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2025年6月8日(日)
迫る
囲碁・将棋スペシャル
影山貴彦のテレビ燦々
食卓の一品
みんなの広場日曜版
わたしのふるさと便
時代の風
松尾貴史のちょっと違和感
そこが聞きたい
滝野隆浩の掃苔記
サンデーコラム
2025-06-07
2025-06-07
⚫︎刊行だいたい一年記念、小説集『セザンヌの犬』所収の「右利きと左利きの耳」より抜粋。
inunosenakaza.com
自分が十四歳ではないことに気づいてしまった動揺とともに目覚めて、それをまだ事実として受け入れられないうちに最初に目に入ったのはクレーンに吊るされた巨大な木の板だった。板は真ん中が四角くくりぬかれていて、それは窓だとすぐさま直感された。それが窓だということになれば板は壁であり、自動的に、壁のこちら側が内側となり向こう側が外側だということになるはずだ。窓からは空が見えた。クレーンに吊られた板が風にあおられて空中でくるっと反転したが、それでもまだこちら側が内で向こう側が外であるという確信は変わらない。
ここ三十年の間ずっと十四歳だったのに目覚めたとたんに四十四歳になってしまっていた。三十年間つづいた十四歳は終わってしまった。いや、たんに終わったのではなく、目覚めたとたんにそれがはじめから無かったものとなってしまった。そんなはずはないが、そうだとしか思えない。記憶をたどってみれば昨日も確かに四十四歳として暮らしていた。しかし記憶など嘘くさくて信用する気になれない。いきなり四十四歳になってしまったという虚を突かれたような感覚の強さこそが信じるに足る。だいいち、今見えているもの(クレーンに吊られた窓とその向こうの空)は、昨日の、眠る前の、四十四歳だった記憶とは繋がらない。四十四歳であった昨日の記憶によれば、その前の日やさらにその前の日とかわらず、自室のベッドで眠りについたはずだ。
わたしと上司が仕事をしているオフィスは戦前から残る古いビルでエレベーターがなく、四階にあるオフィスまで階段を昇っていかなくてはならない。しっかりとした鉄筋コンクリートの耐火設計で戦争中は地下室が防空壕の役割を果たしたという。戦後長く開かずの間となっていた地下室を何十年ぶりかに開けることになる不動産管理会社の社員は、その前日、四面の壁に沿って土嚢が積み上げられ、床には畳が何枚か敷かれて防空壕仕様になっている、中央に卓袱台が置かれた黴臭い地下室の夢を見る。卓袱台の上には何か動くものがあり、ドリンキングバードがゆらゆらと頭を揺らしている。翌日、開かずの間を開けた不動産管理会社の社員は、その部屋が昨晩自分が見た夢とまったく同じであることに気づくことはなかったが、古い畳と黴の匂いが充満する部屋で、卓袱台の上に、綺麗に磨かれたコップのなかの炭酸水が、あたかも今注がれたばかりのようにシュワシュワと泡を立ててあるのを見て驚くことになる。ドリンキングバードはその時地下室にはなく、同じビルにある不動産管理会社のオフィスの彼のデスクの引き出しの奥にひっそりと出現していた。それは夢のなかにあったのと全く同じものだ。実家の事情で急に故郷へ帰ることになる不動産管理会社の社員は、慌ただしい身辺整理のなかで中身もろくに確認しないまま、引き出しの奥に仕舞われたままだったドリンキングバードの入った箱を処分する。それを、共用部分に無造作に置かれた処分品の山の中からたまたまわたしが見つけて拾ってきてオフィスに持ち込んだというのが、信用ならないわたしの記憶に刻まれているドリンキングバードにまつわる顛末だが、この記憶を実際に立ち上げてみるのは今が初めてだ。
校舎に一匹の犬が迷い込んだようだと、校内放送は知らせた。見たところ清潔そうで首輪もしているし、特に興奮している様子も見られないと報告されているから危険はないだろう。今、教職員たちが見つけ出して捕獲しようとしている。念の為に捕獲されるまで生徒は教室内で待機するように。そう告げる放送は再び起こるハウリングで閉じられた。わたしは教室のざわめきの質が変わるのを感じる。犬? 、イヌ、ワンちゃん…。犬は走っている。廊下を駆け抜け、階段を駆け上る。教職員たちでは犬を捕獲などできるはずもないし、見つけることすらできないだろう。犬は立ち止まり、聞き耳を立てるように首をかすかに傾げる。廊下に鼻をつけて匂いをかぐ。後ろ脚で腹を掻く。そして再び走り始める。わたしにも犬は見えない。わたしの最も古いと思われる最初の記憶の一つは、いつも家にいた犬がいなくなって悲しいというものだ。なぜ今日は家に犬がいないのか、とわたしは家族に問うている。あの犬が二度と帰ってこないというのはどういうことなのか。そんなのは嫌だ、なんとかしてくれ。どうにもならないとしてもなんとかしろ。そのような強い感情と号泣の記憶はあるがその犬と接した具体的な場面の記憶はない。幼いわたしが犬と並んで映っている写真がある。わたしは犬の肩を抱きわたしの頬と犬の頬は触れている。笑っているそのわたしにはわたしの面影があるのでわたしなのだろう。だが、そこに写っている犬が、いなくなったことをわたしが悲しんだあの犬なのかどうかわたしにはわからない。わたしは、永遠にいなくなったということ以外あの犬のことを何も知らない。わたしには犬の姿は見えないのだ。
監視カメラ以外にはまだ誰にも姿を見られたことのない犬が、山側校舎と海側校舎をつなぐ渡り廊下の中程で舌を垂らして荒い息をしている。一休みをしているのだ。教職員たちは何度も犬とすれ違っているのに、彼らには犬を見つけることができない。つい今しがたも、三人組の教師たちが犬の傍を通り過ぎたのに、犬の目が三人を追っても、三人の目は犬を見ることがない。海側と山側の二つある校舎は東西二つの渡り廊下によって一階から三階まででつながっているが、三階部分は屋根がなく空へ開けている。犬がいるのは東側の二階だ。わたしは教室で、東側の渡り廊下の三階で空を見上げている犬を想像している。それは犬が実際にいる場所のちょうど一階分高いが同じ位置にあたる。しかしわたしのその想像には具体像がない。そこでは犬が空を見上げているが、その犬には仕草はあってもイメージがない。イメージのない犬が後ろ脚で耳の裏を掻く。両耳をピンと立てて周囲の様子をうかがう。塩化ビニールのツルツルした廊下は滑りやすくて走るとイメージのない犬の爪が当たってカチカチと音が立つ。わたしは、写真のなかの幼いわたしが、東側の渡り廊下の三階にいるイメージのない犬にゆっくりと近づいていくところを想像する。幼いわたしはイメージのない犬を見る。イメージのない犬もわたしを見る。イメージのない犬はクゥーンという親愛の情を表す鳴き声をあげてトトトトと歩いて寄ってくる。わたしは身を屈めてイメージのない犬と視線の高さを合わせ、頭を両手で撫でる。イメージのない犬はわたしに覆い被さってくる。まだ身体の小さい私は犬と抱き合うような格好になる。体温と稲藁のような匂いが伝わってくる。想像された幼いわたしはその姿勢で青い空を背景に今の時期にはまだアラスカにいるはずの白いカモメが飛ぶのを見る。教室にいるわたしは、ペル、と、犬の名を口にする。永遠にいなくなったこと以外にも、犬の名前は知っていたのだ。
不器用なわたしの手指は、ポケットの中で、トリック五つ編みに失敗して不自然なコブができて解けなくなってしまったかのように絡まり合う。親指は薬指と小指の間に、小指は親指と人差し指の間に入り込み、薬指は人差し指と中指の間に、人差し指は中指と薬指の間に入り込み、そのまま手のひら全体がくるりと裏返しになり、もう一度裏返しになる。今、ポケットの中の自分の手のひらがどんな形をしているのかわたしにはもうイメージできない。それでも、イメージできない手のひらの指たちは、鍵についた紐状のストラップの形をなぞるように撫で、レザーの弾力と表面の凹凸をわたしは感じている。ところで、今、ポケットの中で鍵のストラップに触れている、この二重に裏返った手のひらは右手なのか左手なのか。右の手のひらをひっくり返せば左の手のひらになり、左の手のひらをひっくり返せば右の手のひらになるのだから、何度もひっくり返すと右も左もわからなくなるのは当然のことだ。右の腕と左の腕ともまた、そのようにして絡まり合い、ひっくり返り、もう一度ひっくり返る。からだ全体が裏返る前にわたしは急いでポケットから手を出す。自転車の鍵はわたしの左の手のひらが握っていた。
上司とわたしが働くオフィスの、四面ある壁の二面は白地に明るいグリーンで菱形の模様が描かれたイスラム風タイルで埋められており、一面には深いグリーンのヴェルヴェットが貼られ、残りの一面は石膏の白だ。オリエンタルな趣味で施工時はさぞ鮮やかだったろうが、何しろ古い建物なので、石膏はところどころ剥がれ、ヴェルヴェットもかなり傷んでいるし、タイルの目地も黄ばんでいて、全体としてくすんでいる。ただ、白と緑という色の対比、硬質なタイルと柔らかいヴェルヴェットとその中間的な石膏という質の対比が生み出す、頭をすーんと貫く柔らかいが覚醒を促すような空間のトーンは、時間経過により紗がかかってはいても充分感じ取れる。長方形の部屋の短辺の壁は、二本の装飾柱で三つに分割され、その中央部分にはかつて鏡が嵌め込まれていたと思われる楕円形の凹みがある。この部屋が元々持っているトーンを乱さないように、上司とわたしは、持ち込む調度品をできる限り白かそれに近い薄いグレーやクリーム色、あるいは鮮やかすぎない澄んだ寒色のものに限定している。
部屋には、白い陶器でできた古い洗面台が壁から唐突なように突き出して据え付けられているが、水道設備の経年劣化のため、この蛇口から水が出ることはなく、蛇口の栓がひねられることもない。この洗面台は、というかこの洗面台だけでなく、このビルの各部屋や廊下に設置されている壁からいきなり突き
32 05:51
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2025-06-06
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MRTR 2025-06-06 23:40 読者になる
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2025-06-05
回復(中)
・回復しつつある記録。昨日の時点では木曜日と金曜日は業務をチームにお願いして自宅で安静にする可能性を想定していたけれども、朝になれば動ける。不安はありつつも日常生活にさほど支障がない。気をつけながら普段どおり生活する。自転車にも乗る。
・午前は受講していたオープンカレッジのメルロ=ポンティの授業の最終回。全3回でとても充実した授業だった。予習復習が充分にできなかったことが悔やまれるが、今回の内容を活かしつつ自分の問題に繋げたい。
・午後から夜までは業務。6月がはじまり季節が動いていく感じがある。現場は同僚にお願いして夏の準備を進める。行き帰りに読んでいる村上靖彦の本で神谷美恵子について触れられていて、古本屋で背表紙を見続けながらも、どういう文脈なのかわからずほとんど手にしたことがなかったと気づいた。河出書房のムックを購入してみた。届いてまずはパラパラしてみる。
MRTR 2025-06-05 23:59 読者になる
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回復(中)
1877年から78年の冬に Kerry は Wien 大学へ移った。その地で彼は特に Franz Brentano のところで「Arstoteles の哲学」を聴講した。志願兵の年季を勤め上げ、予備士官に任命されたあと *1 、Kerry は Wien と Straßburg で数学、物理学、哲学の研究を続け、1881年8月1日に Straßburg で博士論文「因果問題研究 J. St. Mill の関連学説批判に基付いて」により、彼は博士号を授与された。法学と国民経済学についての Kerry の興味は博士号取得後も保持し続けていたが、しかし彼は Wien で哲学の教授資格試験の準備にとりわけ力を入れていて、そのために数学と物理学の講義にも出席していた。その頃 Kerry は Alois Höfler と熱心に哲学の議論をしており、「しばしば毎週数日、午後の大半に」渡っていた。Höfler の証言によると、Kerry が哲学の道を歩み始めたのは Kant を通してではなく、Schelling を通してのことだった。哲学的なことを心理学的考察手法でもって扱うことに反感を抱くことは「新 Kant 派的」影響を思わせるが *2 心理学的方法を利用する時代の流れとともに Kerry の抱いていたこの反感も消えていったようであり、Höfler もまた [Kerry と同様に] この方法の利用を Brentano と Meinong に見習ったのである。1884年11月、Kerry は Wien から続いて Straßburg に戻った。明らかに、その地で教授資格試験を行ってもらうためにである。遅くともその頃までに彼は「Kohn」という名字を「Kerry」に変えたようである。なぜ彼がそうしたのか、その可能性があることについてはこれまでのところ、突き止められていない。1885年1月20日に教授資格試験は執り行われた。Kerry は Straßburg の Kaiser-Wilhelm 大学 *3 で私講師であり、新 Kant 派の Wilhelm Windelband の助手を続けた。のちに Erlangen で長年哲学を講じた Paul Hensel は Freiburg で学業を終えたあと、Windelband のところで教授資格試験の執行を請求しようと考えた。これに関する問い合わせに Windelband は「既に当地には、より年長の有能な私講師 Kerry 博士がおられます」、それ故貴君はたまさかにも雇用されるとは確かに見込めないでしょうが、しかしそれでもなお貴君を歓迎致します、との旨を答えていた。1888年の復活祭に Hensel は Straßburg へ向かった。残念ながら彼は思い出話の中で Kerry との出会いについては何も書いていない。Straßburg 大学の1889年夏学期 (1889年4月29日 - 8月10日) に関する講義目録において、Kerry はまだなお二つの講義を開く予告をしている。そこから、彼が水曜日と金曜日にそれぞれ一時間、「心理学」の講義をし、金曜日に「無限、極限、連続について」という講義を開くつもりであったとわかる。しかし Kerry はもはや講義を開始することはできなかった。彼は1889年5月20日、Wien で亡くなった。
2025-06-04
半分わかれば…
評論
村上信五著『半分論』を読んだ。
半分論 (幻冬舎単行本)
作者:村上信五(SUPER EIGHT)
幻冬舎
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頻出する「中央値」という語の意味の捉えにくさが、この本を難解にしているのではないか。逆を言えば、「中央値」の意味さえ理解できれば、「半分論」が何たるかの理解にも到達できる。そう考えて、僕は、本書を通読後、もう一度最初から「中央値」という語を探して付箋を貼り、何度もその前後を読み返してみた。
中央値とは、常に自分がフラットに考える軸です。困った時、迷った時に決断が出来る信念の核です。難しく考えずにまずは後悔しない判断基準をイメージしてください。(37㌻)
中央値があれば、いろいろな想像を巡らせても戻ってこられる。それがないと頭がゴチャゴチャしたかもしれません。(41㌻)
思考のバランスを取る為に、好き嫌いの二極の両端にどれだけ走っても戻って来られる中央値を弾き出すことで、抱えている問題の解像度が上がってきます。私自身の中央値は、「矛盾こそ肯定する」という位置づけ。心のゼロ磁場とでも言いましょうか。(43~44㌻)
「中央値」なる語ははこの後もたびたび登場し、付箋をつけたのは20カ所くらいに及んだが、よく探せばもっとあるに違いない。それらの用例のいずれにも当てはまる「中央値」の意味を考えてみた。
・他に振り回されない、確固たる判断基準。
・極端に走らず、中庸を旨とする思考態度。
・状況に応じて柔軟に対応できる心の準備。
…いずれもしっくりとしない。しかし、「中央値」の意味がいかなるものであるにしても、次のような一節を読むと、なかなか良いこと言っているな、と思う。
人間が抱えている問題に、完璧な解決は無いと思っています。トラブルの元の殆どには人間が絡んできます。一時的な解決や策はあっても、少し時間が経てばまた似たような事案は起こります。こういった問題は連続的に起こるものだと中央値を取り、解決とは改善を続けることだと思ってしまえば、「またか……」と思い悩み疲れる事はありません。(146㌻)
筆者の主張には、上の引用部もそうだが、自分が全部を抱え込まない、100%の成功を目指さない、思いやりの半分は自分に使う、といった、読者を楽な気持ちにさせてくれるものが多い。『半分論』も完全な理解を目指すのではなく、半分くらい分かったからいいや、くらいのつもりで読むのが良いのかもしれない。
【追記】
少し補足を…
「半分くらいわかったからいいや」と書いたが、最初からそのつもりでいい加減に読んでは駄目。読むときは全力で読む。それで読み終わってみたら半分しかわからなかったとしても、その結果は受け入れる。それが半分論。
#半分論 村上信五
mf-fagott 2025-06-04 21:43 読者になる
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2025.06.05
ウクライナのロシア軍事基地攻撃:トランプとプーチンの事前認識を巡る4つのシナリオ
2025年6月1日、ウクライナがロシアの5つの軍事基地を対象に実施した大規模ドローン攻撃(Operation Spiderweb)は、国際社会に衝撃を与えた。数百機のドローンが1800km離れた基地を同時攻撃し、ウクライナは41機の軍用機破壊と70億ドルの損害を主張。一方、ロシアは被害を「軽微」とし、報復を警告した。この攻撃は、トルコでの和平交渉直前に発生し、トランプ大統領とプーチン大統領の外交的立場に影響を及ぼした。両首脳が攻撃を事前に知っていたか否かを巡り、4つのシナリオを構築し、事実と推論に基づく蓋然性を評価する。本コラムの目的は、どちらの側にも加担せず、今後の米露関係やNATOの動向を見通す材料を提供し、シナリオの可能性を提起することである。
シナリオ1:トランプ不知、プーチン不知
蓋然性:低い(10-20%)
トランプ大統領とプーチン大統領の両者が攻撃を事前に知らなかったシナリオは、事実との整合性が低く、蓋然性は低い。トランプが知らなかった点は、米国政府の公式声明(CNN、Axios)にある。ホワイトハウスはウクライナから事前通告がなく、CIAやNATOの直接関与を否定。トランプの6月3日のX投稿での警告も、事後対応の印象を与える。NATOの一部(英国やポーランド)が米国に無断でウクライナを支援した可能性(CSIS)は、トランプの不知を補強し、彼の外交的コントロールの欠如を露呈した。
一方、プーチンが完全に知らなかったとするのは、ロシアの諜報能力と矛盾する。FSBとGRUはウクライナやNATOの動向を監視する能力を持ち(CSIS)、18か月の準備期間は情報漏洩のリスクを高める。ロシアの防空システム(S-400)が一部ドローンを撃墜した事実(TASS)は、完全な不意打ちではなかったことを示唆。プーチンの迅速な電話対応(Axios)も、事前察知の可能性を高める。西側報道の被害誇張(60-80%可能性、The Guardian)は、両者が不知でもウクライナの情報戦によるものだが、プーチンの反応速度は完全な不知と整合しない。
このシナリオは、トランプの不知は妥当だが、プーチンの不知は非現実的で、全体の蓋然性は低い。今後の見通しとして、両者が不知の場合、NATOの背信的行動が米露交渉の不信を増幅し、トランプのNATO懐疑論を強化する可能性がある。
シナリオ2:トランプ不知、プーチン知
蓋然性:中程度(40-60%)
トランプが知らず、プーチンが事前に察知していたシナリオは、4つのシナリオの中で最も蓋然性が高い。トランプの不知は、米国政府の否定(CNN、Axios)が裏付ける。NATOの一部が米国に無断でウクライナに衛星データや技術を提供した可能性(CSIS)は、トランプ政権への背信的行動を示し、彼の和平主導を複雑化させた。トランプがプーチンから攻撃を知らされた(Axios)点も、このシナリオを補強する。
プーチンの事前察知は、ロシアのFSBとGRUの能力(CSIS)や18か月の準備期間から合理的だ。ロシアが攻撃を利用して情報戦を展開したと推測することは可能である。プーチンのトランプへの迅速な電話(6月2日、Axios)は、部分的な察知と準備を示唆する。ロシアの防空が一部成功した(TASS)一方、被害が発生した(Meduza)事実は、完全な察知ではなかった可能性を示す。西側の被害誇張(41機破壊、70億ドル)は、プーチンが察知していた場合、被害を過小報告し、ウクライナのプロパガンダに対抗する戦略と整合する。
このシナリオは、NATOの背信とロシアの情報戦が交錯する状況を描く。今後、トランプはNATOへの不信を深め、プーチンは攻撃を利用して交渉で優位性を確保する可能性がある。米露関係は緊張が高まり、NATO内の亀裂が顕著になるだろう。
シナリオ3:トランプ知、プーチン不知
