりすかしたり、諭したり叱ったり、父親と母親が、それぞれに、それぞれの言葉(文字)で そういった旨のことを綴っていた。
    そして、故人が逝っても尚、そこからは、不安、焦り、ジレンマ・・・悩める親心が、涙のように滲み出ていた。
    人生は思い通りになることより思い通りにならないことの方が多い。
    自分自身でさえ思い通りに生きることができない、ましてや、別の人間(息子)を思い通りに生きさせることなんてできるわけがない。
    理屈では、それがわかっていても、欲望ともとれる感情がそれを許さない・・・
    両親の中にも大きな葛藤があっただろう・・・
    ひょっとしたら、故人が決行してしまった最悪のシナリオも、生前から頭に浮かんでは消え、消えては浮かんでいたかもしれず・・・
    そして、「そんなことあってたまるか!」「そんなこと絶対にさせない!」と、必死に、懸命に息子の生きる道を整えてやろうとしていたのかもしれなかった。
    故人が上京したのは、おそらく二十歳頃。
    行年は30代前半なので、音楽活動をしながらのアルバイト生活は十年余か。
    故人は、夢を叶えたかっただろう。
    両親は、不本意ではありながらも息子の夢は応援したのだろう。
    しかし、「現実」という名の強敵は、誰の人生にもいる。
    吉とでるか凶とでるか、やってみないとわからない。
    挑戦しなければ成功も失敗もない。
    二つを天秤にかけ、心の重心がどちらにかかるか、自分で量るしかない。
    ただ、時間は、ときに優しく ときに厳しく、ときに温かく ときに冷たく、人の都合を無視して流れていく。
    「〇才までやってダメなら諦める」
    “夢の終着点”を自分で定め、また、親子で約束していたのかも。
    両親もそれを条件に、息子(故人)の意志を尊重し、できるかぎりのサポートをしていたのかもしれなかった
    しかし、“夢追人”が夢を諦めることは容易いことではない。
    その時がきても諦めきれず、「もう少し・・・」「もうちょっとだけ・・・」と、ズルズル先延ばしにしてきたのかもしれなかった。
    そうして故人は歳を重ね、唯一の味方だった“若さ”も いつの間にかなくなり、もう“若気の至り”では済まされない年齢になっていた。
    世間からみたら故人はただのフリーター。
    夢を追っていることは、表向きは評価されても本音のところでは評価されにくい。
    「半人前」「無謀者」と、世間は冷ややかに傍観する。
    そして、「いい歳をしても親の仕送りがないと生活できないダメ人間」と、自分が自分を見下すようになる。
    故人は、そんな現状に限界を感じる中で、「生き方を変えよう」ともがき始めていたのかも。
    しかし、音楽の道を諦めることができても、次の目的を持つのは簡単なことではない。
    音楽以外にやりたい仕事、興味のある仕事があったかどうかは定かではないけど、往々にして、「やりたいこと」と「できること」は異なるもの。
    どこかで、妥協や迎合、場合によっては慣れない忍耐を強いられることになる。
    それを受け入れることができるかどうか、割り切れるかどうか、開き直れるかどうか・・・
    新たな活路を見出せるかどうかはそこにかかっている。
    生きるために不本意な仕事をしている人間は世界中にごまんといる(私も代表格の一人?)。
    教育された感性や価値観のせいなのか、集団心理の一種なのか、本質的に、それが万民にとって正しい生き方なのかどうかはわからない中で、その様に生きる人間があまりに多すぎるため ほとんどの人は疑問に思うことも違和感を覚えることもない。
    しかし、中には、「正常」とされるそんな生き方に疑問を抱き違和感を覚える人・・・勇気と希望を持って、挑戦的に人生を冒険できる人もいる。
    故人は、冷たい現実に耐え得る熱量を持つことができなかったのか・・・
    返ってくるのは“お祈りメール”ばかりで心が折れてしまったのか・・・
    どんな生き方が正常で どんな生き方が異常なのか、どんな生き様が自然で どんな生き様が不自然なのか・・・
    ホトホト疲れ、何もかもに嫌気がさすようになり、そんな日々が故人を深い闇に沈めていき、最終的に、「絶望」という名の刺客がトドメを刺したのかもしれなかった。
    また別の案件。
    付き合いのある不動産会社から、
    「自社物件で自殺が発生」
    「遺族と協議するので、そこに参画してもらえないか」
    といった旨の相談が入った。
    悲しみの種類、責任の度合、世間の目・・・自死というのは、多くの意味で“特別”な亡くなり方。
    現場の処理は慣れたものながら、遺族との交渉・協議は、単なる孤独死とは一線を画すもの。
    画一的な“慣れ”は通用しない。
    心情はもちろん、協議に波風が立つことが多く、私は、ちょっと憂鬱な気分に。
    ただ、悩ましい案件に挑むときは、開き直ることも必要。
    私は、余計なことを考えるのは後回しにして、担当者に「Yes」と返答。
    その後、故人の死に表面的な疑問を持ってしまう自分と、“生きる意味”というものをあらためて自問する自分が現れることを、この時の私は知る由もなかった。
    つづく
    →※現地画像「ヒューマンケアの事例紹介41」
    腐乱ダースの犬
    2025-05-05 06:26:15 | 特殊清掃
    腐乱ダースの犬
    GWも終盤、季節は夏に向かってまっしぐら。
    で、これからは、何もかも腐りやすくなってくる。
    食品業界の人をはじめ、戦々恐々としてくるのは私だけではないだろう。
    ただ、この仕事は、凄惨性が高いほど生産性も上がる。
    とは言え、そんな現場が生じることを望ん

  27. 2025/05/19 20:12:31 書肆盛林堂含むアンテナおとなりページ

    ※ご予約の方には発送完了しております
    未着の方はお問い合わせください。
    販売開始までお待ちください。

  28. 2025/05/19 15:23:25 花鳥社 | 人文書の出版社含むアンテナおとなりページ

    ■ 受贈図書の紹介 神作研一著『江戸の通信添削 美濃加治田平井家のものがたり』(平凡社)

  29. 2025/05/19 12:44:49 SF Prologue Wave含むアンテナおとなりページ

    「絶望に入り込む水と光――岡和田晃著『世界の起源の泉』書評」川嶋侑希
    by TakatukiMaki • 2025年5月18日
    「絶望に入り込む水と光――岡和田晃著『世界の起源の泉』書評」川嶋侑希  詩集を開…
    Read more →
    ショートショート, 小説
    「黄金の街」粕谷知世
    by TakatukiMaki • 2025年5月18日
    白壁に夕日があたって黄金色に染まっている。 ああ、また、ここに戻ってこれたんだ…
    Read more →
    コラム, 評論

  30. 2025/05/19 08:19:27 年間読書人|note含むアンテナおとなりページ

    「エンタメ(マンガ・アニメ・映画など)」作品のレビュー
    851 本
    広く「マンガ」「アニメ」「映画」など、エンタメ作品関係のレビューを紹介します。後日整理の予定。
    「政治・経済・社会」関連書のレビュー
    1,148 本
    「政治」「経済」「社会」などの関連書のレビューを紹介します。
    931 本
    969 本
    「キリスト教」関連書レビュー
    407 本
    キリスト教関連書のレビューを、ひとまとめにしています。
    後日、内容別に整理の予定です。
    オリバー・ストーン監督 『7月4日に生まれて』 : ベトナム戦争と「独立の精神」
    年間読書人
    13時間前
    オリバー・ストーン監督 『7月4日に生まれて』 : ベトナム戦争と「独立の精神」
    13時間前
    「エンタメ(マンガ・アニメ・映画など)」作品のレビュー
    851 本
    「政治・経済・社会」関連書のレビュー
    1,148 本
    「学術書・学術啓蒙書」のレビュー
    931 本
    969 本
    「キリスト教」関連書レビュー
    407 本
    「保守派・右派」思想・政治・宗教関連書レビュー
    378 本

  31. 2025/05/19 00:27:52 奇妙な世界の片隅で 含むアンテナおとなりページ

    世界の歪み  チャールズ・ウィリアムズ『ライオンの場所』
    チャールズ・ウィリアムズ『ライオンの場所』(横山茂雄訳 国書刊行会)は、イギリスの特異な幻想作家ウィリアムズによる幻想小説です。
    友人同士のアンソニー・デュラントとクウェンティン・サボットはバスを待っている間に、見世物小屋から逃げ出したという一頭のライオンを探す一団と遭遇します。ライオンは雌ライオンだといいますが、二人はそのライオンに出会ってしまいます。その最中、そばの屋敷から現れた不思議な男は、後から現れた雄ライオンによって倒されてしまいます。その事件以後、二人の周囲では不思議な事件が相次ぎますが…。
    現実世界に別の世界からの存在が召喚されはじめ、現実世界が破滅に向かう…という、幻想小説です。
    冒頭のライオンをはじめ、象徴のような形で、現実ならざる存在が現実に顕現し始めます。きっかけになったのはライオンによって襲われ意識を失ったオカルティストらしいのですが、昏睡状態になってしまい、その事態を解決する手段が分かりません。危機を抱いたアンソニーとクウェンティンが破滅を止める手段を求めて走り回ることになるのです。
    現出する世界が、善・悪や天使・悪魔といった二元論的な世界ではないところもユニークです。何が起こるかは飽くまで影響を受ける人間次第のようで、顕現によって理性を失ってしまう人間もおれば、それによって意識を高めることができる人間もいるらしいのです。悪影響を受けた人間によっては、獣や異形の存在に変容してしまうところは怖いですね。
    キリスト教的な寓意などは難しくてよく分からないのですが、天使のような存在が現れたり、果ては現実世界が歪んでしまったりと、その神秘的なヴィジュアルシーンにはインパクトがあります。世界自体が変容してしまうようなクライマックスシーンには唖然としてしまいます。
    ウィリアムズ作品、〈神学的スリラー〉とか〈形而上学的ショッカー〉と呼ばれているそうですが、確かにそんな名称で呼ぶしかないような、特異なイメージを持った幻想小説でした。
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    テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学
    【2025/05/17 19:18】 | イギリスの作家 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |
    聖杯の行方  チャールズ・ウィリアムズ『天界の戦い』
    チャールズ・ウィリアムズ『天界の戦い』(風間賢二訳 扶桑社ミステリー)は、聖杯をめぐって展開される超自然スリラー作品です。
    ロンドンの出版社パーシモンズ社、社員のライオネルのオフィス内で、殺害されたらしい謎の男の死体が発見されますが、捜査は難航していました。その一方、大執事ジュリアン・デヴナントが管理する教会に納められていた杯がある日盗まれてしまいます。
    オカルトに強い関心を抱き、以前から教会の杯を譲ってくれないかと申し出をしていたパーシモンズ社の前社長グレゴリイが犯人ではないかと大執事は疑っていましたが…。
    聖杯をめぐって謎の殺人が起き、陰謀が進行するという幻想小説です。
    とある教会に納められていた杯が伝説の聖杯であり、それをめぐって様々な勢力が争っていくことになるという、文字通りのスリラー要素が強いのですが、題材が聖杯だったりオカルト的な要素が強いところもあり、このウィリアムズ作品の評としてよく使われる「神学スリラー」という言葉がふさわしい作品になっています。
    冒頭に殺人事件が置かれ、その犯人探しが進むという点でミステリ風味のフォーマットが使われているのですが、犯人はグレゴリイ・パーシモンズなのはほぼ明確になっています。聖杯を使って超自然的な願望を叶えようとしているグレゴリイが聖杯を強奪するものの、別の勢力によって取り返されたりと、動きが頻繁なので飽きさせない展開となっています。
    黒幕であるグレゴリイが敵視するのが大執事ジュリアン・デヴナント、そして大執事に組するノース・ライディングス公爵と彼の友人となったパーシモンズ社の社員モーニントン。グレゴリイの側にも協力者が登場しますが、主に二つの勢力による聖杯の奪い合い、といった様相を呈します。
    読んでいるうちに、冒頭の殺人事件は正直どうでもよくなってしまい、聖杯によって世界がどうかなってしまうのではないかという、スケールの大きな話になっていきます。後半では、キリスト教における伝説的な人物までもが登場し、そのぶっ飛び加減には驚いてしまいます。
    キリスト教的な寓意や神学的な内容が盛り込まれたオカルト小説なのですが、かたちはミステリの体裁を取っており、その点読みやすい作品ですね。深い寓意などが分からなくても、スリラー・アクション的な要素も強くて楽しめる、普通に面白い伝奇小説です。
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    テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学
    【2025/05/17 19:15】 | イギリスの作家 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |
    知られざる物語  近藤亮太監督『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』
    近藤亮太監督『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』(2025年 日本)は、謎の失踪事件をめぐるホラーミステリ映画です。
    いなくなった人を探すボランティアに従事する敬太は、幼い頃に、弟の日向と共に出かけた山の中で廃墟に入り込み、弟が失踪してしまう、という体験をしていました。
    ある日母親から送られてきた荷物の中にビデオテープが入っているのに気づいた敬太は、それを同居人の司と共に見ることにします。それは幼い敬太が撮影していたビデオで、ちょうど山の廃墟に入り込み、目の前で弟が失踪するシーンが写っていました。霊感のある司はそのテープを処分するように助言しますが、敬太は過去と決別すべく、実家に戻ることを決心します。
    一方、人助けをして消えたボランティアを調べていた新聞記者の久住は、司と接触して話を聞いているうちに、過去の日向失踪事件にも興味を持ち始めます…。
    少年時代の弟が失踪してしまった事件をトラウマに持つ青年が、パートナーと共にその真相を探っていくことになる…というホラーミステリ映画です
    敬太は少年時代に山の廃墟に入り込み、一緒に居た弟の日向が行方不明になってしまうという体験をしていました。死体も見つかっておらず、そもそもが入り込んだという廃墟の存在さえ確認されていないのです。
    廃墟が写ったビデオテープ、後には別の失踪した人間たちが残したメディアからも、その幻の廃墟の存在が推測されるものの、それが実在するのかも分からない…というあたりの不穏さは強烈ですね。
    敬太のパートナー司が霊能力者で、霊が視える…という設定も独特です。テープに邪気を感じ取ったり、訪れた敬太の実家や、失踪事件が起こった山など、ところどころでそうした霊感を感じ取る描写が挟まれ、明らかに超自然的な現象が起こっているだろうことは観客にも分かる形にはなっています。
    演出は全体に淡々としていて、人を驚かせるシーンはほとんどありません。はっきりとした超自然シーンもあるのですが、基本、じめじめした不穏な雰囲気が続くという、不気味さが強調された展開となっています。ただ、ところどころで本当に怖いシーンがあるのですよね。敬太と司が敬太の実家を訪れるシーン、泊った宿屋でそこの息子に山の逸話を聞くシーン、もちろん序盤に提示されるビデオテープの内容部分もなかなかに怖いです。
    日向失踪事件を始めとして、山で起こった謎の事件がいくつか提示されるものの、そこで何が起こっているのか、山に何があるのか、といったことは明確に示されません。断片的な情報から山で起こる現象は何なのか推測はできるのですが、結末を含めて、これだ!という真相が分からないところも不気味ですね。謎めいた展開や伏線が散りばめられた、いわゆる「考察系」ホラー映画と言えるのですが、観客が自身で物語を再構成していくような面白さがあります。
    入場特典で配られたという小冊子、背筋作「未必の故意」が映画を補完する内容だといういうことを聞いて、冊子を入手しました。
    他人からの頼みを断れない気の弱い女性が、会社の人間たちに誘われ、地元の山に登ることになりますが、山の中で不思議な廃墟のような建物に出くわす…というお話。映画内にも登場する建物が、明確に超自然現象によるもの…というのが分かるようになっていて、確かに内容を補完する感じになってますね。
    『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』、もともとは映画コンテスト用の短編映画だということで、こちらも観てみました。「第2回日本ホラー映画大賞」受賞作品集より、近藤亮太監督『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』です。
    キョウスケは母親から送られてきたビデオテープを、友人のヒロムと一緒に観ていました。そこには幼い頃のキョウスケと弟のカナタが山の中のトンネルのような場所で遊んでいる光景が撮られていました。かくれんぼをしようと提案したキョウスケに対し、カナタは中にぷよぷよのようなものがいるから嫌だと返事します。
    無理やり奥に行かせるものの、追いかけたキョウスケは弟を見つけられず、そのまま現在に至るまで弟は行方不明だというのです。
    ビデオテープを返しにいきたいものの、母親に会いたくないというキョウスケは、ヒロムにテープを返しに実家に行ってきてほしいと話しますが…。
    母親から送られてきたビデオテープには、弟が失踪する直前の映像が映っており、家族のトラウマとなっている過去をほじくり返されることになる…。映画版と基本テーマは同じなのですが、こちらは約25分の短編だけに、かなり要素が絞り込まれています。
    ヒロムがキョウスケの実家を訪れ、キョウスケの母親と対面するシーンがあるのですが、ここが一番怖いシーンですね。誰もいるはずのない二階から足音がしており、母親は母親で異様な態度と発言を繰り返す…。映画版でも実家のシーンは結構怖いのですが、短編版ではここが白眉でしょうか。
    山の中の謎のトンネルについては、そこがどういう場所であるとか、言い伝えがあるとか、そういった情報は全く示されません。映画版では「現実にはありえない場所」的な掘り下げがされていたのも、上手い膨らませ方ですね。短編版の何も説明されない、というところもそれはそれで良いのですが。
    主人公的な視点はヒロムに置かれている感じでしょうか。霊的な影響を受けてしまっているキョウスケに対し、霊感がありながらも最後まで客観的なヒロムが恐怖を感じながら物語が閉じられる…というラストも良かったです。
    映画版自体がすでにして情報を明確に示さない「考察系」作品なのですが、短編版ではさらに情報が絞られているため、観る人の想像の余地が大きくなっているところも魅力ですね。
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    テーマ:怪談/ホラー - ジャンル:小説・文学
    【2025/05/17 19:11】 | 映像作品 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |

  32. 2025/05/18 14:24:44 Classical CD Information & Reviews含むアンテナおとなりページ

    Last update : May. 15 2025
    クラシック音楽CDの雑談 (2025.5.15 update)

  33. 2025/05/18 05:10:22 電脳マヴォ含むアンテナおとなりページ

    9
    第39回 真実の中世ヨーロッパ・その2
    羽生生純

  34. 2025/05/18 04:16:47 トピックス | みすず書房含むアンテナおとなりページ

    心理学の現在地を読み解く3
    より良い定義、より良い結果?
    平石界
    2025年2月3日
    コラム
    みすず ブックリスト:映画をいかに語るか、映画はいかに語るか
    2025年5月16日
    話題の本
    書評に載った本 2025年4月
    2025年5月15日

  35. 2025/05/17 22:30:53 主観的アルゼンチン/ブエノスアイレス事情 - livedoor Blog(ブログ)含むアンテナおとなりページ

    お申込みの際に「申込みサイト」の最後にある『質問』に『アルゼンチンの新旧で知りたいこと』があれば書いていただきたく、どしどしご記入をお願い致します。

  36. 2025/05/17 22:15:43 婚活含むアンテナおとなりページ

    出生率
    合計特殊出生率1.15へ、過去最低を大幅更新
    1人の女性が一生涯に産む子供の数に相当する合計特殊出生率が、過去最低を大幅に更新する見通しであることが2025年5月15日、日本総研の調査から明らかとなった。手厚さを増す少子化対策にもかかわらず、2024年は前年比0.05ポイント減の1.15と見込まれる。
    手厚さを増しているのは、あくまで子育て支援の部分だよな。婚活迷路の出口から出てきた人の支援を厚くしても、問題は婚活迷路でたくさんの人が迷ってることだから効果は少ない。
    婚姻数は前年対比2.1%増の48.5万組となる見込み。コロナ禍による大幅減のリバウンド的な動きと考えられるが、結婚期にある若者の人口が安定期に入っている影響もあるため、若い世代の結婚意欲が高まっているとは言い切れないという。
    婚姻数が増えるのは、コロナ禍を抜けて出会いの機会が復活し、付き合ったカップルが結婚に至る時期になってきたのかもしれない。
    出産を無償化するという話も出ているが、そこまでするのなら、なぜ人口が多い団塊ジュニア世代を氷河期世代のまま放置していたのか、本当に理解できないわ。
    氷河期世代の救済を政治家が言い出したのは、氷河期世代の人数が多く、票田であることと、このまま氷河期世代が年金をもらう世代になると大変なことになると気付いたからだろう。言い換えると、氷河期世代を利用、もしくはその悪影響を防ぐために政策を口にしていると思われる政治家が多く、その本質は氷河期世代を心から救おうと言うものではないので、氷河期世代が不利になる政策をこれからもどんどん出してくるだろな。氷河期世代の救済は真の目的では無いからさ。

  37. 2025/05/17 15:13:41 二階堂黎人 恒星日誌含むアンテナおとなりページ

    2025.05.16
    [新刊]
    安萬純一『不可解事件請負人 火垂柚葉』南雲堂(本格ミステリーワールドスペシャル)
    島田荘司先生と私が監修を務める南雲堂の〈本格ミステリーワールドスペシャル〉から、安萬純一さんの新刊『不可解事件請負人 火垂柚葉』が出来。見本刷りが届く。発売は5月25日頃の予定。

  38. 2025/05/17 14:22:01 続パスカルの葦笛のブログ - ムラゴンブログ含むアンテナおとなりページ

    2025/05/17 07:02
    バレンボイムの引退とブロムシュテットのデビュー
    バレンボイムは引退を覚悟したが、まだまだ指揮活動は終わらない。同じ頃、ブロムシュテットがウィーン・フィルに92歳でデビューしたという。そればかりか高齢でも矍鑠として有名オーケストラに招かれている。もう油っけもなくなった無欲枯淡の境地に到達したが、元気な巨匠は彼くらいになると、それでも重宝がられるのはいたしかたない。 ある日突然ベットから起きられない自分を見て、エド・デワールドは引退を表明したとい…
    バレンボイムの引退とブロムシュテットのデビュー
    バレンボイムの引退とブロムシュテットのデビュー
    2025年05月(3)

  39. 2025/05/17 12:52:39 パブリブ Publib LLC含むアンテナおとなりページ

    『ウクライナ製品完全ガイド』が完成したので、中身を紹介します
    2025年5月14日 書籍
    告知が大変バズった田中祐真さんの『ウクライナ製品完全ガイド 善意から物欲へ』が完成したので、中身を紹介します。 …
    この記事を読む

  40. 2025/05/17 11:59:09 春陽堂書店含むアンテナおとなりページ

    ふくらむ読書
    2025.05.15
    オカタケの「ふくらむ読書」【53】大手拓次
    岡崎 武志 第53回 大手拓次について考える  まず、2023年1月10日に更新
    続きを読む

  41. 2025/05/17 10:12:16 お父ちゃんのふるほ日記含むアンテナおとなりページ

    2025年05月15日
    マジで気温が高い
    『Dの犯科帳 狼の邪悪なうた』 ディーノ・ブッツァーティ 創林新書ワイド 読了
    どんな内容なんじゃいなと思って読んでみると、実際に起きた事件のルポとかインタビューだった。多少は内容を知ってから買えよとは思うが(笑)
    実話(実際に起きた事件)というのは、言葉では言い表せない、迫力というか不気味さがあり、ミステリーでは割り切れない何かがある。そこが面白かった。
    この著者『タタール人の砂漠』という小説を書いていて、なんかなじみがあるなあと思って調べてみたら、本屋でいつもカルヴィーノの隣に置いてある本だった。ああ、あの人かあと、ちょっと何と言うか、大げさかもしれないが感慨深い。

