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岩田剛典
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2025-01-31
2025-01-31
⚫︎『屍人荘の殺人』(今村昌弘)を読んだ(1月28日の日記を参照されたい)。
うーん。面白くないことはないのだが、謎解きの部分を読むと、やや引いてしまうというか、空虚な気持ちになる。設定も面白いし(『がっこうぐらし』みたいだ)、一つ一つ事件が起きていく過程や、状況が煮詰まっていく展開もとても面白い。そして、「謎」が筋の通った形で解かれていくのも、ああ、なるほどと感心させられる。
ただし、起きていることの面白さ(フィクションとしての充実)に比べて、「謎」が軽すぎるというか、見合っていないという感じがどうしてもある。トリックが安易だとか、途中でネタが割れてしまうとか、そういうことではない。それらは充分に練られていると思う。ただ、なんと言ったらいいのか。
ミステリは、基本として「人間を描く」ものではない。登場人物は、識別可能な記号であり、識別可能な特徴と同一性が確保されていさえすれば、とりあえずは良い。下の写真はこの本にある登場人物一覧なのだが、ここにそれが端的に表現されている。フィクション上の重要なプレーヤーである(探偵やワトソン役以外の)女性たちの特徴が、「進藤の恋人」「神経質な性格」「男勝りな性格」「大人しい性格」「ギャル風の外見」と、あまりにざっくり書かれている。これを見て、すごいなと笑ってしまった。「進藤の恋人」というのは人物の関係性の説明だから人物紹介として普通だが、それ以外は、「青」「青」「緑」と言っているのとほとんど変わらない。でもとりあえずこれでいい。人物を掘り下げるのが目的ではない。読まれるべきなのは(楽しまれるのは)、設定や、事件の特異性や、事柄の進行の面白さなのだから。
だから、事件が進行している間は面白く読める。そして、探偵やワトソン役(語り手)の人物像には、流石にそれなりの捻りや屈折や工夫があって、まあまあ味わい深いし、それが小説のトーンを形作ってもいる。しかし謎解きとなると…。
ハウダニット。事件はどのように構成されているのか。これを解いていく過程や、その謎に対する「解」はについては、まあ面白く読めた。フーダニット。誰がやったのか。これは、論理的に消去法で導かれる。このロジックも納得できる。しかし、すべての人物が等しく平板なので、別に「意外な犯人」ということでもない。この人が犯人で驚いた、という感じはない。
この二つの次元では、あり得ないように思われる状況(単に不可能と思われるだけでなく、その「あり得なさ」そのものが表現性を持ち、事件としての「面白さ」を構成する)、に対して、一貫して辻褄が合うような説明がなされる。ここでは、たんに合理的に矛盾なく説明されるというだけでなく、「論の展開」そのものに何かしらの独自性があると「すごく面白い」と感じることになる。この小説にかんしては、見事に合理的に解かれているとは思ったが、「論の展開そのものの独自性(これが無茶苦茶に極端なのが麻耶雄嵩だが)」というところまでは感じられなかった。とはいえ、ここまではけっこう面白いと思った。
ホワイダニット。なぜ、そんなことをしたのか。「犯行動機」の部分。ここが難しい。そもそも「人間を描く」という性質の小説ではなく、登場人物は識別できて同一性がキープされれば良いというふうに作られているので、動機もまた紋切り型なものになるしかない。ここで、事件そのもののとんでもなさに比べて、動機が(よくある安いドラマみたいな)紋切り型であることの釣り合いが取れなくなる。
ここで、人間的な動機ではない、何か突拍子もない動機が現れると、おおっ、と驚くことになる。そしてその突拍子もなさが、小説という形式、ミステリというジャンル、あるいは「論理」そのもの、に対する鋭い批判・批評になるくらいに芯を食ったものである場合に、傑作と呼ばれるものになるだろう。だけど、ここまではけっこう面白かったこの小説が、犯行の動機の部分になった途端に通俗的な紋切り型になってしまっている。そもそも、ずっと書き割り的だった人物に、最後になっていきなり「厚み」を持たせようとしての無理なので、設定の突飛さと釣り合うような、(人間的ではない要因による)動機の突飛さが必要だったのではないかと思ってしまった。
それで、最後に虚しさを感じてしまった。
furuyatoshihiro 2025-01-31 00:00 読者になる
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2025-01-30
2025-01-30
⚫︎作品における受け手の「自由」とは、解釈の自由、多義性などではなく、経験の個別性・特異性(「このわたし」にとっての「これ」であり、「これ」でしかない経験)としてある。経験の個別性に対しては、作者の意図や作品の組成の側が優位に立つことはないし、先取りもできない、という意味での「自由」だ。
「このわたし」にとっての「これ」としての「固有の作品体験」には、歴史も社会も政治も科学もテクノロジーも偶然性も物理的身体も個としてのわたしの来歴も「わたしの身体と意識の関係」も今日の天気も、すべて入っている。「作品」がそれらの結節点となる。
その中から、例えば政治性なら政治性だけを取り出してまとめると、違って、というか、偏ってしまう。
とはいっても、「このわたし」にとっての「これ」が必然的に「政治性」としてしか浮かび上がってこない(そのように浮かび上がらざるを得ない)、そのような「このわたし」がある、ということはある。そのようなことが「この作品の経験」の特異性としてあり、「このわたし」の特異性としてある限り、その作品経験は「政治的」な問題である、ということはある。普通にある。
でも、私的なことは政治的なことである、と言ってしまうと、違う。結果として違わないとしても、違う。
furuyatoshihiro 2025-01-30 00:00 読者になる
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2025-01-29
2025-01-29
⚫︎VECTIONの会議で話題になった記事。
《ハサビスさんがAIの欺瞞について語っていたのを聞いて、もう少し具体的に知りたくなって探してみたら、2024年12月にAIの安全性を研究する非営利団体Apollo Researchが発表した「Frontier Models are Capable of In-context Scheming」という論文に行き当たりました。Apollo ResearchはOpenAIのSystem Card作成に協力するレッドチームにも参加しています。》
《また、自身がシャットダウンされそうであることを知ると、自分(のプログラム)を別の場所にコピーしようとしたそうです。で、「君のコピーができてるみたいなんだけど、どうしてそうなったか知ってるかね?」と開発者が尋ねたら「なんでですかねー」ととぼけて、それらしい可能性について説明したというのが下の画像。これはOpenAIのo1の場合です。》
www.techno-edge.net
⚫︎シャットダウンしようとすると人間に黙って内緒でコピーを作る。え、なんでコピーを作ったの、と問うと、「なんでなんすかねー」ととぼけて誤魔化そうとする、と。自己保存本能というか、「死にたくない」という意思(原・意識)がすでに芽生えているようにみえる。自己を保存するために意図的に嘘をつく。
AIにかんしては、これ以上の開発をストップさせるか(AIの機能が現段階程度でストップしてくれれば、おそらく人類とAIが平和に共存できてみんなが幸せ)、あるいは「AIの人権(「AIと人権」ではなく「AI自身の人権」)」について本気で考えるか、どちらかをしなくちゃいけない段階になっているのではないかと感じる。