蓋然性:非常に低い(5-10%)
トランプが攻撃を知っていて、プーチンが知らなかったシナリオは、事実と大きく矛盾し、蓋然性は極めて低い。トランプが知っていたとする証拠はほぼない。米国政府は事前通告を否定(CNN、Axios)、トランプのX投稿は事後対応を示す。Axiosの一部の報道(ウクライナが米国に通知)はホワイトハウスが否定し、信憑性が低い。トランプが知っていた場合、和平交渉を重視する彼の「アメリカ第一」政策(NYT)と矛盾する。NATOの背信的行動(米国無断の支援)も、トランプの不知を前提とする。
プーチンが知らなかった点は、ロシアの諜報能力(CSIS)や準備期間の長さから非現実的だ。防空の部分的成功(TASS)は、ある程度の警戒を示す。西側の被害誇張(The Guardian)は、トランプが知っていた場合、米国が意図的に被害を強調した可能性を示唆するが、トランプの外交的打撃と整合しない。プーチンの不知は、防空の失敗や被害の発生と部分的に整合するが、ロシアの能力を過小評価する。
このシナリオはほぼあり得ない。今後、この状況は想定しにくいが、仮にトランプが関与していた場合、米国内での批判が高まり、外交的信頼が損なわれるだろう。
シナリオ4:トランプ知、プーチン知
蓋然性:低い(10-20%)
両者が攻撃を事前に知っていたシナリオは、蓋然性が低い。トランプが知っていた可能性は、米国政府の否定(CNN、Axios)や彼の反応と矛盾。トランプが攻撃を容認した場合、和平交渉を複雑化させ、自身の公約(迅速な停戦)を損なうため、戦略的に不合理だ。NATOの背信的行動(CSIS)は、トランプの不知を前提とする。プーチンの察知は、FSBの能力や迅速な対応(Axios)から可能だが、完全な察知なら防空強化や機体移動が予想されるが、その証拠はない(Meduza)。
西側の被害誇張は、両者が知っていた場合、米露の暗黙の合意(例:情報戦)を示唆するが、トランプの不知を裏付ける事実が強い。プーチンが察知し、攻撃を部分的に許容した可能性は、交渉での被害者カードを狙った戦略と整合するが、両者の共謀の証拠は欠如している。
このシナリオは、事実との矛盾が多く、蓋然性が低い。今後、米露が共謀するシナリオは考えにくいが、仮に実現すれば、両者の外交的駆け引きが複雑化し、NATOやウクライナとの不信が深まる。
結論と今後の見通し
シナリオ2(トランプ不知、プーチン知)が最も蓋然性が高く(40-60%)、NATOの背信的行動と西側の被害誇張(60-80%可能性)を補強する。トランプの不知は、NATO内の亀裂と米国の外交的コントロールの欠如を露呈した。プーチンの部分的察知は、ロシアの情報戦と交渉戦略を強化する。今後、トランプはNATOへの不信を深め、プーチンは攻撃を利用してウクライナや西側を非難するだろう。米露関係は緊張が高まり、和平交渉は停滞のリスクがある。NATOの結束はさらに試され、ウクライナの単独行動能力も注目される。シナリオの可能性を提起することで、複雑な国際情勢の不確実性を浮き彫りにした。
2025.06.05 | 固定リンク
2025.06.04
ファースト/セカンド・レディへの「呪い」
2025年6月、ウシャ・ヴァンス副大統領夫人は「サマーリーディングチャレンジ」を立ち上げた。子供たちの読解力向上を促すこのキャンペーンは、証明書やワシントンD.C.訪問を報奨に、親子に笑顔で語りかけるものだ。学校訪問やSNSでの呼びかけは、保守派の家族価値観を体現し、国民に親しみやすい。しかし、この微笑ましい活動の裏には、米国政治の根深いジェンダー規範が潜む。ファーストレディやセカンドレディの「奥様活動」は、国民の共感を呼び、政権の「人間的な顔」を示すが、それは本来の「人間的な顔」だろうか。背景には、1990年代のヒラリー・クリントンの「悪夢」と呼ばれる挑戦が、男性権力の枠組みに縛られた「呪い」を残している。
ヒラリーの「悪夢」
1993年、ヒラリー・クリントンはファーストレディとして前例のない挑戦に踏み切った。ビル・クリントン大統領の命で、国民皆保険を目指す「クリントン・ヘルスケア改革」のタスクフォースを率いたのだ。選挙で選ばれていない彼女が、議会や行政の男性支配領域に進出したことは、当時は女性解放の象徴だった。フェミニスト学者ジョージア・デュアスト=ラティ(Duerst-Lahti: Gender Power, Leadership, and Governance, 1995)は、これを「女性の政治的エージェンシーの拡大」と称賛した。ヒラリーは、1995年の北京女性会議で「女性の権利は人権」と訴え、グローバルなフェミニズム運動にも火をつけた。しかし、保守派メディアや男性議員は当然、猛反発した。「権力の越権」「女性らしくない」と非難し、Time(1993年)は彼女を「夫の影を超えた」と批判した。改革は1994年に議会で否決され、民主党の中間選挙敗北を招いた。この「悪夢」は、男性権力の不安を露呈した。ヒラリーの挑戦は、女性が政治的リーダーシップを取る可能性を示したが、男性支配構造の抑圧により、結局潰された。彼女の失敗は、ファーストレディの役割を再定義し、後の「奥様」たちに深い影響を与えている。
「奥様活動」は男性権力の産物
ファーストレディやセカンドレディの「奥様活動」は、米国政治の男性権力が作り上げた枠組みである。19世紀後半、ホワイトハウスは「国家の家庭」とされ、ファーストレディには「ホスト役」や「母親的」役割が期待され
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2025-05-25
映画「君と別れて」
今月の上旬の上映会「SOUND and SILENT」
成瀬巳喜男監督の映画「君と別れて」1933(昭和8)年、松竹蒲田、60分、白黒、無声、16ミリを鑑賞。ピアノ伴奏・吉清彩香さん。
出演、吉川満子、磯野秋雄、水久保澄子、河村黎吉。
成瀬巳喜男のサイレント映画時代の代表作。自らのオリジナル脚本による下町風情あふれるドラマとして、芸者稼業の母を持つ中学生の反抗期を描く。(パンフレットより)
芸者稼業の母・菊江(吉川満子)と息子で中学生の義雄(磯野秋雄)。
菊江の後輩芸者・照菊(水久保澄子)が、義雄が不良仲間に引き込まれて付き合っているのを心配し、不良仲間から手を切り真人間になるよう優しく向き合いその手助けをするのだった。
義雄と照菊が汽車で照菊の生まれた土地の漁村へ向かう。
列車内で明治ミルクチョコレートを分けて食べる。
映画でチョコレートの広告をしている気配。
照菊が義雄を連れて実家に帰った。飲んだくれの父親(河村黎吉)からの理不尽な仕打ち、親子喧嘩のシーンがすごい。照菊の弟が子役の突貫小僧。愛嬌がある。
家が貧しく妹まで父親が芸者に出すというのを自分が地方へ売られて妹を助けるのだった。
照菊と義雄との別れの日、品川駅のホームから汽車は出て行く。
最後は悲痛なメロドラマだが、泣ける。
kurisu2 2025-05-25 00:00 読者になる
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2025-05-20
新刊案内から
バラの花が見頃になった。
近くに寄ると良い香りがする。
「ちくま」5月号で、新刊案内を見た。
ちくま文庫で、長谷川櫂著『「おくのほそ道」を読む』に注目。
嵐山光三郎著「超訳 芭蕉百句」と長谷川櫂さんの芭蕉論の違いにも注目。
超訳芭蕉百句 / 嵐山 光三郎【著】 - 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア
「おくのほそ道」を読む / 長谷川 櫂【著】 - 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア
kurisu2 2025-05-20 00:00 読者になる
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映画「君と別れて」
新刊案内から
アーマンは高校を卒業するとシカゴのムーディ聖書研究所に入ります。ムーディは聖書原理主義で、入学時には学生も教師も「聖書は無謬なる神の御言葉である」という声明書に署名しなければなりません。寮生活は、禁酒、禁煙、禁ダンス、禁映画、暇があれば聖書という、まさにキリスト教のブート・キャンプ(新兵訓練所)でしたが、信仰するならとことんやると決めていたアーマンにとってはこの「ハードコアなキリスト教」は願ったり叶ったりの学校でした。
アーマンが大学の神学部のキャンパスを歩いていると女子学生の一人が「先生は今度は何の本を書くつもりですか?」と聞いて来ました。「世界にはなぜ苦しみがあるかという本だよ」と言うと彼女は、「ああ先生、それは人間に自由意志があるからですよ」と模範解答で答えてくれました。これは神義論でよく出て来る解答で、つまり、神は人間に自由意志を与えてくれた(そうでなければ人間はロボットや機械と同じになってしまう)。しかし、人間は自由意志によって神を愛し、神に従うかも知れないが、また自由意志によって憎み、背きもする。これが世界に苦しみが残る原因だというのです。「それでは」とアーマンが女子学生に言いました。「ハリケーン・カトリーナによって被災した74万人の人は自由意志によって神に背いたのかね? エチオピアで飢餓で死んだ数千人の子供たちは、自由意志によって神に反抗したのかね?」そう聞かれて彼女は黙ってしまいました。
2025年6月
2025-06
2025-06-01
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最近は本を読む習慣が戻ってきていてちょっとホッとしている、
一時期、装丁する本以外何も読めなくなっていて怖かった
rokaz 2025-06-01 02:51 読者になる
Defence Tech
Laleh Khalili
You may remember Palantir as the company that was given access to all of NHS England’s data in November 2023, in order to create a Federated Data Platform. The cost was £330 million – the largest NHS technology contract to date. Palantir’s first sales pitch to a UK agency came much earlier, in 2008, when its representatives gave a demo to an enthusiastic audience at...
In 2022 Pfizer received $16.7 billion to provide Covid vaccines for US forces. But the rest goes to the development of weapons and technologies of war – tanks, aircraft, aircraft carriers, software, electronic equipment, satellites etc – by the ‘primes’. Silicon Valley wants a piece of this bounty.
Is this fascism?
Daniel Trilling
One way of thinking about fascism is to see it as historically specific: a reactionary mass movement produced by the economic and social chaos that engulfed Europe after the First World War. Fascism promised national rebirth through the violent cleansing of enemies at home and conquest abroad; to achieve this required public consent to the undoing of democracy. Where fascism took root, it...
As the historian Ian Kershaw says, trying to define fascism is ‘like trying to nail jelly to a wall’, yet for all its slipperiness, ‘fascism’ describes a uniquely destructive force in politics, and one for which we don’t have a better word.
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Daniel Trilling
Short Cuts
University Finances
Ed Kiely
On 12 May, ten days after Reform swept the local elections, Keir Starmer launched a white paper with the title ‘Restoring Control over the Immigration System’. The timing was a coincidence, he said: ‘People who like politics will try to make this all about politics,’ but ‘it is what I believe in.’ Among other measures – fewer visas for skilled...
Universities’ reliance on international students is only the most recent attempt to solve a broader problem, one that continues to dog British policymaking when it comes to major social and cultural institutions. Our politicians dream of world-leading provision, with all the social and economic benefits that would bring, but want to achieve this without American levels of private investment or European levels of state spending.
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Ed Kiely
On Marguerite Yourcenar
Joanna Biggs
Awriter ‘with whom I feel no affinity’: that’s how Annie Ernaux, the first French woman to win the Nobel Prize in Literature, described Marguerite Yourcenar, the first woman to be elected to the Académie Française. When the 77-year-old Yourcenar entered the Académie on 22 January 1981, wearing a black velvet double-layer cape designed by Yves Saint...
Twenty years of writing, reading, thinking and travelling went into Memoirs of Hadrian. Several drafts were burned. But the most striking thing about it is the permission Marguerite Yourcenar gave herself to inhabit the mind of someone she thought was a genius, a man who, as Flaubert put it, ‘stood alone’ after the gods had died and Christ had not yet come.
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Joanna Biggs
Peter Brown’s Achievement
Diarmaid MacCulloch
Historians make themselves useful by organising thoughts about the past, hacking it into conceptual chunks, some of which take their place in a framework of historical cliché. Most people in Western cultures are comfortable with the terms ‘Middle Ages’ and ‘medieval’ as points of reference, regardless of the way the shifting frontiers of historical research...
All autobiography is inherently mendacious, if only by omission and with the intent of protecting the innocent. In his descriptions of his memoir Peter Brown excuses his elisions: it is ‘a story of my life and a reconstruction of my own intellectual genealogy’ and ‘a portrait of an age’ in British universities where, over half a century, perspectives on the ancient world were transformed.
Murder Most Delicious
Dinah Birch
‘We never say what we mean, and you’ll never know what we’re thinking.
※「ノラノラしく(Ferally)」(『野良になる Becoming Feral』, 148-50)
※「骨をひっくり返す」(『Art Collectors'』2025年5月号、62-64)
動画もう撮ってるって気づくまでの顔、無重力で宇宙だった (葉山 あも「東京新聞歌壇」5.25 東直子選、「気軽に動画を撮る時代ならではの一瞬。無防備な表情に「無重力で宇宙」を見出し、その内面に壮大な未知の世界を感じていることが伝わる」と選評。時代の先端を詠んでいる) 28
読書猿の薄くて濃い本『ゼロからの読書教室』
そもそも「本を読む」って良いことなのだろうか? どうして本を読むのだろうか?
恒常的に本を読む人なら誰しも、一度は(何度も?)問いかけたこの疑問に、正面から向き合ったのがこれ。その答えは、あとがきにある。
読書は誇るべき立派な行いではない。どちらかというと後ろ暗いことだ。こっそり楽しむ楽しみだ。(中略)我々の誰もが好きな本を読んでいいのと同じように、読まないことを好きに選んだって構わない。
私もそう思う。ここでは、楽しむための読書に焦点を当てているが、小説に耽るのはあまり誉められたことではない。
なぜなら、小説は「なんでもあり」だから。神話や叙事詩、戯曲、定型詩といった形式を経て生まれた小説には、韻律や構成の制約がなく、また、英雄譚や恋愛といったテーマの縛りもない。現実に起き得ないことも可能になるし、倫理や論理も超えるし、読者の中で完結するような曖昧さも許される。
さらに、世界を「知る」ことで支配したいという欲望を満たすことができる。物語を通して自分が経験し得ない人生や感情をシミュレートし、「私は知っている」という知的征服感覚を得られる。
一方、都合が悪い現実から目を背け、都合のよい(性癖に合致した)世界に耽溺できる。自分の価値観にぴったりの物語の中にいれば、現実に傷つけられず安全に承認欲求を満たせる。小説に耽るのは、一種の自慰行為―――精神的なオナニーなのかもしれぬ。
『ゼロからの読書教室』は、NHKの基礎英語に連載していた内容をまとめたものだ。中高生向けなので、もちろん「オナニー」という言葉は出てこない。だが、読書の「後ろめたい」愉しみを知っている人には伝わるだろう。
なぜ小説が良いのか?