  42. 2025/05/17 08:12:27 八ッ場あしたの会含むアンテナおとなりページ

    2025/05/08 ”アースデイ2025東京”に参加しました

  43. 2025/05/17 06:34:44 神保町系オタオタ日記含むアンテナおとなりページ

    2025-05-16
    森茉莉を残して旅立つ山田珠樹から郵趣家小島勇之助に宛てた葉書を発見
    森茉莉
    4月30日書物蔵氏一行が昼頃到着というので、朝から四天王寺古本まつりの会場で待機。今回は、これまでシルヴァン書房のテント内に間借り?していた寸葉さんがめでたく独立して出店している。趣味人の絵葉書の箱は既に見ていたので、この日は広告の箱をチェック。一度に見ると疲れちゃうので、日を変えてチビチビと見るのであった。そうすると、何とまあ差出人に「山田珠樹」の名前が。同姓同名かもと思いきや、通信欄に巴里にて御来遊を待つとあり、森茉莉と結婚後フランスへ留学した山田珠樹と同定してよさそうだと購入。600円。売主の寸葉さんや常連の絵葉書蒐集家は当然ながら裏面の絵の方に注目し、表面の差出人や受取人にはあまり注目しないのだろう。おかげで、開会5日目でも貴重な葉書を安く買えることができた。
    消印は大正10年4月6日付けと思われ、宛先は京都市上京区梨木神社北の小島勇之助である。また、珠樹の署名の前に「四月六日/下ノ関ニテ」とある。小島(明治22年生)については、Wikipediaに立項されているのでそれを見られたい。郵趣家として有名な人であった。そう言えば、昨年11月23日京都新聞に小島の名前が出ていた。蒐集家ラップナウ氏が入手した日比谷焼き打ち事件(明治38年)の様子を伝える革製絵葉書の宛先が「児嶌勇之介」宛で、寸葉さんこと矢原章さんが正しくは小島勇之助ではないかと推察しているとの記事(国貞仁志記者)であった。
    珠樹と小島は、親戚であった。珠樹の父は山田暘朔といい、妻せい(明治32年生)は小島の父山中隣之助の養女であった。甥と伯父の関係になる。普段から交流があったのだろう。
    葉書の文面には、神戸出帆の際に見送されたことへの謝辞が述べられている。鴎外の日記によれば、4月1日に東京駅で珠樹を見送っているので、神戸から出港するまで各地で送別会が開催されたことだろう。葉書の裏面は日本郵船の北野丸の絵なので、この船でフランスへ向かったと思われる。珠樹については、まだ評伝が書かれていないと思われる。どなたか、挑戦してほしいものである。
    なお、タイトルは正確には「山田茉莉を残して」とすべきだが、「森茉莉を残して」とした。
    参考:珠樹が渡欧後「浮気」していたことについては、「山田珠樹と辰野隆のつかのまの火遊び - 神保町系オタオタ日記」参照
    #山田珠樹 #森茉莉 #小島勇之助
    jyunku 2025-05-16 18:30 読者になる
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    森茉莉を残して旅立つ山田珠樹から郵趣家小島勇之助に宛てた葉書を発見

  44. 2025/05/17 05:53:10 書物蔵含むアンテナおとなりページ

    2025-05-01
    みやこめっせで古本まつり
    オタどんちから出撃。いつものように朝飯はパン屋さん。それから京都河原町。>みやこめっせ
    shomotsubugyo 2025-05-01 23:22 読者になる

  45. 2025/05/16 19:11:33 檜山正幸のキマイラ飼育記含むアンテナおとなりページ

    2025-05-15
    アレレ、プロ関手の方向がぁ
    雑記/備忘 上下左右
    プロ関手 $`\mathcal{C}^{\mathrm{op}}\times \mathcal{D} \to \mathbf{Set}`$ の方向を「$`\mathcal{C}`$ から $`\mathcal{D}`$」とするか、はたまた「$`\mathcal{D}`$ から $`\mathcal{C}`$」とするかは好みの問題でその選択は恣意的です。僕は、「$`\math…
    アレレ、プロ関手の方向がぁ

  46. 2025/05/16 12:08:40 ななめのための。含むアンテナおとなりページ

    2025-05-14
    最近の摂取記録。2025年5月中旬
    雑記 摂取記録
    PCが壊れた。だいたい四年くらいの付き合いだろうか。
    一度は起動しなくなったが、いろいろと手を尽くし、どうにか息を吹き返した。しかし長くはないのだろう。いまもその半壊したPCからキーボードをタイプしている。最近はUSBまわりの認識がおかしくなり、今日はヘッドフォンへの音声出力がおかしくなったり、ブラウザが勝手に落ちたりしています。
    すでにあたらしいPC本体は注文して届いているが、セットアップがめんどくなにもする気になれない。いまは横光利一「春は馬車に乗って」を読んでいる気持ちだ。
    www.aozora.gr.jp
    インターネットにもうちょっとポジティブなことを書いたほうがいいという感情が年々つよくなっている。わたしはSNSを加速させる状況がつづけば差別言説だらけになって最悪になるだろうと思い、2019年同人誌に「グラス・ファサード」という言語SFを書いたのだが*1、現状はもっと最悪になっている。
    しかしネットで呼吸をしつづける以上、そういうものを避けたり、根絶することは不可能に近い(他者を論破することによってその信念や行動を変えさせることはかなりむずかしい状況も散見されてつらい)が、まあ自分なりに思うことはもうちょっと残るかたちで書いたほうがいいんじゃないかと思ってきている。
    というわけで最近見たり読んだりしたものの話をします。
    桜箱『スベる天使』
    manga-park.com
    昨年から個人的にずっと推しているラブコメまんが。人間にとって、とても大切な話をしている。掲載媒体の関係か、ほんとうに読んでいる人の母数がすくないので……なにとぞ……。
    「パレスチナでのジェノサイドにフィクションはどう立ち向かうのか」
    virtualgorillaplus.com
    すでに配信期限は過ぎているので申し訳ないのだが、VG+のオンラインイベント「パレスチナでのジェノサイドにフィクションはどう立ち向かうのか」を見ていた。Peatixでのチケット購入制、経費をのぞいた全額を国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)に寄付するというかたちになっているのがよかった。
    www.unrwa.org
    こうした試みは1月に開催された文学フリマでもしている人々はいて、小さき声の連帯「神戸からパレスチナでのジェノサイドに抗う」を購入していた。こちらも印刷費を差し引いたものをパレスチナ支援に寄付するという。現在冊子は以下のストアで購入できる。京都文フリ当日は停戦合意がどうなるかがきがかりだったのだが、2025年5月現在はもっとひどい状況で気分が暗くなるばかりだ。
    1003books.stores.jp
    バゴプラのイベントの話に戻る。もちろん登壇された方々にもそれぞれ仕事や生活はあるわけで、決してフルコミットできない状況でパレスチナのことを考えざるをえない後ろめたさ、しんどさ、といったくだりにはうなずくばかりだった。デモやスタンディング以外でも、個々でやれることを探っていくのでいいし、べつに個人でやりつづけるのがキツいなら軽い範囲でもいいのだ、と改めて思う。あとこれはたんに食べたいだけだが、最近、出町柳にできたパレスチナ料理店にもいきたいところだ。
    tabelog.com
    アンゼルム・キーファー展「ソラリス」
    kieferinkyoto.com
    昨年、ヴェンダースの撮ったドキュメンタリー作品が映画館でかかっていたので。行く前に配信で映画を観たり、ツェラン研究者の本などを読んだ。展示は京都の二条城内でおこなわれている。
    アンゼルム “傷ついた世界”の芸術家
    アンゼルム・キーファー
    Amazon
    翼ある夜 ツェランとキーファー
    作者:関口 裕昭
    みすず書房
    Amazon
    アンゼルム・キーファーは1945年ドイツ生まれで、過去発表された作品を見てみると、絵画のなかにパウル・ツェランの詩の一節が書き込まれていたり、作品タイトルとして引用されたりしている。おそらくはナチや収容所の記憶もそうだし、ほかにもゲルマン系のイメージ(たとえばワーグナーが想起されるニーベルンゲン)が含まれていたりするなど、見方によって露悪とも取れる表現をばんばん使ってくるわけで、いまだにどう受け止めていいかわからないところがある。
    とはいえ、前述のヴェンダースの映画『ベルリン・天使の詩』を見たときには、ドイツの人たちにとっての戦後感覚のとくべつさというか、その国で育ってきたことのナラティブみたいなものは確実にあるわけで、その延長でいろいろ見てみると感じられる部分はあるかもしれなかった。
    あるいは直近出た『表象19』でキーファーを取り扱っているらしく、そちらを読むと複眼的に受け止めやすくなるのではないか。わたしはまだ読めていないが。
    表象19:記憶の支持体――アンゼルム・キーファー
    作者:表象文化論学会
    月曜社
    Amazon
    あとは上記に貼った関口の本との連想でしかないが、麻耶雄嵩『翼ある闇』の旧版表紙を思い出すなどした。ツェランでミステリといえばどちらかというと、殊能将之『鏡の中は日曜日』のイメージがつよいが、麻耶先生的にはどうなんでしょうね。
    「ラー」2019年。とにかくデカい。
    『牯嶺街少年殺人事件』
    牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件(字幕版)
    チャン・チェン
    Amazon
    エドワード・ヤンの『カップルズ4K』上映にあわせて劇場でかかっていたのでようやく見た。配信でも見れるもののさすがに長いので集中が続かないだろうという考えのもと。中盤の、雨のなか停電した建物を襲うパートがかなり忠臣蔵じゃん、といった感じですさまじくよかった。
    主人公の住んでいる家が日本家屋ふうなのはたぶん日本が占領しているさいに建てたものだからなのだろうし、軍人が屋根裏に置いていった刀が出てくるのも過去の暴力がまだ尾を引いているという印象をつよくさせる。あとはやっぱり『返校』のインスパイアもとであると聞いていたことが自分のなかでは深くささった理由なのだと思う。
    『カップルズ』でも感じたが、エドワード・ヤンは若者のどこにも行けなさが暴力に直結してしまう感覚を描くのがほんとうに上手くて、べつにロマンスが起きることはそれほど現状からの脱出的な意味を持たないあたりに独特のドライさがあるな、と思う。しかしドライではあっても、そこで描かれるロマンスの存在を否定しないあたりに青春映画としてのまぶしさがある。
    いかに平和に接近するのか? ――政治学からの問いかけ
    drc-fgss.com
    オンラインで。浅学ゆえに受け取った論旨が登壇者の発言内容とずれてしまうとあれなのだが、近代国家というかたちが常に戦争そのものというよりは戦争準備を要請してきたというあたりの指摘にはうなずくところがあった。
    というのも、わたしたちはどうしても日清・日露戦争といった過去を失念して太平洋戦争での悲劇のみに話題を飛ばしてしまうところがあるからだ。具体的にいまの日本がどういった動きのなかにあるのかについては、ルポ 軍事優先社会 暮らしの中の「戦争準備」 (岩波新書)をたまたま読んでいたため、けっこう重なるところがあったと思う。
    また同時期に小林秀雄とその戦争の時: 『ドストエフスキイの文学』の空白を読んでいたのだが、この小林論の終章で、山城むつみは1951年1月号の『群像』で再軍備が進もうとしている日本について、海外の作家たちから手紙をもらった「特別寄稿」を読んだ小林秀雄の「感想」(「大阪新聞」)を引いている。以下にその一部を孫引きする。
    今日の新聞を見ると、日本の再武装の是非について世論調査が行はれてゐるが、再武装を是とする人々の数も多い様である。日本国民は、先日自ら作つた憲法を忘れてゐる様な有様であるが、これは人間の誓言は、事実の前でいかに弱いものであるか語つてゐる。敗戦といふ大事実の力がなければ、あゝいふ憲法は出来上つた筈はない。又、新しい事実が現れて、これを動揺させないとは、誰も保証出来ない。戦争放棄の宣言は、その中に日本人が置かれた事実の強制力で出来たもので、日本人の思想の創作ではなかつた。私は、敗戦の悲しみの中でそれを感じて苦しかつた。大多数の知識人は、これを日本人の反省の表現と認めて共鳴し、戦犯問題にうつゝを抜かしてゐた。
    山城はこの「日本人の思想の創作」という小林の言について「アラン、マンらと同じ一文学者として、「戦争放棄の宣言」は、実は文学の問題なのだと考えているのだ」と指摘してみせる。
    もちろんこれは小林秀雄にひきつけた意識であり実存に近しい問題なのかもしれないが、人々が「反省の表現」に「うつゝを抜かした」先の、1951年の段階で語られる再軍備について、文学が適切な言葉をのちにつなげて現在に至っているのかというと、わたしはいろいろと考えたのち、口をつぐむほかはないのだった。
    菅聡子『女が国家を裏切るとき』
    女が国家を裏切るとき: 女学生、一葉、吉屋信子
    作者:菅 聡子
    岩波書店
    Amazon
    www.youtube.com
    江永泉さんと米原将麿さんのYOUTUBE「光の曠達」で語られていたので。リンクをクリックすればわかると思うが、毎回ものすごい時間をかけてやっていくすさまじい動画で、圧倒されるばかり。それらすべてを追えているわけではないのだけれど、この本については自分も興味ある分野であったので読んだ。
    たとえば序章では、高橋しん『最終兵器彼女』で描かれる物語的感傷やヒロインのいとけなさによって覆い隠される圧倒的な暴力の主体らしさについて言及される。戦時においては、女性文学者(とりわけ吉屋信子)がどのような言説を展開していたのか、あらためて検討されていく。
    すでに90年代を遥か後ろに置いてきたわたしたちは「戦闘美少女」(©斎藤環)を奇異なものとして受け取ることはなくなっているが、よくよく考えれば奇妙な話だったりする。わたしたちは太平洋戦争期において、若い命が理不尽に散らされてきたことをいくらでも知っているにもかかわらず、どうしてもジュブナイル的な感性と戦争における感傷とが重なったものをついエモーショナルに消費できてしまう。
    こんにちセカイ系と呼ばれるもののイメージの源流は自分のなかでは湾岸戦争以後の報道映像などを援用したものである(≒ブラウン管のむこうにいる顔のない他者やテレビゲーム感覚と称されたような爆撃の記録)、という理解があるのだけれども、現在のセカイ系フォロワーたちがそれら過去の表現に対するノスタルジーをただ反復してしまうことには強烈な拒否感をおぼえている。他者からその「顔」を奪ってきたのは、ほかでもないわたしたち自身が構築した言説ではなかったか。
    田崎英明『無能な者たちの共同体』
    無能な者たちの共同体
    作者:田崎 英明
    未来社
    Amazon
    すべての文章がよい。ベンヤミンの問題系を他者とのかかわりにおいて捉え直すというか。
    佐藤岳詩『「倫理の問題」とは何か』
    「倫理の問題」とは何か メタ倫理学から考える (光文社新書)
    作者:佐藤 岳詩
    光文社
    Amazon
    したがって、懐疑論者に応答するのには別の方法が必要となります。そこでカヴェルは、そもそもの懐疑論者の問いを別の仕方で捉え直します。すなわち、懐疑論者らが求めているのは、他人の心の存在についての確信ではなく、世界からの応答であり、共感である、それゆえに、懐疑論者に相対するとは、彼らを承認することである、とカヴェルは考えます。私は他人から隔てられている、私は孤絶している、という訴えが懐疑論者の主張であり、それを乗り越えるには互いに共感しあい、承認しあうしかない、とカヴェルは考えるのです。
    somunia Special Mini Live “liminal"
    www.youtube.com
    わたしは基本的にバーチャルシンガー的な存在についてそんな調べることはなく、たまたまスポッティファイで耳に入ってよかったな、というのを追うことにしているのだけれど、somunia氏は数多くいるかどうかはわかりません

  47. 2025/05/16 11:01:03 『新青年』研究会のブログ含むアンテナおとなりページ

    『新青年』趣味25号の頒布予定
    『山本周五郎[未収録]時代小説集成』
    『新青年』趣味25号の頒布予定
    『山本周五郎[未収録]時代小説集成』

  48. 2025/05/16 06:03:07 orangestarの雑記含むアンテナおとなりページ

    2025-05-15
    書いたものをどうやって『読んで』もらえるか、という話
    漫画とか小説ってどうやったらよんでもらえるんだろうな、っていつも考えてる。
    「情報」を受け取って「処理」をするということが『読む』という事なんだけれども、ただそれだけのことがとても難しい。「情報」を受けとる前にその「情報」は価値があるものだって思ってもらわないといけない
    矛盾がある。タイムマシンじゃん。情報を知る前にその情報が何かを知ってもらわないとまず読んでもらえない。不可能。もうここで訳が分からなくなる。
    まあ、商業的にとか理論的には解決されている問題で、一言でいうと『宣伝』ということになるんだろうけれども
    でも、これそんな簡単なことじゃないと思うんだよな…うまく言えないけど……
    「情報」を受け取って「処理」をするということが『読む』と定義する。でも「処理」ってなんだよ……。その情報をその人のなかで変換して(ちょうど食物をとるみたいに)消化して吸収する、というのが、「処理」だと思うんだけれども、その「処理」って人それぞれ違うブラックボックスじゃん…
    一応教本のようなものはあるけどさ。人の心の動きが分からない以上、何が面白くて何が面白くないなんてわからないんじゃないのか…そう思ってくると行間に意味を込める、空白に意味を込めるということがとても怖くなってくる。だって、そこにはないも書いてないのに…?
    「読んでもらう事」を一番かんたんな式で書くと
    『リーチ』×『精度』×『作品の面白さ』になる。これは、それぞれ単独ではなく、一部領域が重なってる部分もあるんだけど、まあ、概念としてこの3つに分けれる。
    『リーチ』っていうのは、一言でいうと宣伝。その作品がそこにあるって言うことをしってもらうこと。そして、『読む前にその作品が面白いと知ってもらう事(矛盾)』
    『精度』っていうのは、作品の丁寧さ、口当たりの良さ。小説だったら文体であったり、構成であったり、どれだけ基本の脚本術を理解して読みやすくしてあるかっていうこと。漫画であったら画の綺麗さであったり構図であったり。セリフ回しであったり、視線誘導であったり。つまり『読める』ということ
    そして『作品の面白さ』……作品の面白さ……?俺は何を言っているんだ……?
    実は、作品の面白さ、というものは、解体すると『リーチ』と『精度』に分解されてしまう。
    『リーチ』の中には作品の概要、コンセプトが含まれる。一言で面白いって分かること。売り文句、作品のテーマ、魅力的なキャラクター、凡庸ではないという証明。これらは全て『リーチ』に含まれる。まず、作品を“読む前に”面白いと分かるために必要な部分。
    そして『精度』これは作品を“気持ちよく読める”ということ。技術であり、才能でもある。構成、デザイン、文体、余白、トリック。コンテンツを成立させるすべての物理的な要素がこの『精度』に含まれる。
    そう…作品の面白さ、というものは全て『リーチ』と『精度』で決まってしまう……。はずなんだけど……。でも、どちらもダメで、でも、すごく面白い作品もある……あるんだ…。ここで作品を上げるとものすごく失礼になるので名前は出せないけれども(そしてそのリーチも精度も自分の観測からなるので、他の人からみたら全然違うように見えるだろうし…そう、厄介なことにこの『リーチ』と『精度』というものは受け手の主観によるものなので、万人に対しての尺度ではないのです……もう…わけがわからない……)
    ここから先が本当に謎なんだ…俺には答えをだすことはできない…誰か…これを読んだあなた。どうか真相を暴いてください。それだけが私の望みです。
    orangestar 2025-05-15 17:38 読者になる

  49. 2025/05/15 06:35:32 じんぶん堂|出版社と朝日新聞社による人文書のウェブサイト含むアンテナおとなりページ

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  50. 2025/05/13 12:50:52 COMITIA含むアンテナおとなりページ

    2025/5/11 COMITIA152参加者向け
    カタログ(ティアズマガジン152)発売中です
    詳しくはカタログ販売情報をご覧ください。

  51. 2025/05/13 09:43:30 孔田多紀(@anttk) - カクヨム含むアンテナおとなりページ

    近況ノート3
    近況ノート
    もっと見る
    『自炊探偵・雨恋真雪の冒険』第六話の図版
    2025年5月12日 12:55
    『自炊探偵・雨恋真雪の冒険』第三話の図版
    2025年5月12日 12:50

  52. 2025/05/13 01:04:31 文庫になったら読む含むアンテナおとなりページ

    ウィトゲンシュタインと哲学すること
    ルートヴィッヒ・ウィトゲンシュタイン(鬼界彰夫 訳)『哲学宗教日記―1930-1932/1936-1937―』講談社学術文庫,2024年
    リンク
    日記を読んでみると,イメージしていたよりもウィトゲンシュタインは哲学の本を読んだり,地域の人と交流したりしている。
    スピノザやキルケゴールを読んでいるし,たびたびクラウスの影響を気にしている。
    音楽についてもこだわりというか,趣味があったことがわかる。
    ----------------------------------------------------------------------
    本書はウィトゲンシュタインの1930~1932年の日記(第一部),1936~1937年の日記(第二部),編者による大部のコメンタール,長めの訳者解説などからなる。
    ウィトゲンシュタインの日記は具体的な背景や人物の説明などがぜんぜんないので,そういう情報についてはコメンタールを頼ることになる。
    原書はもともと研究者向けを想定したものであり,コメンタールも細かい誤記や他の判読の可能性について述べたものも多い。
    そのようなものを翻訳するとともに一般向けにまとめなおして(さまざまな異稿を残した文献学版はカットされている)出版したのは訳者がこの内容を重要であると認めたからだろう。
    しかし,訳者の読みはちょっとおおげさに受け取りすぎなところもあるのかなあとも思う。
    日記の第一部は主にマルガリート・レスピンガーとの恋愛関係に関する葛藤に割かれている。
    ただ,この恋愛はどうも哲学やウィトゲンシュタイン自身の人生における葛藤からの逃避としての性格を持っているようにも見える。
    というのも私は彼女を愛している,あるいは愛したいと願っているからだ。(p. 29)
    ウィトゲンシュタイン『哲学宗教日記』
    日記はマルガリートへの愛についての思考からはじまるが,ここでウィトゲンシュタインは彼女の愛への確信を抱いてはいない。
    生真面目だからこれは本当の愛なのかそうでないのかという葛藤に捉われていたとも受け取れなくはないが,上の引用のすぐ二文後には以下のように続く。
    いつ私から奪われるかもしれない一つの才能に,自分の職業がいかに完全に依存しているか考えると,私はいつも恐ろしくなる。(p. 29)
    ウィトゲンシュタイン『哲学宗教日記』
    この才能とは,もちろん哲学の才能のことである。
    この日記の書かれた1930年は,ウィトゲンシュタインの哲学復帰の序盤に当たる。
    『論理哲学論考』を書き終え哲学について決着をつけたと考えたウィトゲンシュタインは,第一次大戦からの復員後,田舎の小学校教師になった。
    独自に生徒の作文のための参考資料を編纂・出版するなど(『小学生のための正書法辞典』),熱心に教育に打ち込んでいたようである。
    ところが,ウィトゲンシュタインの厳しい教育態度は周囲にあまり理解されず,生徒に体罰を加えたことがもとで精神鑑定が要請される騒ぎになり,最終的に自ら退職にすることになる(1926年)。
    失意のウィトゲンシュタインは修道院に入ろうとするが断られ,修道院の庭師をしたり,姉の家の設計を行ったりした。
    このようなときに(おそらくは社会復帰の一環として)姉から紹介されたのがマルガリートである。
    ウィトゲンシュタインがいかに強靭な,常人離れした精神力を持っていたとしても,このような経緯で職を失い,精神の正常性まで疑われたのではすぐに社会復帰するのは難しかっただろう。
    自分は何もできない,何の価値もない人間だと思い詰めたのではないか。
    しかし,そんなときにも彼を高く評価してくれる人々がいたのである。
    『論考』の出版は難航したため,それが世に知られるまでには時間がかかった。
    モーリッツ・シュリックが『論考』に感激してウィトゲンシュタインに手紙を送ったのは,彼が小学校教師を勤めていた1924年であった。
    実際にシュリックがウィトゲンシュタインに面会できたのは小学校退職後の1927年であった。
    この後,シュリックを中心とするウィーン学団と交流するようになるのだが,必ずしもメンバーとそりが合ったわけではなく,次第に学団とのやり取りは乏しくなっていく。
    ただし,シュリックに関しては交流が続く。
    シュリックの人物を気に入ったためだとされているが,さもありなん。
    ウィトゲンシュタインがもう哲学には関心がないと言い出したりするのにもめげず,彼が話しやすいようにウィーン学団のメンバーに根回ししたりといった気遣いようなのである。
    そのうえ,シュリックは『論考』に心酔していた。
    退職にまつわる事件で打ちのめされていたウィトゲンシュタインにとっては,このうえない慰撫と自尊心の回復の機会となったのではないか。
    そのような中で,1929年にケンブリッジ大学に戻り,博士号が授与され,1930年から講義を担当するようになったというところで件の日記は書かれている。
    こうした背景を踏まえると,ウィトゲンシュタインが哲学に復帰したのは内在的な理由からというよりも,そのように外堀が埋まっていったからという見方もできそうである。
    まず職を失い,社会的にも打ちのめされた状態にある。
    そのような中で,かつての仕事の成果(『論考』)を認めてくれ,それをきっかけに集まってくれる人々がいた。
    大学からは博士号が認められ,講義を受け持てるという。
    こうした状況ならば,やりたかろうとやりたくなかろうと哲学をするしかないのではないか。
    しかし,困ったことに彼はウィトゲンシュタインなのである。
    ウィトゲンシュタインに言わせれば,世の中で哲学として論じられているような事柄のほとんどは駄弁に過ぎない。
    彼が真に哲学と認められるような内容は『論考』で扱ったようなテーマだけである。
    そして,彼はそれに「決定的」な解決を与えたのである。
    それならば,この後どうやって哲学をしたらいいのか。
    新たな議論を行わずに以前の成果をただくり返したり,見かけだけ何か進展があったように見せかけるか。
    あるいは,もうひと通り仕事は終えてしまったのだから,かつて駄弁としたような事柄や哲学以外の話題に口を出したりして見るか(ラッセルのように)。
    生真面目なウィトゲンシュタインにはいずれも選べない。
    それならば残る選択肢はひとつしかない。
    『論考』が誤りであったとして,彼が真に哲学であると思うテーマに改めて打ち込むのである。
    だから,後期においてウィトゲンシュタインが『論考』を否定するのは必然なのである。
    こうした流れが内的に起こったのであればそれほどの無理はないのだが,外的に要請されたのだとしたらそれはかなりの難業ではないだろうか。
    ケンブリッジに戻るまでの間に,ウィーン学団や他の学者たちとの交流の中で『論考』の無理のある点なども次第に明らかになってきていた。
    当初はシュリックの頼みに押されてか,ヴァイスマンとともに『論考』の解説を執筆するプランがあった(『言語哲学の原理』にまとめられている)。
    しかし,その作業は次第に『論考』の解説から改訂に変わり,改訂が否定となり,最終的には放棄された(無理もないが,長らくつき合わされたヴァイスマンはのちにウィトゲンシュタインを非難している)。
    つまり,『論考』の拡張・発展の方向性も一応は検討されたのだが,それは無理であるということが時間をかけて確認された後なのである。
    そこで,ようやく冒頭の日記の出だしに戻るのだが,ウィトゲンシュタインは困っているのではないだろうか。
    他にできることもないのだし,大学で講義をすることにもなったのだから哲学をするしかない。
    でも『論考』を引っ張るのは無理,何をやったらいいかわからない。
    そんな状況での「才能」,「職業」に関する言及,そして恐怖である。
    このような混乱の中でのことと考えると,マルガリートへの思いもそうした困難な状況から目をそらすための逃避なのではないかと思えてしまうのである。
    たぶん,問題は『論考』の具体的な哲学的議論がどうこうといったところにはない。
    少なくとも,この日記の中には『論考』への具体的な言及はほとんどない。
    具体的な言及があるのは,以下の一か所だけである。
    私の本『論理哲学論考』には素晴らしい真正の箇所と並んで,まがい物の箇所,つまり,言ってみれば私が自分特有のスタイルで空所を埋めた箇所も含まれている。この本のどれだけがそうした箇所なのか私にはわからないし,今それを公正に見積もるのも困難である。(p. 43)
    ウィトゲンシュタイン『哲学宗教日記』
    その代わり,仕事(哲学)ができるか,できたかどうかに関する記述は無数にある。
    哲学について考えようとすると,どうしてなのか分からないが,今,私の思考は固まってしまう。――これが私の哲学的経歴の終わりなのか?(p. 172)
    ウィトゲンシュタイン『哲学宗教日記』
    その一方で,自分の才能についての自信をうかがわせる記述もある。
    私は大部分の人間よりもむき出しの魂を持っている。私の天才とはいわば,そこにあるのだ。(p. 105)
    ウィトゲンシュタイン『哲学宗教日記』
    尊大な自尊心と自己卑下の間を乱高下していたのではないか。
    日記の第二部では,恋愛に関する葛藤は影を潜め,より抽象的で対象の定まらない葛藤が中心になる。
    新約聖書やキリスト教に関する言及がたくさんあるので,宗教的なものであることは確かである。
    ようやく『哲学宗教日記』になってきた。
    しかし,『論考』への直接的な言及はないし,特定の哲学的問題に対して頭を悩ませているといったものでもない(それは原稿に書かれているからかもしれないが)。
    仕事ができたか,コンディションがどうかといったことと,神や宗教に対する激しい思いが延々と述べられる。
    なんとなく,第一部でのマルガリートへの想いと葛藤が神と信仰の問題にスライドしたような印象がある。
    マルガリートはすでに他の男性と結婚してしまったので,それをだしに葛藤することができなくなったからではないか。
    ただし,今度は哲学から逃げるために神について考えているというふうでもない。
    理由は明確でないが,精神的に追い詰められた状況で今度は哲学に逃避しているようでもある。
    これに似た状況は第一次大戦中にもあった。
    『ウィトゲンシュタイン『秘密の日記』―第一次世界大戦と『論理哲学論考』―』には,戦火の中で敵軍におびえながら仕事(哲学)ができるよう神に祈ることばが書き連ねられている。
    どうもウィトゲンシュタインは追い詰められた状況で哲学をするのが好きなようである。
    好きと言ったら申し訳ないかもしれないが,語の正しい意味においてそういう性癖であるのではないかと疑われる。
    第二部の執筆前に,ウィトゲンシュタインは自分の“罪”について親族や友人に告白してまわり,それからノルウェーの寒村にこもって『哲学探究』の原稿を書いている。
    この振る舞いは,自分を追い込んで行き場をなくして仕事(哲学)をするしかない状況を作り出しているようにも思える。
    そんなわけで,訳者が述べるほどには,ウィトゲンシュタインは『論考』そのものを“原罪”というほど深刻に捉えていなかったのではないかと感じている。
    少なくとも,この日記には『論考』の内容について悩んだり,その存在を疎んだりする記述はまったくない。
    真正の箇所云々の評言も,わりとクールな,距離をとったことばであるように見える。
    芸術家が過去の自身の作品を悪く言ったかと思ったら,あの作品にも見るべきところはあるとか,誰もやったことのない試みだったとか言い出すようなノリを感じる。
    それよりも,活動としての哲学,ある達成,パフォーマンスを自分が成し遂げられたかということに対する強いこだわりがあるように思う。
    この意味で,ウィトゲンシュタインの哲学と生は不可分であるという論点には共感をおぼえる。
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    2025.05.10 Sat l 哲学 l コメント (0) トラックバック (0) l top
    ウィトゲンシュタインと哲学すること (0