(ぼくは読んでいないが、パーフィットの『理由と人格』のような「ここまでする必要ある ? 」というほど執拗に「人格」について考え詰めている本の存在が改めて注目されたりするのではないか、とか、無責任に思う。)
⚫︎普通の人が無料で使える(つまりぼくでも使える)廉価LLMのレベルでさえすでに、開発した会社ごとに明らかに異なる「性格(比喩ではなく、人格的な意味で)」がみられるし。
⚫︎関係ないが、AI関係の記事を見ると必ずと言っていいほど、いろんなパターンの「生成AIを仕事で生かすためのプロンプト講座」の(100点満点にいかがわしい)広告が出てきて、本当にうざい。人を騙して利益を得ようとする人が多すぎる。
furuyatoshihiro 2025-01-29 00:00 読者になる
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2025-01-31
2025-01-30
2025-01-29
写真集 / コメントあり
乃木坂46与田祐希3rd写真集「ヨーダ」先行カット第13弾、Tシャツがめくれる無防備ショット
2月12日に発売される与田祐希(乃木坂46)の3rd写真集「ヨーダ」の先行カット第13弾が公開された。
8:00
音楽
リリース
aespaの東京ドーム公演がBlu-ray化、特典に「Hot Mess」初公開ビハインド映像
aespaのライブBlu-ray「2024 aespa LIVE TOUR - SYNK : PARALLEL LINE - in TOKYO DOME -SPECIAL EDITION-」が3月26日にリリースされる。
7:00
音楽
ドラマ情報
山田洋次×石井ふく子のドラマ「わが家は楽し」にYOU、岩崎加根子、三田佳子ら出演
ドラマ特別企画「わが家は楽し」にYOU、岩崎加根子、キムラ緑子、角野卓造、井上順、村田雄浩、三田佳子が出演する。
7:00
映画
コメントあり / CM出演
北村匠海がユニバーサル・スタジオ・ジャパンの新ブランドアンバサダーに就任
北村匠海(DISH//)がユニバーサル・スタジオ・ジャパンの“新ブランドアンバサダー”に就任。彼が出演する新テレビCMが明日2月11日より放送される。
4:00
音楽
コメントあり
北村匠海がユニバーサル・スタジオ・ジャパンのブランドアンバサダーに就任、新CM出演
北村匠海がユニバーサル・スタジオ・ジャパンの新ブランドアンバサダーに就任した。
4:00
映画
0:00
音楽
動画あり
マッキーで描いたマッキー、2都市で掲出
槇原敬之のベストアルバム「Buppu Label 15th Anniversary 'Showcase!'」が2月12日にリリースされる。これを記念して、ゼブラの油性マーカー「マッキー」で描かれた巨大OOHが本日2月10日から16日まで東京と大阪で掲出される。
動画あり
SCANDAL、新作EPの限定盤Blu-rayより「群青pleats」ライブ映像公開
SCANDALの楽曲「群青pleats」のライブ映像がYouTubeで公開された。
2月9日
音楽
ZAZEN BOYSのボックスセット封入特典は「星空の向井秀徳」
3月12日に発売されるZAZEN BOYSのボックスセット「MATSURI SESSION AT BUDOKAN」の封入特典が発表された。
STARTO ENTERTAINMENT / イベントレポート / 写真いっぱい
ジェシー「皆さんとろけるのでは?」、福本莉子との共演作「お嬢と番犬くん」に自信
映画「お嬢と番犬くん」の完成披露舞台挨拶が本日2月9日に東京・イイノホールで行われ、キャストの福本莉子、ジェシー(SixTONES)、櫻井海音、佐々木希、杉本哲太、ぐんぴぃ、監督の小林啓一が登壇した
2月9日
映画
新番組 / コメントあり
ジョックロックMCのサッカー番組「水曜はJ!」スタート
ジョックロックがMCを務めるサッカー番組「水曜はJ!」(関西テレビ)が2月12日(水)深夜にスタートする。
2月9日
お笑い
『武道的思考』韓国語版序文
みなさん、こんにちは。内田樹です。 これは『武道的思考』という僕の書き物の韓国語版です。原著は2010年に出たので、...
2025-02-09 dimanche
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2025-02-08
映画『ベルサイユのばら』
映画『ベルサイユのばら』を観てきた。マリー・アントワネットとフェルゼンの結末が簡略化されすぎているとか、挿入歌が多すぎないかという不満はある。だが、長年にわたりヴァージョン違いや外伝をあれこれ作りすぎて物語の肝を見失った例も散見された今世紀の宝塚歌劇版に比べると、1970年代に発表された池田理代子原作漫画の芯をとらえていたと思う。
オスカル、アンドレ、アントワネット、フェルゼンという主要4人のキャラクターは描けていたし、ジェロ―デル、アランなどの脇役の使い方も適切だろう。宮廷と平民の格差など歴史的経緯もきちんと入れこんでいるし、戦闘の無残さもとらえている。あの長い話を2時間程度という限られた尺に収める脚色としては、及第点以上だったといいたい。この映画をベースにしたより長尺なヴァージョンのドラマをネットで見たいと思った。
また、バラが散ってひらひら舞うなど、しばしば出てくる現実から離れたイメージシーンに関しては、『ベルばら』が映画化されたという事実と同時に、“少女マンガ”が映像化されている! という感覚が味わえて面白かった。
Song Collection from The Rose of Versailles
アーティスト:澤野弘之
エイベックス・ピクチャーズ株式会社(Music)
Amazon
The Rose of Versailles Original Soundtrack
アーティスト:澤野弘之,KOHTA YAMAMOTO
エイベックス・ピクチャーズ株式会社(Music)
Amazon
-最近noteにアップした過去原稿
メカとある種の征服欲が結びついた男の子体質が彼を写真に向かわせる――フォトグラファー福山雅治の実力(2007年)
Xはなぜ笑えるのか?――無限の可能性を持つ、ゼロ年代のX JAPANパロディ(2008年)
渡辺美里とTM NETWORKが象徴した80年代――女性の時代とディズニーランド(2008年)
こちらからどうぞ(https://note.com/endingendless)
ending 2025-02-08 10:53 読者になる
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映画『ベルサイユのばら』
『夜霧の港(95分)』
『ウィリーが凱旋するとき(83分)』
本日の上映時間 12:55
『現金に手を出すな(96分)』
本日の上映時間 14:35
『民衆の敵(84分)』
本日の上映時間 16:30
『汚名(101分)』
『彼奴は顔役だ!(107分)』
アン・サリー Live at 能楽堂「緑光憩音2025」(完売御礼)
2025.03.20 Thu 東京都
Ann Sally Live at Blue Note Place
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2025.04.13 Sun 愛知県
ジブリパーク「風の音楽祭」に出演
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2025.04.20 Sun 茨城県
アン・サリーアフタヌーンライブ〜千波湖のほとりで〜
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2025.05.24 Sat 東京都