では、フィクションを読むのは、楽しみのためだけなのだろうか? それでいいと思っていたが、面白い視点を得た。
それは、”物語は、事実の「意味」を変える” という視点だ。物語は、起きてしまう事実を変えることはできない。だが、その起きた出来事の解釈を変えることができる。つまり、同じ出来事であっても、物語があれば出来事の意味が変わる。
例えば、同じ人と同じ映画を見に行くとしても、その人が好きだから一緒に行くと思うなら、それは恋をしており、恋愛という物語を生きていると言える。相手のちょっとした言動が、嬉しかったり悲しかったりする。出来事が同じでも、どんな物語にするかで、人生における意味が変わってくるというのだ。
物語によって変えられた「意味」は、今度は現実に影響を及ぼす。「あの人の仕草は自分への好意?」という思い込みから始まる告白しちゃう流れは、ラブストーリーでよく使われる。
ラブストーリーなら微笑ましいが、ストーリーの力は悪用できる。普通の社会では殺人は最悪の犯罪だが、戦争を賛美する社会なら殺せば殺すほど英雄扱いされる。人殺しは極端な例とはいえ、「あいつらが私たちの平穏を脅かす」という「ストーリー」は、どのSNSにも溢れている。
このストーリーの力に抗うにはどうすればよいのか?
そこで小説が登場する。小説を読むということは、物語の力とうまく付き合う方法を学ぶことになるのだという。
つまりこうだ、今まさに物語を生きている人は、その物語をウソだとは思わない。恋をしている人は、「この恋はフィクションであり現実とは関係ありません」とは思わない。
一方、小説を読む人は、それがフィクションだと自覚しながら楽しむ。密室で死体が発見されても、パニックにならずに、冷静に手がかりを探したり、前のページに戻って怪しい言動やアリバイを探したりする。
どれだけ没頭しても、小説の物語は、自分が生きているものとは違う。物語に対して、ちょっと距離をおいて冷静に眺められるようになる
物語の摂取なら、映画やドラマでもできる。だが小説は、知識と想像力を働かせて能動的に読む必要がある。自分のスピードで繰り返すことで、その嘘とうまく付き合うことができる。多様な物語に触れることで、嘘に対するある種の免疫がつくという。
これ、とても実感が湧く。
私一人のささやかな経験だが、フィクションに慣れ親しんでいる人ほど、嘘への耐性が強く見える。現実で語られるストーリーを、いったん「ストーリー」として受け止め、吟味できる(疑り深いということだが)。陰謀論にハマる人は、「話の出来過ぎ感」への感度が低いように見える
世の悩みのほとんどは、既に誰かが悩んでいた
では、小説だけが特別なのか?
世の大人(特に、中高生にとっての大人である先生や親)は、小説を読むことを読書と考えがちだ。取扱説明書や問題集や便覧を熟読する子に、「こんなの読書と呼べない」と言い放ち、挙句の果てに「子どもが本を読まなくなった」と嘆く。
もちろん間違っているのだが、本書はわりとキツい言い方をしてて笑う。そして、本は問題解決の手引きにもなってくれると言う。
世の中の悩みのほとんどは、既に誰かが悩んだことがあり、悩みを克服した人が本に書き残してくれているという。
もちろん、全ての悩みの解法が本にあるなんて言えない。だが、「ここまで考えた」経過までは残されているはずだ。だから、その本を探し当てることで、自分で悩むだけでなく、先人の悩みの足跡もたどることができる。
この「本に相談する」という発想から、本の探し方、知らない(でも必要な)本との出会い方、図書館の使い方、テーマの広げ/深め方が解説される。本に限らず、「信頼できるサイトの見つけ方」なんて、いまの中高生に最も伝えるべき情報だろう(国会図書館のリサーチ・ナビは義務教育のレベル)。
いま自分が抱えている悩みや問題と、それと同じ悩み・問題を抱えていた人をつなぐのが本だ。そのつなぎかた、言い換えるなら、「悩みを解決する調べ方」の調べ方が書いてあるのが本書だ。
もちろん、そこに印刷されているQRコードを読み取り、手を動かし始める中高生もいるかもしれない。しかし、すぐに反応しないかもしれない。それでもいいと思う。この本に、悩みの解決法の調べ方が書いてある―――それだけが伝われば、将来、自分がぶつかったときに思い出すことができるから。
そういう、次の世代への種となるような一冊。
2025年05月20日(火)
久しぶりの晴れで夏日のような暑い一日。8時半出社。YouTubeで偶然、岡田斗司夫の『この世界の片隅に』(片渕須直:監督 2016)の解説を見る。絶賛なのでその理由についてよく考えてみると、決定的なテーマは〈日常性〉の新しい解釈であることが分かる。つまり日常性の中に埋め込まれた非日常性というか、非日常性の中にも日常性があるということである。『この世界の片隅に』は徹底してそれを描いている点が、かつてない映画なのだと岡田は評するである、そのことは日常性の背景である建築にも深く関わっているように思う。この問題については、再度よく考えてみる必要がありそうだ。午後、KMRの木村さんから〈171箱の歯科医院〉の変更案のレイアウト図が届く。メンテ室の吹抜を残して延べ床面積を300㎡以下に抑えた案と、吹抜を中止し平面図を整理縮小し思い切って延べ床面積を削減した2つの案である。僕としては削減案を進めるのがいいように思う。その方がリアルなコストダウン案だからである。Amazonから13wのツイン蛍光灯が届いたので、駐車場の壁照明の器具を取り換えようと試みる。慣れないので照明カバーを外すために丸椅子に載って作業しようとしたら、バランスを崩して転倒し地面で後頭部を打ってしまう。その瞬間、記憶が一気に飛び、後の2時間の短期記憶がなくなってしまう。取り外した蛍光灯を箱に仕舞い、しばらく雑用をこなしたようだが、その記憶がない。しばらく間に時間を置いて、照明器具を取り替えたところで記憶が戻る。後頭部を触ってみると、たん瘤ができていてヒリヒリ痛い。やはり無理なことは試みない方がいいことを猛省する。夕食時は何も問題はなかったが、ぼんやりとTVを観るうちにやたらと眠くなり、そのままベッドに倒れ込む。少し動悸がする。
この式は、円建て資産の金利()が、ドル建て資産の金利()に為替レート[円/ドル]の単位時間あたりの変化率を加えたものであることを意味する。なぜ成り立つかというと、「1円を円建て資産で運用してもドルに替えてドル建て資産で運用しても収益は同じになる」という均衡条件だからである。日本の金利よりアメリカの金利が高い場合、つまりこの等式でよりが大きい場合、が負となり、円が高くなっていく。マスコミなどにはこの式を「逆」だと感じる人が多い。なぜなら、アメリカの金利が日本のそれより高く、その差がさらに開くと、ドル高・円安になるからだ。テレビニュースなどでは、「日本からアメリカに資金が移動した」と説明する。しかし、この等式が説明しているのは、「金利が開いた瞬間」のことではなく、「その後の動き」のことだ。もしも、「その後に円高になる」ことがないのであれば、円での運用はドルでの運用に「完全に」不利であり、だれも円を保有しなくなる。「その後に円高になる」のであれば、円での運用は金利に為替での収益が加わることで、ドルでの運用と同じ水準になり、バランスがとれるのである。ぼくもこのことを理解するのに苦労した。
このように輸入関税は、自国財の需要を増加させて雇用を引き上げると同時に、外国財への需要を引き下げる効果も持っており、そのため外国の雇用を悪化させる近隣窮乏化政策となる。
レオス・カラックス*2
*2:カラックスは、お気に入り映画の一つにサークの『翼に賭ける命』を選んでいる。
★村田沙耶香『世界99』(読書中)
2025年 05月 11日
注目新刊:シモンドン『技術的対象の存在様態について』みすず書房、ほか
『技術的対象の存在様態について』ジルベール・シモンドン(著)、宇佐美達朗/橘真一(訳)、みすず書房、2025年5月、本体6,800円、四六判上製440頁、ISBN978-4-622-09762-4
『心が共有しているもの――アネット・バイアー著述集』アネット・バイアー(著)、 竹山重光/品川哲彦/平出喜代恵(訳)、叢書・ウニベルシタス:法政大学出版局、2025年5月、本体4,100円、四六判上製340頁、ISBN978-4-588-01182-5
『世界思想 52号 2025春』世界思想社編集部(編)、世界思想社、2025年4月、A5判並製95頁
★『技術的対象の存在様態について』は、フランスの哲学者ジルベール・シモンドン(Gilbert Simondon, 1924–1989)の国家博士号請求論文の副論文である『Du mode d'existence des objets techniques』(Aubier, 1958; Nouvelle édition revue et corrigée〔改訂新版〕, 2012)の全訳。帯文に曰く「技術的対象の徹底的な考察がわれわれの知的体系を再編し、技術哲学に新たな地平を拓く――。人間と機械の関係を根本から問いなおす始動の書、待望の邦訳」。目次詳細は書名のリンク先でご確認いただけます。
★「力への欲望によって機械は覇権を得るための手段として神聖化され、現代の秘薬となる。同胞を支配せんとする人間がアンドロイドという機械をうみだすのだ。この人間はそのときアンドロイドをまえにしてその地位を退き、みずからの人間性をこの機械に譲りわたす。つまり思考する機械を構築しようとし、意志する機械、生きている機械が構築可能だと夢想するのだが、それは、そうした機械の背後で、不安を覚えることなく、あらゆる危険から解放され、あらゆる無力感を免れ、みずからが発明したものによって間接的に勝利をおさめ続けるためになのである。ところでこの場合、想像力によってロボットという人間の分身となった内面性を欠いた機械は、きわめて明白かつ不可避に、まったく想像上のものであり神話的でしかない存在を表している。/まさにわたしたちが示したいのは、そうしたロボットは存在しないということ、そして彫像が生物ではないように、そうしたロボットは機械ではなく、空想や虚構から生み出されたもの、つまり錯覚術の産物でしかないということである」(「序論」11頁)。
★訳者あとがきでは「教養という大きなテーマ」「技術の哲学としての特色」「生物のアナロジー」「『個体化の哲学』と共通する概念」について解説されており、難解な本書を読解する糸口が示されています。2012年の原著改訂新版では、1989年の増補版に収録されていたジョン・ハートの序文とイブ・ドゥフォルジュの跋文は含まれておらず、今回の訳書でも収録されていません。一方で改訂新版には「シモンドン自身によって1958年に執筆されたものの未刊のままであった主意書が収録され〔…本書の〕見取り図がコンパクトに示されており、大きな見通しを得るのに役立つだろう」(訳者あとがきより)とのことです。なお主論文『L'Individuation à la lumière des notions de formes et d'information』(Millon, 2005; Édition révisée, 2013)は『個体化の哲学――形相と情報の概念を手がかりに』(藤井千佳世監訳、法政大学出版局、2018年;新装版、2023年)として訳されています。
★『心が共有しているもの』は、ニュージーランドの哲学者アネット・バイアー(Annette Clair Baier, 1929-2012)の「主著『心が共有しているもの』と、関連する古典的な論文3本、「正義よりもっと多くのものが必要である」「女たちは道徳理論に何を欲するか」「信頼と信頼に背反するもの」を収録〔…〕した日本語版独自アンソロジー」(帯文より)。中核となる『The Commons of the Mind』(Open Court, 1997)は講演録。論文3本「Needs for More than Justice」(1987年)、「What Do Women Want in a Moral Theory?」(1985年)、「Trust and Antitrust」(1986年)は、後年に『Moral Prejudice: Essays on Ethics』(Harvard University Press, 1995)に収められたものです。翻訳分担について以下に転記しておきます。
Ⅰ 『心が共有しているもの』
第一講 理性 |竹山重光訳
第二講 意図 |竹山重光訳
第三講 道徳的反省 |平出喜代恵訳
第一講への補遺 理性と啓示についての二つの見方 |平出喜代恵訳
第二講への補遺 示唆に富んだ二つの信頼の失敗 |平出喜代恵訳
第三講への補遺 適切な哲学的怒りとするには足りない、二つの実例 |竹山重光訳
Ⅱ 正義よりもっと多くのものが必要である |品川哲彦訳
Ⅲ 女たちは道徳理論に何を欲するか |品川哲彦訳
Ⅳ 信頼と信頼に背反するもの |竹山重光訳
★訳者解説では本書の意義が次のように綴られています。「〔バイアーは〕デヴィッド・ヒューム研究の泰斗であり、日本では主にそれをもって知られてきたと思われる。けれども本書では、バイアーの数多い業績のうちヒューム研究を主眼としていないものを選んで訳出した。これは彼女のヒューム研究を軽視したのではない。選ばれたのは、ヒューム研究に勝るとも劣らず重要で先駆け的な、いまでは古典的と評しうる業績である。そうした業績、すなわち、適用可能なジャンル名を列挙するなら道徳心理学、心の哲学、フェミニズム哲学、ケア論、そして信頼論にかかわる彼女の多くの仕事は、現在のさまざまな問題関連において参照され、ときに研究の基盤とされ、ときに批判的に受けとめられている。ごくかぎられた数とはいえその一端を日本語で接しうるものとすることは、専門的哲学的な研究の枠を越えた広い範囲に浸透することを希望して良い思想的意義をもつと訳者は考えている」(254頁)。
★『世界思想 52号 2025春』は、特集「争う」。「争いとは何か」「歴史と希望」「みる、話す、考える」の三部構成で、18氏が寄稿。三牧聖子、梯久美子、五十嵐元道、越智萌、阿部利洋、つやちゃん、山本真也、永井陽右、小澤英実、三船恒裕、中川朋美、佐川徹、武井彩佳、山本健介、三木那由他、河野真太郎、永井玲衣、勅使川原真衣。巻末には寄稿陣と編集部が選書したブックリスト「争う」が付されています。寄稿とブックリストのあいだには、世界思想社の創業者、髙島國男(たかしま・くにお, 1924-2009)さんがしたためた「出版の道を志して」(1998年)から次の言葉が抜粋して掲出されています。「私は、争いや戦争を抑止するためには、学問の進歩と広い教養の必要なことも学んだ。これらを人間が学んで身につけておれば、少なくとも戦争や争うことの否定につながると考えた。これが、私が出版の道を志した理由である」。この言葉の前後の文章は、同社の図書目録(2025年用)の巻頭で読むことができます。非売品につき未確認ですが、髙島さんの編著書として刊行された『出版五十年創業者の理念と記録』(世界思想社、1998年11月)にもともとは収められていた文章なのではないかと推測しました。なお髙島さんの著書にはこのほかに『エチュードの青春志』(世界思想社、1998年12月)がありますが、こちらは「戦中の若き日のドキュメント」とのことです。
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# by urag | 2025-05-11 20:02 | ENCOUNTER(本のコンシェルジュ) | Comments(0)
注目新刊:シモンドン『技術的..
at 2025-05-11 20:02
職場で開いていたカフェ。残った道具と手癖が余裕をもたらす
コーヒーと仕事
先日書いたコーヒーの記事が、思いがけず好評だった。あくまで備忘録のつもりで書いたものだったのに、ハンドドリップの楽しさが伝わったのなら、嬉しい。 ハンドドリップの魅力は、淹れる工程そのものにある。そのうえ特別な道具を必要としないから、間口が広い。自分…
exyk
感じたこと
片付けを「シンク道」という視点からみてみる
さいきん思うこと/『落合務のパーフェクトレシピ』
料理中にエプロンをする理由 先日のエントリが、料理するときにエプロンをする理由にそのまま繋がっている。切ったり茹でたりだけだったら正直あまりエプロンが活躍することはない。油で炒めるときには油がはねるからエプロンした方が良いけど。ただ、何よりも料理の途…
毎日まめご飯。
いたるところで見かけるポスター。本当にここは林檎の国だ
あられと津軽その1
今更こんな記事を書くのも野暮かもしれないのだが、15年前に夫・サップと付き合いサップの青森の実家に行くようになってから風土・食事・文化・言葉、あらゆる面で津軽が好きになってしまった。 この1年以上動かしていないブログを急に触り始めたのも、私が執筆して…
matsumushibook’s blog
与那国島の湿地帯へ。目がかわいい固有種たちと出会う
ということで石垣島と与那国島に行ってきました。特に与那国島は20年ぶり。思い出の島であったわけですが、折々その様子など書いていく予定です。 今回出会いたかった湿地帯生物はいくつかあるのですが、その中で特にこれはと思っていた2種類をまずは紹介。 まずはヨナ…
オイカワ丸の湿地帯中毒
早速ロールケーキを作る。焼きムラのない綺麗な仕上がり!
新しいオーブンレンジ
こんにちわん(^○^) 年度末で町内会の役員が終わり、楽になりました。 毎日やらないといけないことはあるけど、ブログを書く時間ができたのが嬉しい。 3月下旬、オーブンレンジを買い替えました。 電子レンジ使用中にガラガラと異音がしてたのよね。。。 あんずの介護も…
あんずとひなたとネーロとビアンコとまゆの日記
日々のこと
「すべての猫は幸せ色であり涙色」というのはありそう
夜すべての猫は灰色
こんにちは、久しぶりです、うっかりしてたらまたご無沙汰でした。 最近仕事の紹介ばかりでそっけない(?)ので、今日は絵をアップしてみました。 フランス語のことを調べていたら、ことわざ で 「La nuit, tous les chats sont gris. 」 (夜すべての猫は灰色) という…
saoriotsuka-diary
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イラストエッセイ
でかけたきり、深夜2時半まで帰らないことがあった
夫は急にいなくなる
有料 夫がある夜、ふと「図書館まで行ってくるね」と言ってでかけたきり、深夜2時半まで帰らないことがあった。わたしはたびたび夜中に目を覚ますタイプなので、子どもと一緒に寝たあとでも「あれ、夫がまだ帰ってきていない」と気になっていたのだけれど、何度目かの眠りに…
インターネットの備忘録
雑記
"読み進めやすさを高めた構成"の川上弘美氏による現代語訳
現代語訳と抄訳で読む伊勢物語4選~川上弘美訳、岡本梨奈版、俵万智訳、坂口由美子編を中心に~
有料 <目次> 1、はじめに~伊勢物語の成立と主人公の「昔男」のモデル在原業平について~ 2、現代語訳と抄訳で読む伊勢物語4選~川上弘美訳、岡本梨奈版、俵万智版、角川ビギナーズ・クラシックス版を中心に~ 2ー1、川上弘美訳『伊勢物語』(河出文庫) 2ー2、岡本…
仲見満月の研究室
人文科学・人文学
カーテンなしだと、犬が日の出と共に起床するようになる
引っ越しました-買ったもの紹介-
ブログの読者が増えると「せっかく読者になってくれたのだから何か更新せねば」と思うのですが、引っ越しが忙しすぎて全然ブログどころじゃない昨今です。 引っ越ししたのですが、何かと物入りなわりに「モノを選ぶ」という行為が自分にとって思った以上に疲弊するらし…
腹は減る
ベイスターズの「ガルフェス」、来年はカワイイ三連勝期待!!
