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【高田馬場】22歳女性、路上で動画配信中に刺され死亡…男「配信見ながら居場所探した」「200万円以上貸していたが返してもらえず」★5 [ぐれ★]
22歳女性、高田馬場の路上で動画配信中に刺され死亡…容疑で逮捕の男「配信見ながら居場所を探した」
※読売新聞
2025/03/12 00:24
東京都新宿区の路上で11日午前、多摩市の女性(22)が男に首や胸などを刃物で刺され、搬送先の病院で死亡した。警視庁は現場にいた栃木県小山市の職業不詳の男(42)を殺人未遂容疑で現行犯逮捕。金銭トラブルになっていた女性の居場所を、インターネットの動画配信を見て特定したといい、容疑を殺人に切り替えて詳しい経緯を調べている。
発表によると、男は11日午前9時50分頃、同区高田馬場の路上で、歩いていた女性に近づき、サバイバルナイフ(刃渡り13センチ)で顔や首、胸など複数箇所を刺して殺害しようとした疑い。女性は数十か所を刺され、約1時間20分後に死亡が確認された。
女性は「最上あい」の名で動画配信をしており、前日の10日に「山手線徒歩1周」と題した企画を告知。事件当時は、歩きながらスマートフォンのアプリで生配信をしていたという。
男は調べに、女性を刺したことを認め、「殺そうとは思っていなかった」と供述。「(動画配信の)予告を見て11日朝に上京し、配信を見ながら居場所を探した」などと説明している。2021年12月から女性の配信を見始め、翌22年8月から、女性が勤める飲食店に行くようになったといい、「200万円以上を貸していたが返してもらえなかった」と話しているという。
続きは↓
https://www.yomiuri.co.jp/national/20250311-OYT1T50143/
※前スレ
【高田馬場】22歳女性、路上で動画配信中に刺され死亡…男「配信見ながら居場所探した」「200万円以上貸していたが返してもらえず」★4 [ぐれ★]
https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1741747030/
1 ぐれ ★ 2025/03/12(水) 08:28:09.19
2025/03/12(水) 12:35:22.54 ID:OHWWnpzy9
[隠す]
【国際】ウクライナ、領土奪還方針を事実上放棄 「引き分け」狙い苦渋の決断 サウジでの対米協議★2 [あずささん★]
サウジアラビアで11日に行われた米国との会合で「ロシアとの30日間の停戦」という米提案にウクライナが同意したことは、同国が事実上、露軍の占領下にある領土の武力奪還を断念する用意があるとの立場を示したことを意味する。侵略された側のウクライナにとって苦渋の決断となるが、戦場で劣勢にある上に国力も疲弊している同国は、譲歩に応じてでも米国の支持を取り付け、将来的な対露交渉で可能な限り「引き分け」に近い条件での停戦を実現したい思惑だとみられる。
ウクライナのゼレンスキー大統領は従来、「領土は放棄しない」という原則的立場を維持してきた。「占領地域は占領者の所有物になる」という戦争の歴史的慣例を考慮していたためだ。
しかし、ウクライナ軍は過去1年半以上、兵力や火力で勝る露軍に劣勢を強いられ、武力による領土奪還は現実的に困難となっている。露軍の攻撃で国内の重要インフラが次々と損傷したほか、国民の国外避難などで人口が減少し、欧米諸国などからの支援がなければ国家として立ち行かない瀬戸際も迫っていた。
世論調査で「領土的譲歩をしてでも停戦すべきだ」との声が強まっていることに加え、米国からの停戦圧力もあり、ウクライナは方針を転換する「潮時」が来たと判断した可能性が高い。
ただ、今回の会談では具体的な停戦プロセスは示されなかった。ウクライナは停戦に当たり、ロシアの再侵略を防ぐ「安全の保証」が不可欠だとみている。また、将来的な対露交渉でカードを握るためにも、越境攻撃で占領した露西部クルスク州の一部や、ロシアが全域の割譲を求めるウクライナ東・南部4州を自ら進んで放棄しない公算が大きい。4州のうちドネツク、ヘルソン、ザポロジエの3州ではウクライナ側が現在も面積の3〜4割を保持している。
ウクライナは11日、露各地に過去最大規模のドローン(無人機)攻撃を行い、なお露国内への攻撃能力があることを示した。11日の会合では米国から軍事支援の再開も取り付けた。ウクライナはこれらを背景に、ロシアにも譲歩を迫りたい考えだとみられる。(小野田雄一)
ソース/産経新聞社
https://www.sankei.com/article/20250312-CPRK25X7SFK5PBF3MHPYUPHFN4/
前スレ(★1の立った時間 2025/03/12(水) 10:08:44.41)
【国際】ウクライナ、領土奪還方針を事実上放棄 「引き分け」狙い苦渋の決断 サウジでの対米協議 [あずささん★]
https://asahi.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1741741724/
2025/03/12(水) 12:08:49.92 ID:JSm+zdT99
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【生活】日本のキッチン導入率はわずか37.3%…子育て期の家事が断然ラクになるのになぜか普及しない家電製品の名前 [ぐれ★]
※3/12(水) 7:17配信
プレジデントオンライン
毎日の家事の中でも、負担の多い食器洗い。洗うことから乾かすところまで自動でやってくれる便利な「食器洗い乾燥機」は、欧米では7割ほど導入されているのに、なぜ日本では普及しないのか。生活史研究家の阿古真理さんは「食洗機の普及を阻む要因は5つある」という――。
■なくても暮らせるがあると便利な食洗機
春、新生活が始まるという人も多いだろう。新居のキッチンに食器洗い機(食洗機)がある人は、どの程度いるだろうか? 内閣府が2024年3月に実施した「消費動向調査」によれば、食洗機の普及率は37.3%。2005年は21.6%だったから、19年で約1.73倍に増えた計算になる。とはいえ、洗濯機や冷蔵庫、電子レンジのように、たいていの家庭にある家事家電と言うにはほど遠い。
気になるのは、「主要耐久消費財」の普及率などを調べたこの報告書では、温水洗浄便座や衣類乾燥機、システムキッチン、カラーテレビは入っているのに、電子レンジは入っていないことだ。衣類乾燥機の普及率は55.0%、温水洗浄便座は82.0%。こうした、なくても暮らせるがあると便利な商品の普及を増やしたい、国の意図が入っていそうな気がする。
■子育て期の女性に働いてほしい国は食洗機を普及したい
2021年には、経済産業省が「家事の強い味方、食器洗い機」というレポートを発表している。この調査では、食洗機の「販売数量は2016年以降、上昇傾向にあります」と書いている。その伸びはシステムキッチンの普及率とリンクし、ビルトインタイプが人気になっている。7割程度普及している欧米に比べると「日本の食器洗い機の普及率は低くなっています」とし、食洗機の導入が家事時間の短縮につながると訴える。子育て期の女性にもっと働いてほしい国はやはり、食洗機を導入してもらいたいようだ。より高価なモノが売れれば、経済にも好影響を与える。
メーカーだけでなく、国も普及率を上げたい食洗機。あれば、家事の1つが減る。「誰が皿洗いするのか」でケンカしなくて済むし、食事中に後片づけが気になって憂鬱になることもない。また、手洗いするお湯の温度は40度前後だが、食洗機なら60~70度で洗浄力も高まる。食洗機を導入した人はよく「ガラスのコップがピカピカになる」と喜ぶ。節水能力も高めだ。
続きは↓
https://news.yahoo.co.jp/articles/9aeceb528ccf63bf771971ed2bf4e0fc8ebf425e
2025/03/12(水) 11:44:06.40 ID:OHWWnpzy9
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【高田馬場】22歳女性、路上で動画配信中に刺され死亡…男「配信見ながら居場所探した」「200万円以上貸していたが返してもらえず」★4 [ぐれ★]
22歳女性、高田馬場の路上で動画配信中に刺され死亡…容疑で逮捕の男「配信見ながら居場所を探した」
※読売新聞
2025/03/12 00:24
東京都新宿区の路上で11日午前、多摩市の女性(22)が男に首や胸などを刃物で刺され、搬送先の病院で死亡した。警視庁は現場にいた栃木県小山市の職業不詳の男(42)を殺人未遂容疑で現行犯逮捕。金銭トラブルになっていた女性の居場所を、インターネットの動画配信を見て特定したといい、容疑を殺人に切り替えて詳しい経緯を調べている。
発表によると、男は11日午前9時50分頃、同区高田馬場の路上で、歩いていた女性に近づき、サバイバルナイフ(刃渡り13センチ)で顔や首、胸など複数箇所を刺して殺害しようとした疑い。女性は数十か所を刺され、約1時間20分後に死亡が確認された。
女性は「最上あい」の名で動画配信をしており、前日の10日に「山手線徒歩1周」と題した企画を告知。事件当時は、歩きながらスマートフォンのアプリで生配信をしていたという。
男は調べに、女性を刺したことを認め、「殺そうとは思っていなかった」と供述。「(動画配信の)予告を見て11日朝に上京し、配信を見ながら居場所を探した」などと説明している。2021年12月から女性の配信を見始め、翌22年8月から、女性が勤める飲食店に行くようになったといい、「200万円以上を貸していたが返してもらえなかった」と話しているという。
続きは↓
https://www.yomiuri.co.jp/national/20250311-OYT1T50143/
※前スレ
【高田馬場】22歳女性、路上で動画配信中に刺され死亡…男「配信見ながら居場所探した」「200万円以上貸していたが返してもらえず」 [ぐれ★]
https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1741735689/
【高田馬場】22歳女性、路上で動画配信中に刺され死亡…男「配信見ながら居場所探した」「200万円以上貸していたが返してもらえず」★2 [ぐれ★]
https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1741739079/
【高田馬場】22歳女性、路上で動画配信中に刺され死亡…男「配信見ながら居場所探した」「200万円以上貸していたが返してもらえず」★3 [ぐれ★]
https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1741743257/
1 ぐれ ★ 2025/03/12(水) 08:28:09.19
2025/03/12(水) 11:37:10.53 ID:OHWWnpzy9
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【ライフスタイル】10-20代男性の4割が薄毛に悩む…4人のうち3人に家族に薄毛、薄毛男性の8割近くが非喫煙者 [おっさん友の会★]
多くの男性にとって死活問題である「薄毛」。実際に薄毛に悩んでいる人は具体的に頭のどの部位に問題を抱えていて、また、どのような対策を講じているのだろうか?
AGAセルフケアブランド『HIX(ヒックス)』を展開するエムボックスはこのほど、『HIX』ユーザー12,783名の問診データをもとに、「AGAに関する実態調査2025」を実施し、その結果を発表した。
●10・20代男性の4割が薄毛に悩んでいることが判明
はじめに調査対象の年代を見ると、10代および20代が全体の約4割を占め、ほぼ半数に達する結果となった。
「家族(父親・祖父など)の中に薄毛の人はいるか」と尋ねたところ、「はい」が75.1%となり、4人のうち3人が家族に薄毛の人がいるとわかった。
●薄毛が気になる部位は「生え際・おでこ」が1位。次いで「頭頂部・つむじ」
薄毛が気になる部位について尋ねたところ、
2025-03-12
第25回 不忍ブックストリートの一箱古本市 店主 募集要項
みなさま こんにちは!
第25回 不忍ブックストリートの一箱古本市に出店くださる店主さんを募集します。下記の内容をよくお読みいただき、指定の応募期間内にお申しこみください。みなさまのお申しこみをお待ちしています。不忍ブックストリートでお会いいたしましょう!
【日にち】2025年5月5日(月・祝)
【時間】11時~16時 *雨天決行
【募集箱数】46箱前後を予定
不忍ブックストリートを応援してくださるみなさま、お久しぶりです。 昨年の「不忍ブックストリートの一箱古本市」に足をお運びいただいた皆さん、 会場を提供いただいた大家さん、出店いただいた店主さん、ありがとうございました。 昨年に引き続き本年も一箱古本市を開催します。 本年は活動開始から20周年の節目にあたり、記念の一箱古本市になります。前回よりもさらに規模を拡大して、合計7ヶ所での開催を予定しています。コロナ禍前以来の大きな規模となります。 出店を希望される方は以下の要項をご確認の上、ご応募ください。どうぞよろしくお願いします。
★ 受付は抽選制となります。 ★ 会計の方式は「フリーマーケット方式」です。 フリーマーケット方式とは、店主(一箱)ごとの会計です。つり銭も店主が用意します。 基本的に、店主が一日を通して店番する必要があります(助っ人のサポートはあり)。
◎応募期間 3月16日(日)正午~3月17日(月)正午
◎応募方法 3月16日(日)正午より、下記応募用Googleフォームで受け付けます。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdhHWhifIlhMzietXZHrI6MEYecrUKLhtzAp_jfL7p6yJJ07w/viewform
申し込み時に、下記の項目を記入してください。 (すべてご記入ください。記入もれがあると受付できません。) 記入内容を後から変更することはできません。 あわてず確実な内容の送信をお願いいたします。
1. メールアドレス
2. 屋号(かならず付けてください)
3. 過去の参加の有無 a.初参加 b.参加経験あり bを選んだ方は、前回出店された年と、そのときの屋号を記入してください。
4. ご自身のサイト・ブログ・X (旧Twitter)アカウントなどをご記入ください(掲載できるのは1つだけです)
5. 氏名(本名をお書きください。複数参加の場合、代表者のお名前だけで結構です)
6. ご住所
7. 電話番号
8. 参加人数(予定で結構です) *感染防止拡大の観点から、2名までの参加でお願いします
9. 品揃えや販売のしかたについてのPRを200字以内で(かならず書いてください)
※2、4、9以外は実行委員会で管理するためのデータであり、外部には公表しません。
当選された方のみ、3月20日(木)までに hirunekobooks@gmail.com よりご連絡差し上げます。 「迷惑フォルダ」などに入って見つけられなくなってしまう トラブルが予想されますので、かならずご確認ください。 応募状況、抽選結果に関するお問い合わせはご遠慮ください。 ◎参加費 2500円 当日、会場でお支払いください。 【実行委員会からのお願い】 不忍ブックストリートの一箱古本市は限られたスペースで、密を避けての出店となります。 そのため一箱の大きさを決め、その範囲で本を展示するようにお願いします。 同時に一箱という空間の中での創意工夫を愉しんでいただきたいという意図があります。 今一度原点に戻って「一箱の宇宙で遊ぶ」気持ちで参加いただくようにお願い申し上げます。
★ その他、詳細は下記にて順次アップされます。
X(旧 Twitter):@hitohako
ブログしのばずくん便り: http://shinobazukun.hatenablog.jp/
shinobazukun 2025-03-12 12:16
第25回 不忍ブックストリートの一箱古本市 店主 募集要項
2025-03-10
JEAN-LOUIS VAUDOYER『L’AMOUR MASQUÉ』(ジャン=ルイ・ヴォードワイエ『仮面の恋』)
最近読んだ本・フランス書
JEAN-LOUIS VAUDOYER『L’AMOUR MASQUÉ』(NELSON 出版年不詳)
出版年不詳ですが、初版は1908年に刊行されています。廣瀬哲士『新フランス文学』では、前回読んだジルベール・ド・ヴォアザンとともにレニエの弟子筋として紹介されていましたが、こちらの方が、内容スタイルともにレニエの真の継承者という感じがします。男女の恋愛の機微を描いているところ、古典の引用が多いこと、演劇の場面と現実とが絡まって進行するところ、室内の古い家具の18世紀趣味、田舎への愛着、さらにはヴェルサイユがひとつの重要な舞台となっているところ、などです。悪く言えば、レニエのエピゴーネン。詩的な緻密さ、香気に欠けるところがあり、表紙の絵に見られるように、若干大衆小説的(ハーレクインロマンス風)に感じられます。
恋愛小説としては、少し変わっていますが、よくできていると思います。精神的な恋(夢想)と肉体的な恋(現実)が、男女双方の側にあって、それぞれの側で入れ違いが生じ、お互い交錯する不思議な二人の関係を描いているところに、妙味があります。今回は、あらすじを兼ねて、簡単な枠組みを紹介しておきます。
モデルと肉体関係を繰り返しながら、女性を心から愛したことのない画家が、女優の演技を見て以来、その女優に恋する。その女優に偽名で何度も手紙を書き、花束を贈り、舞台以外にも、夜のレストラン、田舎のイヴェントで姿を盗み見る。女優からも返事が来てやり取りが続く。画家は手紙で、ヴェルサイユへ一緒に行った夢想を綴ったりするが、最後はたまらなくなって、面会を申し込む。女優から承諾の返事が来たが、結局その時間に行かなかった。この、画家から女優に対する一方的な夢想的恋がひとつの枠組み。
画家はロンドンで成功して、女優のことはすっかり忘れて、3年後にパリに戻ってくる。すると友人から劇の衣裳担当を打診される。主役は例の女優だった。最初の読み合わせで、画家はふたたび恋に落ちる。女優も何か感じるところがあった。が、画家は偽名で手紙を書いたことは伏せたままだった。衣裳の打合せと試着で、唇を合わせるところまで行き、初日公演の夜に会う約束をして、ついに結ばれる。女優は画家の家で同居することになる。この時点では、相互の肉体的関係がもうひとつの枠組み。
ヴェルサイユを二人で訪れた時、女優が、前の恋人と来たことがあると、画家の偽名を告げる。画家は突然の告白に驚くが、その偽名は私だと名乗らず、その後どうなるかしばらく様子を見て楽しもうと考えた。女優は手紙の内容に自分の想像力で細部を増強して、前の恋人への思いを募らせる。画家が面白がって次々質問し、女優の想像はますます膨らんでいく。ついに画家は、想像上の前の恋人に対し嫉妬し憎むようになった。これは、女優が肉体的現実と精神的夢想の二つの恋をし、画家は、肉体的満足と精神的嫉妬とに引き裂かれるという枠組みである。
女優がアメリカツアーに出発することになり、画家は個展があるのでパリに残ることにする。画家の嫉妬はますます狂暴になり、出発の前の晩、画家は女優を肉体的に苛めつける。女優が出発した後、画家はしばらく虚脱状態になるが、その後個展の成功にも気をよくし、女優に手紙を書く。過去に取り交わした手紙に添えて、自分は偽名の主で、今後は、精神的にも愛して欲しいと。だが、万事よしと満悦する画家の手元に女優から来た返事は、なぜこのタイミングでそんなことを告げるのか、最初に言うか永遠に黙っているかのどちらかだった、あなたは自分勝手で私の夢想を踏みにじった、と非難する内容だった。女優は、夢想の恋とともに現実の恋も断念し、画家は、女優の心を得ようとして、心も肉体も失ってしまうという枠組みで終わる。
この物語のもっとも劇的な場面は、第二部Ⅺ章の終結部で、女優が、前の恋人の名前を告げるところ、しばらく忘却の彼方に葬られていたかつての画家の偽名が突如浮上する場面です。画家も、ヴェルサイユの夢想のことはすっかり忘れていたのです。読者も同じ。この一点で、それまで曲がりなりにも順調に進んでいた画家の恋は、歯車が狂ったように、奈落へと落ちていきます。
一つ考えすぎかもしれませんが、もし救いがあるとすれば、最後に、画家は二通の手紙を受け取っていて、その一通が女優からの手紙で、あと一通については誰からの手紙か触れられていませんでした。もしかすると、その一通も女優からの手紙で、先の手紙を書いた後、思い直して慌てて出したもので、先の手紙の内容を否定し、恋の継続を願うものだったのかも知れません。
ヴォードワイエは、この作品のなかで、夢想の重要性を謳おうとしてるように思います。虚偽ではあれ、女優の心のなかの画家の偽名/分身に対しての恋は真剣で、画家本人といえどもそれを侵害し、愚弄する権利はないということです。ボードレールの「l’imagination était la reine du vrai想像は真実の女王だった」という言葉が出てきましたが(p240)、この言葉がキーワードのような気がします。
作品中に登場する絵画、文学、演劇の作家や作品は数多く、少し拾っただけでも、絵画では、アングル、ロレンツォ・ロット、ジョルジョーネ、ペルシアのミニチュア画、コレッジョ、ギルランダイヨ、ブロンツィーノ、プッサン、マンテーニャ、詩では、ミュッセ、シャトーブリアン、ボードレール、スウィンバーン、演劇では、ラシーヌ『アンドロマック』、ヴォルテール『ザイール』、ミュッセ『盃と唇』、音楽ではワーグナー、シューマン、ショパンがありました。
また、ジャポニスムがまだ健在らしく、日本の山百合(p44)、日本の蛙の彫り物(p177)。日本の青銅器の花瓶(p193)が作品に登場していました。
ikoma-san-jin 2025-03-10 06:26 読者になる
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B ユーモラスなやつも押さえておきたいとか、編者・末國善己の好みがあるんでしょうよ。それと留意すべきは、一昨年の暮に末國の編纂で創元推理文庫から人形佐七の傑作選が出たじゃないですか?
(銀) この本も、出版芸術社の「横溝正史探偵小説コレクション」が刊行されていた頃に出ていれば、もっとインパクトがあったと思うのだが、一連の柏書房の横溝本が出たあとでは、やや印象が薄い。なにより由利・三津木シリーズからのセレクトが三津木俊助しか登場しない「猫と蠟人形」だけとなると、由利麟太郎はすっかり蚊帳の外。そりゃないわ。
『木下杢太郎 『食後の唄』 注釈・作品論』 有光隆司・小林幸夫・林廣親・松村友視
「歇斯的里亞(ひすてりあ)の素質をもつて、鬱陶しい靑年期を送つた經驗のある人でなければ、世の中のこんな亞爾可兒劑(あるこほりか)の眞味(こころ)を解することが出來ぬ。
予が「食後の歌」の如きは、孰れもこの種の、やや有害な、然しさしたる毒もない、魔睡藥(なるこちか)の類(たぐひ)である。」
(木下杢太郎 『食後の唄』 「序」 より)
『木下杢太郎
『食後の唄』
注釈・作品論』
有光隆司
小林幸夫
林廣親
松村友視
笠間書院
2020年(令和2)1月20日 初版第1刷発行
ix 783p 索引26p 別丁口絵(カラー)4p
菊判 丸背バクラム装上製本 本体ビニールカバー 貼函
定価:本体9,800円(税別)
本書「凡例」より:
「1 『食後の唄』本文は、原本のレイアウト・字体をできるかぎり再現することを旨とした。ただし、それが不可能な(中略)文字が多数あり、その場合は、それに近い現行の活字で印字した。
2 原本本文は、旧字旧仮名を旨としているが、完全に表記が統一されているわけではなく、新字を使用している箇所もある。これらについては原本本文再現のためにそのまま印字した。
3 詩集の表題は『食後の唄』だが、本文中には「食後の歌」の表記もみられる。これらについては原本のままとした。
4 注釈・作品論中の『食後の唄』からの引用は原本のままの表記とし、他の文献からの引用は新字に統一した。
5 注釈・作品論は、四人の分担執筆としたが、いずれも討議を経た上で執筆した。」
本書「あとがき」より:
「本書の原稿を書肆に託してから三年半近くになる。予想よりずっと長い時間がかかったのは、校正を重ねるうちに異体字を含めて原典をできる限り再現したいという欲求が生まれたためである。はてはグラビアの口絵もつけたい、充実した索引も、となってこのような本ができ上がった。」
「まえがきにもあるように、詩や歌の注釈的研究は多いがさらに作品論も試みるというアプローチはほとんど無い。一冊の詩集全体を扱ったものとしては前例のないものだろう。「杢太郎の『食後の唄』でそれやってみないか」という話になったのは一九九五年の五月だった。
それ以前から私たちは『スバル』研究会と称して、雑誌『スバル』を一号ずつ読み進んできたのだが、三月に全巻の通読が完了していた。それだけで解散する気にはなれず、「さて次はどうしよう」と相談にかかった時おのずと『食後の唄』が話題になったのだったと思う。」
「担当作品の割り当ては機械的なローテーションで、これは『スバル』を読んだ時と変わりがなかった。しかしこの研究にはそれぞれの作品論が一つでき上がったところで活字にしようという新しい方針が加わった。これは林の勤務する大学に原稿ができたところで随時分冊として印刷発行する『成蹊大学一般研究報告』という紀要の一種があって、(中略)「木下杢太郎『食後の唄』注釈・作品論」と題した研究成果の発表は、十六年間で通算八回を数え、詩の一部と白秋および杢太郎の「序」を除く本書のほとんどをカバーしている。(中略)本にまとめるに際しては改めて全体にかなりの手を加えることになった。」
木下杢太郎の詩集『食後の唄』初版本収録の全詩および北原白秋・木下杢太郎による序文を誤字・脱字も含めて忠実に再現、一篇ごとに詳細な「作品論」「注釈」「初出・校異」を付しています。「注釈」は二段組。モノクロ図版161点。
帯文:
「「渡しわたれば、佃島。
メトロポオルの燈がみえる。」
江戸音曲からヨーロッパ世紀末思想まで――
「パンの会」の詩人・木下杢太郎の都会情調詩群が織りなす時代と芸術と風俗の「万華鏡」を、精細な注釈と作品論とで徹底的に検証した画期的研究。」
帯背:
「埋れていた
近代詩の宝石箱を
開ける!」
帯裏:
「原典の再現性では今後これ以上のテクストは出現しないだろう。
一作品それぞれの分量も書き方も完成までの時間も基本的に担当者の自由に任せた研究会の行き着いたところに生まれた書物である。(…)またそれでこそ新しい研究書としての価値もあるのではないかと思う。思えばある意味ではまことに贅沢なやり方だった。(「あとがき」より)」
目次:
はじめに (有光・小林・林・松村)
凡例
序(北原白秋) (小林/松村)
序(木下杢太郎) (松村/小林/林/有光)
食後の歌
食後の歌
金粉酒 (有光)
兩國 (小林)
珈琲 (小林)
五月 (林)
朝の新茶 (松村)
後街時調
該里酒 (松村)
薄荷酒 竝序 (林)
曇り日の魯西亞更紗 (小林)
二月空 (有光)
ざつくばらん (小林)
楂古聿 (松村)
お夏清十郎 (林)
埋れし春 竝序 (有光)
町の小唄
林檎屋の小娘 (小林)
夜學校 (小林)
窓の女 (小林)
道のあちこち (小林)
築地の渡し 竝序 (林)
お花さん (林)
お榮さん (林)
幕間 (松村)
ねざめ (松村)
今日の芝居 (松村)
八百屋 (有光)
鳥屋 (有光)
工場がへり (有光)
本町通り (有光)
竹枝
こほろぎ (林)
海の入日 竝序 (小林)
石竹花 竝序 (有光)
絳絹裏 (松村)
松の木やり (松村)
箚靑 (松村)
斜街小曲
桐の雨 (林)
怨情 (松村)
邪推 (小林)
根なし草 (有光)
かぞへ歌 (有光)
街頭風景
玻璃問屋 (林)
街頭初夏 (松村)
物いひ (松村)
五月の頌歌 (小林)
立秋の日 (有光)
市場所見 (林)
こぞの冬 (小林)
秋 (小林)
河口風景 (松村)
五月の情緒 (有光)
雪中の葬列 (小林)
春の雪 (松村)
劇中の插曲
杜鵑 (林)
沖の帆かげ (松村)
Elegia di um filosofo giovine.