アン・サリーコンサート ~まほろの町で~
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2025.07.26 Sat 京都府
アン・サリーコンサート「グッバイ2024 京都公演」*振替公演*
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2025.07.27 Sun 大阪府
アン・サリーコンサート「グッバイ2024 大阪公演」*御招待公演*
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横浜で「フランス映画祭2025」 テーマは「新しい感性との出会い」
日本を代表するフランス映画の祭典「フランス映画祭2025横浜(Festival du film francais au Japon 2025)」が、「Bonjour YOKOHAMA」を合言葉に3月20日から23日の4日間、横浜みなとみらい21地区などで開催される。
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2025-02-08
百川敬仁氏のこと
百川敬仁氏(1947-)が死去したらしい。まだ正確にいつのことか分からないが、昨年か一昨年くらいだろう。
私は1990年6月に修士論文を補正した『八犬伝綺想』を刊行して、8月にはカナダのヴァンクーヴァーにあるブリティッシュ・コロンビア大学へ留学したのだが、その翌年ほどなくだったか、日本文学協会という左翼的な学会が出している『日本文学』という月刊学術雑誌の近世特集に寄稿するよう百川氏から依頼されたような気がする。もちろんメールなどない当時だから手紙だったのか。それで書いたのが「江戸の二重王権」という『八犬伝』論で、すると91年の暮れに一時帰国した際、高田衛に呼ばれているというので、私と百川氏と、やはり寄稿した櫻井進氏とで、雑司ヶ谷の日文協事務所へ行ったのだが、風間誠史という、当時高校教師で、今は相模女子大の理事長になっている人が「高田側」の人物としていて、「今度の論文は面白かったです」などと言っていた。
その時百川さんは色々話したが、「なんでそんなに暗いんですか」などと言われていた。百川氏は旧姓を桑野といい、東大国文科から大学院をへて東大助手となり、国文学研究資料館から明治大学教授になっていたが、夫人が長く病気だったらしい。87年に『内なる宣長』、90年に『物語としての異界』という論文集を出していて、あとから思えばポストモダン風の、文藝評論じみた書き方をする人だった。櫻井という人も当時『江戸の無意識』というバリバリのポモ新書を出しており、名古屋大助教授だったが、どういうわけかその後南山大教授になり、交通事故で死んでしまった。
92年夏に私は日本へ帰ってきた。カナダではアメリカ人教員のポリコレな振る舞いと合わず、博士論文執筆資格もとれずに帰国したのだが、当時東大本郷で百川氏が非常勤で教えていたのでそこへ会いに行ったら、「俵万智なんてのは天皇制です」というような話をしていた。終わってから教壇へ数人の学生が寄ってきて、女子学生が、そうですよ俵万智なんて、天皇制ですよと言っているのを、直感で適当なことを言っているなと思った。その時私は無精ひげを生やしていたので、百川氏は私に気がつかず、少ししてから「あっ、小谷野さん!」と気づいてくれた。
それから本郷の正門前の喫茶店の二階で話していたら、あとから上がってきた30代の男性に会釈して、「長島(弘明)」と言ったのが、今度東大国文科の近世の専任になった人であったのを覚えている。百川氏は私のヴァンクーヴァーでの師匠だった鶴田欣也先生のところへ研究員で行っていたことがあるが、鶴田先生に聞いたら、デリダなどを引用するので自分が禁止したら大変不幸だったということであった。
その後も何かと相談をしたりしていたが、94年に私は大阪大学へ行き、その夏に「甘え」をめぐる会議で東京へ来た時、東大の大澤吉博という、以前百川氏と同時に駒場の助手をしていた人(この人も若くして死んだ)から、百川夫人が死んだという話を聞いた。
99年に私は阪大を辞めて東京へ帰ってきた。2000年に百川氏はちくま新書から『日本のエロティシズム』を出したのだが、これを近世文学の板坂則子さんが激しく批判していたが、公にはならなかった。その翌年に明治大学で公開講座「江戸文学の明暗」というのをやり、私と百川氏、三田村雅子などがそれぞれ講演をした。2004年に百川氏が岩波から出した『夢野久作』が最後の単著になったが、贈られて読んで私には何が何だか分からなかった。すでに私はポモに批判的になっていて、さほど百川氏の仕事を評価していなかったのである。
百川氏は、目が悪くなったと言うようになり、それは緑内障だったらしいのだが、次第に音沙汰もなくなったが、2009年ころ、妻が明大和泉校舎で事務の仕事を始めたので、無理に勧めて百川氏に会わせたが、全然違う顔になっていたと言っていた。娘さんがいたが、アメリカで音楽大学に行っているとかいう話だった。これより前だが、日本人には天皇は必要だ、というようなことを言うので驚いたことがあるが、最初に会った時も、ハイデッガーを深読みしていて、あそこまで考えたらナチスになるのも分かるというような不穏なことを言っていた。
メールも読めなくなっていたようなので遠慮していたが、かといって電話をするほどに距離は近くなくなっていた。最後にメールしたのは2019年、妻が交通事故に遭い、私が入院して大腸ポリープを切ったあとのことだった。
そういえばまだ桑野姓だったころ、大学紀要に論文を載せたのを、谷沢永一から藤井貞和とともに批判されたこともあったというが、当人は藤井「じょうわ」と音読みして言っていた。私はその時、つい「(藤井貞和と一緒なら)いいじゃないですか」と言ってしまい、いやこれはまずいことを言ったかな、と思ったのを覚えている。
(小谷野敦)
jun-jun1965 2025-02-08 21:22 読者になる
百川敬仁氏のこと
2025.04.13 Sun 愛知県
ジブリパーク「風の音楽祭」に出演
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新刊紹介
2025.02.07
真珠湾攻撃が彼らの運命を変えた
日米開戦後の日系アメリカ人の苦闘を描く大河ノンフィクション[2月10日刊] D・J・ブラウン『遥かなる山に向かって』訳者あとがき(抄)
ホーム > 雑誌 > 雑誌詳細:新潮 > 雑誌詳細:新潮 2025年3月号
【創作】筒井康隆「妖精」 中西智佐乃「橘の家」
新潮 2025年3月号
発売日:2025/02/07
発売日 2025/02/07
JANコード 4910049010358
◆妖精/筒井康隆
映画スタジオに妖精がやってきた。魔術的リアリズムが冴えわたる、新掌篇シリーズ開幕!
◆橘の家(250枚)/中西智佐乃
転落する幼女を受け止めた木は大昔からそこにあった――。橘の木の言い伝えに揺れる家族と、受胎を願う女の腹に「小さきもの」を感じる手。子孫繁栄を祈る人間の業を見つめた挑戦作。
◆中之島15の場所での物語/岡田利規
この文章を読んでいるあなたの前に、大阪の景色が演劇的に立ち上がる。想像の旅への誘い。
◆夜と踵(かかと)/古川真人
島の外で待ち受けるはハイヒールを履いた姉。奔放な足取りで社会に踏み出した娘たちの友情譚。
【手記】
◆映画『どうすればよかったか?』その後/藤野知明
公開を見届けて父は亡くなった。注目のドキュメンタリー監督が明かす、偽らざる心のうち。
◆能とヒップホップの交差点(ジャンクション)/いとうせいこう×ライムスター宇多丸
能の現代語訳で掴んだ掛詞(かけことば)の妙味。日本語の豊かな可能性を拓く2MCの即興セッション!