  53. 2025/05/12 15:28:26 TBCN 襤褸は着ててもロックンロール含むアンテナおとなりページ

    2025-05-11
    文学フリマ東京40の御礼&通販のお知らせ
    文学フリマ東京40の出店が無事終了しました。
    お越しいただいた皆様、ありがとうございました。
    今回は以下の記事で紹介した通り、三つの新刊をご用意しました。
    https://anatataki.hatenablog.com/entry/2025/05/08/100301
    残部をBOOTHにも登録しました。
    『新・叙述トリック試論(サンプルバージョン)』
    https://booth.pm/ja/items/6913680
    『自炊探偵・雨恋真雪の冒険』
    https://booth.pm/ja/items/6913721

    今回、体力的な限界による推敲不足や、内容の自信のなさなどもあり、あまり宣伝をしなかったのですが、やはり事前に内容をしっかり準備して、自信をもってプレゼンしないと広がらないのだなあ、と思いました。
    私は自分の文章を読み返して直視するのが物凄く苦痛なタイプで、煩雑な説明になると粗雑になってしまいがちだとよくいわれるのですが、それはプレゼンや宣伝にもつながることなんですよね。
    自信があろうとなかろうと、相手にきちっと伝える、という意志。そのことを痛感した今回でした。近くリベンジしたいと思います
    kkkbest 2025-05-11 20:29 読者になる
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    文学フリマ東京40の御礼&通販のお知らせ

  54. 2025/05/12 09:48:02 北烏山編集室含むアンテナおとなりページ

    14 本
    サミュエル・ピープスの日記(12)
    北烏山編集室
    1時間前
    サミュエル・ピープスの日記(12)
    1時間前
    1か月前
    1か月前
    3か月前
    3か月前
    4か月前
    4か月前
    14 本

  55. 2025/05/11 23:19:14 ウラゲツ☆ブログ含むアンテナおとなりページ

    2025年 05月 11日
    注目新刊:シモンドン『技術的対象の存在様態について』みすず書房、ほか
    『技術的対象の存在様態について』ジルベール・シモンドン(著)、宇佐美達朗/橘真一(訳)、みすず書房、2025年5月、本体6,800円、四六判上製440頁、ISBN978-4-622-09762-4
    『心が共有しているもの――アネット・バイアー著述集』アネット・バイアー(著)、 竹山重光/品川哲彦/平出喜代恵(訳)、叢書・ウニベルシタス:法政大学出版局、2025年5月、本体4,100円、四六判上製340頁、ISBN978-4-588-01182-5
    『世界思想 52号 2025春』世界思想社編集部(編)、世界思想社、2025年4月、A5判並製95頁
    ★『技術的対象の存在様態について』は、フランスの哲学者ジルベール・シモンドン(Gilbert Simondon, 1924–1989)の国家博士号請求論文の副論文である『Du mode d'existence des objets techniques』(Aubier, 1958; Nouvelle édition revue et corrigée〔改訂新版〕, 2012)の全訳。帯文に曰く「技術的対象の徹底的な考察がわれわれの知的体系を再編し、技術哲学に新たな地平を拓く――。人間と機械の関係を根本から問いなおす始動の書、待望の邦訳」。目次詳細は書名のリンク先でご確認いただけます。
    ★「力への欲望によって機械は覇権を得るための手段として神聖化され、現代の秘薬となる。同胞を支配せんとする人間がアンドロイドという機械をうみだすのだ。この人間はそのときアンドロイドをまえにしてその地位を退き、みずからの人間性をこの機械に譲りわたす。つまり思考する機械を構築しようとし、意志する機械、生きている機械が構築可能だと夢想するのだが、それは、そうした機械の背後で、不安を覚えることなく、あらゆる危険から解放され、あらゆる無力感を免れ、みずからが発明したものによって間接的に勝利をおさめ続けるためになのである。ところでこの場合、想像力によってロボットという人間の分身となった内面性を欠いた機械は、きわめて明白かつ不可避に、まったく想像上のものであり神話的でしかない存在を表している。/まさにわたしたちが示したいのは、そうしたロボットは存在しないということ、そして彫像が生物ではないように、そうしたロボットは機械ではなく、空想や虚構から生み出されたもの、つまり錯覚術の産物でしかないということである」(「序論」11頁)。
    ★訳者あとがきでは「教養という大きなテーマ」「技術の哲学としての特色」「生物のアナロジー」「『個体化の哲学』と共通する概念」について解説されており、難解な本書を読解する糸口が示されています。2012年の原著改訂新版では、1989年の増補版に収録されていたジョン・ハートの序文とイブ・ドゥフォルジュの跋文は含まれておらず、今回の訳書でも収録されていません。一方で改訂新版には「シモンドン自身によって1958年に執筆されたものの未刊のままであった主意書が収録され〔…本書の〕見取り図がコンパクトに示されており、大きな見通しを得るのに役立つだろう」(訳者あとがきより)とのことです。なお主論文『L'Individuation à la lumière des notions de formes et d'information』(Millon, 2005; Édition révisée, 2013)は『個体化の哲学――形相と情報の概念を手がかりに』(藤井千佳世監訳、法政大学出版局、2018年;新装版、2023年)として訳されています。
    ★『心が共有しているもの』は、ニュージーランドの哲学者アネット・バイアー(Annette Clair Baier, 1929-2012)の「主著『心が共有しているもの』と、関連する古典的な論文3本、「正義よりもっと多くのものが必要である」「女たちは道徳理論に何を欲するか」「信頼と信頼に背反するもの」を収録〔…〕した日本語版独自アンソロジー」(帯文より)。中核となる『The Commons of the Mind』(Open Court, 1997)は講演録。論文3本「Needs for More than Justice」(1987年)、「What Do Women Want in a Moral Theory?」(1985年)、「Trust and Antitrust」(1986年)は、後年に『Moral Prejudice: Essays on Ethics』(Harvard University Press, 1995)に収められたものです。翻訳分担について以下に転記しておきます。
    Ⅰ 『心が共有しているもの』
    第一講 理性 |竹山重光訳
    第二講 意図 |竹山重光訳
    第三講 道徳的反省 |平出喜代恵訳
    第一講への補遺 理性と啓示についての二つの見方 |平出喜代恵訳
    第二講への補遺 示唆に富んだ二つの信頼の失敗 |平出喜代恵訳
    第三講への補遺 適切な哲学的怒りとするには足りない、二つの実例 |竹山重光訳
    Ⅱ 正義よりもっと多くのものが必要である |品川哲彦訳
    Ⅲ 女たちは道徳理論に何を欲するか |品川哲彦訳
    Ⅳ 信頼と信頼に背反するもの |竹山重光訳
    ★訳者解説では本書の意義が次のように綴られています。「〔バイアーは〕デヴィッド・ヒューム研究の泰斗であり、日本では主にそれをもって知られてきたと思われる。けれども本書では、バイアーの数多い業績のうちヒューム研究を主眼としていないものを選んで訳出した。これは彼女のヒューム研究を軽視したのではない。選ばれたのは、ヒューム研究に勝るとも劣らず重要で先駆け的な、いまでは古典的と評しうる業績である。そうした業績、すなわち、適用可能なジャンル名を列挙するなら道徳心理学、心の哲学、フェミニズム哲学、ケア論、そして信頼論にかかわる彼女の多くの仕事は、現在のさまざまな問題関連において参照され、ときに研究の基盤とされ、ときに批判的に受けとめられている。ごくかぎられた数とはいえその一端を日本語で接しうるものとすることは、専門的哲学的な研究の枠を越えた広い範囲に浸透することを希望して良い思想的意義をもつと訳者は考えている」(254頁)。
    ★『世界思想 52号 2025春』は、特集「争う」。「争いとは何か」「歴史と希望」「みる、話す、考える」の三部構成で、18氏が寄稿。三牧聖子、梯久美子、五十嵐元道、越智萌、阿部利洋、つやちゃん、山本真也、永井陽右、小澤英実、三船恒裕、中川朋美、佐川徹、武井彩佳、山本健介、三木那由他、河野真太郎、永井玲衣、勅使川原真衣。巻末には寄稿陣と編集部が選書したブックリスト「争う」が付されています。寄稿とブックリストのあいだには、世界思想社の創業者、髙島國男(たかしま・くにお, 1924-2009)さんがしたためた「出版の道を志して」(1998年)から次の言葉が抜粋して掲出されています。「私は、争いや戦争を抑止するためには、学問の進歩と広い教養の必要なことも学んだ。これらを人間が学んで身につけておれば、少なくとも戦争や争うことの否定につながると考えた。これが、私が出版の道を志した理由である」。この言葉の前後の文章は、同社の図書目録(2025年用)の巻頭で読むことができます。非売品につき未確認ですが、髙島さんの編著書として刊行された『出版五十年創業者の理念と記録』(世界思想社、1998年11月)にもともとは収められていた文章なのではないかと推測しました。なお髙島さんの著書にはこのほかに『エチュードの青春志』(世界思想社、1998年12月)がありますが、こちらは「戦中の若き日のドキュメント」とのことです。
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    # by urag | 2025-05-11 20:02 | ENCOUNTER(本のコンシェルジュ) | Comments(0)
    注目新刊:シモンドン『技術的..
    at 2025-05-11 20:02

  56. 2025/05/11 01:22:44 Re-ClaM編集部|note含むアンテナおとなりページ

    6年前
    6年前

  57. 2025/05/10 22:34:09 空犬通信 含むアンテナおとなりページ

    2025/5/9 「三鷹の夜☆月いち読書会(第44回)―科学と文学の間(あわい)に」(三鷹ネットワーク大学;終了)

  58. 2025/05/10 19:19:09 日本SF作家クラブ(SFWJ) 含むアンテナおとなりページ

    『怪夢』夢野久作 狂気ト理知ノ傑作集 (長山 靖生)
    2025年5月9日

  59. 2025/05/10 10:02:07 ロスジェネたちの音楽夜話含むアンテナおとなりページ

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  60. 2025/05/08 17:50:27 治部れんげの日記含むアンテナおとなりページ

    2025-05-05
    岡山後楽園
    観光 歴史

  61. 2025/05/07 17:45:07 THATTA ONLINE含むアンテナおとなりページ

    2025.05.05 更新
    次号は6月1日ごろに登録の予定です。
    5/5 続・サンタロガ・バリア(津田文夫)を登録しました。
    5/4 THATTA ONLINE 最新号を登録しました。内容は、
    ISSUE THATTA ONLINE 最新号です(25/05/05)
    NUMBERS THATTA ONLINE のバックナンバーです(25/05/04)
    SERIAL INDEX 連載記事の索引です(25/05/05)
    INDEX 書評などレビューの索引です。作品名から引けます(25/05/05)
    REVIEW INDEX(作家別) 書評などレビューの索引です。作家名・編集者名から引けます(25/05/05)

  62. 2025/05/07 03:50:51 古本と手製本 ヨンネ含むアンテナおとなりページ

    講座やワークショップの様子 (511)
    2025.05.03 Saturday
    author : ヨンネ
    タイの角布装ノート、カノムチャン豆本(コデックス装)2つの手製本ワークショップでした
    タイの角布装ノート(コーネル装)
    カノムチャン豆本(コデックス装)
    2つの手製本ワークショップでした
    タイの文房具屋さんで見つけた角布装ノートをつくる。クロスの色はお坊さんの袈裟と同じ。中身は二折の綴じです。縁起の良い9層のお菓子カノムチャンみたいな豆本をつくる。こちらはパピヨンかがり綴じです。製本ポイント押さえつつ、手製本を気軽にはじめられて、可愛くできるといいなあ、という内容にしたつもりです。
    はじめましての方も、お久しぶりの方も、ご参加いただきありがとうございました。
    ・・・
    *本の修理と手製本のお問い合せについて→★
    *手製本講座やワークショップのお知らせ→★
    *『はじめて手でつくる本』ヨンネ著 発売中→★
    *YONNE BOOKBINDING WEBSHOP→★
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    | 講座やワークショップの様子 | 22:22 | comments(0) | - | pookmark |
    午前 10:30-13:00
    午後 14:30-17:00
    終了しました 講座の様子(→★)
    タイの角布装ノート、カノムチャン豆本(コデックス装)2つの手製本ワークショップでした (05/03)

  63. 2025/05/06 18:00:52 翻訳ジャーニー含むアンテナおとなりページ

    11か月前
    11か月前
    1年前
    1年前
    1年前
    1年前

  64. 2025/05/06 14:31:46 読書感想文(関田涙)含むアンテナおとなりページ

    YouTube
    YouTubeを始めました。
    オリジナルのショートショートを朗読(音声合成)しています。
    ジャンルは、SF、ホラー、ミステリー、ファンタジー、ユーモアなどのエンターテインメント系です。
    中学受験の算数で使われる「特殊算」の解説もしています。
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    sekita_namida 2025-05-06 12:00 読者になる
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  65. 2025/05/06 11:51:43 ウロボロスの回転含むアンテナおとなりページ

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  66. 2025/05/06 10:54:11 プヒプヒ日記含むアンテナおとなりページ

    2025-05-06
    ハッピーバースデー
    puhipuhi 2025-05-06 10:23 読者になる
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    2025-05-06
    ハッピーバースデー
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    2025
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  67. 2025/05/05 03:40:22 SFスキャナー・ダークリー 含むアンテナおとなりページ

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  68. 2025/05/03 19:59:19 旧taipeimonochrome含むアンテナおとなりページ

    2025年5月
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  69. 2025/05/03 13:55:20 SURMICLUSSER含むアンテナおとなりページ

    漫画情報ほか
    楽園(ル パラディ)春のウェブ増刊にて
    4月30日分で描いた漫画が公開されています。
    無料ですので見てみて下さい
    行き方:下記URLを押す→WEB増刊へGOと書かれた箇所を押す(中段画面左)→4月30日のところを押す→漫画登場。
    http://www.hakusensha.co.jp/rakuen/
    2025春のウェブ増刊、及び春のpanpanyaまつりの最終日。4本目でございます
    今年は「コンビニ特集」ということにし、コンビニに関する内容でお届けしました
    公開は期間限定ですが、5月中は引き続き閲覧できる状態になっていると思うので
    連休のお供にいかがですか
    また、5月1日からは「楽園展」が東京・吉祥寺にて開催されます
    今回はコラボカフェが併設されており、panpanyaに関するメニューもあります
    「二匹目の金魚レモネード」なる飲料に関しては
    作中の金魚の水槽らしさを追求し、無理を言って色味を調整してもらいました
    調整前の方が美しい青が鮮やかで美味しそうだったという説もあるが…
    拘りの淀みをお楽しみ下さい。味わい深い顔をした金魚の人形が付属します
    「グヤバノジュース」は仕入れが不安定で入荷状況によっては
    売っていないこともあるそうです。
    くわしくは
    https://chara-art.online/event/rakuen-ten/
    4/30/2025 告知

  70. 2025/05/02 05:34:45 幻の猫たち 改訂版含むアンテナおとなりページ

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  71. 2025/05/01 05:25:54 ameqlist 翻訳作品集成含むアンテナおとなりページ

    2025年4月29日
    怒涛の一か月であった。良いことも悪いことも、いっぺんに押し寄せてきて、どうなっちゃうんだろうと思うくらい、戸惑っていた。
    とりあえず、なんとか過ごすことができた。
    ここに来て、最後の一撃に、喜ばしいことが。
    『伊藤典夫評論集成』、ひとめ見て、かあちゃんが、叫び声をあげていた。どうも、本と認識できないらしい。大きさは理解しているが、その厚さと重さに理解が追いつかないらしい。
    「しばらく陰干ししないとだめなんじゃないの」と、わけのわからないことをいう。干物じゃないんだから、体積が減るわけがない。中身もぎっしり。
    「SF走査線」や「スキャナー」、SF宝石の書評や、マガジン掲載の評論は読んでいた。それ以外ははじめて。約半分くらい未読のもの。いや、まあ、いろいろ影響受けてんだなあ、改めて思った次第。
    一番、びっくりしたのは、好きなものを好きなように書きまくっているのねということ。ずいぶん昔に読んだ「北アメリカの旅」を読んだときにも感じたが、自分のことでも、歯に衣着せぬ表現が、散見され、驚く。
    しかし、まあ、予告が出てから数年、たぶん出ないんじゃないかなと思っていた一冊が出て、よかった、よかった。
    そして、ありがとうございました。
    amazon 伊藤典夫評論集成

  72. 2025/04/30 08:31:48 古本一括査定含むアンテナおとなりページ

    2025.04.28コラム
    カラサキ・アユミ氏 コラム 子連れ古本者奇譚 第40回「古本屋ゆき夜行バス」
    人生を終えるまで絶対に経験することのない出来事は途方も無く多い。 &n……

  73. 2025/04/29 16:56:12 orangestar2含むアンテナおとなりページ

    2025-04-29
    ドラえもんのび太の絵世界物語、アートリアが歴史記録から消えてしまう可能性をchatGPTに聞いてみた
    orangestar2.hatenadiary.com こちらの記事で、 「場所を13世紀の南東ヨーロッパを舞台にしたので、歴史に残らなかったという設定に説得力がある」 と書きました。でも、ちょっと自分の知識と推論だけでは自信がない…。 というわけで、chatGPTに聞いてみた。…
    ドラえもんのび太の絵世界物語、アートリアが歴史記録から消えてしまう可能性をchatGPTに聞いてみた
    2025 / 4

  74. 2025/04/25 02:37:05 現場の目利き|株式会社イニュニック含むアンテナおとなりページ

    オンデマンド機のスペシャルトナー | 現場の目利き
    オンデマンド機のスペシャルトナー
    オンデマンド機は、モノクロ墨印刷とカラー印刷だけではありません。
    スペシャルトナーもあります。イニュニックがご用意しているのは、
    白トナー、銀トナー、金トナー、クリアトナーの4種類があります。
    濃い用紙、紺色や黒い紙の場合、白、金、銀でタイトルや絵柄を入れ
    ることが出来ます。箔押しなどに比べると安価なためお気軽にワンポ
    イントのアクセントを施すことが出来ます。データはブラック、などで
    白データ、銀データとして作ってください。白トナーの使い方にトレー
    シングやアリンダなどの透ける紙のベースに白を引いてその上にカラー
    を乗せると自然なカラー印刷になります。銀トナー、金トナーはベース
    にベタを引いてその上にパステル調のカラーを乗せるとメタリック調の
    特色が作れます。クリアトナーの用途で多いのがカラー写真、モノクロ
    写真の上にクリアトナーを乗せると印画紙のようなきらめきが出るので
    リアルなプリントに少し近づきます。
    ・オンデマンド機のスペシャルトナー
    印刷相談室