抒情小吟
窓のながめ 五篇 (有光)
よるよるは 九篇 (小林)
夜よるは
車
河の遠見
人心
犬ふぐり
やはり何より
薄なさけ
飛行船
夜ふけには 八篇 (松村/林)
消息
火の番
たまたまは
むかしの仲間
飛行機
女よ
たとひ品は
硝子のひゞ
初出一覧
あとがき (林)
索引
◆本書より◆
木下杢太郎「序」[作品論](小林幸夫)より:
「木下杢太郎は、『食後の唄』の「自序」において、明治四十年前後の東京を「不可思議國」と呼んだ。
大學の教授たちが、黑のフロツクコオトで孔子誕生祭をする。そして戸の外は新内が流してゆく。予はこんな變てこな對照で混雜してゐる時代を、假に「不可思議國」とは名付けた。無論輕蔑の意味なんぞは少しもないのである。丁度 „Serres chaudes“ の中の不思議な詩句を興がると同じ心持だ。
「フロツクコオト」は西洋からもたらされた被服、「孔子誕生祭」は古く中国から伝来した式典、新内は江戸の情緒を伝える歌謡、出自も流入した時期も異なる文化が、在来の日本文化と混交して存在する事態、これを杢太郎は「不可思議國」と呼んだのである。そのかけ離れたものの同時存在は、「大學」という西洋近代を導入した日本の近代を推進する「教授」が、「孔子誕生祭」という日本古来の儒者が行うものをするというところに象徴的に示されている。」
「「Serres chaudes」とは、一八八九年(明治二十二年)にベルギーの詩人メーテルリンクが発表した詩集『温室』のことである。この詩集は、明治四十年代に、その詩集から抄出するかたちで、翻訳された。」
「杢太郎は、原著もしくは英訳で『温室』を読んでいた可能性があるが、上田敏の翻訳は、その発表誌からして目にしていたと考えられる。」
「温室
森(もり)の奥(おく)なる花室(はなむろ)よ、
とはに閉(とざ)せる室(むろ)の戸(と)よ。
円天井(まるてんじやう)の下(した)に生(お)ふる
草性(くさだち)、木性(きだち)、わが心(こゝろ)。
飢(うゑ)忍(しの)ぶ王女(わうぢよ)の思(おもひ)、
舟乗(ふなのり)の砂漠(しゃばく)の悩(なやみ)、
病窓(びやうさう)に軍楽(ぐんがく)の音(おと)。
更(さら)になほ温(ぬく)き隅(すみ)には、
収穫(とりいれ)の日に絶(た)え入(い)りし女(をみな)の心地(こゝち)、
病院(びやうゐん)の庭(には)にとまりし駅伝(えきでん)の馭者(ぎよしや)、
かなた行(ゆ)く看護(かんご)の人(ひと)は麋(おほしか)の成(なれ)の果(はて)。
月影(つきかげ)にすかし見(み)よ、
(物皆(ものみな)は処(ところ)を得(え)ざり。)
法官(ほふくわん)の前(まへ)に狂人(きやうじん)、
帆(ほ)を張(は)りて運河(うんが)を過(す)ぐる軍艦(いくさぶね)、
白百合(しろゆり)に夜(よる)の鳥(とり)なき、
真昼(まひる)がた死(し)を告(つ)ぐる鐘(かね)の音(おと)、
(その音(おと)は鐘楼(しゆろう)の方(かた)ぞ。)
平原(へいげん)に患者(くわんじや)の宿泊(とまり)、
晴(は)れし日(ひ)に依依兒(ええてる)匂(にほ)ふ。
あなあはれ、あなあはれ、いつ雨ふらむ、
雪ふらむ、風吹かむ。この花室(はなむろ)に。
(上田敏訳(『明星』明41・1))
これは、メーテルリンクの詩集『温室』の表題となっている詩で、温室という人工的に作られた空間、つまり異空間に生きる草木に対する思いを表現した幻想的な詩である。この詩のなかで、日常の空間では起こることが希な事態が現出している。(中略)これは、位相の異なるものがいわば混交している様態であり、この詩句たちは、まさに「不思議な」空間を作り上げている「詩句」であり、杢太郎が感じた「不思議な詩句」に相当するものと思われる。(中略)やはり上田敏が訳出した詩「病院」(『スバル』明42・2)にも、次のような詩句が見える。
広間(ひろま)の中央(ちゆうわう)よりは噴水(ふんすゐ)迸(ほとばし)り、
一群(いちぐん)の少女(をとめ)、戸(と)を細目(ほそめ)に開(ひら)く。
牧(まき)の島(しま)には羊(ひつじ)の群(むれ)、
氷河(ひやうが)の上(うへ)に木立(こだち)みえ、
大理石造(だいりせきざう)の玄関(げんくわん)に百合(ゆり)の花(はな)、
人(ひと)の通(かよ)はぬ森(もり)には祭(まつり)、
氷(こほり)の洞(ほら)に東邦(とうはう)の本草(ほんざう)は茂(しげ)りたり。
この詩句の前には、運河の岸辺に立つ病院が描出されており、夏の盛りの七月なのに「広間には爐火(ろくわ)」が焚かれている、という。(中略)そして、夜になると、広間および、広間から見える光景が、この詩句のようなものだというのだ。広間の中央から噴水が迸り、氷河の上に木立があり、人が足を踏み入れない森では祭が催され、氷結している洞窟に東の国の草木が茂っている――。いずれも現実にはありえない光景である。しかし、だからこそ、読者のなかに新しい世界と感覚が開けてくる。」
「このように、当時流通していたメーテルリンク『温室』の詩を見てくると、杢太郎の言う、「不思議な詩句」とはおそらくこのようなものであり、こういう感触を杢太郎は、明治四十年前後の東京が示していた異文化混交の「不可思議國」に見て「興が」っていたものと思われる。」
「この、杢太郎の感触と感受は、他の文学者、たとえば森鷗外や永井荷風と比べると、その固有性が明瞭になる。」
「ここで明らかになるのは、明治四十三年に四十八歳の鷗外が「普請中」で書いた明治四十年代の東京への見方と、明治四十二年に三十歳の荷風が「新帰朝者日記」で記した当時の見方とが、和洋混交への批判という点において同一であったことである。さらに加えて、鷗外と荷風には、ともに、いまの日本は、新しい文明、文化を形成する途中であるという、いわば未来を考える視点があった。(中略)それに対して、明治四十二年にはまだ二十四歳であった杢太郎は、和洋の混交を「不可思議國」としてまるごと受け止めて批判することをせず、なおかつ、未来へつなぐ目差しは持たなかった。それは、鷗外や荷風が、文明・文化の様式の純度を志向する感性であ
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連載中 17話
2025年3月11日更新
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自炊探偵・雨恋真雪の冒険/
孔田多紀
2025年03月11日
音楽会/ りゅーと新潟フィルハーモニー管弦楽団第7回定期演奏会
3月9日(日)午後2時開演
新潟市江南区文化会館ホール
全席自由 1000円
前日に続いてコンサートに足を運びました。
この日は江南区の文化会館で、りゅーと新潟フィルの定期演奏会があるからです。
新潟市には新潟交響楽団および新潟室内合奏団というアマチュア・オーケストラがあり、息長い活動を続けています(いずれも年2回定演)。新潟大学管弦楽団(同左)もありますし、そのOBOGを中心とした新潟メモリアルオーケストラ(年1回定演)も忘れてはなりません。これ以外に区の名を冠したオケもあるなど、考えてみると新潟市はアマチュア・オーケストラの宝庫と言えるのかも知れません。
その中にあって、このりゅーと新潟フィルは歴史の浅いオーケストラです。
会場の江南区文化会館ホールは収容人員400人ほど。客の入りは半分か半分ちょっとくらいか。私は後ろ寄り11列目のほぼ中央にすわりました。
指揮=若林康之、コンマス=奈良秀樹
吉松隆: 鳥は静かに…
ハイドン: 交響曲第101番「時計」
(休憩)
ベートーヴェン: 交響曲第8番
(アンコール)
バッハ: 主よ人の望みの喜びよ
現代日本人作曲家のほかはハイドン、ベートーヴェンというオーソドックスなプログラム。コンマスの奈良秀樹氏は新潟で室内楽演奏会を何度も開いているヴェテランですが、今回はゲストコンマスだとのこと。しかし一昨年の第5回定演でもコンマスを務めていて、その辺、どうなっているのかなと思いました。
弦楽器奏者がチェロを除いてエキストラが多いのも、一昨年と変わっていません。
ハイドンの交響曲は、有名な第2楽章はややゆっくりめなテンポでしたが、そのせいか弦楽器の美しさがよく出ていました。
ベートーヴェンの第8交響曲は、地方都市にいると実演で聴く機会がさほどない曲なので、それなりに楽しめました。ただ、難しい楽器だから仕方がありませんが、ホルンはもう少し安定性が必要かと。
総じて、アマチュアのオーケストラとして聴けば悪くない演奏会ですが、近年は新潟市内のアマチュア音楽家のレヴェルも上がっているので、一層の研鑽が望まれます。
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クラシック音楽
by amiur0358
2025年03月11日
音楽会/ 品田真彦ピアノリサイタル ベート―ヴェン・ツィクルス 新ウィーン楽派の作品と共に 第3回
3月8日(土)午後2時開演
だいしほくえつホール
全席自由 2000円 (9列目右寄り)
この日は標記の演奏会に足を運びました。
ベートーヴェンのピアノソナタ全曲演奏をめざすと共に、20世紀初頭に活躍した新ウィーン楽派の曲をも取り上げるという趣向の連続演奏会の3回目です。
会場のだいしほくえつホールは、半分埋まっていたかどうか。つまり100人もしくは100人強くらいの入り。
ベートーヴェン: ピアノソナタ第19番ト短調op.49-1
ベートーヴェン: ピアノソナタ第7番ニ長調op.10-3
ベートーヴェン: ピアノソナタ第8番ハ短調op.13「悲愴」
(休憩)
アルバン・ベルク: ピアノソナタop.1
ベートーヴェン: ピアノソナタ第9番ホ長調op.14-1
ベートーヴェン: ピアノソナタ第10番ト長調op.14-2
ベートーヴェンのソナタはいずれも若かった頃の作品。出版年の関係で遅めの作品番号が振られたト短調のソナチネから始まって、次に7番から10番までが順番に演奏されました。
ベートーヴェンが若い時分にピアノを使って色々な試みをしていたことがよく分かるプログラムと演奏でした。前半は、メロディアスなソナチネに始まって、有名な「悲愴」ソナタと、その直前のニ長調のソナタと、比較的聞きやすい曲が集められています。
後半の9番と10番は、同じ14という作品番号を振られた曲同士の共通性と、また異質性もうかがえる曲だなと改めて思いました。
私は昔、学生時代(1970年代前半)にベートーヴェンのピアノソナタ全曲をLPで揃えましたが、当時定評があったヴィルヘルム・バックハウスのステレオ盤は高価なので、廉価盤で出ていた同じバックハウスのモノラル盤を購入して何度も聴いたことを思い出しました。
アルバン・ベルクのピアノソナタ作品1は卒業制作として、1907~08年に師であるシェーンベルクの指導で作られた曲だそうです。シロウトの耳には、後期ロマン派からいわゆる現代音楽に至る中間地点にいるみたいな曲だなと感じられました。
ともあれ、充実した演奏会でした。次回も楽しみにしています。
それにしても、新潟市のクラシック・ファンって、このくらいしかいないのかなあ。
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クラシック音楽
by amiur0358
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『エマニュエル』
2025-03-10
「ロス・マクドナルド論――ハードボイルド派の〈神話〉」その7
Ⅶ ロス・マクドナルド登場
ロス・マクドナルドは私立探偵リュウ・アーチャーを主人公とする一連のハードボイルドを書く以前に、本名のケネス・ミラー名義で、四作のミステリーを発表している。それは、処女作『暗いトンネル』(四四年)、『トラブルはわが影法師』(四六年)、『青いジャングル』(四七年)、『三つの道』(四七年)である。
ここでは、このマクドナルドの初期作品について考察し、マクドナルドの無意識的な萌芽の象を視てみたい。この四作の中で、マクドナルドの後期世界への心象が継承されたり、断片的な象で表出されているのは『青いジャングル』と『三つの道』であり、スパイ物と称べるだろう。『暗いトンネル』と『トラブルはわが影法師』の中には、かかる意味は希薄であると思われる。
『青いジャングル』は十年前に家出した青年ジョン・ウェザーが故郷の街へ戻ったところから始まる。しかし市政のボスであった父は殺されていて、街は新しいボスに支配され、家には父の後妻がい、父の殺された事件は迷宮入りになっていることを知る。父の死の真相を解明して行くにつれ、父が彼の眼に映っていたのとは違って悪人の面を備え、現在の腐敗堕落の市政の元凶であったことが判明する。そして結局ジョンはボス一味や警察と敵対関係に陥りながら謎を解いて行く。
この作品の中には、前述した「失われた世代」から「ハードボイルド派」へと継承されたアメリカ近代の象徴的相貌と、その中で試行錯誤しながら自己の道を切り開いて行くと云った「ハードボイルド派」の陽画的パターンが踏襲されている。この未熟と云っていい程の作品の中に、多分「ハードボイルド派」の出発点と伝統が図式的なまでに織り込まれていると云ってよいだろう。この中に登場する街は名のない街である。題名を取って云うならば、「憂愁の街(ブルー・シティ)」とでも称ぶしかない。ハメットが『血の収穫』の中で、パースンヴィルを第一次大戦後のアメリカの寓意として描いたと思われるように、この街を第二次大戦後のアメリカと比喩的に称んでもかまわないように思われる。
ここでもまたかかるアメリカにおける腐敗した街、父の崩壊、悪女の存在と云ったハードボイルド的主題が露わである。この三つの渦の中で、ジョンは真相を解明し、この街の娘と結ばれ、最後に街を再建しようと決意するところで終る。この作品の中には希望と理想がある。腐敗した街(アメリカ)を建て直し、父の崩壊の後、自らが新たな父となって行こうとする表明がある。
だかしかしこれはロス・マクドナルドが非常な影響を受けたソフォクレスの『オイディプス王』の中で、オイディプスがテーバイの街をスフィンクスを退治することで解放し、王妃と結ばれるまでの物語ではないだろうか。オイディプスはまだ実の父を殺害した事も、妻が実の母であるとも知らない。自分の呪われた運命に覚醒していない。ジョンの未来にもオイディプスに相似した運命が待ち構えているのではないのか。そしてジョンの決意がどのように屈折し、暗闇の回路を経て行ったかは、わたしたちはリュウ・アーチャーの登場を待たなければならない。
『青いジャングル』の翌年に書かれた『三つの道』、これは奇妙な物語であり、たぶんに精神分析的世界であると云っていい。海軍大尉ブレッド・テイラーは、神風特攻隊に乗艦を撃沈され、後送されて家に帰ってみると、妻は殺されていた。そして彼は精神錯乱を起こし、記憶を喪失し、病院に生ける屍として入院している。恋人であるポーラの手助けで退院したブレッドは、記憶の闇を解明するために、妻を殺した者を追及して行くと、妻を殺したのは他ならぬブレッド自身であったと云う真相に行き着く。
ブレッドは幼年期の体験に常に現在を呪縛されている男である。そして家庭生活に対する途惑いを覚えている。父も母も死んだとポーラに云うが、実は母はまだ生きているのだ。ポーラと云う理想的女性がありながら、酔っ払ったあげく、ポリーヌと云う悪女と結婚してしまう。ここに彼の幼少期の記憶の核心が潜んでいる。四歳の時、彼は母の不貞の現場を目撃し、母に殴りかかり、その時以来、彼はその傷痕を隠蔽するために、自ら母を抹殺してしまったのである。
しかしその母の記憶は無意識的に彼の内部から表出し続け、彼の行動を規定している。母のタイプにより近いと思われるポーラと結婚するのに躊躇するのは、彼が持っている母に対する憎悪と憧憬とに引き裂かれているからだ。つまり母とポーラは完全に二重撮しに成っているのだ。かかる揺曳の狭間にポリーヌという悪女が登場する。ポリーヌは不貞を犯した彼の母の悪の部分を拡大した姿である。それなのに彼は何故にポーラではなくポリーヌと結婚するのか。それは悪女たるポリーヌを前にして、幼年期に彼の前から消え去った母の心象を奪還するためだ。母は憎悪を媒介することがなければ、彼の中に甦生しないのだ。云わば逆説的にしか母を取り戻す術はないのである。
だから彼はポーラではなくポリーヌを選択する。そして彼の内部で母に対する憎悪は至高の位置まで押し上げられ、幼年期の憧憬は再現され、母に殴りかかったように、ポリーヌを殺し、その記憶は母の抹殺と同様に彼の内部から脱落していく。
これは『三つの道』と云う題名やエピグラフに『オイディプス王』の一節が引用されているように、オイディプス伝説の影響を如実に物語っていよう。しかしそれと共に、ハメットやチャンドラーにおける女性憎悪や悪女の存在の過度性を説明しているように思われるのである。わたしはブレッドは憎悪を媒介としてしか母を蘇生することが出来ないと書いた。とすれば、ハメットやチャンドラーの女性憎悪も同じ位相にあるのではないのか。ひたすら憎悪し、悪女を描くことによって、母を確認したいためではないのか。そしてまた母を処罰することによって、母を自らの手中に回復したいためではないのか。
かかる態度こそは次のような位相へと通じるものである。
無神論者は、神のことを気にかけない。それというのも、彼は、神は存在しないものだとあたまからきめてかかっているからである。ところが、黒ミサの司祭は、神が愛すべきものだから神をにくみ、神がうやまうべきものだから神を愚弄するのである。
サルトル『ボードレール』
このロス・マクドナルドの唯一の三人称で書かれた『三つの道』こそは、かかる「ハードボイルド派」における女性憎悪や悪女の存在の特殊性を精神分析的に描いたものなのである。そしてかかる「母」(女)の原像と内的記憶を持った「ハードボイルド派」の心象の座標軸が、「父」と「母」と「子」のアメリカ的関係性を暗示していると考えられる。
マクドナルドはこの作品以後、この三者の関係性から発酵する様々な犯罪を描くことで、ハメットやチャンドラーの悪女の世界を越えて、「母」の世界を開示して行く。
日々是徒然2025③2025/03/11
pkonno
9分前
日々是徒然2025③2025/03/11
9分前
9日前
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11日前
11日前
サークル参加申込は終了しました
2025/03/10 COMITIA152参加者向け
COMITIA152のサークル申込は締め切りました
当選サークルへの参加案内書は4月14日(月)ごろ発送予定です。
抽選の有無や当落についての個別のお問い合わせにはお答えできません。
10か月前
10か月前
10か月前
10か月前
2025年03月09日
春が来たような感じがするので
腰の調子もいいし、本棚の整理をする。手放してもよい本や実家に戻す本を見つくろう。
整理しなければいけない実家に本を送るというのは、完全に矛盾しており非論理的である。負荷の先送りであるが、生活空間を確保するためには仕方がない。どこかの国と同じようなことをしている。
『ロード・マークス』 ロジャー・ゼラズニイ 新紀元社 読了
ゼラズニイについては良い読者ではない。二三冊しか読んでいないし、そもそもサンリオから出ていたことも知らなかったし。しかし嫌いではないし、植草さんの訳ということもあって購入。悪くなかった。
叙述に趣向が凝らされているがわかりにくくはない。むしろ、そういうものだと受け入れればわかりやすいほう。
SFというよりもファンタジーか。いや、こういうカテゴライズをしてしまうのは良くないね。
ああ、こういう終わり方をするのねとは思ったが、こういうほうが、レトロ・フューチャーとか言われなくて済むからいいかなと思う。
↓「事前参加申込フォーム」にてご登録お願いします。
※折り返しメールにて当会参加用の「Zoom招待URL」と
「ID&パスワード」をお送りいたします。
■事前参加申込フォーム↓
https://ssl.form-mailer.jp/fms/3ab965d6812669
[申込締切]定員に達し次第終了となります。
・開始時間10分前より「Zoom招待URL」をクリックして、
待機室にてお待ちください。
・一般参加者の方は基本的に映像・音声ともOFF参加となります。
・登録名が画面に出ますので、呼ばれたい名前(ペンネームなど)に
変更お願いいたします。
・2時間の本例会後、1時間ほど〈コミュニケーションタイム〉を
用意してます。参加者の皆さまも
画像&音声を「ON」にしてぜひご参加ください。
また韓国はキリスト教が盛んなので、この域内にも母国の宗派の教会が複数ある。
◎小道具も大道具も史実の再現だろう(3)。
その仕掛けのアップと、落ちて首を切って着台する
ときのドーンという衝撃音。それが何度も繰り返され
るシーンは、処刑される者の顔のアップや首が飛ぶ
光景より、よほど怖いものになっていた。もちろん、
そうやって連続処刑するには、ロープをゆるめて
ヤットコ金具を下ろし、下端部で刃をはさんで巻き
上げればすぐなのだ。
ロウソクを消す小物にしろ、このギロチンの仕掛けに
しろ、当然時代考証があってのことで、ハリウッドの
小道具係、大道具係が考えたものではないだろう。
だから当方、見ながら思っていた。「円錐形のロウソ
ク消しなどシャレで済むけど、あのギロチンの込み
入った、しかし効率は良いという仕掛けを、どんな
人間が、どういう思いで考え、設計図を描き、作らせ
もしたのだろう。そしてまた、請け負ったのか命じら
れたのか、その刃や金具を作った鍛冶屋は、
どんな思いでそれを作っていたのだろう……」
しかしそこで考えてみれば、20世紀になってからも
世界各国で、もちろん日本でも、残酷な処刑や拷問
用の道具などはいくらでも作られていたし、国によっ
ては21世紀の現在でも、「加虐と効率」を両立させ
るそれを考案製作する、悪魔的な頭脳と心の持った
専門家はいるのである。そいつらが、普段は普通に
生活してるのか、それとも世間からは無言のうちに
軽蔑や差別をされているのか、それを知りたいな。
2025-03-10
『『新青年』趣味』創刊号から12号、別冊『渡辺啓助100』が電子書籍化されました。NEW!
『新青年』趣味
・文生書院から、『『新青年』趣味』創刊号から12号までと、別冊『渡辺啓助100』が電子書籍化されました。浜田雄介さんが「『『新青年』趣味』電子版復刻 推薦文」を、川崎賢子さんが 「『新青年』学事始 『『新青年』趣味』復刻を祝って」をそれぞれお寄せになっています。
『新青年』趣味 1~12号+別冊「渡辺啓助100」
ISBN 978-4-89253-660-1 ※一回きりの買い切り価格
【個人向け:IDパスワード方式】¥28,600(税込)
【図書館向け:IPアドレス方式(同時接続数10)】¥85,800(税込)
※詳しくは、文生書院のHPをご覧ください。
www.bunsei.co.jp
#『新青年』趣味 #『新青年』 #『新青年』研究会 #浜田雄介 #川崎賢子
sinseinen 2025-03-10 06:00 読者になる
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2025-03-09
「夢野久作「日記」調査の現在」「書誌:能教授・杉山泰道・萠圓としての”本業”本格化に向けた喜圓会設立」NEW!
お知らせ
★ 大鷹涼子さんが「夢野久作「日記」調査の現在」を、中島敬治さんが「書誌:能教授・杉山泰道・萠圓としての”本業”本格化に向けた喜圓会設立」を、『民ヲ親ニス』第11号(夢野久作と杉山三代研究会)にそれぞれ寄稿されました。
・『民ヲ親ニス』第11号、夢野久作と杉山三代研究会、不知火書房、A5判224ページ、2025年1月20日発行、税込2,200円
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books.rakuten.co.jp
#夢野久作 #夢野久作と杉山三代研究会 #大鷹涼子 #中島敬治 #杉山満丸
sinseinen 2025-03-09 15:23 読者になる
広告を非表示にする
『車井戸は何故軋る 横溝正史傑作短編集』
川崎賢子『左川ちか 青空に指跡をつけて』
『『新青年』趣味』創刊号から12号、別冊『渡辺啓助100』が電子書籍化されました。NEW!
「夢野久作「日記」調査の現在」「書誌:能教授・杉山泰道・萠圓としての”本業”本格化に向けた喜圓会設立」NEW!
『車井戸は何故軋る 横溝正史傑作短編集』
川崎賢子『左川ちか 青空に指跡をつけて』
『新青年』趣味 (41)
お知らせ (600)
2025-03-10
イイカゲンとインチキを悔い改めるためのコスト
雑記/備忘
「共変関手/反変関手はほんっとうにややこしい」で次のように書きました。 反変・共変関手とカリー化と結合を、厳密で辻褄があった形で提示できれば、“直感的で雑な議論”と $`よ*よ \cong た`$ を合理化できるんですが ‥‥ 悪戦苦闘しております。 “直感的で…
イイカゲンとインチキを悔い改めるためのコスト
2025年03月10日
身の程をわきまえる
やはり運送屋さんを頼むべきだったかも。
先月末に、駒場の研究室に下見に伺いました。カーゴ台車なら2台分はない、しかし1台では収まらないという微妙な分量。悩みましたが、要らないものは置いていってかまわないとのお言葉をいただき、自分で引き取る気になったのです。
小店の車では、1回で積みきれない分量であることは明らか。それで今日の午前と午後の2回、お邪魔することにしていました。
結果として読みどおり。1回につき手押し台車満載を2往復、本数にしておよそ25本。それを2回繰り返すことで、ご指示を受けた棚はきれいに空になりました。つまり約50本というわけです。
しかし思惑と違ったのは、結局すべてを一度、市場に出そうと決めたことです。研究室で選り分けている暇もありませんでしたし、店で選別するには保管場所がありません。
水曜日にルート便で運んでもらうことに決め、今日と明日の2日間、店の車置き場の奥に、緊急で積み上げておくことにしました。こんなことなら、トラックを頼んだ方が簡単でした。もちろん都合よく日程が折り合ったかどうかは分かりませんが。
いずれにせよ約50本を、縛って運んで積み上げました。昔なら、たいした仕事ではありません。ついこの間までだって、もう少し楽にこなせたでしょう。しかし今や後期高齢者の身。このあとどう体に響いてくるか。
もう少し身の程をわきまえた方が良かったかも。
konoinfo at 18:30|Permalink│Comments(0)│
身の程をわきまえる
ロンドン交響楽団とロンドン・フィルの違い
『群像』で『磯崎新論』特集
投稿日 2025年3月7日投稿者 TANAKA Jun
『磯崎新論』をめぐり、『群像』に浅田彰さんとの対談と岡﨑乾二郎さんのインタヴューが掲載されました。浅田さんとの対談は大阪のジュンク堂書店で行なったイヴェントの記録ですが、浅田さんの発言はかなり加筆されています。また、岡﨑 … “『群像』で『磯崎新論』特集”の続きを読む
カテゴリー Lectures
『群像』で『磯崎新論』特集
2025-03-10
中央公論4月号に原稿を書きました
執筆記事 家事&育児 海外から日本を見る
10か月前
10か月前
私と先輩 斜線堂有紀『さよならに取られた傷だらけ 不純文学』
斜線堂有紀『さよならに取られた傷だらけ 不純文学』(河出文庫)は、一話が一ページ程度で展開される幻想的な掌編小説集です。著者がネット上に発表していた作品をまとめたものだそうです。
共通して登場する人物は「私」と「先輩」なのですが、その関係性や起こる出来事は千差万別です。そもそもが同じ「私」と「先輩」という人物が出てくるものの、時には学生であったり、社会人であったりと、お話によって違う人物を指しているようなのです。ただ、互いに愛情・好感を抱いている…というのは共通しています。
多くのお話でSF・幻想的な出来事が起こるのですが、その出来事を通して、短い中にも二人の登場人物のエモーショナルな関係がさらっと描かれるのが上手いですね。
250編もお話が入っているということで、全部は紹介しきれないので、サンプルとしていくつか挙げてみます。
三日おきに記憶を失ってしまう「私」と三十分で記憶を失ってしまう「先輩」との関係を描いた「惑星直列」、事故で死んだ「私」の脳が培養槽で生かされるという「星間通信」、死者が甦る街で死んだ「先輩」をよみがえらせようとする「足跡が深くなる」、近くにいる人間への強い感情が具現化してしまう病気を描いた「そこに愛が降る」、「私」と「先輩」が互いに前世の記憶を思い出すという「君は愛しのフランシス」など、どれも奇想天外な設定を背景に情感豊かに描かれる作品が多いです。
これだけのアイディアをわずかな枚数の掌編に惜しげなく使ってしまう…というところに恐ろしいほどの才気を感じますね。
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テーマ:文学・小説 - ジャンル:小説・文学
【2025/03/08 19:14】 | 日本の作家 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |
ある少年時代 ジーン・シェパード『ワンダ・ヒッキーの最高にステキな思い出の夜』
ジーン・シェパード『ワンダ・ヒッキーの最高にステキな思い出の夜』(若島正編訳 河出書房新社)はノスタルジーに満ちたユーモア小説を集めた作品集です。
シェパードはアメリカの作家。「プレイボーイ」誌でユーモアあふれる作品で人気のあった人です。本書には1960~1970年代の作品が集められています。
モデルガンをプレゼントにもらいたい少年があれこれ策を講じるという「雪の中の決闘あるいはレッド・ライダーがクリーヴランド・ストリート・キッドをやっつける」、知らずに大人向け艶笑譚の感想文を書いてしまうという「ブライフォーゲル先生とノドジロカッコールドの恐ろしい事件」、少年同士のコマ遊びの対決を迫力豊かに描く「スカット・ファーカスと魔性のマライア」、引越してきたポーランド人少女に恋をする「ジョゼフィン・コズノウスキの薄幸のロマンス」、資産家の少女とのデートが失敗に終わった経緯をユーモアたっぷりに描く「ダフネ・ビグローとカタツムリがびっしりついた銀ピカ首吊り縄の背筋も凍る物語」、プロムに幼馴染の少女を誘った少年のトラブル続きの一夜を描いた「ワンダ・ヒッキーの最高にステキな思い出の夜」を収めています。
基本、作家自身を思わせる少年が主人公で、子供時代あるいは青年時代の日常がユーモアたっぷりに描かれていきます。短慮で思い込みの激しい少年が失敗を繰り返すのですが、その行動や心理がリアルで、「解像度」が高いのが魅力でしょうか。作者の実体験が反映されているのだろうと推測するのですが、解説を読むと、単純に自伝的なものとはいえず、かなりの創作が混じっているのだそう。そのあたりの事情も含めて面白い作品集となっています。
中でも面白く読んだのが「ブライフォーゲル先生とノドジロカッコールドの恐ろしい事件」と「スカット・ファーカスと魔性のマライア」です。
「ブライフォーゲル先生とノドジロカッコールドの恐ろしい事件」は、担任の女性教師に仄かに思いを寄せる男子生徒が主人公。読書感想文を通してその好意を伝えているつもりでいました。ある日父親の部屋からとある古典文学らしき本を見つけ、それの感想文をまとめようとしますが…。
内容もよく分からずに古典の艶笑譚の感想文を書いてしまい、教師が困惑する…というユーモア小説です。お話はオーソドックスながら、語り口が独特で面白いんですよね。
「スカット・ファーカスと魔性のマライア」は少年たちのコマ遊び対決を描いた作品。
「マライア」と名付けた強力なコマで、周囲の少年たちに勝ち続けるスカット・ファーカス。彼に勝ちたいと願う「わたし」は、不思議なお店でマライアに似たコマを手に入れます。そのコマに「ウルフ」と名付けた「わたし」はスカット・ファーカスに勝負を挑みますが…。
少年時代のコマをめぐる少年たちの戦いを描くノスタルジックな作品なのですが、主人公とライバルの持つコマの存在感がものすごく、超自然的な趣さえあります。クライマックスの勝負のシーンは迫力たっぷりですね。
異色作家短篇集のアンソロジー巻の一つ『狼の一族』に収録されたのもむべなるかな…という感じの異色篇です。
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テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学
【2025/03/08 19:10】 | アメリカの作家 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |
不敵な物語 ジャン・フェリー『虎紳士』
ジャン・フェリー『虎紳士』(生田耕作・松本完治訳 エディション・イレーヌ)は、アンドレ・ブルトンに絶賛され、シュルレアリスムの影響のもとに活動したフランス作家フェリーの幻想コントを集めた作品集です。
訳者が生田耕作訳の短編「虎紳士」に感銘を受け、そこからこの本の翻訳を考えた…ということで、表題作「虎紳士」のみが生田耕作訳が収録されています。実際この作品が一番の傑作ではないかと思います。
「虎紳士」はこんな物語。
《虎紳士》ほど、「私」の心に異常な恐怖をみなぎらせる催し物はありませんでした。《虎紳士》はけっして予告されず、前もって避けることはできないというのです。その内容は次のようなものでした。猛獣使いの女が虎を連れて舞台に現れますが、その虎は後足で歩き、瀟洒な紳士の装いをしています。虎はまるで人間の紳士のように振る舞う…というものでした…。
虎を人間の紳士のように装わせ振る舞わせる…というパフォーマンス《虎紳士》。見事な出来ながら、その秘密と危うさに気付いているのが語り手だけであり、いつ何時カタストロフが訪れるか分からない、という心理的な恐怖を扱った恐怖小説となっています。
他の収録作は大体が数ページの掌編なのですが、どれもかなり知的なシュールな幻想小説で、その分かりやすさには幅がありますね。一等航海士が密航している大量の中国人がいるという妄想に悩まされる「《ヴァルディヴィア》号に乗船して」、あまりに秘密にされているため何も知らないまま入門を許可され、秘儀伝授を受けていることもあるという謎の秘密結社をめぐる「カフカあるいは《秘密結社》」、無人島に漂着し覚悟を決めた語り手が数分後に救助されるという「ロビンソン」、疲労を食べてくれる謎の小さな生き物たちを描く「わが水族館」、自分の死ぬ日を計算することに生涯を費し死んでしまった学者を描く「中国の占星学者」、永遠に止まらない列車を描く「機関士」、望んでも全く泣けない男の物語「瞳からの涙」などを面白く読みました。
シュルレアリスムの影響が強いだけに、不条理な状況だけが提示される作品も多く、必ずしもかちっとした物語が展開しないのですが、その悪夢的な雰囲気には魅力がありますね。
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テーマ:海外小説・翻訳本 - ジャンル:小説・文学
【2025/03/08 19:02】 | フランスの作家 | TRACKBACK(0) | COMMENT(0) |
ふしぎな人生の物語 メヒス・ヘインサー『蝶男 エストニア短編小説集』
メヒス・ヘインサー『蝶男 エストニア短編小説集』(だいこくかずえ訳 葉っぱの坑夫)は、エストニアの現代作家による、不思議な味わいの短編小説集です。
失恋のショックから沈黙し自然の中で暮らすようになった男を描く「沈黙の16年」、愛に溢れた少年がその愛を注ぎ込む対象を見つけていくという「レイモント・ククマー、愛の物語」、南米出身の女性との劇的な恋に破れた男性の死を描く「氷山に死す」、疫病神のような存在から逃げようとする青年を描く「アーティストと年齢」、様々な人間の中に入りその幸福を味わう存在を描く「旅人のシアワセ」、悪夢のような夢を見る男を描いた「夢のつづき」、感情が高まると蝶を発生させてしまう男の物語「蝶男」、突如感性がキツネのようになり衝動のままに動いてしまうという「キツネと鶏」、疑似的な死を何度も繰り返す少年の人生を描く「死にゆく幸福男、アーベル・ビケルプー」、詩人が集中のあまり椅子と一体化してしまうという「実りの季節」を収録しています。
日常を送る人間が、突然不思議な出来事に遭遇し、不可思議な体験をすることになる…という体裁の、マジックリアリズム風の作品集です。不幸な出来事ももちろん起こるのですが、そこには仄かな温かさがあって、単純に哀しいお話にならないところも後味が良いですね。
どれも魅力的な作品なのですが、印象に残ったのは「沈黙の16年」「蝶男」「死にゆく幸福男、アーベル・ビケルプー」「実りの季節」など。
「沈黙の16年」はこんなお話。
恋に破れた青年アートゥは、そのショックから二度と言葉を口にすまいと決心します。文明に絶望したアートゥは、人気のない農園に移り住み、一人で生活することにします。16年後、アートゥのもとを訪れた旧友マーレクは、彼が相変わらず沈黙を守っているのを目にします…。
言葉を封印し隠遁者となってしまった男を描く物語です。何とか町に引き出すものの、すでに会話は出来なくなっており…。文明と自然の対比的なテーマなのかなと思いつつ、結末のファンタスティックな情景に驚かされます。
「蝶男」は、体から蝶を発生させてしまう男を描く物語。
アンセルムはサーカスに自分を雇ってほしいと頼みます。彼には強い感情を持つと、体から蝶が発生してしまうという力がありました。彼の感情の種類によって発生する蝶の種類は異なるようなのです。気に入った団長はアンセルムを雇い、大々的に宣伝することにします。実際の公演日、緊張のあまりアンセルムは蝶を出せずにいましたが…。
蝶を体から出してしまう男の物語です。芸というよりも、男の中の感情、生命力の象徴のようで、それを多用したらどうなってしまうのか…というところで、哀しくも印象的な結末を迎えることになります。蝶が乱舞するクライマックスの極彩色の情景は美しいですね。
「死にゆく幸福男、アーベル・ビケルプー」は疑似的な死を繰り返す少年のお話。
アーベルはある日自身の天職を認識します。それは「死ぬ」ことでした。熱におそわれた少年は死の兆候を見せ、心臓の鼓動は止まってしまったのです。臨終を迎えたかのように見えたその直後、生命の息吹が戻ります。それ以来死を繰り返すようになったアーベルの様子は、幸福な死として評判になり、人々はその様子を見に来るようになりますが…。
疑似的な死(実際に死んでいるようにも見えます)を繰り返すようになった少年が、逆説的に人々の希望となっていく…という物語です。このまま幸せな生涯を送るのかと思いきや、ふと現実的な物事に囚われ、平凡な人生になってしまう、というところもシニカルですね。
「実りの季節」は詩人の不思議な生涯を語った物語です。
いつもカフェで詩作をしていた詩人ロバート・Hには、実りの季節を迎え、壮大な詩を創作中だという噂が流れます。集中のあまりカフェの同じ場所から動かなくなったロバート・Hは沈黙し、やがて椅子と一体化し始めます。
椅子とロバート・Hとの境目も分からなくなった状態になっても、まだその詩は彼の口からは出てこず、そもそも彼の口さえ見えなくなってきていました…。
詩人が詩作にふける内に椅子と一体化してしまう、という奇想天外な物語
春秋社
西田幾多郎と松下幸之助
白水社
トランプ大統領を創った男たち ロイ・コーンとスティーヴ・バノン
自然・科学
東京化学同人
グーグルで情報革新を担った著者が語る 『数学の美:情報を支える数理の世界』 #IT #ビジネス
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09
昨日は夜から雪になり一段と寒くなったと思ってたら、今日は快晴で春の陽気。
08
正午過ぎ着で大分から東京に戻り、夕方、大量のレゴを売る。トイズキングの出張買取。全部で18万円也。
07
朝の便で大分。生産地区のITを仕切るK氏に、うちの会社に来ない?とお誘いするため夜会食。予約した天麩羅屋さんがとてもよかった。大分駅周辺でいい天麩羅やないよねーって言ってたので、これは発見。
04
欧州駐在時の駐在員メンバーでの非定例会で銀座のバル。一昨年転職したエンジニアU氏を、いい加減戻ってきなよーと諭すなど。気のおけない会が終わって帰宅するころには雪と風でなかなかの寒さに。手が凍える。
咬んだり刺したりするカフカの『変身』25
グレーゴル、見つかる!