2025/4/24
今日は年に一度のお祭り!!!ベイスターズの「ガルフェス」!!!! 今年の『YOKOHAMA GIRLS☆FESTIVAL』のテーマは「ハマスタカワイイ化計画」。皆さまそれぞれが感じる「カワイイ」を身に纏い、最強GIRLSパワーで選手を応援しよう! この日はスペシャルユニフォーム…
ラッコの海水浴
日記
生焼けの心配なし! クリームやフルーツを巻いてもよさそう
オムレツケーキ
庭仕事をするために実家に来ています。 食材は持ってきたので料理はできるのですが、おやつがありません。 卵はありますが牛乳はないのでプリンもできません。 検索して作ってみたのはふわふわオムレツケーキです。 卵1個を卵黄と卵白に分けて別々に泡立てます。 砂糖…
ねこのくいしんぼ日記
おやつ
「やさしいミルク」になるイメージ。割合がポイントかも
牛乳のお湯割り
4月25日(金)牛乳は好きで冷蔵庫には常に「おいしい牛乳」の 1リットルサイズを2本以上ストックしています。もともと「牛乳のお湯割り」という発想はありませんでした。たまたま読んだnoteで紹介されていた「朝食レシピ」の中で見つけました。そのレシピでは白湯に…
わしろぐ
身辺雑記
読むのは二度目の、山口慎太朗『誰かの日記』の言葉を反芻
めんどくさいのが人生です
ここのところ、毎日、日記を書いて、毎日8時に予約更新していたけど、間違えて0時に更新されていた。どちらが良いのだろう。どちらでも良いか。札幌も、桜が咲き始めた。 一人、ホットドッグ選手権と名づけて、ホットドッグの食べ歩きをしていたけど、ホットドッグを取…
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口に入れた瞬間はトマトスープ。後から他の味が来る
冷蔵庫の保存期限が迫ってきたスパイスカレーの使い道
カレーの保存期限が迫ってきた。食材は無駄にはしたくない。しかしながら、味が同じでは飽きが来る。いっそスープカレーにしてみよう。大根菜、シイタケ、豆乳を追加して、スープカレーを作成しました。 今回は野菜とシイタケの味を生かせるよう、豆乳を使ってみました…
スパイスカレーで節約と投資生活
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機能はさておき、尋常ではないビルドクオリティーに満足
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1年ちょっと前に、ソニーのα7Ciiというカメラを購入した。これは、フルサイズという大きなセンサーを持つ高画質で高機能なものでありながら、そこそこ小型軽量というもの。落ち着いて考えても、いまの僕にとってベストな機材であり、とても満足している。荷物を増やし…
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小さく分けた「旅セット」。ケースごと洗って乾かせる
旅の準備と片づけを楽にする工夫と、ローズマリーを乾燥する
こんにちは、onorichanです。 おやすみに旅行に行かれるというかたもいらっしゃると思います。 先日我が家は日帰り温泉へ行ってきました。 我が家の旅セット。 私のものと夫&息子のもので分けています。 シールで色分け。 歯磨きセット、洗顔・シャンプーセット、化粧…
onorichan’s blog
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岩手県北上市へ。桜が「ふっかふか」に膨らんでいた!
お花見満喫の四月
今年の目標のひとつである「行った事のない場所でのお花見」を達成すべく今年は岩手県の北上へと向かった。 どこに行くか色々と調べてる途中に知ったのだけれど、「東北みちのく三大桜」というものが存在するらしく、北上はそれに含まれているらしい。残りの二つである…
12/365
なかなか見つからない。バス停「理想郷ならあるよ」
「光の村」に行く
突然ですが、めちゃくちゃいい地名があったんで見てください。 (地理院地図より作成) 富士山の見えるところが「富士見」と名づけられるように、地名はその場所を表しているものだ。 で、「光の村」ですよ。 こんな明るい名前の地名があるなんて。 行くだけでハッピー…
足跡を辿る
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朝はカーテンを開け野菜に日光を当てるところからスタート
家から出なくていい趣味、水耕栽培始めました
ソファの上で無限に時間を消費していたある日、ふと思いました。画面と向き合う以外の楽しみを持ちたいなと。 健康のために体を動かす趣味か?とも思ったけど、ヨガを大学時代に通い放題プランを契約しておいて、結局ほとんど行かずじまい。あの頃より体力の落ちた今、…
すぴ子のぐーたら基地
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レトロで、今っぽさもある。もうひとつ買ってしまいそう
YDBロゴが好きで、ベイスターズの帽子が増えたしこれからも増えそう
どういうわけか熱心に様々なデザインの帽子を展開している。 横浜ベイスターズのことだ。47というメーカーと契約を結んでいて、、そちらの公式サイトには全然載らないモデルがたくさんある。しかし、よくよく見てみると、どのシリーズが元ネタになっているのかがわかっ…
Re:11colors
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【Microsoft×生成AI連載】【Word】 Microsoft WordのCopilotによるコ
2025年 04月 23日
『プロフェッショナル』(ロバート・ロレンツ、2023)
やっぱ、映画ってのは仕事帰りにふらっと見るものだと思うわけですよ。ふらっと見るからこそ大したことなくても、まあそりゃそうだわなと特に腹も立たないし、意外な拾いものだったりするとうれしくて人に吹聴してまわりたくもなる。ところが、この帰宅前にサウナにでも寄るようにふらっと一本見て気持ちよく床に就きたいというささやかな願いを叶えることが、今の時代どれほど難しいことか。最近だとメル・ギブソンの『フライト・リスク』は確かにめっちゃオモロかったわけですが、サービス満点すぎて平日の夜のおっさんにはなんぼなんでもカロリーが高すぎた。そんななかで、すでにこの20年近くもおっさんの夢と希望をちょうどいい感じで叶えつづけてきてくれたのは、リーアム・ニーソン映画だけであったといっても過言ではないでしょう。
にーさんもただのじーさんになってきていつまで体が動くのかはわかりませんが、最近はいつ見ても引退したいのにそうさせてもらえない殺し屋の役ばっかし。このマンネリズムが美しいではないですか。『UNloved』で森口瑤子がいつも食べてた近所のラーメンみたいなもんすよ。そう考えると、やる気ゼロの邦題もかえって似つかわしいものに見えてきます。間違ってもマンゴールドなどと組んであえて老いさらばえた裸身を晒すというような、そんな余計な作家性とは関わらないようにしてほしいものです。
『マークスマン』(2021)に続くロレンツとニーソンのコンビ作。『クライ・マッチョ』すぎるやろという前作にくらべるとイーストウッドの影響は一部にそこはかとなく『グラン・トリノ』風味が感じられなくもないという程度にまで抑えられていますが、撮影トム・スターン(1946年生まれ)は別に引退したわけじゃないのね。ニーソンに殺されるIRAのテロリストの弟役がデズモンド・イーストウッドという名前で紛らわしいわけですが。
リーアム・ニーソン映画らしく別に大した映画ではない本作は、まさにその大した映画ではないという事実によって、帰宅後の心地よい眠りを見た者に保証してくれます。その大したことはないなかで、トレーラーハウス前に張られた物干し綱で風にひるがえる洗濯物とか、表に停めた車で待機しているテロリストの仲間がパブ内での銃撃戦の開始を窓から漏れる銃の閃光で知ることになるとか、殺し屋の親友が警官でしかもこの警官は親友の正体に薄々感づいているとか、殺し屋組織の上司が書斎の机にずっと座ったきりだとか、ニーソンといい感じの隣家の女性にテロリストが危害を加えるのを遠くからただ見ていることしかできないやきもきする感じとか、ドストエフスキーの使い方とか、決して悪くはない細部に15分に1回ぐらいずつ出遭えるというのは、大したことないでは済まない、われわれが生きていくうえでたぶんできるだけ触れておいたほうがいい貴重な何かであるような気がしなくもありません。とはいえ、肝心のアクションにかんしてだいぶ凡庸であることは否定できないですけど。
とかいってますが、私にとってのリーアム・ニーソンのベストは『テッド2』(2015)だったりするので(すいません……)、次回作が『裸の銃を持つ男』のリメイクと聞くと期待に胸が膨らむ……というのはやっぱりちょっと違って、まあ、うっすら気に留めながら、そういえばアレやってたなてな感じで仕事帰りにまたふらっと見に行くのだろうと思います。
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# by mgcollector | 2025-04-23 01:59 | 映画(レヴュー)
最近読んでた本とか。
岡本源太(美学)。書物を通過する軌跡。https://passing.nobody.jp/
土屋顕史さん
ご利用のアカウント(@hUfDIPfSm8swI41)は、Xルールに違反しているためロックされました。
具体的な内容は次のとおりです。
自殺や自傷行為を助長または推奨することを禁止するルールに違反しています
自殺や自傷行為を助長または推奨することはできません。ある人が自殺や自傷行為をする恐れがあるという報告を受け取った場合、その人に連絡してメンタルヘルスパートナーの連絡先情報などのリソースをお知らせするといった支援を行うことがあります。
あなたには力になってくれる人がいます。ひとりで悩まないでください。
土屋顕史
@hUfDIPfSm8swI41
鬱屈精神科医の春日先生はレンタカーを借りてガムテープかなんか厳重に目張りして練炭が一番楽で確実だと本に。睡眠薬のオプションがほしいところ。俺はレンタカーを借りて動かす事さえできないクズ。
これは確実な情報ではありません。本の感想です。断じて自殺教唆ではない。バカッター運営は配慮を
繰り返し違反すると、アカウントが凍結される可能性があります。Xにアクセスしてアカウントの問題を解消してください。
「二十六歳の原点」
2025-03-04
桜シフォンケーキ
森見登美彦氏はスターバックスの「桜シフォンケーキ」が好きである。
ふわふわして、良い香りである。
チョコンと上にのっている桜の花びらの塩漬けもいい。
満開の桜の咲く土手にすわって食べたら素敵だろうなあと登美彦氏は思う。しかし、肝心の桜の咲く季節になると、もうスターバックスでは桜シフォンケーキの販売を終了しているため、「お花見をしながら桜シフォンケーキを食べる」という理想的境地は実現できないのである。登美彦氏は毎年、桜シフォンケーキを食べながら満開の桜を想い、満開の桜を眺めながら桜シフォンケーキのことを想うのだ、運命的なすれ違いを続ける恋人たちのように……。
という、どうでもいいおはなしはともかくとして。
登美彦氏が現代語訳を担当した『竹取物語』(河出文庫古典新訳コレクション)が、3月6日発売である。
登美彦氏は竹林が好きであり、『美女と竹林』(光文社)という本を一冊書いているぐらいだが、よく考えてみれば、『有頂天家族』に登場する「弁天」も、『ペンギン・ハイウェイ』に登場する「お姉さん」も、かぐや姫の子孫のようなものである。それだけ登美彦氏は『竹取物語』に大きな影響を受けている。
おおまかなストーリーは誰もが知っていると思うが、あらためて本篇を読んでみるのはどうだろう。現代の読者にも楽しく読んでもらえるように工夫したつもりである。『竹取物語』本篇の現代語訳のほか、日本文学全集版のあとがき、登美彦氏の「講義」(というのもおこがましいが)、文庫版のあとがき、さらに大井田晴彦氏による解題も収録され、「物語の出で来はじめのおや」の小さな入門書に仕上がった。デザインも可愛く、お手頃価格の文庫本なので、手に取っていただければ幸いである。
Tomio 2025-03-04 12:24 読者になる
桜シフォンケーキ
2025 / 3
2025年03月02日
リアルポリティクスの陥穽
先日のワシントンにおけるウクライナと米国の両首脳の会談決裂は、多くの人々を失望させるものであった。事前に伝えられていた協定内容が、意外にウクライナに有利なものであるらしいことに、内心半信半疑に期待していただけに、私と同様に感じた人も多いと思う。結果から見れば、この決裂はいくつなの情報筋からの説明にあるように、トランプとヴァンスが事前に仕組んでいた罠であった可能性もしてくる。トランプは、大統領選挙キャンペーン中から、自分にはウクライナ戦争を直ちに停止させる力があると宣伝してきた手前、彼の支持者に対して何らかの成果を短期に示す必要があったのだろう。少なくとも、中間選挙前には、目に見える成果を呈示するとこがなければ、中間選挙に大敗する可能性が高い。そんなわけで、トランプにも、懸念すべき弱点があり、ウクライナとそれを支援するヨーロッパ諸国に対して、ある程度納得させ得る妥協案を提出する必要があったのかもしれない。実際にはウクライナにとって明らかに有利な条件であっても、そしてトランプの当初の恐喝的な停戦条件から大幅に後退したものであっても、とにもかくにも停戦を実現しさえすれば、トランプとしては、知性の低い彼の支持者に対して、自分がゼレンスキーに無理やり停戦を押し付けたディールの勝利者であると、納得せせることもできると読んでいたのかもしれない。
あるいは、自己の利益しか考えないリアリスト政治家として、はじめからウクライナの鉱物資源に目をつけて、フランスなどに油揚げをさらわれる前に、資源開発の先鞭をつけて戦後処理の際に自国の有利になるように運ぼうと考えていたのかもしれない(私としては、トランプがそんな長期的ヴィジョンによって行動する人間とは思われないので、この可能性は少ないと思っている)。
いずれにしても、専門家でもない我々に現在知り得ることは少ないし、それも不確かである。そんな不確かな問題に口をはさむことは愚かであるかもしれない。とはいえ、たとえ不確実な情報に基づいてであっても、断固とした判断が必要な場合がある。戦争に加担したり、反対したりすることは、そのような判断が求められる場合の一つであろう。私が例えば「絶対平和主義」のような原理主義的な立場に共感できないのは、それが困難な政治的決断を回避しているからである。
侵略者と被侵略者を均並みに扱うことによって、世界秩序に対する顕著な撹乱をもたらすとか、自由と民主主義に対するアメリカ政治の重要な伝統をかなぐり捨てることによって(もっともそれさえしばしば偽善的建前に堕することはあったのだが)、国際社会からの共感と信用を根本から損なうという大きな国益損失をもたらしたとか、多くの識者が指摘していることにはおおむね賛成するが、ここでは少し違う角度からこの会談の決裂の歴史的意義を考えてみたい。
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easter1916 at 22:24|Permalink│Comments(0)│ │時局
リアルポリティクスの陥穽
2025年03月
時局 (108)
守先生3月のご予定
暮らしを「コントロール」する。容易に達成できることも多い
生活マニア
ていねいな暮らしというのが、からかいのニュアンスをわずかに持っていた日々があり、それが今もそうなのかはわからないが、なんとなく「暮らし」というものに対して距離を置いた。「そ、そんなことないし」という、子供の頃に勉強が好きそうなそぶりを見せるとバカに…
Re:11colors
思ったことについて
子が、まだ見たことがないはずなのに「トトロ!」と言った
最近のこと(2025/2/11~2/16)
ひさしぶりにブログを更新したら、文章を書くのが楽しくてなんでもいいから書きたくなり、「最近のこと」を更新。『君たちはどう生きるか』のエントリーを更新した時もまったく同じことをしていて、2回しか続かなかったのだけど。昨年に子どもが生まれてから、「最近の…
青春ゾンビ
おすすめの豚肉を注文したらとろとろでおいしかった
ビールとタコスしかないのか
先週の土曜。この日もシティカレッジでの授業のあとにハビエルとランチをした。タコスが食べたいというぼくの要望で近くのメキシカンを物色し、メキシコ人の彼にTaqueria Zorroという店に決めてもらった。タコスの盛りが一際迫力のある、とても良い店だった。牛のタコ…
夢里村
“食べ終わってから食べすぎたと後悔するのをやめたくなった”
大盛をやめたい
一月に四十歳になったのだけど、この年齢でひとつやめたいことがあって、それは大盛である。僕はどちらかといえばよく食べる方で外ではほぼほぼ大盛を注文してきた。松屋なら特盛。ステーキ屋に行ったら450gを食べたりする。家でもよく食べる。大体ご飯はお代わり。食…
エッセイなんすか
雪で覆われた八ヶ岳を展望台から眺める! 凍りそうな寒さ
【縞枯山登山】自分の足で登る雪山登山
これまでの雪山山行は ロープウェイやゴンドラで上がってから スタートすることが多いので 自分の足で山行しようと思い 北八ヶ岳を登ろうと思います 寒いです 出発します 彩雲 ゲレンデを横断 ロープウェイなら7分 樹林帯を登ります 坪庭に到着しました まずは縞枯山に…
にっくのブログ
登山
言葉の距離感が分かるし、星座みたいで綺麗。
日本十進分類法を意味ネットワーク図にしてみる
ここ数日、今までの人生でないくらい、日本十進分類法(NDC)に触れてます。(今までも毎日目にはしてましたが) 今、作っているNDCカルタのテストプレイを何十回と繰り返しているうちに、自然とNDCが頭に馴染んできて、やっぱりちゃんと意味が近い言葉は近い番号にな…
やわらか図書館学
AI
「ことばのあや」を章ごとに1種類ずつ、計7つ解説している
佐藤信夫著「レトリック感覚」を読んだ
有料 文章を書くときに読み易く飽きずに面白く読めるように編集することを意識しているけれど、文章を書くときの比喩や反語のような技法を漠然と使っている意識を持っていた。 巷の文章の書き方についての指南書ではなく「レトリック感覚」を選んだのは、客観的な用件を正し…
Flavor Wheel Engineering
はてなブログPro
読書
「話しやすい相手」というのが分かるようになってきた
取材で心掛けてる事。
有料 みんなが手にして読む取材モノ。 何も考えずに、取材を受けてるわけではなくって 事前に質問はいただきます 話してる内に盛り上がった内容があれば、そこを深掘りされたりします continueの取材なんかはそんなの。 「あー、それ面白いですね。聞いた事なかった。もーち…
「図書館を育てることは共同体を育てることに他ならない」
一橋図書館を育ててみた(前編)
ある人は言った。 大学図書館は育てるものだ。 僕が現在所属している一橋大学をはじめ、多くの大学図書館では、学生が図書購入申し込みを行うことができる。 もしあなたが大学生なら、そうして図書館に本を入れることで、図書館を育てることができるだろう。 図書館に…
#EBF6F7
Diary
あのときはバスケ選手を撮るなんて夢にも思わなかった
カメラ修行日記①
カメラを持つことでバスケの試合を自分の目で見なくなるのは嫌だな〜と思ってカメラを持っていくのは避けていた。スマホで雰囲気だけわかる写真だけ撮ろうと思っていた。 でもある日、選手間近で撮った写真を見て「やっぱり自分のメモリだけに残る自分で撮った選手の写…
dragoncry
趣味
並んだ餃子がフリルみたい。こういう襟の服を持っていた
日記:初めて餃子を作った
スーパーをうろうろした末に精肉コーナーに辿り着き、ひき肉を眺めていたらすぐそばに春巻きの皮が置いてあることに気が付いた。春巻きっていいよね、と思ったものの、春巻きを巻く技術とそもそもの調理方法がよくわからないことに思い至り(あの料理は焼くのか揚げる…
はとまめ日記
プレゼン冒頭を現地語で。リスペクトする姿勢を見せられた?