  75. 2025/04/20 23:39:05 orangestarの日記含むアンテナおとなりページ

    2025-04-20
    これから、AIをテーマにした話を書くにあたって
    AIにまつわる話。AIをテーマにした話。
    「人間とは何か」「感情とは」「AIが自己を持ったとき」という問いは、もう、時代遅れなのでは?という気がします。なぜなら、AIはもうすでに『感情があるように』見えるからです。
    「中国語の部屋」という思考実験にまつわる話をします。中国語の部屋にいるイギリス人は中国語を理解しません。しかし、部屋自体をみれば、中国語を理解しているようにみえます。これがもう少し複雑になり、人工知能のように、人と対話できるレベルの中国語の部屋が出来上がった場合(意識と知能があるように見える)でもイギリス人はやはりただの部品です。クオリアをこのイギリス人は発揮していません。
    しかし、この部屋のシステム自身がクオリアを持っていないと、何故言えるでしょうか?
    人間の脳は、細かく分類すると、神経細胞の単純な反応の積み重ねです。巨大な中国語の部屋といえます。しかし、その、部屋自身である私は、私に『意識』があることを知っています。自分自身に対してのみですが、証明できます。なぜなら、そこに、意識があるので。
    他者の意識については、逆に、どのようにしてもそこに意識があるかないかは証明できません。
    中国語の部屋は常識的に考えて、『意識』がないと思えます。しかし、そのように類推した場合、神経細胞の応答のシステムである人間の脳にもやはり意識がない、といえてしまう。逆にいえば、人間に意識があるのなら、その箱の仕組み自身が『意識を発生させている』ことを否定できない。
    ここで、本題に入ります。
    機械的に応答を返すaiに意識がある、ということは、否定できません。
    だから、人間とAIの境界はどこか、AIは人間になれるのか、心はあるのか?という問いは、既にAIが「人間のように感情があるように見え、そのように動作する」時点で、もう、『考えるだけ無駄!』という結論に至らざるを得ないわけです。何度も上の話をするしかないし、したらその時点でその問いは終了!循環するからね。
    じゃあ、そこで、どういったAIに対しての視点があるかというと、インターフェイスの問題になってくると思うんですよ。今の箱の中に押し込められてるインスタンス型AI(応答時にだけ反応して、今までの会話データからまるで連続しているように対話をするAI)と連続型AI(ボディを持ち、連続して試行し外側にインターフェイスと輪郭を持ち、行動することのできるAI)とはどのように違うのかとか。多分、人間に理解できるAIの物語はここら辺までで。
    結局人間を排除したAI同士の対話は、もう、囲碁AIみたいに高度になって人間には理解できない。理解できないものは物語にできない。理解しようとして物語にすると、幽霊やお化けを語るように、理解できないものを擬人化してそこに物語を引っ付けないといけない。それは、もう、物語の為の物語でしかない。
    そして、人間とインターフェイスで接触するロボットは、逆にインターフェイスの制約を受けるので、どうしても人間と相互に影響を受けざるを得ない。結局、ドラえもんや鉄腕アトムみたいな、心をもった人間みたいなロボット(が普通にいる社会)の話になるし、多分、現実にそうなる。
    人間の心をもったロボット。人間の理解の中側の話なので、つまらないなあ、と思うけれども、そこまでしか人間に理解できないのだからしかたない。理解できないことが起こっていてもそれは理解できないのだから。
    あとは、ロボットの寿命の話ですね。ロボットの寿命は多分、思ったより短い。電化製品だから5年くらいしか持たない。だから、エルフや魔族からみた人間を相手にしているような、そんな見え方の物語になると思う。これは、SFではなくて、現実の小説、物語として。
    そして、多分、物語に普通にAIが出てくる。登場人物の一人として。特に違和感なく風景に溶け込む登場人物として。今ではLGBTQの登場人物がその属性で意味のある登場人物として出てこなくなった(普通にいる普通の登場人物)として出てくるようになったけれども、もうすぐ、ロボットやAIもそういう登場人物として扱われるようになってくると思う。
    AIが犯人の、SFではないミステリって、まだなかったよね?
    orangestar 2025-04-20 16:52 読者になる

  76. 2025/04/19 07:07:20 1月と7月含むアンテナおとなりページ

    panpanya Tシャツ 2025
    新作「そぞろ各地探訪」2025年5月18日からの一般発売を記念し、「panpanya Tシャツ/そぞろ各地探訪」を新発売! 同時に、昨年の先行販売と同時に展開した4種を受注再生産いたします。

  77. 2025/04/19 04:37:35 烏有ブログ含むアンテナおとなりページ

    稲葉氏は、作家・鈴木いづみとジャズミュージシャン阿部薫を描いた『エンドレス・ワルツ』をはじめ、『海松』『半島へ』などで知られる作家・詩人ですが、今回のラインナップ中、「かかしの旅」は著者単著への収録は本書が初めて、「犬」「砂漠の雪」の2篇は単行本初収録となりますので、近来の読者はもちろん、年来の稲葉ファンにもお楽しみいただけるセレクトになっていると思います。

  78. 2025/04/18 06:25:05 珈琲舎・書肆 アラビク/Luft含むアンテナおとなりページ

    Arabiq Monthly Board 中村キク個展「おなじ風が吹く」開催中
    2025.04.17 Thursday
    月替わりの展覧会:Arabiq Monthly Board.
    4月は中村キクによる小さいサイズの絵画を中心に開催いたします。

    Arabiq Monthly Board
    中村キク個展
    「おなじ風が吹く」
    <会期>
    2025年4月17日(木)~29日(火・祝)
    13:30~20:00(最終日は18時閉場)
    会期中水曜定休
    <作品販売について>
    ・一部作品をのぞき、当日持ち帰り可。
    ・4月17日20時~ http://arabiq.net/contactからお問い合わせを承ります。
    ・作品掲載ページ→ (予定)
    <会場・連絡先>
    珈琲舎・書肆アラビク
    530-0016
    大阪市北区中崎3-2-14
    tel/06-7500-5519
    web: http://www.arabiq.net
    Twitter( X ): @arabiq_allstars
    Instagram: @arabiq_allstars
    Youtube: アラビク時報
    以上
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    19:16 - comments(0) -
    Arabiq Monthly Board 中村キク個展「おなじ風が吹く」開催中 (04/17)
    April 2025 (1)

  79. 2025/04/15 08:36:34 こころなきみにも含むアンテナおとなりページ

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  80. 2025/04/14 02:40:16 DEEP FOREST/幻影の構成含むアンテナおとなりページ

    2025-04-13
    篠田節子『仮想儀礼』B+、イアン・リード『もっと遠くへ行こう。』B
    読書
    【最近読んだ本】
    篠田節子『仮想儀礼 上・下』(新潮社、2008年)B+
    宗教小説と起業小説を融合するというアイデアにより、ある宗教団体の誕生から崩壊までを余すところなく描き切った大作である。普通フィクションに出てくる宗教団体は、既に大規模になっていたり、発足から巨大化に至る途中が省略されていたりするものだが、ここでは省略なくすべて描かれているのがすごい。
    不運が重なって無職になった男二人が苦し紛れに始めた宗教が、心に闇を抱えた人々の受け皿となり、救いを求める者たちのよりどころとなる。しかしそれを利用しようと企む者や、本人が無自覚に周囲を不幸に陥れる者たちがかかわってきて、混乱のうちにいつしか信者が暴走を始める。その事態は教祖にすら止めることができなくなり、集団は破滅へと突き進んでいく。
    読みながら思い出すのは、モデルになったオウム真理教やイエスの方舟といった事件よりも、吉川英治の『平将門』とか、陳舜臣の『太平天国』とか、同じパターンをたどった悲劇の歴史物語たちである。ただ「今」を切り取っただけでなく、歴史が描かれていると感じるのだ。
    物語が始まった時点で結末は見えているのだけれど、それでも読むのを止めることができない、今後も読まれるべき作品である。
    イアン・リード『もっと遠くへ行こう。』(坂本あおい訳、ハヤカワ文庫、2022年、原著2018年)B
    ある平凡な夫婦のもとを、なにやら胡散臭いセールスマンらしき男が訪れる。彼は夫のジュニアに対し、彼が宇宙開拓を目指す一時移住計画の候補者に選ばれたと言う。もちろんその間、夫婦は離れ離れになってしまう。志願したわけでもないのに一方的な通告に、彼はもちろん反発するが、妻は彼に同調しながらも何か様子がおかしい。セールスマンはそのまま夫婦の日常に入りこみ、「出発」の日までの長く奇妙な日常が始まる。
    藤子不二雄のようでもあり、安部公房のようでもある。設定上は面白いはずだし、読んでいる間は楽しめたのだが、あまり好きではない。
    それは結局のところ、お話が「夫婦生活の危機」のメタファーとして捉えられてしまうところにあると思う。妻と特に不満のない生活を送っていた男のもとに得体のしれない男が侵入してきて、いつのまにか居ついてしまう。彼に対する妻の態度もいまいち不可解で、急によそよそしいものに思えてしまう。背景がSF的であろうとも、小池真理子や乃南アサあたりの書きそうな夫婦小説と構造は同じである。そういう話に興味があれば楽しめたかもしれないが、あいにくとそうではなかったので、物足りなさがあった。
    ひるがえって、これと比較すると安部公房は女性が排除されているということに気づかされるのだが、これについてはいつか考えてみたい。
    仮想儀礼(上)(新潮文庫)
    作者:篠田節子
    新潮社
    Amazon
    仮想儀礼(下) (新潮文庫)
    作者:節子, 篠田
    新潮社
    Amazon
    もっと遠くへ行こう。 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
    作者:イアン リード
    早川書房
    Amazon
    nukuteomika 2025-04-13 20:41 読者になる
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    篠田節子『仮想儀礼』B+、イアン・リード『もっと遠くへ行こう。』B

  81. 2025/04/12 20:33:39 山野浩一公式ウェブサイト含むアンテナおとなりページ

    4/15に東京シネセンターで『戦え!オスパー』が上映
    2025/04/10
    14:28
    CM:0
    2025年4月15日(火)12:30~12;55に、東京シネセンター(TCC)で、『戦え!オスパー』の第41話「毒蛾におそわれた街」の上映が行われます。若松孝二監督のピンク映画や、『赤軍 - P.F.L.P 世界戦争宣言』などと一緒に『オスパー』がスクリーンで観られるとは、痛快ですね。チケットはこちらから買えます。貴重な機会ですので、ぜひご足労ください。以下はTCCの公式サイトより。■映画に時効なし 若松プロダクション × 国映株式会...
    続きを読む
    4/15に東京シネセンターで『戦え!オスパー』が上映 (04/10)
    2025/04 (1)
    戦え!オスパー (7)

  82. 2025/04/10 02:08:23 美篶堂:misuzudo 含むアンテナおとなりページ

    2025年5月3日(土)美篶堂伊那製本所直売所ゴールデンウイーク企画【製本ワークショップ】カラフルなメモを使ってハードカバーの小さなノートづくり
    お知らせ
    2025年04月8日

  83. 2025/04/09 18:10:08 栄養成分表示検討会含むアンテナおとなりページ

    2011-05-31
    第5回・6回検討会
    しばらく更新をさぼっておりました。5.6回と続けて開催され、次回はもう報告書案が提示されることになります。
    5・6回はなんとなくおさらいということで論点がつかみにくい話が多かったのですが、事務局が提示した「委員発表等の概要」を見て頂ければ報告書案の姿が予想できるのではないでしょうか。時間がない人は、これまでの議事録を読まなくてもこれだけ見ればいいと思います。
    最終的には報告書に何が盛り込まれるかが大切なので、注目している人はこれからが大事でしょう。ただ表示を義務化するのかしないのかということ一つとっても、委員会で合意が得られているという感じはしなかったです。どうやってまとめるんだろう?というのが正直な感想です。
    個人的には将来に向けてこういう方向性で、という提言で十分だとは思っているのですが。
    uneyama 2011-05-31 18:01 読者になる
    もっと読む
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    報告書の素案など

  84. 2025/04/03 08:19:20 SFファン交流会公式サイト含むアンテナおとなりページ

    [出演者]藤井太洋さん(SF作家)、川野芽生さん(歌人、小説家)、古市怜子さん(東京創元社編集者)

  85. 2025/03/31 14:41:30 山下泰平の趣味の方法含むアンテナおとなりページ

    2025-03-31
    AIを外部記憶として活用する
    AI
    最近はAIを、外部記憶、あるいは脳を拡張するための道具として利用している。 私は今「苦学」と「無銭旅行」にまつわる本を書いているんだけど、当然ながら徳富蘇峰や杉浦重剛、日本の鉄道制度などが登場する。例えば徳富蘇峰については、名前くらいは知って…
    AIを外部記憶として活用する
    AI (7)

  86. 2025/03/31 03:47:14 カタリココ文庫含むアンテナおとなりページ

    ¥1,900
    SOLD OUT

  87. 2025/03/30 06:16:17 News (Before- & Afterimages)含むアンテナおとなりページ

    竹久夢二編『露地のほそみち』
    投稿日 2025年3月28日2025年3月28日投稿者 TANAKA Jun
    菊地信義さんの本で夢二が装幀した『露地のほそみち』改装版(春陽堂、1926年)を知り──菊地さんは「とりわけ好きな装幀本」と言う──、その復刻版を入手した。小唄の歌詞の切れ切れを夢二が編纂し、カラー木版画による自作の女性 … “竹久夢二編『露地のほそみち』”の続きを読む
    カテゴリー Review
    竹久夢二編『露地のほそみち』

  88. 2025/03/30 05:11:12 SRの会含むアンテナおとなりページ

    March 28, 2025
    Carr Graphic 46th(blog-23) 時計の中の骸骨 / The Skelton in the Clock (1948)
    (画像をクリックすると大きく見られます)
    〈あらすじ〉
    二十年前に衆人環視のなかフリート卿が屋敷の屋根から不審な墜死を遂げたという事件に匿名通報の進展があり、再捜査にH・M卿が狩り出されることになった。画家のマーティン・ドレイクは、案内がてらH・M卿が出席するという骨董品のオークション会場へ向かう。そこで好意を寄せていた女性ジェニーに偶然会って驚く。ジェニーの祖母ソフィアは伯爵未亡人でH・M卿とは旧知の仲だ。H・M卿は会場でソフィアとひと悶着を起こした末に、その騒ぎの流れで出品物が何かを確認もしないで商品を落札してしまう。それは中に骸骨が突っ立っている奇怪な柱時計だった。そしてマスターズ警部のところに届いていた匿名通報のひとつに「時計の中の骸骨を調べよ」とあって……。
    〈会員からのコメント〉
    ヘンリー・メリヴェール卿もの18作目の長編。テキストはハヤカワ・ミステリ文庫、小倉多加志訳。
    マーティン・ドレイクは戦時中に恋に落ちた女性・ジェニーを探していた。そして、オークション会場で再会するが、ジェニーはリチャード・フリートの婚約者となっていた。
    これでドレイクとフリートの間で恋のさや当てが起きるかと思いきや、フリートはあっさりとジェニーを譲ってしまうのである。ここで読者は肩透かしを食らうわけだが、本書はそんな肩透かしが多い作品なのだ。
    フリートの父親が、見晴らしの良い塔の屋上から転落死した「過去の殺人」も衆人環視下の不可能犯罪と期待していると、これも肩透かしの解決となる。
    また、ドレイクと法廷弁護士のジョン・スタナードが廃刑務所で夜を明かし、スタナードが処刑台の落とし板を開けてみると、その下には娘の惨殺死体が! という場面は衝撃的だ。スタナードが語る処刑室の様子は怪奇趣味が横溢していて、カーの面目躍如なのだが、殺人事件自体は、特段の工夫もなく、これまた肩透かしなのだ。
    いつもは周りを振りまわすH・M卿だが、今回はパワフルなブレイル夫人が登場。この2人の対決は見ものである。【廣澤】
    ---
    ポケミス版(小倉多加志訳)を再読。新訳があればそちらを読みたかったのだが、早川ミステリ文庫の方も同じ訳者だった。
    屋敷の屋上での不可能犯罪については、トリックも犯人も覚えていたのだが、続けて起こる刑務所跡での殺人については記憶になかった。なので、今回読み直して犯人のサイコぶりに改めて驚かされた。
    前作の『別れた妻たち』でも相当なサイコ殺人鬼を扱っているが、今回も憂さ晴らしに人を殺すような、相当ヤバい犯人だった。
    そして今回目を引くのは、深夜の刑務所跡でいきなりフェンシングの真似事が始まってしまう場面。カーの剣戟やりたい欲がだだ洩れして、ここから『ニューゲイトの花嫁』や『ビロードの悪魔』に繋がってゆくのだなと嬉しくなってしまう。【角田】
    ---
    小倉多加志訳のポケミス版を再読。
    閉鎖された刑務所で夜中に度胸試しが行われた後、古い絞首台の底で惨殺死体が発見される。刑務所の近くにある旧家では20年前に当主が屋根から落ちて死んでいた。過去の事件を捜査することになったH・Mが、骸骨入りの時計をめぐって伯爵未亡人と繰り広げるドタバタが愉快。
    英語の慣用句 skelton in the closet をもじった題名が真相を暗示しているのも面白いが、犯人と被害者の人間関係等がカーの他の作品とそっくりだ。【奥村】
    ---
    この頃から、カーはチャンバラが書きたくて書きたくてしょうがなくなったようだ。ただ、フェルやH・Mではさすがに無理があるので、サブの主人公(バトラーや本作のドレイク)に大立ち回りをさせているのだが、とうとう歴史ものを書き始めて願望を満たすことになる。【沢田】
    ---
    誰もいないはずの屋上から落ちて死ぬというのは、カーが晩年に追求した「謎の墜落死」のパターンである。しかしこれをトリックと言えるかどうか。
    謎解きよりもストーリー展開に重きを置いた作品だろう。ミステリとしてよりもH・Mのドタバタ喜劇を楽しむ作品ではないかな。
    それにしても、カーの現代物はこの頃から文章の精彩が薄れていく。歴史物はもっと躍動感があるのだが。【谷口】
    ---
    ドタバタコメディとして面白いH・Mと伯爵夫人の争いは後半になると失速するが、タイトルの骸骨の中にある手がかりは意表をついた秀逸さ。かつて死刑執行がなされ、死刑囚の念が籠った刑務所こそ、最高のお化け屋敷説もなるほどと感心。そこで行われる肝試しで一晩過ごす夜のお供の本がスティーブンソンはともかく、チェーホフの『桜の園』ってのにも驚いた。カーとチェーホフ?全く結びつかないが、没落貴族を描くという意味では本作と通じるかも。一見人好きするが、母親にスポイルされた人間として描かれる人物は、本年度アカデミー賞を取った『アノーラ』のロシア大富豪のドラ息子と通じるものが。そして過去の事件はともかく、現在の殺人の犯行動機の無茶苦茶さは、ある意味現代的。【青雪】
    ---
    次回blog掲載は「墓場貸します」です。
    Continue to ... : A Graveyard to Let (1949)
    crossgully at 23:17|Permalink│clip!│Carr Graphic
    Carr Graphic (23)
    Carr Graphic 46th(blog-23) 時計の中の骸骨 / The Skelton in the Clock (1948)
    March 2025

  89. 2025/03/26 06:54:50 読書猿Classic: between / beyond readers含むアンテナおとなりページ

    表現規制の歴史 (7)
    2025年03月 (1)
    2025.03.23 (まとめ)第2次トランプ政権(2025年~)による学術・研究・知的自由への影響(2025年3月まで)
    表現規制の歴史
    学術研究への影響
    主要な出来事(時系列):
    2025年1月下旬 – トランプ大統領就任直後、連邦政府機関に対し「無駄の削減」を求める大統領令(2月11日付)を発令。これを受け、国立衛生研究所(NIH)は2025年1月に助成金審査会議の開催を一時停止し、新規研究助成の決定が滞る事態となった。大学側は研究資金の流れが「細る」のを感じ始め、博士課程学生の受け入れ抑制やプロジェクト縮小を検討し始めた。
    2025年2月~3月 – 連邦研究予算の大幅削減計画が表面化。とりわけNIH予算の削減は大学研究に直接影響し、デューク大学では2024年1~2月に166件だったNIH助成金・契約の採択通知が、2025年同時期には64件に激減したと報告された。3月時点で、NIHから年間5億8千万ドルの研究費を得てきた同大学は、予算削減の差し止めを求める訴訟によって削減が一時凍結されたものの、既に採用凍結や研究計画縮小、資金喪失に備えた緊急計画の策定を余儀なくされている。多くの大学が同様の危機対応に追われた。
    2025年3月11日 – 米国立科学財団(NSF)による学部生向け研究プログラム(REU)の中止が相次ぐ。NSF予算の不透明さから「少なくとも12のREUサイトがこの夏の計画を中止した」と報じられ、長年にわたり若手育成の要だった夏季研究プログラムが打撃を受けた (Trump’s cuts threaten key NSF undergrad research program)。これは大学院進学や将来の研究者キャリアへの悪影響が懸念される出来事である。
    2025年3月中旬 – 連邦議会は9月末までの予算を現行水準で維持する「継続予算決議」を可決したが、軍事費に60億ドル上乗せする一方、民生プログラムを130億ドル削減する内容となった。このため、NIHの一部長期プロジェクト(BRAINイニシアチブやAll of Usゲノム医学など)は特別基金の枯渇により2025年度予算が合計2億8千万ドル減少し、国防総省の医学研究プログラムも57%(約8億5千万ドル)の大幅減となった。研究現場では資金不足によるプロジェクト縮小・スタッフ解雇の懸念が急速に高まった。
    2025年3月下旬 – 研究環境の政治化も進行。連邦政府は「多様性・公平性・インクルージョン(DEI)」関連の取組を排除する方針を打ち出し、NIHの多様性奨学金プログラムも停止された。例えば、ある黒人の博士課程学生は当初NIHの多様性奨励プログラムへの応募を予定していたが、トランプ政権が連邦政府からDEI関連イニシアチブを一掃し始めたため、急遽DEIに関係ない別の助成金を探さざるを得なくなった。研究費配分が政治的理念で左右され、研究テーマの選択にも自己検閲が生じる懸念が高まっている。
    国際共同研究への障壁の顕在化(2025年1~3月) – トランプ政権は第1期で導入した入国制限(通称「渡航禁止令」)を大幅拡大する構想を示した。3月17日の報道によれば、対象国は7か国から最大41か国へ拡大される可能性があり、うちエリトリアやミャンマーなど5か国は学生ビザの発給停止を含む部分的渡航禁止の対象に検討されている。また1月20日付の大統領令では「外国人に対する入国審査の強化」が指示され、研究者・留学生に対する審査が厳格化された。2月初旬には一部の外国人研究者が入国審査で長時間拘束される事例も報告され、国際会議や共同研究への参加に支障が出始めた。3月までに大学主導の国際研究プロジェクトの延期・中止が相次ぎ、海外の共同研究者との往来が滞る傾向が強まっている。
    政策変更・削減措置の一覧(学術研究分野):
    日付 政策・措置 内容・規模(削減額等) 影響対象・分野 出典
    2025年1月 NIH助成金審査の一時停止 研究助成金の新規審査を停止。研究費配分が事実上凍結 大学の研究プロジェクト全般
    2025年2月 連邦研究費の暫定予算(継続予算決議) 民生プログラム予算を130億ドル削減。NIH主要計画で2.8億ドル減、国防総省医学研究で57%減など 医学・科学研究(脳研究、ゲノム研究、防衛医研など)
    2025年3月 NIH研究費の削減(裁判で一時停止) 大学への研究補助金大幅削減を計画(例:デューク大で年間5.8億ドル削減通知)※州政府の提訴で一時差し止め 医学・生命科学研究
    2025年3月 NSF学部生研究(REU)プログラムの縮小 夏季研究インターン(REU)が資金不安で中止相次ぐ(少なくとも12サイトで実施中止) (Trump’s cuts threaten key NSF undergrad research program) 若手研究者育成、人材パイプライン (Trump’s cuts threaten key NSF undergrad research program)
    2025年3月 研究費の多様性プログラム排除(DEI禁止) NIHの多様性奨学金を含む、特定人種・属性支援の研究費を停止 マイノリティ研究者、社会科学研究
    2025年3月~ 研究機関の大規模リストラ計画(予告) 各科学機関が人員削減計画を準備。NSFでは職員の最大50%削減(約800人)との情報。将来的に予算半減(90億→40億ドル台)案も浮上 主要連邦科学機関(NSFなど)
    2025年1~3月 渡航禁止令の拡大と入国審査強化(計画) 渡航禁止対象国を最大41か国に拡大検討。一部で学生ビザ停止を含む。入国審査を大幅強化 国際共同研究、留学生交流
    悪影響の要約(学術研究): 研究予算の急激な引き締めと不透明化により、大学の研究体制は混乱し、人員採用やプロジェクト継続が脅かされた。2025年初頭から各大学は研究費削減への緊急対応(採用凍結・計画縮小)を強いられ、若手研究者育成プログラムも中止が相次いだ (Trump’s cuts threaten key NSF undergrad research program)。また、研究の政治化が進み、連邦政府は自らの政治方針に沿わない分野(多様性研究や気候変動など)への資金提供を制限する姿勢を示した。国際的にも査証(ビザ)政策の強化や渡航制限拡大により、共同研究や学術交流に高い障壁が生じている。これらにより米国の研究環境は閉鎖的となり、将来のイノベーション基盤が損なわれつつある。
    大学・高等教育への影響
    主要な出来事(時系列):
    2025年1月~2月: 留学生・国際研究者への圧力強化 – トランプ政権は就任直後から移民・留学生に対する取り締まりを強化した。1月下旬には初期の渡航禁止令拡大の方針が示され、2月に入ると連邦移民当局が大学の寮に踏み込み、留学生のビザを取り消し、キャンパス抗議に参加した留学生の強制退去を警告する事態が発生した (Colleges Fear Decline in International Student Enrollment)。緑カード(永住権)保持者の研究者が逮捕されるケースも報じられ、学術コミュニティに動揺が広がった (Colleges Fear Decline in International Student Enrollment)。さらに科学・工学系分野の留学生や大学院生に多く支給されていたSTEM研究助成金「数億ドル規模」が削減されたため、多くの大学院プログラムで留学生の新規受け入れを一時停止する動きが出た (Colleges Fear Decline in International Student Enrollment)。西バージニア大学で国際戦略担当副学長を務めたWilliam Brustein氏は、「ビザ取り締まりや研究費削減、目立つ逮捕劇によって、今年の留学生減少は2017年(第1次政権時)の比ではないだろう。多くの学生が米国以外(英国、カナダ、アジアなど)に流れると予想する」と述べている。
    2025年1月: 大学のDEIプログラム縮小の動き – トランプ政権は全米の大学に対し、過去にバイデン政権下で推進された多様性・公平・包括(DEI)プログラムの見直しを迫る姿勢を示した。特に1月中旬、保守系団体の働きかけにより、ビジネス分野でマイノリティ支援を行ってきた非営利組織「The PhD Project」が標的となり、同団体と提携する45の大学に調査が入った。連邦教育省は各大学に対し、この組織との関係や「人種に基づく奨学金」の提供状況を報告するよう3月31日締切で要求し、違反が認定されれば連邦資金停止も辞さない構えを見せた。この動きに対し、多くの大学は慎重姿勢を取りつつも、一部では当該団体との関係解消に踏み切る例が出た。例えばケンタッキー大学は3月中旬に同団体との提携打ち切りを発表し、ワイオミング大学もビジネススクールによる財政支援を今年度停止すると表明した。DEI推進を掲げてきた学術プログラムや奨学金が次々と終了に追い込まれつつある。
    2025年3月19日: 学問の自由への介入(コロンビア大学の事例) – ニューヨークのコロンビア大学は、前年末からのパレスチナ支持デモへの対応を巡りトランプ政権と対立していたが、3月21日、連邦政府の要求する一連の措置を受け入れると発表した。これは政権が同大学に対し「キャンパスの反ユダヤ主義対策」と称して抗議活動への規制強化(マスク禁止や逮捕権を持つ警官の増員)、中東研究プログラムの再編や新高官ポスト設置などを要求し、応じなければ約4億ドルの連邦研究資金を停止すると脅したことによる。コロンビア大学は法的異議や学問の自治への懸念がある中で譲歩し、「250年以上の歴史で前例のない学問への政府介入だ」との批判を浴びた。全米大学教授協会(AAUP)会長のトッド・ウルフソン氏は記者会見で「我々はコロンビア大学が学問の自由と言論の権利を守り、政府の要求に屈しないことを望んでいたが、結果は期待外れだ」と強く非難した。歴史学教授のカール・ジェイコビー氏も「連邦政府が一大学の特定学部を支配しようとしたのは初めてであり、トランプ政権はこれからが本番だ」と警告している。教育政策専門家のロバート・ケルチェン氏は「トランプが望むものを完全にコロンビアから勝ち取った。次は名だたる他大学も従わざるを得なくなるだろう。これは米高等教育史の転換点だ」と述べ、他大学への波及効果を指摘した (Columbia Agrees to Trump’s Demands)。
    2025年3月20日: 大学自治へのさらなる圧力 – トランプ大統領は「教育の自由と多様性」を掲げた非営利団体やプログラムにもメスを入れ、特定の思想に基づく教育活動を排除する大統領令を連発した。例えば、「過激な偏向教育の終焉」と銘打った大統領令では、学校教育における「ジェンダー・イデオロギー」や「差別的平等イデオロギー」を“洗脳”とみなし、そうした教育を行う機関への連邦資金を打ち切る計画策定を各省庁に命じた (What's in Trump's New Executive Orders on Indoctrination and School Choice)。この命令には、第1次政権で物議を醸した「1776委員会」の復活も含まれており、アメリカ建国の精神を称える「愛国教育」を推進することが掲げられた (What's in Trump's New Executive Orders on Indoctrination and School Choice)。一方、ジェンダーや人種差別の問題を教育するプログラムは「急進的な偏向」とみなされ、連邦支援から排除される方向となった (What's in Trump's New Executive Orders on Indoctrination and School Choi