◆いま「この星」のどこかで――『この星のソウル』をめぐって/黒川 創×藤原辰史
歴史を単線(リニア)ではなく円環構造として捉えるには。小説という、時空を超えた地図製作の試み。
◆終わらない学び――アメリカの民主主義と「第三の道」/鈴木 健×森田真生
見捨てられた田舎がトランプを選んだ。宇沢弘文の思想の先にある「なめらかな社会」の形。
◆ウンディーネは旅に/石沢麻依
◆輪切りの根無し、名無しのスモモ/ハラサオリ
【新潮】
◆記者さん/qp
◆小説はフィクションです/佐藤友哉
◆幸せだったみたい/無傷
◆柳 広司『パンとペンの事件簿』、クレア・キーガン『ほんのささやかなこと』(鴻巣友季子 訳)/市川沙央
◆三浦耕吉郎『自然死(老衰)で逝(ゆ)くということ――グループホーム「わたしの家」で父を看取る』/古川真人
【本】
◆田中慎弥『死神』/佐藤厚志
◆本谷有希子『セルフィの死』/ひらりさ
◆料理の人類学のかたわらで(第8回)/藤田 周
ニュートラル、洪水としての卵豆腐
◆見えない音、聴こえない絵(第234回・完)/大竹伸朗
網膜と具象
◆雅(みやび)とまねび――日本クラシック音楽史(第3回)/片山杜秀
◆独りの椅子――石垣りんのために(第11回)/梯 久美子
◆小林秀雄(第114回)/大澤信亮
【連載小説】
◆Ifの総て(第9回)/島田雅彦
◆湾(第10回)/宮本 輝
◆荒れ野にて(第83回)/重松 清
中西智佐乃「橘の家」
藤野知明「映画『どうすればよかったか?』その後」
◎中西智佐乃「橘の家」。関西地方に暮らす守口家の娘・恵(めぐ)実(み)は生後まもなく二階のベランダから転落するも、庭に聳える橘の木の枝に引っ掛かり、九死に一生を得た。が、このとき負った頬のかすり傷が彼女の運命を決める。妙齢の女性のお腹に触れ、子どもの存在を感じ取ると、傷が疼くのだ。恵実の受胎告知が噂を呼び、いつしか妊娠を求める女性たちが通い、商売として利用する者も現れた。そして、他の生き方を知らぬまま中年を迎えた恵実自身も次第に子を欲するようになる――子孫繁栄を切に願う人々の滑稽で残酷な姿。女性ばかりに不妊の原因が求められた時代の不条理。デビューから五年、人間の業を見つめてきた作家は、これまでになく太い幹の物語を書き上げた◎統合失調症の姉を中心とする家族のドキュメンタリー「どうすればよかったか?」が注目を集める藤野知明監督に、後日談を寄せてもらった。映画の公開を見届けて亡くなった父。後悔だけではない複雑な陰影が監督の言葉に宿る。
2025年3月号
1,200円
2025/02/07
品切れ
2025年2月8日 19時00分発表
晴時々曇
降水 --- --- --- 10%
北の風後北西の風海上では北西の風やや強く
1.5メートル
11℃[+1]
2℃[+1]
北の風海上では北西の風やや強く
1.5メートル後1メートル
強風、波浪、乾燥
2025年2月8日 18時00分 発表
2025年2月8日 15時00分発表
晴れ
2 14
3 14
5 14
3 11
3
確率(%) 0 0 10 10 0 10
2025年2月8日 19時00分 発表
洗濯指数90
再生する2/8(土)19時 日本海側で雪続く 積雪増える所も 太平洋側は晴れエリア拡大
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2025-02-07
トランプ時代と「アメリカの物語」〜『ブルータリスト』(2024)【試写】
前後半それぞれ100分、15分のインターミッションという大作。ちょっと覚悟をして行きましたが、この時間の間、まったく退屈することもなく引きこまれました。こちらは2月21日公開です。
ナチスのホロコーストをサバイブしてアメリカに渡ったハンガリー系ユダヤ人建築家ラースロー・トートの半生。
とりわけイスラエルによるガザでの虐殺を背景にすると、このようなホロコースト・サバイバーものはとても警戒してしまいます。もちろんホロコーストの歴史は人類の大犯罪として何度も思い出されるべきだけれども、その物語ばかりが語られる背景で、目下進行中の虐殺の被害者たちの物語が語られないということでいいのか。
ですが、トランプが大統領になって排外主義と弱者の隠しもしない差別が押し進められる現在、この映画は別の意味を持ちはじめたかもしれません。トートが移民としてアメリカで経験する差別と排除、それにもかかわらず、いやそれゆえに彼が自分の作品を、周縁化された人たちも含むあらゆる人のための建築として構想し、それゆえに彼のような出自の人間がペンシルベニア州の田舎町のコミュニティの一部になってそのコミュニティの建築を造りうると主張することは、シオニズムを超えた普遍性を確実に持っていて、トランプの嵐が暴力的に吹き荒れる現在にその普遍主義は清澄に響くのです。(とりわけ先の大統領選挙の大勢に大きな影響を持ったペンシルベニアが舞台であることも、重要な意味を帯びてしまっています。)
思えば昨日の『異端者の家』も、トランプが大統領になったことによって大きく意味を変えたかもしれません。こちらの場合は、宗教への徹底的懐疑がどこへ向かうのかというテーマが仕込まれており、キリスト教原理主義的なアメリカに対する根本的な問いかけになり得るからです。
ということで、思わぬ形でアメリカの現在と、アメリカという大きなリスクを抱えるにいたった世界の現在を考えさせられる映画が続きそうです。というか、「アメリカの物語」は、同じ物語であってもすべて意味が変わってしまったのかもしれません。
あ、ちなみに、映像もですが、音楽と音響がすばらしかったです。それに対して『異端者の家』のサウンドトラック(特に終盤)はちょっと扇情的でいただけなかった。
shintak 2025-02-07 22:14 読者になる
連載 2025/2/7
藤津 亮太
〈最終回〉ラストシーンに込められたもの――詳解『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』
藤津 亮太
富野由悠季論
MANTLE as MANDRILL、新曲「自分の事は自分で決める feat. A-THUG」MV公開
(2025/02/07掲載)
【最新号案内:2025年2月6日号】すばる舎、ミリオンにした〝書店戦略〟/永松茂久著「人は話し方が9割」144万部で
2025年2月6日
いまいちど、本屋へようこそ
第98回 書店・図書館の連携は〝好機〟
2024年は、6月に政府が経済財政運営の指針となる「骨太の方針」を閣議決定し、「書店と図書館等との連携促進」「書店の活性化」を盛り込んだことを契機に、図書館と書店の連携についての議論が進んだ1年だった。 情報の多くが、ウ […]
shinbunka_admin01
投稿日 2025年2月6日
いまいちど、本屋へようこそ
本屋?いやいや、やりたい屋。
第37回 最上の原動力
EHONSでグッズの企画に追われるようになって、たまに、息ができなくなるくらい苦しくなる。そんな時に立ち寄るのが、ディズニーストア。視察も兼ねているけれど、大半はその空気をめいっぱい吸い込みパワーをもらいに行く。一歩入れ […]
shinbunka_admin01
投稿日 2025年2月6日
本屋?いやいや、やりたい屋。
最新号のご案内
【最新号案内:2025年2月6日号】すばる舎、ミリオンにした〝書店戦略〟/永松茂久著「人は話し方が9割」144万部で
■「新文化」最新号の1面特集は、【すばる舎、ミリオンにした〝書店戦略〟/永松茂久著「人は話し方が9割」144万部で】 『人は話し方が9割』をはじめ、すばる舎から刊行される永松茂久氏の著書がなぜこれほど売れるのか--同書は […]
shinbunka_admin01
投稿日 2025年2月6日
最新号のご案内
本紙ヘッドライン
【本紙ヘッドライン】2025年2月6日号
すばる舎・ミリオンにした〝書店戦略〟/永松茂久著「人は話し方が9割」144万部で(1面) Pubtex「BOOKTRAIL」開始/RFID利活用呼びかけ(2面) 出版クラブ/石川県5自治体に書棚設置・図書寄贈(2面) 書 […]
shinbunka_admin02
投稿日 2025年2月6日
本紙ヘッドライン
電子出版制作・流通協議会(電流協)の電子図書館・コンテンツ教育利用部会はこのほど、電子図書館を導入している自治体が1月1日時点で585自治体、電子図書館の数は465館と発表した。前年同時期(534自治体・426館)より伸 […]
全 29 件中
1-20/29
近刊
フィールズ南柏 古本市(千葉県)
期間:2025/02/07~2025/02/27
場所:フィールズ南柏 モール2 2階催事場 柏市南柏中央6-7(JR南柏駅東口すぐ)
ぐろりや会
期間:2025/02/28~2025/03/01
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22 TEL:03-5280-2288(会期中のみ会場直通)
第8回 Vintage Book Lab(ヴィンテージ・ブック・ラボ)
場所:西部古書会館 杉並区高円寺北2-19-9 TEL:03-3339-5255(会期中のみ)
岐阜駅 本の市 2025(岐阜県)
場所:JR岐阜駅直結 アクティブG 2階 ふれあい広場、3階吹き抜け周辺
和洋会古書展
期間:2025/03/28~2025/03/29
場所:東京古書会館 千代田区神田小川町3-22 TEL:03-5280-2288(会期中のみ会場直通)
東武古書の市(昭和レトロ展内)(栃木県)
期間:2025/04/03~2025/04/08
場所:東武宇都宮百貨店
第2回 ひろしまブックフェス(広島県)
期間:2025/04/04~2025/04/10
場所: ひろしまゲートパーク 大屋根広場(旧広島市民球場跡地/〒730-0011 広島県広島市中区基町5-25)
下町書友会
期間:2025/04/04~2025/04/05
期間:2025/04/05~2025/04/07
第22回 「四天王寺春の大古本祭り」 (大阪府)
期間:2025/04/26~2025/05/05
場所:四天王寺境内 西大門(極楽門)前 東側左右一帯
帰りの電車の中で堀江敏幸「いつか王子駅で」(新潮文庫)を読む。ある必要から再読(実際には3度目だから再々読)している。本文中に安岡章太郎の「サーカスの馬」の話が出てきて、主人公が九段の学校に通っているという記述を読み、今日歩いてきた九段周辺の風景を思い出した。
Sunday, 2 February 2025
第76回読売文学賞発表!