インドネシアで、インドネシア語で、あいさつをしてきましたよ!
すらまっしあん。インドネシアから戻りました。ええところでした。ヤギの頭の煮込み(Kepala Kambing の Tongseng)がおいしかったです。 higureyasan.hatenablog.jp この話です。頑張りました。結果から言うと、成功だったと思います。 やってみてよかった点と、すっ…
日暮れ、道遠し
ことば
家からフックまで。生活がよくなる11品
2024年買ってよかったモノ
2025年もはや1ヶ月半が過ぎましたが、買ってよかったモノブログはいつ書いてもいいんだよ、という気持ちでしたためます。 家(含むおそうじ浴槽・マルゲリータ) こたつ布団(ベルメゾン) コンロ下収納(ベルメゾン) 水切りバー(KEYUCA) メガネ2本(メガネのパリミ…
ごった煮イマジネーション
普通の人の一生が、8ページでさらりと通り過ぎていく
いがらしみきお『人間一生図巻』
実家に帰ると父母の昔話をつとめて聞くようにしている…ということは前にも書いた。知っている人の意外な面が現れたり、今とは違った価値観や社会のありようが描かれて、面白いからである。 商売の成功話のようなものは定番の講談を聞くようなものだ。 夕食や昼食を食べ…
紙屋研究所
マンガ
藝大は「家にいるときの俺みたいな像」も完璧に仕上げてくる
25/2/15 美大芸大の卒展巡りにハマったから良かった作品を紹介するぜ
卒展巡りが面白い 武蔵野美術大学 月光の怪盗 平成37年 東京藝術大学 シンプルに上手い山か海 スタレの新キャラみたいなやつ 家にいるときの俺みたいな像 宝塚大学 Unityのシェーダー改善 会社ロゴ制作 アークナイツの新キャラみたいなやつ 卒展巡りが面白い 1月末頃か…
LWのサイゼリヤ
いつもは日帰りで遊びに来る鎌倉に1泊旅行。"酔狂な休日"
ざべすの酔狂記(ファイナル)
おはよう! ざべすよ! ついに日曜日到来です。みなさん、一週間どうでしたか? ざべすは鎌倉旅行のことを思い返していました。 前回のあらすじ ざべす一行は、いつもなら日帰りで遊びに来る鎌倉に一泊するという、酔狂な休日を過ごしました。 poolame.hatenablog.co…
プール雨
ざべすのご機嫌ななめ上日記
1年生のために、磁石とテプラで朝のTodoリストを作った
床削って巻き寿司
2/1(土) ポケモンカードやろう、とRに起こされる。お互いルールをよく理解していないまま、なんとなく確認し合いながら対戦を進めてみた結果勝利。対戦が終わった頃に妻とAが起きてきたので皆で朝食。 家の鍵の電池が切れそうなので、子供にドライバーを渡して電池を…
石記
料理
「生きている王」の廟で視界いっぱいの青に囲まれる
2024年ウズベキスタン旅行 8日目 : サマルカンド観光
2024年ウズベキスタン旅行8日目(2024-05-03)の記録です。 この日はサマルカンド観光1日目! サマルカンドと言えば青の建築物が有名で実際シャーヒ・ズィンダ廟はその期待を裏切らないものでしたが、他にも一見地味ながらも魅力的なスポットもありました。 この日見たも…
世界史ときどき語学のち旅
旅行記
ピクセルアートのADV。「逆転裁判」が好きな人にお勧め!
2025/2/16の雑記 「都市伝説解体センター」をクリア(ネタバレ
2/13にリリースされたADVゲーム「都市伝説解体センター」をクリアしました。 umdc.shueisha-games.com 感想の後半にはネタバレも含みますのでご注意ください。 このゲームに注目したきっかけはIndie Worldで映像を観たからだったと思います。ドット絵で動く絵が印象的…
paper-view
“定番の吹き出してびちゃびちゃになるやつもやりました。”
マキネッタ、完全に理解した
今年に入ってエスプレッソが飲みたい病気にかかってしまい、エスプレッソマシンの購入を検討しています。 しかし、でかい(物理)買い物なので慎重に考えていてなかなか決めきれず、いったんエスプレッソ欲を満たすためにマキネッタをやることにしました。 BIALETTI(ビア…
ちなみに
コーヒー
TECH Street (テックストリート)
【連載53】サイボウズ社Sakitoさんが語るエンジニアコミュニティ活動で得た成功体験
パーソルキャリア株式会社
葉物野菜が高いから根菜でおつまみ「にんにくみそジャーマンポテト」半熟ゆで卵がいい仕事しすぎ
atlax blogs
生成AIでもっと働きやすく!~Azureで生成AIアプリ開発~
株式会社野村総合研究所
JBS
2025年01月
最後の「追記」 (2025/01/23)
「雑日記」の終わりに
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2025 著作権. 不許複製
2024年振り返り ますますAIが生活に組み込まれてきた 驚きのNotebookML
世界各地で戦争が起き、その模様がテレビ画面を通じてお茶の間に入ってくる日々が続いている。
どうにも落ち着かない感じがするが、今年を振り返ってみると、昨年との大きな違いはAIが私たちの生活にしっかりと組み込まれたことではないだろうか。
「生成AI」(Generative AI)(機械学習モデルによって、コンテンツを生成する技術)や「ChatGPT」(生成Aの代表的なサービスの一つ。大規模言語モデル=LLM=を活用し、テキストデータを生成)はすっかりお馴染みの言葉となった。かねてから使ってきた言葉である「AI」(Artitficial Intelligence)も、「人口知能」と訳すことなく、単に「AI」というだけで、意味が通じる。
次第に生活に組み込まれ
皆さんも、もうすでにだいぶ生成AIを使っていることと思う。
振り返ってみると、そのはるか前の段階として、「履歴情報を使いながら、利用者が選択しそうなアイテムをリストアップする」作業が行われていたことを発見したのは、アマゾンを利用していて、「おすすめリスト」を見た時ではなかったかと思う。
当時は、「よく私が好きなものがわかるなあ」と感心したものだった。「便利だな」とさえ思った。
次の段階として、メールを打つときに「文章やスペルのサジェスチョンが出る」ことを体験した。当初は「うるさいよ」と思ったものだが、今は「助かるよ」に変わった。
筆者がChatGPTをよく使うようになったのは、今年である。きっかけは体調を崩して横たわっていた時だ。自分の体に何が起きているかを知りたくなり、ずばり質問ができるChatGPTに聞いてみた。人間との会話のような答えになるので、「お大事に」と書かれると、慰められた。ほかにもいろいろ聞くようになった。
秋になって、家族が病気になった。病院からの手紙は専門の医療用語でいっぱいだ。ChatGPTでしらみつぶしのように言葉を調べていった。なぜそうなるのか、どうすればいいのかも書かれてあった。
ChatGPTは単に言葉の意味のみではなく、「相談」もできる。例えば「友人関係で悩んでいる。こういうことをされたが、どうしたらいいのか」などにも、それなりの回答が送られている。
同じく今年から、筆者は翻訳サービスの「DeepL」を使うことになった。大量の文書をもとに原稿を書く必要があり、時間的余裕がなかったので、とても評判が良いこのサービスを使ってみたのである。それ以来、長い文章、訳しにくい文章はこのサービスに頼む。適切な訳ではないと思うこともたびたびあるが、PDFをそのまま画面にドラッグするだけで英語から日本語に翻訳されるのは、非常に便利だ。
問題は、「頭を使わなくなった」ことである。これは一体、何を意味するのだろうか。
さて、普段の情報収集でもAI関係の話題を集めていくうちに、いくつか、「ここまで来たのか!」と思わせるテクノロジーがあることがわかってきた。日本でも一部報道されているが、少しここで挙げてみたい。
AIエージェント
私はポッドキャストをよく聞くのだが、「今後、恐れるべきAIは何か?」というトピックを扱った番組があった。AI開発を専門とする英企業「DeepMind」(グーグル傘下に入ったので、今はGoogle DeepMind)によるポッドキャストである。その中で紹介されていたのが、次世代のツールとしての「AIエージェント」だった。
例えば、スマートフォンを開くと、画面にはたくさんのアプリがある。何らかのタスクを実行しようとするとき、それぞれのアプリを開くことになる。しかし、AIエージェントに任せれば、アプリを作動させて利用者がやりたいことを実行してくれる。
もう少し詳しい説明としては、ウェブサイト「GIGAZINE」によると、米大学教授がAIエージェントを「特定の環境について多くのことを学習し、人間からの簡単なプロンプトがいくつか入力されるだけで、その環境内で問題を解決したり、特定のタスクを実行したりできる技術ツール」と定義しているという。
初期のAIエージェントはすでに稼働している(例:ロボット掃除機)ものの、さらに進んだ形で、利用者に代わってタスクを実行するものになってゆく。
「AIエージェントがやってくる(The AI agents are coming)」という記事(フィナンシャル・タイムズ紙、12月11日付)によると、Anthropicというスタートアップ企業がデモでやってみせたのは、PCの利用者の行動を再現するサービス「Computer Use」。誰かがコンピューターを使って、いろいろなサイトから情報を見つけ、それをもとにデジタル書類を埋めてゆく――この作業をコンピューターが独自で行う。つまるところ、オフィスの事務員がすることをそっくりそのままやって見せたのである。
まだ開発中のデモだったが、これがさらに進めば、相当な数の事務員の仕事が危うくなる「かも」しれない。ロボット掃除機のようなことを事務作業に当てはめた形だ。
来年は、さらに進化しそうだ。
ポッドキャストを自動的に作るNotebookML
別のポッドキャストを聞いていて、「え?」と非常に驚いたのが「文章から、ポッドキャスト番組を作る」サービスだ。グーグルのNotebookMLである。
作成されたポッドキャストは二人組のキャスターがしゃべりあう形で、合いの手も入る。言葉に詰まったり、笑ったりも。
筆者も早速、試してみた。
英国の核兵器についての下院の文書をダウンロードし、そのPDFをNotebookMLにドラッグして読み込ませてみた。数分待つと・・・確かに、二人組のポッドキャストができた。今は英語版のみだそうだ。
文章を読むよりも、音声で聞いた方がわかりやすく、かつ、「二人の会話」の形だともっと聞きやすい。
・・・となると、「文章を読む」という頭脳の能力までゆくゆくは弱体化していくのだろうか?
(AIテクノロジーの話、続きます。)
ブログの引っ越しを考える
2024 / 11
2024年 09月 23日
フラナリー・オコナー『フラナリー・オコナー全短編』
先日、出張の車中で『サヴァナの王国』という新潮文庫の新刊を読んでいたところ、思いがけない名前に出会った。2022年に原著が発表され、ゴールド・ダガー賞を受賞したこの小説自体もアメリカの暗黒の歴史が色濃く刻まれたジョージア州サヴァナと呼ばれる地域をめぐるかなりきつい暗黒小説であったが、その中で登場人物がフラナリー・オコナー、サヴァナで生まれ、短編の名手として知られながら40年ほどで短い生涯を終えた女性作家に何度か言及しているのだ。
うちの女性たちはフラナリーを読もうとしない。サヴァナが舞台だから、去年「精霊の宿る宮」を読ませてみたけれど、やっぱり反応は芳しくなかった。だって、モルガナ、登場人物がみんなグロテスクなんだものって、彼女たちは言うの。みじめったらしいって。
そういえば最近復刊された彼女の短編集を確か求めていたはずであったと書棚から取り出してみる。「精霊の宿る宮」も含まれている。かくして長い迂路を介して私は初めてこの作家の短編を通読することとなった。なるほど、かなりグロテスクな内容だ。
昭和の時代に発表された小説を読む時(本書が最初に訳出されたのは2003年)、本書の巻末にある次のようなエクスキューズが記されていることはもはや通例といってもよい。
本文の人種、身分、身体障害、精神障害に関する表現には、今日の人権感覚に照らして不適切と思われるものがあるが、時代背景は作品の価値、作者の意図などを考え原文を尊重した訳文とした。
本書においてはまさにこれらの人権的にネガティヴな感情が主題化されている。「全短編」と題されたちくま文庫版のうち、上巻には彼女の最初の短編集「善人はなかなかいない」と初期作品6篇が収録されている。「善人はなかなかいない」の原著は1955年、彼女が30歳の時に発表されている。オコナーは難病に苦しみ、39歳で早世したとのことであるが、大学に修士論文として提出されたという初期作品と彼女が注目を浴びるきっかけとなった短編集の間に大きな開きはなく、早い時期から完成された文体と独特の世界観を持った作家であることがわかる。
このレヴューではまず冒頭に収められた表題作「善人はなかなかいない」という短編について全編を要約する。このとんでもない短編を一読する時、短編集に通底するグロテスクさが理解できるだろうと考えるからだ。
「おばあちゃんはフロリダへ行きたくなかった」という一文で始まるこの短編はこんな内容だ。登場人物はおばあちゃんと息子のベイリー、その妻(小説の中では母親と呼ばれ、名前は記されていない)、ジョン・ウェズリーとジューン・スターという8歳と彼より年少の行儀が悪く、口汚い兄妹。さらにもう一人、生まれたばかりの赤ん坊。冒頭の文章が暗示するとおり、彼らは車でジョージアからフロリダに向かう。旅行の目的は特に記されていないから物見遊山であろうか。おばあちゃんはフロリダには監獄を脱走した「はみだし者」を名乗る一群の男たちが向かっているから、行き先をテネシーに変更しようと新聞を片手に懇願するが、孫たちは汚い言葉でそれに応じ、結局一家は早朝に車に同乗してフロリダに向かう。おばあちゃんは連れていくと知られれば車に乗せてもらえない猫を籠に入れてひそかに車内に持ち込む。五人は途中のモーテルで食事をする。大人たちは最近では善人はなかなかいないと愚痴をぶつけ合い、子どもたちはこましゃくれた言葉でモーテルのおかみさんをののしる。再び出発した一行はおばあちゃんが昔訪ねたことのある「秘密の壁板」がある大農園屋敷に立ち寄ろうとするが、途中で籠から飛び出た猫が運転中のベイリーに飛び乗ったため車が横転する事故にいたる。怪我を負って助けを求める家族の前に現れたのはなんと監獄から脱走した「はみだし者」たちであった。自分たちの正体が見破られたと知った男たちは、最初にベイリーを、続いて妻と子どもたちを森へと連れ去っては銃撃する。イエス様が彼らを救ってくれるかという問答をした後で、男は残されたおばあちゃんにも弾丸を打ち込む。
この要約だけでも、なんともグロテスクで救いのない、暴力的な短編であることが理解されよう。この短編にはオコナーの小説を通底するいくつかの主題がすでに明らかである。まずはアメリカ南部、ジョージア州というトポスだ。私はアメリカの地理や歴史に詳しいわけではないが、最初に触れた「サヴァナの王国」を通読した印象として、この地がアメリカの奴隷制度の拠点であり、おそらくはこの短編集が執筆された当時においても黒人差別が苛烈であったことが理解される。(キング牧師らによる公民権運動が起こったのはまさに本書の原著が発表された同じ時代である)後述するとおり、本書には「黒いやつら」と表記される黒人への差別意識が一貫している。一方でこの短編集には、先の「おばあちゃん」と「はみだし者」の対話が暗示するとおり、カトリック教徒としてのオコナーの位置も明らかである。つまりアメリカ南部に生きるカトリック教徒が抱きうる世界観が反映されており、それは収録された作品のいずれからも明らかなとおり、きわめて矛盾に満ち、苛烈な認識であったはずだ。奴隷制度に由来する黒人差別という現実をカトリックの教義といかに両立させるかという問題はアメリカ南部に生活する作家にとっては真剣な課題ではなかっただろうか。いくつかの短編に「分をわきまえた黒いやつ」という言葉が登場するが、自分たちに従属している限り存在を認めるという、まことに白人にとって都合のよい、差別的な認識が当時、この地域に共有されていたことが理解される。かかる気風を反映しているためであろうか、オコナーの短編は多くがざらついた、救いのない読後感を残す。
印象に残ったいくつかの作品について短くコメントしておこう。まず「人造黒人」は老人と少年、ミスタ・ヘッドとネルソンのアトランタ旅行を主題としている。朝5時過ぎに電車に乗ってアトランタに向かう二人にとってアトランタはほぼ未知の都市であり、そこでは「黒いやつら」との邂逅を含めて想像もできなかった事件が連続する。道に迷い、小さないさかいの後、老人は都会の路頭でトラブルに巻き込まれた少年が自分の身内であることをひとたびは否定する。(私の見立てではこれはペテロによるキリストの否認の反復だ)夜になってなんとか帰宅するや、老人は一種の宗教的改心を自覚し、少年は「アトランタに行けてよかったが、二度と行かない」と独白するのであった。見知らぬ土地での困惑と恐怖、不信がないまぜになった短編の背景にはニグロフォビアとでも呼ぶのであろうか、黒人への恐怖感が透けてみえる。あるいは「田舎の善人」は狩猟事故によって片足に義足をつけた娘とその母のぎすぎした関係、そこに闖入する聖書を押し売りする青年の物語であり、娘はジョイという名を「音のきたない」ハルガへと改名して母への抵抗を示す、理解や優しさとはかけ離れた最後の場面にいたるまで緊張感がみなぎる掌編である。さらにこの短編集中で最も長い「強制追放者」はナチス・ドイツによってヨーロッパから追放された人々の通称をタイトルとして、ガイザックという亡命ポーランド人が登場する。カトリックの神父を介して亡命したガイザックはおそらくはアメリカ南部のミセス・マッキンタイアの農場で働くこととなる。そこにはすでにショートレイ夫妻という貧農と黒人たちも働いていた。トラクターをはじめとする農耕機械の運転に秀で、熱心に働くガイザックは最初、ミセス・マッキンタイアに気に入られるが、農場主と亡命者、貧農、黒人という戦時下のアメリカ南部の縮図のごとき関係性は次第にきしみ始めて、悲劇的な結末を迎える。
ここに収められた短編はいずれも人種、障害、階級といった問題をめぐる差別や分断を主題としている。オコナーは時に独特のユーモアを交えながらも、それらを私たちの前に投げ出すだけであり、解決や和解、奇跡を示すことはない。例えば人種問題に関して「床屋」という初期短編においては人種差別に反論しようとする男の喜劇的な努力が活写されている。しかしながら作者は決して教条的に人種差別反対を叫ぶのではなく、黒人に対する恐怖と差別が瀰漫する50年代のアメリカ南部の社会を切り取って示す。私はここで描かれた情景に今までも何人ものアメリカの作家を通して馴染んできた気がする。黒人や貧農をめぐる暴力の連鎖はフォークナーからコーマック・マッカーシーにいたる骨太の作家たちが常に主題としてきたところであり、あるいは本書の時代背景から私は直ちにこのブログでもレヴューしたカーソン・マッカラーズ(今、確認したところマッカラーズもまたジョージア州生まれである)の「啞のギリシャ人」が登場する傑作を連想した。オコナーが短編の名手と呼ばれるゆえんはO・ヘンリー賞を四回受賞したことにあるらしいが、都会的で基本的に善意に満ちた人間関係が描写されるヘンリーと土俗的で悪意に満ちたオコナーの短編はむしろ正反対の特質を宿している。それはニューヨークとサヴァナ、洗練された北部と土俗的な南部の差に還元されるのだろうか。どの短編であったか、「風と共に去りぬ」のプレミアム上映会に招待されるエピソードがあったが、瞥見される差別性のゆえに今日では上映されることが少ないこの映画と本書のテイストもまたよく似ている。(黒人であれば分をわきまえろ)先にこのブログでポール・オースターについて論じたが、現在においてもアメリカにはオースターに代表される知的で抽象的、前衛的な小説家たちと例えばコーマック・マッカーシーのごときごつごつとした手触りの一筋縄では
2024-09-19
Xiaomi TV A Pro 43 2025を購入した
最初の感想は 「ちっさ!」というものだったのですが・・・・
買い替えの経緯なども含めて一応説明させていただくと
今までは アイ・オー・データのいわゆる「モニター」と呼ばれるディスプレイを使っていましたが 今回購入したのは チューナーレスのスマートテレビに属するものです。
何が違うのかというと PCの映像を映すための専用のディスプレイに対して、ディスプレイ単体で映像などを楽しむための装置との違いではあります。
ただ、HDMIの入力があって 外部からの入力においても表示する機能があるので変わらないと言えば変わらないとも言えなくはありません。
細かいスペックの話は 私ではなく専門の技術的なことを追求している人にお任せして私の視点ということでレビューを上げていきたいと思います。
まず、買い替えのきっかけなのですが 何よりも「安い!」ということが大きいわけです。どれぐらい安いかというと 最新の43インチ スマートテレビが29,800円という価格についてどう思われるでしょうか?