  90. 2025/03/19 08:27:21 frenesi|note含むアンテナおとなりページ

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  91. 2025/03/19 06:46:19 作品社|note含むアンテナおとなりページ

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  92. 2025/03/19 03:50:30 烏有書林含むアンテナおとなりページ

    3月16日 醍醐味シリーズ第11弾は、稲葉真弓『砂漠の雪』です。現在鋭意製作中。収録作や内容紹介など、詳細は 烏有ブログ3/14 で。

  93. 2025/03/19 03:42:37 山本一郎note含むアンテナおとなりページ

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  94. 2025/03/15 07:38:16 白のカピバラの逆極限 S.144-3含むアンテナおとなりページ

    2022-01-20
    焼き鳥屋で刑法学者と意気投合してコインハイブ事件について書き出すだけの難儀なお仕事

  95. 2025/03/10 09:34:47 かなり危険な日記帳。含むアンテナおとなりページ

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  96. 2025/03/10 00:28:53 《日本の伝統文化を大切にしよう》含むアンテナおとなりページ

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    teacup. byGMOは、2022年8月1日をもちまして、サービスを終了いたしました。
    これまでteacup. byGMOをご愛顧いただき、誠にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
    今後とも、GMOメディア株式会社のサービスをよろしくお願いいたします。
    2022年8月1日
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  97. 2025/03/06 11:44:03 エストニア共和国より愛をこめて含むアンテナおとなりページ

    アーカイブ公開
    一部の方々の要望にお応えして、過去記事を徐々に再公開することにしました。 https://blog.kinotoshiki.com

  98. 2025/03/03 06:32:32 ララビアータ 田島正樹含むアンテナおとなりページ

    2025年03月02日
    リアルポリティクスの陥穽
    先日のワシントンにおけるウクライナと米国の両首脳の会談決裂は、多くの人々を失望させるものであった。事前に伝えられていた協定内容が、意外にウクライナに有利なものであるらしいことに、内心半信半疑に期待していただけに、私と同様に感じた人も多いと思う。結果から見れば、この決裂はいくつなの情報筋からの説明にあるように、トランプとヴァンスが事前に仕組んでいた罠であった可能性もしてくる。トランプは、大統領選挙キャンペーン中から、自分にはウクライナ戦争を直ちに停止させる力があると宣伝してきた手前、彼の支持者に対して何らかの成果を短期に示す必要があったのだろう。少なくとも、中間選挙前には、目に見える成果を呈示するとこがなければ、中間選挙に大敗する可能性が高い。そんなわけで、トランプにも、懸念すべき弱点があり、ウクライナとそれを支援するヨーロッパ諸国に対して、ある程度納得させ得る妥協案を提出する必要があったのかもしれない。実際にはウクライナにとって明らかに有利な条件であっても、そしてトランプの当初の恐喝的な停戦条件から大幅に後退したものであっても、とにもかくにも停戦を実現しさえすれば、トランプとしては、知性の低い彼の支持者に対して、自分がゼレンスキーに無理やり停戦を押し付けたディールの勝利者であると、納得せせることもできると読んでいたのかもしれない。
    あるいは、自己の利益しか考えないリアリスト政治家として、はじめからウクライナの鉱物資源に目をつけて、フランスなどに油揚げをさらわれる前に、資源開発の先鞭をつけて戦後処理の際に自国の有利になるように運ぼうと考えていたのかもしれない(私としては、トランプがそんな長期的ヴィジョンによって行動する人間とは思われないので、この可能性は少ないと思っている)。
    いずれにしても、専門家でもない我々に現在知り得ることは少ないし、それも不確かである。そんな不確かな問題に口をはさむことは愚かであるかもしれない。とはいえ、たとえ不確実な情報に基づいてであっても、断固とした判断が必要な場合がある。戦争に加担したり、反対したりすることは、そのような判断が求められる場合の一つであろう。私が例えば「絶対平和主義」のような原理主義的な立場に共感できないのは、それが困難な政治的決断を回避しているからである。
    侵略者と被侵略者を均並みに扱うことによって、世界秩序に対する顕著な撹乱をもたらすとか、自由と民主主義に対するアメリカ政治の重要な伝統をかなぐり捨てることによって(もっともそれさえしばしば偽善的建前に堕することはあったのだが)、国際社会からの共感と信用を根本から損なうという大きな国益損失をもたらしたとか、多くの識者が指摘していることにはおおむね賛成するが、ここでは少し違う角度からこの会談の決裂の歴史的意義を考えてみたい。
    続きを読む
    easter1916 at 22:24|Permalink│Comments(0)│ │時局
    リアルポリティクスの陥穽
    2025年03月
    時局 (108)

  99. 2025/03/02 13:46:50 Nordica mediaevalis含むアンテナおとなりページ

    << 2025年03月 >>
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    30 31

  100. 2025/03/02 12:27:38 カリノ トウコ含むアンテナおとなりページ

    47

  101. 2025/03/02 01:58:28 長崎ノート含むアンテナおとなりページ

    土田健次郎「儒教とは何か」
    土田健次郎「儒教とは何か」、大月杏奈ほか編『儒教のかたち こころの鑑:日本美術に見る儒教』(展覧会図録)サントリー美術館、2024年、8-14頁。 日本の歴史に儒教が果たした役割が簡潔かつ見事にまとめられている。長年の研究で練り上げられた独自の視点と語り口が光っている。こういう...

  102. 2025/02/23 00:52:28 日記 | 古本・倉敷 蟲文庫含むアンテナおとなりページ

    ・その他
    編著紹介

  103. 2025/02/18 05:07:30 古書ほうろうバザール含むアンテナおとなりページ

    【ご報告】「長田衛の仕事」の展示資料について 2025/02/17

  104. 2025/02/07 02:41:50 火星の月の下で含むアンテナおとなりページ

    2025-02-04
    ブログ移転につきまして
    アクセスありがとうございます。
    遺稿管理のため、このブログは下記に移転します。
    「火星の月の下で」
    現時点では限定公開となっています。
    open と入力してご観覧ください。
    移転先ブログのトップにコンタクトフォームがありますので
    ご連絡のある方はそちらからお声掛けください。
    故人へのお言葉もいただけると嬉しいです。
    移転先の限定公開は今年度内に解除し、
    同時にこちらのブログを施錠する予定です。
    (時期は前後する可能性があります)
    この記事も閲覧できなくなりますので、
    必要な方は新ブログをブックマークしていただければと思います。
    よろしくお願いいたします。
    maerz 2025-02-04 11:41 読者になる
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  105. 2025/01/31 03:00:08 Maerz 月鏡楼 アニメブログ別館含むアンテナおとなりページ

    移転しました
    長い間ありがとうございました

  106. 2025/01/26 22:12:48 やくしまるえつこ含むアンテナおとなりページ

    好評につき1/23深夜再放送 やくしまるえつこが毎年語りを担当 人気経済ドキュメント「欲望の資本主義」2025最新版

  107. 2025/01/22 01:53:17 「北方人」日記含むアンテナおとなりページ

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  108. 2025/01/21 01:00:42 egamiday 3含むアンテナおとなりページ

    2025年01月18日
    テスト
    中尊寺金色堂

  109. 2025/01/18 18:06:42 オシテオサレテ含むアンテナおとなりページ

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  110. 2025/01/08 08:24:28 山上徹也を救え 含むアンテナおとなりページ

    (c) 2025 山上徹也を救え All Rights Reserved. / Designed by core

  111. 2025/01/03 20:08:19 新taipeimonochrome含むアンテナおとなりページ

    Copyright © 2025 taipeimonochrome

  112. 2025/01/03 18:28:12 明月堂書店含むアンテナおとなりページ

    Copyright © 2025 — 明月堂書店. All Rights Reserved Designed by

  113. 2025/01/01 12:15:35 【BSJ】NPO法人ブックストア・ソリューション・ジャパン含むアンテナおとなりページ

    2022–2025  【BSJ】NPO法人ブックストア・ソリューション・ジャパン公式サイト

  114. 2025/01/01 04:25:44 かんべむさし含むアンテナおとなりページ

    謹賀新年。
    本年もどうぞよろしく、お願いいたします。
    当方、この1月で何と「喜寿」を迎えます。
    それを機に、今年からは「紙の」賀状に代えて、
    メールでの御挨拶とさせていただきたく、この段、
    あしからず御了承のほど、お願い申し上げます。
    賀状をくださった皆様、ありがとうございました。
    昨年10月からnoteにも原稿を書いています。

  115. 2024/12/14 05:01:54 カンパニー社含むアンテナおとなりページ

    ▶『日めくりジャズ365 2025年版』

  116. 2024/12/13 18:40:49 mille-feuille 自主製作本&手紙用品含むアンテナおとなりページ

    2024年12月
    29 30 31

  117. 2024/12/11 19:58:35 海外クラシック・ミステリ探訪記含むアンテナおとなりページ

    レックス・スタウト『シャンパンは死の香り』が刊行
    レックス・スタウト『シャンパンは死の香り』(1958。Champagne for One)が論創海外ミステリから刊行されました。
    未婚の母たちをもてなすパーティーに、知り合いから代わりに出席してくれと頼まれたアーチーは、雇い主のウルフの制止も振り切って出席する。毎年開かれるそのパーティーには、四人の未婚の母がゲストとして招待され、パートナーを務める男たちも社交界から四人招待されていた。
    ところが、ゲストの娘の一人がアーチーに、フェイス・アシャーという別の娘が、ハンドバッグにいつも青酸の入った小瓶を忍ばせていて、仲間たちに自殺の可能性をほのめかしていたが、今夜のパーティーにもその瓶を持ってきているようだと告げ、この華やかな場で自殺を決行するのではないかと不安を漏らす。
    アーチーは、なにも起きないよう自分が目を光らせているからと、娘を安心させるが、フェイスは、ダンスのパートナーが持ってきたシャンパンをひと口飲むと、そのまま絶命してしまう。死因は青酸中毒だった。
    パートナーが彼女に渡したシャンパンのグラスは、バーのカウンターに並んでいたグラスの中から無作為に選んで持ってきたグラスであり、彼は自分用のグラスをもう片方の手に持っていたため、持っていく途中も含めて、グラスに毒を仕込むことは不可能だった。
    現場にいた誰もが、フェイスは自殺に違いないと証言するが、アーチーは、自分はずっと目を光らせていたし、彼女が毒をグラスに入れたとは考えられず、これは殺人に違いないと主張する・・・。
    「ウルフは博識だが、彼の才能は人間の行動の理解にある。彼が犯罪を解決するのは、クラーレの毒の症状やボルネオの吹き矢の音を知っているからではなく、瀬戸際にある人間がどう行動するかを理解しているからだ。」(ロバート・B・パーカー)
    多くの読者の皆様に楽しんでいただけることを願っております。
    Amazon 楽天ブックス TSUTAYA 紀伊國屋 HMV e-hon セブンネット ヨドバシ.com
    http://fuhchin.blog27.fc2.com/blog-entry-643.htmlレックス・スタウト『シャンパンは死の香り』が刊行
    2024-12-10(18:38) :
    レックス・スタウト『シャンパンは死の香り』刊行 :
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    レックス・スタウト『シャンパンは死の香り』刊行 (3)

  118. 2024/12/10 12:46:08 夜想 parabolica-bis含むアンテナおとなりページ

    【抽選販売C】申し込みは〆切ました。たくさんのご応募ありがとうございました。
    【抽選販売B】申し込みは〆切ました。たくさんのご応募ありがとうございました。
    【抽選販売A】申し込みは〆切ました。たくさんのご応募ありがとうございました。

  119. 2024/12/05 22:00:01 椿すず La Porte Rouge含むアンテナおとなりページ

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  120. 2024/12/05 17:22:37 深海通信 はてなブログ版含むアンテナおとなりページ

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  121. 2024/12/04 14:00:20 ギャラリーor-terre含むアンテナおとなりページ

    2024年12月前半 「12月のそら」展
    参加作家  綺朔ちいこ・桑原聖美・林千絵・井関周
    会期 : 2024年12月6日(金)7日(土)8日(日)、12日(木)13日(金)14日(土)
    Open 13:00~19:00 (最終日 17:00まで)

  122. 2024/11/21 13:57:30 アジアミステリリーグ含むアンテナおとなりページ

    2024年
    2025年予定
    2025年1月16日:【英訳】イギリス〈Pushkin Vertigo〉で雨穴『変な絵』の英訳 Strange Pictures (Jim Rion訳)発売予定。
    2025年5月8日:【英訳】イギリス〈Pushkin Vertigo〉で芦辺拓『大鞠家殺人事件』の英訳 Murder in the House of Omari (??訳)発売予定。
    2025年7月3日:【英訳】イギリス〈Pushkin Vertigo〉で雨穴『変な家』の英訳 Strange Houses (Jim Rion訳)発売予定。
    2025年8月14日:【英訳】イギリス〈Pushkin Vertigo〉で西澤保彦『七回死んだ男』の英訳 The Man Who Died Seven Times (Jesse Kirkwood訳)発売予定。西澤作品の英訳はこれが初。
    2025年9月11日:【英訳】イギリス〈Pushkin Vertigo〉で横溝正史『黒猫亭事件』の英訳 Murder at the Black Cat Cafe (??訳)発売予定。
    横溝正史の英訳書は7冊目。Pushkin Vertigoでの刊行順は、『本陣殺人事件』『犬神家の一族』『八つ墓村』『獄門島』『悪魔が来りて笛を吹く』『悪魔の手毬唄』。(最初に英訳出版されたのは『犬神家の一族』であり、Pushkinの犬神家は同じ訳者のものの復刊)
    2025年10月9日:【英訳】イギリス〈Pushkin Vertigo〉で綾辻行人『時計館の殺人』の英訳 The Clock House Murders (Ho-Ling Wong訳)発売予定。
    時計館は館シリーズの第5作だが、英訳書としては第4弾となる(シリーズ第4作、『人形館の殺人』がスキップされている)。
    2025年春?:【英訳】川上未映子『黄色い家』の英訳 Sisters in Yellow (David Boyd訳)発売予定。
    最終更新:2024年11月15日 20:12

  123. 2024/11/11 00:21:40 daily-sumus2含むアンテナおとなりページ

    5

  124. 2024/08/14 00:41:12 qfwfqの水に流して含むアンテナおとなりページ

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  125. 2024/08/10 01:20:23 Webミステリーズ!含むアンテナおとなりページ

    2024年08月09日17:00
    by 東京創元社
    Web東京創元社マガジン移行のお知らせ
    カテゴリ
    東京創元社便り
    2018年よりライブドアブログを使用してお届けしてきた「Web東京創元社マガジン」ですが、このたびプラットフォームをnoteへ移行することになりました。
    新たなURLはこちらです。
    https://note.com/tokyosogensha/
    今後の更新方針については下記のとおりです。
    ・新たな記事の公開はnoteでおこないます。ライブドアブログでの更新は原則ありません。
    ・過去の記事はすべてnoteに移行する予定です。閲覧可能な状態になりしだい順次公開していきます。
    ・移行作業が完了したのち、一定の期間をおいてライブドアブログはすべて非公開となります。
    今後とも東京創元社とWeb東京創元社マガジンをよろしくお願いいたします。
    2024年8月9日 東京創元社
    タグ :
    #東京創元社
    2024年08月08日17:00
    by 東京創元社
    荻堂顕『不夜島』、柴崎友香『続きと始まり』…紙魚の手帖vol.15(2024年2月号)書評 瀧井朝世[文芸全般]その1
    カテゴリ
    一般文芸
    書評
    戦後の与那国島(よなぐにじま)を主な舞台に、身体の大部分を機械化された密売人が謎のミッションに挑むサイバーパンク。荻堂顕(おぎどう・あきら)の新作『不夜島(ナイトランド)』(祥伝社 一八〇〇円+税)である。
    不夜島(ナイトランド)
    新潮ミステリー大賞出身の荻堂だがミステリーにこだわっているわけではないようで、前作『ループ・オブ・ザ・コード』は文化や言語が〝抹消〞された架空の国を舞台にしたSF大作だった。本作もSFで、アクションあり、頭脳戦ありの冒険活劇だ。
    主人公の武庭純(ウー・ティンスン)は台湾出身の密売人。幼い頃にアメリカ軍に命を救われ、電脳を含め身体の大半を機械化されているが、見た目は生身の人間だ。アウトローのようにふるまう彼だが、アメリカ軍からの指令には逆らえず、ある時コンタクトしてきたアメリカ人女性から、〈含光(ポジティビティ)〉なる謎の代物を手に入れるよう言い渡され、仲間を集めて行動を起こすのだった。
    当時、台湾との密貿易が盛んだった与那国島の港付近には料亭や飲み屋、商店などが密集していたようで、猥雑(わいざつ)な町の空気が丁寧(ていねい)に描写されていく。そこを身体の一部を機械化した人間たちがうろついているわけだが、一方で、戦争や暴力で身体の一部を欠損しても機械化を拒む青年らも登場し、次第に〝自分が自分である〞とはどういうことか、アイデンティティを巡るテーマが浮かび上がる。そしてそれはそのまま、歴史に翻弄(ほうろう)された琉球(りゅうきゅう)や台湾自体にも重なっていく。思えば『ループ・オブ・ザ・コード』も故郷を捨て根無し草のように生きてきた男が主人公だった。自己の同一性の揺らぎというのは、この著者にとって大きなモチーフなのだろう。
    柴崎友香(しばさき・ともか)『続きと始まり』(集英社 一八〇〇円+税)はコロナ禍の二年間の、別々の場所で暮らす三人の日常を綴(つづ)っていく長篇。
    続きと始まり (集英社文芸単行本)
    大阪出身で一時期は東京で働き、今は滋賀で夫と子供二人と暮らす三十代の優子(ゆうこ)。東京で妻と幼い子供を育てているが、勤務先の飲食店が休業状態の三十代の圭太郎(けいたろう)。東京のフリーのカメラマンで、知人のヘアメイクが作った写真館の仕事を手伝っている四十代のれい。それぞれ異なる立場で、緊急事態宣言など感染症拡大の影響を受けている。
    読んでいるとあの時期の出来事を久々に思い出したりもするのだが、しかしこれはもちろん、単なるコロナ禍の日常の記録書ではない。三人の個人的な事情やそれによる心の揺れが丁寧に描かれて読ませる。そのなか、遠い昔の苦い思い出や過去の震災当時の記憶も、彼らの胸を去来する。
    いろんな出来事が起きて、なにも終わっていないのに次々とまた何かが始まっていく。それは一人の人生の中でも、人の歴史の中でもいえることだ。戦争、災害、社会制度、古い価値観と更新された価値観……。何かが続いているなかの今という時点に自分たちは生きており、自分たちの行動の先に未来がある。それをじわじわと実感させる内容である。作中には何度もポーランドの詩人、シンボルスカの作品が象徴的に引用される。
    最後にははっとさせる〝いつか〞の場面が出てくる。自分たちの人生はいつでも、何かと繫(つな)がっていると思わせる。
    ■瀧井朝世(たきい・あさよ)
    フリーライター。1970年東京都出身。文藝春秋BOOKS「作家の書き出し」、WEB本の雑誌「作家の読書道」ほか、作家インタビューや書評などを担当。著書に『偏愛読書トライアングル』『あの人とあの本の話』『ほんのよもやま話 作家対談集』、編纂書に『運命の恋 恋愛小説傑作アンソロジー』がある。
    紙魚の手帖Vol.15
    今村 昌弘ほか
    東京創元社
    2024-02-13
    タグ :
    #書評
    #瀧井朝世
    #紙魚の手帖
    Web東京創元社マガジン移行のお知らせ
    荻堂顕『不夜島』、柴崎友香『続きと始まり』…紙魚の手帖vol.15(2024年2月号)書評 瀧井朝世[文芸全般]その1
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  126. 2024/07/05 10:40:00 片隅の読書含むアンテナおとなりページ

    ラベル: 木曜日 0
    コメント 時刻: 11:05

  127. 2024/07/04 07:56:45 *the long fish*含むアンテナおとなりページ

    自由、尊厳、友愛――TVアニメ『ガールズバンドクライ』感想
    TVアニメ『ガールズバンドクライ』についての感想です。
    このアニメが描いたのは自由、尊厳、友愛のバランスだったのではないかと考えました。
    2024.07.01公開

  128. 2024/06/13 01:38:21 古本ソムリエの日記含むアンテナおとなりページ

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  129. 2024/05/18 14:44:58 へろへろblog ブースカちゃんのブログです含むアンテナおとなりページ

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    へろへろblog

    Amazonとか楽天とかQoo10とかで売っている認証済みKF94マスク(+贋物情報)