頭木弘樹
2025年2月3日
新刊紹介
ルドゥー『存在の四次元』紹介
意識、ひいては人間存在の深奥に迫る理論の書
2025年3月7日
憂鬱
2025-03-10 06:19:13 | その他
あー、憂鬱だ。
私にとって、年末年始は一年を通じて最も憂鬱な時期かもしれない。
クリスマス・正月、この時期の世間は華やかなお祭ムードが続く。
何がめでたいのかハッキリ分からないまま、お祝いムードが続く。
都内をよく走る私は、お洒落にライトアップされたホテルや町並みを毎日のように目にしているのだが、それがやたらと眩しく見える。
こっちは、汚れて臭い身体で汚れて臭い荷物と一緒にドライブしているわけで・・・「俺には縁のない世界だな」と、何とも言えない溜息ばかりをついている。
今更、寂しいわけでもないし、惨めなわけでもない。
でも、何となく気分はブルー。
今はこんなでも、子供の頃は冬休みが大好きだった。
自分にとって、特に何があるわけでもないのに、世の中がHappy一色の雰囲気になるのが好きだった。
では、いつ頃から年末年始を憂鬱に思うようになったのだろうか。
多分、それは死体業を始めてからだ。
年柄年中、人の不幸に関わっているこの仕事には、お祝いムードは合わない。
年柄年中、「御愁傷様です」と頭を下げ、辛気臭い面持ちで仕事をこなす私は、お祭りムードを持ちようがない。
仕事とプライベートをクッキリと区別すればいいのかもしれないけど、現実は、なかなかそうもいかない。
プライベートが仕事に侵されたり、またその逆だったりと。
まぁ、私の場合はプライベートが仕事に侵されていることがほとんどだ。
その典型が休日数にある。
一般企業だと、年間休日数は110日~120日くらいだろうか。違う?
私の場合は、それを大きく下回る。
これは、20代後半の頃の話だけど、一年間の休日が28日だった年もある。
ある年の暮れ、「今年はよく働いたなぁ」と思いながら、スケジュール帳を遡ってみたことがあった。
すると、当年に取った休暇数が28日だったのである。
「たった28日?ひと月に2日余か・・・」
その数を知って、我ながら驚いたものだった。
若くて心身が軽かったからできたのだろう。
しかし、今年も、春ぐらいからそれに近いペースで仕事をしている。
さすがに、この歳になると結構疲れる。
夏の盛りに、現場アパートの階段の昇降を繰り返したときは、水をかぶったような汗がでてブッ倒れそうになった。
階段下の日蔭にうずくまった私は、地面に落ちる汗に色々なことを思ったものだった。
「これも俺の宿命だ!修業!修業!」
そう言う今も、バカの一つ覚えのように「疲れた」「疲れがとれない」と愚痴ってばかりの日々だ。
そんな死体業には、年末年始も休みはない。
人が死ぬのに、クリスマスや正月は関係ない・・・はずたからね。
余談だが・・・
「病院の延命措置と世間の大型連休は相関している」といったブラックな噂はよく聞く。
「病院職員が休暇を取るために、患者の死期が作為的に操作されている」というものだ。
ただ、噂は噂でしかなく、その実態は定かではないが。
私も死体業のはしくれ。
死人相手の仕事をやってて、年間計画が立てられるわけはない。
計画が立てられないところに、死体業の面白さがあるとも言えるかも。
何はともあれ、年末年始に長期休暇を取るなんて、夢のまた夢だ。
この点では、各種サービス業や交通機関などで働く人達も同じような境遇だろう。
ただ、私は代休もとれないうえに、やってる仕事がコレだから、なかなか明るい気持ちになれない。
片や、年末年始の世間は自分の心情とは真逆をいっている。
そのギャップが大き過ぎて、自分ではその溝を埋めることができないから憂鬱になるのだ。
そんな年の瀬。
ほとんどの人がHappyに過ごしていることだろう。
そんな中でも、私のブログだけは相変わらずドヨヨ~ンとしている。
新しい年に希望を持って、たまには楽しいネタを書いてみたいもんだ。
2006-12-26 22:29:57
特殊清掃についてのお問合せは
112.開高健 著『屋根裏の独白』,中央公論社,1959. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1358659 (参照 2025-03-07) (ヒトラーのウィーン時代)
ディラックの足跡をたどれば現代物理学の歴史がよく見えてくる
昨日読み始めた『量子の海、ディラックの深淵』(天才物理学者ディラックの伝記)を、少しだけ読みすすめる。あこがれの(でもないらしい、名誉とかそういう世間的なものには興味がなかったのだろう)、ケンブリッジのセント・ジョンズ・カレッジに、奨学金を得て入ったが、普通の顔で過ごす。 最...
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teacup. byGMOは、2022年8月1日をもちまして、サービスを終了いたしました。
これまでteacup. byGMOをご愛顧いただき、誠にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
今後とも、GMOメディア株式会社のサービスをよろしくお願いいたします。
2022年8月1日
IS 655602 / ISO 27001
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結婚式場
結婚式場の3割が赤字、 市場はコロナ前に戻らず 「披露宴」規模の縮小痛手
結婚式場の苦境が続いている。国内で結婚式の専門式場やハウスウェディングなどを経営する「結婚式場」の運営企業を調査した結果、2023年度の損益動向が判明した104社のうち、33.3%が「赤字経営」だった。前年度から「減益」となったケースを含めると、全体の約6割で業績が「悪化」した。コロナ禍の打撃から挙式数は回復しているものの、家族や親族のみで行う小規模な披露宴の拡大や、物価高を背景に「ナシ婚」「ジミ婚」などのトレンドも定着し、式場間の競争が激化していることなどが主な要因となった。
結婚式場に関しては、未婚率の上昇を促している可能性がある。
他人と比べて豪華な結婚式ができないとかで落ち込む人が出たり、結婚を先延ばしにしたりする人もいるかもしれない。そもそも結婚式の規模と離婚率は何の因果関係もない、というか、むしろ最初に盛り上がる方が離婚率が高いぐらいなんじゃないか?
結婚式の規模を小さくし、将来に備えるのは今の時代なら当然だと思う。昔のように、派手に金を使えるほど好景気ではないし、物価高も来る。派手な結婚式をしなくても当然、というかそれが普通、借金して結婚式をするのは愚か、ぐらいの認識になっていけばいいし、結論としては結婚式自体も要らないだろ。
昔は景気が良かったので、若者に消費をさせることでブライダル業界に所属する人々を食わせてあげていた、というのが適切な解釈だろう。
熱心なウェディングプランナーが自分の仕事に誇りを持ったりすることを何ら否定するつもりはない。問題は、金もないのに大きな結婚式を挙げるという点で、この国の未来を考えれば、若者にはブライダル業界にお金を流す余裕は無いのが実情だろう。一生に一度のこと、とか言われて、平時なら絶対に買わない花に5万円出したとかもあるんじゃないか? 火事場泥棒とまでは言わないが、介抱泥棒に近い業者も多いだろ。
それと、友達の結婚式が続いたため、借金をして祝儀を払うなんて本末転倒な話もあった。若者を食い物にするのはやめ、結婚式はほんの一部の人がやればいい。結婚式をするのはダサいぐらいの空気でちょうどいい。
2025/3/7 「三鷹の夜☆月いち読書会(第42回)―科学と文学の間(あわい)に」(三鷹ネットワーク大学;終了)
思い起こせば、栗田君との初対面は、入院中の吉永さんから指示されて人文書院で発見された同社の前身である日本心霊学会関係史料を調査した時である。吉永さんに研究に協力してくれるかと言われて、お知恵を拝借かと思ったら、日本心霊学会・人文書院宛書簡群の撮影の手伝いであった。もっとも、研究の中間報告会に呼ばれたし、栗田英彦編『「日本心霊学会」研究:霊術団体から学術出版への道』(人文書院、令和4年10月)にも寄稿することになったので、確かに「研究に協力」であった。
人文研での撮影作業は、平成28年2月だった。栗田君も来るので私が入手していた清水芳洲主宰の雑誌『精神統一』大正11年6月号*1のスキャンを頼むよう吉永さんから別途指示もあって、同誌を渡したのが初対面での出来事である。吉永さんは入院中なのに研究意欲の旺盛さには感心したことを覚えている。その日は栗田君と藤澤親雄やCBA(宇宙友好協会)の話をしたような気がする。周囲にはそういう話ができる人がいないので、とても楽しかった。あの時は院生、講師・助教クラスの若者に混じって、いい爺さんの私が撮影に四苦八苦していると、栗田君が見かねて助けてくれたっけ。改めて感謝を申し上げます。吉永さんから『精神統一』を渡してくれたかと旧Twitterで訊いてきた時の私のDM(ダイレクトメッセージ)による返事を挙げておこう。
畠山直哉+大竹昭子『増補版 出来事と写真』+『見えているパチリ!』サービスセット
¥2,150
2025.03.07
【書評】英雄と悪党との狭間で
2025.03.07
【書評】英雄と悪党との狭間で
2025/03/08 New! 農水省、大蘇ダム大量漏水の調査結果を公表
2025/02/28 鬼怒川水害訴訟の控訴審判決
2025年3月 (2)
2025-03-08
インターネットで守られる健全性と排除されるものについて
インターネット、インターネットの平和と健全性を守るために、例えばここで「死にたい」と呟くと、そのツイートや叫びが不可視化され、その呟いた人間には『適切な~(意訳:ここではないどこかに行ってそこで苦しみを表明して下さい)』と排除され、その『インターネット』は健全に保たれる。
それって、本当にそれでいいのか?間違ってるんじゃ?と思うけれどもそういう思いも、こういう風に完全に排除されて目に入らないようにされ続けてると、「こういう健全な状況が正しい」と思うようにいつかなってしまうのではないかと思う。
SNS、ブログサービス、などのサービスは、2000年代から徐々に「相互交流できない」サービスへと変化していっている。交流するためのツールはそれぞれあるけれども、規模感や”バズ”を産むという仕組みが『一方的に卵を投げつけるサービス、ツール』にしかなってない。
コメント機能自身の仕組み自身は2000年代から変わってなくても、環境が変わってしまえば、それは別のツールに変化する。”バズ”を産む環境下では、大勢で卵を投げつけるツールになるし、『卵を投げつけたい人が殴り返される心配なく卵を投げてるツール』にさえなる。
『インターネット』を『コメント』から守るために、いろいろとアイデアが生まれ実装されていった。ユーザー健全度で判断して不健全なユーザーのコメントを表示されないようにするとか、コメントを機械的に判断して建設的でないコメントを排除するとか(死、殺、自殺が含むのもその一種)
元々、インターネットでやり取りされるコメントは、個々人の人間関係のやり取りだったはずで、そこでは知識の交換やお互いの誤解を解いたり、相互に意見をすり合わせたりしたものだったはずだ。現実の人間のやり取りのように。
でも、環境が変わってしまって、それが成り立たなくなった。
だから、今、『インターネット』はそういうものを“不可視化””排除”する方向に向かって行ってる。めんどくさい人やコメントは『スルー』して(そしてそのおかしいのを放置)するのが、今のインターネットの『お作法』になっている。
昔から変な人はいるし、今もいる。変じゃないけど、特定の話題でその人自身が抱えている問題で『変』になってしまう人もいる。
そういう人や、そういう状態を、外側に押しやる。それによって、『インターネット(特定のブログ、SNSサービス)』は健全に保たれる。
保たれる、けれども。それで、良いのか。良くないんじゃないか?それじゃ、”困ったり、間違った状態に置かれた人”はずっとそのままだし、そして、誰もそれに対して責任を取らない(元々ないと言えばないのだけれども)。
それは、やっぱり、どっかおかしいんじゃないか?
そういうことを時々考える。
考えてるけれども、じゃあ、どういう形にして、どういうシステムにすればそれが解決するのか、というと、全然分からないでいる。
Twitterみたいなオープンでバズを産む場所からdiscordみたいな閉鎖的なコミュニティへの遷移が起こっているけれどもその先でも(むしろそういう場所の方が)『間違ったもの』は排除されて行く。
わからん。何もかもわからん。
わからんまま、今日も自分はインターネットを使っているし、ブクマや返信についたよくわかってないコメントをスルーしている。(自分がメンタル弱で返信しんどいのもあるけど)
あと関係ない話ですけど、自分、コメントや感想、面白いのや嬉しいのを貰っても返信できてないです。メンタルが本当に弱で、返信をしたりするのに体力と精神力を物凄く使ってしまい、ちょっとそうなると他に向ける体力がなくなってしまうので、放置してしまっています。コメント感想、本当にありがたく読んでいます。
いつも本当にありがとうございます。
(こちら、Twitterとblueskyにポストしたものをまとめたものです)
orangestar 2025-03-08 22:03 読者になる
晴れても風は冷たい金曜
古書 古書展 泉鏡花 三島由紀夫
今日は某近代文学研究者の旧蔵書が並んでいて(すでに何度も出ているが)、それなりの付け値だからそうそう買えるわけではないけれども、明治大正期のちょっと面白そうな本なんかがちょろちょろあったりして、棚が面白かった。
晴れても風は冷たい金曜
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2025.03.08 更新
3/8 みだれめも(水鏡子)を登録しました。
ISSUE THATTA ONLINE 最新号です(25/03/08)
SERIAL INDEX 連載記事の索引です(25/03/08)
INDEX 書評などレビューの索引です。作品名から引けます(25/03/08)
REVIEW INDEX(作家別) 書評などレビューの索引です。作家名・編集者名から引けます(25/03/08)
2025.03.07
[新刊]
太田忠司『名古屋駅西 喫茶ユトリロ 龍くんは河童と踊る』
ロブ・ハート『パラドクス・ホテル』創元SF文庫
太田さんの新刊は、早くもシリーズ5作目。人気あるね。
『パラドクス・ホテル』は題名からも推測できるとおり、タイム・トラベルもの。帯や解説を読むと、ミステリー色も濃いらしい(本格ではないが)。タイム・トラベルものは好物なので、読むのが楽しみ。
土曜、日曜、月曜と、東京の友人がスキーに来た。初日、彼らは「うずやら」で蕎麦を食べ、戸隠スキー場で滑ってきた。日曜日、妙高杉ノ原スキー場で滑る予定が天気が悪く、中野市の向こうの夜間瀬スキー場は曇っているだけだというので、行ってみた(ここで滑るのは、私は初めて)。隣りの繋がったスキー場も含めて、若いボーダーがたくさんいるスキー場だった。
3月の新刊:冒険者たち――特権的文学のすすめ
2025年 3月 6日
冒険者たち――特権的文学のすすめ
鈴木創士(著)
判型:四六判上製
頁数:208頁
定価:2500円+税
ISBN:ISBN978-4-8010-0861-8 C0095
装幀:宗利淳一
3月上旬発売!
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20世紀文学のマイルストーンを辿る
アルトー、ベケット、ジャベス、室伏鴻ら言語・身体の極限を追求した「冒険者たち」をめぐり、炸裂する24のエッセイ。
神聖なる怪物たち……彼らの墓碑銘は砂漠の果てにある。この書物が書かれなかったとしたら、20世紀は悔恨のままに終わっていたことだろう。(四方田犬彦)
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3月の新刊:ロシア・中東欧のエコクリティシズム——スラヴ文学と環境問題の諸相
2025年 3月 6日
ロシア・中東欧のエコクリティシズム
スラヴ文学と環境問題の諸相
小椋彩+中村唯史(編)
判型:A5判上製
頁数:376頁+カラー別丁8頁
定価:5000円+税
ISBN:978-4-8010-0853-3 C0098
装幀:宗利淳一
3月中旬発売!
▶試し読み◀/▶直接のご注文はこちらへ◀︎
非人間中心主義的読解に向けて
ポーランドの炭鉱、チェコの森、ウクライナの麦畑……ロシア・中東欧の厳しくも豊かな自然は、文学や絵画でどのように描かれているのか。
国家や民族の問題が影を落とすロシア・中東欧文学を、地政学や文明論を超えたエコクリティシズムの観点から批評し、新たな読解の枠組を提示する。
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新刊紹介 (889)
(全商品:286点)
横溝文化祭「トゴルアートワークス」頒布セット
お一人様一冊まで
2,200円
売切。再入荷はありません。
『時機を待つ間 横溝正史が愛した日本文学』
お一人様一冊まで
1,650円
売切。再入荷はありません。
黒い背の本棚(貳) 角川ホラー文庫・カバーデータ・インデックス(2)
2,200円
「冒険家クラブの冒険談」ヒラヤマ探偵文庫37
1,000円
『ご褒美と妖精』ペガーナ・コレクション第5巻
2,800円
黒い獣 渡辺啓助ジュヴナイル作品集
3,520円
(全商品:286点)
全件表示 (286) 盛林堂ミステリアス文庫 (127) 書肆盛林堂 (3) 盛林堂書房 (3) 委託同人誌・新刊書 (150) グッズ (3) イベント申込 目録
ふくらむ読書
2025.03.06
オカタケの「ふくらむ読書」【48】和田芳恵(上)
岡崎 武志 第48回 女性のような名を持つ作家・和田芳恵(上) 和田芳恵(19
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2025年3月
【速報】突然ですが『共産主義車 ソ連編』を出版します!
2025年3月6日 書籍
突然ですが『共産主義車 ソ連編』を出版します! 著者は松本京太郎さんで『共産趣味インターナショナル』シリーズの …
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Arabiq Monthly Board 「Polytheism」(鷹塀三奈個展)
2025.03.06 Thursday
月替わりの展覧会スペース Arabiq Monthly Board 展示のご案内です。
鷹塀三奈さんをお招きして下記の通り開催いたします。
記
Arabiq Monthly Board
Mina Takahei Exhibition
「Polytheism」
【会期】
2025年3月6日(木)~3月17日(月)
13:30-20:00
会期中水曜定休
【オンライン販売】
3月6日20時から、作品問い合わせを承ります。
→ 作品掲載ページ ←
ご購入希望の方はhttp://www.arabiq.net/contact からご連絡ください。
<会場・連絡先>
珈琲舎・書肆アラビク
530-0016
大阪市北区中崎3-2-14
tel/06-7500-5519
web: http://www.arabiq.net
Twitter( X ): @arabiq_allstars
Instagram: @arabiq_allstars
Youtube: アラビク時報
以上
Polytheism(ポリセイズム)は、多神教という意味です。
自然のたましいが息づく鷹塀ワールドに、ぜひお越しください。
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13:49 - comments(0) -
Arabiq Monthly Board 「Polytheism」(鷹塀三奈個展) (03/06)
March 2025 (1)
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講座やワークショップの様子 (507)
2025.03.02 Sunday
author : ヨンネ
ラッキーカラー革豆本●■をつくる手製本ワークショップでした
みーなーこむ(タイ語で3月)
最初の日曜日
ラッキーカラー革装豆本マルシカクをつくる手製本ワークショップでした
マル、シカク、どちらも糸かがり綴じの豆本です。タイの曜日カラー、誕生日の曜日がラッキーカラーになります。参加された方は誕生日の色を選んだり好きな色で製本したりいろいろ。シカクは見返しの色、マルは中身の色を変えたり。革なので箔の装飾でも楽しめます。
はじめての方、おひさしぶりの方、いつもの方、ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
本屋さんで見かける本とはまた異なる物語が手製本にはあります。ワークショップでは製本をメインにするので中身は皆さんのこれからにおまかせなのですが、物語をつないでもらえたら嬉しいです。
・・・
*本の修理と手製本のお問い合せについて→★
*手製本講座やワークショップのお知らせ→★
*『はじめて手でつくる本』ヨンネ著 発売中→★
*YONNE BOOKBINDING WEBSHOP→★
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| 講座やワークショップの様子 | 22:33 | comments(0) | - | pookmark |
午前 10:30-13:00
午後 14:30-17:00
終了しました ワークショップの様子→★
ラッキーカラー革豆本●■をつくる手製本ワークショップでした (03/02)
2025-03-06
自分が書いたことが正しいかどうかを AI に判断してもらう
AI
記憶が曖昧すぎて自分が正しいかどうか不明 明治以前の庶民の旅行は、信仰と深く結びついたものだった。先に紹介済みの通り、伊勢参りなどが分かりやすい事例で、基本的に旅行のための建前があった。お参りではない近代的な観光旅行は、志賀重昂の『日本風景…
自分が書いたことが正しいかどうかを AI に判断してもらう
AI (6)
アーカイブ公開
一部の方々の要望にお応えして、過去記事を徐々に再公開することにしました。 https://blog.kinotoshiki.com
2025-03-05
chromeのはてなブックマークが突然使えなくなった方へ
chromewebstore.google.com なんか古い方のはてなブックマーク拡張があって、そちら側が使えなくなったようです。 そちら側を使っていた方は使えなくなってしまった模様。ただ、「chrome拡張 はてなブックマーク」で検索すると最初に出てくるのは今回使えな…
chromeのはてなブックマークが突然使えなくなった方へ
2025 / 3
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2025年03月04日
3月9日(日)午前5時42分~ #NHK ラジオ「海外マイあさだより」ブエノスアイレスから相川知子
来る2025年3月9日(日)午前5時42分~ #NHK ラジオ「海外マイあさだより」でブエノスアイレスの声を相川知子がお伝えします。
日本からは地球の反対側アルゼンチンの首都ブエノスアイレスからアルゼンチンの様子の声のレポートです。この番組は
#マイあさ 月~金曜日 5:00~ 放送
https://www4.nhk.or.jp/my-asa/
ラジオがなくてもネットで聞けます!
https://www.nhk.or.jp/radio/player/?ch=r1
<番組名>『海外マイあさだより』午前5時42分~ 6分程度の枠です。
<チャンネルとエリア>
NHKラジオ第一にて、全国放送です。
上記のコーナーでアルゼンチンの首都ブエノスアイレスに住んでもう35年目(アルゼンチン情報発信は27年)のTOMOKOがアルゼンチンのお国柄、文化、習慣、食生活など、いろいろな面からお話ししています。ミニスペイン語講座付きです!
是非聞いてくださいね!
またお友達ご家族にアルゼンチン好きの方にお知らせしていただけると嬉しいです。
よろしくお願いします。
お楽しみに!
#なお、早朝起きれなかった方番組HPから「聞き逃し」があるそうです。
https://www4.nhk.or.jp/my-asa/
しかし期間限定で1週間だけですので、お早目に。
TOMOKO 相川知子
ファニプロラテンアメリカ代表
FunnyPro LatinAmerica
https://tomokoargentina.wixsite.com/funnyprolatinamerica
tomokoargentina3@gmail.com
主観的アルゼンチンブエノスアイレス事情
(アルゼンチンのことを日本語で発信して27年目に入ります)
http://blog.livedoor.jp/tomokoar/
地球の歩き方特派員ブログでは写真多めに掲載中
ブエノスアイレス 地球の歩き方 +お好きなテーマで検索ください
アルゼンチン現地最新情報やTOMOKOなコメントはツイッターで
https://twitter.com/tomokoargentina
アルゼンチンの綺麗なことはインスタグラムで発信
https://www.instagram.com/tomokoaikawaargentina/
スペイン語通訳サービス (逐次通訳・同時通訳) スペイン語翻訳 スペイン語から日本語翻訳
https://tomokoargentina3.wixsite.com/website
スペイン語レッスンはこちら
https://clasedeespanol.my.canva.site/
日本語レッスンはこちら Curso de JAPONES en linea
https://clasedeespanol.my.canva.site/clase-de-japones-casa-de-argentina-japones-para-negocios-y-objetivos-especificos-japones-para-viajeros
クリックお願いします!