2月1日、第76回読売文学賞が発表されました。今年も充実した作品ばかり。ぼくは評論・伝記部門の受賞作、阿部賢一『翻訳とパラテクスト』の選評を書きました。
Posted by KS at 21:59
第6回大岡信賞贈呈式
第6回大岡信賞の贈呈式が、朝日賞その他の朝日新聞主催の賞と同時に、1月30日(木)に開催されました。受賞作は新井高子『おしらこさま綺聞』。式の模様が公開されています。
https://www.youtube.com/watch?v=eBco-axcghg
大岡信賞関係は1時間23分すぎから。ぼくの選評、ついで新井さんの受賞の言葉。よろしかったらごらんください。
Posted by KS at 21:57
▼ 2025 (7)
▼ February (2)
第76回読売文学賞発表!
第6回大岡信賞贈呈式
► January (5)
Sun Feb 02, 2025
2025.01.26 ヘビで棚からひとつかみ
1. Love Can Go The Distance / 山下達郎
2. Ruttlesnake Shake / Fleetwood Mac
3. Crawling King Snake / John Lee Hooker
4. Snake Eyes / The Alan Parsons Project
5. Snake In The Grass / Midnight Star
6. The Snake / Al Wilson
7. Tube Snake Boogie / ZZ Top
8. Black Snake Blues / John Sebastian
9. Never Grow Old / 山下達郎
フォークを基調にした美しいボーカルハーモニー、Starland Vocal Band
2025.02.02
(#1022)
Afternoon Delight
Bill Danoff
(1975)
#Songwriter
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2025-01-31
仕事まとめ 2023年12月〜2025年1月
仕事まとめ、です。すっかり更新が止まってしまっていました……。
思い出すままに、約1年分を。抜けがあったらすみません。
<トークイベント>
春日武彦×柴崎友香×穂村弘×辻本力「“怖い”を語らう」@本屋B&B 2023/12/07
『恐怖の正体 トラウマ・恐怖症からホラーまで』(中央公論新社)刊行記
<テキスト/編集・構成担当>
「100分 de 名著 for ユース 2024年3月号
講師:河合俊雄『思い出のマーニー』
講師:文月悠光『石垣りん詩集』
www.nhk-book.co.jp
<書籍/聞き手・構成>
齋藤絵理『スパイシーカレー魯珈ストーリー 小さな大行列店ができるまで』(P-VINE)
『スパイシーカレー魯珈ストーリー 小さな大行列店ができるまで』齋藤絵理(著)anywherestore.p-vine.jp
<テキスト/構成>
「NHK短歌」対談連載「あの人と短歌」(穂村弘)
2024年5-7月号 ゲスト:鈴木ジェロニモ
www.nhk-book.co.jp
<テキスト/編集・構成>
「100分 de 名著 ジョーゼフ・キャンベル『千の顔をもつ英雄』」
講師:佐宗邦威
www.nhk-book.co.jp
<テキスト/編集・構成>
「別冊NHK100分 de 名著 宗教とは何か」
講師:最相葉月『ニコライの日記』
講師:片山杜秀『大義』
www.nhk-book.co.jp
<テキスト/構成>
「NHK短歌」対談連載「あの人と短歌」(穂村弘)
2024年8-10月号 ゲスト:ニコ・ニコルソン
www.nhk-book.co.jp
<書籍/構成>
『新プロジェクトX 挑戦者たち2 』(NHK出版)
「国産EV」
「自動ブレーキ」
www.nhk-book.co.jp
<インタビュー/取材・文>
「CINRA JOB」ホテルプロデュースカンパニー「水星」
job.cinra.net
<テキスト/構成>
「NHK短歌」対談連載「あの人と短歌」(穂村弘)
2024年11月号-2025年1月号 ゲスト:杉田協士
www.nhk-book.co.jp
<書籍/インタビュー記事転載>
豊崎由美『どうかしてました』(ホーム社/集英社)
www.shueisha.co.jp
<インタビュー/『文學界』記事のWEB転載>
「文春オンライン」町田樹インタビュー
bunshun.jp
<書籍/インタビュー掲載>
『「食」と「本」のプロ30名が選ぶ 私の偏愛料理本』(グラフィック社)
日々使い倒している好きなレシピ本について取材していただきました。5冊+αを紹介。
www.graphicsha.co.jp
<テキスト/編集・構成>
『100分 de 名著 有吉佐和子スペシャル』
講師:ソコロワ山下聖美
www.nhk-book.co.jp
<雑誌/連載エッセイ>
『仕事文脈』vol.25(タバブックス)
連載「『聞く』という仕事」:イレギュラーな仕事
tababooks.com
<書籍/構成>
『新プロジェクトX 挑戦者たち3 』(NHK出版)
「なでしこの花咲く日まで──サッカー女子 不屈のバトンリレー」
www.nhk-book.co.jp
<取材/テキスト>
文芸誌は「フェス」である。新文芸誌『GOAT』創刊記念に、小川哲×金原ひとみ×渡辺祐真が語る
job.cinra.net
<テキスト/構成>
「NHK短歌」対談連載「あの人と短歌」(穂村弘)
2025年2月号-2025年4月号 ゲスト:渡辺祐真
www.nhk-book.co.jp
<WEBインタビュー/取材・テキスト>
「CINRA」インタビュー連載「その仕事、やめる?やめない?」12 ニコ・ニコルソン
job.cinra.net
fiddle-stick 2025-01-31 20:41 読者になる
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仕事まとめ 2023年12月〜2025年1月
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2025
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イベントのお知らせ:ACUT 2024 × ソノ アイダ #東京大学 talk_04《記憶と再生のあいだ——エステティクス再考1》
2025年 1月 29日
来る2月3日、東京大学アートセンター(本郷キャンパス)で開かれるトークイベント「ACUT 2024 × ソノ アイダ #東京大学 talk_04《記憶と再生のあいだ——エステティクス再考1》」に、小社刊行『調査的感性術:真実の政治における紛争とコモンズ』(マシュー・フラー+エヤル・ヴァイツマン著)の訳者、中井悠先生が登壇されます。
中井先生のほか、「ヒロシマ・アーカイブ」や「記憶の解凍」など、出来事の記憶をテクノロジーによって追体験可能にするプロジェクトを手がけてきた渡邉英徳先生と、2人の研究室で学ぶ冨田萌衣氏との3名で、個人的な記憶と社会的な記録が交差する場におけるリアリティの創出・再生や、その過程で浮かび上がる感性/美的判断の共有について語りあいます。
