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・ぼくは本来は、人の不幸をよろこぶ人間ではないと思うが、
先日、いっしょに行動していることの多いクラモチさんが
「風邪を引いたようでお休みさせていただきます」
という連絡があったとき、「そうだろうそうだろう、
休みなさい休みなさい」と、ややほがらかに言った。
クラモチさんも人の子、休まなきゃ無理だよと思った。
よろこんだというわけではないが、休もうぜ、と。
最近、古賀史健さんが日記的な文章に、
「風邪をひいた」と書いているのを読んで、
「おれもおれもです」と弾んだ反応をしてしまった。
その前の数日、そうとうに忙しそうだなと思っていたので、
あんたもちょっと休みなさいという気持ちがあったし、
ぼく自身も風邪を引いたらしく日曜日に安静にしていたので
「風邪ともだち」ができたような気になった。
ぼくのは、熱はないけど、咳がちょっと、
だるさがちょっと、鼻水がちょっとという風邪で、
いつも誕生日のころはこうなるんだよなという状態だった。
そういえば、と思い当たることもあった。
その寝てた日曜日の一週間くらい前、
やたらに機嫌がわるかったのである。
ちょっとしたことにイラッとする。
ふだんなら反応しないようなことに腹が立つ。
人にきつくあたったりはしないようにしているけれど、
あきらかに不機嫌な顔をしていたと思う。
そういうときには、風邪がはじまっているのだ。
その不機嫌から一週間もの潜伏があって、風邪は表れた。
だるいけれど、約束していた仕事はちゃんとやれて、
夜、家に帰ってからぐた〜っとしていたら、
ちょっと様子がちがうぞ、寒気がするし熱っぽい。
おお、熱のない風邪は、熱のある風邪に昇格していた。
38.1度か、ひさしぶりだ。
そこにハッシャダイソーシャルの三浦宗一郎くんから連絡。
おお、なんと彼も風邪を引いているらしい。
けっこう強行軍で動いていたが、ついに風邪に倒れた、と。
うれしい、と言っちゃなんだけど、そうだろうそうだろう。
みんな無理していたんだな、おれもだよ、という気持ち。
というわけで、「今日のダーリン」はこうなった。
若い人も風邪を引くことに、ほっとするのかもしれません。
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1970年青森県生まれ。ミス栃木、モデル、女優、レースクイーン、銀座のクラブホステスなどを経て、97年「小説新潮」 の「読者による『性の小説』に入選。以後「小説現代」「小説すばる」などに作品を発表し、98年『熱帯植物園』(新潮社)、『血い花(あかいはな)』(集英社)、99年『piss』(講談社)を刊行。「anan」「青春と読書」などで連載していたエッセイも好評を博す。最近はテレビ、ラジオ、シンポジウムなどでも活躍中。
近著に『プチ美人とお金』『ああ〓ん、あんあん』『子作り爆裂伝』がある。
< お知らせです!! >
あけましておめでとうございます。
皆さま、ブログが終了してからご無沙汰しております。
このたび、室井佑月ブログが移転することになりました。
1月中には本格スタートする予定ですが、”予告編”をアップしました。
アドレスは以下の通りです。
今年も、そして今後ともよろしくお願い致します。
室井佑月事務所
< じゃぁ、またね >
先週は寂しいって気持ちが身体中、ぱんぱんに膨らんで、なんだか暗い調子になってしまった。
不思議だよ。絶対的にあたしを愛してくれる息子がいて、いつのまにかいい歳にもなって、男なんていくら代わってもぜんぜんへっちゃら、
「失って惜しい男はいないわ」
などと捨て台詞も吐けるようになったこのあたしが、今回、みんなとお別れするのがこんなに寂しいなんて。
そうそう、前回のブログを読んだ友人から電話がかかってきたんだ。
「おまえはどこまでファンに甘えるのだ」だって。