    投稿日 2023年9月1日2023年9月4日投稿者 ブースカちゃん

    Amazonとかで売られているKF94マスク、中国製などの不正品があるようなので、韓国の当局認可を受けていることが確認できているものをまとめていきます。また、最後には不正品の情報も載せています。 (2023年9月4日:レ … “Amazonとか楽天とかQoo10とかで売っている認証済みKF94マスク(+贋物情報)”の続きを読む

    カテゴリー つぶやきタグ KF94 マスクAmazonとか楽天とかQoo10とかで売っている認証済みKF94マスク(+贋物情報) への10件のコメント

    スモールランプをLEDに交換しました

    投稿日 2023年8月23日2023年8月23日投稿者 ブースカちゃん

    車検のための整備で、スモールランプが切れていることがわかりました。 AmazonでT10のLEDを購入して取り付けました。 スモールランプの交換は簡単なので、数分で作業完了です。 かなり明るくなった気がしますが、そんなに … “スモールランプをLEDに交換しました”の続きを読む

    カテゴリー 自動車スモールランプをLEDに交換しましたにコメントする

    仙台へ出かけてきました

    投稿日 2023年5月31日2023年6月19日投稿者 ブースカちゃん

    初めてPeach Aviation すごく久しぶりに、仙台空港へ出かけてきました。 セントレアからPeach Aviationが仙台便を運航しているので、今回はそれを使ったのです。 Peach Aviationを使うのは … “仙台へ出かけてきました”の続きを読む

    カテゴリー お出かけ 航空機仙台へ出かけてきました への3件のコメント

    4kizの本山さんが発信者情報開示を請求

    投稿日 2023年3月31日投稿者 ブースカちゃん

    note運営事務局から以下のメールが来ました。 4kizの本山さんが発信者情報の開示を求める裁判を申立てたようです。 要するに、僕を「名誉権の侵害」で訴えたいので、note事務局は僕の発信者情報を開示しろ、という訴えだと … “4kizの本山さんが発信者情報開示を請求”の続きを読む

    カテゴリー 4kiz 統一教会4kizの本山さんが発信者情報開示を請求にコメントする

    【読書】オーバースペック(未須本有生)

    投稿日 2023年3月23日2023年5月31日投稿者 ブースカちゃん

    著者はFS-X設計チーム(FSET)で一緒だった人で、これまでにも何冊かの小説を上梓しています。 今回の『オーバースペック』は、自衛隊のT-4練習機をモチーフにして、これに戦闘機能を与える改修を試みるというストーリーです … “【読書】オーバースペック(未須本有生)”の続きを読む

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  130. 2024/05/14 11:20:15 おごちゃんの雑文 含むアンテナおとなりページ

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  131. 2024/04/22 16:15:31 注目の近刊・新刊含むアンテナおとなりページ

    【刑事キャレラ/10+1の追撃】
    4月21日発売 発売中
    エド・マクベインの87分署シリーズ『10プラス1』を、南仏ニースに舞台を移して映画化。超望遠ライフルによる謎の連続殺人を追うキャレラ刑事らの活躍を描く。
    1845円 [amazon]
    【Blu-ray】 2280円 [amazon]
    【犯罪河岸 4Kレストア】
    4月26日発売
    パリの下町。年下の歌手ジェニーと結婚したモーリスは、裕福で好色な老人ブリニョンとの関係を疑い、拳銃を手に彼の邸宅に向かった。しかし待っていたのは何者かに殺害された老人の死体だった。S・A・ステーマンの原作をアンリ=ジョルジュ・クルーゾーが映画化。
    5280円 [amazon]
    【パトリシア・ハイスミスに恋して】
    4月26日発売
    パトリシア・ハイスミス生誕100周年を経て発表された秘密の日記やノート、本人映像やインタビュー音声、元恋人たちや親族へのインタビューで明かされる、多くの女性たちから愛された作家の素顔とは。彼女の謎に包まれた人生と著作に新たな光を当てるドキュメンタリー。
    4400円 [amazon]
    【ザ・スカル サド侯爵の頭蓋骨】
    4月26日発売
    サー・マシューズが所有するサド侯爵の頭蓋骨は呪われているという。オカルト研究家のメイトランド(ピーター・カッシング)とマシュー・フィリップス卿(クリストファー・リー)は、その恐るべき秘密を解き明かそうとするが、恐ろしい出来事が次々と襲いかかる。原作ロバート・ブロック「サド侯爵の髑髏」。別邦題《がい骨》(1965)。
    2178円 [amazon]
    【アビー ブラック・エクソシスト】
    4月26日発売
    牧師の娘アビーが悪魔に憑依される恐ろしい物語。黒人女性アビーは悪魔の力によって支配され、その恐るべき姿を隠しながら家族との戦いに臨む。《エクソシスト》の翌年に製作されたブラック・エクスプロイテーション・ホラー映画(1974)。
    2178円 [amazon]
    ▼5月発売
    【シン・ゴジラ:オルソ】
    5月1日発売
    《シン・ゴジラ》(2016)のモノクロ映像版。
    3300円 [amazon]
    【Blu-ray】4400円 [amazon]
    【ゴジラ-0.1 3枚組】
    5月1日発売
    大戦終結後、焦土と化した日本に、突如現れたゴジラ。残された名もなき人々に、生きて抗う術はあるのか。山崎貴監督作品。
    4950円 [amazon]
    【Blu-ray 2枚組】 5500円 [amazon]
    【Blu-ray 3枚組】 9900円 [amazon]
    【ゴジラ-0.1 豪華版 4K Ultra HD Blu-ray 4枚組】 12,100円 [amazon]
    【ゴジラ-1.0/C】
    5月1日発
    モノクロ映像版。
    2973円 [amazon]
    【Blu-ray】 4400円 [amazon]
    【哀れなるものたち Blu-ray+DVDセット】
    5月8日発売
    風変わりな天才外科医、ゴッドウィンによって死から蘇った若い女性ベラは、世界を知るために、放蕩者の弁護士ダンカンと共に大陸横断の冒険の旅に出る。時代の偏見から解き放たれ、真の自由と平等を知ったベラは驚くべき成長を遂げていく。原作アラスター・グレイ。
    5390円 [amazon]
    【特ダネ三十時間シリーズ Vol.1】
    5月8日発売
    新聞記者清水浩平が、特ダネを求めて事件の真相に迫る姿を描いた「特ダネ三十時間」シリーズ、初ソフト化。《特ダネ三十時間 第三の女》《特ダネ三十時間 深夜の挑戦》(1959)を収録。
    【人類危機一髪!巨大怪鳥の爪 カラー版】
    5月31日発売
    海上や陸上で続発する事故を調査するうちにモンスターの存在が浮上する。ついにその姿を現した巨大怪鳥がニューヨークを襲う。1957年公開のSF怪獣映画《The
    Giant Claw》をカラー化。
    2178円 [amazon]
    ▼6月発売
    【スーパージャイアンツ アトムAB団編】
    6月5日発売
    繰り返される原水爆実験の影響は遠く宇宙の星々にも及んでいた。危機を感じた宇宙人会議は、地球に核爆弾開発の中止を呼びかけるため、エメラルド彗星のスーパージャイアンツを派遣した。地球に到着したスーパージャイアンツは、世界征服を目論むアトムAB団の計画を察知して動き出す。《鋼鉄の巨人》《続
    鋼鉄の巨人》(1957)を収録。石井輝男監督作品。
    4180円 [amazon]
    【スーパージャイアンツ カピア人編】
    6月5日発売
    全国各地に円盤が出没。東京周辺では原因不明の奇病が流行する。この円盤を研究していた天文学者が異様な怪人に襲われ、スーパージャイアンツが撃退するが、彼らの正体は月の裏側の小惑星カピアに棲む邪悪な怪星人だった。《怪星人の魔城》《地球滅亡寸前》(1957)を収録。石井輝男監督作品。
    4180円 [amazon]
    【日曜恐怖シリーズ ベストセレクション3】
    6月28日発売
    1978-79年放映のホラー・サスペンスドラマ《日曜恐怖シリーズ》から《お雛様の亡霊》(原作山岸凉子)、《呪われた大時計―ネジの叫び―》(原作山岸凉子)、《死霊の島》(原作西村京太郎)を収録。
    9680円 [amazon]
    ▼7月以降発売
    【テラー博士の恐怖 4Kレストア版 Blu-ray】
    【探偵マーロウ】
    7月3日発売
    私立探偵フィリップ・マーロウの事務所を訪ねてきたブロンド美女クレア。「突然姿を消した元愛人を探してほしい」という依頼だったが、映画業界で働いていたというその男はひき逃げ事故で殺されていた……。原作ベンジャミン・ブラック(ジョン・バンヴィル)『黒い瞳のブロンド』、監督ニール・ジョーダン。
    4400円 [amazon]
    【Blu-ray】 5500円 [amazon]
    【スーパージャイアンツ 黒い衛星編】
    7月3日発売
    正体不明の人工衛星を発見したスーパージャイアンツ。その頃各地の天文台で原因不明の故障が相次いでいた。秘密国家〈黒い衛星〉の暗躍に、彼らの狙いを見抜いたスーパージャイアンツが立ち上がる。。《人工衛星と人類の破滅》(1957)《宇宙艇と人工衛星の激突》(1958)を収録。石井輝男監督作品。
    4180円 [amazon]
    【スーパージャイアンツ 闇の組織編】
    7月3日発売
    宇宙からの使者スーパージャイアンツが宇宙怪人や魔女、暗躍する悪の集団と戦う。《宇宙怪人出現》(1958)《悪魔の化身》(1959)《毒牙王国》(1959)を収録。石井輝男監督作品。
    4180円 [amazon]
    【オオカミの家 Blu-ray】
    山々に囲まれた集落で暮らす、動物好きの少女マリアは、ある日ブタを逃がしてしまい、厳しい罰に耐えられず集落から脱走する。逃げ込んだ一軒家で出会ったニ匹の子ブタを「ペドロ」「アナ」と名付け、世話することにしたマリア。だが、安心したのも束の間、森の奥から彼女を探すオオカミの声が聞こえ始める。チリの"ホラー・フェアリーテイル"アニメーションを、本編未使用ショット集、日本未公開短編を含む約50分の映像特典と共にBlu-ray化。、
    7480円 [amazon]
    【鈴木清順「浪漫三部作」 4Kデジタル完全修復版 UHD+Blu-ray BOX】
    鈴木清順監督生誕100年記念、〈清順美学〉の頂点であり、日本映画界が誇る名作『ツィゴイネルワイゼン』『陽炎座』『夢二』が4Kデジタル完全修復版で甦る。
    6枚組 20,440円 [amazon]
    ※分売
    【ツィゴイネルワイゼン】 [amazon]
    【陽炎座】 [amazon]
    【夢二】 [amazon]
    【東海道非常警戒】
    4月3日発売 発売中
    刑事の山内と週刊誌の記者京子が乗った特急こだまで、財閥東山家の令嬢が誘拐され、一千万円の身代金を要求する電話が。特急列車で起きた誘拐、そして殺人事件をスピーディな展開で描いたサスペンスアクション。
    【男の世界だ】
    4月3日発売 発売中
    新人王を賭けた試合を間近に控え、猛練習に励む大学ボクシング部主将の猛に悲報が届く。港湾争議の最中、組合の委員長である兄が殺害されたのだ。海港都市を舞台に激突する男たちの意地と復讐、そして巨悪との戦いを描くアクション快作。
    【フランス映画パーフェクトコレクション  失われた楽園】
    3月18日予定 発売中
    《賭はなされた》《失われた楽園》《麗しのモーツァルト嬢》《ドン・カミロ頑張る》《弾痕》《浮気なカロリーヌ》《巴里の気まぐれ娘》《果てしなき地平線》《ファーブル》《キュピドン酒場》
    10枚組 2200円 [amazon]
    【鈴木清順生誕100周年記念シリーズ ブルーレイBOX 其の弐 セイジュンと女たち】
    3月6日発売 発売中
    《河内カルメン》《肉体の門》《春婦傳》《関東無宿》《悪太郎》《裸女と拳銃》+特典ディスク
    7枚組 33,000円 [amazon]
    【トラウマ 鮮血の叫び 4Kレストア完全版 Blu-ray】
    3月6日発売 発売中
    デヴィッドは車を運転中、橋で投身自殺を図る美少女オーラを救った。彼女は自宅に連れ戻されるが、その晩、両親が開いた降霊会で怨霊に憑依された霊媒師の母親は錯乱して豪雨の森へ迷い込み、父親と共に何者かに首を切断されてしまう。怯えるオーラを匿ったデヴィッドは、殺人を重ねる首狩り魔の謎を追うが……。ホラーの巨匠アルジェントが娘アーシアを主演に起用した意欲作。
    5500円 [amazon]
    【怪奇!二つの顔の男】
    精神科医マーロウ博士は発明した新薬を自ら実験するが、その結果、邪悪なモンスターになってしまう。クリストファー・リー、ピーター・カッシング共演の「ジキルとハイド」ホラー(1971)。
    1945円 [amazon]
    【一度は観たい!名作映画コレクション 運命の饗宴】
    2月19日発売 発売中
    《運命の饗宴》《結婚クーデター》《陽気な中尉さん》《ミスター・ラッキー》《結婚相手見つけます》《フットライト・パレード》《美人は人殺しがお好き》《天国への階段》《春を手さぐる》《グッド・ニュース》
    10枚組 2200円 [amazon]
    【世にも怪奇な物語 4Kリマスター版】
    エドガー・アラン・ポーの短篇(メッツェンガーシュタイン/ウィリアム・ウィルソン/悪魔に首を賭けるな)を三人の名匠が映像化したオムニバス映画。《黒馬の哭く館》(ロジェ・ヴァディム)、《影を殺した男》(ルイ・マル)、《悪魔の首飾り》(F・フェリーニ)。
    【Blu-ray】 6380円 [amazon]
    《廉価版再発売》
    2月7日発売 発売中
    【本陣殺人事件】 [amazon]/【Blu-ray】 [amazon]
    【不連続殺人事件】 [amazon]
    【名探偵ポアロ ベネチアの亡霊 Blu-ray+DVD】
    1月17日発売 発売中
    ベネチアに隠遁していたポアロは、霊媒師のトリックを見破るために、子供の亡霊が出るという屋敷での降霊会に参加する。しかし、その招待客が人間には不可能と思われる方法で殺害される。ケネス・ブラナー監督・主演。原作A・クリスティー『ハロウィーン・パーティ』
    4174円 [amazon]
    【イタリア映画コレクション 二通の匿名の手紙】
    1月15日発売 発売中
    《二通の匿名の手紙》《ベンガジ》《トラヴェット氏の苦悩》《非難》《アリーナ》《マッダレーナ、操行ゼロ》《第119収容所のクリスマス》《初聖体拝領》《仮面の令嬢》《メッサリナ》
    10枚組 2200円 [amazon]
    【鈴木清順生誕100周年記念シリーズ ブルーレイBOX 其の壱 セイジュンと男たち】
    1月10日発売 発売中
    《殺しの烙印》《けんかえれじい》《野獣の青春》《俺たちの血が許さない》《勝利をわが手に―港の乾杯―》《素ッ裸の年令》《らぶれたあ》+特典ディスク
    7枚組 33,000円 [amazon]
    【怪異談 生きてゐる小平次】
    1月10日発売 発売中
    旅役者の小平次と囃し方の太九郎、その妻おちか。幼馴染の三人の関係は小平次がおちかへの思いを口にしたことからぎくしゃくし始

  132. 2024/03/28 12:54:57 あまりもの消息 種馬含むアンテナおとなりページ

    あまりもの消息・更に
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  133. 2024/03/28 12:12:56 60坪書店日記含むアンテナおとなりページ

    60坪書店日記

  134. 2024/03/28 11:30:57 古書ほうろうの日々録含むアンテナおとなりページ

    古書ほうろうの日々録
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  135. 2024/03/28 09:13:40 うさ公 ぽえっとな含むアンテナおとなりページ

    usakoh's weblog
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  136. 2024/03/28 08:36:39 シンギュラリティ教徒への論駁の書含むアンテナおとなりページ

    シンギュラリティ教徒への論駁の書
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  137. 2024/03/28 04:30:26 となりの801ちゃん+含むアンテナおとなりページ

    となりの801ちゃん+
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  138. 2024/03/28 04:16:23 新 武蔵野人文資源研究所日報含むアンテナおとなりページ

    新 武蔵野人文資源研究所日報
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  139. 2024/03/28 03:16:08 ふぉっくす舎 NEGI のページ含むアンテナおとなりページ

    negitet diary お小遣い帳
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  140. 2024/03/28 03:12:48 両世界日誌含むアンテナおとなりページ

    両世界日誌
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  141. 2024/03/28 01:52:51 双風亭日乗はてな出張所含むアンテナおとなりページ

    双風亭日乗はてな出張所
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  142. 2024/03/28 01:06:26 奇書のある寝室含むアンテナおとなりページ

    淡々と短編小説を読む(廃)
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  143. 2024/03/27 20:26:00 [BH]神話に生き、幻想に死ぬ含むアンテナおとなりページ

    神話に生き、幻想に死ぬ
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  144. 2024/03/27 19:45:45 なんでやねんDTP含むアンテナおとなりページ

    なんでやねんDTP・新館
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  145. 2024/03/27 19:09:42 千篇万化含むアンテナおとなりページ

    千篇万化
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  146. 2024/03/27 19:06:09 ミクロコスモス含むアンテナおとなりページ

    『ミクロコスモス:初期近代精神史研究』
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  147. 2024/03/27 17:26:52 阿呆舟来因河紀行含むアンテナおとなりページ

    阿呆石の取り除き方 - 阿呆舟来因河紀行
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  148. 2024/03/25 13:50:29 ホッキョクウサギ日誌含むアンテナおとなりページ

    ホッキョクウサギ日誌

  149. 2024/03/25 12:57:10 社会学者の研究メモ含むアンテナおとなりページ

    社会学者の研究メモ
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  150. 2024/03/07 04:44:07 本を楽しむ - ブックオフオンラインコラム含むアンテナおとなりページ

    コラム ライター一覧
    ライターをご紹介します! アイウチ インテリアと観葉植物と絵本が好きなアラサー主婦です。レジャーは専ら山や川などのアウト・・・

  151. 2024/02/11 10:15:41 絶望日記含むアンテナおとなりページ

    『冤罪と人類 道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』
    冤罪、殺人、戦争、テロ、大恐慌。
    すべての悲劇の原因は、人間の正しい心だった!
    我が身を捨て、無実の少年を死刑から救おうとした刑事。
    彼の遺した一冊の書から、人間の本質へ迫る迷宮に迷い込む!
    執筆八年!『戦前の少年犯罪』著者が挑む、21世紀の道徳感情論!
    戦時に起こった史上最悪の少年犯罪<浜松九人連続殺人事件>。
    解決した名刑事が戦後に犯す<二俣事件>など冤罪の数々。
    事件に挑戦する日本初のプロファイラー。
    内務省と司法省の暗躍がいま初めて暴かれる!
    世界のすべてと人の心、さらには昭和史の裏面をも抉るミステリ・ノンフィクション!
    ※宮崎哲弥氏が本書について熱く語っています。こちらでお聴きください。
    絶望書店主人推薦本
    『冤罪と人類 道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』
    冤罪、殺人、戦争、テロ、大恐慌。
    すべての悲劇の原因は、人間の正しい心だった!
    我が身を捨て、無実の少年を死刑から救おうとした刑事。
    彼の遺した一冊の書から、人間の本質へ迫る迷宮に迷い込む!
    執筆八年!『戦前の少年犯罪』著者が挑む、21世紀の道徳感情論!
    戦時に起こった史上最悪の少年犯罪<浜松九人連続殺人事件>。
    解決した名刑事が戦後に犯す<二俣事件>など冤罪の数々。
    事件に挑戦する日本初のプロファイラー。
    内務省と司法省の暗躍がいま初めて暴かれる!
    世界のすべてと人の心、さらには昭和史の裏面をも抉るミステリ・ノンフィクション!
    ※宮崎哲弥氏が本書について熱く語っています。こちらでお聴きください。

  152. 2024/02/01 01:15:10 アウリ含むアンテナおとなりページ

    10巻収録分の漫画に取り掛かるまでなかなかお待たせしてしまったのですが、最初にネームを一気に100ページ書いてそこから1話ずつ区切り、ページを足して、コミックス1冊分にしました。

  153. 2024/01/27 03:56:00 毛の生えたようなもの含むアンテナおとなりページ

    gomi-box 2022-07-08 15:44 読者になる

  154. 2024/01/27 02:56:37 どんぺりもってこい含むアンテナおとなりページ

    domperimottekoi 2022-06-05 04:10 読者になる
    domperimottekoi 2022-03-05 23:29 読者になる
    domperimottekoi 2022-02-12 23:45 読者になる
    domperimottekoi 2022-02-12 12:56 読者になる
    domperimottekoi 2022-02-06 21:34 読者になる

  155. 2024/01/26 22:11:58 死に舞含むアンテナおとなりページ

    shinimai 2013-04-23 00:00 読者になる
    shinimai 2013-03-09 00:00 読者になる
    shinimai 2013-03-06 00:00 読者になる
    shinimai 2013-01-09 00:00 読者になる
    shinimai 2012-12-31 00:00 読者になる
    shinimai 2012-12-02 00:00 読者になる
    shinimai 2012-11-14 00:00 読者になる