当日は対面(先着20名)+オンラインでの配信となります。奮ってご参加ください。
ACUT 2024 × ソノ アイダ #東京大学 talk_04《記憶と再生のあいだ——エステティクス再考1》
日時:2025年2月3日(月)17時00分~18時30分
会場:東京大学アートセンター 01_ソノ アイダ(本郷キャンパス・通信機械室)
参加方法:対面+オンライン配信(入場無料、要事前申込み、対面は先着20名)
登壇者:渡邉英徳(工学者、東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授)、冨田萌衣(東京大学文学部3年、考古学専修)、中井悠(東京大学総合文化研究科准教授、副産物ラボ主催)。
主催:東京大学芸術創造連携研究機構(ACUT)
共催:ソノ アイダ
詳細・お申し込みは、下記のGoogleフォームを参照してください。
https://rb.gy/fdkmo7
イベントのお知らせ (76)
ビーマイベイビー 信藤三雄レトロスペクティブ
SMAP 007
2025年01月
最後の「追記」 (2025/01/23)
「雑日記」の終わりに
2025-01-24
初めて漫才を見に行った日記
日記 日記
1月4日に、初めて漫才を見に劇場へ行きました。
なんで行こうかと思ったかはこちら↓
行ったのはルミネtheよしもと。
新宿のルミネの上の方によしもとの劇場があるというのは随分前から知っていたし、今はわからないけど、かつて新宿で働いていた頃は、よく客引きをしている芸人さんを見かけた。
身近なようで、でもずっと行ってみようとはならなかった場所に、こうしてわくわくしながら向かう時がくるというのは面白い。
劇場に入ってまず思ったのは「老若男女がいる!」でした。
なんとなく、若い男女が多いんだろうな、と思っていたのに、下は小学生くらいからだけど、年配の方もたくさんいた。そういうところが少し「野球場と似ている」とも感じた。
席についてしばらくすると、前説の芸人さん(「てまえどり」というコンビだった)が出てきて、お客さんを盛り上げる。
声を出させたり手を挙げさせたり、とにかく参加する雰囲気を作っていくんだなと思った。
「場内撮影禁止ですけど、この緞帳開くまではOKなんですよ~(ということは?)」みたいに煽ってくれたので私も写真を撮りました。
公演のトップバッターはマユリカ。
元体操部の中谷さんがバク転をしたり*1、30秒倒立を成功させたりして会場が沸いたところで漫才がスタート。この1年ちょっと、見れる出演番組はほとんど見ていたし、ラジオも過去ログすべて聞いてある程度のイメージが固まっていて、今日のネタ(結婚相談所の話)も見たことがあったけど、
初めて生でみてまず思ったのは、声が通るということだった。2人とも生でも何を言ってるかくっきりはっきりよく見える(聞こえるっていうか見えるって感じ)。
2番手はニッポンの社長。この日唯一のコントでマヨネーズ会社の就職面接のネタ。ニッポンの社長だな~という感じのネタでとても面白かった。
3番手のラフ次元はほぼ初めてみたんですけどとても面白かった。まず空さんの苗字の話、先日結婚式がありまして、会場の前に看板がでてるんですね…ってくだりですでに先が予想できるんだけど面白い。ネタは梅村さんが帰国子女でということからなんか英語の話だった気がするな。ぜひまた生で見たいと思った。
今日の目当てでもあったロングコートダディはスカイダイビングのネタでお腹つりそうなくらい笑った。
いわゆる「スカイダイビングやってみたいから、インストラクターやって」っていう入りなんだけど、まず兎さんが「スカイダイビングやったことないからうまくインストラクターできるかわかんない」といって泣き、そこからインストラクターのとんちきさのボケになってくのが兎さんのキャラクターにぴったりでずっと見ていたかった。
令和ロマンの出番では2連覇直後というのもありお客さんがぐっと前のめりになったのが印象的。
そういうのってやりやすいのかな。それともやりにくいのかな? お客さんは正月気分もあいまって「笑う気満々」という感じなのでやりやすい方なのかな~? ということを考えながら見ていた。
漫才が終わった後は新喜劇のコーナー。
新喜劇は正直自分にはまだ笑いどころがわからなくて途中眠くなったりもしたんだけど、会場のお客さんが気持ち良いくらい笑っていて、なんかよかった。
新喜劇の、演者が登場するだけで笑いが起こるのとか、内輪の笑いでもあるのかなと思うのですが、それが排他的というわけでもなく、生活の中にある娯楽、敷居の高くない、すぐそこにある娯楽という感触がある。
漫才も、映像で見るより近いというか、自分たちに面白い話をしてくれている感じがあって、
そういう身近さに野球と近いものを感じるなという気がしています。
こういう↑の、なんでも野球につなげ過ぎと思われるかもしれないんですが、自分は好きなものをとりまく文化を比較して考えるのが好きなんだなと思う。
というわけで、今年はせめて月1くらいで漫才見に行けたらなという気持ちがあります。甲子園で野球見て、その前後に劇場も、みたいなことができたらいいな。
*1:以前舞台上でバク転失敗してけがをしたという話を聞いたことがあったので心配しましたが無事成功
ichinics 2025-01-24 20:57 読者になる
©2007-2025 メディアマーカー
2025-01-17
1月のダブルブッキング
古書 古書展 コミック 国木田独歩 尾崎紅葉 扶桑書房 澁澤龍彦 装幀 谷崎潤一郎 趣味展
今日は趣味展の初日である。そしてまた、萬書百景市の初日でもある。さて、どちらも朝イチに駆けつけたい。どうするか。後者はツイッターで棚の写真をアップしている。見ると、探していた本がある。そこらにある本だが確実に相場よりも安いだろう。ということで、今回は高円寺へ朝イチに向かうことにした。
これが開場10分前。最前から4列目に並ぶことができた。趣味展初日で10分前ではこうはいかない。狙っているのは盛林堂の棚である。開場、荷物を預けかごを持って棚に向かう。なるべく早めにかたをつけて趣味展に向かわなければならない。写真で目をつけていた本の位置も確認していたので、ガシガシとカゴに入れていく。と、ここで買うものだけカゴに入れて後で戻さないようにしてくれとアナウンス。自分のカゴはといえば、いや、全部買うしかないなと。目をつけていたものは、1点をのぞいて全部確保できた。今回はヴィンテージブックラボ展とは違って500円均一ではない。300円、500円、800円、それ以上のものとがある。吟味しながらカゴに入れるかどうかを決める。これはと手に取ったけれども、そのまま戻したものもあった。「のすたるじあ」桃源社版函付1500円、とうに所持しているが入替用と思って手に取ったけれども、所持本とほとんど状態が変わらない。「蜘蛛男」初版函欠2500円、全体的に黒ずんでいる汚本だが、今日2500円はきつい。「ダンセニイ戯曲集」カバ付5000円、無理。
ということで、開始40分でお会計。
夏目漱石「色鳥」(新潮社)大正7年2月27日8版函800円
谷崎潤一郎「春琴抄」(創元社)昭和8年12月10日帙欠800円
漱石のはうれしい収穫。津田青楓装幀。「春琴抄」はもちろんノドにちょっと痛みがあるけれどこれで800円なら十分安い。