なお、次のラジオ深夜便はもうすぐです。
((NHKラジオ深夜便))
ブエノスアイレスからの声をお届けします
https://www.nhk.or.jp/shinyabin/program/b3.html
今年度もアルゼンチンのことをお伝えしますのでよろしくお願いします。
3月20日零時十分過ぎにお話をします。
放送的には3月19日の深夜の回のNHKラジオ深夜便
は午後11時15分から始まり、3月20日午前5時00分に終わります。
私の出演時間は 時差は12時間のため 日本の午前0時10分過ぎは、
こちらは 一日前の3月19日正午すぎです。
tomokoar at 09:27|Permalink│Comments(0)│
mixiチェック │ラジオ出演の御知らせ
3月9日(日)午前5時42分~ #NHK ラジオ「海外マイあさだより」ブエノスアイレスから相川知子
ラジオ出演の御知らせ (104)
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Eclipse Phase 作品, Eclipse Phase 情報, ゲーム
「「FT新聞」&「SF Prologue Wave」コラボレーション企画 のご紹介 その9」岡和田晃
by TakatukiMaki • 2025年3月2日
「「FT新聞」&「SF Prologue Wave」コラボレーション企画 のご紹…
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ショートショート, 小説
「百日紅の木」深田亨
by TakatukiMaki • 2025年3月2日
夜になっても昼間の暑さが十分残っていた。 坂道をのぼって久しぶりに訪れたレスト…
Read more →
「スペーストンネル(時空隧道)抜けて」◇第4話◇「目論見書」江坂遊
Response: Comment (4) Trackback (0)
sugata:ジョン・ディクスン・カー『死者のノック』(ハヤカワ文庫) (03/03)
fontanka:ジョン・ディクスン・カー『死者のノック』(ハヤカワ文庫) (03/03)
4/1 子ども製本クラブ 製本ワークショップ@伊那
お知らせ
2025年03月1日
YouTube
YouTubeを始めました。
オリジナルのショートショートを朗読(音声合成)しています。
ジャンルは、SF、ホラー、ミステリー、ファンタジー、ユーモアなどのエンターテインメント系です。
中学受験の算数で使われる「特殊算」の解説もしています。
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sekita_namida 2025-03-03 12:00 読者になる
YouTube
さて今冬から、部屋の暖房として石油ストーブを導入したと
いうことは前に書いたが
あっという間にメーターが計測できる数値を振り切ってしまうのだ。
はじめのうちは気を配っていちいち数字に翻弄されていたのだが
部屋の機器への理解が深まり、それもおもしろいことだ。
2025年03月02日
リアルポリティクスの陥穽
先日のワシントンにおけるウクライナと米国の両首脳の会談決裂は、多くの人々を失望させるものであった。事前に伝えられていた協定内容が、意外にウクライナに有利なものであるらしいことに、内心半信半疑に期待していただけに、私と同様に感じた人も多いと思う。結果から見れば、この決裂はいくつなの情報筋からの説明にあるように、トランプとヴァンスが事前に仕組んでいた罠であった可能性もしてくる。トランプは、大統領選挙キャンペーン中から、自分にはウクライナ戦争を直ちに停止させる力があると宣伝してきた手前、彼の支持者に対して何らかの成果を短期に示す必要があったのだろう。少なくとも、中間選挙前には、目に見える成果を呈示するとこがなければ、中間選挙に大敗する可能性が高い。そんなわけで、トランプにも、懸念すべき弱点があり、ウクライナとそれを支援するヨーロッパ諸国に対して、ある程度納得させ得る妥協案を提出する必要があったのかもしれない。実際にはウクライナにとって明らかに有利な条件であっても、そしてトランプの当初の恐喝的な停戦条件から大幅に後退したものであっても、とにもかくにも停戦を実現しさえすれば、トランプとしては、知性の低い彼の支持者に対して、自分がゼレンスキーに無理やり停戦を押し付けたディールの勝利者であると、納得せせることもできると読んでいたのかもしれない。
あるいは、自己の利益しか考えないリアリスト政治家として、はじめからウクライナの鉱物資源に目をつけて、フランスなどに油揚げをさらわれる前に、資源開発の先鞭をつけて戦後処理の際に自国の有利になるように運ぼうと考えていたのかもしれない(私としては、トランプがそんな長期的ヴィジョンによって行動する人間とは思われないので、この可能性は少ないと思っている)。
いずれにしても、専門家でもない我々に現在知り得ることは少ないし、それも不確かである。そんな不確かな問題に口をはさむことは愚かであるかもしれない。とはいえ、たとえ不確実な情報に基づいてであっても、断固とした判断が必要な場合がある。戦争に加担したり、反対したりすることは、そのような判断が求められる場合の一つであろう。私が例えば「絶対平和主義」のような原理主義的な立場に共感できないのは、それが困難な政治的決断を回避しているからである。
侵略者と被侵略者を均並みに扱うことによって、世界秩序に対する顕著な撹乱をもたらすとか、自由と民主主義に対するアメリカ政治の重要な伝統をかなぐり捨てることによって(もっともそれさえしばしば偽善的建前に堕することはあったのだが)、国際社会からの共感と信用を根本から損なうという大きな国益損失をもたらしたとか、多くの識者が指摘していることにはおおむね賛成するが、ここでは少し違う角度からこの会談の決裂の歴史的意義を考えてみたい。
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easter1916 at 22:24|Permalink│Comments(0)│ │時局
リアルポリティクスの陥穽
2025年03月
時局 (108)
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2025-02-28
『城南旧事——北京の思い出』
新
林海音[大原聖蘭訳]
(2025年1月23日刊行、行知出版、東京, 312 pp., 本体価格3,000円, ISBN:978-4-909025-04-3 → 版元ページ)
leeswijzer 2025-02-28 13:02 読者になる
『城南旧事——北京の思い出』
土田健次郎「儒教とは何か」
土田健次郎「儒教とは何か」、大月杏奈ほか編『儒教のかたち こころの鑑:日本美術に見る儒教』(展覧会図録)サントリー美術館、2024年、8-14頁。 日本の歴史に儒教が果たした役割が簡潔かつ見事にまとめられている。長年の研究で練り上げられた独自の視点と語り口が光っている。こういう...
2025年2月27日
あいかわらず、読めず、四苦八苦、現在の仕事が、まったくおもしろくないので、読む気も起こらず。
仕事が楽しいわけがないのはわかっちゃいるけど、どうもなあ、と、いうことで、前から読んでいたコミックをご紹介。
『アオイホノオ』 島本和彦
ほぼ同世代で、書いてある内容は実によくわかる。大学時代からはじまって、連載を少年サンデーではじめた自己語りの物語だが、正直、『炎の転校生』を読んだとき、「心に棚をつくれ」で、なんというセンスなんだと思い、こんなに絵も下手で、明らかに消え去るよなと思ったもんだ。
人間わからんもんやね、しかし、偉大な才能をまじかに見ていながら、負けるもんかというか、自分には自分の世界があるというか、20巻くらいからおもしろくなった。
特に、アシスタントのマウント武士とのからみがいい、創作の部分だが、80年代の猥雑な雰囲気といい、その際の時事ネタには、にやにやしながら読んでしまう。
しかし、改めて思うと、1980年代はおもしろい時代だったんだなと感じる。
自分も、それに感化されて、こんなリストを作ったわけだから、あの時代は忘れがたいものだ。
amazon アオイホノオ
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2025.02.27コラム
カラサキ・アユミ氏 コラム 子連れ古本者奇譚 第38回「バリケードを取り外した日」
息子が生まれて3歳と9ヶ月が経ったある日、とうとう本棚の前に設置してい……
2月24日 体調不良のため、2月後半から3月半ばまで、電話・Fax・メール対応ができませんので、ご了承ください。復活できましたら改めてお知らせします。
色彩は存在しないが,色彩は色彩でしかありえない
村田純一『色彩の哲学』岩波書店,2002年
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ウィトゲンシュタインの『色彩について』の余勢に乗って。
『色彩について』の準備として読んだ「色彩の多次元性―ゲーテとウィトゲンシュタイン―」はこの本の第Ⅱ部第1章と第2章のもとになっているが,収録に際して大幅な修正と加筆がなされたとのことである。
この順番に読んでいるからかもしれないが,『色彩について』を読んでいたときにはよくわからなかった断片についても,この本の中で読むとなるほどと思うものがいくつもあった。
そのためだけに読むのだとするとちょっと大物にすぎるかもしれないけれど。
本書は大きく二部に分かれており,第Ⅰ部のところに「はじめに」があるのだが,第Ⅱ部に入るともう一度(第Ⅱ部の)「はじめに」があったりする。
しかし,議論はけっこう連続性がある気がする。
第Ⅰ部が「色彩の「奥行き」」,第Ⅱ部が「色彩の多次元性」である。
第Ⅰ部では,色彩は一見そう見えるよりも複雑なものであることが,現象学や色彩の知覚研究をもとに論じられる。
第Ⅱ部では,それを受けて,ゲーテ,ウィトゲンシュタイン,カンディンスキーの色彩論を検討する。
予想以上に知覚研究にどっぷり浸かった本なのだが,序盤のフッサールに関するところが抽象的で専門性が高くちょっとつらい。
そこを抜けて,具体的な色彩の知覚の議論になると面白くなってくる。
そもそもの初発の問いはけっこう興味深いのである。
色彩の科学研究の世界では「客観的世界に色は存在しない」ということがいわば常識になっているが,それは順当な主張なのか。
実のところ,この主張は,論理的,哲学的には問題含みであることがさっそく序章から指摘される。
第Ⅰ部でもこの話にストレートに入っていったほうが読者の興味を維持できる気がする。
----------------------------------------------------------------------
本書では,空間性に絶えず焦点が当てられる。
色彩の知覚もまた空間知覚の一部をなすからである。
しかし,もし心が非空間的であるとするなら,そのような非空間的な意識がどのようにして物体の空間的な性質を把握することができるのだろうか。(pp. 55-56)
村田純一『色彩の哲学』
考えてみたこともなかったが,確かにわれわれはさまざまなものを空間的に認識する。
すると,その意識も空間的でなければならないのではないか。
デカルトは心と物を区別するが,それは心を非空間的なものと捉える視点である。
知覚のリアリティを捉えようとするのであれば,それではいけない。
色彩の経験そのものも空間性を帯びている。
物体表面の表面色と,空や水中といった,位置が不確定で平面的な面色を区別しなくてはいけない。
こうした色彩経験の空間性は,色彩にとって付随的なものではない。
色彩は空間性と切り離して考えることはできないし,むしろ空間知覚と一体なのである。
要するに,視覚現象に関する限り,物体の表面によって表面色が定義されるのではなく,表面色に基づいて物体の表面が定義されるのである。(p. 75)
村田純一『色彩の哲学』
著者はそうした色彩の関わる空間の性質を,カッツを手がかりとして“奥行き”という面から考えようとする。
というのも,もし色彩の本性がこのような空間性を含むものであるとすると,色とは何かについて空間性を抜きに語ることはできなくなるからである。そしてもちろん色が位置している空間とは,色が現れている場所を含んでさまざまな物質が存在するこの空間にほかならない。(pp. 79-80;傍点を太字で代用)
村田純一『色彩の哲学』
ここで,空間というものが抽象的な何かではなく,色が経験されている,そして,われわれが経験するまさにその空間であるということが強調されている。
色彩の知覚では,よく色彩の恒常性という性質が取り上げられる。
照明の明るさが変わったり,照明光に色がついていたりしても,主観的に感じられる色には大きな変化がないといった現象である。
しかし,考えてみると色彩の恒常性というのはよくわからない性質である。
明るさや彩度の観点から見ると色は変化しているのに違って見えないというのはどういうことなのか。
逆に言えば,違った色が“同じ”に見えてしまっているのだから,恒常性と言っていいのだろうか。
この色彩の恒常性もまた空間性の観点から問い直される。
プロトタイプ的な,科学的な理論としてランドのレティネックス理論が紹介される。
この理論は,複数の刺激からの反射光(照明光と表面反射率の積)を比較し,刺激の表面反射特性を取り出すアルゴリズムを提案する。
こうしたスタンスの背景にあるのは,「与えられた刺激に基づいて表面反射特性を再構成すること」(p. 91)が色彩の恒常性であるという考えである。
そのような見方は入念に否定される。
伝統的な見方では,色彩の恒常性に関する問題は,まず所与として対象からの反射光が目に刺激として与えられ,そこから,どのようなメカニズムによって,照明の要因が「除去」されて対象そのものの色彩が認知されるに至るのか,というように定式化されている。……(中略)……しかしながら,実際の色彩知覚では,照明が変化した場合に対象の見え方が全く変わらないということはありえず,むしろ,照明の変化に応じて対象の色彩の見え方が一定の仕方で変様していることは同時に気づかれている点を無視できない。(p. 103)
村田純一『色彩の哲学』
カッツによる議論を参照しつつ,色彩の知覚が距離,すなわち,奥行きによって異なること,色つきの照明,人工照明と太陽光の違いについて論じられ,色彩の知覚が不確実であり,また,私たちがそのことを知っていることが確認される。
色彩の恒常性とは照明の変化にもかかわらず変化しない色彩を見る経験ではなく,むしろ照明とともに色彩が「変様」するありさまを見る経験である。(p. 110)
村田純一『色彩の哲学』
そんなわけで,恒常性の概念も転倒されてしまう。
この事情を少し強く表現するなら,むしろ,変化があるからこそ,その変化を通して,あるいは,変化のなかで「同一性」が見て取られることが可能になるのであり,この点にこそ「恒常性」の基本があるということになる。(p. 116;傍点を太字で代用)
村田純一『色彩の哲学』
なるほど,色彩の恒常性という概念がすっきりしないわけである。
同一性が認識されるときには,実際には常に変化を意識しているのだから。
変化したという認識と裏腹に同じであったことが認識される。
座敷童が出て行った後になってはじめてその存在に気づくというような。
第Ⅰ部では,色彩の知覚というものが他から独立に成立しているのではなく,“奥行き”に代表されるような,距離や照明光その他の知覚と切り離せないことが強調される。
むしろ,それは空間知覚一般を構成する一部分なのである。
あるときには色がわかるからこそ対象が認識できるし,別のときにはその逆である。
対象認識の代わりに距離や照明光を挙げても同様であるし,もしかしたらそれらの組み合わせも考えられるかもしれない。
つまりは,世界はわれわれが認識しているよりもはるかに複雑なのである。
われわれの認識はその一部をかなりいびつなしかたで切り取ったものに過ぎない。
数百次元もある情報を高々2~3次元に圧縮したようなものである。
だから,その切り口は複数の次元にまたがるし,不完全であり,場合によっては対応関係が入れ代わったりする。
色や形の知覚もそうした大ざっぱな次元のひとつに過ぎず,客観的世界のほうにそのようなものが存在するわけでもない。
そのことを色彩の知覚に関するさまざまな情報に基づいてていねいに説かれた気がする。
第Ⅰ部では色彩の世界内存在性,奥行きが論じられたのに対し,第Ⅱ部では多次元性に焦点が当てられる。
各章でゲーテ,ウィトゲンシュタイン,カンディンスキーが取り上げられる。
ニュートンをはじめとする,近代科学的な枠組みでは,色彩は光線の中にはない,感覚の問題として退けられる。
光線の屈折率は色彩そのものではなく色彩を生み出す原因なのだが,それが色彩の本性であると考えられているからである。
色彩経験は主観的にしか体験されない,いわば錯覚である。
これに対して,ゲーテはあくまで結果としての色彩にこだわる。
ゲーテによると,色彩現象は知覚者と知覚されるものの相関関係のなかで登場するものであり,この点で,ゲーテが問題にする「自然」は最初から最後まで知覚するものと知覚されるものとが同時に属している「自然」であり,それは決して色彩現象の「原因」として知覚者から独立に捉えられるようなものではない。(p. 146)
村田純一『色彩の哲学』
ここでは,知覚者もまた知覚される内容と無関係ではないのだ。
知覚と知覚者が無関係でないというと当たり前のようだが,ここで考えられているのは色という,知覚者が気の持ちようなどによって変えることができそうにないものであることに注意したい。
また,この議論は形や大きさといった他の次元にも敷衍されるもののように思われる。
ウィトゲンシュタインもまたこのような意味での多次元性の路線で検討される。
しかし,これらの考察を通してウィトゲンシュタインが強調するのは,「純粋な白」という概念が認められる場合があるにしても,決して一切の脈絡から切り離されて無条件に妥当する色の本質として認められるのではなく,その言葉が使用される脈絡が明らかにされる必要があるという点である。換言すると,一切の脈絡なしの純粋な色の本質というものは認められないことが示唆されているのである。(p. 176)
村田純一『色彩の哲学』
色の論理学や文法というものを見て取ることもできなくはないが,それは限られた特定の文脈のなかだけのことだということが確認される。
色彩概念は互いに類似しあっており,色彩語は似たような使われ方をしているが,しかし類似性と同時に相違性も備わっているため,類似性から性急に同一性のみを引き出すことはできないというわけである。性急な単純化,理念化,あるいは同一化に対しては,それに収まらないさまざまな相違が還元不可能な形で残されるのだというわけである。(p. 178)
村田純一『色彩の哲学』
この本を読んでいて認識を新たにしたのは,ウィトゲンシュタインのいう言語ゲームが,(一般的な意味での)慣習とか文化というような,任意性の余地を残すものではないということである(少なくとも,著者はそのように考えている)。
いや,理論的,哲学的には任意であってもよさそうなものなのだが,現実的にはほとんど変更の余地がないようなものなのである。
さらには,そのゲームは単に(任意に変更できるような)「考え方」「受け止め方」の次元の問題ではないということである。
赤と緑の中間色として「赤っぽい緑」を見出すことは,理屈の上ではできそうに思えるのだが,現実的はほとんど可能でない。
実際に,カラーピックを眺めてみると,赤から緑の間はオレンジから黄色に近づき,そこから黄緑,緑と変化していく。
「オレンジっぽい赤」や「薄黄緑」を見出す余地はあっても,どうがんばっても「赤っぽい緑」を見出すことはできない。
つまり,言語ゲームは,われわれの(変更不能であるように思える)直接経験まで支配するようなレベルのものを指すということである。
ある言語ゲームが「わたしたち」の言語ゲームであるのは,それがこうした経験のあり方に埋め込まれていることに基づいているのであり,この点で,言語ゲームは「規約と事実」「論理と経験」の両方の次元をまたいで存在している点にその特徴が見られる。(p. 198)
村田純一『色彩の哲学』
色彩に関する限定的,各論的な議論を見ているつもりだったのだが,思った以上にウィトゲンシュタインの哲学の本丸に近づいているような気がした。
それは〇〇の言語ゲームだ
『空とぶ怪獣ゴアラ他四編 山野浩一シナリオ選』(仮、岡和田晃編、小鳥遊書房)が制作中
2025/02/25
16:01
『SFが読みたい!2025年版』(早川書房)での小鳥遊書房の欄や「2025年のわたし」(岡和田晃)で告知がなされていますが、『空とぶ怪獣ゴアラ他四編 山野浩一シナリオ選』(仮題、岡和田晃)が小鳥遊書房より刊行予定として制作中です。 「脚本家・山野浩一」というコンセプトからの、新しい試みです。既刊をご愛顧いただきつつ、楽しみにお待ちください。 ...
「週刊 東洋経済」2024年11月30日号に『SF評論入門』(小鳥遊書房)の書評(大澤博隆)が掲載
2025/02/25
15:51
「週刊 東洋経済」2024年11月30日号に『SF評論入門』(小鳥遊書房)の書評(大澤博隆)が掲載。「日本のSF作家・作品の先進性、独自性、批判性」を培い、磨き抜くものとして、評論の重要性に着目し、分散した議論を整理し、読み手に「語らせる」熱量を生むことに本書の意義をおいているとしつつ、「SFジャンルの項では、日本SFを痛烈に批判し論争を巻き起こした評論家・山野浩一の業績を岡和田晃がまとめており、SF内部の批判的...
『SFが読みたい!2025年版』で『SF評論入門』や『レヴォリューション+1』が紹介
2025/02/25
15:19
『SFが読みたい!2025年版』(早川書房)では、岡和田晃「「未来学」批判としての「内宇宙」―—山野浩一による『日本沈没』批判からフェミニスト・ディストピアまで」を含んだ『SF評論入門』(小鳥遊書房)が国内編16位に入り、「ランク外の注目作」等で、山野浩一『レヴォリューション+1』(岡和田晃、小鳥遊書房)が取り上げられました。投票者の方々、国内編総論で山野浩一論や『レヴォリューション+1』を取り上げてくださっ...
山形浩生『翻訳者の全技術』に山野浩一と『花と機械とゲシタルト』(小鳥遊書房版)への言及
2025/02/25
14:57
山形浩生『翻訳者の全技術』(星界社新書)に、山野浩一『花と機械とゲシタルト』(小鳥遊書房)が取り上げられています。山形さんなりに山野さんの仕事や『花と機械のゲシタルト』へ一定の評価を与え、批判すべき点は批判するというスタンスのもの。『花と機械とゲシタルト』の原物と照らし合わせていただけたら幸いです。 なお、『花』の復刊は2024年ではなく2022年で、「小鳥遊社版」となっているのは、正しくは「小鳥遊書房...
評伝「山野浩一とその時代」(第30回)
2025/02/19
16:11
発売中の「TH(トーキングヘッズ叢書)」No.101に、「山野浩一とその時代(30)」として、「「少年マガジン」連載の「マリン健」と「空とぶ怪獣ゴアラ」」が掲載されています。伊奈たかし作画で『戦え!オスパー』に先立つ海洋SFコミックに、石原豪人作画の怪獣を扱う絵物語につき詳細に論じています。...
『空とぶ怪獣ゴアラ他四編 山野浩一シナリオ選』(仮、岡和田晃編、小鳥遊書房)が制作中 (02/25)
「週刊 東洋経済」2024年11月30日号に『SF評論入門』(小鳥遊書房)の書評(大澤博隆)が掲載 (02/25)
『SFが読みたい!2025年版』で『SF評論入門』や『レヴォリューション+1』が紹介 (02/25)
山形浩生『翻訳者の全技術』に山野浩一と『花と機械とゲシタルト』(小鳥遊書房版)への言及 (02/25)
2025/02 (6)
山野浩一とその時代 (28)
ニュース (45)
花と機械とゲシタルト (8)
レヴォリューション+1 (8)
第45回日本SF大賞・受賞作決定!
『機動部隊旗艦「大和」4 「武蔵」出陣』 (横山信義)
2025年2月22日
『星に届ける物語 日経「星新一賞」受賞作品集』
2025年2月22日
・その他
編著紹介
【ご報告】「長田衛の仕事」の展示資料について 2025/02/17
印刷相談室 | 現場の目利き
印刷相談室
日曜日、祝日以外の月曜日~土曜日、印刷相談室で仕様、装幀のご相談を
承っています。9:00~10:00 10:30~11:30 13:30~14:30 15:00~16:00
1日に4組まで。ご要望の日時をお知らせ頂いてから、空きのご連絡を返信
させて頂いています。紙のサンプル帳は、竹尾、平和紙業、大和板紙、日本
製紙、王子製紙、北越製紙、中越パルプ、東京洋紙協同組合品、スペシャリ
ティーズ、和紙。布クロスの見本帳はワールドクロス、アサヒクロス、紙ク
ロスのダイニックジュノ。伊藤信夫商店の花布、しおりの見本帳。箔の見本
帳は、村田金箔、クルツ、田中考商店。チップボール、地券紙。包装紙。
今まで作成したお客様の制作見本、加工見本、印刷見本。オフセット印刷と
オンデマンド印刷の違い。写真の画像補正の違い。グレースケール1色と
ダブルトーンの表現の違い。オフセット印刷の画像の作り方、オンデマンド
印刷の画像の作り方等、何でもお答えします。事前に相談内容、決まっている
仕様をお知らせください。1時間はとても短いので事前にデータなどを見せて
頂ければ、色々なモノをご準備してお待ちします。作品などを見せて頂ければ
データの問題点や画像のアドバイスなどもお話しできます。(勿論、データは
拝見したらすぐ消去します。)金額が上がる相談があります。金額が下がる相
談もあります。安い処だったらネット印刷があります。有名な処は全国から集
中するので高いですが仕上がりは、間違いない。印刷相談室は、印刷と云う誰
でも知っているけど中身の良く解らない世界を詳らかに紐解くところです。
どうぞお気軽にご相談ください。
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2025-02-04
ブログ移転につきまして
アクセスありがとうございます。
遺稿管理のため、このブログは下記に移転します。
「火星の月の下で」
現時点では限定公開となっています。
open と入力してご観覧ください。
移転先ブログのトップにコンタクトフォームがありますので
ご連絡のある方はそちらからお声掛けください。
故人へのお言葉もいただけると嬉しいです。
移転先の限定公開は今年度内に解除し、
同時にこちらのブログを施錠する予定です。
(時期は前後する可能性があります)
この記事も閲覧できなくなりますので、
必要な方は新ブログをブックマークしていただければと思います。
よろしくお願いいたします。
maerz 2025-02-04 11:41 読者になる
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January 31, 2025
Carr Graphic 44th(blog-22) 青ひげの花嫁/別れた妻たち / My Late Wives (1946)
(画像をクリックすると大きく見られます)
〈あらすじ〉
ペローの〈青ひげ〉よろしく、幾人もの女性と結婚し、そのたび妻が行方不明となって、連続殺人鬼と噂されながらも捕まることのなかった男ロージャー・ビューリー。そのビューリーを題材にした舞台劇の脚本を何者かから送られた俳優ブルースは興味をひかれ、演出家の提案によって、田舎町でビューリーの真似をして若い女性を誘惑するドッキリを仕掛けて、芝居の演出プランの手ごたえをはかることになった。ところが当地でブルースはビューリー本人だと誤解され私刑を免れないような雰囲気に陥る。かつてビューリーを取り逃がしたことに悔恨の念を抱くマスターズ主任警部、そしてH・M卿が当地を訪れるころには、本当に事件が起きて……。
〈会員からのコメント〉
「連続殺人鬼は死体をどうやって始末したか」というのが謎として提出されるが、これが前面に押し出されることはなく、物語はH・Mのドタバタ喜劇と俳優のブルース・ランソムを中心にしたブラックユーモア風の展開で進む。まあ、カーもこれを書きたかったのだろう。
連続殺人鬼は前面には出てこない。この物語が始まる時点で連続殺人は終っているのである。その後、十一年間も悪いことはしていない。変な戯曲さえ送りつけなければ捕まる心配は無かったのだ。
死体の隠し場所はミステリを読み馴れた人や勘の良い人には分かるのではないかと思うし。
文庫化に際して題名が『青ひげの花嫁』に変わったが、私は『別れた妻たち』のままほうが良かったと思う。まあ正確には『死んだ妻たち』だろうが。【谷口】
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早川ミステリ文庫版(小倉多加志訳)を再読。初読はポケミス版で、『別れた妻たち』という邦題だった。
カーには珍しいサイコ・シリアル・キラー物で、結婚しては妻を次々と殺して、死体を隠蔽してきたビューリーという男が、最後の殺人から10年以上鳴りを潜めている。彼がある村に隠れているらしいということが分かり、H・M達が乗り込んでくる。
村民にもう少し容疑者っぽい人を混ぜればよいのにと思ってしまうほど、犯人の見当はついてしまうし、死体の隠し場所もゴルフを知っていればそれ程意外ではないので、作品の評価は、カーの中では下の方の印象。
ただ読み直してみると、本作で言及されている実在の殺人鬼が、『眠れるスフィンクス』の殺人鬼の仮面の連中と被っているのに気付く。
これも年代順で読んでいる醍醐味。【角田】
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文庫版内容紹介にある様な怪奇色がそれほど色濃いとは思わないが、カーが意外な犯人にこだわっていることがよくわかる秀作。【沢田】
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ハヤカワ・ミステリ文庫を再読。
11年前の青ひげ事件を題材にした戯曲が俳優のもとに送られてきた。作者は青ひげ事件の犯人なのか?裏表紙には「怪奇色濃い本格推理」とあるが、死体を抱え込んだ俳優が右往左往するドタバタコメディ風のスリラー。『盲目の理髪師』タイプのファルスだなと思って読んでいると、終盤はグロテスクなまでに緊迫した展開に。小倉多加志の訳文には、「三尺高い木の上」、「緊褌一番」等時代劇のような古い言い回しがあるのだが、ドタバタコメディ調の展開には妙に合っていておかしかった。
青ひげが名乗る偽名が「ロージャー」・ビューリー、「ロージャー」・ボードイン、リチャード・「バークリー」。メイ探偵ロジャー・シュリンガムの作者アントニー・バークリーにひっかけたカーのお遊びだろうか。青ひげネタも、カーやバークリーをはじめとする黄金時代のミステリ作家が愛した英国犯罪実話の定番だし。【奥村】
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カーがシリアルキラーものを書くなんて! と驚くけれど、一応死体消失のトリックはある。実行はちょっと厳しいと思うが。俳優ブルース・ランサムの正体を終盤まで隠しているのはご愛嬌だが、対決シーンはなかなか盛り上がる。殺人鬼から送られてきた脚本に書かれた犯行の目撃シーンの矛盾には気付いたが、そういうこととは思わなかった。ミルドレッドが哀れ。H・Mの活躍は今ひとつだが、たくさんの人殺しをする犯人は殺人の合間合間に一緒に暮らす女がいるという犯罪心理学顔負けの説には感心した。【青雪】
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ヘンリー・メリヴェール卿もの17作目の長編。テキストはハヤカワ・ポケミス(372番)、小倉多加志訳。訳題は『別れた妻たち』。
3人の妻を殺害した殺人鬼ロジャー・ビューリー。4人目の妻の死体をタイピストのミルドレッド・ライオンズに目撃されるが、その死体も消失し、事件は迷宮入りする。ビューリーは「青ひげ」のようで、それゆえに本書には『青ひげの花嫁』という訳題もある(原題はMY LATE WIVES)。
その11年後、俳優のブルース・ランソムの元に脚本が送られてきた。それはビューリーの事件を題材にしたもので、犯人しか知らない情報も含まれていた。脚本に触発されたランソムは、自分はビューリーになりすますと宣言した……。
ランソムは妙に事件に詳しく、行動も怪しげで読者を惑わせる。このあたりのカーの書きぶりはうまい。犯人は意外だが、残念ながら他作品のような納得性は薄い。あとビューリーの死体の隠し場所も警察が調査すれば発見されるのでは、と疑念を持った(死体の隠蔽があまりにも見事なので、筆者はビューリーの妻たちは、実は死んでいないのでは? という迷推理をしてしまった)。
本書では、H・M卿がゴルフ好きであることが話題となる。翻訳当時の日本ではゴルフは知られていなかったのか「クラブ(ゴルフの打球棒――訳者)が十二本も入った重たいバッグ」(98頁)のようにティー、グリーン、バンカー等のゴルフ用語に訳注が入っている。ゴルフ場が、事件解決に重要な役割を果たすので、読者に理解させる必要があると考えた訳者も配慮したのだろう。ちなみに、日本の最初のゴルフブームは本書が出た昭和32年に起こったようなので、翌年以降であれば訳者は楽だったかもしれない。【廣澤】
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次回blog掲載は「時計の中の骸骨」です。
Continue to ... : The Skelton in the Clock (1948)
crossgully at 23:47|Permalink│clip!│Carr Graphic
Carr Graphic (22)
Carr Graphic 44th(blog-22) 青ひげの花嫁/別れた妻たち / My Late Wives (1946)
January 2025
移転しました
長い間ありがとうございました
2025-01-26
温泉図書館で古本を一冊
朝ご飯はやはり宿で。
またもや迎えに来てもらう。とりあえず山代温泉へ向かう。
魯山人寓居
順調に進み、パラリと雨が降るが到着。魯山人が逗留していたという寓居を見学。JAFの割引があったのには驚いたが、けっこういい展示内容だった。お茶もサービスしてもらう。なかなか楽しかったが、そうそう、目的の場所へ、とて出る。
途中、廃墟的巨大ホテルなどを見たりしながら、温泉図書館みかんへ向かう。
みかんでは予想外に長居してしまった。お茶を三煎も淹れてもらったり、イベント的講演を聞いたり。本も一冊買ってしまう。いろいろ勉強になったので持参した本を送る。あっと、この時だったか、むかし聞いた、もったいない図書館の話が出たのは。
むかしもったいない図書館ができた時、図書館界の人々は選書がなってないなどと批判したが、むしろ、市民(?)がゼロから本のたまり場を作るという個体発生が系統発生を繰り返す式ではないかと。そんなことを言われましたね、と言った本人に話すと、うーん、そんなこと言ったっけなどと返されアハハとなる(^-^*)楽しかったねぇとて金沢に帰る。
shomotsubugyo 2025-01-26 00:00 読者になる
2025-01-28
疑うとはべつの仕方で――逆井卓馬『よって、初恋は証明された。』論
雑記 感想
【※本記事には逆井卓馬『よって、初恋は証明された。―デルタとガンマの理学部ノート1―』の内容に一部踏み込んでいるところがあります。ご注意ください。】
よって、初恋は証明された。 -デルタとガンマの理学部ノート1- (電撃文庫)
作者:逆井 卓馬
KADOKAWA
Amazon
〈日常の謎〉と呼ばれる世界観について
逆井卓馬『よって、初恋は証明された。―デルタとガンマの理学部ノート1―』(電撃文庫)は2024年に発表されたライトノベル、いわゆる〈日常の謎〉ジャンルの系譜にあるタイプの学園青春ミステリです。
もちろん〈日常の謎〉といっても個々のスタイルは作者や作品、発表年代などに左右されますし、読者によって喚起されるイメージもまた異なります。ですから、たんにサブジャンルの名前を述べたからといって、作品の特徴をそのまま言い当てていることにはなりません。だとしても、まずは本論がどのような言説を前提にしてこの小説を捉えようと思っているのか、そのスタンスを示すところからはじめたいと思います。
さしあたって、筆者の本棚から〈日常の謎〉を説明している文章を引いてみましょう。米澤穂信『さよなら妖精』(創元推理文庫、二〇〇六年初版)の解説では、鷹城宏が次のように〈日常の謎〉を説明しているのが確認できます。
ミステリといえば殺人事件がセットと思われがちだが、現代日本ミステリの中には人殺しを扱わない作品の系譜もある。日々の暮らしに転がる小さな謎にスポットをあて、そこに意外な真相を読みとるこの作風を「日常の謎」派と呼ぶ。北村薫の短編集『空飛ぶ馬』を筆頭に、加納朋子、倉知淳、光原百合など、東京創元社からデビューした小説家に作風が多い。
さよなら妖精 (創元推理文庫)
作者:米澤 穂信
東京創元社
Amazon
簡潔な説明です。しかしこの文章には、違和感(あるいは矛盾でしょうか)が含まれていることにも、ある程度のミステリファンなら気づけるはずです。
なぜなら北村薫『空飛ぶ馬』からつづく〈円紫さんと私〉シリーズは、三作目『秋の花』で長編となり、そこでは「女子高生の墜落死」を正面から解くべき謎として扱っているからです。すくなくともこれは(主観的には)小さな謎といった雰囲気ではありません。これが「人殺し」として発展しうるかについては、読者のみなさんでじっさいに確認してみてください。
さて。にもかかわらず、というべきでしょうか。
右に引用したような「小さな謎にスポットをあてる」といったイメージは読者/作者を問わず広く伝播しているようです。現代のわたしたち(というと語弊があるかもしれませんが)は、多くの〈日常の謎〉風味をうたった作品の帯や惹句に、このあたりのテーゼをさらに抽象化させたであろう「人が死なないミステリ(―)」といった言い回しを簡単に見つけることができるからです。
たとえば書籍通販サイトのネットオフには、〈日常の謎〉スタイルの作品を紹介しているページがあります*1(2025年1月現在)。そのページの文章では、次のような説明がなされています。
日常の謎とは、「さっき脱いだ服が消えた!あっ、あんなところに。でも、どうしてあんなところに??」というような、日常生活の謎を紐解くジャンルです。
血なまぐさい殺人事件などではなく、「人が死なない」日常の謎を描いた作品は、ほのぼのだけれど、ほんのりとブラックさもある!