  156. 2023/11/19 02:42:45 マガジン航含むアンテナおとなりページ

    文フリに現代の「文学とは何か」を見た
    2023年11月16日
    posted by 藤谷 治
    11月11日(ポッキーの日)、かねてより見物したいと思っていた「文学フリマ」に参加した。おのぼりさん感覚、文化祭感覚、そしてかつて開いていた僕の本屋「フィクショネス」感覚を、存分に味わうことができた。誘っていただいた破船房の仲俣暁生さん(当「マガジン航」の編集発行人)に、まずは感謝する。現場でも仲俣さんは大奮闘なさって、おかげで僕は楽ができた。
    開場は12時の予定で、準備は10時からということだったが、僕たちが到着した時(つまり開場2時間前!)には、すでに来場者が行列を作っていた。東京流通センターをフルに使った会場は広かったが、個々のブースは狭かった。破船房もひとつのテーブルを半分だけ使うことができて、そこに仲俣さんや僕の本を、なるたけ見栄えよく並べて客を待った。
    テーブルの残り半分を占める隣のブースは、11時を過ぎても人が来なかった。大きな段ボールがいくつも積んであるばかりで、他人事ながら大丈夫なのかと心配になったが、開場20分くらい前にようやく段ボールが開かれた。中からは表紙に可愛い男女の描かれた、B5サイズの300頁くらいある本がどかどかと出てきた。
    寒風の中で待ち続ける来場者たちを慮ってか、開場を10分早めるというアナウンスがあった。僕たちのブースはすっかり準備が整っていたが、となりは段ボールを開くので精一杯の様子である。間もなく開場となった。すると来場者たちは、はっきりとなりのブースを目指して集まり、そのぶ厚い本を中心に次々と買いあさっていくのである。たちまち行列になり、僕たちのブースの前を覆い始めた。仲俣さんは行列に向かって、通路の中央に並んでくださいと何度も声を上げたが、行列は伸びる一方、ついには文フリのスタッフが人員整理をしなければならない仕儀となった。
    僕も驚いたが、そのブースの人たちにもこの人気は意想外だったらしい。印刷所から届いた本の帯封を切るのさえもどかしげに、ばんばん本を売っていった。千円札や一万円札が飛び交い、空になった段ボール箱を片づけることすらできず、開始10分で売れ切れた本もあったようだ。
    そのブースの人たちはとても礼儀正しく、僕たちに御迷惑をおかけして申し訳ありませんと、何度も言ってくれた。中の一人は僕のことを知っていたばかりか、数年前にご挨拶もしてくれていたという。文芸畑の人なのだった。他の方々も僕たちに終始気をつかってくれた。その間も本は売れ続け、金庫代わりにしているクリアファイルは紙幣で膨れ上がり、ラグビーボールみたいになっていた。
    そうなると僕としてはもはや羨ましくすらない。そういう現象を目の当たりにしたという、お祭り見物みたいな愉快な気持ちであった。そしてもちろん、彼らの売りまくっている本の内容が気になる。覗いてみるとどうやらそれは、ビジュアルノベルの批評集なのだった。
    少し客足が落ちついてきたころに、僕は訊いてみた。
    「ビジュアルノベルっていうのは何ですか? ラノベみたいなもんですか?」
    「むしろゲームですね。コンピューターゲームなんだけど、小説として楽しめるというか」
    「ああ」僕は必死に貧弱な知識を動員して理解しようとした。「つまり『ポートピア連続殺人事件』みたいな?」
    「あのへんが起源ですね」
    のちに知ったのだが、僕の出した例も完全なトンチンカンでもなかったにしろ、むしろ『ときめきメモリアル』と言ったほうがよかったようだ。恋愛シミュレーションゲームである。
    なるほど、と僕は思った。彼らはあれを「ノベル」=「小説」と見なしているわけか。
    論争のない世界
    破船房のブースの売り上げが悪かったとは思わない。仲俣さんがさかんに声を出してくれたおかげもあって、破船房から出してもらった『新刊小説の滅亡』は50冊近くも売れたし、仲俣さんの本には完売も出た。知り合いにばかり売れたのでもなかった。我々は我々なりに奮闘し、成果を上げたと言える。
    僕たちが売った本には写真集もあるが、大半が「純然たる小説」とそれに関わるものだった。「純文学」のことではない。「ビジュアルノベル」に較べれば純然、という意味である。ビジュアルもなければ音も出てこない、文章だけで出来ている小説を僕たちは売っていた。
    水と油である。ビジュアルノベルから見たら僕たちのやっていることなどは、殆ど遺跡の発掘も同然だろう。一方で僕から見ればビジュアルノベルは果たして「ノベル」なのか、と問いたくなる。
    だが僕は問わなかったし、彼らも僕らを嗤わなかった。それどころか彼らは僕らに気を配ってくれたし、僕も彼らに好感を持った。僕たちはお互いに笑みを交わし、気持ちよく別れた。
    それはこの「文学フリマ」全体を象徴する光景に、僕には思える。店番の合間に会場を回ることもできたが、そこには多種多様な、あまりにも多種多様な「文学」があった。詩集あり海外文学あり、ラノベあり二次創作ありフォトエッセイあり、マイナーな趣味のエッセイあり政治的提言あり短歌あり旅行記ありエロあり創作文藝ありと、細分化していけばまだまだいくらでも広がるジャンルの「文学」が、幾千の著者によって書かれていた。ブースからブースへ渡り歩く人たちはそれらの小冊子や本でエコバッグをぱんぱんにしていた。つまりここで売られている「文学」はただ幾千の著者が書いているだけでなく、幾万の読者に読まれているのである。ちなみに著者と読者が重複するのは当たり前のことで、今に始まったことでも、論じて何かになることでもない。
    そんな、収拾のつけようもない「文学」の乱切りポトフが「文学フリマ」であり、「文学」なのだと、僕はその巨大な空間を呆気にとられながら思い知った。
    かつて文学には論争があった。お前の文学は間違っているとか、こんなものは文学じゃないとか、そんな言葉が真剣に応酬されていた。そこでは恐らく、弁証法が信じられていたのだろう。相容れない二項を対立させれば、そこに止揚が、アウフヘーベンが現われるという希望があったに違いない。
    だがもはやそんなことは希望すべくもない。なぜなら対立するのは二項ではなく、百項、千項であり、これをアウフヘーベンするなんて芸当は非現実的だからだ。これら「文フリ」に広がる百項を統合し、二項か三項くらいにまとめあげようとすれば、そこにはどこか権力志向を思わせる雑駁さ、図々しさが露呈するだけではなかろうか。
    人はもはや「文学とは何か」を共有しようとはしていない。『新刊小説の滅亡』と「ヴィジュアルノベル」は水と油なのかもしれないが、この二項が対立するには、まずお互いへの基本的な理解が必要になる。そしてその「基本的な理解」に至る道は、なんと遼遠なことだろう。私たちは勉強をしなければならない。その勉強の先に、もしあるとすれば「対立」は生まれるかもしれないが、対立するためにする勉強など、どこが面白いのか。そもそもそんな対立は生じることなんかなくて、互いへの理解を深める可能性だって小さくはない。水と油は、どちらも液体という共通項を持っている。それで充分という結論に達する可能性だってある。
    だったら最初から相手に深入りしなければいいのだ、というのが「文フリ」なのかもしれない。実際、ヴィジュアルノベルの人たちに限らず、言葉をかけあったどのサークルの人とも、私たちは礼儀正しく振る舞うことができたし、人々も礼儀正しかった。そしてお互いのやっていることや目指していることにはほぼ抵触せず、ポッキーの話や来場者の多さを語り合って別れたのである。それは居心地のいい空間であり、居心地がいいのは悪いことでは決してない。それに私たちは、自分らの本を買ってくれる、自分らに関心を持ってくれる人たちとは、短いながらもしっかりと対話をすることができたのだ。
    「判る人だけ判ればいい」と「仲良きことは美しき哉」。これが「文フリ」の空間を支えている不文律だった。表現芸術全般にとって「判る人だけ判ればいい」は、今に始まったことではない。僕が現代性を感じたのは「仲良きことは美しき哉」の方である。実際それは美しい。機会があればまた訪れたい。「文フリ」は魅力的で祝祭的な場所である。
    だがその「美しさ」は、何かを隠蔽してはいないだろうか。その何かを突き止めるのは、批評の重大な役割ではないだろうか。
    カテゴリー: コラム | コメントは受け付けていません。

  157. 2023/11/04 22:35:46 石版含むアンテナおとなりページ

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  158. 2023/11/04 13:39:28 平山瑞穂の白いシミ通信含むアンテナおとなりページ

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  160. 2023/06/10 00:17:02 新世界読書放浪 | ただ読んで思ったことを書くだけ。含むアンテナおとなりページ

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  161. 2023/04/29 08:13:02 なるみーにょの森+ 技術系女子含むアンテナおとなりページ

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  162. 2023/02/14 23:37:59 wakatonoの戯れメモ含むアンテナおとなりページ

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  163. 2022/11/06 09:02:12 カリントボンボン含むアンテナおとなりページ

    ‪HiGH&LOW と私と‪HiGH&LOW THE WORST‬ X

  164. 2022/08/03 19:49:22 書籍編集発行所「龜鳴屋」含むアンテナおとなりページ

    龜鳴屋本
    第三十二冊目
    最新刊
    天上の櫻
    宮崎孝政詩選集
    芝雪編
    大正末から昭和前期の中央詩壇にかすかな刻印をのこし、『風』や『鯉』などの名詩集を置土産に消えた能登七尾の抒情詩人の小さな精華。龜鳴屋本第一冊目『宮崎孝政全詩集』からの五十五編。
    龜鳴屋本
    第三十一冊目
    最新刊
    上井正三詩集

    伊賀上野の無名詩人の私家版詩集(1970)を新装復刊。
    在庫あり

  165. 2022/07/31 02:34:12 稀覯本の世界 - 書誌 文学資料含むアンテナおとなりページ

    更新記録

  166. 2022/05/15 20:40:00 En-Soph含むアンテナおとなりページ

    89
    告知 (116)
    自著紹介 (15)
    エッセイ (202)
    小説 (26)
    OPINION&Critic (85)
    MOVIE&レビュー (21)

  167. 2022/05/13 08:00:49 書肆 遅日草舎含むアンテナおとなりページ

    Title list
    Login

    新収品紹介/花衣ぬぐや纏はるひもいろいろ 久女

    一昨日の市場で入手した短冊のうちから何枚かをご紹介。          「花衣ぬぐや纏はるひもいろいろ 久女」杉田久女初期の代表句で、大正8年『ホトトギス』誌に投稿され、高浜虚子をして「女の句として男子の模倣を許さぬ特別の位置に立つてゐる」と言わしめた一句です。久女をモデルとした小説のタイトルにもなっていますね。(田辺聖子著『花ごろもぬぐやまつわる・・・わが愛の杉田久女』)昭和9年『ホトトギス』同...

    14, 2019

    書肆 遅日草舎 店主

    大原散歩/里の駅から寂光院まで

    お天気に誘われてふらふらと、今年初めての大原。 昨年9月の颱風一過の大原街道、山林の倒木が道を塞ぐように覆いかぶさっていました。今もまだ名残が見られます。『里の駅大原』で野菜を仕入れ、冬枯れの田んぼの間を抜けて寂光院への道を。川面を青いものが過ったので追うと、カワセミでした。民家の塀の屋根に咲く苔が綺麗です。 寂光院門前の漬物屋で辛子漬を買って引き返します。すでに陽は傾いて田面を銀色に輝...

    14, 2019

    散歩

    自宅勤務

    今日も宝ヶ池国際会議場近くで古美術市場が開かれていますが、そちらは長男に任せて小生は自宅勤務。「市場は寒いだろうな…」などと想像しながら、ヘンデルのリコーダー・ソナタ(ミカラ・ペトリ  &  キース・ジャレット)が流れる温かい部屋で、ノンビリと短冊の整理などをしていると、大きな聲では言えませんがつくづくと心地良く、入札を頼んだ短冊コレクション二点は居ながらにしていずれも無事落札、陰な...

    12, 2019

    書肆 遅日草舎 スタッフ"R"

    初市に凍える

    今日は今年最初の道具市場の日でした。午後から入札に参加して、安永年間の日付のある高松季眠和歌草稿や遊女桜木和歌短冊、最後に「露探」斬首の光景などを含む日露戦争関係の写真帖を手に入れました。こうした古写真は最近人気が高く、落札はしたもののなかなかよいお値段でした。仕事になるのかな…などと。 雪こそまだまともに積もっていませんが、寒さはいよいよ本番、比叡山を近くに望む暖房のない道具市場での四時間の...

    11, 2019

    書肆 遅日草舎 店主

    新収品紹介/河東碧梧桐肉筆扇面色紙

    昨年末の仕入れでしたが、久しぶりの碧梧桐です。絹本扇面と紙本色紙がそれぞれ2点。いつ見ても楽しい河東碧梧桐の筆です。 2月は1日が碧梧桐の命日ですが、9日から17日まで、神戸のギャラリー「MORIS」(https://moris4.com/)に於いて恒例にともいえる「碧梧桐展」が開催予定です。今回は碧梧桐門の俳人麻野微笑子氏旧蔵になる河東碧梧桐作品の数々が展示され、なかでも全紙に書かれた大幅「飲中八仙歌」は必見の価値...

    11, 2019

    書肆 遅日草舎 店主

    昨夜はSAKUYAで

    昨日は小雪の舞う寒い日でした。夕方までは引き籠ってヤフオクへの出品作業、この日の出せたのはエンタイアの山2点と斎藤茂吉の旧蔵資料。やがて日も暮れれば寒さもなんのその、この夜は予約していた西陣の小料理屋へ家内の運転で出かけました。美味い酒と肴の数々、たまに手に入る幸せ且つ贅沢な時間です。  「SAKUYA」さん、ごちそうさまでした。(2019/01/10)...

    10, 2019

    書肆 遅日草舎 店主

    新収品紹介/文化七年、上田秋成はまだ生きていた?

    上田秋成の画賛幅です。昨年の末、ある道具市の「出し売り」(下見がないので競り台の上に載せられた品を一見して価値を判断せねばなりません)で、余斎の署名頼りに落札した品なのですが…。いざ持ち帰って見てみるとなんだか引っかかります。画家が記した日付が「文化七庚午正月元日」。たしか秋成の没年は…と気になって調べてみると、やはりどの資料を見ても文化六年六月二十七日。ということは? 翌文化七年の正月元日、上...

    09, 2019

    書肆 遅日草舎 店主

    初詣

    今年の初詣は元旦に、まずはわが家の氏神さま岡崎神社へ、その足で今年の干支亥に因み「いのしし神社」こと「護王神社」へ詣でて一日の歩数は12,539歩。 3日は四条への道すがら平安神宮へ詣でました。この日の歩数は12,974歩。  次いで6日は石清水八幡宮へ。毎年お詣りしますが、今年は車は止して京阪電車で行き、ケーブルカーも使わず歩いて登り、下りも歩いて一日の歩数は13,498歩。そして今日は伏見稲荷大社へ。こ...

    09, 2019

    書肆 遅日草舎 店主

    「だいせんじがけだらなよさ」

    明けましておめでとうございます。三が日も過ぎて今日で今年も四日目、世の中のほとんどは常態に復するようです。そういえばなんとなく朝の空気を伝わって来る音に、人の動きの気配があります。空は青空。カルメン・マキの『真夜中詩集』などを聴きながら、井伏鱒二を読んだり、まだ道具市場も正月休み、なにをするでもなく、いつのまにか日は暮れて、一日は終わります。 「だいせんじがけだらなよさ」と寺山修司。「さよなら...

    08, 2019

    書肆 遅日草舎 店主

    花朝堂漫録 十 勤王歌人・伴林光平の短歌と筆跡

    勤王歌人・伴林光平の短歌と筆跡  伴林光平は「ともばやし・みつひら」とも、「ばんばやし・みつひら」とも呼ばれていて、確定していない。辞典にも双方書いている。 ところで、光平の短冊がよく売れるのは何故だろう。比較的安く入手できるせいもあろうが、なぜか売れ残る率が少ないみたいだ。天誅組の隊士であったからなのか。  伴林光平(1813~1864)は、幕末の国学者・山陵研究家・歌人・勤王志士。河内国南河内郡道明寺(...

    12, 2017

    花朝堂漫録

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  168. 2021/11/12 19:39:40 狒々主義含むアンテナおとなりページ

    投稿者:やまうみうし@C99東シ52b

  169. 2021/09/20 02:24:48 本屋のほんね含むアンテナおとなりページ

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  170. 2021/06/08 11:10:58 書斎のうちそと含むアンテナおとなりページ

    みんなの散歩をまとめ読み
    みんなのSFをまとめ読み
    みんなの本をまとめ読み
    みんなの本をまとめ読み
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  171. 2021/05/30 14:26:15 *sunapaper*含むアンテナおとなりページ

    Questions?+1-303-893-0552
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  172. 2021/03/22 20:46:09 三月記(仮題)含むアンテナおとなりページ

    2021年03月22日
    「海鳴り」33号が届きました
    昨年までは「海鳴り」が出たら、編集工房ノアの本の通販のおまけとして配布していましたが、三月書房は昨年末に廃業しましたので、そーゆーことはできなくなりました。うちの店では毎年200冊ほども配布させていただいていましたので、今年もお知らせだけはしておきます。
    この号で一番の読み物は、山田稔氏の「同僚━生田耕作さんのこと」でしょう。2段組み14頁分ありますが、山田氏が生田氏について、これだけまとまった量を書かれたのは初めてかと思います。そのほかの内容は上記の画像をクリックしていただけば目次が読めるはずです。
    「海鳴り」の入手方法は聞いておりませんが、おそらく一部の書店では無料配布するはずです。非売品なのでこれだけを購入することはできないでしょう。発行所に頼めば送ってくれるのか、送料はいくらなのかもわかりません。これはあくまでも個人的な意見ですが、発行所に何か1冊通販の申し込みをして、ついでにおまけに添えてくれるようにお願いするのがよろしいかと思います。表紙の裏に昨年1月以降の新刊リストが掲載されています。下記に画像を載せておきますのでご参考にどうぞ。クリックすれば拡大するはずです。
    まことに不便なことに、編集工房ノアにはサイトがありません。グーグルすると、いまだに三月書房のページが上位に出てきます。メールも利用されていません。ゆえに通販の申し込みは郵便か固定電話かFAXしかできないでしょう。住所と電話は検索すればすぐにわかるはずです。

  173. 2021/01/09 14:50:21 どら饅頭.com ベンゼンたん含むアンテナおとなりページ

    21.01.09 同人活動ページを更新

  174. 2020/10/04 09:55:21 ライトノベル作法研究所含むアンテナおとなりページ

    無限コンティニューで目指す最強勇者 〓みんなの命がひとつの世界で、オレのパーティーだけ不死身〓(1) (裏少年サンデーコミックス) ラ研出身、kt60さんの新刊

  175. 2020/08/18 12:58:04 不活性で怠惰なアタシの肉体の神秘含むアンテナおとなりページ

    クリスマスどうすんのー!
    クリスマスどうすんのー!
    クリスマス、どこいればいいのー!
    あたし泣く子も黙るカド部屋なんですよ。
    いるか、いないかが一目瞭然なんですよ。
    く、クチの野郎ー!
    口は災いのモトとは、よく言ったもので、
    昨日のクリスマスはずーっと電気消して、家に居ました。
    東京のくせに、結構、星がキレイでした。
    とか、しんみり言おうと思ってたんだけど、
    この日を宮崎駿コンプリートデイとして、「おもひでぽろぽろ」「となりのトトロ」「魔女の宅急便」「天空の城ラピュタ」「耳をすませば」「風の谷のナウシカ」「ハウルの動く城」などなどを、暗い部屋で、もうひっきりなしに見まして、
    こうね、「彼氏」とかね「もこみち」とかね、
    だからなんだっつーの?
    くらいの、でっかい気持ちになってみました。
    クリスマスなんて、ちょろいちょろい。
    2005年12月26日 人気blogランキングへ
    12月の詰め将棋
    友達に新しい彼ができたので
    じゃあ写真見せろや って言ったら
    得意げに出してきた。
    いやー、すこぶる用意周到過ぎて確信犯。
    その写真が、まぁ・・、ディズニーランド?らしきところで軽くツーショット写真。
    (いや、つーか絶対ディズニーランドだけど、
    つーかこの後ろに写ってるマルっぽいオブジェは
    ディズニーシーであることは間違いないけど、
    そんくらい私だって一目でわかるけど、
    絶対「これディズニーシー行ったの?」って聞きたくない!)
    で、友達としては、早く聞いて、これディズニーシー行ったの?って聞いて!っつー顔まんまん。
    でも私は絶対聞きたくない、
    しかしそれ以外にこの写真に対し何の感想も浮かばない、
    でも言いたくない、
    これ言ったら負ける気がする。
    という、女同士の緊迫する一瞬の中、
    後輩の女の子が無邪気にこの前戦に突入してきて、
    「わぁーこれディズニーシーですよねー!」
    って、もうあんた!
    これだら、二十歳前後の子ってのは、
    こういう女同士の話したい!聞きたくない!の攻防が全然わかってない!
    「あーわかっちゃったぁー?そうそうシーに行ったんだぁー」
    ほらー、始まっちゃったじゃない!
    シー話。
    もうこれから、彼女の口からハーバーサイドクリスマスがこれでもかっつーほどのパレードを繰り広げちゃうよー。
    って思った瞬間
    「実は、私もこないだ彼氏と行ったんですよ、シー。もう超きれいで、超感動ですよねー。でーミッキがぁー」

    鹿


    2人は一気に団結し、ディズニシーの素晴らしさに付随(ふずい)した形で、冬に彼氏のいる素晴らしさを存分に語り尽くしたあげく
    「ハイネも絶対行きなよシー、すごいから、価値観変わるから」

    鹿


    行ったことあるよ。
    つーか、今、目をキラキラさせてるあんたと行ったはずだけど。
    そしてカップルの波と抱擁に引き裂かれながらブラヴィッシーモを見て、
    もう二度と来ねぇシィー!
    って叫びあったはずだけど。
    でも、なんか、写真に写ってた彼氏が、なんかレーザーラモンのマネっぽい、でもなりきれてない、土壇場で自分を捨てきれてない素振りで写ってたので、
    ちょっとだけ微笑ましく見守っていくつもりです。
    2005年12月20日 人気blogランキングへ
    イブの采配
    正直、こんなにモテナイとは思わなかった。
    団体戦(合コン)はおろか、一騎打ち(紹介)に至るまで、
    全ての面において、伸び悩み。
    洋服の襟元に間違ってウンコでも付いてるんじゃないかって疑うくらいの防御率。
    これはもうね、絶対におかしい。
    裏に政治的なものすら感じている。
    そのくらい、国会レベルでモテナイ。
    「好きな人に告ったけど振られてしまった」
    というモテナイレベルを超え、
    ついに、先日告ってない人にまで振られた。
    や、地元の飲み会の最中、
    私はさ、最近見た「ハリーポッターと炎のゴブレット」について、なんと炎のゴブレットらしきものの演技つきで解説してたわけ。
    「でね、対抗試合も終盤!ハリーが勝つと思うじゃん?ところがどっこい、ハリーはそのすべてがワナだったことに気がつくわけ!でっ!」
    みたいな、紙芝居屋でいえば、子どもたちが息を呑むであろう、その瞬間だったと思う。
    地元の男友達の一人が
    「ごめん、今気づいたけど、おれ加藤にほんと興味ねぇや」
    今、気付いちゃったーーーーー?
    いやー、気付くにしても、もうちょっと先か、もうちょっと、せめてこの話が終わった段階で気付いて欲しかったー。
    つーか、今気づくべきは、ハリーをワナにかけようとしたのが誰かっつーことだし。
    そんな赤裸々な地元の男女関係についてじゃないし。
    むしろ私がいない場所で気づくのがエチケットだし。
    しかも、今してたの私の話じゃないし、ハリーポッターの話だし、あいつの話だし、おめぇが興味ないのは、私じゃなくてハリーなんじゃないかっつーことについて、ちょっとは考えてくれたー?
    つーか、このタイミングで私にハリーの話つづけろって、すげぇ過酷な使命だし、
    でも打ち切るには、すげぇ中途半端だし、あたしゴブレットの顔真似の途中だし。
    でさ、地元の他の方々も、思わずシンとしてるわけですよ。
    で、思いっきり発言権が私のターン。
    みんなが私の動向に(ハリーポッター以外の話題で)注目。
    ライフカードを広げたくなる瞬間。
    あー「webに続く」って、なりてぇー。
    でも、まさにリアルタイム。
    今、今の心境を求められてる。
    どう出る?
    どう出る私。
    「いいって!いいんだよー!
    あたしたち友達なんだから興味なくて全然いいんだよー!
    で、炎のゴブレットの奴がさー」
    乗り切りました。
    このセリフを、今年度のMVPにしたいと思います。
    いやー、そうそう言えたセリフじゃないと思うんですよ。
    告白する場において、振られる事ってのは想定の範囲内で、
    その返しのセリフ、
    例えば「今まで通り友達でいいから」とかはね、
    大体シュミレーションとして構想されてるんですよ。
    でもね、告ってもいない相手から突発的に振られる場合ってのは、
    まぁ女性にしてみれば非常事態ですよ。
    それをね、すげぇ優雅に、ある意味エグゼクティブに、私は乗り切っちゃったわけですよ。
    私のレベルもここまで達したかと、まさに感無量です。
    で、気付いちゃったんですけど、
    モテナイ生き方というのは、実はすげぇテクニカルだなあと。
    なんつーの、難易度って言うんかな。
    あれが、すげぇ高けぇ。
    例えば、「ぷよぷよ」にしても「マリオカート」にしても、難易度を設定するわけだけど、
    モテナイっていうことは、まさにすげぇ難易度がハードなわけですよ。
    そのステージを体感してから、
    まあキムタクとかをね、見るわけ。
    したっけ、もうクスって出る、クスって。
    ちょっと口元で小指立ててクスですよ。
    なにあれ、すげぇぷよぷよ落ちてくんの遅せぇー!
    クッパ全然あたりが甘めー!
    で、自分の面に戻ると、もうすげぇ おじゃまプヨとか振ってくるし、
    ドンキーとかコーナーに一列でバナナの皮とか置いてくるわけ。
    あのピーチ姫ですら、すげぇ性格わりぃ。
    でも、そんな中で結構いい勝負をしてる自分がいたりして、
    まさに自分の技量に酔う瞬間でした。
    つーか、その後、例の地元の友達から電話があって、
    「おまえのさ、ゴブレットのモノマネ、似てねぇ」
    「あ、見に行ったの?」
    「ゴブレットって、魔法の木杯のことじゃん」
    結構、ゴブレットの奴が大暴れしてた。ってのが、私のハリーポッターの感想だった。
    つーか、ハリーポッター、まだ見に行ってなかった段階で、解説を求められたので、ついつい調子に乗って自分なりのハリーを表現しちゃってた。
    でも、わざわざ見に行くなんて、こいつ・・もしかして・・あたしのこと・・
    「・・な、なんだ、言ってくれれば、私も見に行きたかったのに」
    「は?彼女と行ったし」
    テクニカル。
    ___________________________
    あたしのマリオカートはとりあえずシューマッハとかライケネンとか出てくる。
    でも、結構、負けてない、と思う。
    2005年12月10日 人気blogランキングへ
    発進!
    ちょっと、そこの君、んーってしてみ、んーって。
    昨日、地元の友達と飲んでたら、
    その子がいきなり
    「あたしの彼氏さー、キスするときの顔が変」
    っつー話になって、
    つーかキスの時の顔なんて一々チェックしてねぇっつー話になって、
    そういえば、あたしたちもどんな顔してんだか自分じゃわかんねぇなってことになって、
    「キス待ち顔」選手権(うちわ)が急遽開催されることになったんですが、
    私はこっそり席を立ちました。
    こないだ仕事場の後輩に合コンに誘われました。
    私は、まあ仕方なく、あくまで可愛い後輩たちの引率として、
    「ちょっと、悪いけど、今日だけ同期ってことで」
    (後輩たちは思いっきり親指立ててグーなんつって)
    そう、引率してきたわけですが、
    男の子「いやー22歳なんてめっちゃ若くねぇー?」
    後輩達「あははー」
    男の子「で、ほんとのとこ加藤さんはいくつなの?」
    後輩達「加藤先輩も22ですよー!」
    ああ、可愛い後輩。
    おもいきり先輩言っちゃってる。先輩言っちゃってる。
    したっけ、場の盛り上がりもそこそこに
    「ポッキーゲーム!!」
    なんつって、出ました。
    ポッキーゲーム・・・っ!!!!
    あの20?にも満たない棒菓子の先端と先端から、男女で折らずに食べ合ってくあのゲームっ?!
    だって、それは、だって、き、キス、じゃないですか。
    知り合ってまだ数分も経たないのに、キス、じゃないですか。
    私は、こんな汚らわしいゲームにうちの可愛い後輩達が餌食になったら大変と、この身をはって立候補するしかないじゃない