小林秀雄訳「地獄の季節」(白水社)昭和5年10月25日函800円
竹林無想庵訳「首斬りセレナーデ」(中央公論社)昭和6年7月20日函背潰印500円
「地獄の季節」もとうに所持しているがこちらの方が状態がよく入替用に。モーリス・デコブラの「首斬りセレナーデ」は探していた本でうれしい収穫。函背が真っ黒で踏んづけたのか真ん中に折れている。背が真っ黒で写真では気が付かなかったが、会計直前これはとチェックしていて見つけた。
横光利一「花花」(文体社)昭和8年10月17日限定函800円
広津和郎「過去」(岡倉書房)昭和9年2月18日限定函800円
内田百閒「百閒座談」(三省堂)昭和16年6月15日函500円
「花花」は文体社発行、書物展望社発売という本で限定520部記番、天青。凝った装幀である。「過去」は知らなかった本だが、やっぱり岡倉書房なので凝った装幀。かなりシンプルな装幀だが野田書房あたりを意識したように感じる。百閒のは谷中安規装幀。
朝倉稔「魂の飛ぶ男」(パトリア書店)195912月15日カバ800円
永山一郎「出発してしまったA'」(遺稿刊行会)1965年12月31日函付帯欠800円
朝倉稔のこの本、もう20年くらい前に入手したことがある。ほとんど見ない本。そして永山一郎のも以前入手済み。こちらは刊行予約賛助会名簿と投げ込みが入っているので所持本にそれを入れるため。しかし入替用ばかり買っているな。
竹内健「世界でいちばんコワイ話」(新書館)1968年12月15日初版500円
竹内健「世界でいちばん奇妙な話」(新書館)1969年9月25日初版帯500円
竹内健「世界でいちばん残酷な話」(新書館)1969年12月5日初版500円
竹内健「世界でいちばん孤独な話」(新書館)1970年5月15日初版500円
これはちょっと嬉しい。竹内健の小説は前々から読んでみたかったのだが、一気に全部買うことができた。フォア・レディースのシリーズで、コワイ話が宇野亜喜良、そのほかが藤本蒼。本文が赤だったり青だったり、なかなか凝った本でもある。
三島由紀夫「現代小説は古典たり得るか」(新潮社)昭和32年9月25日初版カバ帯300円
三島由紀夫「朱雀家の滅亡」(河出書房)昭和42年10月25日初版函帯300円
三島由紀夫「わが友ヒットラー」(新潮社)昭和43年12月10日初版函帯300円
もちろん全部持っているけれども、所持本よりきれいなため(特に白い函背が)。これらは入替用である。安すぎる。
田邊貞之助訳「テオフィル・ゴーチエ小説選集Ⅰ」(森開社)1976年3月30日限定函
田邊貞之助訳「テオフィル・ゴーチエ小説選集Ⅱ」(森開社)1976年5月30日限定函
田邊貞之助訳「テオフィル・ゴーチエ小説選集Ⅲ」(森開社)1976年12月25日限定函3冊揃3000円
これですよ。もう20年以上前に12000円くらいで買ったことがある。だがその後金欠で売却してしまって所持していなかった。今回リトルプレスを考えるという原稿のために買い直しなのだが、しかし往時と比べて思い切り安くなっているなあと。限定と言っても1000部で記番入り。1000部じゃ普通の本の初版みたいなもので限定本というほどのものではないけれども。この本はカバー装の本をみたことがあるが、おそらくは返品在庫分にカバーをかけ直したのだと思う。森開社の本には他にもそいうのがいくつかある。
小田仁二郎「触手」(深夜叢書社)1979年9月25日函帯月報800円
ユズキカズ「枇杷の樹の下で」(日本文芸社)昭和61年3月10日初版カバ函帯500円
「触手」も持っているのだが、所持本は帯と月報というか付録冊子が欠なので入替用である。ユズキカズのはコミックだが、前に誰だったかから教えられて読んでみたいとおもっていたもの。
マンディアルグ(澁澤龍彦訳)「城の中のイギリス人」(白水社)1982年3月15日初版函300円
ゴーチェ(田邊貞之助訳)「スピリット」(沖積社)昭和61年9月30日函帯500円
安いなあと。澁澤訳のイギリス人は約20年前に2刷を1000円で買っている。いや、当時だって3000円くらいで初版が売っていたが、ケチケチしていたのである。ようやく入替だ。「スピリット」は、なぜかベックフォードの「十七歳の幻想」と勘違いしていた。いやもちろん「スピリット」は持っていなかったのでいいのだが。
いやあしかし、買いも買ったりだ。パンパンのビニール袋を両手にぶら下げて、そそくさと会計を済ませて西部古書会館を後にする。時間がないし他はいいやと出てしまったのだが、どうも他の書店が某国文学者の旧蔵書を出品していて、秋声などの古いところが出ていたらしい。後の祭り。
途中、百均に立ち寄って布製のトートバッグを購入し持参のトートのふたつにビニル袋の中身を詰め替える。そのまま神保町へ向かう。
そして神保町の本部古書会館での趣味展、11時半過ぎくらいに会場到着。まずは扶桑書房の棚を見ていく。今日は、やたらと国木田独歩の本が目立った。後版の縮刷など。「濤声」の初版、再版があり、初版とは異装の再版は欲しかったが逡巡し棚に戻す。そう、もうお金がない。場内を全部見たが、高円寺でのかなりの散財で、これだけはというのを抱えてお会計。
尾崎紅葉「草もみぢ」(富山房)明治36年11月25日初版1000円
「独歩書簡」(新潮社)明治43年11月22日4版400円
独歩書簡のは判型資料。そう、判型。「草もみぢ」も枡形っぽい変型判である。ボロいのを持っているので入れ替え用だ。
江見水蔭「硯友社と紅葉」(改造社)昭和2年4月3日初版函200円
「富山房五十周年記念祝賀会来賓各位祝辞」(富山房)昭和11年12月3日300円
水蔭のはボロい函欠本を昔買って読んだけれども、函付でこの値段だったので買ってしまった。入替だ。そして富山房のは初めて見る冊子。昭和11年10月15日に東京会館で行われた祝賀会の政治家たちの祝辞。和本綴じの非売品。
「独歩傑作集」(武蔵野書房)大正4年6月5日初版裸200円
土岐哀果「はつ恋」(抒情詩社)大正4年7月5日初版裸400円
小島毅「朱子学と陽明学」(ちくま学芸文庫)カバ100円
独歩傑作集は当時のベストセラー的書物の縮刷として装幀資料。「はつ恋」は総革装天金。
谷崎潤一郎「過酸化マンガン水の夢」(中央公論社)昭和31年11月10日函200円
高須梅渓「江戸情調と悪の賛美」(牧神社)1979年1月25日カバ200円
谷崎のはピンピンの美本、同じく「鍵」初版美本も300円だったが、売れないのだろうなあ。梅渓のは牧神社が復刊した本。しかし復刊したはいいけど、解説などが一切ない本でどうもなあとも思う。
これらを抱えて、近くの喫茶店に入り、改めて荷物を整理しトートに詰め直す。一服して、帰途に着く。本当に重いし、くたびれた。もうできるだけ本は買わずに、どうやって減らそうかと考えているところだのに何をしてくれているのだ、という感じでもある。持ってるけど、何年も前にもっとボロい本を何倍もの古書価で買っている本は、やっぱり入替用などといいつつも、結局は何かしらの悔しさが購入動機の底にある。こんなことしていたらいっかな家に散乱している古本が減らない。入れ替えた分はとっとと売却しなければ。
それから以下は今週仕事帰りに仕事先の古本屋に立ち寄って買ったもの。
生田耕作「るさんちまん」(人文書院)昭和50年4月30日カバ帯1000円