これがジャンルの定義として適切であるかは措いておくとして、やはり〈日常の謎〉=「人が死なない」といった言説がパブリックイメージとして採用されていることについては、さほど疑われていないようです。では逆井卓馬『よって、初恋は証明された。』では、どのような文言が使われているでしょうか。書籍の表四(裏表紙)に書かれているあらすじを確認すると、このあたりのスタンスが見て取れます。
失われてしまった恋愛成就の桜の謎。部活勧誘の小さな違和感。巨木の樹齢に秘められた物語。密室で消えたハムスター。壊れかけの生物部に捧げられた、高校生たちの切実な決断。
(…)
これは、科学をこよなく愛する高校生たちが日常で直面する数々の謎に挑む、綱長井高校「理学部」のささやかな活動記録。
「小さな」「ささやかな」といったワードから連想されるように、やはり本作もある程度までは、世界に「小さな謎」がぽつぽつと「転がって」おり、そこに登場人物が「スポットをあて」ていく、という鷹城宏が述べてみせたような謎解きイメージを共有している印象があります。
しかし本作をじっさいに読んでみると、従来のそれらに代表されるような「日々の暮らしに転がる小さな謎にスポットをあて、そこに意外な真相を読みとる」作風というのはあくまで形式の話であって、内容がどのようなものであるかは保証してくれないことに気づかされます。
これからわたしが考えていきたいのは、後者が立ち上げようとする、物の見方、つまり登場人物たちや物語が描き出そうとしている世界観についてです。
自己を規定する世界観について
大人になって一定の立場を持つとつい忘れてしまいがちですが、思春期の少年少女にとって(あるいは青春小説において)、自己存在をどこに置いて生きるべきか、という問いはシンプルでありながら、どこまでも迫ってくる呪いのようなものとして機能しています。
なぜならそれは「将来の夢」や「進路」といった定期的あるいは形式的にプリントに書かされるような未確定の問いだけでなく、現在進行形で展開される人間関係においても効力が発揮されるタイプの呪いだからです。
本作を特徴づけている要素のひとつに、主人公である出田樟(通称デルタ、デルちゃん)による一人称の語りが挙げられます。前述した問いのイメージを裏づけるかのように、たとえば序盤、彼は自分を「日陰者」や「陰キャ」と規定しつつ、対して入学とともに話すことになったクラスメイトの岩間理桜を「日向を行くタイプ」と見なしたうえで、彼は互いの関係に線を引こうと考えます。
もちろんこの人間関係は次第に変化していくわけですが、だからといって、一巻のなかでそうした線引きがすべて否定されてしまうわけでもありません。またいっぽう、物語が進むにつれ、出田と同様に岩間もまた「優等生」の枠のなかに自分を規定し、対人関係の線引きをしていたことが明かされます。
つまり、主要人物のふたりとも、他者からの視線や比較されることへの意識によって、個々の世界観をつくりあげているのです。日向の人間がいなければ「日陰者」は生まれませんし、劣等生や問題児、変人がいなければ、「優等生」というイメージもまた醸成されません。本作はこうした個々の世界観が出会い、相互に影響しあうことによって青春という群像をつくりあげるところにひとつの魅力が生まれています。
謎解きの世界観について
本作で語られるミステリの態度については、くり返し言及され、強調される「じゃあ検証してみようか……科学的に!」という岩間理桜の台詞によく表れています。ですがその言葉の持つパブリックイメージに反して、作中で出会う謎はその原因が解明されても、それらを構築する世界観がすべて退けられるわけではありません。
たとえば仮に「幽霊の正体見たり枯れ尾花」というタイプの謎解きがあったとしても、本作では最終的に「幽霊」の存在じたいを云々するのではなく、幽霊を信じる人々の在り方のほうにまなざしを向けていくのです。
どういうことでしょうか。
表四のあらすじにあったとおり、本作におけるミステリ要素は「日常」ベースの世界に転がっている「小さな謎」に見えますが、細かく読んでみると、それらの謎が発生している状況と、その深い起点には大きなタイムラグがあるとわかります。
顕著なのは、第一章「薄紅が切り取る領域で」で語られる、二本の桜がハートマークをつくるという恋愛成就の伝説でしょう。それだけだとただのラブコメ要素にしかなりませんが、注目すべきはそれが「一九年連続」の奇跡だと述べる水崎の弁です。
一九年。
早い話が、ここで語られる伝統なり伝説なりができたのは、出田たちが在籍する綱長井高校の生徒たちが、この世界に生まれるより前だったということです。在校生の最年長が一八歳であるとするならば、一九年という時間の根元はまったく干渉不可能な領域です。そして、そこで生まれた世界観が、いまなお現在に影響を及ぼしている。謎解きを通して歴史に触れながら出田も岩間も、それがただの迷信かもしれないことを理解しつつ、しかし成立背景を根本的に誤った態度だとはみなしません。
よってここには、「科学的」なアプローチが正しく迷妄を振り払うような、啓蒙や理性の光といった世界像の不可逆なアップデート的イメージは、あまり用いられていないのです。むしろ、そうした迷信が存在するという世界観を受け入れたうえで、それらが構築されていく状況や背景を見通していこうとする態度が立ち上がってきます。
三章で語られる巨木の伝説*2にしても、四章の手引き書にしても、それらがかたちづくられたのは、出田たちが関わりようもない時間や場所においてのことです。
だからこそ出田たちは、謎が横たわっていた過程そのものを否定しません。というよりは、否定できないといったほうが正しいかもしれません。なぜならそこには、彼らとは違う歩み方をしていた人々の営みがたしかに見えているからです。
お話の後半でそうした謎の正体に立ち会った出田は「巨人の肩から自分の暮らしている街を見下ろすとは、こういうことなのか。」と先人の積み重ねてきた知見を活用し、科学と日常を橋渡しすることに深い感慨を抱きます。それはおそらく、日々の勉強のなかで自己をまだ確立しきれていなかった人間が、ようやく等身大の視座を得るきっかけに至れた喜びだったのではないでしょうか。
ですからそれは、たったひとつの客観的かつ排他的な真理を探究するというよりも、自分と他者の見方が重なり合っていくイメージに近いはずです。そこではコインの裏表がひっくり返るような、あるいは図と地を反転させて「意外な真相」を発見していくような、観察者が世界を一意に確定させるタイプの謎解きではなく、表でも裏でもない、世界の厚みそのものの内部に自分を置こうとする、生活者の手触りのように思われます。
マニピュレート的世界観と足掻きについて
むろん生活者の手触り、といっても過去の〈日常の謎〉において、そのような世界と自分との連続性を見出す試みがなされていなかったわけではありません。けれど本作においてとりわけ顕著なのは、その世界の厚みの内部にいることを登場人物が自覚したうえで取っていこうとする態度そのものにあります。
本作で何度も示される人間関係の構図は、いくつものキャラクターたちによる影響や誘導、もっと露骨にいえば、マニピュレート的な欲望につながっています。それは善意からのコミュニケーションでなされることもあれば、無意識の発言によって他者を左右することもありますし、あるいは意識的に自己の世界観に他者を呑み込もうとする支配関係として現われる場合も語られています。
ひとつの世界観のなかに置かれる印象的なエピソードとしては、主人公である出田樟が、植物生態学の研究者である父親に大クスを見せられ「お前はいつかこれになるんだぞ」と告げられたことを思い出すくだりが挙げられます。
彼は樟という陰樹と陰キャである自分をどこか重ねています。彼の父親の真意がどこにあったのかはわかりませんが、人の名づけに、そうあってほしい、という願いが仮にあるとするならば、日向に出ることのない植物の名に、日陰者として、主人公は一定の含みを抱いたかもしれません。そう読者が受け取るのはさほど突飛なことではないでしょう。
加えて終盤、とある人物は終盤、「小さな巨人」の存在を伝えることで、マニピュレートの欲望をてらいなく語ってみせます。ここにはたしかに登場人物らを支配しようとするような上位からの力が見えますが、しかし改めて考えてみると
2025-01-29
『メシアン:世の終わりのための四重奏曲』 タッシ
猫と聴く近現代音楽
『メシアン:世の終わりのための四重奏曲』
タッシ
Tashi plays Messiaen
Quartet for the End of Time
CD: RCA Red Seal
Sony Music Labels Inc.
シリーズ:Great Recordings 1000/名盤コレクション1000
SICC 1830 (2015年)
定価¥1,000+税
Made in Japan
24ビット・マスタリング
期間生産限定盤
帯文:
「メシアンの傑作を世界に知らしめた1枚。」
帯裏文:
「「世の終わりのための四重奏曲」は20世紀フランスの大家メシアンが第2次世界大戦中に収容所内で作曲、初演も同じ収容所で行われた。そうした経緯から、楽器編成はピアノ、ヴァイオリン、チェロ、クラリネットという風変わりなものである。73年に結成された現代音楽アンサンブル「タッシ」は、ピーター・ゼルキンをはじめとする当時の気鋭の演奏家がこの現代音楽の名作を演奏する目的で結成された。本作が彼らの初録音であり、作品を世界に知らしめた1枚でもある。」
メシアン
Ollivier Messiaen (1908-1992)
世の終わりのための四重奏曲
Quartet for the End of the Time
1.第1楽章:水晶の礼拝 2:23
I. Liturgie de Cristal
2.第2楽章:時の終わりを告げる天使のためのヴォカリーズ 5:33
II. Vocalise, pour l'ange qui annonce la fin du Temps
3.第3楽章:鳥たちの深淵 7:44
III. Abïme des oiseaux
4.第4楽章:間奏曲 1:53
IV. Intermède
5.第5楽章:イエズスの永遠性に対する頌歌 7:42
V. Louange à l'éternité de Jésus
6.第6楽章:七つのラッパのための狂乱の踊り 6:27
VI. Danse de la fureur, pour les sept trompettes
7.第7楽章:世の終わりを告げる天使のための虹の混乱 7:16
VII. Fouillis d'arcs-en-ciel, pour l'ange qui annonce la fin du Temps
8.第8楽章:イエズスの不死性に対する頌歌 8:06
VIII. Louange à l'immortalité de Jésus
Total Playing Time: 47:08
タッシ
Tashi
ピーター・ゼルキン(ピアノ)
Peter Serkin, Piano
アイダ・カヴァフィアン(ヴァイオリン)
Ida Kavafian, Violin
フレッド・シェリー(チェロ)
Fred Sherry, Cello
リチャード・ストルツマン(クラリネット)
Richard Stolzman, Clarinet
[録音]1975年9月8&9日、千葉、柏市民会館、1975年12月19日、ニューヨーク、RCAスタジオA
Recording: September 8 & 9, 1975, Kashiwa City Bunkakaikan Hall, Chiba, Japan. December 19, 1975, RCA Studio A, New York
Producers: Max Wilcox & Peter Serkin
Recording Engineers: Richard Gardner & Masaki Ohno
◆小杉圭子による解説より◆
「「世の終わりのための四重奏曲」はピアノ、ヴァイオリン、チェロ、クラリネットという変則的な楽器編成に加え、8楽章という見慣れない楽章構成を持つ。「8」とは、6日間の天地創造ののち、第7日目の安息日が永遠へと延長し、不変の平和の第8日目が訪れることを示すのだと、メシアンはのちに記している。」
「タッシ
1973年にアメリカで結成。「世の終わりのための四重奏曲」を演奏するために、特殊な編成で結成された室内楽ユニット。メンバーは20‐30代の若手4人。ピアニストは巨匠ルドルフ・ゼルキンの愛息ピーター・ゼルキン。ヴァイオリンのアイダ・カヴァフィアンとチェロのフレッド・シェリーはともにジュリアード音楽院出身だ。のちにジャズ即興とのクロスオーヴァー音楽に入っていくクラリネットのリチャード・ストルツマンは稀代の名手と名高い。いずれもアメリカで活動し始めた新進の技巧派だった。
出端からクラシックの伝統を打ち破った。結成しても「四重奏団」「室内楽団」と名乗らない。燕尾服は着ない。タッシとはチベット語で「幸福」という意味だが、ピーター・ゼルキンの飼い犬がまさにその名だった。犬の名前をユニット名につけ、Tシャツや赤いズボンで演奏するタッシ。1970年代のニューヨークのミュージック・シーンを彷彿とさせるいっぽうで、演奏の実力も高く評価されていく。
まもなく、当時をときめく作曲家がタッシのメンバーに楽曲を提供しはじめた。武満徹は1975年に「カトレーン」、1977年に「カトレーンⅡ」を作曲するが、いずれもタッシによる演奏を想定している。」
◆本CDについて◆
ジュエルケース(黒トレイ)。二つ折りブックレット(内側はブランク/デザインはLPの表裏ジャケットを再現)。投げ込み(十字折り/片面印刷)にトラックリスト&クレジット、小杉圭子による解説。
オリジナルLPは1976年に米RCAよりリリースされました。本CDは2006年版CD(紙ジャケ)の廉価盤です。他に『Tashi Plays Takemitsu』(1980年)から「カトレーンⅡ」を追加収録したCD(BMGジャパン/1997年)も出ています。ちなみにタッシと小澤/ボストン響による「カトレーン」は『武満徹:カトレーン/鳥は星形の庭に降りる 他』(1980年)に収録されています。
四重奏、三重奏、二重奏、クラリネット独奏など、楽章によって編成や演奏スタイルが変わるので飽きさせないです(第6楽章は全員によるユニゾン)。タッシによる演奏はアール・ゾイやユニヴェル・ゼロといったアヴァンギャルド・ロックに影響を与えているかもしれないです。
★★★★★
nekonomorinekotaro 2025-01-29 17:15 読者になる
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『メシアン:世の終わりのための四重奏曲』 タッシ
猫と聴く近現代音楽 (220)
好評につき1/23深夜再放送 やくしまるえつこが毎年語りを担当 人気経済ドキュメント「欲望の資本主義」2025最新版
2025-01-26
■
カモガワGブックス主催「第2回カモガワ奇想短編グランプリ」一次通過作品に加筆修正した短篇「大ガールズバンド時代」を公開しました。
https://kakuyomu.jp/works/16818093092429399751
kkkbest 2025-01-26 09:08 読者になる
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カモガワGブックス主催「第2回カモガワ奇…
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2025年01月18日
テスト
中尊寺金色堂
2025-01-18
綾辻行人『霧越邸殺人事件』B、内田康夫『贄門島』B
【最近読んだ本】
綾辻行人『霧越邸殺人事件』(ノン・ノベル、2002年、単行本1990年)B
山奥に建つ洋館・霧越邸。この謎めいた屋敷に、ある大雪の夜<偶然>に迷い込んだ人々が、凄惨な連続殺人事件に巻きこまれる。
本書の特性として、トリックや犯人を考えること以上に問題になるのが、「たまたま」居合わせただけの彼らはいったいなぜ殺されるのか、そこで殺される「必然性」とはなんなのか――ということがあげられる。
その答えは、参考文献にライアル・ワトソン、ルパート・シェルドレイクをはじめとするニューエイジ・サイエンスの本があげられているところに示されている。本文でもはっきりと言及されており、本書を読み解く重要な鍵であるのは間違いない。
ニューエイジ・サイエンスとは何かというと、もちろん一言で説明することはできない。しかし本作を読むための要点をあげると、「私たちが見ている世界の背後に、大きな流れのようなものがあって、それが人類の歴史や生物の進化を支配している」という考え方があげられる。
これが、霧越邸で起こる奇怪な現象――主人公たちがその屋敷を訪れることや、いずれ起こる殺人事件の内容や、犯人が誰なのか、といったことを、屋敷が壁のひびわれや意匠といった形で「予告」するという現象――に、「理論的な説明」を与えることになっている。
ニューエイジ的にみれば、そこで起こる現象は決して偶然ではなく、大きな流れの中で起こっていることであり、逆らうことは罪になるともいえるのだ。
終盤で、犯人と探偵が対決し、犯人が明かすニューエイジ的世界観を背景にした動機を、探偵は最後まで否定する。これは犯人と探偵の倫理的・論理的な対決である以上に、ニューエイジ的な世界観を受け入れる者と受け入れないものの対立なのである。
そしてそれは、読者が探偵と犯人のどちらの立場に与するか、という問いかけでもある。理屈の上では探偵に味方しても、心のどこかには犯人に肩入れしてしまっているのではないか――いつのまにか読者が「共犯」にされてしまうその構造こそ、本書の恐ろしさだろう。
内田康夫『贄門島』(角川文庫、2009年、単行本2003年)B
内田康夫はなぜか今まで機会がなくて、実は初めて読んだ。
最初は、ある島に伝わる風習――死んだ人を舟に載せて海に送り出し豊漁祈願する――が出てきて、実は豊漁を招くためにわざと人を殺して送り出すということを今もしているのではないか、という不穏な話を暗示しながら進んでいくが、途中からこの風習に、北朝鮮の拉致問題や不審船といった問題が絡んだ社会派的な背景が見えてくる。いわば、「現代の横溝」と思って読んでいたらいつのまにか「現代の清張」の世界に迷いこんでいる、という仕掛けである。
この構造の巧みさにはちょっと感心したのだが、あとがきによると、いつも作者はプロットを立てずに書いているという。本作も、横溝と思いきや清張へ、という構造がうまいと思っていたら、特になにも決めずに書き始めたというのだからすごい。
連載小説でなにも決めずに書き始めるというから強気なものだが、考えてみればその書き方が、浅見光彦があちこち歩きまわっていろいろな人と接触するうちに次第に真相が見えてくる、という行き当たりばったりな筋には見事にマッチしているともいえる。
だがその副作用として、どうにも長いのはいただけない。別に上下巻である必要はなかったのではないか。
霧越邸殺人事件<完全改訂版>【上下合本版】 (角川文庫)
作者:綾辻 行人
KADOKAWA
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合本 贄門島(にえもんじま)【文春e-Books】
作者:内田康夫
文藝春秋
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nukuteomika 2025-01-18 22:45 読者になる
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綾辻行人『霧越邸殺人事件』B、内田康夫『贄門島』B
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2025
2025 / 1
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自分が正しいと思っていると、それが大きな罪だということに気づけない。言い換えると、誰かを軽蔑していると、それが大きな罪だということに気づけない。ドストエフスキーもベルイマンも小川先生も、そういうことを言い続けて、一生を終えた。(2025/01/14、文章の一部を書き換えました。)
昔、北浜の三越劇場でベルイマンの「ファニーとアレクサンデル」を観た。それ以前に、一回、ベルイマンの別の映画をベルイマンのことを何も知らずに観た。ベルイマンの何の映画だったか忘れたが、観たところ、全然理解できなかった。今回もダメだろうと思って観た。なぜ観たのかといえば、新聞などでベルイマンは凄いという人が何人もいたからだ。そういう不純なというか、アホな理由でわたしはついふらふらと観たのである。
「ファニーとアレクサンデル」という映画ではプロテスタントの牧師が強迫神経症のヘンタイみたいに描かれていて、そのヘンタイの牧師の家にカトリックの家で育った(記憶あいまい)ファニーという少女とアレクサンデルという少年がもらわれていき(理由は忘れた)ひどい目に遇い、牧師から逃げ出し、もうこりごりだと思いながら自分の育ったカトリックの家に帰るという話なのである。そして、最後はカトリック万歳、というような感じで終わる(これも記憶あいまい)。
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謹賀新年。
本年もどうぞよろしく、お願いいたします。
当方、この1月で何と「喜寿」を迎えます。
それを機に、今年からは「紙の」賀状に代えて、
メールでの御挨拶とさせていただきたく、この段、
あしからず御了承のほど、お願い申し上げます。
賀状をくださった皆様、ありがとうございました。
昨年10月からnoteにも原稿を書いています。
ご購入は画像から
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▶『日めくりジャズ365 2025年版』
2024年12月
29 30 31
レックス・スタウト『シャンパンは死の香り』が刊行
レックス・スタウト『シャンパンは死の香り』(1958。Champagne for One)が論創海外ミステリから刊行されました。
未婚の母たちをもてなすパーティーに、知り合いから代わりに出席してくれと頼まれたアーチーは、雇い主のウルフの制止も振り切って出席する。毎年開かれるそのパーティーには、四人の未婚の母がゲストとして招待され、パートナーを務める男たちも社交界から四人招待されていた。
ところが、ゲストの娘の一人がアーチーに、フェイス・アシャーという別の娘が、ハンドバッグにいつも青酸の入った小瓶を忍ばせていて、仲間たちに自殺の可能性をほのめかしていたが、今夜のパーティーにもその瓶を持ってきているようだと告げ、この華やかな場で自殺を決行するのではないかと不安を漏らす。
アーチーは、なにも起きないよう自分が目を光らせているからと、娘を安心させるが、フェイスは、ダンスのパートナーが持ってきたシャンパンをひと口飲むと、そのまま絶命してしまう。死因は青酸中毒だった。
パートナーが彼女に渡したシャンパンのグラスは、バーのカウンターに並んでいたグラスの中から無作為に選んで持ってきたグラスであり、彼は自分用のグラスをもう片方の手に持っていたため、持っていく途中も含めて、グラスに毒を仕込むことは不可能だった。
現場にいた誰もが、フェイスは自殺に違いないと証言するが、アーチーは、自分はずっと目を光らせていたし、彼女が毒をグラスに入れたとは考えられず、これは殺人に違いないと主張する・・・。
「ウルフは博識だが、彼の才能は人間の行動の理解にある。彼が犯罪を解決するのは、クラーレの毒の症状やボルネオの吹き矢の音を知っているからではなく、瀬戸際にある人間がどう行動するかを理解しているからだ。」(ロバート・B・パーカー)
多くの読者の皆様に楽しんでいただけることを願っております。
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http://fuhchin.blog27.fc2.com/blog-entry-643.htmlレックス・スタウト『シャンパンは死の香り』が刊行
2024-12-10(18:38) :
レックス・スタウト『シャンパンは死の香り』刊行 :
このページのトップへ
レックス・スタウト『シャンパンは死の香り』刊行 (3)
【抽選販売C】申し込みは〆切ました。たくさんのご応募ありがとうございました。
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2024年12月前半 「12月のそら」展
参加作家 綺朔ちいこ・桑原聖美・林千絵・井関周
会期 : 2024年12月6日(金)7日(土)8日(日)、12日(木)13日(金)14日(土)
Open 13:00~19:00 (最終日 17:00まで)
2024-11-28
今度はごま(18歳、オス猫)の具合も悪い
日記
26日、火曜日の深夜、それまで元気にしていたゴマの調子が急に悪くなる。
身動きが取れないような感じで、少し歩いてはうずくまる。少しづつ動いて、涼しいところへ移動しようとする。頭をあげることができない。目は、自分に何が起こっているのか分からない感じ。その状態が、オシオとマメちゃんが亡くなるときの様子に似ていて、覚悟をした。もうお年寄りでいつその時がきてもおかしくないと思っていたので。息子を起こして、一緒にゴマの様子を見守る。
2時間くらい経った後、急に元気になって、最後だから、と出した牛乳を一気に飲み干す。元気といってもちょっと調子は悪いみたいだけど、それでも、さっきまでとは全然違う。
妻は、様子をみて、朝まで起きていて、自分たちも一応布団に入ったけれども、まんじりともできずに朝。
翌日は、かかりつけの動物病院が休みで、そして、ゴマがある程度元気なので、遠くにある普段いかない動物病院に行くよりは、家で様子を見た方がいいと判断して、その翌々日に行くことに。
そして、今日、動物病院で聞いた話によると、間違いなく心臓発作ということ。
2時間くらいして治ったのは、自力で回復したということらしい。
気圧や気温の変化の激しい日はそういうことが起こりやすいということで、そういえばあの日は爆弾低気圧だった。
(気圧図の急に下がってるところが発作のあった時間)
人間でも、お年寄りがトイレとかお風呂でヒートショックでなくなることが多いですが、それと同じことらしい。
また、発作が起こるかもしれないし起こらないかもしれない。それに関しては何にもわからないということ。
(写真は2017年頃のシニア入りたてのゴマにゃん)
心臓発作が起こったときにできることは何もないということ。そっとしておいてあげるのがいい、ということでした。その時病院に行っても基本どうしようもない。薬はあるけれども、できるだけ出したくない、ということでした。その薬が止めになってしまうことも多い、ということだったので。
体重は2.0kgで、8月に測ったときから500グラムくらい減ってました。肝臓の数値がよくなかったので、薬をそれまでもらってたのですが、それもまあ、もう、いいでしょうということになって、好きなもの食べさせてあげて下さい、ということに。
もう、お年寄りゆえの色々だしね~ということ。
家では元気だし、ずっと起きてて足元について来たりするので(人間が食べ物を持ってるときだけ)気にしてもどうしようもないし、このまま暮らしていく感じ。
(写真は2021年頃、ドラム式洗濯乾燥機の上で暖をとるごまにゃん。)
ごまは、今年の5月くらいにすごく調子が悪くなった時があった。足に力が入らないで、歩いているときにもよろけて、うまくジャンプができない感じ。病院に連れて行ってみてもらっても特に何かが原因というわけではなく(血液検査をしても、特に悪い数値は出なかった)(この時体重は2.4くらい)もう、お年寄りで、これは仕方のない事だと言われて、そして(多分、お医者さんも長くはないと思ったようで)もう好きなものを食べさせてあげて下さい、と言われた。
それまではずっと健康に気を使っておやつとかも節制していたのだけれども、ささみとか食べたいものをあげることに。そうしたらぐんぐん調子がよくなって、2か月後には体重も2.8キロくらいまで回復した。動きも活動的になって、この歳の猫はずっと寝てばかりなのに、昼夜家の中をうろついたり、人間が物を食べてるとにゃーにゃーいって食べ物をねだってきたりして、体重はともかく、すごく元気になった。
そんな感じで、それから少しずつ体重も減ってはいったけれども、元気よくくらしてて、先生に、その状態のことを話して、そして、ささみは腎臓に悪いのですこし控えた方がいいですね、とかそういう話もしてた。
そういう感じの時に急に起こったことだったので、すごく、驚いてしまった。何が起こったのかと思った。さっきまで元気だったのに、と。
それから、2つ日間、嫁も自分もずっと緊張状態で寝れてなくて、そして、今日、心臓発作ですね、といわれて、なんというか、『安心してしまった。』もう、気にしてもしょうがない、お年寄りだからねっていう感じで。できることは何もないし、もう美味しいもの食べたいものを食べさせて、機嫌よく暮らしていく以外にないっていう。とりあえず、家の中で温度差を作らないようにするように気を付けるけれども、それ以外にできることはないっていう。
とにかく、残りの時間を、人間も、猫も、機嫌よく暮らしていこうと思いました。
追記:先日の日記のイリは、ステロイドを3日間打ってもう元気になりました。まっすぐ歩けるし、めまいも無くなった感じ。首傾げが残るとも言われたけれども、そういうのもなく、普通に暮らしています。モリモリとゴマとおやつを分け合って食べてる。持ってみた感じ、少し目方も増えたような気がする。打ったステロイドが聞いたのか、眼球の肥大もマシになったみたいで、まあ、元気に暮らしています。
orangestar 2024-11-28 13:55 読者になる
2024年
2025年予定
2025年1月16日:【英訳】イギリス〈Pushkin Vertigo〉で雨穴『変な絵』の英訳 Strange Pictures (Jim Rion訳)発売予定。
2025年5月8日:【英訳】イギリス〈Pushkin Vertigo〉で芦辺拓『大鞠家殺人事件』の英訳 Murder in the House of Omari (??訳)発売予定。
2025年7月3日:【英訳】イギリス〈Pushkin Vertigo〉で雨穴『変な家』の英訳 Strange Houses (Jim Rion訳)発売予定。
2025年8月14日:【英訳】イギリス〈Pushkin Vertigo〉で西澤保彦『七回死んだ男』の英訳 The Man Who Died Seven Times (Jesse Kirkwood訳)発売予定。西澤作品の英訳はこれが初。
2025年9月11日:【英訳】イギリス〈Pushkin Vertigo〉で横溝正史『黒猫亭事件』の英訳 Murder at the Black Cat Cafe (??訳)発売予定。