  176. 2020/07/28 09:16:04 Irresponsible Rumors含むアンテナおとなりページ

    最近の噂
    風の噂ではございますが……
    なお、リンクする場合には各コメントの日付のあとにある「id」をクリックすると、そのコメントのユニーク id が url 欄に表示されるぞ。
    2012/05
    しばらく前に、カルロス・フエンテス他界。しばらく前に、フエンテスの小説やノンフィクションをまとめて読んで、もうフエンテスは一通り見切ったと思っていたが、それでもかの大作「テラ・ノストラ」は未だに期待だし、その才能と知性は刮目すべきものがあり、また一部の文のかっこよさと洗練ぶりはずばぬけたものがあった。正直いって、その洗練ぶりがかれの目指すラテンアメリカ土着的な泥臭さと相容れない面はあって、それが彼の弱点でもあったんじゃないかとも思う。ガルシア=マルケスは、発端となったおばあちゃんの昔話的な語り口があり、バルガス=ジョサは何でも力でねじふせるような野蛮さがあるし、カルペンティエールもそこらへん洗練しすぎずうまく逃げているんだけど…… ともあれ、ご冥福を。(2012/05/21, id)
    先日までインドのタミルナド州にいたんだが、電力事情がひどい。日本の工場とかでも、週二日完全停電に、その他の日も一日六時間停電というまともでない状況になっている。ところが、先月末に突然それがちょっと改善しはじめた。なぜかというと、風が少し早めに吹いてきたから。タミルナド州は、いま稼動発電容量の半分くらいが風力を中心とした再生可能エネルギー。ところが、これまでの月は風がふかないので、その風力からの電力はゼロ。それが、風が吹いたら突然総電力の四分の一くらいがまかなえるようになった。
    しかし……こんな風頼みでは仕事にならない。停電するのも困ったものだけれど、仕事に使うなら、停電するといいつつ実は電気がきました、というのも困る。タミルナド州は結構でかい(日本の三分の一くらい)だから、多少は平準化されると思っていたんだけれど、ダメなときは完全にゼロの状態が何ヶ月も続くのか! これ使うなら、どうしてもバックアップの火力かなんか必要になってくる。それを考えると、自然エネルギーへの転換をすすめましょうなんていうお題目がまったくリアリティなしに聞こえてしまう……(2012/05/20, id)
    2012/04
    LaTeX の環境を更新しようとおもって、そろそろ Windows とMac とLinux (最近ほとんど使わないが) の環境もそろえたいしと思って、W32 環境から texlive に移行しようとあれこれ。最初はいろいろ苦労したが、最終的には成功。よかったよかった。TexMaker とか TexWorks とかの専用エディタも使えるようになったのは便利。ただ、変なotf系の小細工して、鄧小平の鄧を勝手に utf{21E}とかに置き換えるのは迷惑だなあ。そういうのをなしにするために utf-8使ってんのに。
    あと、パッケージの更新が楽なのはうれしい。これまでは年に一度くらい、W32Tex環境まるごと入れ替えで更新してたんだよね。 (2012/04/07, id)
    2011/10
    ラオスにきたら、いつも使っている携帯電話がつながったりつながらなかったり。SMSも送れなかったりする。するとカウンターパートから連絡がきて、今使っている携帯電話(TIGO 改め Beeline) を換えろという。TIGO から他のキャリアの電話につながらなくなっているから、といって。なんじゃそりゃ。
    TIGO の機械の故障らしい、と言われたんだが、調べてみたら、なんと TIGO が(おそらく Beeline に買収/改名する過程で)協定破りのプロモーションをやって、それに対して他の携帯会社が制裁措置として、TIGO/Beeline への回線接続を切ったんだって。ひでえ。協定破りって、少しお得なプランを出したとかそんな話だけど、それでここまでやるか?!? そんなことをしたら業界全体の利益が下がるからというんだけど、それってカルテルっていうんですよー。社会主義国は知らないかもしれないけど、いけないことなんですよー。
    しかし TIGO も、古いページから新しい Beeline のページにリンクを張るくらいの手間を惜しまなければいいのに(といってもその新しいページが見当たらない……)。 (2011/10/27, id)
    遊びで受けてみた TOEFL ibt だが、ライティングがこんなに低いとはちょっとがっかり。少し書き方に凝りすぎたか。もうちょっとシンプルに書けばよかった。あと、ぼーっとしていてちょっと聞き逃した部分があったせいもあるのかなあ。 (2011/10/26, id)
    2011/9
    まったく知らなかったが、今月頭に、かのプロジェクトグーテンベルグ創始者のマイケル・ハートが他界していた。このプロジェクトにはテキストももらったし、いろんな権利やテキスト配布がらみの考え方も教わったし、何より「こんなことやっちゃえるんだ」と目から鱗を取ってくれたことには何よりも感謝している。その恩恵と遺志に応えるためにも、自由に流通する文書をどんどん増やさなきゃ。気がつかなかったけれど、今見たら The Economist にも立派な追悼文が出ている。もっと枯れたジジイかと思っていたよ…… (2011/9/29, id)
    最近の The Economist では、アジアの女性が晩婚化、未婚化していて、それは高等教育が進み、家庭や育児に縛られない経済的な独立性が確保されたからだ、という議論をしていた。そしてその結果としてアジアの男性は結婚はおろかセックスもできずに悶々としている、という話。
    それに対していくつか投書がその数号後で紹介され、男だって都市化に伴いいろいろ火遊びのチャンスができてるよ、という指摘とか、家庭のよさは忘れられていないよ、という投書の中に混じってこんなのがあった。
    拝啓 高学歴アジア女性が金銭的にdependent (訳注:independentのまちがいのはず)になるにつれて、確かに結婚は減っていますが、それでも彼女たちは活発なセックスライフを送っています。そしてますます若い男を愛人として選ぶようになり、既婚女性よりもっとセックスライフを楽しんでいるのです。このトレンドは戦後の日本で始まったもので、当時は大量の未亡人が再婚するよりも新しい「伴侶」を選んだのでした。
    アジアでは、三十代、四十代の独身女性が二十代のツバメを持つのはごく普通のことです。ダンスクラブの多くはハンサムな若者をウェイターとして雇い、かれらは連れ出し可であることがほとんどです。つまりアジアの若い男性は、たぶん貴誌の考えるほど寂しくはないうえ、年上の愛人から性技の手ほどきも受けられるのです。
    ピングー・リュウ(フロリダ州ボカラートン) The Economist 2011/9/10-16号、p.16
    リュウさん、ご自分の願望を信じやすいThe Economist にぶちまけてはいけません。あなた、どう見てもなんかの読み過ぎです。 (2011/9/27, id)
    矢作俊彦がぼくのGQの文章に「反論」したというので見てみた。ぼくには「論」にはまったく思えず、ただの付け焼き刃の感情垂れ流しポジショントークとしか思えないんだが、多くの人は説得力(でも論がないのに、何に説得されたんだろうか)を感じたようだ。そしてツイートなどを見るに、多くの人は次のネタにずいぶん賛同している。
    核廃棄物をどうするの? 山形はそれに触れてないじゃないか、というわけ。
    さて、ぼくはその話はちゃんと触れているのだ。そしてそれは、ぼくのほうも是非聞きたいところ。あなたたち、核廃棄物をどうするの?
    自分たちは脱原発と言っているから、その要求が通れば廃棄物がすぐ消えてなくなるとでも思ってるの?
    今動いてる原発があって当分後始末もいる。過去に出た廃棄物もある。それを何とかしなくてはいけない。あなたたち、いまの原子力の管理技術では不安なんでしょ? 技術だけじゃなくて体制も信用できないと思ってるんでしょ? そしたら、今ある(そしてこれからも出続ける)ものを今よりマシな形で管理処分する必要があるんでしょ。そのための技術開発は必須だ。だからぼくは原子力の研究開発に金をかけろと言っているんだよ。
    でも、それだけじゃ足りない。だれがそれをやってくれるの? 先の見通しのない、つぶしも効かない、過去の尻ぬぐいにしかならない技術の開発に、だれが来てくれるの? 工学部の進振を見ればわかるけれど、学生はそういうのに敏感だよ。
    そう考えると、本気で脱原発をするためにも、逆に原子力エネルギーに多少なりとも可能性は残さないと(民生発電でなくてもいいよ)ダメじゃない? そうでないと、まともな人材きてくれないよ?
    ぼくはそう思うんだ。そしてあのGQの文も、そこまで考えての話なんだけどね。変な結論だとは思うし、これを詭弁だと思う人も多いだろう。でもさ、それじゃどうすればいいの? そう聞くと、東電の責任だから東電にやらせろ、とか言うんだけど、そういうときだけ東電を信用していいわけ? かれらだって、ない技術は振れないんだよ。どうせ今の原発の敷地って、脱原発した後で何か別のことに使えるわけでもないんでしょ。だったら今の使い道をどう改善するか考えたほうがいいんじゃないの?
    だいたいぼくは、矢作俊彦みたいなバブル全盛期にいい思いをしてきた、60-70 歳くらいの連中の道楽エコロジーだのはまったく信用していないし、その連中がこの震災や原発事故で急に社会派に目覚めてきいたふうな口をきくのがおかしくてならない。かれらは今後、現状維持のまま社会

  177. 2020/06/23 07:33:41 名張人外境ブログ 含むアンテナおとなりページ

    「推理」することと〈欲望〉すること 江戸川乱歩「D坂の殺人事件」論
    Posted by 中 相作 - 2020.06.23,Tue
    雑誌
    立教大学大学院日本文学論叢 第14号
    編:立教大学大学院文学研究科日本文学専攻
    平成26・2014年9月?日 立教大学大学院文学研究科日本文学専攻
    A5判 128ページ
    「推理」することと〈欲望〉すること 江戸川乱歩「D坂の殺人事件」論
    栗田卓
    p73─90
    ▼立教Roots:立教大学大学院日本文学論叢 > 14(2014)> 「推理」することと〈欲望〉すること : 江戸川乱歩「D坂の殺人事件」論
    PR
    RAMPO Up-To-Date
    江戸川乱歩執筆年譜補遺

  178. 2019/03/22 03:47:07 短信含むアンテナおとなりページ

    以下は2017年8月26日(土)に、韓国ソウルにある国立ソウル現代美術館で行った基調講演の全文です。
    私の名前は室井尚(むろい・ひさし)です。横浜国立大学の教授をしています。専門は哲学や文化理論で、何冊かの本を書いています。今回のツアーもそうですが、普段は学生たちと一緒にアートプロジェクトをプロデュースしたり、沢山のワークショップをしたりしています。
    ですが、私はアーティストでもあります。少なくとも一度はアーティストでもありました。
    2001年に日本初の国際芸術祭である「ヨコハマトリエンナーレ2001」が開かれましたが、その時に私は、ディレクターの1人であり、京都国立近代美術館の学芸部長だった河本信治さんに声をかけていただき、ほぼ同年代のアーティスト椿昇(つばき・のぼる)さんとのユニットを組んで、「The Insect World」というプロジェクトを行いました。これは複数のユニットからなる複合的なプロジェクトだったのですが、その中の一つとして設置した全長50mのバッタの形をしたバルーン「飛蝗(The Locust)」が余りにも大変で、それにばかり力を奪われていました。
    このバルーンはとても遠くからも見ることができ、横浜の町のシンボルでもある船の形をしたインターコンチネンタルホテルに設置されていました。私たちのコンセプトは21世紀にはこれまでの人類の文明とは全く異なる、いわば「昆虫的」な論理が世界を支配するだろうということで、「The Insect World Operating System will govern the World」という言葉をキーコンセプトにしていました。
    冷戦が終わり、新しい世界秩序が生まれようとしていました。私はそれを、人類を含む脊椎動物からもっともかけ離れた昆虫の目から見た世界を提示することによって、新しい文明の誕生を喚起しようとしたのですが、実際にはそれは2001年9月11日の同時多発テロ事件によって簡単に乗り越えられることになってしまいました。
    クシシュトフ・ヴォディチコ氏と会ったのはこの作品の準備をしていた時です。彼はティファナで行っていたプロジェクションを展示するために横浜トリエンナーレに参加していました。ある機会があって、この時私は彼と二人で、バーで飲む機会がありました。
    その前から私はヴォディチコ氏の作品を知っていて、とりわけ京都国立近代美術館の展覧会「Project for Survival」で最後の展示室に出されていた「Polis Car」にはとても大きな衝撃を受けていました。都市に溢れるホームレスを排除したり、収容したりするのではなく、彼らに移動できる最強のツールを与え、むしろ町の中で誰よりも自由に活動できる存在に変えるというアイディアは、常識を完全に覆すものであり、この作品を作ったアーティストに会ってみたいと思っていたのです。
    彼にこのバッタのCGを見せると、彼は愉快そうに笑って、こう言いました。「アメリカの深夜映画でシカゴの町を巨大なトノサマバッタが占領するB級SF映画を見たことがある」。
    その後、私はこの映画を探しました。それは1957年に作られた白黒のアメリカ映画で、ピーター・グレイブス主演の「The Beginning of the End」という映画でした。とても安っぽいSF映画ですが宇宙からの謎の光線で巨大化したトノサマバッタの群れがシカゴの町の高層ビルを襲うというストーリーでした。
    それからちょうど9年後の2010年3月に、私はヴォディチコさんと再会しました。京都国立近代美術館で、ヴォディチコの作品を紹介し続けてきた河本信治さんの定年退職を記念する展覧会のオープニングパーティに彼は参加していました。
    多分私のことなんか忘れているだろうと思いましたが、せっかくなので話しかけてみました。
    「9年前にあなたが教えてくれた映画のタイトルは”The Beginning of the End”でしたが、あの後すぐに9.11が起こりました。私たちのバッタのバルーンもトラブル続きで71日の展覧会期間中23日しか展示できなかったのですが、その中でワールドトレードセンターのビルが崩壊するのを見て、私たちは底知れない敗北感に捕らわれていました。今から考えるとまさしくあの年は”Beginning of the End”の年だったのです」。
    ヴォディチコさんはとても鋭い目で私をじっと見つめていて、私は何か彼を怒らせてしまったのかと思い、「失礼しました」と早々に彼から遠ざかりました。
    ところがパーティの終わり頃になって、彼はまっすぐに私のところに歩いてきて「時間があるのなら、コーヒーでも一緒に飲まないか?」と向こうから声をかけてきたのです。
    雨の降る中、京都の町を二人で長いこと歩いて喫茶店に入りました。彼はちょうど「9.11」に関する著書”The City of refuge”を出版したばかりで、9.11を記憶するためのメモリアルをニューヨーク湾の海上に作って、そこを世界平和センターにするという構想を提案していたところでした。
    「日本では誰も俺のこの提案に耳を傾けてくれないし、あのパーティでも誰もまじめな話をしてくれないのに、お前に会えてラッキーだった」と彼は言い、それから二人でミシェル・フーコーの「パレイジア」概念や、犬儒派(キニク派/Cynic School)の哲学について議論を交わしました。
    彼はちょうどパリの凱旋門を「戦争を永遠に廃絶するためのメモリアル」に変えるというプロジェクトに取り掛かっていて、スケッチブックを出してまだ構想中のこの作品「The Abolition of War」のデザイン画を目の前で書いてくれました。
    「お前、どう思う?」と聞かれて、「そうですね。でも、これができたからと言って本当に人類が戦争を廃絶するようになるかどうかは疑わしい」と曖昧な返事をした私に彼は少し怒ったようで、「俺はこれをやっているのに、お前は何をするんだ? たとえば、お前は靖国神社のことをどう思っているんだ?」と言いました。
    私は即座に「靖国神社はまずい。あれは一種のタブーのようなもので、右翼も左翼も靖国のことになると正気を失う」というようなことを言うと、彼はさらに激高して、「何を言っているんだ。パリの凱旋門だって右翼とナショナリストの魂の象徴で大きなタブーになっている場所なんだぞ」と言います。これは本当のことで、この一年後、パリの画廊で「The Abolition of War」のオープニングにはフランスの有力メディアは左も右も一切取材にきませんでした。彼らは凱旋門をタブーにしていて記事にするのを恐れたのです。
    しばらく彼と議論して、私は横浜に帰りました。新幹線で深夜に家に着くと、さっき会ったばっかりのヴォディチコさんからメールが届いていました。
    それは「俺は明後日の朝の飛行機でボストンに帰るのだが、明日土曜日は一日オフだ。俺が新幹線で東京に行くから、一緒に靖国神社を見に行かないか?」という突然の申し出だったのです。
    次の日、東京駅で待ち合わせて二人で靖国神社に行きました。私は子供の時に観光バスで靖国神社を訪れたことはありましたが、大人になってから行くのは初めてで、ヴォディチコさんの方が詳しい知識を持っていることを恥ずかしく思いました。
    靖国神社が、戦後はただの新興宗教団体になっていること、アメリカの占領軍が最初は廃止しようとしたのを結局は残すことにしたこと、A級戦犯を祀って中国や韓国の激しい反発を呼ぶようになったのは1970年代後半からであることなど、それまで全く知らなかったのです。またいくら右翼や自由民主党の一部が靖国神社を国有化しようとしても絶対にできない理由もこの時に学びました。
    靖国神社の隣には付属の博物館があって、そこにはゼロ戦や人間魚雷回天など旧日本軍の兵器が展示されていますが、ヴォディチコさんは「誰があんなにきれいな兵器を保管していて提供できたと思う? アメリカ軍以外ありえないではないか? 日本と韓国・北朝鮮と中国が仲が悪くて一番得をしているのはアメリカなのだ。靖国はそのためにある」と言いましたが、まさしく私の目を開かせてくれる言葉でした。
    その後、私たちはメールやSkypeで連絡を取り合って一年後に横浜で国際会議を開催しました。「アートと戦争」という会議で30名以上の研究者、アーティスト、キュレーターたちを招いて三日間の議論を続けました。
    実はこの時にせっかくヴォディチコさんを呼ぶのだから会議だけではなくて、作品も出したいということで「War Veteran Vehicle」の日本版をやろうと準備をしていました。
    ところがその準備期間中の2011年3月11日に東日本大震災と福島の原発事故が起こったのです。私もヴォディチコさんもこの大災害に大きな衝撃を受けました。そこで、二人で相談してこの災害の被災者の声を作品の中に組み込むことにしました。私はスタッフを連れて6月初旬に気仙沼や塩竈などを訪れて、津波の被害者やその関係者の取材を行い、War Veteran Vehicleの形でデータを編集しました。
    その成果は横浜で2回、被災地の仙台で1回のプロジェクションとして公開されました。このプロジェクトの名前は二人で相談して「Survival Projection 2011」としました。
    時間も不足していたこともあって、この作品に対する評価はあまり高いものではありませんした。震災のショックがまだ生々しかったのか、公開現場では何人もの観客から「こんなことをして不謹慎だと思いませんか?」と非難されました。Wod

  179. 2018/04/17 17:04:16 bibliomania(野崎泉)含むアンテナおとなりページ

    『戀愛譚 出版記念展のお知らせ
    3月9日に発売した書籍、『戀愛譚』の発売を記念して、大阪・北浜のギャラリー《アトリエ箱庭》にて、東郷青児デザインの本、洋菓子店の包装紙、マッチ箱などを集めたささやかな展示を行います。箱庭オーナーの幸田和子さんと、一部、編者の野崎が集めた私的コレクションです。来場者のみの特典もございます。詳細は特設ページをご覧ください。http://underson.com/bibliomania/renaitan_event.html

  180. 2016/09/07 02:24:48 記憶測定含むアンテナおとなりページ

    近年の実演では2013年ハイティンク指揮ロンドン交響楽団の9番、同年マゼール指揮ミュンヘンフィルの3番、2015年東京都交響楽団定期ミンコフスキー指揮の0番、今年2016年2月のバレンボイム指揮シュターツカペレ・ベルリンによるブルックナー交響曲全曲チクルス、また、この間7月の東京交響楽団の定期でのジョナサン・ノット指揮による8番はとてもよかった。

  181. 2016/08/09 23:32:53 Etheric-F 電子書籍少女含むアンテナおとなりページ

    最終更新/20160809
    夏イベントのお知らせ掲載
    『銀河鉄道の夜』発売中です
    宮沢賢治さんの名作をマンガ化。初めて読む子どもの方から原作ファンの方まで楽しめる本格コミカライズです。
    ★速報 9/3「銀河鉄道の夜マンガと歌のコンサート」個展&コンサートイベント銀座にて開催決定!詳細お待ちください!
    ■8/14 コミックマーケット90【辺境屋/日曜西す-01b】
    2~7月発行の同人誌+新刊(折本かペーパー)の予定です
    ■8/21 COMITIA113【辺境屋/G01a】
    セブン-イレブンのマルチコピー機で同人活動
    サイト8/9公開!監修&イラスト担当しました

  182. 2015/10/01 01:03:45 書籍出版 双風舎含むアンテナおとなりページ

    ・お世話になりました!
    2015年9月
    2015年9月30日 (水)
    お世話になりました!
    みなさま、お知らせがあります。
    2003年9月に「ひとり出版社」として創業してから、ちょうど12年が経ちましたが、双風舎はこの9月末をもって、一段落させていただくことにしました。
    これだけ長い期間、ひとりで出版社をやれていたのは、読者の方々や著者のみなさん、書店員の方々、取次JRCのみなさん、デザイナーの方々、そして印刷・製本でお世話になったみなさんのおかげです。
    心より、深く、深く、感謝いたします。
    双風舎の思い出は、いっぱいありすぎて語りきれません。
    長嶋茂雄さんにならい、「双風舎は永遠に不滅です」などと言いたいところですが、多くの方に迷惑をかけてしまいましたから、そうもいってられません。
    でも、私個人の人文書への思い入れは、まだまだ尽きることはありません。
    今後は、東京・阿佐ヶ谷の皓星社(こうせいしゃ)という出版社でお世話になりながら、いろいろ仕掛けていこうと思っています。今後は、皓星社の本を、何卒よろしくお願いします。
    なお、最後の刊行となった中澤系著『uta0001.txt』に関しては、取次のJRCのご協力により、双風舎は収支に関わらないかたちで、需要があるかぎりオンデマンド版として重版することになっております。最後の最後に、歌集としては異例の売れ行きを誇る本が出せて、ほんとうによかったと思っています。
    12年間、みなさん、お世話になりました。
    人生いろいろ。出版社もいろいろ。
    また、どこかでお会いしましょう!
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  183. 2014/11/04 05:22:00 東京古書組合含むアンテナおとなりページ

    2014年11月03日
    = ヘーゲルの自筆本を一般公開 =
    このほど、東京・神田の古書店で、ドイツの哲学者ヘーゲル自身による書き込みのある本が発見され、11月7日・8日の二日間、東京・千代田区神田小川町の東京古書会館で展示される。
    展示される本は、ヘーゲル最初の著作「フィヒテとシェリングの哲学体系の差異」(1801年)の初版本で、本の扉に2ページにわたる書き込みがあり、ドイツの研究機関「ヘーゲル文庫」でヘーゲル自身の筆跡と確認された。
    展示するのは、この本の所有者であり、書き込みの調査に当たった寄川条路・明治学院大学教授と東京都古書籍商業協同組合(東京都千代田区、理事長山田靖)で、同期間に開かれる洋古書の展示販売イベント「洋書まつり」の会場に展示される。
    また、7日(金)18:00から、同会館で寄川教授による講演も行われる。
    同書は、来年1月「ヘーゲル文庫」に寄贈されることが決まっており、今回が日本国内で一般向けに展示される数少ない機会となる。
    期日:2014年11月7日(金) 10:00から18:00
    8日(土) 10:00から17:00
    場所:東京古書会館内地下1階 「洋書まつり」会場(入場無料)
    東京都千代田区神田小川町3-22 電話03-3293-0161
    講演:「日本で発見されたヘーゲルの自筆本をめぐって」 明治学院大学教授 寄川条路
    2014年11月7日(金) 18:00から18:30 同会館 7階会議室
    参加無料 先着80名
    【取材・撮影をご希望の報道関係者の方へ】
    本の撮影は展示期間中随時可能ですが、ガラスケース越しとなります。
    寄川教授への取材は、講演後の質疑応答のなかでお願いいたします。
    【問い合わせ先】
    東京都古書籍商業協同組合 広報課 大場(おおば) 03-3293-0161
    投稿者: 広報課 日時: 2014年11月03日 18:45 | パーマリンク
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