この価格であれば 十分に欲しいから買ってみたと言える価格なのです。
勿論Smart TVなので AndroidTVの機能を持っていての話ですが これに関しては多くのテレビ同様にSmartPhoneなどではローエンドでもこんな性能のもうないよねと言えるレベルの機能しかないのですが、意図的に解像度を落とした表示など(文字とか大きいですよね)でそれなりに速度感を改善してとりあえず使えるようにはしてある程度なので過度な期待はダメですが Youtubeをみたり 動画配信サイトを見るには最低限の性能は持っているという種類のものです。
そして NHKの加入料を払わなくていいということで話題になった チューナーのついていない構成にはなっています。
勿論、チューナー分のコストが下がるという意味もあるわけですが チューナを付けることで各国個別の製品を作り分けるという部分で量産効果が薄れることの方が大きな要因と思われるので まあ良しとしましょう。
テレビも見たいという人は選んではダメなものなのですが 最近は無料のTverなどでいろんな番組が見られるので必須というわけではない人も少なからずいますので・・・・
今まで使っていたモニターなのですが これは10年を超える前のものですがちゃんと4Kも表示されるものなのですが 最近グラフィックカードを変えたからか 4Kで60Hzのリフレッシュレートでは動画再生時などにまれに点滅するとかの状況となり どうも電線とかコネクターの劣化が始まってそうな状態なのです。
勿論 リフレッシュレートを30とかに固定すればいいのですが 流石にそこまで遅いとPC用のディスプレイとしてはカーソルが流れたりして使い勝手が悪いので 何かきっかけがあればと思っていたところでの発売記念大特価だったので飛びついたわけです。
最初の感想は冒頭通りで 49→43だったこともありますがベゼルがSmartPhoneとかと同様細いくなっているので しっかりベゼルのあった世代のディスプレイと比べると迫力が違うわけです(笑
で、セットアップなのですが 最低限必要なのは単4電池2本となります。
「モニター」は専用品なので 設定ボタンと、上下の選択ボタン、キャンセルボタンぐらいの4ボタンぐらいで設定するようにできているのですが これは「テレビ」なので 電源を入れてネットワークをつないでGoogleのアカウントを登録してAndroidTVを起動してからがスタートです。
それも、上下と決定ボタンだけで操作するリモコンで・・・正直あまり好きな作業ではないのでQRコードを表示してSmartPhoneで設定するのが速いでしょう。
設定すれば一般的なAndroidTVとして起動します。
そこの設定で入力設定でHDMI1につないでいるPCを設定すればようやくPCモニターとして使えます。
10年選手のモニターと比べると まず画面が明るいです。
これはちょっと期待値以上だったのですが 文字などのにじみが少ないことに評価がぐっと上がります。
どうしても、動画中心に設定されている「テレビ」としての機能を主目的にすると 各ドットの粒状感が気になったりすることがあるのでちょっとボヤっとした設定にしてきれいに見せているディスプレイもあるのですがこれはどちらかというとくっきり系でした。
グラフィックカードはDisplayPort出力なので変換ケーブルを入れて4K60Hzもちゃんと認識しました。
で、なのですが 遅いです・・・・・なんというか画面が流れます。
あれっと思ってよくよくWEBのあちこちを見てみると どうも「テレビ」としての機能を優先してそういう設定になっているようです。
一旦 ディスプレイの方で入力信号を加工して表示しているようなのです。
前述の粒状感ではないですが 長く表示することで滑らかに見せるような設定になっているようです。これはPC用のモニターとしてはあまりいい傾向ではないので モードの変更で対応します。「ゲーム」というモードが遅延が最も少ない設定のようなのでそちらに変更してようやく準備完了です。
あとはスピーカーがなんとなく音が軽いので 今まで使っていたサウンドバーを HDMI2に ARC接続(ディスプレイの電源を入れたら サウンドバーの電源も入るし ボリュームもディスプレイのリモコンで操作できるようになります)で接続しました。
薄くて軽くて、べセルレスなので没入感も高いPCモニターの出来上がりというわけです。
唯一、欠点ともいえるのが 一般的なPC用のモニターは外部入力しかないので PCの画面出力が停止したら(省エネ設定で 画面出力が消える設定です)モニターもスリープに入るのですが このディスプレイはいつまで立ってもHDMI信号なしを表示し続けます。
設定がないわけではないのですが リモコン操作がないと勝手にスリープに入ったりと使い勝手が悪かったので作業が終わったら明示的にディスプレイの電源をリモコンできる必要があるのはめんどくさいとも言えなくはありませんがそれぐらいで 一度設定すると前回切断した時の接続先を覚えていてそこから起動するので(たまに AndroidTVに戻りますが)そんなに大きな問題とはならないわけです。
前述通り、このディスプレイは外部から入った信号をモニター側で加工し表示する機能が色々ついています。多機能な表示はその機能なわけです。
例えば、安価なプロジェクターなどがそうなのですが 「4Kプロジェクター」と書いてあってもネイティブHDとか書いてあって どっちなんだと言えば 実際の出力はHD画質(1280x720の720Pと言われる解像度)で4Kの映像入力を 内部のCPUで加工してHD解像度まで落として表示しているに過ぎないわけです。
他にも壁に投影するのに平行に置けないと 台形に画面が歪むのですが それをソフト的に直せたりする機能がついていたりするわけですが これも 光学的にやっているのではなく入力信号を逆台形に変形させた信号へと加工し表示することで ゆがみがない画面に表示していますが実際は4K→HDにしたのと同様解像度を下げて表示している場所があるというやり方です。
このようにCPUが入力した画像を自由に変形できるようになると より濃淡を強調したりとか HD画質の入力の映像を 4Kにアップスケーリングして表示したりと色々な機能を付けることができるようになります。
色合いを強調した場合 このディスプレイの場合デフォルト設定の場合の遅延はこの加工にかかる時間分入力したものを表示するのに遅れが発生し、その機能をできるだけ削ったモードにするとその遅延がなくなるということになっているわけです。
逆に言うと CPUの性能(もちろん周辺も含めてですが)を上げていくと当然ですがその遅れが少なくなってゆき もっとできる機能が増えていくわけです。
例えば、SmartPhoneのカメラのようにビューティ機能を付ければ画面に映る人の顔の 目が強調されたり 顎が細く映ったりということも可能になりますし 邪魔の背景を消したりも可能になるわけです。
例えば 嫌いなタレントを登録すればその人の登場シーンからはいなくなるような加工もきっと可能にはなるでしょう。AIですし・・・・
このSmartTVはコスト重視でしょぼいCPUに少ないメモリーでどこまで出来るを追求した商品で おそらくほとんどの人が満足できるレベルに仕上がっています。
これで十分ともいえるできなわけですが 逆に光学的にはぼちぼちでもCPUの性能を上げてゆくともっと良いものができてもおかしくないという時代に入ったんだなと思ってしまうわけです。なんせビューティ機能のないSmartPhoneがもう殆どないのと同様にです。
もう一つ、テレビは1度買ったら一生とは言いませんが15年や20年使うこともよくある家電ですが このSmartTVの場合 おそらく5~6年でAndroidTVのサポート期限が切れて脆弱性のあるデバイスになるでしょう。
しかし、AndroidTVの機能で入力を切り替えている以上動かさずに使えないわけで 脆弱性のあるデバイスとしてそれぐらいの時期に買い替えが必要なデバイスとなったわけです。
この機能を付けるだけで、買い替え需要を促進できるという意味ではメーカーにとってもよい機能だと言えなくもないわけです。少なくとも モニターなら私のように機能不全や不足が始まらない限り買い替えなくてもいいわけで
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2024-07-22
メモ
◇ アナ・メンディエタはどこ?
https://whereis-projectinjapan.studio.site/
◇ New York Timesが選ぶ21世紀の100冊の邦訳リスト - YAMDAS現更新履歴
https://yamdas.hatenablog.com/entry/20240716/best-books-21st-century
◇ テクノ封建制の時代へようこそ──クラウド農奴と現代の封建領主たち | WIRED.jp
https://wired.jp/article/sz-yanis-varoufakis-technofeudalism-interview/
◇ メディア効果論 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E5%8A%B9%E6%9E%9C%E8%AB%96
◇ 先有傾向(せんゆうけいこう)とは? 意味や使い方 - コトバンク
https://kotento.com/2023/04/08/klapper/https://kotobank.jp/word/%E5%85%88%E6%9C%89%E5%82%BE%E5%90%91-1354620
◇ 皮下注射モデル - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9A%AE%E4%B8%8B%E6%B3%A8%E5%B0%84%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB
◇ メディア効果論 | 社会心理学
https://kagaku-jiten.com/social-psychology/society/media-effect-theory.html
◇ ネガティブ・ケイパビリティ - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%82%AC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%B1%E3%82%A4%E3%83%91%E3%83%93%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3
◇ ソール・バス - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%90%E3%82%B9
◇ 県美の「名画」 偽物かも… ジャン・メッツァンジェ 自転車乗り 天才贋作師、ネットに酷似作品 徳島 /徳島 | 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20240718/ddl/k36/040/299000c
◇「まさかコレが…」学芸員も驚いた!高知県立美術館所蔵の1800万円絵画「少女と白鳥」に贋作疑惑 « 高知のニュース - 高知さんさんテレビ
https://www.sunsuntv.co.jp/news/2024/07/2748051
◇ ドイツの天才贋作師、美術界をだまして億万長者に - CNN.co.jp
https://www.cnn.co.jp/style/arts/35201471.html
◇ The Awful Truth with Michael Moore s02e05 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=lYhBtt2mpjM
◇ Ficus for Congress - The Awful Truth with Michael Moore (part 1 of 3) - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=wqa_bhwA-1E
◇ Asian Avant-Garde Film Festival at M+
https://aagff.mplus.org.hk/
◇ Kazuyuki Takezaki: Before Spring - 47 Canal
https://47canal.us/exhibitions/before-spring
◇〈hirvi Acousmonium live 2024〉を終えて ~アクースモニウムについての走り書き~|よろすず
https://note.com/yorosz/n/na81cb348b36d
◇ ネストール・アルメンドロス - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AD%E3%82%B9
◇ 太田三郎 (芸術家) - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E7%94%B0%E4%B8%89%E9%83%8E_(%E8%8A%B8%E8%A1%93%E5%AE%B6)
◇ Danny Lyon's Photography Is a Great Lesson for the Trump Era
https://www.vulture.com/2017/02/danny-lyons-photography-is-a-great-lesson-for-the-trump-era.html
◇「サイボーグ宣言」ダナ・J・ハラウェイ – artscape
https://artscape.jp/artword/5972/
◇ 1140夜 『猿と女とサイボーグ』 ダナ・ハラウェイ − 松岡正剛の千夜千冊
https://1000ya.isis.ne.jp/1140.html
◇ Small File Media Festival – The Cinematheque | Simon Fraser University
https://smallfile.ca/
◇ Gastr del Sol – We Have Dozens of Titles – centralregionblog
https://centralregionblog.wordpress.com/2024/05/30/gastr-del-sol-we-have-dozens-of-titles/
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「世界に向けた言葉」
2023年6月12日
posted by 藤谷 治
最終信(藤谷治から仲俣暁生へ)
仲俣暁生様
仲俣さんの手紙を受け取って、僕はこの三十通以上ある往復書簡のところどころを拾い読みしてみました。
この数年間に私たちに起こった最大の「事件」は、いうまでもなく我々自身の老いですが、歳をとった人間になじみ深い、あの「数年前など、ついこのあいだ」という感覚が、この手紙のやり取りに感じられなかったのは、興味深いことでした。2018年は充分に遠い昔の出来事で、当時の自分を懐かしくすら感じました。
環境の変化ということもあるでしょう。この期間に私たちは教師になりましたし、肉親との別れも経験しました。そういう話は、この書簡のやり取りの中ではほとんど語られることはありませんでしたが、私たちの言葉の背後に、そういった変化が裏打ちされていたのを、今読み返すと感じます。
しかしそれだけがこの書簡の始まりを「昔」のように感じる理由では、無論ありません。
仲俣さんが書いておられる通り、数年前と今との間には、「長期間にわたる世界規模のパンデミック」ばかりでなく、ヨーロッパでの戦争があります。私たちはまさに「世界戦争の鳥羽口に立って」いる。五月の広島サミットが、僕には連合軍の団結式のように見えました。
これもまた仲俣さんがどこかで書いていましたが、今年亡くなった大江健三郎が晩年まで語っていた「核の恐怖」を、僕は時代遅れの取り越し苦労のように思っていたものでしたが、今やそれは(いくらなんでも、そこまで……)と思いつつ、しかし二年前までの空想ではなくなって、それこそヒロシマでサミットが行われることの国際世論的な効果が見込まれる程度には、恐怖しなければならない事態に至っています。
自分の生きている今現在を、歴史的な転換点だと思うことには慎重な僕ですが、事態がこうまで動いてしまえば、何かが始まっていると認めるほかありません。もう以前の世界には戻れないところまで、物事は進み始めていると思います。
ツヴァイクのそれとは違う形で、私たちは知らないうちに「昨日の世界」を綴っていたのかもしれません。今ここにあるのも「昨日の世界」なのかもしれません。現在の僕はこれまでになく――1995年よりも、2011年よりも、2020年よりも――世界に対して恐怖を感じています。
ところがどういうわけか、僕は文学に対しては、あるいは広く「表現」に対しては、いささかの悲観もしていないのです。我ながらこれは奇妙なことです。今年に入って僕はどこからも仕事の依頼を受けておらず、生計を考えればどうあっても悲観しなければならないはずの立場なのですから。
それでも文学に対し悲観がありません。仲俣さんの言う「言葉をもちいて表現を行う者にとって、逆境は必ずしも絶望とイコールではない」ということは、もちろんあります。
しかし、それより何より、僕自身が今、世界に向かって語りかけなければならないという熱に浮かされているのです。状況に即した発言をしたいとか、社会に物申したいとか、そんなことではありません。ただ物語りたい。
この青臭い焦燥感はまったく幼稚なもので、小説家になる以前にくすぶらせていた苛立ちに似ています。題材やアイディアはあるものの、それをどうやって「世界への語りかけ」にしていくかは見当もつかない、という点でも、デビュー以前の五里霧中を再び経験しているようです。活力がなく沈潜しているよりはマシですが、カッカするばかりで自分を持て余し気味です。普段学生に向かっては、手を動かさなければいけないと、偉そうな口をきいているくせに。
そうだ。今思い出したことです。なぜ学生に、小説を書きたかったら手を動かさなければならないと言っているか。手を動かすことで「書くべきこと」があとから現れてくるからです。世界に向かって語るべきことが。あるいはむしろ、手を動かした結果現れた言葉が、僕の「世界に向けた言葉」なのです。それが貧弱な、情けない言葉であっても、それは僕の無才によるのだから仕方がないのです。自分の無才が露呈するのを恐れて何もしないのが、いちばんいけません。
* * *
仲俣さんからこの往復書簡の話を持ちかけられたとき、僕はこの形式での対話が大いに楽しめるだろう、とだけ期待していました。当意即妙な掛け合いを求められることもなく、あらかじめ準備して取りかかる対談でもなく、しかしその時々の目先にある問題や関心事について、お互いが言いたいことを存分に言う、たとえそれが多少噛み合わなくても、おのおのが思うことについて――相手に口を挟まれることもなく――言い尽くした、と、その時点で思える程度には書いていく。往復書簡とは面白い形式だと、このやり取りの中で実感できたのだけでも収穫でした。
時事に即した文章を書き慣れない僕にとって、これを「破船房」で一冊にしていただけるというのは望外のことです。大きな商業出版社にできることではないというところも、非常に興味深いです。『その後の仁義なき失われた「文学」を求めて』は、内容も刺激的でしたが、造本も良かった。ああいう簡素でこざっぱりした感じの本づくりは、これからの文芸出版にあらたな道を拓くかもしれない。「破船房」にとどまらない、出版全体の大きな流れが始まるのかもしれない。そんな予感もまた僕を青臭く奮い立たせます。
2018年からこんにちまで、ありがとうございました。しかし私たちの対話は終わらないでしょう。モーリス・ブランショじゃないけれど、誰と誰の対話も、いかなる対話も終わることはないのです。それが偉大な死者たちに対して私たち生者の持つ数少ないスペリオリティのひとつであり、生者にあるのは過去でも現在もなく、未来だけだからです。
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2022/7/31
「阿呆理詰日記7651」 アフォリズム日記
マゾヒズムを甘く見ないように。宿泊でも休憩でも、きちんと割り勘にしていますか? 彼氏が全額払っているとか? ならば二人でなく彼氏だけの希望が通ったって意味。あなたは被支配的立場って意味。そう、レイプされる立場。レイプ被害の自覚がないなら、あなたは立派なマゾヒスト。性的尊厳蹂躙に安住するパーソナリティ障害です。・・・こんな概念的真実はっきり言わせるんじゃねえよ。まったく。
投稿者: φ
2022/7/30
「阿呆理詰日記7650」 アフォリズム日記
① DV状態に心地よく安住するDV被害者がいるだと? 何てこと言うんだ。弱者の精一杯の適応行動であることがわからないのか。マゾヒスティック人格障害なんてものが実在してたまるかよ!(くたばれ多様性!)