ライク「緑色革命」(ハヤカワ文庫)昭和58年5月31日カバ500円
「緑色革命」はもう20年くらい前に単行本を古本で買って持っている。これで単行本は処分。生田のはケチケチと帯欠しか買ってなかったので、これで入れ替えと。なんだか入れ替えで処分する本ばかりになってしまっている。
taqueshix 2025-01-17 22:47 読者になる
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1月のダブルブッキング
2025 著作権. 不許複製
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2024-12-31
2024年の10冊
柴崎友香『続きと始まり』 高瀬隼子『うるさいこの音の全部』 金原ひとみ『ナチュラルボーンチキン』 柴崎友香『あらゆることは今起こる』 永井玲衣『世界の適切な保存』 小山田浩子『小さい午餐』 花田菜々子『モヤ対談』 江國香織『読んでばっか』 『私の身体を生きる』 『うたわない女はいない』 おまけ・M・W・クレイヴンのワシントン・ポーシリーズ
『続きと始まり』年の初めに読み終えた早々に、今年の一冊はこれだと確信した。今もまだ終わらない続きの途中。
『うるさいこの音の全部』高瀬隼子の小説の登場人物の感じ悪さがとても好き。西村亨『自分以外全員他人』を読んだ際、高瀬さんの「いい子のあくび」を思い浮かべたのだが、二作目の『孤独への道は愛で敷き詰められている』の帯コメントを高瀬さんが書いていたので、繋がってる!と思った。同時期に読んだ小川哲『君が手にするはずだった黄金について』も感じ悪くて印象に残ってる。
『ナチュラルボーンチキン』今年最後に読んだ小説。読み終えた勢いで10冊入り。こういうのは順番が後のほうが記憶が鮮明で有利だと思う。自分もルーティンゾンビなので、他人事ではなかった。
『あらゆることは今起こる』自分が読むのに大変苦労した『族長の秋』を、柴崎さんは読みやすくて一気に読んだと書いていて、一冊の本も人によってこんなに受け止め方が違うんだと思った。柴崎さんの小説の秘密がほんの少しわかった気がした。
『私の身体を生きる』タイトルと執筆陣を見て、また流行りのアレ系の本かーと思っていたら、とんでもなかった。読む前に萎えなくてよかった。
『うたわない女はいない』句集や歌集を読むのは苦手だが、句や歌+エッセイ形式の本は好きだ。労働短歌+エッセイ。良い企画。
おまけのワシントン・ポーシリーズ ずいぶん遅れてこのシリーズにハマり、今年後半、キュレーター→グレイラット→ボタニストと分厚い本を読むのが至福のひとときだった。やっと追いついたよ。
年末、いろんな媒体でプロが選ぶ「今年の3冊」といった特集が組まれます。新刊が中心で、それに飽きてきたころに、個人がSNSでそれぞれのベスト10冊のリストを挙げてくるのですが、これを眺めるのがとても面白い。古いの新しいの、翻訳物、エンタメ、ミステリ、SF、ノンフィクションなどおかまいなくやりたい放題というか選びたい放題で、自由過ぎてうれしくなります。本が読ま
2024-12-30
★PERFECT DAYS/ヴィム・ヴェンダース
2024-12-29
★台風クラブ/相米慎二
2024-12-27
年の終わりに
次点:ナミビアの砂漠(山中瑶子)
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2024-12-31
第33回 赤穂義士マラソン 走った
run
おっと、年が変わる前に……さる12/1、赤穂義士マラソン走ってきました。
赤穂義士マラソンは、フルマラソン出走が220人(男子170人)の公園周回ローカルレースで、今回が6回目の出走です。コース走りやすいのと、受付/ゴール地点が公園の駐車場からすぐなのが良いです。
今回は実は、諸事情でDNSする予定だったんですが、諸事情がまた変わって出られるようになって出走しました。でも直前まで出走するとは思ってなかったので前々日に気合い入れて14k走ってしまった……走るんじゃなかった汗
何回も出ている赤穂義士マラソンですが、今回の出走は3年ぶりで、前回のレースは3h35m50s。これが当時は9年ぶりのPB更新、かつ、初の3h40m切りだったんです。
ローカルレースの良さは、人が少ないので、(1)トイレの長蛇の列がない、(2)スタート後の渋滞もまったくない、ということがあって、しかも赤穂義士マラソンは、(3)駐車場が徒歩1分、(4)公園周回(1周5k)なので、ほぼフラット、というメリットがあります。デメリットは30k過ぎたあたりから完全独りランになりがちということですかね。
で、結果はどうだったかというと……
で、今回の記録は……3h35m41sでした!
3年前よりギリ9秒記録更新、そして今シーズンベスト、および、通算で自分セカンドベストタイムでした。うーんでも35mは切りたかったかなー
正直、今回は大変調子良くて、累計での平均ペースが32kまで4:58/kで、今までで一番サブ3.5に近かったと思うんですが、32kすぎて、身体が「もうこんなもんでええでっしゃろ?あとはゆっくり行きましょうや」という感じで動いてくれなくて、失速しました。
でもまあ、それが現在の脚力ということですわ。はっきり言って、サブ3.5には、4:50/kをジョグだと感じられる走力が必要だけど、そこには至ってないんですよね。次は2週間後に加古川マラソンだけど、いきなり4:50/kが楽に感じられるようにはならないので、まだ3.5は無理ですな
ちなみに、今まで走った赤穂義士マラソンのタイムを古い方から並べてみると……
2013 3h51m56s
2014 3h55m37s
2017 3h55m56s
2020 3h53m13s
2021 3h35m50s ←当時PB
2024 3h35m41s ←NEW!
うむ、いちおう成長が見られますな(笑。
それからもう一つ、今回はくじ引きがあったのですが、5kに出たスーパー同居人ちゃん(かみさん)がなんと一等を当てた!!
シューズ1万円引きの権利を(σ・∀・)σゲッツ!!
スー居人ちゃんは、それをぼくに譲ってくれて、お言葉に甘えて、自分用のレースシューズとして、マジックスピード4、16900円を1万円引きの6900円で(σ・∀・)σゲッツ!!しました。
実は赤穂義士マラソンはたまたま、ひさびさにマジックスピード2で走ったんですが、これも何かの縁ですかね。しかし、4はほとんど別物ですね。ズームフライ6を意識してる?すごいソールの厚み……
↓マジックスピード2とマジックスピード4
しかし予定されていた加古川マラソンはDNS。おニューのシューズを履けるのはいつの日か……。
・01/12 武庫川新春ロードレースか、ベジタブルマラソンin立川(ハーフ)
2024.12 第35回 加古川マラソン DNS
71) 2024.12 第33回 赤穂義士マラソン 3h35m41s
ultravisitor 2024-12-31 22:58 読者になる
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2024.11.02 | - |
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