横溝正史の英訳書は7冊目。Pushkin Vertigoでの刊行順は、『本陣殺人事件』『犬神家の一族』『八つ墓村』『獄門島』『悪魔が来りて笛を吹く』『悪魔の手毬唄』。(最初に英訳出版されたのは『犬神家の一族』であり、Pushkinの犬神家は同じ訳者のものの復刊)
2025年10月9日:【英訳】イギリス〈Pushkin Vertigo〉で綾辻行人『時計館の殺人』の英訳 The Clock House Murders (Ho-Ling Wong訳)発売予定。
時計館は館シリーズの第5作だが、英訳書としては第4弾となる(シリーズ第4作、『人形館の殺人』がスキップされている)。
2025年春?:【英訳】川上未映子『黄色い家』の英訳 Sisters in Yellow (David Boyd訳)発売予定。
最終更新:2024年11月15日 20:12
2024年 11月 18日
注目新刊既刊:武田崇元/横山茂雄『霊的最前線に立て!』国書刊行会、ほか
★注目新刊書および既刊書を列記します。
『死の瞬間――人はなぜ好奇心を抱くのか』春日武彦(著)、朝日新書、2024年11月、本体900円、新書判並製232頁、ISBN978-4-02-295287-5
『編集宣言――エディトリアル・マニフェスト』松岡正剛(著)、工作舎、2024年10月、本体1,600円、四六判変型上製152頁、ISBN978-4-87502-569-6
『霊的最前線に立て!――オカルト・アンダーグラウンド全史』武田崇元/横山茂雄(著)、国書刊行会、2024年10月、本体3,600円、A5判上製462頁、ISBN978-4-336-07638-0
『Outlying――僻遠の文化史』武邑光裕(著)、rn press、2024年10月、本体3,600円、四六判並製452頁、ISBN978-4-910422-19-0
『美術の物語 ポケット版』エルンスト・H・ゴンブリッチ(著)、天野衛/大西広/奥野皐/桐山宣雄/長谷川宏(訳)、河出書房新社、2024年10月、刊行記念特価本体3,990円(2025年1月末まで、かつ、初回生産分限定)、46変形判上製1048頁、ISBN978-4-309-25746-4
『シュレーディンガー詩集――恋する物理学者』エルヴィン・シュレーディンガー(著)、宮岡絵美(訳・編)、書肆侃侃房、2024年9月、本体1,900円、四六判並製96頁、ISBN978-4-86385-637-0
『口に関するアンケート』背筋(著)、ポプラ社、2024年9月、本体550円、A6変型判並製63頁、ISBN978-4-591-18225-3
★『死の瞬間』は、精神科医の春日武彦(かすが・たけひこ, 1951-)さんが様々なフィクションやドキュメント、映画やコミックを含む作品群を引き合いに「死」を論じたもの。「死ぬ瞬間」「「永遠」は気味が悪い」「見知らぬ世界」「取り返しがつかない」「死体の件」「死と悪趣味」の6章立て。「本書でわたしは、ヒトが「死」に好奇心を寄せるその有りようを図鑑のように挙げ、論じてみたい。そのようなことをする背景には、死には三つの大きな要素が絡んでいると思っているからである」。春日さんはその三つの要素を〈グロテスク〉〈呪詛〉〈根源的な不快感〉とまとめておられます。
★『Outlying』は、メディア美学者の武邑光裕(たけむら・みつひろ, 1954-)さんによる初めての自伝。本文が序盤、中盤、終盤と違う色で刷られており、銀色の表紙とあいまって存在感が抜群です。装丁は藤田裕美さんによるもの。中盤中ほどにはカラーの図版頁もあります。特別付録として宇川直宏(DOMMUNE)さんと若林恵(黒鳥社)さんの対談「サイケデリックの行方」という投げ込み小冊子(24頁)が付いています。
★「マンハッタンに廃墟の住処がなくなろうとする80年代後半に至るまでの、ほぼ10年間にわたるNYでの経験から、そこから90年代以降のサンフランシスコ、そして京都、東京、札幌を挟み、ベルリンとヨーロッパへと向かうことになる私の約40年以上に及ぶ旅の記憶を紡いでいこうと思う。〔…〕インターネットの普及後、コミュニケーションの利便性は圧倒的に変化したが、自身が世界で出会う人物との遭遇は、e-メールやSNSで済まされるものではない。世界が縮小し、出会うべき人との距離が短縮されたとしても、リアルな出会いと対話の記憶を超えることはない。〔…〕この旅のほぼすべてを開示することで、僻遠の異界との関わりをめざす人々に、何らかの刺激を届けられれば幸いである」(序章、19頁)。
★同書の刊行記念に、著者と若林恵さんによるトークイベントが来たる11月29日(金)、青山BC本店にて行われます。詳細はリンク先をご覧ください。版元の株式会社rn press(アールエヌ・プレス)は、2021年に設立。書店への卸は、直取引かトランスビュー経由とのことです。代表の野口理恵(のぐち・りえ, 1981-)さんは複数の出版社を経て独立した編集者であり著述家。自社から今年5月に『私が私らしく死ぬために』という実用エッセイを上梓されています。「何か「学び」に関する本をずっと作りたいと思っていました。それならば第一弾は「死に方かな」と思い、死をいろいろな角度から取り上げることにしました。死を想うことで、強くなると信じて」(まえがきより)。出発点がすごい。
★『編集宣言』は、8月12日に逝去された松岡正剛(まつおか・せいごう, 1944-2024)さんが工作舎の月報「土星紀」で連載されていた「エディトリアル・マニフェスト」(1979年8月号~1981年12月号)を中心に、『遊』誌時代の「編集」をめぐるエッセイ2本「遊学する編集」「「別の仕事」との関係から」と、工作舎編集長の米澤敬さんによる「編集者あとがき」が収められています。このあとがきでは米澤さんの前口上に続いて松岡さんによる「遊線放送局」第一回が抄録されています。
★1979年の「エディトリアル・マニフェスト」第1回から引用します。「編集は闘争でもあった。/そこで、「編集」を「エディトリアル・ワーク」と言い換えておくことにする」(18頁)。「いわゆる“編集者”が著者と版元の間を守る芸者を演ずる時代は終わった。H芸〔編集芸〕からE闘争〔エディトリアル闘争〕へ」(19頁)。この言葉から45年経過した今も、編集は闘争であり続けています。真実と嘘が見極め難い時代に、編集は諸刃の剣としていよいよ危うい段階に入りつつあります。「ただ私が何を言いたかったのか、そのことを手短かにまとめておくことにする。「君たちはようするに何をしているのかね?」「いや、別のことをしているのさ!」」(136頁)。こうした「別のこと」の可能性について自問したいと思います。
★『霊的最前線に立て!』は、八幡書店社主の武田崇元(たけだ・すうげん, 1950-)さんと、英文学者で作家の横山茂雄(よこやま・しげお, 1954-)さんの対談本。目次は書名のリンク先をご覧ください。附録として『復刊 地球ロマン』と『迷宮』の2誌の総目次を併録。400頁を超える大著ですが、巻末には人名索引があるので、興味があるところから拾い読みで始めることもできます。武田さんと横山さんが出会ったのは70年代半ばとのこと。日本のオカルト・ムーヴメントを振り返りつつ、お二人の自伝的側面もある一冊です。先述した松岡正剛さんとの関わりでは第5章「横山茂雄の遍歴」に「松岡正剛と工作舎の近辺」(156~160頁)という興味深いパートがあります。横山さんは工作舎に出入りし、大学院生時代にバラード『残虐行為展覧会』(法水金太郎名義、工作舎、1980年、現在品切)を上梓しています。
★『美術の物語 ポケット版』は、オーストリアに生まれ英国で活躍した美術史家エルンスト・H・ゴンブリッチ(Sir Ernst Hans Josef Gombrich, 1909-2001)のベストセラー『The Story of Art』(Phaidon, 1950/…/1995)の訳書で、日本での出版事業から撤退したファイドンが2011年に刊行したポケット版の再刊となります。ファイドンのポケット版は単行本版よりも古書市場で高額希少本となっていたため、今回の再刊を待望していた読者は多かったことでしょう。「累計800万部突破、35ヶ国で翻訳、世界一読まれている美術史の本」(帯文より)。日本ではまず、友部直訳『美術の歩み』(上下巻、美術出版社、1972年、改訂新版1983年、改訂3版1992年)が出版され、その後、ファイドンより現行訳(単行本版2007年、ポケット版2011年)が出て、それを河出書房新社が再刊(単行本版2019年、ポケット版2024年)した、という流れです。奥付には「本書は2011年10月にファイドン株式会社より刊行された同タイトルの本を一部修正のうえ、新装したものです」とあります。序文が差し替えになり(出版者リチャード・シュラッグマンの文章からゴンブリッチの孫レオニー・ゴンブリッチの文章に。長谷川宏訳)、いくつかの誤植訂正を行った、と版元さんから聞きました。
★「Web河出」2024年8月14日付特設ページ「【800万部超!世界で一番読まれている美術の名著】『美術の物語』、幻の「ポケット版」が、装いを新たに今秋発売決定!」によれば、本体3,990円は刊行記念特価で「2025年1月末まで、かつ、初回生産分限定」とのことでした。現在版元在庫はなしで重版中ですから、書店店頭で並んでいる在庫のみが特価なのだろうと思います。重版(マレーシアで印刷製本)では通常価格の本体4,990円になるはずです。版元さんの公式Xでも、11月12日付のポストで「【お詫び】世界一売れている美術の本の画期的なコンパクト版『美術の物語 ポケット版』。遂に全ネット書店で完売です。もう1,000円安い特価で買えるのは、いま店頭にある分だけです。想定より1年くらい早かったので河出の在庫はゼロです…。迷っている方、今のうちに書店にお出かけを!!!」と告知されています。
★『シュレーディンガー詩集』は、オーストリア出身の理論物理学者エルヴィン・シュレーディンガー(Erwin Rudolf Josef Alexander Schrödinger, 1887-1961)の唯一の詩集『Gedichte』(1949年)を初めて訳したものです。恋愛を歌った作品が多いことに驚きを覚えます。彼が自身の思索について語った『わが世界観』(中村量空ほか訳、共立出版、1987年;ちくま学芸文庫、2002年、現在品切)を理解する上でのヒントが、この詩集には含まれているように思われます。
★『口に関するアンケート』は、『近畿地方のある場所について』(KADOKAWA、2023年8月)や『穢れた聖地巡礼について』(KADOKAWA、2024年9月)とヒット作を次々と飛ばしているホラー作家の背筋(せすじ)さんによる小品。手のひらサイズで、小さな本が大好きな方々にも刺さるのではないかと思います。ネタばれナシで最低限の注意を促しておくと、巻末の「アンケート」を最初に見ては絶対にいけないということと、自分がしたこととの関連性を考えすぎない方がいいということです。割と硬い紙で作られていて開きにくいので、紙版を大切にしたい方は保存用と読書用に2冊買うか、電子書籍も買った方がいいかと思います。電子書籍版を確認したことがないのですが、本文の色はどうしているんでしょうか。
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# by urag | 2024-11-18 03:19 | ENCOUNTER(本のコンシェルジュ) | Comments(0)
注目新刊既刊:武田崇元/横山..
at 2024-11-18 03:19
5
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2024年08月09日17:00
by 東京創元社
Web東京創元社マガジン移行のお知らせ
カテゴリ
東京創元社便り
2018年よりライブドアブログを使用してお届けしてきた「Web東京創元社マガジン」ですが、このたびプラットフォームをnoteへ移行することになりました。
新たなURLはこちらです。
https://note.com/tokyosogensha/
今後の更新方針については下記のとおりです。
・新たな記事の公開はnoteでおこないます。ライブドアブログでの更新は原則ありません。
・過去の記事はすべてnoteに移行する予定です。閲覧可能な状態になりしだい順次公開していきます。
・移行作業が完了したのち、一定の期間をおいてライブドアブログはすべて非公開となります。
今後とも東京創元社とWeb東京創元社マガジンをよろしくお願いいたします。
2024年8月9日 東京創元社
タグ :
#東京創元社
2024年08月08日17:00
by 東京創元社
荻堂顕『不夜島』、柴崎友香『続きと始まり』…紙魚の手帖vol.15(2024年2月号)書評 瀧井朝世[文芸全般]その1
カテゴリ
一般文芸
書評
戦後の与那国島(よなぐにじま)を主な舞台に、身体の大部分を機械化された密売人が謎のミッションに挑むサイバーパンク。荻堂顕(おぎどう・あきら)の新作『不夜島(ナイトランド)』(祥伝社 一八〇〇円+税)である。
不夜島(ナイトランド)
新潮ミステリー大賞出身の荻堂だがミステリーにこだわっているわけではないようで、前作『ループ・オブ・ザ・コード』は文化や言語が〝抹消〞された架空の国を舞台にしたSF大作だった。本作もSFで、アクションあり、頭脳戦ありの冒険活劇だ。
主人公の武庭純(ウー・ティンスン)は台湾出身の密売人。幼い頃にアメリカ軍に命を救われ、電脳を含め身体の大半を機械化されているが、見た目は生身の人間だ。アウトローのようにふるまう彼だが、アメリカ軍からの指令には逆らえず、ある時コンタクトしてきたアメリカ人女性から、〈含光(ポジティビティ)〉なる謎の代物を手に入れるよう言い渡され、仲間を集めて行動を起こすのだった。
当時、台湾との密貿易が盛んだった与那国島の港付近には料亭や飲み屋、商店などが密集していたようで、猥雑(わいざつ)な町の空気が丁寧(ていねい)に描写されていく。そこを身体の一部を機械化した人間たちがうろついているわけだが、一方で、戦争や暴力で身体の一部を欠損しても機械化を拒む青年らも登場し、次第に〝自分が自分である〞とはどういうことか、アイデンティティを巡るテーマが浮かび上がる。そしてそれはそのまま、歴史に翻弄(ほうろう)された琉球(りゅうきゅう)や台湾自体にも重なっていく。思えば『ループ・オブ・ザ・コード』も故郷を捨て根無し草のように生きてきた男が主人公だった。自己の同一性の揺らぎというのは、この著者にとって大きなモチーフなのだろう。
柴崎友香(しばさき・ともか)『続きと始まり』(集英社 一八〇〇円+税)はコロナ禍の二年間の、別々の場所で暮らす三人の日常を綴(つづ)っていく長篇。
続きと始まり (集英社文芸単行本)
大阪出身で一時期は東京で働き、今は滋賀で夫と子供二人と暮らす三十代の優子(ゆうこ)。東京で妻と幼い子供を育てているが、勤務先の飲食店が休業状態の三十代の圭太郎(けいたろう)。東京のフリーのカメラマンで、知人のヘアメイクが作った写真館の仕事を手伝っている四十代のれい。それぞれ異なる立場で、緊急事態宣言など感染症拡大の影響を受けている。
読んでいるとあの時期の出来事を久々に思い出したりもするのだが、しかしこれはもちろん、単なるコロナ禍の日常の記録書ではない。三人の個人的な事情やそれによる心の揺れが丁寧に描かれて読ませる。そのなか、遠い昔の苦い思い出や過去の震災当時の記憶も、彼らの胸を去来する。
いろんな出来事が起きて、なにも終わっていないのに次々とまた何かが始まっていく。それは一人の人生の中でも、人の歴史の中でもいえることだ。戦争、災害、社会制度、古い価値観と更新された価値観……。何かが続いているなかの今という時点に自分たちは生きており、自分たちの行動の先に未来がある。それをじわじわと実感させる内容である。作中には何度もポーランドの詩人、シンボルスカの作品が象徴的に引用される。
最後にははっとさせる〝いつか〞の場面が出てくる。自分たちの人生はいつでも、何かと繫(つな)がっていると思わせる。
■瀧井朝世(たきい・あさよ)
フリーライター。1970年東京都出身。文藝春秋BOOKS「作家の書き出し」、WEB本の雑誌「作家の読書道」ほか、作家インタビューや書評などを担当。著書に『偏愛読書トライアングル』『あの人とあの本の話』『ほんのよもやま話 作家対談集』、編纂書に『運命の恋 恋愛小説傑作アンソロジー』がある。
紙魚の手帖Vol.15
今村 昌弘ほか
東京創元社
2024-02-13
タグ :
#書評
#瀧井朝世
#紙魚の手帖
Web東京創元社マガジン移行のお知らせ
荻堂顕『不夜島』、柴崎友香『続きと始まり』…紙魚の手帖vol.15(2024年2月号)書評 瀧井朝世[文芸全般]その1
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コメント 時刻: 11:05
自由、尊厳、友愛――TVアニメ『ガールズバンドクライ』感想
TVアニメ『ガールズバンドクライ』についての感想です。
このアニメが描いたのは自由、尊厳、友愛のバランスだったのではないかと考えました。
2024.07.01公開
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へろへろblog
Amazonとか楽天とかQoo10とかで売っている認証済みKF94マスク(+贋物情報)
投稿日 2023年9月1日2023年9月4日投稿者 ブースカちゃん
Amazonとかで売られているKF94マスク、中国製などの不正品があるようなので、韓国の当局認可を受けていることが確認できているものをまとめていきます。また、最後には不正品の情報も載せています。 (2023年9月4日:レ … “Amazonとか楽天とかQoo10とかで売っている認証済みKF94マスク(+贋物情報)”の続きを読む
カテゴリー つぶやきタグ KF94 マスクAmazonとか楽天とかQoo10とかで売っている認証済みKF94マスク(+贋物情報) への10件のコメント
スモールランプをLEDに交換しました
投稿日 2023年8月23日2023年8月23日投稿者 ブースカちゃん
車検のための整備で、スモールランプが切れていることがわかりました。 AmazonでT10のLEDを購入して取り付けました。 スモールランプの交換は簡単なので、数分で作業完了です。 かなり明るくなった気がしますが、そんなに … “スモールランプをLEDに交換しました”の続きを読む
カテゴリー 自動車スモールランプをLEDに交換しましたにコメントする
仙台へ出かけてきました
投稿日 2023年5月31日2023年6月19日投稿者 ブースカちゃん
初めてPeach Aviation すごく久しぶりに、仙台空港へ出かけてきました。 セントレアからPeach Aviationが仙台便を運航しているので、今回はそれを使ったのです。 Peach Aviationを使うのは … “仙台へ出かけてきました”の続きを読む
カテゴリー お出かけ 航空機仙台へ出かけてきました への3件のコメント
4kizの本山さんが発信者情報開示を請求
投稿日 2023年3月31日投稿者 ブースカちゃん
note運営事務局から以下のメールが来ました。 4kizの本山さんが発信者情報の開示を求める裁判を申立てたようです。 要するに、僕を「名誉権の侵害」で訴えたいので、note事務局は僕の発信者情報を開示しろ、という訴えだと … “4kizの本山さんが発信者情報開示を請求”の続きを読む
カテゴリー 4kiz 統一教会4kizの本山さんが発信者情報開示を請求にコメントする
【読書】オーバースペック(未須本有生)
投稿日 2023年3月23日2023年5月31日投稿者 ブースカちゃん
著者はFS-X設計チーム(FSET)で一緒だった人で、これまでにも何冊かの小説を上梓しています。 今回の『オーバースペック』は、自衛隊のT-4練習機をモチーフにして、これに戦闘機能を与える改修を試みるというストーリーです … “【読書】オーバースペック(未須本有生)”の続きを読む
カテゴリー 航空機【読書】オーバースペック(未須本有生)にコメントする
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ハッピーバースデー
puhipuhi 2024-05-06 06:15 読者になる
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ハッピーバースデー
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【刑事キャレラ/10+1の追撃】
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エド・マクベインの87分署シリーズ『10プラス1』を、南仏ニースに舞台を移して映画化。超望遠ライフルによる謎の連続殺人を追うキャレラ刑事らの活躍を描く。
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新聞記者清水浩平が、特ダネを求めて事件の真相に迫る姿を描いた「特ダネ三十時間」シリーズ、初ソフト化。《特ダネ三十時間 第三の女》《特ダネ三十時間 深夜の挑戦》(1959)を収録。
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海上や陸上で続発する事故を調査するうちにモンスターの存在が浮上する。ついにその姿を現した巨大怪鳥がニューヨークを襲う。1957年公開のSF怪獣映画《The
Giant Claw》をカラー化。
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【スーパージャイアンツ アトムAB団編】
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繰り返される原水爆実験の影響は遠く宇宙の星々にも及んでいた。危機を感じた宇宙人会議は、地球に核爆弾開発の中止を呼びかけるため、エメラルド彗星のスーパージャイアンツを派遣した。地球に到着したスーパージャイアンツは、世界征服を目論むアトムAB団の計画を察知して動き出す。《鋼鉄の巨人》《続
鋼鉄の巨人》(1957)を収録。石井輝男監督作品。
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【スーパージャイアンツ カピア人編】
6月5日発売
全国各地に円盤が出没。東京周辺では原因不明の奇病が流行する。この円盤を研究していた天文学者が異様な怪人に襲われ、スーパージャイアンツが撃退するが、彼らの正体は月の裏側の小惑星カピアに棲む邪悪な怪星人だった。《怪星人の魔城》《地球滅亡寸前》(1957)を収録。石井輝男監督作品。
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【日曜恐怖シリーズ ベストセレクション3】
6月28日発売
1978-79年放映のホラー・サスペンスドラマ《日曜恐怖シリーズ》から《お雛様の亡霊》(原作山岸凉子)、《呪われた大時計―ネジの叫び―》(原作山岸凉子)、《死霊の島》(原作西村京太郎)を収録。
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【テラー博士の恐怖 4Kレストア版 Blu-ray】
【探偵マーロウ】
7月3日発売
私立探偵フィリップ・マーロウの事務所を訪ねてきたブロンド美女クレア。「突然姿を消した元愛人を探してほしい」という依頼だったが、映画業界で働いていたというその男はひき逃げ事故で殺されていた……。原作ベンジャミン・ブラック(ジョン・バンヴィル)『黒い瞳のブロンド』、監督ニール・ジョーダン。
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【Blu-ray】 5500円 [amazon]
【スーパージャイアンツ 黒い衛星編】
7月3日発売
正体不明の人工衛星を発見したスーパージャイアンツ。その頃各地の天文台で原因不明の故障が相次いでいた。秘密国家〈黒い衛星〉の暗躍に、彼らの狙いを見抜いたスーパージャイアンツが立ち上がる。。《人工衛星と人類の破滅》(1957)《宇宙艇と人工衛星の激突》(1958)を収録。石井輝男監督作品。
4180円 [amazon]
【スーパージャイアンツ 闇の組織編】
7月3日発売
宇宙からの使者スーパージャイアンツが宇宙怪人や魔女、暗躍する悪の集団と戦う。《宇宙怪人出現》(1958)《悪魔の化身》(1959)《毒牙王国》(1959)を収録。石井輝男監督作品。
4180円 [amazon]
【オオカミの家 Blu-ray】
山々に囲まれた集落で暮らす、動物好きの少女マリアは、ある日ブタを逃がしてしまい、厳しい罰に耐えられず集落から脱走する。逃げ込んだ一軒家で出会ったニ匹の子ブタを「ペドロ」「アナ」と名付け、世話することにしたマリア。だが、安心したのも束の間、森の奥から彼女を探すオオカミの声が聞こえ始める。チリの"ホラー・フェアリーテイル"アニメーションを、本編未使用ショット集、日本未公開短編を含む約50分の映像特典と共にBlu-ray化。、
7480円 [amazon]
【鈴木清順「浪漫三部作」 4Kデジタル完全修復版 UHD+Blu-ray BOX】
鈴木清順監督生誕100年記念、〈清順美学〉の頂点であり、日本映画界が誇る名作『ツィゴイネルワイゼン』『陽炎座』『夢二』が4Kデジタル完全修復版で甦る。
6枚組 20,440円 [amazon]
※分売
【ツィゴイネルワイゼン】 [amazon]
【陽炎座】 [amazon]
【夢二】 [amazon]
【東海道非常警戒】
4月3日発売 発売中
刑事の山内と週刊誌の記者京子が乗った特急こだまで、財閥東山家の令嬢が誘拐され、一千万円の身代金を要求する電話が。特急列車で起きた誘拐、そして殺人事件をスピーディな展開で描いたサスペンスアクション。
【男の世界だ】
4月3日発売 発売中
新人王を賭けた試合を間近に控え、猛練習に励む大学ボクシング部主将の猛に悲報が届く。港湾争議の最中、組合の委員長である兄が殺害されたのだ。海港都市を舞台に激突する男たちの意地と復讐、そして巨悪との戦いを描くアクション快作。
【フランス映画パーフェクトコレクション 失われた楽園】
3月18日予定 発売中
《賭はなされた》《失われた楽園》《麗しのモーツァルト嬢》《ドン・カミロ頑張る》《弾痕》《浮気なカロリーヌ》《巴里の気まぐれ娘》《果てしなき地平線》《ファーブル》《キュピドン酒場》
10枚組 2200円 [amazon]
【鈴木清順生誕100周年記念シリーズ ブルーレイBOX 其の弐 セイジュンと女たち】
3月6日発売 発売中
《河内カルメン》《肉体の門》《春婦傳》《関東無宿》《悪太郎》《裸女と拳銃》+特典ディスク
7枚組 33,000円 [amazon]
【トラウマ 鮮血の叫び 4Kレストア完全版 Blu-ray】
3月6日発売 発売中
デヴィッドは車を運転中、橋で投身自殺を図る美少女オーラを救った。彼女は自宅に連れ戻されるが、その晩、両親が開いた降霊会で怨霊に憑依された霊媒師の母親は錯乱して豪雨の森へ迷い込み、父親と共に何者かに首を切断されてしまう。怯えるオーラを匿ったデヴィッドは、殺人を重ねる首狩り魔の謎を追うが……。ホラーの巨匠アルジェントが娘アーシアを主演に起用した意欲作。
5500円 [amazon]
【怪奇!二つの顔の男】
精神科医マーロウ博士は発明した新薬を自ら実験するが、その結果、邪悪なモンスターになってしまう。クリストファー・リー、ピーター・カッシング共演の「ジキルとハイド」ホラー(1971)。
1945円 [amazon]
【一度は観たい!名作映画コレクション 運命の饗宴】
2月19日発売 発売中
《運命の饗宴》《結婚クーデター》《陽気な中尉さん》《ミスター・ラッキー》《結婚相手見つけます》《フットライト・パレード》《美人は人殺しがお好き》《天国への階段》《春を手さぐる》《グッド・ニュース》
10枚組 2200円 [amazon]
【世にも怪奇な物語 4Kリマスター版】
エドガー・アラン・ポーの短篇(メッツェンガーシュタイン/ウィリアム・ウィルソン/悪魔に首を賭けるな)を三人の名匠が映像化したオムニバス映画。《黒馬の哭く館》(ロジェ・ヴァディム)、《影を殺した男》(ルイ・マル)、《悪魔の首飾り》(F・フェリーニ)。
【Blu-ray】 6380円 [amazon]
《廉価版再発売》
2月7日発売 発売中
【本陣殺人事件】 [amazon]/【Blu-ray】 [amazon]
【不連続殺人事件】 [amazon]
【名探偵ポアロ ベネチアの亡霊 Blu-ray+DVD】
1月17日発売 発売中
ベネチアに隠遁していたポアロは、霊媒師のトリックを見破るために、子供の亡霊が出るという屋敷での降霊会に参加する。しかし、その招待客が人間には不可能と思われる方法で殺害される。ケネス・ブラナー監督・主演。原作A・クリスティー『ハロウィーン・パーティ』
4174円 [amazon]
【イタリア映画コレクション 二通の匿名の手紙】
1月15日発売 発売中
《二通の匿名の手紙》《ベンガジ》《トラヴェット氏の苦悩》《非難》《アリーナ》《マッダレーナ、操行ゼロ》《第119収容所のクリスマス》《初聖体拝領》《仮面の令嬢》《メッサリナ》
10枚組 2200円 [amazon]
【鈴木清順生誕100周年記念シリーズ ブルーレイBOX 其の壱 セイジュンと男たち】
1月10日発売 発売中
《殺しの烙印》《けんかえれじい》《野獣の青春》《俺たちの血が許さない》《勝利をわが手に―港の乾杯―》《素ッ裸の年令》《らぶれたあ》+特典ディスク
7枚組 33,000円 [amazon]
【怪異談 生きてゐる小平次】
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旅役者の小平次と囃し方の太九郎、その妻おちか。幼馴染の三人の関係は小平次がおちかへの思いを口にしたことからぎくしゃくし始
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ライターをご紹介します! アイウチ インテリアと観葉植物と絵本が好きなアラサー主婦です。レジャーは専ら山や川などのアウト・・・
『冤罪と人類 道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』
冤罪、殺人、戦争、テロ、大恐慌。
すべての悲劇の原因は、人間の正しい心だった!
我が身を捨て、無実の少年を死刑から救おうとした刑事。
彼の遺した一冊の書から、人間の本質へ迫る迷宮に迷い込む!
執筆八年!『戦前の少年犯罪』著者が挑む、21世紀の道徳感情論!
戦時に起こった史上最悪の少年犯罪<浜松九人連続殺人事件>。
解決した名刑事が戦後に犯す<二俣事件>など冤罪の数々。
事件に挑戦する日本初のプロファイラー。
内務省と司法省の暗躍がいま初めて暴かれる!
世界のすべてと人の心、さらには昭和史の裏面をも抉るミステリ・ノンフィクション!