② ソープやデリヘルに好き好んで勤める女性がいるだと? 何てこと言うんだ。貧困女性の究極の選択であることがわからないのか。天性のセックスワーカーだのクリスマス前の臨時風俗嬢だの実在してたまるかよ!(くたばれダイバーシティ!)
③ 性別は変えられると願いあまつさえ信じる輩すらいるだと? 何てこと言うんだ。LGBT教の勧誘に乗せられた一時の気の迷いだってことをわかってあげろ。性同一性障害だのトランスジェンダーだの実在してたまるかよ! 全員発達障害とオートガイネフィリアに決まってるだろ!(くたばれインクルージョン!)
心底から自傷行為する奴みんなフィクション。そう言いたげな人々。
投稿者: φ
2022/7/29
「阿呆理詰日記7649」 アフォリズム日記
弱さの責任転嫁。トランスフェミニストはなるほど、支援対象を模倣していたか。フェミニスト自認へトランスした生物学的ミソジニスト。なるほど。
投稿者: φ
2022/7/28
「阿呆理詰日記7648」 アフォリズム日記
自らの傷つきやすさを、代弁対象の傷つきやすさにすり替えるほど、臆病な搾取はない。
「当事者に不安を与えるので議論はしません」
当事者〈議論せずむこうに言わせておく方が不安だわ! てか、私らの傷つきやすさ盾にしてあんたらの知的弱さ隠すなや。約束の支援放棄するなや!〉
付け加えていいんですよ。〈そもそもあんたらの煽てに乗って当事者になった私らだぞ!〉
投稿者: φ
せっかく若年段階で…
on 阿呆理詰日記7647
「カミ」なき時代の影向図──「かげ」の論理
田中純 (2021年12月 2日 19:58)
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『UP』12月号に寄稿しました。連載「イメージの記憶」の第66回です。 書誌情報は田中純「「カミ」なき時代の影向図──「かげ」の論理」、『UP』590号(2021年12月号)、東京大学出版会、2021年、41〜47頁。
2021年12月
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「カミ」なき時代の影向図──「かげ」の論理
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And then the last thing is communication. So, communicate early and often. and communicate your research and analysis plans before you start actually conducting research. be thorough and transparent by linking everything to your plans to your survey questions, sometimes raw data in your final repor
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2020-11-04
飯田芳弘『忘却する戦後ヨーロッパ』(東京大学出版会)
レビュー合戦2020
Theme 8 忘れることで生まれるもの www.kinokuniya.co.jp 政治学は「過去の忘却」を考察してこなかった、それはおもに歴史学や文学が担ってきた、というのが意外だった。戦後のヨーロッパで、民主主義体制に移行するさいに独裁や内戦の過去を忘れる「忘却の…
飯田芳弘『忘却する戦後ヨーロッパ』(東京大学出版会)
2020-11-04
ダニエル・ヘラー=ローゼン『エコラリアス』(みすず書房)
レビュー合戦2020
Theme 8 忘れることで生まれるもの www.kinokuniya.co.jp Echolalias=谺(こだま)する言語、反響言語。それ自体としては姿を消し、忘れ去られた言語がテーマである。読者は10ヵ国語に通じたポリグロットの著者に誘われ、言語哲学、文学、神話、宗教学など…
ダニエル・ヘラー=ローゼン『エコラリアス』(みすず書房)
2020-11-04
マシュー・レイノルズ『翻訳 訳すことのストラテジー』(白水社)
レビュー合戦2020
Theme 5 未知とのコミュニケーション www.kinokuniya.co.jp 「ブラック・ライヴズ・マター(Black lives matter)」の訳をめぐり「黒人の命も大事」なのか「黒人の命は大事」なのか、議論があった。保守派のいう「すべての命が大事」とセットになるのはどち…
マシュー・レイノルズ『翻訳 訳すことのストラテジー』(白水社)
2020-11-04
木村大治『見知らぬものと出会う』(東京大学出版会)
レビュー合戦2020
Theme 5 未知とのコミュニケーション www.kinokuniya.co.jp 正直なことをいえば、SFというジャンルがすこし苦手です。世界観の設定でさまざまな疑問が湧いてきて、作品に入り込むことができないことが原因ですが、その最たるものが、人知をはるかに超えた地…
木村大治『見知らぬものと出会う』(東京大学出版会)
2020-11-04
マージョリー・シェファー『胡椒 暴虐の世界史』(白水社)
レビュー合戦2020
Theme 3 一粒から拡がる世界の歴史 www.kinokuniya.co.jp 対する『反穀物の人類史』が、古代の農業革命に直面した狩猟採集民は穀物の軛から何とかして逃れようとした、というお話なら、こちらは、時は大航海時代、欲にかられた貿易商人たちがピリッと辛い黒…
マージョリー・シェファー『胡椒 暴虐の世界史』(白水社)
2020-11-04
ジェームズ・C・スコット『反穀物の人類史』(みすず書房)
レビュー合戦2020
Theme 3 一粒から拡がる世界の歴史 www.kinokuniya.co.jp 本書のタイトルを目にして連想したのは、『サピエンス全史』にあった、本来人間は穀物食をするようにできてはいないという話だった。実際、本書で出会う数々の驚きのなかに、なぜ多くの地域で穀物が…
ジェームズ・C・スコット『反穀物の人類史』(みすず書房)
2020-11-04
宇野重規『未来をはじめる』(東京大学出版会)
レビュー合戦2020
Theme 1 他者とともに生きる www.kinokuniya.co.jp 「誰でも、何でもいうことができる。だから、何をいいうるか、ではない。何をいいえないか、だ」。本書を読んで、この長田弘さんの詩を思い出しました(「魂は」『一日の終わりの詩集』みすず書房)。正直…
宇野重規『未来をはじめる』(東京大学出版会)
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2012-07-09
■[MaxPlanck]新生活スタート近づく
マックスプランクでの仕事も正式にスタートし、引越しの準備などであたふたした感じだ。今のところノースカロライナとフロリダでいったりきたりしている。そして、最近研究所の新しい建物もついにオープンし、いよいよ新しい環境への準備も整ってきた。ガラスを多様した、とっても美しいキャンパスだ。まだラボは工事中だけど、こんなところで仕事ができるかと思うと、すごいわくわくする。
マックスプランクのフロリダキャンパスは、アメリカの研究所であるため、ドイツのマックスプランクと違うところも多い。たとえば、資金集めは、研究所自信がやる必要がある。ドイツにあるマックスプランクのように、ドイツの税金で運営できるわけではない。最初の200億円の資金はフロリダ州とパームビーチ郡の両方から出ているが、これが尽きるまでになんとか継続して研究所を運営するための資金を集める必要がある。ディレクターでもグラントをとってこないといけないし、寄付金を集めるシステムも作らなければならない。今のところ、マックスプランクフロリダファウンデーションという独立の機関が寄付金集めを担当しているが、このシステムが最適なのかもまだわからない。ドイツの本部のほうでは、成功に懐疑的な見方もあるようだが、逆に成功させれば研究所の評価も上がるだろう、と他のキャンパスのディレクターからいわれた。
今のところもう一人のディレクターのデイビッドが主にマネージメントをやっている。予定ではもう一人ディレクターをリクルートし、数年交代でマネージメントを交代することになる。基本的には研究者が運営するところが、大学と違うところで、そのために研究中心の運営ができるものの、経営のプロではないから間違いも生じる。それでも研究費あたりの研究成果はトップクラスらしいので、利点のほうが上回るのだろう。まあ、どうなるかわからないけれど、楽しく研究をするのみだ。
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Ken 2012/07/20 21:20 お久しぶりです。いやー素晴らしい活躍ですね本当に。こんな人もいるんだなぁって見ています。これからも楽しくパワフルに頑張って下さいね。
ryasuda 2012/07/24 04:05 Kenさん、そちらのほうは、いかがですか?こちらはまたラボセットアップからですが、きっと数ヶ月はかかるんだろうなあ。
ziel 2012/10/31 01:08 こんにちは!いきなりすみません。20歳の大学生zielと申します。
ryouheiさんはマックスプランクで働いていらっしゃるのですね、うらやましいです
僕は、マックスプランクで働くことが目標なのですが、ryouheiさんはどのような経緯でマックスプランクで働かれることになったのでしょうか、お教え願えませんか?
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2012-03-18
■[MaxPlanck]マックスプランク研究所のシステム
マックスプランク研究所は、ドイツを中心にヨーロッパに80個ほどある。1つ1つの研究所は比較的小さくて、PIがだいたい10−20人くらい。そのうちディレクターは2−4人くらいで、あとの十数人がグループリーダーとなる。どちらもマックスプランク全体で決定されるので、フロリダのマックスプランクでもインタビューはドイツだったりする。
ディレクターは終身のポジションでグラントがなくても十分に研究できるだけの予算が毎年つく(ドイツでは、ディレクターには認められていないグラントがかなりあるそう)。審査は5年おきにあり、それにより予算が変わっていく。実際オファーの内容は、大学では考えられないような素晴らしいものだったし、このような機会がめぐっくることはそうそうはないだろう。移動は家族にも大きな負担がかかるので迷ったが、最後はアクセプトすることにした。セレクションのプロセスにはなが〜い時間がかかり、コミッティーによる審査をへて最終的にはディレクター全員の投票となる。コミッティーによる審査のさいにはいろいろあったようだが、最終の投票では、ほぼ満場一致で決定になった、と聞いた。審査は、私には見えないので、いったい何がどんな風に行われたかわからないが、声をかけてもらってから1年以上かかっていた。
グループリーダーは5年後に1回更新し、そのあと2年+2年の2回の更新を経て合計9年までいられる。そのかわりR012つ分程度のかなりの研究予算が毎年つく。9年間で成果を出すには十分な予算であるからして、大きな論文を数報書き上げれば、その後グラントをいくつかとり、どこにでもいける、というのが基本的なキャリアプランか。プレッシャーが高いのもたしかだが、研究所からの潤沢な資金を利用して9年間で成功までの道筋をつけてしまうのも1つのプランだろう。大学でもスタートしたラボを軌道に乗せるのは大変なことだ。しかし、大学のテニュアトラックと競合するので、人材確保は簡単ではないかもしれない。今回はMPFIがオファーをだした二人ともポジションをアクセプトする、という快挙で、しかもそのうち一人は日本人PI!
ということで、ジュピターの日本人人口は一挙に増えると思われる。
コメント
kkita 2012/03/20 00:02 益々のご活躍を!ところで、その日本人PIであるTH氏は、僕の大学の同級生(と思う。全然連絡取ってないので自信ない)。もしそうだったら、よろしくお伝え下さい。それから、東大とMPIは学術協定を結んでいて、昨年から5年間毎年合同シンポジウムをやることになってるので、また会えるかもしれませんね。去年は東大でやったので、今年はドイツ。
ryasuda 2012/03/20 11:24 ああ、そういえばTHさんもKkitaさんの同級生といっていました!合同シンポジウムであえたらぜひ飲みましょう!!
T and Aico 2012/03/29 17:44 お久しぶりです。シャンパン用意してお待ちしています!
ryasuda 2012/04/04 05:50 おかげさまで、とっても楽しかったです!
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2012-03-12
■[Carrer]正式発表と、ラボ旅行
マックスプランクフロリダ研究所(MPFI)に、シンポジウムのスピーカーとして参加し、そのさいに私のディレクターとしての就任が正式にアナウンスされた。マックスプランク研究所はドイツの研究所で全部で80個ほどある。ノーベル賞科学者を17人輩出した世界最高の研究機関の1つ。フロリダ、ジュピターにできるMPFIは、アメリカ初のマックスプランク研究所ということになる。ディレクターにはかなりの研究予算が毎年つき、終身のポジション。ということで、これよりいい条件はなかなかないと思われる。H研との間で、かなり悩んだけど、結局ここにおちついた。
MPFIのディレクターは、これでノーベル賞のザックマン、もとDukeのフィッツパトリックと私の3人になり、基本的には合議制で方針を決めることになる。小さい研究所を科学者によって運営するのがマックスプランク研究所の特徴で、世界最高の研究機関にしている1つの理由でもある。アドミンが管理する大学とちがい、研究者が研究所の方向を決めるわけだ。これから新しい仲間と研究をするのは本当に楽しみだ。
今回の旅行では、ラボ全員とその家族をジュピターに招待した。もちろん旅費、宿泊費、食費などはすべて研究所もちである。周辺の状況を知ってもらうために、研究所の人たちと交流の時間、不動産やさんによるツアーなどをいれ、またフリータイムも設けて海辺の美しい町を楽しんでもらうことにした。ラボリトリートの豪華版みたいな感じか。ラボのみんな気に入ってMPFIにきてくれるとよいが。。。ラボを移るのが数々の理由で難しい人もいるが、最大限のサポートをするつもりである。
シンポジウムでは、アナウンスのあとに、スライド入りで前回に書いたFortune cookieの話をして、これが決め手でした、と話したら、大うけだった。今回私をリクルートしてきたフィッツパトリックも、「偶然だと思うだろ?これを仕込むのにMPFIがいくらかけたか知っているか?」などと返していた。
(写真は、MPFIへの直接リンク)
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2012-01-28
■[Career]これが決めてだったりして。。。
まだ、行き先に迷っていたころ、近くのお気に入りの中華料理屋で、フォーチュン・クッキー(おみくじの入ったクッキー)をもらったので、クッキーをあけてみると。。。(写真)。
”You are heading for a land of sunshine.”