そうかもね。あたしのブログは愚痴が八割、自慢が二割。すっげぇ甘えた日記を書いているなと、改めてブログを読み直して思ったよ。喧嘩は買いまくるしさ。
ふざけた女だと自分でも思う。
コメンテーターなんかして偉そうに意見をいったりなんかしてるけど、始終あやふやな感情に揺さぶられている。
講演だって、そう。台の上に立って話すのはあたしじゃないだろ、っていつも思ってる。この会場の中で、いちばん怪しい人物は確実に自分に違いないと。
高校もろくすっぽ通っていない。長くつづいた仕事は、水商売と作家だけ。
知識がないから、クイズに出ればビリッケツ。家族や親戚から、恥をかかすなっていわれるておる。
じゃあ、なんで仕事をこなしていけるのかと考えたら、ひとつしか思いつかなかった。
勘の良さだろう。
私生活ではこの勘の良さが仇となったりもするが。
数年前、当時つき合っている彼氏ときゅうに連絡が取りたくなった。でも携帯が繋がらない。ふと、都内のホテルの名前が脳裏に浮かんだ。不思議に思い面白半分で電話を入れてみた。するとそこにいた、そいつは。九州に出張にいっていたはずなのに。
悲しい勘の良さだ。勘が良くて助かるのは、仕事においてだけだ。
……でも、それってどうなの? 唯一の長所が、勘の良さって。二択のクイズを当てる才能みたいな。誉められたもんじゃない。
ちょっと前に流行った成分解析という占いで、室井佑月という名を調べてみたら、
室井佑月の68%は魔法で出来ています
室井佑月の22%は波動で出来ています
室井佑月の6%は理論で出来ています
室井佑月の4%は言葉で出来ています
という結果になった。
よくわからないけど、ふんわりと当たっている感じがする。
理論と言葉という二つの成分はおいといて(ちゅーかそれが一番大事なんか)、魔法と波動というのは理解できる。
あたしは、みんながかけてくれた魔法と、みんなが発進している波動でできた女なんじゃないかと思うことがある。
魔法の力で本を出版し、テレビに出ているんじゃないかと。
そして、勘の良さを活かし、みんなが「こうであろう、あの女は」という波動を受け止めあたしというものになっているんじゃないかと。
魔法が解け、みんなの波動をキャッチする力がなくなったら、ただのろくでもない女だ。
いや、我が儘だし、短気だし、頭悪いし、快楽主義だし、今だって相当なろくでもない女だと思う。
けど、だからこそ、こんなあたしに出来ることは、なんでもやっていきたいと思う。
いっとくが万引きとかじゃないからね。
といっても、それほど力はないからさ。
あたしを支えてくれるみんなが、みんなを支えてくれるそのまわりの人が、そのまわりの人が大切に思っている人たちが、
一年間に百回笑うとしたら、それを百一回にしたい。
十年間に百回不安に思うことがあったら、それを九十九回にしたい。
……ちょっと匂うかしら。
あたしらしくない、あたしにとっては気合いの入った重い告白。こうして書く以上、みんなとの約束だと思うから。苦手としてる。
前回のブログで、重い発言をするって書いたじゃん。
仕事の関係者たちが「なにを暴露されるんだろう」って怯えてやんの。
わりと恐れられているのかしら。こーんなに可愛らしいあたしなのに。見たらわかんだろ。
迷言や不審な行動の多いあたしだけど、
「しょーもねーなー」
とあなたが苦笑いしてくれますように。
願わくば、ずっと、ずっと。
< さようなら 序章 >
これを書き上げると本日の仕事はおしまい。秘書の神林と飲みにいこうと思っている。
神林は酔っぱらうと面倒なので家に帰らない。なら、寂しくないじゃん。
なんだか、みんなのコメント欄を読んで、寂しくなってしまったわ。
仕事の一つとしてはじめたブログだったけど、みんなと絶ちがたい繋がりができてしまったように感じて。
あたし、「さよなら」にいちばん弱いの。
でも、ごめん。
契約の関係上、今月一杯なんだ。
一応、あたしはプロだから、ここだけ特別に無給でということにはいかない。
誰からか「結局、金かい?」と指摘されたけど、半分当たって、半分外れてるな。