※宮崎哲弥氏が本書について熱く語っています。こちらでお聴きください。
絶望書店主人推薦本
『冤罪と人類 道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』
冤罪、殺人、戦争、テロ、大恐慌。
すべての悲劇の原因は、人間の正しい心だった!
我が身を捨て、無実の少年を死刑から救おうとした刑事。
彼の遺した一冊の書から、人間の本質へ迫る迷宮に迷い込む!
執筆八年!『戦前の少年犯罪』著者が挑む、21世紀の道徳感情論!
戦時に起こった史上最悪の少年犯罪<浜松九人連続殺人事件>。
解決した名刑事が戦後に犯す<二俣事件>など冤罪の数々。
事件に挑戦する日本初のプロファイラー。
内務省と司法省の暗躍がいま初めて暴かれる!
世界のすべてと人の心、さらには昭和史の裏面をも抉るミステリ・ノンフィクション!
※宮崎哲弥氏が本書について熱く語っています。こちらでお聴きください。
10巻収録分の漫画に取り掛かるまでなかなかお待たせしてしまったのですが、最初にネームを一気に100ページ書いてそこから1話ずつ区切り、ページを足して、コミックス1冊分にしました。
gomi-box 2022-07-08 15:44 読者になる
domperimottekoi 2022-06-05 04:10 読者になる
domperimottekoi 2022-03-05 23:29 読者になる
domperimottekoi 2022-02-12 23:45 読者になる
domperimottekoi 2022-02-12 12:56 読者になる
domperimottekoi 2022-02-06 21:34 読者になる
shinimai 2013-04-23 00:00 読者になる
shinimai 2013-03-09 00:00 読者になる
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shinimai 2012-12-02 00:00 読者になる
shinimai 2012-11-14 00:00 読者になる
文フリに現代の「文学とは何か」を見た
2023年11月16日
posted by 藤谷 治
11月11日(ポッキーの日)、かねてより見物したいと思っていた「文学フリマ」に参加した。おのぼりさん感覚、文化祭感覚、そしてかつて開いていた僕の本屋「フィクショネス」感覚を、存分に味わうことができた。誘っていただいた破船房の仲俣暁生さん(当「マガジン航」の編集発行人)に、まずは感謝する。現場でも仲俣さんは大奮闘なさって、おかげで僕は楽ができた。
開場は12時の予定で、準備は10時からということだったが、僕たちが到着した時(つまり開場2時間前!)には、すでに来場者が行列を作っていた。東京流通センターをフルに使った会場は広かったが、個々のブースは狭かった。破船房もひとつのテーブルを半分だけ使うことができて、そこに仲俣さんや僕の本を、なるたけ見栄えよく並べて客を待った。
テーブルの残り半分を占める隣のブースは、11時を過ぎても人が来なかった。大きな段ボールがいくつも積んであるばかりで、他人事ながら大丈夫なのかと心配になったが、開場20分くらい前にようやく段ボールが開かれた。中からは表紙に可愛い男女の描かれた、B5サイズの300頁くらいある本がどかどかと出てきた。
寒風の中で待ち続ける来場者たちを慮ってか、開場を10分早めるというアナウンスがあった。僕たちのブースはすっかり準備が整っていたが、となりは段ボールを開くので精一杯の様子である。間もなく開場となった。すると来場者たちは、はっきりとなりのブースを目指して集まり、そのぶ厚い本を中心に次々と買いあさっていくのである。たちまち行列になり、僕たちのブースの前を覆い始めた。仲俣さんは行列に向かって、通路の中央に並んでくださいと何度も声を上げたが、行列は伸びる一方、ついには文フリのスタッフが人員整理をしなければならない仕儀となった。
僕も驚いたが、そのブースの人たちにもこの人気は意想外だったらしい。印刷所から届いた本の帯封を切るのさえもどかしげに、ばんばん本を売っていった。千円札や一万円札が飛び交い、空になった段ボール箱を片づけることすらできず、開始10分で売れ切れた本もあったようだ。
そのブースの人たちはとても礼儀正しく、僕たちに御迷惑をおかけして申し訳ありませんと、何度も言ってくれた。中の一人は僕のことを知っていたばかりか、数年前にご挨拶もしてくれていたという。文芸畑の人なのだった。他の方々も僕たちに終始気をつかってくれた。その間も本は売れ続け、金庫代わりにしているクリアファイルは紙幣で膨れ上がり、ラグビーボールみたいになっていた。
そうなると僕としてはもはや羨ましくすらない。そういう現象を目の当たりにしたという、お祭り見物みたいな愉快な気持ちであった。そしてもちろん、彼らの売りまくっている本の内容が気になる。覗いてみるとどうやらそれは、ビジュアルノベルの批評集なのだった。
少し客足が落ちついてきたころに、僕は訊いてみた。
「ビジュアルノベルっていうのは何ですか? ラノベみたいなもんですか?」
「むしろゲームですね。コンピューターゲームなんだけど、小説として楽しめるというか」
「ああ」僕は必死に貧弱な知識を動員して理解しようとした。「つまり『ポートピア連続殺人事件』みたいな?」
「あのへんが起源ですね」
のちに知ったのだが、僕の出した例も完全なトンチンカンでもなかったにしろ、むしろ『ときめきメモリアル』と言ったほうがよかったようだ。恋愛シミュレーションゲームである。
なるほど、と僕は思った。彼らはあれを「ノベル」=「小説」と見なしているわけか。
論争のない世界
破船房のブースの売り上げが悪かったとは思わない。仲俣さんがさかんに声を出してくれたおかげもあって、破船房から出してもらった『新刊小説の滅亡』は50冊近くも売れたし、仲俣さんの本には完売も出た。知り合いにばかり売れたのでもなかった。我々は我々なりに奮闘し、成果を上げたと言える。
僕たちが売った本には写真集もあるが、大半が「純然たる小説」とそれに関わるものだった。「純文学」のことではない。「ビジュアルノベル」に較べれば純然、という意味である。ビジュアルもなければ音も出てこない、文章だけで出来ている小説を僕たちは売っていた。
水と油である。ビジュアルノベルから見たら僕たちのやっていることなどは、殆ど遺跡の発掘も同然だろう。一方で僕から見ればビジュアルノベルは果たして「ノベル」なのか、と問いたくなる。
だが僕は問わなかったし、彼らも僕らを嗤わなかった。それどころか彼らは僕らに気を配ってくれたし、僕も彼らに好感を持った。僕たちはお互いに笑みを交わし、気持ちよく別れた。
それはこの「文学フリマ」全体を象徴する光景に、僕には思える。店番の合間に会場を回ることもできたが、そこには多種多様な、あまりにも多種多様な「文学」があった。詩集あり海外文学あり、ラノベあり二次創作ありフォトエッセイあり、マイナーな趣味のエッセイあり政治的提言あり短歌あり旅行記ありエロあり創作文藝ありと、細分化していけばまだまだいくらでも広がるジャンルの「文学」が、幾千の著者によって書かれていた。ブースからブースへ渡り歩く人たちはそれらの小冊子や本でエコバッグをぱんぱんにしていた。つまりここで売られている「文学」はただ幾千の著者が書いているだけでなく、幾万の読者に読まれているのである。ちなみに著者と読者が重複するのは当たり前のことで、今に始まったことでも、論じて何かになることでもない。
そんな、収拾のつけようもない「文学」の乱切りポトフが「文学フリマ」であり、「文学」なのだと、僕はその巨大な空間を呆気にとられながら思い知った。
かつて文学には論争があった。お前の文学は間違っているとか、こんなものは文学じゃないとか、そんな言葉が真剣に応酬されていた。そこでは恐らく、弁証法が信じられていたのだろう。相容れない二項を対立させれば、そこに止揚が、アウフヘーベンが現われるという希望があったに違いない。
だがもはやそんなことは希望すべくもない。なぜなら対立するのは二項ではなく、百項、千項であり、これをアウフヘーベンするなんて芸当は非現実的だからだ。これら「文フリ」に広がる百項を統合し、二項か三項くらいにまとめあげようとすれば、そこにはどこか権力志向を思わせる雑駁さ、図々しさが露呈するだけではなかろうか。
人はもはや「文学とは何か」を共有しようとはしていない。『新刊小説の滅亡』と「ヴィジュアルノベル」は水と油なのかもしれないが、この二項が対立するには、まずお互いへの基本的な理解が必要になる。そしてその「基本的な理解」に至る道は、なんと遼遠なことだろう。私たちは勉強をしなければならない。その勉強の先に、もしあるとすれば「対立」は生まれるかもしれないが、対立するためにする勉強など、どこが面白いのか。そもそもそんな対立は生じることなんかなくて、互いへの理解を深める可能性だって小さくはない。水と油は、どちらも液体という共通項を持っている。それで充分という結論に達する可能性だってある。
だったら最初から相手に深入りしなければいいのだ、というのが「文フリ」なのかもしれない。実際、ヴィジュアルノベルの人たちに限らず、言葉をかけあったどのサークルの人とも、私たちは礼儀正しく振る舞うことができたし、人々も礼儀正しかった。そしてお互いのやっていることや目指していることにはほぼ抵触せず、ポッキーの話や来場者の多さを語り合って別れたのである。それは居心地のいい空間であり、居心地がいいのは悪いことでは決してない。それに私たちは、自分らの本を買ってくれる、自分らに関心を持ってくれる人たちとは、短いながらもしっかりと対話をすることができたのだ。
「判る人だけ判ればいい」と「仲良きことは美しき哉」。これが「文フリ」の空間を支えている不文律だった。表現芸術全般にとって「判る人だけ判ればいい」は、今に始まったことではない。僕が現代性を感じたのは「仲良きことは美しき哉」の方である。実際それは美しい。機会があればまた訪れたい。「文フリ」は魅力的で祝祭的な場所である。
だがその「美しさ」は、何かを隠蔽してはいないだろうか。その何かを突き止めるのは、批評の重大な役割ではないだろうか。
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書くことの道具箱 (26)
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2023.01.15 人工知能(ChatGPT)と対話してレポートを書いてみた
書くことの道具箱
Reading Monkey
ChatGPTについてブログ記事を書こうと思います。アドバイスしてください。
ChatGPT
ChatGPTは、自然言語処理タスクのためのトランスフォーマー・ベースのモデルで、大量のテキストデータを学習しています。
ブログ記事を書く際には、ChatGPTの特徴や使用方法について説明し、実際に使用した例や、改良の余地などについても触れることが有益でしょう。また、ChatGPTが扱えるタスクや利用可能な言語についても説明することで、記事の内容を充実させることができます。
Reading Monkey
ChatGPTの特徴を5歳の子供にも分かるように説明してください
ChatGPT
ChatGPTは、大量の文章を読んで、人間のように文章を書くことができるコンピュータープログラムです。 例えば、あなたが「私は犬が好きだ」と言ったら、ChatGPTは「なぜ犬が好きなの?」と質問したり、「私も犬が大好きです」と答えたりすることができます。それがChatGPTの特徴です。
Reading Monkey
私は大学生です。ChatGPTは何に使うことが出来ますか。
ChatGPT
ChatGPTは自然言語処理タスクに使用することができます。
具体的には、以下のようなタスクがあります。
文章生成: ChatGPTを使用することで、人工的に文章を生成することができます。例えば、新聞の見出しや話題の記事を自動生成することができます。
文章の要約: ChatGPTを使用することで、長い文章から重要な部分を抽出して要約することができます。
質問応答: ChatGPTを使用することで、質問に対して自然な回答を生成することができます。
チャットボット: ChatGPTを使用することで、人工知能チャットボットを構築することができます。
文章の自動翻訳: ChatGPTを使用することで、自動翻訳が可能です。
それらタスクを実現するために、大量のテキストデータを学習させることが必要で、それがChatGPTの特徴です。
Reading Monkey
私は大学生です。ChatGPTはレポートを書くのに活用できますか?
ChatGPT
ChatGPTは自然言語処理タスクに使用することができますが、レポートを書くためだけでは使用することはできません。
ChatGPTは大量のテキストデータを学習しているため、文章を生成することができますが、それは人工的な文章になります。また、ChatGPTは自分自身の知識を持っていないため、特定の分野についての文章を生成することはできません。
しかし、ChatGPTを使用することで、文章の要約や、質問応答などのタスクに役立つことはあるかもしれません。
大学生がレポートを書く際には、自分自身の知識と理解をもとに文章を書くことが重要で、ChatGPTを使用することはあくまで補助的な手段と考えることが望ましいです。
Reading Monkey
分かりました。自分の力でレポートを書くので、その手助けをしてください。まずレポートはどんな構成で書けばいいでしょうか?
ChatGPT
レポートの構成は様々ですが、一般的には以下のような構成になります。
アブストラクト: レポートの概要を簡潔にまとめる部分。
はじめに: レポートの目的や研究の背景、研究の方法などを説明する部分。
研究内容: 研究の詳細を説明する部分。ここでは、データや実験方法、結果などを述べる。
結論: 研究の結果をまとめる部分。また、今後の研究の方向性を示す。
参考文献: 使用した文献などを記載する部分。
附属資料: 図表、写真、表などを記載する部分。
これらは一般的な構成になりますが、研究テーマによっては、構成が異なることもあります。また、各部分の詳細については、指導教員や指定されたフォーマットに従って記述することをおすすめします。
Reading Monkey
メディア・スタディーズの授業で、フェイクニュースをテーマにレポートを書くつもりです。やるべきことを箇条書きにしてください。
ChatGPT
フェイクニュースとは何かを明確に定義し、その特徴や影響について調べる。
フェイクニュースが生まれる背景や、どのような要因があるかを分析する。
フェイクニュースが問題となっている現状や、それがもたらす影響を調べる。
フェイクニュースの拡散を防ぐために、政府やメディア、個人が取るべき対策について調べる。
自分自身がフェイクニュースかどうかを判断する方法についても提示する。
参考文献を豊富に引用し、自分の研究の中で使用した方法やデータについても明確に述べる。
研究の結論を述べ、今後の研究の方向性を示す。
Reading Monkey
フェイクニュースとは何か、説明してください。
ChatGPT
フェイクニュースとは、偽の情報や虚偽の記事を偽の出所として報じることを言います。これはインターネットの普及やSNSの影響により、簡単に作成・拡散されるようになったため、近年注目を集めています。
フェイクニュースは、真実性のない情報を真実だと信じ、それに基づいて意思決定をすることで、政治的な混乱や社会的な不安を引き起こすことがあります。また、フェイクニュースは、社会の信頼性や倫理観を損なうことがあります。
フェイクニュースは、報道の自由やジャーナリズムに対する批判も呼び起こしています。
現実には色々な形態を取り、政治的な目的や利益を追求するために偽の情報を拡散する場合もあるため、個人の辨別力も求められます。
Reading Monkey
フェイクニュースが生まれる背景には、どんなものが考えられますか?
ChatGPT
フェイクニュースが生まれる背景には、様々な要因が考えられます。以下に一部を紹介します。
情報操作: 政治やビジネスなどの利益を追求するために、偽の情報を拡散することで、特定のメッセージを浸透させることができる。
無断転載:インターネット上で公開されている情報を、報道機関や個人が無断で転載し、自分の出所に偽装することでフェイクニュースを作成することができる。
わかりにくい情報: 情報の源や真偽を判断するのが難しい、あるいは複雑な情報を扱うことで、誤った情報を拡散することができる。
アルゴリズムによる情報の選別: SNSなどでは、アルゴリズムによって情報が選ばれ、特定のグループに向けられることがあり、それが偏った情報を流す原因にもなる。
人々の欲求に応えるため: 人々が望むような情報を提供するために、偽の情報を拡散することがある。
これらの要因は、互いに関連しあっていることが多く、複数の要因が重なってフェイクニュースが生まれることもあります。また、現代においては、SNSやインターネットの普及により、情報が簡単に拡散されるため、フェイクニュースが生まれる環境も変化しています。
Reading Monkey
フェイクニュースは、現在、どのような問題になっているのでしょうか? どのような影響があるのか、教えて下さい。
ChatGPT
フェイクニュースは、近年、様々な問題になっています。以下に一部を紹介します。
情報の正確性: フェイクニュースは、真実性のない情報を拡散するため、真実を知ることができなくなることがあります。これは、個人や社会全体にとって重要な影響を及ぼします。
政治的な混乱: フェイクニュースは、政治的な混乱を引き起こすことがあります。特に選挙期間中や重要な政治的な出来事が起きた際には、偽の情報が拡散されることがあり、選挙結果に影響を与えることがあります。
信頼性の損ない: フェイクニュースは、報道機関やジャーナリズムに対する信頼性を損なうことがあります。これは、ジャーナリズムに対する信頼性を損なうことがあり、真実を伝えることができなくなることがあります。
社会的な不安: フェイクニュースは、社会的な不安を引き起こすことがあります。特に、災害や事件などに関連した報道においては、不安を引き起こし、社会の安定に悪影響を与えることがあります。
個人の辨別力の低下: フェイクニュースは、個人の辨別力を低下させることがあります。偽の情報を信じることで、正しい判断をすることができなくなり、間違った意思決定をすることがあります。
これらは、フェイクニュースがもたらす一部の影響です。政治、経済、社会、個人の面で問題になっていることが多く、現代社会においては、フェイクニュースの問題は重要な課題の一つです。
Reading Monkey
フェイクニュースの拡散を防ぐために、政府やメディア、個人が取るべき対策について、それぞれに箇条書きしてください
ChatGPT
政府:
法的な手段を講じることで、フェイクニュースの拡散を制限する。例えば、偽の情報を拡散する者に対して罰金や刑事処分を科すことができる。
正しい情報を提供することで、フェイクニュースを正しい情報で覆すことができる。
教育活動を展開し、個人が正しい情報と偽の情報を判断する能力を養うことができる。
メディア:
正確な情報を提供することで、偽の情報を正しい情報で覆すことができる。
報道の規制を厳格に適用し、フェイクニュースの拡散を防ぐことができる。
個人が正しい情報と偽の情報を判断するための情報を提供することができる。
個人:
情報の源を確認することで、偽の情報かどうかを判断することができる。
情報を確認するためのツールを使用することで、情報の正確性を確認することができる。
正しい情報を伝えることで、偽の情報の拡散を防ぐことができる。
教育を受け、偽の情報を見分ける能力を養うことができる。
個人の判断力を養うことで、自分自身が偽の情報を流さないようにすることができる。
これらは一例ですが、政府やメディア、個人が取るべき対策は多岐にわたります。政府やメディアは法的手段を講じることでフェイクニュースを防ぐことができます。しかし、個人も自分自身が正しい情報を伝え、偽の情報を見分ける能力を養うことが重要です。
Reading Monkey
今まで説明してもらったことを要約してください。
ChatGPT
フェイクニュースとは、偽の情報や虚偽の記事を偽の出所として報じることを指し、近年注目を集めている。その生まれる背景には、政治やビジネスなどの利益を追求するための情報操作、インターネット上で公開されている情報を無断転載し、自分の出所に偽装することでフェイクニュースを作成することができる、わかりにくい情報、アルゴリズムによる情報の選別、人々の欲求に応えるためなどが考えられる。
そして、フェイクニュースは、真実性のない情報を真実だと信じ、それに基づいて意思決定をすることで、政治的な混乱や社会的な不安を引き起こすことがあり、信頼性や倫理観を損なうことがあります。
そこで政府やメディア、個人が取るべき対策としては、法的な手段を講じることでフェイクニュースの拡散を制限すること、正しい情報を提供することで偽の情報を覆すこと、教育活動を通じて個人が正しい情報と偽の情報を判断する能力を養うこと、報道の規制を厳格に適用し、情報の源を確認すること、正確な情報を伝えること、自分自身の判断力を養うことなどが考えられます。
これらの対策を講じることで、フェイクニュースの問題を解決することができるでしょう。
Reading Monkey
今まで説明してもらったことをレポートにするとして、レポートのタイトルを考えてください。候補を5つ挙げてください。日本語でお願いします。
ChatGPT
"フェイクニュースの成長とその社会への影響"
"誤った情報の拡散を防ぐための戦略と解決策"
"フェイクニュースとその影響における政治と民主主義"
"デジタル時代を生き抜くために:フェイクニュースを見分け、避ける方
HiGH&LOW と私とHiGH&LOW THE WORST X
龜鳴屋本
第三十二冊目
最新刊
天上の櫻
宮崎孝政詩選集
芝雪編
大正末から昭和前期の中央詩壇にかすかな刻印をのこし、『風』や『鯉』などの名詩集を置土産に消えた能登七尾の抒情詩人の小さな精華。龜鳴屋本第一冊目『宮崎孝政全詩集』からの五十五編。
龜鳴屋本
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最新刊
上井正三詩集
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伊賀上野の無名詩人の私家版詩集(1970)を新装復刊。
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新収品紹介/花衣ぬぐや纏はるひもいろいろ 久女
一昨日の市場で入手した短冊のうちから何枚かをご紹介。 「花衣ぬぐや纏はるひもいろいろ 久女」杉田久女初期の代表句で、大正8年『ホトトギス』誌に投稿され、高浜虚子をして「女の句として男子の模倣を許さぬ特別の位置に立つてゐる」と言わしめた一句です。久女をモデルとした小説のタイトルにもなっていますね。(田辺聖子著『花ごろもぬぐやまつわる・・・わが愛の杉田久女』)昭和9年『ホトトギス』同...
14, 2019
書肆 遅日草舎 店主
大原散歩/里の駅から寂光院まで
お天気に誘われてふらふらと、今年初めての大原。 昨年9月の颱風一過の大原街道、山林の倒木が道を塞ぐように覆いかぶさっていました。今もまだ名残が見られます。『里の駅大原』で野菜を仕入れ、冬枯れの田んぼの間を抜けて寂光院への道を。川面を青いものが過ったので追うと、カワセミでした。民家の塀の屋根に咲く苔が綺麗です。 寂光院門前の漬物屋で辛子漬を買って引き返します。すでに陽は傾いて田面を銀色に輝...
14, 2019
散歩
自宅勤務
今日も宝ヶ池国際会議場近くで古美術市場が開かれていますが、そちらは長男に任せて小生は自宅勤務。「市場は寒いだろうな…」などと想像しながら、ヘンデルのリコーダー・ソナタ(ミカラ・ペトリ & キース・ジャレット)が流れる温かい部屋で、ノンビリと短冊の整理などをしていると、大きな聲では言えませんがつくづくと心地良く、入札を頼んだ短冊コレクション二点は居ながらにしていずれも無事落札、陰な...
12, 2019
書肆 遅日草舎 スタッフ"R"
初市に凍える
今日は今年最初の道具市場の日でした。午後から入札に参加して、安永年間の日付のある高松季眠和歌草稿や遊女桜木和歌短冊、最後に「露探」斬首の光景などを含む日露戦争関係の写真帖を手に入れました。こうした古写真は最近人気が高く、落札はしたもののなかなかよいお値段でした。仕事になるのかな…などと。 雪こそまだまともに積もっていませんが、寒さはいよいよ本番、比叡山を近くに望む暖房のない道具市場での四時間の...
11, 2019
書肆 遅日草舎 店主
新収品紹介/河東碧梧桐肉筆扇面色紙
昨年末の仕入れでしたが、久しぶりの碧梧桐です。絹本扇面と紙本色紙がそれぞれ2点。いつ見ても楽しい河東碧梧桐の筆です。 2月は1日が碧梧桐の命日ですが、9日から17日まで、神戸のギャラリー「MORIS」(https://moris4.com/)に於いて恒例にともいえる「碧梧桐展」が開催予定です。今回は碧梧桐門の俳人麻野微笑子氏旧蔵になる河東碧梧桐作品の数々が展示され、なかでも全紙に書かれた大幅「飲中八仙歌」は必見の価値...
11, 2019
書肆 遅日草舎 店主
昨夜はSAKUYAで
昨日は小雪の舞う寒い日でした。夕方までは引き籠ってヤフオクへの出品作業、この日の出せたのはエンタイアの山2点と斎藤茂吉の旧蔵資料。やがて日も暮れれば寒さもなんのその、この夜は予約していた西陣の小料理屋へ家内の運転で出かけました。美味い酒と肴の数々、たまに手に入る幸せ且つ贅沢な時間です。 「SAKUYA」さん、ごちそうさまでした。(2019/01/10)...
10, 2019
書肆 遅日草舎 店主
新収品紹介/文化七年、上田秋成はまだ生きていた?
上田秋成の画賛幅です。昨年の末、ある道具市の「出し売り」(下見がないので競り台の上に載せられた品を一見して価値を判断せねばなりません)で、余斎の署名頼りに落札した品なのですが…。いざ持ち帰って見てみるとなんだか引っかかります。画家が記した日付が「文化七庚午正月元日」。たしか秋成の没年は…と気になって調べてみると、やはりどの資料を見ても文化六年六月二十七日。ということは? 翌文化七年の正月元日、上...
09, 2019
書肆 遅日草舎 店主
初詣
今年の初詣は元旦に、まずはわが家の氏神さま岡崎神社へ、その足で今年の干支亥に因み「いのしし神社」こと「護王神社」へ詣でて一日の歩数は12,539歩。 3日は四条への道すがら平安神宮へ詣でました。この日の歩数は12,974歩。 次いで6日は石清水八幡宮へ。毎年お詣りしますが、今年は車は止して京阪電車で行き、ケーブルカーも使わず歩いて登り、下りも歩いて一日の歩数は13,498歩。そして今日は伏見稲荷大社へ。こ...
09, 2019
書肆 遅日草舎 店主
「だいせんじがけだらなよさ」
明けましておめでとうございます。三が日も過ぎて今日で今年も四日目、世の中のほとんどは常態に復するようです。そういえばなんとなく朝の空気を伝わって来る音に、人の動きの気配があります。空は青空。カルメン・マキの『真夜中詩集』などを聴きながら、井伏鱒二を読んだり、まだ道具市場も正月休み、なにをするでもなく、いつのまにか日は暮れて、一日は終わります。 「だいせんじがけだらなよさ」と寺山修司。「さよなら...
08, 2019
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花朝堂漫録 十 勤王歌人・伴林光平の短歌と筆跡
勤王歌人・伴林光平の短歌と筆跡 伴林光平は「ともばやし・みつひら」とも、「ばんばやし・みつひら」とも呼ばれていて、確定していない。辞典にも双方書いている。 ところで、光平の短冊がよく売れるのは何故だろう。比較的安く入手できるせいもあろうが、なぜか売れ残る率が少ないみたいだ。天誅組の隊士であったからなのか。 伴林光平(1813~1864)は、幕末の国学者・山陵研究家・歌人・勤王志士。河内国南河内郡道明寺(...
12, 2017
花朝堂漫録
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2021年03月22日
「海鳴り」33号が届きました
昨年までは「海鳴り」が出たら、編集工房ノアの本の通販のおまけとして配布していましたが、三月書房は昨年末に廃業しましたので、そーゆーことはできなくなりました。うちの店では毎年200冊ほども配布させていただいていましたので、今年もお知らせだけはしておきます。
この号で一番の読み物は、山田稔氏の「同僚━生田耕作さんのこと」でしょう。2段組み14頁分ありますが、山田氏が生田氏について、これだけまとまった量を書かれたのは初めてかと思います。そのほかの内容は上記の画像をクリックしていただけば目次が読めるはずです。
「海鳴り」の入手方法は聞いておりませんが、おそらく一部の書店では無料配布するはずです。非売品なのでこれだけを購入することはできないでしょう。発行所に頼めば送ってくれるのか、送料はいくらなのかもわかりません。これはあくまでも個人的な意見ですが、発行所に何か1冊通販の申し込みをして、ついでにおまけに添えてくれるようにお願いするのがよろしいかと思います。表紙の裏に昨年1月以降の新刊リストが掲載されています。下記に画像を載せておきますのでご参考にどうぞ。クリックすれば拡大するはずです。
まことに不便なことに、編集工房ノアにはサイトがありません。グーグルすると、いまだに三月書房のページが上位に出てきます。メールも利用されていません。ゆえに通販の申し込みは郵便か固定電話かFAXしかできないでしょう。住所と電話は検索すればすぐにわかるはずです。
21.01.09 同人活動ページを更新
無限コンティニューで目指す最強勇者 〓みんなの命がひとつの世界で、オレのパーティーだけ不死身〓(1) (裏少年サンデーコミックス) ラ研出身、kt60さんの新刊
クリスマスどうすんのー!
クリスマスどうすんのー!
クリスマス、どこいればいいのー!
あたし泣く子も黙るカド部屋なんですよ。
いるか、いないかが一目瞭然なんですよ。
く、クチの野郎ー!
口は災いのモトとは、よく言ったもので、
昨日のクリスマスはずーっと電気消して、家に居ました。
東京のくせに、結構、星がキレイでした。
とか、しんみり言おうと思ってたんだけど、
この日を宮崎駿コンプリートデイとして、「おもひでぽろぽろ」「となりのトトロ」「魔女の宅急便」「天空の城ラピュタ」「耳をすませば」「風の谷のナウシカ」「ハウルの動く城」などなどを、暗い部屋で、もうひっきりなしに見まして、
こうね、「彼氏」とかね「もこみち」とかね、
だからなんだっつーの?
くらいの、でっかい気持ちになってみました。
クリスマスなんて、ちょろいちょろい。
2005年12月26日 人気blogランキングへ
12月の詰め将棋
友達に新しい彼ができたので
じゃあ写真見せろや って言ったら
得意げに出してきた。
いやー、すこぶる用意周到過ぎて確信犯。
その写真が、まぁ・・、ディズニーランド?らしきところで軽くツーショット写真。
(いや、つーか絶対ディズニーランドだけど、
つーかこの後ろに写ってるマルっぽいオブジェは
ディズニーシーであることは間違いないけど、
そんくらい私だって一目でわかるけど、
絶対「これディズニーシー行ったの?」って聞きたくない!)
で、友達としては、早く聞いて、これディズニーシー行ったの?って聞いて!っつー顔まんまん。
でも私は絶対聞きたくない、
しかしそれ以外にこの写真に対し何の感想も浮かばない、
でも言いたくない、
これ言ったら負ける気がする。
という、女同士の緊迫する一瞬の中、
後輩の女の子が無邪気にこの前戦に突入してきて、
「わぁーこれディズニーシーですよねー!」
って、もうあんた!
これだら、二十歳前後の子ってのは、
こういう女同士の話したい!聞きたくない!の攻防が全然わかってない!
「あーわかっちゃったぁー?そうそうシーに行ったんだぁー」
ほらー、始まっちゃったじゃない!
シー話。
もうこれから、彼女の口からハーバーサイドクリスマスがこれでもかっつーほどのパレードを繰り広げちゃうよー。
って思った瞬間
「実は、私もこないだ彼氏と行ったんですよ、シー。もう超きれいで、超感動ですよねー。でーミッキがぁー」
馬
鹿
な
!