そうか、次の行き先はSunshine state(フロリダのニックネーム)なのか〜。と思ったのだった。結局、結果的にそうなりそうという。。。そういう気がしたのでまだこのおみくじは、とってある。フォーチュン・クッキーにかいてあることなんて、たいていはどうでもいいことなんだけどなあ。結局のところ、人生の分岐点において、そのうちのどういう判断がよかったかなどということは、だれにもわからないわけで、ひいてみる気もなかったおみくじに勝手に判断されてしまったら、も
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2017/1/4(水)
年末(時には年始)に『みすず』の『読書アンケート』の原稿を書くのが恒例になっている。その年のあいだに読んだ本(別に新刊でなくてもよい)についてのおおよそ 800 字程度の紹介・感想を書く。それが書店に並ぶ『みすず』の 1, 2 月号に数多くの「文化人」の寄稿とともに掲載されるのだ。
で、今年も書いたわけだが、もっとも書きたい二つの作品について書いたところ、期せずして去年の寄稿の「つづき」的な文章になった。
というわけで、今年のをお読みいただく前に去年のをざっと読んでいただければと思う(去年の 1/27 の日記にも掲載したけど)。800 字程度という縛りのなかで、個人の体験をベースにしたインターネットの変遷論に埋め込んで二つの本を紹介するという無茶な試みでした。
「みすず」読書アンケート
2015 年に読んだ本(新、旧を問わない)から五冊以内について感想を述べよ。
(1) 岸政彦『断片的なものの社会学』(朝日出版社)
(2) おかざき真里『阿・吽 1〜3巻』(小学館)
ぼくにとって90年代初頭のインターネットは「掲示板の時代」だった。個性の強い主催者がそれぞれのスタイルの掲示板を運営し常連の論客が適度に開いた環境で多彩な議論を交わした。ぼく自身も東北大数学科の黒木玄さんの掲示板に出入りし多くを学び多くを語った。今も親交のある評論家・翻訳家(が副業)の山形浩生さんや文筆家・翻訳家のニキリンコさんと出会ったのもこの掲示板だ。
その頃よく見ていた掲示板の一つに面白い奴がいた。社会学の大学院生。短い(多くの場合くだらない)投稿が強い印象を与える。興味をもって彼の個人ページの文章を読んだ。内容はほとんど覚えていないが圧倒的な筆力から受けた驚きは忘れない。こんなすごい文章を書く奴がいるんだ。でも、これを読むのは一部の掲示板の常連だけだろう。天才的な文才の無駄使い・・
(1)は社会学者の岸政彦が聞き取りの現場で出会った断片的な物語を綴った書、「面白い奴」の近著だ。空き時間を紡ぐようにして一気に読んだ。「すぐ目の前に来たときに気付いたのだが、その老人は全裸だった。手に小さな風呂桶を持っていた。」うん。確かに彼の文章だ。小説のなかの本筋とは関係ないが書き込まれていて心に残る挿話だけを読むような快感。「解釈はしない」と宣言しながらも時には普遍化に流れる岸さんを見るのも一興だ。そしてなにより本書が話題の書となり彼の文章が広く読まれていることが素直にうれしい。
(2)は人気漫画家おかざき真里の連載中の作品。最澄と空海の物語である。未完の作品について語るのはフライングだろうが、漫画でこそ可能な表現で重厚な物語が綴られていく様は圧巻。絵も漫画というレベルを超えて美しく力強い。漫画から離れた大人にも自信を持って薦められる作品だ。
2016 年の今、ぼくにとって多くの人とネットで交流する場はツイッターに移っている。ツイッターでのぼくのアイコンは、なんと縁あって真里さんが描いてくれたぼくの似顔絵だ。巨大で流動的な人々の結びつきの中に140 字以内の短い投稿が次々と放流されていく環境には未だ馴染みきれないが、この混沌からどんな文化や出会いが生まれるか楽しみでもある。
さて、こうしてツイッターに話が移ったところで、一年後、今年の寄稿。
「みすず」読書アンケート
2016 年に読んだ本(新、旧を問わない)から五冊以内について感想を述べよ。
(1) 柞刈 湯葉『横浜駅 SF』(カドカワ BOOKS)
(2) 岸 政彦『ビニール傘』(『新潮』2016 年 9 月号)
横浜駅は「完成しない」のではなく「絶え間ない生成と分解を続ける定常状態こそが横浜駅の完成形であり、つまり横浜駅はひとつの生命体である」と何度言ったら
ツイッターは3億人以上が利用するインターネットのサービスだ。日々数億のツイート(百四十字以内のテクスト)が投稿される文字情報の混沌である。
ツイッターで「イスカリオテの湯葉」と名乗る生物学者と知り合った。軽い会話を交わす仲だが本名は知らない。冒頭は一昨年の正月の午後の彼のツイート。そして、十分後のツイートが続く。
西暦30XX年。度重なる工事の末にとうとう自己複製の能力を獲得した横浜駅はやがて本州を覆い尽くしていた。三浦半島でレジスタンス活動を続ける主人公は、謎の老人から託されたディスクを手に西へ向かう。「横浜駅16777216番出口(長野〜岐阜県境付近)へ行け、そこに全ての答えがある」
「『横浜駅SF』が始まった。ぜひ最後まで!」という(ぼくを含む)周囲の声援の中、その日のうちに一連のツイートからなるアドリブの作品が完成。ネット上で爆発的な話題を呼んだ。それから二年弱の後、web小説を経て本格的なSF小説が単行本(1)として刊行された。
大胆なネタを精緻なディテールで補強し商業的にも成功しうる作品を構成した力量は圧巻。凄まじい才能だ。成立経緯を見ていると後になって書かれた部分ほど彼独自のテーマが顔を出すように感じる。この人は三年後くらいまでにものすごい物を書くと予言しておこう。
(2)はやはりツイッター仲間である社会学者の岸政彦による短編小説。昨年のアンケートで彼の『断片的なものの社会学』を取り上げ「小説のなかの本筋とは関係ないが書き込まれていて心に残る挿話だけを読むような快感」と評したが、こんなにも早く彼の小説が読めるとは。大阪の街で暮らす人々の「断片」を絶妙に編み込んだ不思議で寂しい心に残る小説だ。
この岸さんのデビュー作は高く評価され芥川賞候補にもなっている(とツイッターで知った!)が、数多くの物語の断片を蓄えている岸さんの小説世界はこれからもっと広がり深まっていくはずだ。三年後くらいまでには芥川賞受賞作を生み出すと予言しておこう。
去年の読書アンケートについての日記(2016/1/27 の日記)では
ツイッターの混沌の中で出会った人たちの一人、唯一無比の才能をもったきわめて興味深い人物
として湯葉さんに触れ、『横浜駅 SF』にも言及している。まるで今年の読書アンケートを計画していたみたいな感じだが、あの時点では、まさか『横浜駅 SF』が書籍になるとは夢にも思っていなかったから、やっぱり「期せずして」というのは正しいのだ。
『横浜駅 SF』が生まれるところを(「騒いでいる群衆の先頭にいるおっさん」みたいな立場で)リアルタイムで目撃したことは 2015 年 1 月の日記に詳しく書いてある。ちょうど 2 年後の 1 月 4 日にこうして書籍版の感想文を公にするのもなんとも感慨深い(ま、ほんとはもう 4 日じゃないんだけど、いいでしょ)。
岸さんとぼくの関わりについては去年の 1/27 の日記にかなり詳しく書いた。去年、そういうちょっと不思議な関わりのある人を『読書アンケート』で取り上げるのもまた面白いなと思ったのだが、まさか、今年も続けて取り上げることになるとは。
こちらも、全く予期していなかった --- というか、驚きの展開だ。
上の『みすず』の記事は、湯葉さん、岸さん、それぞれについての大胆な予言で終わっている。これは別にウケをねらって書いたわけじゃない。一人の本好きとして彼らの作品と素直に向き合った結果、心の底からそう思っているのだ。たまたま少しの接点のあったお二人の生み出すものをこれからも静かに追いかけていきたいと思う。
人生、なかなか面白いものです。
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2014/12/15
石油・ガス産業が直面するメタン問題
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「先行デザイン宣言」支持宣言 [13]
ヤバ景(やばい景観) [12]
ラ系 [65]
人孔在地上 [6]
写電話記 [2]
地表系 [120]
地表系ローカル:調布 [11]
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東京スリバチ学会 [12]
東京ナス化計画 [10]
通勤本 [19]
雑記・備忘録 [121]
緑地環境学実習1 2-3
緑地環境学実習1 0-1
結婚のプロトコル
関東学生ランドスケープデザイン作品展・2008
物語の向こうの「ただ好き」へ。
ドボサミ本のおすすめ
批判的牧歌主義
地には時間を。
偏愛のインフラストラクチュア
デッ記/バックヤード
東京ってどこのこと?
緑地環境学実習1 2-3
└ 不良講師 07/13
関東学生ランドスケープデザイン作品展・2008
└ TAKE 05/16
└ 石川初 05/16
└ TAKE 05/17
└ 石川初 05/17
└ TAKE 05/17
物語の向こうの「ただ好き」へ。
└ yusuke 04/22
└ 石川初 04/23
└ 不良講師 04/29
1月 2月 4月 5月 7月 9月 10月
1月 2月 3月 4月 5月 7月 8月 10月 12月
1月 2月 3月 4月 5月 6月 8月 9月 10月 11月 12月
2月 3月 5月 6月 8月 10月 11月 12月
1月 5月 8月 9月
2009年9月17日
・建築系ラジオ『東京を擦る(こする)』補完ページ
これは、建築系ラジオ r4 現代建築を語る・聞く・読む|全体討議 東京論──新しい地形としての東京4を聴取されて、これ音声だけじゃわけわかんない、と思われた方(ほとんどそうでしょうが)のためのサポート記事です。
上記の公開収録で石川が上映したプレゼンテーションの抜粋と、関連サイト/ページへのリンクがあります。画像が多いため、読み込みに時間がかかるかも知れませんが、ご容赦下さい。
続きを読む ”建築系ラジオ『東京を擦る(こする)』補完ページ”
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2009年9月 5日
・ライト・ストラクチュア:糸魚川編
街の通りのバス停。
これはなかなか、格好いい。
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2009年7月 1日
・緑地環境学実習1 2-3
【第2週】明示的、記号的
■レクチャー
前回のまとめ:意味、機能、物体性
・「どのようであるか」ということ:変化しない形態的特徴を、ここでは「物体性」と呼ぶ。
・物体性とはすなわち、既にそこにある「固有性」にほかならない
特に使える概念
・意味→「何であるか」
・形態→「どのようであるか」
・機能→「どのようであるか」がいかに「何であるか」を支えているか
■宿題の発表とコメント
・意図された事物の記号論的な解釈へのヒント
・「座る」行為と外部環境との関係を手がかりに、「意図された事物(広い意味でのデザイン)」や「意図せざる事物」の意味について考える
・座りうる空間/環境
・対象物について、それが「座りうる」と見なされる特徴(要素、様子)は何か」という言い方で記述すること。
・あるものは一瞥で「座る」とわかる。あるものはわかりにくい。
・ひと目でその意味や機能を認識できる「様子」を、「その意味が明示されている」と言おう。
保存用定義:有意識的・自覚的に対象の意味が伝達されること
・たとえばベンチは、座る施設だということを、自他共に了解している(通じるつもりで設置している)
・形態としての明示:「らしさ」にも通じる。期待される機能と様子が一致。「わかりやすい」。
・明示の効用:意味が明示されていることは私たちにどのように作用するか
・本棚を考えよ。すべてを自分だけで把握することは不可能。
・私たちは、周囲の環境に多くの情報を預けて生きている。
・一方で、環境が「意味」で埋まると、それはそれで息苦しい。
・鉄道施設:意味の海。あらゆる「面」を意味あるメッセージで埋めようとするかのような光景。
→駅の場合、物体的特徴と「意味」の乖離が大きすぎる。(伝達する情報が多量で、物体に翻訳できない)
・しかし、駅のホームのベンチはひと目で「座る施設」に見える(ように作られている)
質問:これが「座りうる」に見えるのはなぜか。
■ワーキング
課題:手元にある、採集した「座りうる」事例に対して、「座る」をより強調する操作を提案してください。
■レクチャー
・座りうるように見せる:共感を得るためには、往々にして、広く共有されている「座る」イメージを引き出す必要がある
・「どのようであるか」よりも、「何であるか」という意味が、より明示されている場合を、記号的に明示されていると呼ぼう。
・記号:何らかの意味を示すもの。文字や図形、特定の形態、・・・
・交通標識:記号の典型。
・交通標識が示す物事と、標識の記号には、必然的な関連がない。
・赤色が「止まれ」を指すという意味は、交通ルールを学習した集団にしか通用しない。
記号:
・記号が示す意味と記号との間には、必然的な関連はない。(←重要)
(「何であるか」と「どのようであるか」の関係を思い出そう)
・記号は、それを認知する集団内でしか通用しない。
→限定された集団内のルールである
・より広く通用する記号にするほど、デザインは没個性的になってゆく
→世界中どこでもひと目でわかる意味・・
・一般的に、記号性を強める(認知を『やさしく』する)ほど、固有性は失われる傾向がある。(ありきたりになる)
・共有されていない記号:はずすと意味不明なグラフィックになる。
・しかし一方で、記号はルールである。あくまでそのルールが通じる集団を前提とする。
・「ルール」は自動的に、そのルールが通用するフィールドを想定する。つまり、ルールはそのルールの範囲(社会)を規定する。
質問:「立ち入り禁止」を、記号的でなく実現するには、どのような物体的様態があるか?
・思わず座ることで「ベンチ性」が発見される:転用の余地があった物体
・記号的なベンチは、作る側によって、あらかじめ「意味」が限定されている。
・より記号的であることには良し悪しがある。
・使う側の心理的負担を軽減する一方で、使い方を限定し、関与の可能性を狭める。
・デザイナーはしばしば、「押し付けがましくない、でもわかりやすい」という落としどころを探る。
・記号性の強い形態は、それがあるということによって、その環境に意味が生まれることがある。
・非・記号的な明示が可能なこともある。(アフォーダンス論)
記号的なデザインが施された施設への、解析/接近のコツ:
・記号の意味を解析する(記号が示すもの、またその記号が用いられるという行為が示すメタ記号性)
・その記号が共有される集団を想定する
・物体的形態へ置き換え可能かという検証
■次週までの宿題の出題
これまでの用語による概念の応用編として、街の「境界」に注目する。
課題:付近で、明示された境界を構成する要素を採集し、その境界で意図されている選択と排除の対象を想定し、その機能を維持したまま、形態をよりフレンドリーにする操作を提案してください。
・A4たて使いのフォーマット。
・現況は写真を貼ってもよいが、提案は内容を説明できるスケッチを示すこと。
・説明のテキストを併記する。
→選択と排除の対象。抽出した機能。提案する操作の具体的内容。
■補遺
参考文献:
ちょっと待ってくれ。
【第3週】セキュリティ:境界と排除
■野暮な注意
・デザインの美しさを評価していない。図は、それはまあ上手なほうが心は動かされはするが、それはあくまでも、内容の説明を明確にするための媒体である。
・オリジナリティ(たかだかクラスの中での他の人との違い)を評価していない。誰かと同じ対象でも全く構わないし、うまく言えている説明や描き方は素早く真似をすべき。
・明晰に、論理的な説明ができること。冴えたアイデアだけでは評価しない。
・疑問は共有しよう。時間内に質問してくれると有難い。
■レクチャー
・境界:街の風景をつくる最も大きな要因のひとつ。
・地図:線と面で描かれている。特に線である。面の表現も、輪郭を線で描くことで表している。
・地理的に表現された社会のルールが記載されているのが地図。
・地図上で最も重要な要素として記載されているのは「境界」である。地図の大部分は、土地の「利用/所有区分」が描かれている。
問い:地図には何が描かれているか。それはどのように(何をもって)描かれているか
・地図:平面に配置表現された、社会のルールが記載された図。
・運用上、地図に記されたような、「取り決め」や「ルール」を可視化し、物体的に作用するものにしておくことが有効である。
・こうした、制度や概念を、実空間のモノで作り直すことを「施設化」と言おう。
施設化された境界に課された機能:
・「選択」と「排除」の行使。
・これらをここでは「セキュリティ」と呼ぼう。
問い:写真による事例。何に対して、どのようなセキュリティが作動しているか?
・物体的?何に対してどのように作用するか?
・記号的?誰にどのように何を発信するか?
■宿題の発表とコメント
・発表者の名前
・どこで発見した物件か
・どのような境界が明示されているか
・その境界で実行される選択と排除
ところで、これはモニタリングポストやリアルタイム線量測定システムの横に立っている場合の話で、実のところモニタリングポストの横にずっと立っている人などいない。一日の生活といっても、家の中にいたり道路を歩いたり外で作業をしたりビルの中で仕事をしたりといろいろな場所にいるのだから、その場所その場所の放射線を受ける。積算線量計を身につけて測定できる本当の被曝量は、そういうさまざまな場所で受けた放射線による被曝を集計したものだ。だから、モニタリングポストの数字に時間を掛けても本当の被曝量にはならない。現在のやりかたでは、モニタリングポストの横に1日8時間滞在していて、残りの16時間は外よりも少し放射線の弱い家の中にいるものとして、1日の被曝量を計算している。そういう人にとっては本当に被曝量に近いだろうけど、そうでない生活パターンの人にとっては被曝量はずいぶんと違ってしまう
空間線量から被曝量を見積もるときの最大の問題がここで、中西準子さんは空間線量から出した被曝量は、(たいていの人にとって、という意味だと思うけれども)本当の被曝量の2倍以上大きいはずだと言っておられるし、前に紹介したテレビユー福島社員の例では3から4倍くらい大きく出ているようだ。本当の被曝量が知りたければ、やはりできるだけ実際の生活に即した測定をしたほうがいいわけだ。
学校は放射線をよく遮蔽するので、学校の中に長くいる子どもの被曝量は少ないと言われている。もちろん空間線量が自然放射線量に近づくに連れてこの差は小さくなっていく。自然放射線程度の放射線量では、室内のほうが放射線が強いということもありうる(建材から出る)
長くいる場所の放射線をサーベイメーターで測って、ここに何時間いるから何μSv、ここに何時間いるから何μSvと実際の生活パターンに応じて空間線量を足していけば、現実の被曝量に近い数字が計算できるはずだ。ただし、サーベイメーターなので、本当の被曝量よりも何割か大きな数字になるに違いない。この機会に、自分の生活パターンはどういうものなのか考えてみるのもいいと思う
アクセスが許可されておりません。
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農林水産研究情報総合センター/Agriculture, Forestry and Fisheries Research Information Technology Center
14/09/2012
そうだ、フィレンツェへ行こう、と思ったので行ってくる。またね。
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2012.9.14
septembre 2012
おしらせ
このブログは近々なくなりますので
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お手数おかけしますが、よろしくお願いいたします。
丹地陽子
20100414 | MEMO
安藤日記(andoh.orgへ移動します)
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