そりゃあ、あたしは原稿を書く能力や思想を売ってご飯を食べているわけで、というかそれしか能力はないからその方法しかないわけだけど、でも「じゃあ金を稼ぐためだけかい」といわれれば、ちょっと違う。
ちょっとじゃなく、絶対に違ってる。
そうそう、身体の具合が悪いんじゃないかと心配してくれている人もいたけれど、ありがとう、今のところ身体はいたって健康よ。
ただ、長い小説執筆に気持ちを集中させるため、心をずっと淀ませている。
でもさ、そうすることが自分にとって大事だから。それがあるから、自分を生かしておけるっていうか。
定期的にどっぷり暗〜い気分に浸るわけ。
そうすっと、きゅうな爆発しないじゃん。
小説を書くようになって、気分のアップダウンのバランスを取ることを覚えた。それはあたしにとって、すんばらしい宝刀を手に入れたようなこと。それさえ持ってりゃ、なにがあっても生き延びていけるさ、みたいな。
「んじゃ、それがなきゃ、おまえ駄目なんかよ」
というツッコミが入ることを予測して答えれば、
「そうね、その通り!」
胸を張って堂々と返事すんぞ。
あたしを姉さんと呼んで慕ってくれた可愛い子たちがいる。
ブログを辞めることじゃなく、むしろあたしはそういう子たちに、騙すような真似をして悪かったといいたい。
いや、騙すつもりなどまったくなかったんだけどね。
案外、あたしは弱っちい人間なんです。どっちかってーと手下タイプ。下僕タイプってやつ。
次回は最後だし、みんなに甘えてもっと重い告白をすんぞ。覚悟しておいてくれ。
< お知らせ >
9日10日 6時
今月いっぱいで、このブログは閉鎖します。
(過去の記事は読めるようにしておくけど)
あと数回あるけれど、今までここを読んでいてくれていたみんなに、きゅうに伝えるのもどうかと思って。
最後だから、なにか質問やコメントがあったらトラックバックしてちょうだい。
できるだけ返事するから。
< 人身売買 >
8月31日15時
作家の板東真砂子さんが、自分の飼い猫を避妊させず、生まれた子猫を「殺している」と日本経済新聞に書いたエッセイに対し、抗議が殺到したらしいね。
彼女は雌猫を三匹飼っており、子猫が生まれるたび家の隣の崖に放り投げているんだって。
彼女いわく、
「人は他の生き物に対して、避妊手術を行う権利などない」
「自分の育ててきた猫の『生』の充実を選び、社会に対する責任として子殺しを選択した」
うーん、彼女のいっていることもわからなくもない。でも、だからといって新しい命を始末する権利はあるんだろうか。
まあ、そこらへんのことは置いといて(一番重要であると思われるが)、このエッセイのタイトルだ。
エッセイのタイトルは『子猫殺し』。
あたしは妙なところで関心してしまった。
このタイトルはいい。イカす。
ニュースで話題になっていなくても、日経新聞をとっているなら絶対に読んでいるだろうな、と思った。
だって、「子猫」に「殺し」だ。
シンプルでわかりやすく、そして背中がぞくっとするようなタイトルじゃぁありませんか。
そういえばこのタイトルに似たもので、外国人の作家が書いた小説『赤ん坊を落とす』というのがある。
あたしはそのタイトルも抜群にいいと思った。おなじような理由から。
作品の名前であるタイトルって大事だ。けど、あまり考え過ぎちゃいかんのかも。
妙に懲りすぎたタイトルっていただけない。恥ずかしいよ。
……ずいぶん話がズレちまったな。板東さんのエッセイについてだった。
あたしの女友達、いかず後家やバツイチらは、そろいもそろってその濃ゆい愛情を犬や猫に注いでいるので、この問題に対しかなり熱くなっていた。
ちょっとうるせー。
彼女らのいうことはもっともだと思う。けれど、犬や猫に対し自分のことをママという彼女らに
2006年10月02日
「空色通信」新着記事
空色通信を更新しました。
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