2人は一気に団結し、ディズニシーの素晴らしさに付随(ふずい)した形で、冬に彼氏のいる素晴らしさを存分に語り尽くしたあげく
「ハイネも絶対行きなよシー、すごいから、価値観変わるから」
馬
鹿
な
!
行ったことあるよ。
つーか、今、目をキラキラさせてるあんたと行ったはずだけど。
そしてカップルの波と抱擁に引き裂かれながらブラヴィッシーモを見て、
もう二度と来ねぇシィー!
って叫びあったはずだけど。
でも、なんか、写真に写ってた彼氏が、なんかレーザーラモンのマネっぽい、でもなりきれてない、土壇場で自分を捨てきれてない素振りで写ってたので、
ちょっとだけ微笑ましく見守っていくつもりです。
2005年12月20日 人気blogランキングへ
イブの采配
正直、こんなにモテナイとは思わなかった。
団体戦(合コン)はおろか、一騎打ち(紹介)に至るまで、
全ての面において、伸び悩み。
洋服の襟元に間違ってウンコでも付いてるんじゃないかって疑うくらいの防御率。
これはもうね、絶対におかしい。
裏に政治的なものすら感じている。
そのくらい、国会レベルでモテナイ。
「好きな人に告ったけど振られてしまった」
というモテナイレベルを超え、
ついに、先日告ってない人にまで振られた。
や、地元の飲み会の最中、
私はさ、最近見た「ハリーポッターと炎のゴブレット」について、なんと炎のゴブレットらしきものの演技つきで解説してたわけ。
「でね、対抗試合も終盤!ハリーが勝つと思うじゃん?ところがどっこい、ハリーはそのすべてがワナだったことに気がつくわけ!でっ!」
みたいな、紙芝居屋でいえば、子どもたちが息を呑むであろう、その瞬間だったと思う。
地元の男友達の一人が
「ごめん、今気づいたけど、おれ加藤にほんと興味ねぇや」
今、気付いちゃったーーーーー?
いやー、気付くにしても、もうちょっと先か、もうちょっと、せめてこの話が終わった段階で気付いて欲しかったー。
つーか、今気づくべきは、ハリーをワナにかけようとしたのが誰かっつーことだし。
そんな赤裸々な地元の男女関係についてじゃないし。
むしろ私がいない場所で気づくのがエチケットだし。
しかも、今してたの私の話じゃないし、ハリーポッターの話だし、あいつの話だし、おめぇが興味ないのは、私じゃなくてハリーなんじゃないかっつーことについて、ちょっとは考えてくれたー?
つーか、このタイミングで私にハリーの話つづけろって、すげぇ過酷な使命だし、
でも打ち切るには、すげぇ中途半端だし、あたしゴブレットの顔真似の途中だし。
でさ、地元の他の方々も、思わずシンとしてるわけですよ。
で、思いっきり発言権が私のターン。
みんなが私の動向に(ハリーポッター以外の話題で)注目。
ライフカードを広げたくなる瞬間。
あー「webに続く」って、なりてぇー。
でも、まさにリアルタイム。
今、今の心境を求められてる。
どう出る?
どう出る私。
「いいって!いいんだよー!
あたしたち友達なんだから興味なくて全然いいんだよー!
で、炎のゴブレットの奴がさー」
乗り切りました。
このセリフを、今年度のMVPにしたいと思います。
いやー、そうそう言えたセリフじゃないと思うんですよ。
告白する場において、振られる事ってのは想定の範囲内で、
その返しのセリフ、
例えば「今まで通り友達でいいから」とかはね、
大体シュミレーションとして構想されてるんですよ。
でもね、告ってもいない相手から突発的に振られる場合ってのは、
まぁ女性にしてみれば非常事態ですよ。
それをね、すげぇ優雅に、ある意味エグゼクティブに、私は乗り切っちゃったわけですよ。
私のレベルもここまで達したかと、まさに感無量です。
で、気付いちゃったんですけど、
モテナイ生き方というのは、実はすげぇテクニカルだなあと。
なんつーの、難易度って言うんかな。
あれが、すげぇ高けぇ。
例えば、「ぷよぷよ」にしても「マリオカート」にしても、難易度を設定するわけだけど、
モテナイっていうことは、まさにすげぇ難易度がハードなわけですよ。
そのステージを体感してから、
まあキムタクとかをね、見るわけ。
したっけ、もうクスって出る、クスって。
ちょっと口元で小指立ててクスですよ。
なにあれ、すげぇぷよぷよ落ちてくんの遅せぇー!
クッパ全然あたりが甘めー!
で、自分の面に戻ると、もうすげぇ おじゃまプヨとか振ってくるし、
ドンキーとかコーナーに一列でバナナの皮とか置いてくるわけ。
あのピーチ姫ですら、すげぇ性格わりぃ。
でも、そんな中で結構いい勝負をしてる自分がいたりして、
まさに自分の技量に酔う瞬間でした。
つーか、その後、例の地元の友達から電話があって、
「おまえのさ、ゴブレットのモノマネ、似てねぇ」
「あ、見に行ったの?」
「ゴブレットって、魔法の木杯のことじゃん」
結構、ゴブレットの奴が大暴れしてた。ってのが、私のハリーポッターの感想だった。
つーか、ハリーポッター、まだ見に行ってなかった段階で、解説を求められたので、ついつい調子に乗って自分なりのハリーを表現しちゃってた。
でも、わざわざ見に行くなんて、こいつ・・もしかして・・あたしのこと・・
「・・な、なんだ、言ってくれれば、私も見に行きたかったのに」
「は?彼女と行ったし」
テクニカル。
___________________________
あたしのマリオカートはとりあえずシューマッハとかライケネンとか出てくる。
でも、結構、負けてない、と思う。
2005年12月10日 人気blogランキングへ
発進!
ちょっと、そこの君、んーってしてみ、んーって。
昨日、地元の友達と飲んでたら、
その子がいきなり
「あたしの彼氏さー、キスするときの顔が変」
っつー話になって、
つーかキスの時の顔なんて一々チェックしてねぇっつー話になって、
そういえば、あたしたちもどんな顔してんだか自分じゃわかんねぇなってことになって、
「キス待ち顔」選手権(うちわ)が急遽開催されることになったんですが、
私はこっそり席を立ちました。
こないだ仕事場の後輩に合コンに誘われました。
私は、まあ仕方なく、あくまで可愛い後輩たちの引率として、
「ちょっと、悪いけど、今日だけ同期ってことで」
(後輩たちは思いっきり親指立ててグーなんつって)
そう、引率してきたわけですが、
男の子「いやー22歳なんてめっちゃ若くねぇー?」
後輩達「あははー」
男の子「で、ほんとのとこ加藤さんはいくつなの?」
後輩達「加藤先輩も22ですよー!」
ああ、可愛い後輩。
おもいきり先輩言っちゃってる。先輩言っちゃってる。
したっけ、場の盛り上がりもそこそこに
「ポッキーゲーム!!」
なんつって、出ました。
ポッキーゲーム・・・っ!!!!
あの20?にも満たない棒菓子の先端と先端から、男女で折らずに食べ合ってくあのゲームっ?!
だって、それは、だって、き、キス、じゃないですか。
知り合ってまだ数分も経たないのに、キス、じゃないですか。
私は、こんな汚らわしいゲームにうちの可愛い後輩達が餌食になったら大変と、この身をはって立候補するしかないじゃない
最近の噂
風の噂ではございますが……
なお、リンクする場合には各コメントの日付のあとにある「id」をクリックすると、そのコメントのユニーク id が url 欄に表示されるぞ。
2012/05
しばらく前に、カルロス・フエンテス他界。しばらく前に、フエンテスの小説やノンフィクションをまとめて読んで、もうフエンテスは一通り見切ったと思っていたが、それでもかの大作「テラ・ノストラ」は未だに期待だし、その才能と知性は刮目すべきものがあり、また一部の文のかっこよさと洗練ぶりはずばぬけたものがあった。正直いって、その洗練ぶりがかれの目指すラテンアメリカ土着的な泥臭さと相容れない面はあって、それが彼の弱点でもあったんじゃないかとも思う。ガルシア=マルケスは、発端となったおばあちゃんの昔話的な語り口があり、バルガス=ジョサは何でも力でねじふせるような野蛮さがあるし、カルペンティエールもそこらへん洗練しすぎずうまく逃げているんだけど…… ともあれ、ご冥福を。(2012/05/21, id)
先日までインドのタミルナド州にいたんだが、電力事情がひどい。日本の工場とかでも、週二日完全停電に、その他の日も一日六時間停電というまともでない状況になっている。ところが、先月末に突然それがちょっと改善しはじめた。なぜかというと、風が少し早めに吹いてきたから。タミルナド州は、いま稼動発電容量の半分くらいが風力を中心とした再生可能エネルギー。ところが、これまでの月は風がふかないので、その風力からの電力はゼロ。それが、風が吹いたら突然総電力の四分の一くらいがまかなえるようになった。
しかし……こんな風頼みでは仕事にならない。停電するのも困ったものだけれど、仕事に使うなら、停電するといいつつ実は電気がきました、というのも困る。タミルナド州は結構でかい(日本の三分の一くらい)だから、多少は平準化されると思っていたんだけれど、ダメなときは完全にゼロの状態が何ヶ月も続くのか! これ使うなら、どうしてもバックアップの火力かなんか必要になってくる。それを考えると、自然エネルギーへの転換をすすめましょうなんていうお題目がまったくリアリティなしに聞こえてしまう……(2012/05/20, id)
2012/04
LaTeX の環境を更新しようとおもって、そろそろ Windows とMac とLinux (最近ほとんど使わないが) の環境もそろえたいしと思って、W32 環境から texlive に移行しようとあれこれ。最初はいろいろ苦労したが、最終的には成功。よかったよかった。TexMaker とか TexWorks とかの専用エディタも使えるようになったのは便利。ただ、変なotf系の小細工して、鄧小平の鄧を勝手に utf{21E}とかに置き換えるのは迷惑だなあ。そういうのをなしにするために utf-8使ってんのに。
あと、パッケージの更新が楽なのはうれしい。これまでは年に一度くらい、W32Tex環境まるごと入れ替えで更新してたんだよね。 (2012/04/07, id)
2011/10
ラオスにきたら、いつも使っている携帯電話がつながったりつながらなかったり。SMSも送れなかったりする。するとカウンターパートから連絡がきて、今使っている携帯電話(TIGO 改め Beeline) を換えろという。TIGO から他のキャリアの電話につながらなくなっているから、といって。なんじゃそりゃ。
TIGO の機械の故障らしい、と言われたんだが、調べてみたら、なんと TIGO が(おそらく Beeline に買収/改名する過程で)協定破りのプロモーションをやって、それに対して他の携帯会社が制裁措置として、TIGO/Beeline への回線接続を切ったんだって。ひでえ。協定破りって、少しお得なプランを出したとかそんな話だけど、それでここまでやるか?!? そんなことをしたら業界全体の利益が下がるからというんだけど、それってカルテルっていうんですよー。社会主義国は知らないかもしれないけど、いけないことなんですよー。
しかし TIGO も、古いページから新しい Beeline のページにリンクを張るくらいの手間を惜しまなければいいのに(といってもその新しいページが見当たらない……)。 (2011/10/27, id)
遊びで受けてみた TOEFL ibt だが、ライティングがこんなに低いとはちょっとがっかり。少し書き方に凝りすぎたか。もうちょっとシンプルに書けばよかった。あと、ぼーっとしていてちょっと聞き逃した部分があったせいもあるのかなあ。 (2011/10/26, id)
2011/9
まったく知らなかったが、今月頭に、かのプロジェクトグーテンベルグ創始者のマイケル・ハートが他界していた。このプロジェクトにはテキストももらったし、いろんな権利やテキスト配布がらみの考え方も教わったし、何より「こんなことやっちゃえるんだ」と目から鱗を取ってくれたことには何よりも感謝している。その恩恵と遺志に応えるためにも、自由に流通する文書をどんどん増やさなきゃ。気がつかなかったけれど、今見たら The Economist にも立派な追悼文が出ている。もっと枯れたジジイかと思っていたよ…… (2011/9/29, id)
最近の The Economist では、アジアの女性が晩婚化、未婚化していて、それは高等教育が進み、家庭や育児に縛られない経済的な独立性が確保されたからだ、という議論をしていた。そしてその結果としてアジアの男性は結婚はおろかセックスもできずに悶々としている、という話。
それに対していくつか投書がその数号後で紹介され、男だって都市化に伴いいろいろ火遊びのチャンスができてるよ、という指摘とか、家庭のよさは忘れられていないよ、という投書の中に混じってこんなのがあった。
拝啓 高学歴アジア女性が金銭的にdependent (訳注:independentのまちがいのはず)になるにつれて、確かに結婚は減っていますが、それでも彼女たちは活発なセックスライフを送っています。そしてますます若い男を愛人として選ぶようになり、既婚女性よりもっとセックスライフを楽しんでいるのです。このトレンドは戦後の日本で始まったもので、当時は大量の未亡人が再婚するよりも新しい「伴侶」を選んだのでした。
アジアでは、三十代、四十代の独身女性が二十代のツバメを持つのはごく普通のことです。ダンスクラブの多くはハンサムな若者をウェイターとして雇い、かれらは連れ出し可であることがほとんどです。つまりアジアの若い男性は、たぶん貴誌の考えるほど寂しくはないうえ、年上の愛人から性技の手ほどきも受けられるのです。
ピングー・リュウ(フロリダ州ボカラートン) The Economist 2011/9/10-16号、p.16
リュウさん、ご自分の願望を信じやすいThe Economist にぶちまけてはいけません。あなた、どう見てもなんかの読み過ぎです。 (2011/9/27, id)
矢作俊彦がぼくのGQの文章に「反論」したというので見てみた。ぼくには「論」にはまったく思えず、ただの付け焼き刃の感情垂れ流しポジショントークとしか思えないんだが、多くの人は説得力(でも論がないのに、何に説得されたんだろうか)を感じたようだ。そしてツイートなどを見るに、多くの人は次のネタにずいぶん賛同している。
核廃棄物をどうするの? 山形はそれに触れてないじゃないか、というわけ。
さて、ぼくはその話はちゃんと触れているのだ。そしてそれは、ぼくのほうも是非聞きたいところ。あなたたち、核廃棄物をどうするの?
自分たちは脱原発と言っているから、その要求が通れば廃棄物がすぐ消えてなくなるとでも思ってるの?
今動いてる原発があって当分後始末もいる。過去に出た廃棄物もある。それを何とかしなくてはいけない。あなたたち、いまの原子力の管理技術では不安なんでしょ? 技術だけじゃなくて体制も信用できないと思ってるんでしょ? そしたら、今ある(そしてこれからも出続ける)ものを今よりマシな形で管理処分する必要があるんでしょ。そのための技術開発は必須だ。だからぼくは原子力の研究開発に金をかけろと言っているんだよ。
でも、それだけじゃ足りない。だれがそれをやってくれるの? 先の見通しのない、つぶしも効かない、過去の尻ぬぐいにしかならない技術の開発に、だれが来てくれるの? 工学部の進振を見ればわかるけれど、学生はそういうのに敏感だよ。
そう考えると、本気で脱原発をするためにも、逆に原子力エネルギーに多少なりとも可能性は残さないと(民生発電でなくてもいいよ)ダメじゃない? そうでないと、まともな人材きてくれないよ?
ぼくはそう思うんだ。そしてあのGQの文も、そこまで考えての話なんだけどね。変な結論だとは思うし、これを詭弁だと思う人も多いだろう。でもさ、それじゃどうすればいいの? そう聞くと、東電の責任だから東電にやらせろ、とか言うんだけど、そういうときだけ東電を信用していいわけ? かれらだって、ない技術は振れないんだよ。どうせ今の原発の敷地って、脱原発した後で何か別のことに使えるわけでもないんでしょ。だったら今の使い道をどう改善するか考えたほうがいいんじゃないの?
だいたいぼくは、矢作俊彦みたいなバブル全盛期にいい思いをしてきた、60-70 歳くらいの連中の道楽エコロジーだのはまったく信用していないし、その連中がこの震災や原発事故で急に社会派に目覚めてきいたふうな口をきくのがおかしくてならない。かれらは今後、現状維持のまま社会
「推理」することと〈欲望〉すること 江戸川乱歩「D坂の殺人事件」論
Posted by 中 相作 - 2020.06.23,Tue
雑誌
立教大学大学院日本文学論叢 第14号
編:立教大学大学院文学研究科日本文学専攻
平成26・2014年9月?日 立教大学大学院文学研究科日本文学専攻
A5判 128ページ
「推理」することと〈欲望〉すること 江戸川乱歩「D坂の殺人事件」論
栗田卓
p73─90
▼立教Roots:立教大学大学院日本文学論叢 > 14(2014)> 「推理」することと〈欲望〉すること : 江戸川乱歩「D坂の殺人事件」論
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RAMPO Up-To-Date
江戸川乱歩執筆年譜補遺
以下は2017年8月26日(土)に、韓国ソウルにある国立ソウル現代美術館で行った基調講演の全文です。
私の名前は室井尚(むろい・ひさし)です。横浜国立大学の教授をしています。専門は哲学や文化理論で、何冊かの本を書いています。今回のツアーもそうですが、普段は学生たちと一緒にアートプロジェクトをプロデュースしたり、沢山のワークショップをしたりしています。
ですが、私はアーティストでもあります。少なくとも一度はアーティストでもありました。
2001年に日本初の国際芸術祭である「ヨコハマトリエンナーレ2001」が開かれましたが、その時に私は、ディレクターの1人であり、京都国立近代美術館の学芸部長だった河本信治さんに声をかけていただき、ほぼ同年代のアーティスト椿昇(つばき・のぼる)さんとのユニットを組んで、「The Insect World」というプロジェクトを行いました。これは複数のユニットからなる複合的なプロジェクトだったのですが、その中の一つとして設置した全長50mのバッタの形をしたバルーン「飛蝗(The Locust)」が余りにも大変で、それにばかり力を奪われていました。
このバルーンはとても遠くからも見ることができ、横浜の町のシンボルでもある船の形をしたインターコンチネンタルホテルに設置されていました。私たちのコンセプトは21世紀にはこれまでの人類の文明とは全く異なる、いわば「昆虫的」な論理が世界を支配するだろうということで、「The Insect World Operating System will govern the World」という言葉をキーコンセプトにしていました。
冷戦が終わり、新しい世界秩序が生まれようとしていました。私はそれを、人類を含む脊椎動物からもっともかけ離れた昆虫の目から見た世界を提示することによって、新しい文明の誕生を喚起しようとしたのですが、実際にはそれは2001年9月11日の同時多発テロ事件によって簡単に乗り越えられることになってしまいました。
クシシュトフ・ヴォディチコ氏と会ったのはこの作品の準備をしていた時です。彼はティファナで行っていたプロジェクションを展示するために横浜トリエンナーレに参加していました。ある機会があって、この時私は彼と二人で、バーで飲む機会がありました。
その前から私はヴォディチコ氏の作品を知っていて、とりわけ京都国立近代美術館の展覧会「Project for Survival」で最後の展示室に出されていた「Polis Car」にはとても大きな衝撃を受けていました。都市に溢れるホームレスを排除したり、収容したりするのではなく、彼らに移動できる最強のツールを与え、むしろ町の中で誰よりも自由に活動できる存在に変えるというアイディアは、常識を完全に覆すものであり、この作品を作ったアーティストに会ってみたいと思っていたのです。
彼にこのバッタのCGを見せると、彼は愉快そうに笑って、こう言いました。「アメリカの深夜映画でシカゴの町を巨大なトノサマバッタが占領するB級SF映画を見たことがある」。
その後、私はこの映画を探しました。それは1957年に作られた白黒のアメリカ映画で、ピーター・グレイブス主演の「The Beginning of the End」という映画でした。とても安っぽいSF映画ですが宇宙からの謎の光線で巨大化したトノサマバッタの群れがシカゴの町の高層ビルを襲うというストーリーでした。
それからちょうど9年後の2010年3月に、私はヴォディチコさんと再会しました。京都国立近代美術館で、ヴォディチコの作品を紹介し続けてきた河本信治さんの定年退職を記念する展覧会のオープニングパーティに彼は参加していました。
多分私のことなんか忘れているだろうと思いましたが、せっかくなので話しかけてみました。
「9年前にあなたが教えてくれた映画のタイトルは”The Beginning of the End”でしたが、あの後すぐに9.11が起こりました。私たちのバッタのバルーンもトラブル続きで71日の展覧会期間中23日しか展示できなかったのですが、その中でワールドトレードセンターのビルが崩壊するのを見て、私たちは底知れない敗北感に捕らわれていました。今から考えるとまさしくあの年は”Beginning of the End”の年だったのです」。
ヴォディチコさんはとても鋭い目で私をじっと見つめていて、私は何か彼を怒らせてしまったのかと思い、「失礼しました」と早々に彼から遠ざかりました。
ところがパーティの終わり頃になって、彼はまっすぐに私のところに歩いてきて「時間があるのなら、コーヒーでも一緒に飲まないか?」と向こうから声をかけてきたのです。
雨の降る中、京都の町を二人で長いこと歩いて喫茶店に入りました。彼はちょうど「9.11」に関する著書”The City of refuge”を出版したばかりで、9.11を記憶するためのメモリアルをニューヨーク湾の海上に作って、そこを世界平和センターにするという構想を提案していたところでした。
「日本では誰も俺のこの提案に耳を傾けてくれないし、あのパーティでも誰もまじめな話をしてくれないのに、お前に会えてラッキーだった」と彼は言い、それから二人でミシェル・フーコーの「パレイジア」概念や、犬儒派(キニク派/Cynic School)の哲学について議論を交わしました。
彼はちょうどパリの凱旋門を「戦争を永遠に廃絶するためのメモリアル」に変えるというプロジェクトに取り掛かっていて、スケッチブックを出してまだ構想中のこの作品「The Abolition of War」のデザイン画を目の前で書いてくれました。
「お前、どう思う?」と聞かれて、「そうですね。でも、これができたからと言って本当に人類が戦争を廃絶するようになるかどうかは疑わしい」と曖昧な返事をした私に彼は少し怒ったようで、「俺はこれをやっているのに、お前は何をするんだ? たとえば、お前は靖国神社のことをどう思っているんだ?」と言いました。
私は即座に「靖国神社はまずい。あれは一種のタブーのようなもので、右翼も左翼も靖国のことになると正気を失う」というようなことを言うと、彼はさらに激高して、「何を言っているんだ。パリの凱旋門だって右翼とナショナリストの魂の象徴で大きなタブーになっている場所なんだぞ」と言います。これは本当のことで、この一年後、パリの画廊で「The Abolition of War」のオープニングにはフランスの有力メディアは左も右も一切取材にきませんでした。彼らは凱旋門をタブーにしていて記事にするのを恐れたのです。
しばらく彼と議論して、私は横浜に帰りました。新幹線で深夜に家に着くと、さっき会ったばっかりのヴォディチコさんからメールが届いていました。
それは「俺は明後日の朝の飛行機でボストンに帰るのだが、明日土曜日は一日オフだ。俺が新幹線で東京に行くから、一緒に靖国神社を見に行かないか?」という突然の申し出だったのです。
次の日、東京駅で待ち合わせて二人で靖国神社に行きました。私は子供の時に観光バスで靖国神社を訪れたことはありましたが、大人になってから行くのは初めてで、ヴォディチコさんの方が詳しい知識を持っていることを恥ずかしく思いました。
靖国神社が、戦後はただの新興宗教団体になっていること、アメリカの占領軍が最初は廃止しようとしたのを結局は残すことにしたこと、A級戦犯を祀って中国や韓国の激しい反発を呼ぶようになったのは1970年代後半からであることなど、それまで全く知らなかったのです。またいくら右翼や自由民主党の一部が靖国神社を国有化しようとしても絶対にできない理由もこの時に学びました。
靖国神社の隣には付属の博物館があって、そこにはゼロ戦や人間魚雷回天など旧日本軍の兵器が展示されていますが、ヴォディチコさんは「誰があんなにきれいな兵器を保管していて提供できたと思う? アメリカ軍以外ありえないではないか? 日本と韓国・北朝鮮と中国が仲が悪くて一番得をしているのはアメリカなのだ。靖国はそのためにある」と言いましたが、まさしく私の目を開かせてくれる言葉でした。
その後、私たちはメールやSkypeで連絡を取り合って一年後に横浜で国際会議を開催しました。「アートと戦争」という会議で30名以上の研究者、アーティスト、キュレーターたちを招いて三日間の議論を続けました。
実はこの時にせっかくヴォディチコさんを呼ぶのだから会議だけではなくて、作品も出したいということで「War Veteran Vehicle」の日本版をやろうと準備をしていました。
ところがその準備期間中の2011年3月11日に東日本大震災と福島の原発事故が起こったのです。私もヴォディチコさんもこの大災害に大きな衝撃を受けました。そこで、二人で相談してこの災害の被災者の声を作品の中に組み込むことにしました。私はスタッフを連れて6月初旬に気仙沼や塩竈などを訪れて、津波の被害者やその関係者の取材を行い、War Veteran Vehicleの形でデータを編集しました。
その成果は横浜で2回、被災地の仙台で1回のプロジェクションとして公開されました。このプロジェクトの名前は二人で相談して「Survival Projection 2011」としました。
時間も不足していたこともあって、この作品に対する評価はあまり高いものではありませんした。震災のショックがまだ生々しかったのか、公開現場では何人もの観客から「こんなことをして不謹慎だと思いませんか?」と非難されました。Wod
『戀愛譚 出版記念展のお知らせ
3月9日に発売した書籍、『戀愛譚』の発売を記念して、大阪・北浜のギャラリー《アトリエ箱庭》にて、東郷青児デザインの本、洋菓子店の包装紙、マッチ箱などを集めたささやかな展示を行います。箱庭オーナーの幸田和子さんと、一部、編者の野崎が集めた私的コレクションです。来場者のみの特典もございます。詳細は特設ページをご覧ください。http://underson.com/bibliomania/renaitan_event.html
近年の実演では2013年ハイティンク指揮ロンドン交響楽団の9番、同年マゼール指揮ミュンヘンフィルの3番、2015年東京都交響楽団定期ミンコフスキー指揮の0番、今年2016年2月のバレンボイム指揮シュターツカペレ・ベルリンによるブルックナー交響曲全曲チクルス、また、この間7月の東京交響楽団の定期でのジョナサン・ノット指揮による8番はとてもよかった。
最終更新/20160809
夏イベントのお知らせ掲載
『銀河鉄道の夜』発売中です
宮沢賢治さんの名作をマンガ化。初めて読む子どもの方から原作ファンの方まで楽しめる本格コミカライズです。
★速報 9/3「銀河鉄道の夜マンガと歌のコンサート」個展&コンサートイベント銀座にて開催決定!詳細お待ちください!
■8/14 コミックマーケット90【辺境屋/日曜西す-01b】
2〜7月発行の同人誌+新刊(折本かペーパー)の予定です
■8/21 COMITIA113【辺境屋/G01a】
セブン-イレブンのマルチコピー機で同人活動
サイト8/9公開!監修&イラスト担当しました
・お世話になりました!
2015年9月
2015年9月30日 (水)
お世話になりました!
みなさま、お知らせがあります。
2003年9月に「ひとり出版社」として創業してから、ちょうど12年が経ちましたが、双風舎はこの9月末をもって、一段落させていただくことにしました。
これだけ長い期間、ひとりで出版社をやれていたのは、読者の方々や著者のみなさん、書店員の方々、取次JRCのみなさん、デザイナーの方々、そして印刷・製本でお世話になったみなさんのおかげです。
心より、深く、深く、感謝いたします。
双風舎の思い出は、いっぱいありすぎて語りきれません。
長嶋茂雄さんにならい、「双風舎は永遠に不滅です」などと言いたいところですが、多くの方に迷惑をかけてしまいましたから、そうもいってられません。
でも、私個人の人文書への思い入れは、まだまだ尽きることはありません。
今後は、東京・阿佐ヶ谷の皓星社(こうせいしゃ)という出版社でお世話になりながら、いろいろ仕掛けていこうと思っています。今後は、皓星社の本を、何卒よろしくお願いします。
なお、最後の刊行となった中澤系著『uta0001.txt』に関しては、取次のJRCのご協力により、双風舎は収支に関わらないかたちで、需要があるかぎりオンデマンド版として重版することになっております。最後の最後に、歌集としては異例の売れ行きを誇る本が出せて、ほんとうによかったと思っています。
12年間、みなさん、お世話になりました。
人生いろいろ。出版社もいろいろ。
また、どこかでお会いしましょう!
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2014年11月03日
= ヘーゲルの自筆本を一般公開 =
このほど、東京・神田の古書店で、ドイツの哲学者ヘーゲル自身による書き込みのある本が発見され、11月7日・8日の二日間、東京・千代田区神田小川町の東京古書会館で展示される。
展示される本は、ヘーゲル最初の著作「フィヒテとシェリングの哲学体系の差異」(1801年)の初版本で、本の扉に2ページにわたる書き込みがあり、ドイツの研究機関「ヘーゲル文庫」でヘーゲル自身の筆跡と確認された。
展示するのは、この本の所有者であり、書き込みの調査に当たった寄川条路・明治学院大学教授と東京都古書籍商業協同組合(東京都千代田区、理事長山田靖)で、同期間に開かれる洋古書の展示販売イベント「洋書まつり」の会場に展示される。
また、7日(金)18:00から、同会館で寄川教授による講演も行われる。
同書は、来年1月「ヘーゲル文庫」に寄贈されることが決まっており、今回が日本国内で一般向けに展示される数少ない機会となる。
期日:2014年11月7日(金) 10:00から18:00
8日(土) 10:00から17:00
場所:東京古書会館内地下1階 「洋書まつり」会場(入場無料)
東京都千代田区神田小川町3-22 電話03-3293-0161
講演:「日本で発見されたヘーゲルの自筆本をめぐって」 明治学院大学教授 寄川条路
2014年11月7日(金) 18:00から18:30 同会館 7階会議室
参加無料 先着80名
【取材・撮影をご希望の報道関係者の方へ】
本の撮影は展示期間中随時可能ですが、ガラスケース越しとなります。
寄川教授への取材は、講演後の質疑応答のなかでお願いいたします。
【問い合わせ先】
東京都古書籍商業協同組合 広報課 大場(おおば) 03-3293-0161
投稿者: 広報課 日時: 2014年11月03日 18:45 | パーマリンク
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= ヘーゲルの自筆本を一般公開 =
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2013.11.23 ... COMIC更新
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